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2007年11月の26件の記事

2007年11月30日 (金)

イカの塩辛80円を万引して、君よ行くのか刑務所へ

 簡単に言うとだ、10時45分から東京簡裁534号法廷で、道路交通法違反の新件を傍聴しようと出かけたら、財布を忘れ、いったん帰宅し、2分ほど遅れたが、なんとラッキー、前の窃盗が長引いてる…と思ったらそれが道路交通法違反で、じつは10時からだった、また手帳に書きミスったよ!! でも、長引いてくれたおかげで、原付の無免許2件あわせての事件であり、判決は罰金20万円、満つるまで算入(被告人は身柄、留置場)だってことがわかり、天は我を見捨てなかった、感謝感謝、つーのが午前のこと。

 午後は14時30分から、11月16日に第1回を傍聴したオービス事件の第2回公判があり、開いた時間に国土交通省の図書室で走行キロの詳しいデータを調べるつもりでいたら、なんと毎月末日は休館日、しょーがないので国土交通省の食堂で「和顔(わがん)」という弁当スタイルの定食480円を食って満足し、警視庁で数件開示請求し、来週の地裁と高裁の予定を調べ、さて14時30分、簡裁534号法廷へ行ったら、警察官らしき2人(証人? うち1人は監督役かも)は在廷してるのに、被告人が来なくて(風邪だとか)、 あー、よかった、おいおい、俺は期日が流れるとなんでホッとするんだ、おかしいだろが、と自問自答しつつ早々帰ったのであった。

 途中、たまたま傍聴した窃盗の、その被害品は、イカの塩辛80円だとか。
 これまで傍聴してきたなかで、窃盗の被害額の最低ナンバーワン。

 今日は東京簡裁・刑事1室3係、竹澤宏之裁判官の534法廷にばかりいた。最初の頃、私は失礼ながら「この人大丈夫かなぁ」と思っていたのだが、だんだん味わいが出てきて、ある娘さんが「裁かれるときはこの人に裁いてほしい」と言うだけある、たいしたもんだ、と感じるようになったス。傍聴人は勝手なことヌカすなぁ、ったく。

 今月中と指定された原稿4本のうち、1本がもう終わる。
 あと3本。もう眠くて目が開かない…。
 でも大丈夫、今月は33日まであるから。
 そんなふうなバカなこと言って、東野幸治さんから「はいはい、そういうのはいいですから」と言われたような記憶あり。
 それと関係するのかどうか、愛知・岐阜・三重で12月1日(土曜)24時55分から放送される「ノブナガ」という番組に、交通ジャーナリストが電話出演するそうだ。ほか、北海道・北陸(新潟・石川など)・静岡・福岡などでも、放送日時は違うが放送されるという。
 東京では放送はないそうだ。ホッ。おいおい、なんでそこでホッと…。 

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 「マクドナルド、トマトなども賞味期限切れ使用」とZAKZAK。
 これは久々の良いニュース。
 マクドナルドって(私だって過去に少なくとも10数回程度はマクドナルドで飲食したことくらいあるわさ)、客の口に入るカサより捨てるカサのほうが多いんじゃないか? 原価的にも、捨てるもののほうが高いんじゃないか? もっといえば、地球資源的にも害悪のほうが大きいんじゃないか? と思ってたわけだが、じつは「もったいない」の精神が脈々と流れていたようだ。
 素晴らしいではないか。
 だいたい、賞味期限なんてくだらないこと、誰が言いだしたんだ。
 穀物とか食関連商品の消費量(廃棄量であってもそれは消費量)をとにかく増やして儲けたい勢力か? って話だよ、ねぇ。
 そんな悪の商人どもをのさばらせないために、そしてまた、来るべき大地震を、さらには食糧危機の時代を生き抜くためにも、ほどよく細菌が繁殖したものを食って、消化器官的にも根性的にも耐性をつけとこうっ。 

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2007年11月29日 (木)

ここを通りてぇなら銭を置いてけぃ 出さねぇと痛ぇめにあわせるぞぃ

 裁判所へ向かう満員電車の窓から、首都高4号線のNシステムの筐体(4筒タイプ)が撤去されているのを発見! 思わず「あっ!」と声を出しそうに。
 いや、小さく出しちゃったかもしれない。恥ずかし(笑)。
 ここも新型に更新されるんだろうねぇ。

 9時40分から、東京簡裁826号法廷で、11月8日に第8回公判を傍聴した酒気帯び否認事件(在宅)の、論告・弁論。
 年内に判決。

 10時から、東京高裁805号法廷で、危険運転致死傷・業務上過失傷害の判決。
 控訴の趣意は事実誤認と量刑不当(原判決は懲役4年6月)。
 高速道路を120キロで進行中、落としたライターを拾おうと脇見して、前方のトラックに追突、同乗者に全治2カ月(?)の傷害を負わせた数カ月後、千葉の君津市内の一般道を90~93キロで、赤信号をことさら無視して交差点に進入、左方から右折してきたホンダ・ステップワゴンの右側前部に激突、1人(24歳。妻子あり)を頭蓋骨骨折で死亡させ、その同乗者に右膝蓋骨開放骨折などで84日間(?)の傷害を負わせらしい(そのときの被告人車両はトヨタ・セルシオ)。
 事実誤認の主張とは、進行方向の信号がもうすぐ青色に変わることを予想・期待して交差点に進入したので、ことさら無視ではない…ということなのかな? よくわからなかった。
 控訴棄却
 被告人(在宅)は「若年」で「前科なし」だという。

 10時30分から、地裁(民事)527号法廷で、黒木昭雄さんvs北芝健こと■■■■さんの弁論期日。結審して、判決は来年2月。

 10時45分から、東京簡裁534号法廷で、道路運送車両法違反・自動車損害賠償保障法違反の新件。
 無車検・無保険の車を運転したというのだが、交通違反歴以外の前科・前歴はなく、被告人(在宅)には何も争いがないのに、なぜ略式で終わらなかったのか。弁護人も検察官も裁判官も全員、不思議がってた。私もだ。
 法律を確認してないが、無車検・無保険も、酒気帯びや無免許と同様、過失犯の処罰規定がなくて、過失かどうか微妙なことを被告人が言ったため、起訴検察官は慎重を期して公判請求したとか、そういうことかな?
 直ちに判決。求刑どおり罰金35万円
 35万円って、大金だけど、被告人は払えるんだろうか。

 11時30分から、東京高裁715号法廷で、窃盗の判決。
 被告人(身柄、拘置所)は結核の疑いがあるとかで、マスクをつけるかどうか、書記官から尋ねられた。
 小心な(つかいろいろ試してみたい)私はマスクをもらったが、書記官も廷吏も裁判官も、検察官(大幅遅刻)もマスクなしだった。
※ 今回のマスクは、前にもらったことがある口元の尖った“カラスマスク”ではなく、半球状のものだった。生ゴム色のバンド付きで、非常にきつかった。被告人と刑務官のマスクは、形状もバンドも違うものだった。
 万引の執行猶予中の万引で、量刑不当の主張(原判決は懲役10月)。
 控訴棄却、未決10日算入。
 廷吏は若い女性で、その容貌・表情・動きが誰かに似てるなぁ~、誰だっけと、ずっと悩み続ける。あっ、永島慎二さんの漫画の登場人物だ! そう気づいたら、なんか涙が出そうになった。

 同じ法廷で引き続き、殺人未遂の審理。
 被告人(身柄、留置場)は目つきに力があり、意思が固そうな印象。
 右手に包丁、左手に果物ナイフを持って被害者を刺突した際、殺意があったかなかったか、という事件。
 検察官の弁論のなかに、「激情犯の性向が極めて大きな要素を占める」「攻撃の激しさ」「被告人は自分が被害者であると考え」「ひとたび根に持つと、とことん…」「殺傷再犯の危険性は極めて深刻」などの言葉があった。
 判決は年明け。

