すべての運転者は加害者予備軍
2007年10月24日(水) 窃盗未遂→逮捕監禁致傷→自動車運転過失致死→自動車運転過失傷害
エレベータから出てきた喪服の一団についていくと、さっきと同じ7階の地裁724号法廷で、13時30分から自動車運転過失致死の新件…。
覗き窓から覗くと、薄青色のカバーがかかった席(遺族席だろう)以外、ぎっしり満席。
カバーの席は空席のまま、覚醒剤事件の判決(13時20分~13時25分)をやっていた。
向かい側の725号法廷も、ぎっしり満席。そっちは強盗強姦。罪名にひかれて満席は、わかる。だけど724号法廷が、なんでぎっしり満席?
手帳にある警察官の証人尋問は、もういいや、こっちの自動車運転過失致死を傍聴しよう、覚せい剤の判決が終われば1人くらいは退廷するだろう、そしたらそこに座ろうと、私はドアに張り付いた。
覚醒剤が終わり、2人が席を立ってバーの中へ。自動車運転過失致死の被告人(在宅)と弁護人だった。その席へ、急いで座る。
裁判官は、合田悦三さん(東京地裁・刑事6部)。私は合田裁判官の法廷は、ほんと久しぶりに見る。
事件は…。
大型貨物(10t)で左折する際、左側のミラーをよく見ず、左折巻込み事故を減らすため設けられている助手席ドアの窓が、荷物で見えない状態で、左折し、被害者の声が聞えたが、近くのコンビニからの声かと思い漫然と左折進行した結果、衝突されて自転車もろとも転倒した被害者(34歳。妻であり母)の頭部を轢いたんだという。
被害者の声が聞えたが…って。
本件は「慣れからくる確認のミス」で、普段も「交通量が少ないところでは確認を怠って曲がってしまったり」していたのだという。すべての運転者は、
1、慣れで安全確認を怠る運転者
2、いつも注意しているが、たまたま確認を怠ってしまうこともある運転者
そのどっちかではないのか、私もあなたも含めて。
すべての運転者は加害者予備軍といえるなかで、悲惨な事故が起こったときだけ、
「加害者を厳罰に処せ!」
と盛り上がるだけで、事故が防げるはずがない。じゃあ、どうすればいいのか。決定的に欠けているのは何か。
そんな話を、昨日、1階ロビーでたまたまお会いした元裁判官氏(最近退官。交通事故の裁判も長年扱ってきたという)と、30分ほど話し込んだのだった…。
亡くならなくていい命が、日々亡くなっているような気がして、悔しくてならない…。
次回、遺族の意見陳述と決め、14時23分閉廷。
15時から地裁402号法廷で、10月15日の午後に第1回を傍聴した自動車運転過失傷害の判決。禁錮1年、執行猶予3年、訴訟費用負担。
この法廷も、傍聴席はほぼ満席だった。裁判ウォッチングなのか、仲間での傍聴らしかった。
さっきの724号法廷も、グループ傍聴が大半を占めていた。
これからどんどん、こうやって、まとまって席を占領するグループが増えるんだろう。
お願いだから、バラけて傍聴してほしい。ほんと、お願いしますよ!
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