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2007年10月27日 (土)

判決連続3件 涙が出そうな

23080113_20240118070201 10月26日(金)

 10月19日に傍聴した、電柱につかまって嫌がる被害女性の髪をつかみラブホテルへ入れようと引っぱったという暴行の判決を、9時50分から傍聴(東京簡裁、岩垂正起裁判官)。

裁判官 「被告人を罰金20万円に処する。未決勾留数中40日を、1日を金5000円に換算して上記刑に算入する」

 「満つるまで算入」とは、岩垂さんは言わなかった。

裁判官 「20万円を納めたことになると、こういうことです」

 被告人は今日はあのトレーナー様の衣服のすそを、ズボンの中に入れていた。絵柄の端が少し見えていた。 

 

 続いて10時から、同じく10月19日に傍聴した、100円ショップで買い集めた錠前の鍵を35個束ねて持ち、日本橋高島屋の公衆電話の料金ボックスを開けたという窃盗未遂、の判決。
 懲役1年4月、未決30日算入

裁判官 「現金を窃取しようと企て、料金箱を開いたが、警備員に発見されてその目的を遂げなかった…。無職・放浪の生活を送るなかで、安易に金員を窃取しようとしたもので、電話を使用しているように装い、習熟性、手慣れた様子がうかがわれ…少年時に窃盗で3回少年院に入り、昭和44年までに3回処罰され2回服役し…。これまで然るべき指導者に会うこともなく、充実したことも充実した生活をおくる経験もしたことがない様子がうかがわれ…。被告人の年齢から、今回が最後の更生の機会になるとも考えられる…」  (※傍聴メモより抜粋。言葉のとおりではない部分もある)

 

 続いて10時10分から、これは第1回を傍聴してない、窃盗の判決。
 懲役1年2月、未決30日算入

 今年3月に、窃盗(万引)で懲役1年、執行猶予3年の判決を受け、4月から稼働したものの無断退職し、8月、渋谷区千駄ヶ谷、高島屋タイムズスクエアビル内の紀伊國屋書店で、書籍3冊、13万4400円(!!)を、読んだのち売却して金員を得る目的で、トイレに持ち込んで手提げ袋に入れ、店外に持ち出したんだという。

裁判官 「計画性と規範意識、反省の乏しい生活に起因している…。両親が長年の確執の末、19歳のとき離婚し、父親と別れ、然るべきまともな指導者に出会うことなく、充実した生活を知り得ないまま…。更生するに十分な年齢であること、母親が証人となり…。もう、あとはねぇ、マジメに服役して…最初の服役ですから、比較的早く仮釈放で出られるかもしれない…でも、ただ早く出りゃいいってもんじゃない…ちゃんと地道な目標をつくって…」

 傍聴席の端に、オレンジのニットのカーディガンを着た、ちょっと上品そうな女性がいた。母親なのだろう。
 再び手錠・腰縄をつけられ奥のドアから退廷していく被告人が、軽くニッコリ、会釈していった。

 

 裁判所の認定が、また岩垂さんが描いた被告人の人物像が、ぜんぶそのとおり正しいのか、わからない。被告人には何も届いてないかもしれない。
 でも、岩垂さんのこういう判決を3つ続けて聞くと、なんか涙が出そうになってくるのだった。ほんと、下手すりゃ泣きそうで、目を伏せて私は退廷したのだった。

 

 昨夜、特攻を命じられ死にに行く夢を見たせいもあるのかも…。

 なんか、いつもの日常のなかで、くじで選ばれて特攻ないし自爆テロで死ななきゃいけない決まりになってて、とうとう私がくじに当たり、普通に受け入れるのだけれど、特攻の出発地へオートバイで向かう途中、ええい、こうなったらスピード違反で捕まってやれと思い、しかしけっこう交通量があって怖くてそんなにはスピードを出せず、そもそもそう都合良くネズミ捕りをやってるはずもなく、廃業した温泉旅館の地下の脱衣場のような、特攻の出発地へ着き…という夢だった。倉橋由美子さんの『スミヤキストQの冒険』を、ちょっぴり感じさせる感触の夢だった。

 

 外へ出て電車に乗り、いったん『ラジオライフ』の編集部へ寄ってから、農林水産省地下・第4食堂でカレー蕎麦大盛り320円。そしてまた裁判所へ。

 

 13時25分から、4月13日に第1回を傍聴した「放置違反金納付命令取消」の判決を、地裁・民事3部(定塚誠裁判長)606号法廷で傍聴。
 万々万々が一、ほんの一部でも原告が買ったら一大事!! と念のため傍聴にきたのだ。

 同時刻から4件の判決が入っており、「放置違反金…」は4番目。
 1番目が住民訴訟で、原告代理人弁護士は谷合周三さんだった。あらま。
 大成建設は立川市に1億1千何百万円を支払え? 飛島建設は6079万円を支払え? 棄却された部分もあるが、2億円近く勝ったって、ええーっ、すごいじゃん!

 2番目と3番目は、外国人が原告の「退去強制令書」がどうとかいう裁判で、いずれも棄却。「放置違反金…」も棄却。

 

 来週の開廷表をチェックしてから地下鉄の駅へ行くと、ホームで谷合弁護士に偶然ばったり。
 詳しくは聞かなかったが、予定価格の100%近くで入札されたのは談合の疑いがあるので、適正価格との差額を戻せ、という訴えらしく、今回のは10%を戻せ(支払え)という判決なのだという。ほかに3件、勝ってるが、それは5%だったらしい。

 

 じつは私、ホームでのそんな話の途中まで、谷合さんのお名前をどうしても思い出せなかった。
 赤坂署の参考人費用カラ支給の裁判(それも住民訴訟)のときの、堀敏明弁護士、佃克彦弁護士、清水勉弁護士のお名前は普通に出てくるのに、谷合弁護士だけ、あれ? なんで? どうして? ピンポイントで文字が薄れて消えたように、出てこないのだった。ラーメンを食べながら、ラーメンという名称が浮かばない、みたいな不思議な感覚…。
 ここまでのことは初めて。特段心配することもないらしいが、でもびっくり…。

 

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