 農林水産省地下で、酢豚定食(半食)420円。

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 13時15分から、東京簡裁826号法廷で、窃盗の判決。
 よくわからなかったが、文京区湯島のほうで財布を盗んだらしい。身柄、拘置所。
 窃盗の検挙歴2回、傷害、暴行の罰金前科5回。
 懲役1年6月、執行猶予3年
 これで懲りず、次に何かやれば、次は懲役の実刑となり、今回の1年6月とあわせて服役することになるわけだ。

 同じ法廷で1時20分から(正確には1時23分から)、11月22日にたまたま第1回を傍聴した窃盗の判決。
 被告人(身柄、留置場)は、若くて可愛い感じの娘さん。
 懲役2年、執行猶予3年

 これで連続2人、警察留置場に勾留されていた被告人が、執行猶予判決を受け、その場で釈放された。
 先の被告人は、パジャマのような上下、後の被告人はジャージ、2人とも留置場の例のサンダル。外は寒いよ。どうやって留置場へ戻るんだろう…。

 そしていよいよ13時30分(正確には13時34分)から、同じ法廷で、道路整備特別措置法違反の第2回公判。
 これ、フリーウェイクラブの事件か? と気になりつつ、第1回公判の12(11)月6日は仙台高裁へ行き、傍聴できなかったのだ。
 やはりフリーウェイクラブ関連の事件だった。
 この被告人(在宅)も、誰かに似てる。誰だっけ?
 公道を移動する国民からカネを取るというのは、山賊・ギャング団の類のやることであって国がやることではなく、だから、ある期間だけ特別の措置としてカネを取れる法律をつくった、いまだけの特別の措置なのでカンベンしてね、まではわかるとしても、その後、何十年、立法時の約束を反故にして、その特別を普通化・恒久化して値上げし続け、ついには不払いを刑事犯罪とし、それに反対するグループ(不払い通行全体からすればごくごく一部)を次々逮捕し、有罪にしようと国は動き、グループのほうは法のおかしさを突いて闘おう、とまぁ、そういう要約でおおむねいいのかな?
 書記官の前に長テーブルを置き、その上に小さなスピーカーを2つ置き、検察側証拠の録音音声(被告人が不払い通行したときの音声?)を流す、というのを初めて見た。音が悪くて、ほとんど聴き取れなかった。
 今後、料金所のオジサンと、道路会社の社員を尋問することになるんだが、証言の前には証人テストをしっかりやる都合もあると町井検察官が言い、次回期日は追って指定。14時01分閉廷。

 今日はもう、これで終わり。
 11月末までと言われてる原稿が、あと4本。4本って、えぇっ!?
 12月1日は、北陵クリニック事件のイベントがあり、なんとか参加したいんですけどぉ…。

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2007年11月28日 (水)

東京簡裁にいた小島裁判官が横浜簡裁で無罪を言い渡した事件が東京高裁へ

 日曜朝、鳩尾(みぞおち)の辺りに、鈍痛に似た違和感が。
 気づけば、背中側にも、似た違和感が。
 私は30歳の頃、慢性膵炎(すいえん)でたーいへんだったことがあるのだ。とうとう再発か!? これから七転八倒の激痛が襲ってくるのか!?

 …しかし、肩凝りが究極に達すると、下のほうまで不具合がくることがある、そんな人は麻布十番辺りにゃいくらでもいる(なんで麻布十番限定なのさ)と聞き、源泉掛け流しの温泉にたっぷりつかり、電気式のマッサージチェアでたっぷり揉みほぐしたら、違和感は去った。
 ただ、脱衣場の体重計に乗ったら、77kg。
 キミは痩せなきゃダメだと医師から言われたときより、増えてるがな。

 11月10日に、温水プール(25m)で28往復半してから、ぜんぜん運動してない。
 ヤバイヤバイと思いつつ、原稿が…。
 ヤバさはさらに増し、月、火、水と裁判所へ出勤(笑)しなかった。
 火曜は10時から東京高裁718号法廷で、昨年12月に横浜簡裁(東京簡裁にいた小島裕史裁判官)が無罪を言い渡した道路運送車両法違反の第1回公判とか、盛りだくさんにあったのに。
 一審の無罪判決から、控訴審の第1回まで、11カ月。ずいぶんかかったね。
 それだけ、小島さんの無罪判決が揺るぎのないものだったんだろうか、いや、私は一審の内容も判決の内容もぜんぜん知らないんだけど。

 今夜は久しぶりに、我が軍の福利厚生資器材である Wii で、ボクシングのサンドバッグ叩きとベースボールとボウリングを計20分くらいやろうか。と毎日思う私。
 と近況報告して原稿に戻る。
 いや、その前に交通違反のご相談等に少し対応しておかねば…。
 11月は30日までっつーのが痛い…。

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 50歳をすぎて、自販機の前でやたら小銭を落っことす自分に気づく…。
 携帯メールで、文章は固いくせに、やたら絵文字を使いたがる…。
 クリスマスなんか要らない、1年が11カ月でいいから、1カ月を33日くらいにしてくれ、とワガママなことを平気で思う自分…。
 こうした気づきをいくつも重ねて、嗚呼、オヤジのアイデンティティーが確立されていく。
『オヤジのアイデンティティー』
『すでにあなたもクソオヤジ こっちの水は甘~いよ』
 とかいう書名で新書を出したら、ヒットの可能性ないこともないんじゃない?

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2007年11月25日 (日)

安協のパーメ利権を読売が暴いた!

 11月24日付けの読売新聞に、すごい記事が載ったねぇ!

「民間開放」駐車メーター管理、天下り先と随契継続
 全国40都道府県で導入されている「パーキングメーター・チケット」の管理業務を巡り、30都道府県の警察本部が、法令改正で民間企業への業務委託が可能になった2007年度も、これまで同様に入札を行わず、警察の天下り先になっている各地の公益法人「交通安全協会(安協)」に随意契約で委託していることが、わかった。
 随意契約の額は全体の98%を占める計50億円。入札を行った10県でも民間企業が落札したのは1県だけだった。
 警察庁によると、同業務は06年度まで、道路交通法施行規則で、委託先を「交通安全への寄与を目的とする公益法人」と規定され、各都道府県警は地元の安協と随意契約してきた。政府が06年3月に閣議決定した「規制改革・民間開放推進3か年計画」で「公益法人に限る合理的根拠はない」と指摘され、07年1月、民間参入を認める改正施行規則が施行された。
 読売新聞の情報公開請求に対する各警察本部の開示資料によると、07年度、40都道府県警が同業務を総額51億円で委託した。このうち警視庁(契約額33億1000万円)、大阪府警(同3億8000万円)、愛知県警(同1億5000万円)、福岡県警(同1億3000万円)など30都道府県警が入札を行わず、地元の安協との随意契約を継続していた。随意契約の額は計50億円にのぼり、予定価格(発注上限額)が開示された11府県で見ると、予定価格に対する契約額の割合が平均99・8%と極めて高値の契約になっていた。
 入札を行ったのは、メーターなどの設置台数が少なく、事業規模の小さい10県。うち3県で安協と民間企業が競合し、大分では、安協が前年度のほぼ半額の990万円で落札。和歌山では、安協が入札に参加せず、地元の警備会社が1社のみ参加、全国で唯一、民間企業として受注した。残る6県では安協しか入札に参加せず、うち奈良県警は入札参加資格に「県に、パーキングチケット管理の営業種目で登録されていること」と事実上、安協しか認めない条件を設け、安協に予定価格と同額で委託していた。

