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2007年10月18日 (木)

オービスと旅客機の違いは…

 「報道にコメント」というカテゴリーを増やし、最近のいくつかの報道について少し。

2法人が独占受注 自動車保管標章 91年、制度開始後
 自家用車の保管場所があることを示すため、車へのはり付けが義務づけられている「自動車保管場所標章」の製造をめぐり、独立行政法人「国立印刷局」と凸版印刷の2法人が、標章の表示制度が始まった91年以降、警察本部や都道府県からの受注を独占的に続けていることがわかった。同標章を管理する警察庁所管の財団法人「日本交通管理技術協会」(管技協)が作成した一覧表通りに、都道府県ごとに受注が割り振られていた。公正取引委員会も、こうした2法人による受注状況について把握しているとみられる。

 と10月18日付け朝日新聞。上掲はその一部。
 財団法人・日本交通管理技術協会。略して管技協。
 管技協と保管場所標章のことは、『警察庁出入り禁止』(寺澤有著・風雅書房刊・1994年12月10日初版)の、「第3章 内部文書が空かす『車庫法』改正の舞台裏」、つまり、
「できるだけ儲ける、県の安全協会に儲けてもらうというのが基本であります」
「基本は儲けるということです」
 などと再三、念を押す内部文書を紹介した章、にくわしく出てくる。
 あと、管技協って、たしか、オービス裁判で、実験によりオービスの信頼性はきちんと証明されている、そのデータは××が持っているはず旨メーカー社員は証言し、被告人が(その後私が)××に問い合わせたら、そんなものはない、メーカーのほうで持ってるはず、△△さん(=証言したメーカー社員)が知ってる旨言われてしまったという、その××じゃなかったっけ。
 この懐かしい天下り法人名が、新聞の一面および社会面のトップに載るとは。

旅客機の無線機通信不能に、乗客の携帯が原因の可能性
 17日午前9時10分ごろ、長崎空港(長崎県大村市)で、長崎発羽田行き全日空662便(ボーイング767―300型機、乗客225人)が、駐機場から滑走路へ向かう途中、3系統ある無線機すべてが通信できなくなった。
 同機は駐機場に引き返し、客室乗務員が乗客に携帯電話の電源を切るよう呼びかけたところ、1人が「電源が入っていた」と申し出た。乗客が電源を切った後、無線機が復旧したため、同機は44分遅れで出発した。
 同社は「因果関係ははっきりしないが、携帯電話が原因となった可能性は否定できない」としている。
 国土交通省によると、携帯電話や電子機器などが運航に影響を与える「電磁干渉障害」は、2005年に48件報告された。無線機がノイズで交信不能になり、乗客が携帯電話の電源を切ると解消した事例や、携帯電話使用中に急に機体が傾いたりした事例がある。

 と10月17日付け読売新聞。
 オービスだったら、こんなことは起こり得ないのに。
 オービスの場合、メーカー社員が法廷へ出てきて、「点検の結果はすべて良だった。正常だった。他の電磁波の影響を受けないように設計されている」と言いさえすればいいんだから。
 オービスはそうなのに、旅客機はなぜこうなのか、という視点で見ると、面白いよねぇ。

信号無視で逮捕は違法、警察対応を批判 東京地裁判決
 交通取り締まり中の警視庁警察官に信号無視の疑いで現行犯逮捕された男性(66)が慰謝料1万円を求めた訴訟で、東京地裁は16日、全額を支払うよう都に命じる判決を言い渡した。都側は「信号無視は軽微な違反ではなく逮捕の必要があった」と主張していたが、綿引穣裁判長は「必要がないのに逮捕しており違法」と判断した。
 男性は06年1月、品川区の路上で車を運転中に信号無視の疑いで現行犯逮捕され、その日に釈放された。訴訟では、信号無視を認めず運転免許証を見せるのも拒んだ男性に、逮捕に必要な「逃亡のおそれ」などがあったかが争点となった。
 判決は、免許の提示について「そもそも酒気帯び運転など道路交通法で提示を義務づけている違反を警察官が疑った形跡はなく、提示しないことを直ちに逃亡のおそれがあるとみることは許されない」と指摘。現場での警察官と男性との位置関係から「ふいをついて逃亡を図ると考えるのは非現実的だ」と判断した。
 その上で、憲法が保障する「人身の自由」を強調。「交通違反は比較的軽微な罪であるうえ、反則行為にすぎない今回のような場合に無制限に現行犯逮捕を行えるとすると、容疑者に無用で過酷な負担を科すことになりかねない」と警察の対応を批判した。
 原告側代理人によると、男性は「金額で争いたくない」として請求額を1万円にしたという。

 と10月17日付け朝日新聞。太字は今井。
 こういう逮捕は、これまでちょくちょく行われており、ちっとも珍しくない。
 そしてこの判決は、これまであり得なかった判決だ。
 綿引裁判官は、なんでこんな判決を書けたのか。
 もちろん、事案のディテールや、綿引さんの個性ないし当時の心境もあるんだろうけど、この判決が今後、他の同様の逮捕事案に及ぼす影響は小さくなったこと、やっぱそれが大きいんじゃないか…。
 どういう意味? それはね、今年9月19に施行された改定道路交通法により、すべての違反および事故の場合に免許証の提示義務はあることになったから。
 それでも、警察の側は控訴するんじゃないだろうか。逮捕が不当かどうかは解釈の問題であり、解釈で負けたというのは、許せないんじゃないか。

 ちなみに、外山恒一さんの場合は、現行犯逮捕ではなく逮捕令状による通常逮捕だが、この判決の趣旨と無縁の事案ではないというべきだろう…などと、人心を惑乱させ治安を乱す判決ともいえるのだ、国家にとっては。

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 これに出てくる「駐車違反」(正しくは保管場所法違反)の再審の裁判を、私は偶然、東京簡裁で傍聴してるんだよねぇ。『ドライバー』でちょこっとレポートしたように、被告人がかわいそうに思える事件だったyo。

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