調書録取のフィクションをまさか本当に信じ込んでる!?
8月1日(水)
こういうときは眠くならないし、寝てもすぐに目が覚めるのだね。久しぶりにプロポリスも摂取して、とうとう文庫本を190ページ書き上げ送信。
少し仮眠して裁判所へ。
13時30分から東京簡裁・刑事1室1係・826号法廷(岩垂正起裁判官)で、注目の窃盗未遂(スリ未遂)。
検察官は、いつもの木村昇一さんと、もう1人、普段みかけない人。検察官のバッヂをつけてた。
どういうわけだか、傍聴席(20席)には、私を含め19人。
簡裁の法廷でこんなこと、滅多にないよ。初めてか?
“インスリン妻”の控訴審の傍聴券に外れて、阿曽山大噴火さん、霞っ子クラブのユキさんも来てた。
外れてラッキー、あっちよりこっちのほうが注目だよぅ。
2007年3月15日 ああ情けない ウソばっかり!
2007年4月22日 それでもボクは(すりを)やってない!
2007年5月10日 岩垂正起裁判官の公判を初めて傍聴
2007年5月18日 痴漢冤罪の次は、すり未遂冤罪!?
2007年6月22日 スリで260人逮捕 否認は40~60人
13時38分から、注目のウチダミツノリ警部補の、証人尋問の続き。
新宿駅のホームで、電車を待つ乗客3列のいちばん右の列の、たぶん10人目か11人目に並び、そのとき被害者の後ろにぼーっと立ち、電車が入線して乗車するとき、被害者の後ろから乗車したのは、
「偶然では考えられない」
のだそうだ。へぇ!
ホームには、いくつも監視カメラがあるのに、そして被告人は最初から否認なのに、スリの捜査を20年間やってきたこの警部補は、当時はカメラに気づいておらず、一般にホームのカメラは録画されてないと思っていたのだそうだ。へぇ!
否認は40~60人もいたのに、覚えている限り、被害者のカバンや財布等についた指紋を調べたことはないそうだ。へぇ!
強い思い込みだけで逮捕し、思い込みだけで有罪にするのが慣わしなので、客観的な証拠を得ようという気は露ほどもない…というものが否応なく浮かび上がってくる。
オービス事件は、メーカーのカタログとセールストークだけで有罪とし、そのやり方を「確立された採証法則」というのだが…。
14時40分から、被告人質問。
なんと17時14分まで、被告人を立たせたまま続けたよ!
ウチダミツノリ警部補は前回、椅子に座っての証人尋問で、1時間40分か45分くらいで、「気持ち的にも余裕がなくなり、冷静さを失ってしまった」のに。
約2時間半の被告人質問は、非常に興味深かったのだが、1つだけ書くなら…。
員面(司法警察員面前調書。警察官が録取した調書)は必ず当然に、被疑者が任意供述したとおりに警察官が書き取り、間違いなく書き取られていることを被疑者が確認して署名押印するのだと、もしかして木村さんは信じ込んでるの? と見えたこと。
まさか!?
もし本当なら、唖然としてしまう。
「調書は本当はどう取られるか、当然知ってるが、検察官の職務として、被告人を有罪にするために、当時の供述どおりに録取されたというフィクションに乗っかるのだ」
というなら、まだわかるけど…。
うーん、とにかく、なんか、びっくりしたよ。
木村さんはわりと好きな検察官なのだが…。
警視庁と警察庁に用事があったが、17時をすぎたのではどうにもならず、文庫本の原稿がいちおう上がった開放感もあり、阿曽山さんとユキさんを誘い、農林水産省の第2食堂で酒、ちょっとだけね(笑)。
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改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 著者:今井 亮一 |
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