 最初の段落に、「…ことがわかった。」とあるが、誰がどうやってわかったのか。
 念のため、読売新聞に電話してみたところ、一般的には「…わかった」と書くのは、独自取材によるもの、ないしネタ元を明かさないもの、なんだそうだ。
 なるほど、毎日新聞、朝日新聞のサイトを検索しても、同趣旨の記事はないようだ。

 06年3月の閣議決定のことは、私も知ってた。
 が、施行規則の改定のことは、知らなかった…と記憶する。學論集か何かで読んだような気もするが、忘れた。

 記事にあるように、道路交通法施行規則は、第6条の8で、
「民法第34条の規定により設立した法人(以下「公益法人」という。)で…」
 とし、安協の独占を合法にしていたのが、その部分が取り払われ、単に「法人」とされたのだ。ま、
「パーキング・メーター若しくはパーキング・チケット発給設備の管理に関する事務又は同条第二項 に規定する措置に関する事務を行うのに必要かつ適切な組織及び能力を有すると公安委員会が認める法人」
 という、路上駐車場の管理をするだけなのそこまで仰々しいことを言うか? という形ではあるのだが、「公益法人」に限定されることはなくなった。

 ところが、調べてみたらば…!! という記事だ。
 そんな取材を、誰が発案したのか、う~む、気になる。
 日本テレビの「報道特捜プロジェクト」は、かつて警察の交通利権をだいぶ暴いた。
 パーメ・パーチケ利権も取り上げ、コインパーキングだったか民間の駐車場会社の人にインタビューし、
「うちらでしたら、あの半分の額でやれますよ」
 との趣旨のコメントを引き出していた。
 あの番組のスタッフと、どこかでつながりがあったりして?
 実際、「大分では、安協が前年度のほぼ半額の990万円で落札」と記事にあるのが、非常に興味深い。
 
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 東京都の予算書を見ると、「パーキングメーター等維持管理」の予算は、こうなってる。
   2007年度 46億2323.0万円
   2006年度 44億3082.8万円
   2005年度 45億4567.5万円
 ところが記事では、07年度の契約額は33億1000万円となっている。
 予算より13億円も少ない。
 記事によれば、東京都は随意契約だが、なんで予算より13億円も少ないんだろう。
 東京安協は、何か思うところあって契約額を下げたのか、あるいは、小分けに契約することになっており、残り13億円はこれから契約するのか…。

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2007年11月24日 (土)

車間距離の取締りに新兵器!

 秋田県警が“新兵器”を導入したそうだ。
 以下は、秋田魁(さきがけ)新報の記事。

「あおり行為」の摘発強化へ 県警高速隊が車間測定装置導入
 県警高速隊は、高速道路走行時に適正な車間距離を保っているかを測定する装置を導入、12月20日から車間距離不保持車両の取り締まりに乗り出す。「あおり行為」などを行う悪質な車両などを重点的に取り締まり、事故の一因となる車間距離不保持車両を減少させるのが狙い。
 この装置は、車間距離を瞬時に測定するレーザー距離計と違反状況を撮影する電荷結合素子(CCD)カメラ、それに違反場所を特定する衛星利用測位システム(GPS)を搭載したもので、パトカーに積んで使用。高速道で車間距離不保持車両を発見した場合、車両の斜め後方を同じ速度で並走して取り締まる。車間距離不保持とみなされた場合は、その場で警察官が停止を求め、測定したデータや写真などを違反車両の運転手に示し、摘発する。
 道路交通法第26条では、同一方向に走る前方の車両への追突を避けることができる距離を保つことが義務付けられており、違反者は普通車で6000円の反則金、違反点数1点。

 パト内のその装置と被疑車両との距離、ではなく、被疑車両とその前走車両との距離を、どういう仕組みで測るんだろう。
 高速道路交通警察隊の資器材は、全部がそうなのか知らないが、警察庁が国の予算で購入等するのかな、と私は理解している。
 記事からは、この装置を誰が購入等したのか、わからないけど、秋田県警は少なくとも装置の取扱説明書の類は保有しているはず。
 なので、取説と、購入またはリースの契約を秋田県警がしていればその契約書と仕様書を、さっそく開示請求してみよう。

 ところで、こうやってきちんと証拠をつくろうとするのは良いことなんだけれども、一方で、警察組織・警察行政にとっては良くない面もじつはある。
 1つは、装置を用いずに車間距離不保持の取締りをしたとき、
「なんであの新兵器を用いなかったんだ。こんなのは認められない!」
 とゴネる運転者が出てきかねないこと。
 車間距離だけでなく、他の現認だけの取締りにおいても、
「車間距離みたいな証拠がないのかよ。こんなのは認められない!」
 とゴネる運転者が出てきかねない。
 とくに、追尾式のスピード違反取締りにおいては、
「同一車間で追尾したから、パトカーの速度が俺の速度だって? 同一車間だったって証拠があるのか。車間距離の取締りには、あんな新兵器を導入しといて、スピード違反は警察官の目視だけって、おかしくないか。こんなの認められない」
 となりやすいんじゃないか。
 だったらパトカーと被疑車両との車間も、レーザー距離計で測ればいいと思うかもしれないが、現実には、そんなきっちり測ったら、追尾式の取締りはほとんど行えないんじゃないか。
※ 追尾式の取締りの詳しいやり方は、『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』のQ035を。

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 あと、装置の信頼性。
 信頼性の裏付けとなる客観的データ(第三者的立場の技術者・学者がそれを見て「おお、これなら信頼できる」となるデータ)を出せば、
「じゃあ、オービスではなんでそういうデータがないんだ!?」
 となってしまう。
 え? この装置でも、そんなデータは出さない、出さなくても裁判所は信頼してくれるって? あ、そうか…。

※ 違反とならない車間距離とはどれくらいで、その根拠は何か、については別の機会に。てゆっか、それは警察のほうで周知すべきはず。この装置を用いた取締りは12月から実施されるそうで、そのときには秋田県警が発表するんじゃないかな。

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2007年11月23日 (金)

駐禁の身代わり出頭教唆で

 11月22日付け毎日新聞の記事の一部(■部分は記事では実名)。

駐車違反身代わり:依頼に有罪判決--地裁松本支部 /長野
 駐車違反の身代わり出頭で犯人隠避教唆の罪に問われた土木業、■■■■被告(38)=松本市並柳=に対する判決公判が21日、地裁松本支部(荒川英明裁判官)であった。荒川裁判官は■■被告に懲役1年6カ月、執行猶予5年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。

 おぉーっ、荒川英明裁判官っ!!
 私は荒川さんの裁判を、千葉地裁(オービス事件)、横浜地裁小田原支部(たしかレーダ式だったかスピード違反の事件)、そして東京高裁(オービス事件)で傍聴したことがある。
 東京高裁での右陪席から、地裁支部、の支部長へ、なのかな、それが裁判官にとってどういう意味を持つコースなのか、いや、そんなことをキョロキョロ見回すこと自体、ダメダメだよね。

 それにしても、いつの駐車違反だったのか。
 2006年6月1日以降なら、身代わりもナニも、駐禁ステッカーを貼られても知らん顔していれば、車の持ち主へ放置違反金の通知がいき、納付するのが誰であれ放置違反金が納付されれば、処理はオシマイになるのだ。
 本件は発覚までの期間が長く、駐車違反はそれ以前のことだったとしても、そのようにする法律は、2004年に国会で可決・成立しているのだ。
 身代わり出頭の違法性(悪質性)は極めて低いというべきだろう。

 そうであっても法律は法律なのだ、としても、執行猶予5年て、どえらく重い。
※ 執行猶予とは、猶予期間中に新たに刑罰を受けることがなければ、刑の執行はしない、判決は効力を失う、というものだから、猶予期間は短いほうが、軽いことになる。猶予期間は1~5年。

 5年てことは、前科が相当あったんだろうか、あるいは別種の犯罪で執行猶予中だったんだろうか…。
 荒川さんは、けっこう思い切ったことをする人、のように私は勝手に(ごめんなさい)見ているのだが、それにしても5年は…と。

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ストレスで他人のカネを盗むか?

