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2007年9月 5日 (水)

自社製品のアフターサービスの経費を国に請求するのか三菱は

9月4日(火) その3

 路線バス内での痴漢の新件を傍聴したのち、15時00分から、今日のメイン、東京簡裁826号法廷(後藤征弘裁判官・町井裕明検察官)で、7月17日に傍聴したオービス事件三菱RS-200069キロ超過)の第2回公判。

 三菱電機、現在はITシステム部品管理課・課長補佐の菅井宗一さん、を証人尋問。
 菅井さんにお会いするのは久しぶりのような気がする。
 東京簡裁のスピード違反の否認事件は、東京航空計器のオービスⅢが多く、森成昭治さんとその部下たちは、よく証人出廷するのだが…。
 いや、全体に、オービス否認事件(法廷でも否認を続ける事件)は、一時期に比べれば減ってるんだよね。
 一時期は、ほんと、534号、728号、826号の3つの法廷で、5つくらいのオービス否認事件が同時進行してたもんねぇ。

 町井さんの主尋問は、25分ほどで終わった。
 そのなかで、
「レーダアンテナから52~42mの範囲に車がある限り、測定し続ける3回の値が一致したときに、それを車の速度とする(測定値とする)」
 という趣旨のことを言わせていた。
 つまり、複数回の測定を行い、慎重・確実に測定値を得ている、というわけだ。

 だが、たとえば、100キロが2回、120キロが2回、140キロが3回のとき、140キロを測定値とするのか、そもそも測定値とした3回の測定以外の測定で、何キロが何回あったのか、そういうことは一切わからない。
 そんなものを、「3回測定した」とは言わないんじゃないの?
 「3回測定したと称する値を、1回出した」と言うべきじゃないの?
 でもまぁ、それは大した問題ではないのだろう、と私は思う。
 というか、例の撮影位置のことで、その問題はおおむねクリアされるだろう(反則・非反則で公訴棄却がからむときは別。って専門的な話でごめんね)。

 大事なのは、3回測って1回出したその測定値が、間違いなく写真に焼きつけられたのか、そこんとこの確認、検証、裏付け、チェックが、一切ないことなのだ。
 オービス事件において、被告人車両の速度とされる唯一の数字は、写真に焼きつけられた数字(記号)のみであり、それ以外に一切なにもないのに。
 このことは、私からすると、信じられない話だ…。

 本件は弁護人がいない。
 被告人が反対尋問を行った。
 被告人は、大学の物理学方面の教員(科学者)だそうで、他の事件の弁護人とは、だいぶ趣(おもむき)の異なる尋問をしてた。
「(菅井証人の)言ってらっしゃることが非科学的と思えるんですが…」
 とも言っていた。
 なるほど、機械装置を用いて測定するのだから、その測定値が正しいとする理由は科学的のはず…。
 でもね、それは違うのだ。
 これは、科学ではなくて、刑事裁判なのだ。
 警察官、検察官が誤った検挙・起訴をするはずがないという前提のもと、紙のうえでそれなりの理屈が立てば(立っているように見えれば)有罪にする、国家の秩序を保つ(保ったかに見せる)、それが刑事裁判なのだ。
 科学ではないうえ、真実を追求するとか、検察が無辜(むこ)を処罰しないようチェックするとか、そういうものでさえないのだ。
 そこを、被告人は勘違いしているように、どうも思えた。
 ま、勘違いするなと言うほうが無理、つーか真っ当な国民ならみんな勘違いするよね。
 私? オービス裁判を何十件か傍聴し続けてきてた私は、何なのか(泣)。

 ほか、突然現れた科学者がかき回した、と言っちゃ失礼だが、普段と様子が異なる展開になり、新しいことが出てきて、私としてはいろいろ勉強になった。

 菅井さんは、町井さんの尋問に答えて、
「(オービスに関して)開発、設計から、実際の機器の評価、およびアフターサービスとしてこのような公判対応に関わってきました」
 と言い、尋問が終わって、書記官から茶封筒(裁判所が支給する旅費日当。有罪判決の場合は、被告人が払うことになるのが普通)を、いつものように受け取っていた(これは東京航空計器の社員も同様)。
 アフターサービスの旅費日当を、裁判所(国)に請求して受領するって、どうなの?
 それは、いずれ大問題になるよ。
 警視庁はもう、旅費日当の請求・受領から撤退してること、知らないんですか?
 会社のほうでよく検討するほうがいいと思う…ってこんなアドバイスをしてくれるのは、私だけですよぅ。

 16時15分頃閉廷。
 それから、楽しいことがいろいろあったのだが、オフレコにしとくほうが良さそうと考え、書かない。
 これまでも、書いてない面白いことが、ずいぶんある。
 だって、「今井とざっくばらんに話したことはみんなブログに書かれちゃう」ってことになったら、私は誰からも相手にされなくなるし、それはいいとしても、「今井にはあんなことを話したそうじゃないか。俺にはなんで話さないんだ。けしからん!」とか食いつく輩(やから)も出るだろうし、ねぇ。
 書かないうちに、たいがい忘れる、ま、それで良かろうと思うのです。

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