3年間、裁判所はあなたを見守っている
8月24日(金)
東京簡裁・刑事1室1係(岩垂正起裁判官)826号法廷へ、10時30分からの道路交通法違反の新件を傍聴するため10分前に行ったら、法廷の前で、弁護士らしき人物から声をかけられた。
「○○さん?」
○○とは、その新件の被告人の氏名だ。
てことは、在宅事件で、弁護人と被告人はたぶんまだ会ったことがないんだろう。
すぐに、背の高い男性がきて、それが被告人だった。
2人は一般待合室に入り、さっそく何やら話し始めた。
聞き耳を立ててもいいのだが、私は法廷へ。
窃盗の新件の、被告人質問をやってた。
幼いときに両親が離婚、父親に引き取られ、その後、母親の居場所がわかり、最初のうちはちょくちょく会ったが…。弟妹とはまったく音信不通。ギャンブルをヤメられず、サラ金から逃げ回っている状態…。
「20日以上勾留されて、久しぶりに考えるようになったのは、どんなことですか?」
と岩垂裁判官。こういうところが岩垂裁判官である。良いねぇ。
それから、
「ギャンブルってのはね、ヤメたほうがいいよ。あの儲けをアテにしながら生活しようなんて、普通は成り立たない。こつこつ働いていく以外に手はないんですよ」
とも。激しく同感。
だから、こつこつ働いても、給料はバカ安で(ピンハネもされ)、生活保護を受けるより貧乏だとか、大金持ちばかりが(セレブ、セレブと)もてはやされるとか、政治家と官僚が汚く税金を食ってるとか、そんな社会であってはならないのだね。
論告も弁論も、えらく簡単だった。
サウナの無施錠のロッカーから、現金9万5000円その他を窃取、7万円をその日のうちにギャンブルで使い果たしたそうで、また、自転車盗、万引で検挙され起訴猶予となった以外に前科・前歴はないそうで、判決は、懲役1年、執行猶予3年。
「執行猶予はね、刑を執行しないということじゃないよ。3年間、裁判所はあなたを見守っている、そう理解してください。反省は1回だけしかないよ。がんばってやっていきなさい。不服があるときは、特別なときだけ…」
と岩垂裁判官。
3年間、裁判所はあなたを見守っている…。
いいセリフや~。
10時38分、勾留場所が警察留置場だったので、被告人は傍聴席の横を通って廊下へ出て行った。
追記: 即決裁判手続きなら、罪状認否のあとに、有罪でかまわないことを被告人に確認するはず。私はそれを聞き漏らしたのか?
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