11月22日(木)

 13時30分から、横浜地裁でレーダ否認事件の論告・求刑。
 私選弁護人をつけて真っ向から争ってる事件なのだが、後ろ髪を引かれつつ(引けるほどないかもしれないけど)東京地裁へ。
 13時30分~14時40分、802号法廷で、自動車運転過失致死の判決があるのだ。そんなに時間を取るって、無罪に違いないっ!!
 …が、電車に乗って気づいた。1時間10分って何だよ。えーっ?
 法廷について開廷表を見ると、13時30分~13時40分だった。またメモミスか…。

 被告人(在宅)は頭骨も顔立ちも整って、30歳前後に見えた。
 大型コンテナトレーラで左折するに当たり、左方から右方へ青信号の横断歩道を進行する自転車(66歳・男性)に、漫然10~15キロの速度で衝突、自転車もとろも転倒させ、右前輪で轢圧(れきあつ)、腹腔内内臓器損傷で約3時間後に死亡させた…。
 前の車が左折に手間取り、時間がかかったので、歩行者信号は赤になったろうと軽信したんだという。
 直後の実況見分では、被害者をミラーで見ることは十分できたはずという。
 窃盗未遂(懲役1年6月・執行猶予3年)の前科があり、本件判決は、
「被告人を禁錮10月に処する。主文は以上です」
 実刑ってことだ。
 終わると同時に、傍聴席から男が2人、バーの中に入り、1人は弁護人と話し、1人は書記官を通じて裁判官に何やら書面を渡した。
 そして被告人は、傍聴席にいた妻らしき女性から、何か詰まった紙袋を受け取り、その2人とともに奥のドアへと消えた。
 このまま直ちに収監、合計2年4月の刑期で下獄、ということになるんだろうか。
 そうはならない場合もある。その違いがどこからくるのか、予め控訴の意思を確認しとくのかな、とは想像するが、よくは私は知らない。

 続いて13時45分から同じ法廷で、有印私文書偽造・同行使の判決。
 被告人(身柄・拘置所)は、目立つ明色の、パジャマのようなゆったりしたジャージ上下。背中等に「GAWTTI」のロゴマーク。体がでかく、見た目ヤクザ風。
 シートベルト違反で職質を受け、車内捜索によりパイプ入りの大麻(燃えかす程度の量)を発見され、大田区・蒲田警察署内で大麻取締法違反により取調べを受けた際、弟の氏名をボウヨウ(謀用?)し、行使の目的をもって(ほしいまま)に、弟の氏名等を書き、即時その場所において、真正に作成されたかに装い、行使した…。
 懲役1年6月、執行猶予3年、合計3通の書面の各偽造部分を没収
 言い渡しの間、被告人は、肩幅に足を開いて立ち、最初は両手を前にし、やがて後ろに組んで、右手の指で左手親指の爪をしきりにいじっていた…。

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 14時から、東京高裁717号法廷で、業務上過失致死の判決。
 被告人(在宅)は、白髪の老人風。濃いグレーの良さげなスーツ。
 控訴の趣意は、過失があるとの証明がない、という事実誤認の主張。
 普通乗用自動車で、10~15キロの速度で右折する際、横断歩道を右方から左方へ横断中の自転車を、3.4mの距離で発見し、あわててブレーキと間違えアクセルを踏んでしまい…という事件らしい。
 ①被告人は右折の前に横断歩道上の安全を確認をした、②被害者は歩行者信号が赤になってあわてて進行した、③自転車の被害者が横断歩道を進行するのは違反である…という主張らしい。
 なるほど、自転車も車両だから、横断歩道を進行してはならない。
 この点について阿部文洋裁判長は、「(自転車が横断歩道を進行するのは)よく見られるのが道路交通の実情であるから(だから運転者には注意義務がある)」と斬って捨てた。判決は控訴棄却。
 へぇ、と私は思った。それって、被告人側の主張だから斬って捨てるのであって、検察側の主張だったら、自転車の歩道通行は許されないと断罪するんじゃないんだろうか。そう単純に分けられるもんではないだろう、とはいえ…。

 14時20分から、簡裁826号法廷(今日は後藤征弘裁判官・町井裕明検察官)で、11月1日に傍聴した窃盗の第2回公判。
 早めに入ると、前の窃盗をまだやっていた。
 被告人(身柄・留置場)は茶パツの若い女性。20代だそうだ。
 学業をなまけて無為徒食の生活を送り、サラ金に借金をし、家出後は風俗店で稼働するも続かず、20歳も離れた男性と、恋愛感情を抱いていないのに暮らし、カードを盗んで110万円を窃取した…そんな事件らしい。その男性は被告人にカードの暗証番号を知らせていたため、盗まれたカネは補償されなったらしい。
 求刑は懲役2年。

 窃盗の第2回公判のほうは、ホテル内で風俗嬢(目隠しされた状態)のバッグから現金等を盗んで逃げた、以前にも同じことをやっていた、というその「以前の事件」の追起訴から。
 このときも、風俗嬢に「装具」をつけていたそうだ。
 つーことは、SMプレイ?
 そんな法廷で、被告人(在宅)の妻(細くて上品そう)が情状証人に。
 被害者2人(いずれも風俗嬢)との示談待ちで、続行。
 15時23分閉廷。

 この両被告人を含め、窃盗の被告人の多くは「これこれのストレスがあって…」と言うが、ストレスで他人の財物を盗むものなんだろうか、「この生活を壊してやりたい。我が身を犠牲にしても、家族等に思い知らせてやりたい」という、内なる破壊衝動みたいなもんじゃないのか…とか少し考えてみる。

 地裁と高裁で来週の開廷予定をチェックし終えたのが、16時10分頃か。
 腹へったなぁ、何か食べて時間をつぶし、簡裁の来週分(17時頃にわかる)もチェックしようか…いや、今日は財布を忘れ、鞄にあった非常用の1000円で裁判所へ来たのだ、電車賃が往復700円、残りは300円、300円で食べられる食堂は17時からでないと開かない、しょーがない、一服して帰るか、あぁそれにしても腹へった、昼食摂るヒマなかったもんなぁ…と1階へ降りたら、よく会う若い娘さんにばったり。
 さて私はその娘さんに「100円借してくれぇ」と言ったでしょうか。

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2007年11月21日 (水)

こっちの入口から入ったのは初めて

 え~っとね、年末に向けてもう締切りがた~いへんなことになってきたので、年内いっぱい、ブログのほうはチョー簡単にいくよ。
 てゆっか、読者諸氏も、ずるずる長い記事はイヤだよねぇ。

(1) 13時20分から、簡裁826号法廷で、73歳の被告人の窃盗、の判決。
(2) 13時25分から、地裁民事のほうで、「交通違反異議申立棄却決定の取消請求事件」という、なんでそんな事件名なんだ? と興味を惹く事件の判決(これはトさんから情報をもらった。ありがとね)。
(3) 13時30分から、簡裁534号法廷で、公務執行妨害の新件。

 3番目の簡裁の公妨は、急に取下げにならずに公判が開かれれば、昨年5月28日に公妨に罰金刑の選択肢が設けられて以来、東京簡裁では2件目の公判になる。法廷へ出てくるところからして、少なくとも捜査段階では否認に違いない。もしかしたら、駐車監視員への公妨かもしれない。これを見逃すわけにはいかん!
 1番目も2番目も傍聴しときたい。

 しかし…である。昔なら、大急ぎで走り回って全部傍聴しようと思うところなんだが、最近、傍聴人が増えてるわけね。グループの人たちが気まぐれにどかんと傍聴席を埋めたりする。私程度の知恵のある傍聴人が、多数来るかもしれない。
 1番目と2番目を大あわてで回って、534号法廷へ来たら満員御礼、ではかなわん!
 というわけで、13時15分頃から534号法廷の傍聴席に、陣取ったわけ。
 ところが、私以外、3人のみ。(俺の)バカ野郎ぉぉぉ~っ!

