速度違反の厳罰化はなぜ叫ばれないのか
現在、酒気帯び運転の罰則は、「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」だ。
普通車で初犯の相場は、20万円。
この違反は、酔っているという認識がなくても、また実際酔っていなくても、成立する。
検査により0.15mg以上のアルコールが検知され、かつ、わずかでも酒気を帯びているとの認識があれば、成立する。
一方、スピード違反の罰則は、「6月以下の懲役又は10万円以下の罰金」だ。
東京の首都高速での違反の相場は、超過70~79キロが10万円。
一般道だと、だいたいワンランクダウンなので、超過60~69キロで10万円かな。
首都高で超過70~79キロ、一般道で60~69キロって、そうとう凄いスピードでしょ。
視野が狭くなって前方のトラブルを発見しにくくなり、発見しても制動等が間に合わないおそれがあり、いったん事故れば被害は甚大になるおそれがある。
そんなスピードを、故意にアクセルを開けて出し、10万円。
酒のほうは、酔ってる認識がなく実際酔ってなくても、20万円。
しかも酒は、厳罰化が叫ばれ、どんどん罰則が強化される。
遅くとも今年9月20日までには、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」へと引き上げられる。
それっておかしくない?
と、ある元裁判官氏と裁判所の廊下で立ち話したのね、先日。
「スピード違反の刑罰は軽すぎる。厳罰化を!」
世間はなぜそう叫ばないのか。
そこ、しみじみ考えると…。
ともあれ、酒気帯びとスピード違反には、大きな共通点があると思う。
それは、測定、だ。
スピードの測定については十二分にご説明してきたとおりであり、そして酒気帯びの測定も、じつはとんでもなかったのだねぇ。
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