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 どうでもいい説明が長い引いたので、あとはさらっと。
 首都高・中央環状線(都心環状線?)・外回り・芝2-2(ってオービスⅢが設置されてる非常駐車帯かな)で、スピード違反の取締りの警察官とモメ、サインがどうとかで警察官を両手で押す暴行を加え、もって公務の執行を妨害したのだ、と検察官。
 被告人(在宅。30代)は中国出身なのか、日本語が不得意で、通訳つき。
 認否のあと、まずは弁護人が冒頭陳述。
 警察官の行為は正当な公務の執行か疑問、その警察官が公務員であるとの認識が被告人にはなかった、公務の執行を妨害するに足りる有形力の行使はなかった、という3つが争点らしかった。

 次回、検察官が冒陳をして、書証を整理し、次々回は被害警察官を証人尋問しようかと、14時01分閉廷。
 現場でいったい何があったのか、これは楽しみだ~。
 ちなみに弁護人は大柄で、『FLASH』のデスクのYさんにちょと感じが似てた。

 14時から、民事の法廷で、例の威力業務妨害・脅迫の被告人と同姓同名の被告の「慰謝料請求」の事件の、証拠調べ(本人)があると聞き、念のため行ってみる。
 傍聴席に、刑事裁判の傍聴席であまり見かけないタイプの女性が4人、男性が1人。
 医療関係の職場でどうこう、みたいな話で、例の事件とは関係ないらしかった…。

 1階ロビーで、福井雅樹さんとユキさんに会う。
 現在発売中の『漫画実話ナックルズ』の、モノクロページの最初の漫画の、福井さんだ。この作品、読み物部分も含め、よくできてるよ。ぜひ、ご一読を。
 その福井さんと、「裁判員制度はいらない!大運動」の事務局長・佐藤和利弁護士をゲストにお迎えし、12月3日(月)の夜、新宿・百人町のロフトプラスワン・ネイキッドで、もう6回目だという裁判傍聴のイベントあり。
 福井さんは裁判所の1階ロビーで言ってた。
「俺、こっちの入口(通常の玄関)から入ったのは初めてっすよ(笑)」
 彼はいつも、護送バスに乗せられ、地下から法廷へ通ってたわけだ。
 イベントでは、殺人(しかし無実は明白で一審の公判中、保釈決定まで出ていたのに…!!)の被告人は傍聴人をどう見てるか等々、ディープなことを語っていただく予定。裁判員制度っていったい何か、ということも含め、お楽しみに!

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2007年11月20日 (火)

簡裁での再審無罪は7件(2006年)

 今日は、ちょっと仕事場で待機すべき事情があって裁判所へ行けない。小倉優子さんから電話がかかってくるので…というのはウソだけど、でも完全なウソともいえないのですぅ。ドキドキ。

 ドキドキ原稿を書きつつ、昨日の記事にアップした画像のうち、「交通関係指標の推移(指数)」(画像の上のほう)を、拡大してしばし眺めてみる…。
 真っ直ぐ、ぐんぐん右肩上がりなのは、「免許保有者」だ。
 少子化なのに、なぜ変わらず増え続けるのか。
 運転免許を持つ人が高齢になり、長生きするようになった、つーことなのかな。

 変動がやたら激しいのは、「取締件数」だ。
 私のほうでは、その上下の理由がだいたいわかる。
 ヒントは、反則金の金額関係と、その年に起こった社会的なこと(事故や違反とは関係ないこと)。それをここでずらずら書いてる余裕は、さすがにない、ごめんね。

 グラフの左のほうを見ると、「取締件数」が増えて「死者数」が減り、反比例というべき関係になってるが、それは、昭和45年(1970年。こんな表に元号を使うって馬鹿ですか?と私は思うよ)からグラフがスタートしてるため。
 それ以前は、「取締件数」が増えて「死者数」が増える、正比例というべき関係だったのだ。じゃあ、1970年をピークに「死者数」はなぜ減ったのか。私の見立ては、昨日の記事に書いたとおり。

 あと、1987年に「走行キロ」がどんと増えてるのは、これはなぜか。
 1985年9月22日に、円高→バブル経済のきっかけになったとかいわれる「プラザ合意」があったんだね。
 岩波ブックレットの「年表 世界史」を見ると、1986年のページに「都心で地価高騰.地上げ,社会問題化」、1987年のページには「地価高騰つづく,郊外にも波及」とある。
 そんな関係なのかなぁ、と想像される…。

 話は変わって…(変えないでガシガシ原稿書けよ!)。

身代わり認定し無罪 速度違反で有罪確定の男性
   岐阜県内で車でスピード違反した知人男性の身代わりで出頭し、平成16年に道交法違反罪で罰金刑が確定した男性(25)に対し、中津川区検が再審請求し、中津川簡裁が無罪判決を言い渡していたことが17日、分かった。
 運転手の男性が警察に自首して身代わりが発覚した。同簡裁で16日に開かれた再審公判で、検察側は「供述は虚偽だった。被告人の犯行と認めるに足る証拠はない」などと無罪を求刑。簡裁は同日、求刑通り無罪判決を言い渡した。
 関係者によると、平成16年8月、知人男性(33)が岐阜県内で法定速度を超過して乗用車を運転。自動速度取締装置がその様子を撮影、摘発された。同乗の男性が身代わりに出頭。中津川区検は装置に写った運転席の男性が別人だったことに気付かず略式起訴し、同年12月に罰金刑が確定した。

 と産経ニュース(上掲はその一部)。
 中津川簡裁かぁ、懐かしい~。でも、裁判所のサイトを見ると、山崎松三裁判官はもういないようだ。中西健市裁判官になってる。
 江戸時代に、座頭(今でいうところの鍼灸師?)の階級に「一」というのがあって、その階級は大金を出さないと名乗れないので、「市」と称する座頭がいた…とかそういう話があったっけ?
 中西裁判官の場合、そういうのは関係なくて、画数の関係で親御さんが「市」の字を選択したとか、じゃないのかな。私の場合も、階級詐称で「一」ってわけじゃないと思う。あー、くだらない話だ。

 身代わり出頭で罰金刑となった事件の、検察官請求の再審を、私は東京簡裁で過去に3件、傍聴したことがある。
 簡裁で下した罰金刑だから、簡裁で再審無罪にする、のかどうか、刑訴法をよく読まねば。
 2006年の「司法統計年報 刑事編」の、「刑事訴訟事件の種類及び終局区分別既済人員─簡易裁判所」によれば、全国の簡裁での再審無罪は、7件。
 けっこう珍しい裁判を、私は傍聴したことになるのか。

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※「市民の目フォーラム北海道」に、「19.11.17(土) 道警が推薦再開 道警OBの皆さんおめでとうございます」との記事。へぇ~! 世間の報道からは知ることのできない、いろんなことがあるんですねぇ。 

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2007年11月19日 (月)

死亡事故減少と「走行キロ」の関係

 交通事故の死者数は(合掌)、1970年に1回目のピーク(1万6765人)があった
 その後、1979年に8466人へと半減する。
 この原因としては、1968年7月1日からスタートした「交通反則通告制度」の影響が大きかったのだろうと推測される。
 つまり、捕まっても反則金という名の軽いペナルティを払えば簡単にすみ、その反則金は、総務省のほうでまとめられて、「交通安全対策交付金」(標識や信号機や歩道橋など交通安全施設の設置・管理に使途を限定された交付金)として都道府県等に交付される、という形になったのだ。
 当時は、信号機などが足りない状況にあり、それらがぐんぐん増えることで事故も減った、ということがひとつ大きくあるのだろうと推測される。
 警察は軽い違反をじゃんじゃん取り締まり、取り締まり件数(反則金の納付額)と事故死者数とは、目立つ反比例のカーブを描いた。

 しかし、交通安全施設の事故抑止効果は飽和状態になったのか、1980年から事故死者数は増え始めた。
 取り締まり件数は、相変わらずぐんぐん増えたが、いくらなんでもそれ以上は増やせなくなったのだろう、1984年に約1374万件をピークとし、1986年に反則金を大幅値上げしてから、すとんと減った。年間の反則金納付額はおおよそ800~900億円で推移するようになった。

 そして、交通事故死者数は、1992年の11451人を2回目のピークとして、再び減少に転じた。2006年には6352人にまで減った。
 この死者数は、事故発生後24時間以内の死者数だが、警察庁が別にカウントする30日以内の死者数も、厚生労働省がカウントする1年以内の死者数も、減少の比率はほとんど変わらない。
 変わらないとはいえ、24時間以内だけでも6352人もの方が亡くなっており、後遺障害も考えれば、減った、減ったとただ喜んではいられない。
 さらなる減少、事故発生自体の減少を目指して、これまでの減少の原因を見つけることが必要だろう。

071119  2回目のピーク以降、ここまで死者が減ったのは、なぜか。
 私は、やはり、若者の車離れ、格好いい車で飛ばすのが格好いいという風潮の衰退、そういったところに大きな原因があるのだろうと想像する。
 先日、裁判所の1階ロビーで、元裁判官氏と話していたとき、走行キロ(自動車の走行距離の総和)が減ったんじゃないか、と元裁判官氏が言った。
 走行キロは、そうは変わってなかったんじゃないかと思いますよ、と私は答えた。

 先週、警察庁で、「道路交通の現状と対策」(警察庁交通局2007年9月)を、たっぷりコピーしてきた。
 「交通関係指標の推移(指数)」(画像の上のほう)を見ると、走行キロ(■)は、そうは変わってない。2004年から漸減しているが、1993~2003年はほぼ増えている。

 しかし、走行キロといっても、いろんな車種がある。事故死者数に影響する走行キロは、車種によって違うんじゃないか。
 そう思ってさらにページをめくると、「車種別自動車走行キロの推移(指数)」というグラフ(画像の下のほう)があった。
 おぉ、2回目のピーク以降、死者数が減り始めたのと、おおよそダブるように、貨物車とバスの走行キロに、合計とは異なる変化が見られるんだねぇ。
 貨物車の走行キロが本当にこのグラフのとおりなのか、国交省が把握してない“走行”があるんじゃないか、というのは別にして、このグラフは、死者数減少の原因のひとつがここにあるのかな? と想像させる。
 バスについては、バスによる死亡事故がそうあるとは想像しにくく、また、一般に、バスの走行キロが減ったぶん乗用車の走行キロが増えて事故が起こりやすい…と想像することができる。

 それよりも、画像の真ん中辺りにある本文の、「平成元年度から平成17年度にかけて、軽自動車が100から789へ顕著な伸びとなっている」という部分に、注目すべきなんじゃないか。
 指数が100から789って、ものすごすぎる変化だよね。
 「格好いい車で飛ばすのが格好いいという風潮の衰退」を大いに裏付けるものかも。
 今度は国交省へ行って、走行キロに関するもっと詳しいデータをもらってこようか。

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2007年11月18日 (日)

市民の目フォーラム北海道

 あーっ!! やっちゃったよ!!
 だいぶ前に、パソコンのファンやCPU(だっけ?)にガッチリこびりついた埃を取り払ったら、それまでしょっちゅうフリーズしてたのがウソのように快調になり、以後は一度もフリーズせず、喜んでいたのだが、PDFファイルを開くURLをクリックすると、ネット閲覧ソフト(なんていうんだっけ?)が全部閉じてしまう、ということがときどき起こり始めていた。
 それが、また起こった、昨日(17日)の集会について記事をほぼ書き終えたところで!! 全部すっかり消えたよ!!
 もう書き直す時間はないので、以下、簡単に。

 17日午後、四谷(東京都新宿区)で、明るい警察を実現する全国ネットワーク主催のシンポジウム「立川署ストーカー殺人事件にみる日本の警察のいま」。

 元北海道警察釧路方面本部長の原田宏二さんが代表の「市民の目フォーラム北海道」を、恥ずかしながら初めて知った。
 時津風部屋の事件とか、そのときどきの事件について、警察の内部からの視点でコメントしてもいるんだね。これは面白そう。
 でも、アクセス数はすごく少ないんだそうだ。

 現職の身で裏ガネを告発し、報告人事をひっくり返す裁判に勝っちゃった、愛媛県警巡査部長の仙波敏郎さんが、近々…!!

 ま、ここまでにしとこう。
 結論としては、こういう方々が頑張って警察を良くしていこうとするその目的は、イコール現場の警察官たちが働きやすくすることであり、それはイコール国民が安心できるようになる(治安が良くなる)ことであると、そういうことなんだわね。

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2007年11月17日 (土)

オービスの測定値121キロ タコチャートは108か109キロ

11月16日(金)

 約1カ月半ぶりの、東京簡裁・道路交通法違反の新件かな。
 13時30分から、1室3係(竹澤宏之裁判官・青木秀憲検察官)534号法廷。

 予定時刻になっても、被告人が来ない。
 ありゃりゃ、不出頭か? 不出頭ならいいな~、今日は傍聴せずに帰れるよ。
 と、なんだかホッとする自分。疲れてるんだと思う。

 弁護人は、ときどき見かけるお爺ちゃん。
 研さん裁判官とひそひそ雑談する話を漏れ聞いたところによると、この人、元裁判官? いや、そう推測するのは早計か?

 8分遅れで、鍵束か何かをカチャカチャ鳴らせ、「すみませんでした~」と、失礼ながら一見ガサツなタクシー運転手風の男性が、あわただしく入廷。
 庁舎を間違えたらしい。

 2006年4月8日午前3時37分頃の、首都高・7号線上り・墨田区タテカワ1-18の、オービスⅢによる、61キロ超過(測定値121キロ)の事件だった。

 被告人は、やはりタクシー運転手だそうで、聞かれてないことを勝手によくしゃべった。傍聴人からすると、そういうのはありがたい。
 被告人の話等によると、おおよそ以下のようなことらしかった。
 オービスがピカッと光ったのはわかり、かなりスピードを出してたんで、しょーがないと思った。先輩方から、パパッと処理してもらってすぐ帰らせてもらえばいいよ旨言われ、自分もそう思った。警察(警視庁第7交通機動隊)へ出頭したら、あとで日比谷公園のそばの略式のところ(東京簡裁・墨田分室の当時の仮庁舎だね)へ行くよう言われ、あれ~? すぐ帰れる(終わる)んじゃないのかと思った。その後、仕事が終わって洗車とかしてるとき、そこに紙が1枚貼ってあって、スピード違反の罰金は10万円以下だと書いてあった。えーっ!? となって、罰金が高いので否認することにした…。
 私からすると、すごくよくわかる話だ。
 私の本を読んでもらってれば、「あれ~?」とも「えーっ!?」ともならなかったのに…。

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 証拠調べに当たり、甲1号証(速度違反認知カードと測定記録写真)、甲2号証(捜査報告書)、乙1号証(供述欄に定型の不動文字がある交通事件原票)、乙2号証(警察へ出頭時に録取された、キップ型の調書)について、弁護人が言った。
「326条で出ているので、326条の同意はできない」

刑事訴訟法 第三百二十六条  検察官及び被告人が証拠とすることに同意した書面又は供述は、その書面が作成され又は供述のされたときの情況を考慮し相当と認めるときに限り、第三百二十一条乃至前条の規定にかかわらず、これを証拠とすることができる。
○2  被告人が出頭しないでも証拠調を行うことができる場合において、被告人が出頭しないときは、前項の同意があつたものとみなす。但し、代理人又は弁護人が出頭したときは、この限りでない。

 うーん、そのへん、よくわかんない。私の不勉強が露呈されてしまう。
 ま、普通は、326条がどうこう言わず、同意するときは同意するんだが、本件だけ普通とは違う条文に基づく証拠調べ請求だったんだろうか。わかんない。

 とにかく、最初在廷していて冒頭手続きの間は証人控え室で控えていた7交機の警察官を、尋問することになった。
 体の大きな人だった。わりと若くて、緊張してるらしかった。
 傍聴席に2人、上司の警察官かなと思える男がいた。

 交通執行課から、オービスの写真と、写真に焼きつけられたのと同じ測定値などが印字された書類を受け取り、呼出に応じて7交機へ出頭した被告人に写真を見せ、キップを切った。現場の写真などが貼付された捜査報告書を作成した…というふうなことを証言。

 この尋問により、甲1、甲2は321条3項によって、乙1、乙2は、322条1項によって、証拠採用されることになった。

刑訴法321条3項  検察官、検察事務官又は司法警察職員の検証の結果を記載した書面は、その供述者が公判期日において証人として尋問を受け、その真正に作成されたものであることを供述したときは、第一項の規定にかかわらず、これを証拠とすることができる。

同322条1項  被告人が作成した供述書又は被告人の供述を録取した書面で被告人の署名若しくは押印のあるものは、その供述が被告人に不利益な事実の承認を内容とするものであるとき、又は特に信用すべき情況の下にされたものであるときに限り、これを証拠とすることができる。但し、被告人に不利益な事実の承認を内容とする書面は、その承認が自白でない場合においても、第三百十九条の規定に準じ、任意にされたものでない疑があると認めるときは、これを証拠とすることができない。  

 で、次回に被告人質問を簡単にやることに決め(論告・弁論も終わらせるんだろうか)、予定時刻を23分すぎて、2時43分閉廷。
 被告人は否認に当たって、タコチャートの記載では108か109キロしか出ていないことを理由としたらしいが、被告人も弁護人も、ま、第1回公判を見た限りでは、べつに気にしてないようだった。そのへん、どうなるんだろう…。

 途中から、傍聴席に人が増え始めていた。
 阿曽山大噴火さんも、霞っ子クラブのユキさんも来た。
 次は窃盗の新件。何か特別な事件なのか?
 タクシー運転手さんが、散らかした書面を長々片付け、荷物を持ち(バッグを1つ忘れてると廷吏から注意され)、出ていったのが14時45分。
 入れ替わりにバーの中へ入ったのは、上品そうなお金持ちそうなご婦人だった。え? この人が窃盗の被告人? つづく…。

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 16日は、東京高裁・刑事5部に、世田谷区清掃・リサイクル条例違反の第1回が、3件入っていた。これで9件目(見落しがあってもっと多いかもしれない)。
 つまり、東京簡裁で無罪になったのも有罪になったのも、検察官または被告人側が控訴したってことなんだろうね。最高裁までいくことになるんだろう、きっと。 

2007年11月15日 (木)

検察官はそもそも立証する気がない

 またもギリギリまで原稿を書き、今日は絶対に遅刻は許されないぞと、いつもどおりの早めの電車に。

 15時30分から、東京簡裁・刑事1室2係(後藤征弘裁判官・町井裕明検察官)826号法廷。中央道下り杉並区上高井戸2-18付近の、三菱RS-2000による69キロ超過(測定値129キロ)。
 第1回は7月17日
 第2回は9月4日。菅井宗一さん証人尋問。
 第3回は10月4日。被告人質問。
 そして今日、第4回公判。論告・弁論。

 検察官による論告は、ま、いつもどおり。
「写真の正確性は、製造元である三菱電機、菅井証人の証言から明らか」
 と、簡潔に断言してた。
 へぇ~、三菱って、無辜の何万、何十万の国民を長年にわたり有罪・前科者にしてきたことに気づいたとき、ぜんぜんバレてなくても、確たる証拠をつかまれてなくても、自ら法廷で正直に告白する、素晴らしい企業だったのか、へぇ~、と思ったス。
 いや、べつに町井さんがバカとか言ってるわけじゃない。
 これはもう、何ていうんでしょ、普通の組織人たる個人にはどうにもならんことなんだろうと思う。こんなことで偉そうに人様をバカ扱いする類のバカでは、私はないつもり。私はもっと別の類の大バカだにょ~(笑)。
 求刑は相場どおり罰金9万円。

 で、被告人の弁論というか陳述というか、これは凄かった(弁護人ナシ)。
 メモを見ながら、学生に講義するように、学会で意見発表するように、述べた内容に、私は感動したよ。もう5年ほど東京簡裁へ通ってオービス裁判を見続けてるが、これほど凄い最終意見を聞いたことがない。
 オービスの事件の本質を、非常に冷静で客観的で能率的で誠実な、学者の立場から、ズバリ突いてしまった、とでもいうのか。
 かなりメモできたので、あとで雑誌でレポートしよう。

 結論部分だけ簡潔にいえば、こうだった。
「検察官は立証が十分でない。そもそも立証する気がない」
 そのとおりなのだ。どの事件でも、そうなのだ。
 なるべく手持ちのものは出さない、立証しなくても裁判所は有罪にしてくれるなら、立証しない、ということを超えて、おそらく、オービスの正確性・信頼性は立証できないのだろうと思う。

 判決は、12月6日午前9時45分から。
 10時から別の期日が入ってるそうで、遅くとも10時には終わるだろう。
 だぁが! その日は、仙台高裁のオービス事件の論告・弁論なんだよねぇ!
 傍聴席で、「6日はダメぇ~!」と両手で×印をつくりたかったけど、そうもいかず(笑)。
 6日は私は仙台へ行く。
 東京簡裁826号法廷のこのオービス(RS-2000)の判決、どなたか傍聴してもらえないだろうか。

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 12月6日の判決は、被告人には申し訳ないけれど、
「主文、被告人を罰金9万円に処する。その罰金を完納できないときは、1日を金5千円に換算した期間、被告人を労役場に留置する。訴訟費用(菅井証人の交通費と日当)は被告人の負担とする」
 これ以外にないだろうと思う。
 判決の理由は、
「本件起訴事実は、当法廷で取調べた関係各証拠により、その証明は十分である。それに関係法令を適用して主文のとおり判決した」
 であり、被告人の否認に対する裁判所の判断は、要するに、
「三菱電機作成の原理説明書、確度点検(定期点検)の成績書、菅井証人の証言などにより、本件装置の性能・機能はこれこれであって(ここを長々説明、というかメーカーの言い分を丸写し)、装置の信頼性は十分に認められる。被告人が縷々(るる)述べるのは一般論であって、本件測定時に何らかの誤作動が生じたとの合理的な疑いを抱かせる事実はない。129キロも出していないという被告人の主張には何ら裏付けとなるものがない。そうすると、本件測定値は正確だったと認めるほかない」
 という趣旨のものになるだろうと思う。
 普通の裁判官なら、当然にそう判決するだろうと思う。

 しかし、果たしてそのとおりに後藤さんは述べるのか、どんな表情・口調で述べるのか、裁判官としてではなく人間として、後藤さんはオービス無謬を信じ込んでいるように見えるか、判決とは別にどんな説示をするか、そのへんの機微をしっかり見てメモしてきてほしいのだ。って注文、多すぎ?
 ま、もしも時間があればってことで、ゆるゆると、よろしくお願い申し上げますぅ。

 以上、縷々述べた予測が、どっひゃ~ん!! と裏切られる可能性は…あり得ないと思うんだけど…世の中、あり得ないと思うことが…いや、でも、さすがにこればっかりは…いやいや、でもでも…でもでも、いやいや…もう寝よ。

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2007年11月14日 (水)

フィリピーナ風の女性はどこへ…

 またもギリギリまで原稿を書き、原稿等の催促に違いない着信をいくつか無視し(ごめんなさい~!)、普段より10分遅い電車で裁判所へ。

 地下鉄から地上へ出たところで、フィリピーナ風の女性から声をかけられた。
 トーキョーなんとかコートはどこですか、と。
 書類を見せてもらったら、東京地裁の刑事の529号法廷、とあった。
 あ~、ここの5フロアの29番ですよとお教えし、別れた。
 よく書類を見なかったが、被告人に送達される「召喚状」ではなかったような…。
 何だったんだろう。よく見て話を聞けばよかった。

 13時30分から、10月5日に論告・求刑(懲役1年6月)を傍聴した、脅迫・威力業務妨害、の第5回公判。最終弁論。

 検察官が交替してた。そういうことはときどきある。
 見るからにキリリとした内藤秀雄さんだ。私は今年3件傍聴している。

 弁論は、被告人の行為(2chに「血の海」がどうとか「犯罪予告」だとか書き込んだこと)は、何ら犯罪を構成するものではなく無罪であることは明らかだ、というふうな宣言から始まり、43分間ほど続いた。
 無罪主張は、ちょっと理解し難い?
 いや、2chにずっぽり嵌(はま)りきって、「2chの常識・論法=社会一般の常識・論法」という認識が全身に染み込んだ状態なら、そういう論も成り立つのかなぁ、という印象を受けた。
 人間、あることにずっぽり嵌りきると、「これが真実だ! これが絶対だ!」という気分になりやすい。私も気をつけなきゃね(泣)。
 結審して、次回判決。14時21分閉廷。
 途中から、傍聴人の出入りがうるさくなった。
 次の事件が、大掛かりなリフォーム詐欺の審理なんだとか。

 14時30分から、403号法廷で道路交通法違反の新件。
 ところが、傍聴席はもうぎっしり。またグループ傍聴か~?
 1席だけ空いてたが、関係者らしき年配者がドアの外にいたのでゆずり、あ、そうだ! と思い出して529号法廷へ。
 もう施錠され、廊下の開廷表もなかった。
 フィリピーナ風の女性の事件は、もう終わったのか、あるいは準備手続きとかで法廷は開かれなかったのか…。

 警察庁で、非常に面白いものを3件コピー。1020円もかかってしまった。いま書いてる原稿にもソク使えるデータなので、寄り道は仕方ないよね。と言い訳して本日はオシマイ。

 あそうそう、昨日の「見えた!裁判員制度の崩壊 11.13東京集会」が、本日朝、NHKのニュースで報じられたね。
 あ~、あの人この人、いるいる、映ってる。私も、ものすご~くぼんやりだけど、わかる。頭にクリスピー・ドーナツを載せてピースしてるのが私だ。ってンなわきゃないよ(笑)。

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2007年11月13日 (火)

裁判員制度は なぜ導入されるのですか?

 ギリギリまで原稿を書き、もう出かけねばと着替えてたら、某テレビ番組から電話があり…。
 ばたばたとまずは警視庁の情報公開センターへ。
 珍しく先客(若い女性)が2人いた。
 出るのがいっしょになったので、ちょっと声をかけてみた。
 2人とも大学生で、卒論のためあるデータを調べに来たとのこと。へぇ~。
 すかさず夕方の集会のチラシを渡したことは言うまでもない(笑)。

 弁護士会館へ行く前に、念のため東京高裁の今日の開廷表をチェック。
 世田谷リサイクル条例違反の控訴審第1回が、続けて2件、高裁・刑事6部に入っていた。おおぅ。
 7月19日に刑事12部(長岡哲次裁判長)で1件、第1回があった(判決期日は不明)。
 11月7日に刑事3部(中川武隆裁判長)で3件、第1回があった。12月10日判決。
 4件は、いずれも検察官控訴だった。
 今日の2件も検察官控訴かどうかわからないが、とにかくこれで6件目…。

 定刻の16時30分にちょっと遅刻して、弁護士会館の10階で会議に出たのち、18時30分から2階のクレオで、「見えた!裁判員制度の崩壊 11.13東京集会」。
 国が大金をかけて推し進め、すでに法律をつくり、実施の時期まで決まってる制度が、どうしたら崩壊するのか。
「1人1人を動員する制度ゆえに、1人1人が反対すれば崩壊するのです」
 と高山俊吉弁護士。
「今の裁判をとんでもないものにしている人たち(=最高裁と法務省)が、裁判員制度を必死に導入しようとしているんです」
 とも。
 ここではとても伝えられないが、高山弁護士のアピールには迫力があった。感動的ですらあった。いやホント。

 裁判員制度は、国民を強制動員する。国民に負担はかけられない。だからってことで、すでに始まっている公判前整理手続き(本来は公開の法廷へ出てくるものを予め密室で削りに削ってしまう手続き)の裁判は、実際どんなふうに行われているか、近々レポートが発表されるらしい。
 閉会後の懇親会で一部聞いたが、「うぎゃおぅっ!」って感じ。お楽しみに。

 ただ、「裁判員制度=国民参加=良いこと」というイメージがどうしてもある。
 国民参加は、じつは一審だけ。官僚裁判官なら有罪とするところ、一審は国民の常識で無罪になっても、検察官が控訴でき、二審、三審は官僚裁判官でやる、のだけれども、世論はイメージで動く。「裁判員制度=国民参加=良いこと」というイメージは、やっぱ強い。
 でもって、「裁判員制度に反対=これまでどおりの官僚司法に賛成」という印象を受けやすい。
 「反対オンリーじゃダメ。提案、代案がなきゃ」とか世論は言いがちだ。
 私なんかとしては、一定の全裁判に国民が動員される必要はなく、一審が有罪としたけど冤罪臭い事件についてだけ、裁判員が関与すればいいじゃん、と思う。そういった提案を打ち出すことで、問題点が浮き彫りになるんじゃないか、とも思う。
 てか、刑事裁判よりは、国賠(国家賠償請求訴訟)にこそ、国民を参加させればいいじゃん、ねぇ。

 だけど、私のその考えは、ある意味、根本的に誤ってるんだよね。
 国がつくったパンフ、最高裁・法務省のサイト、どこを見ても、「冤罪をなくすため」とは書かれていない。「裁判を公正なものとするため」とも、一言半句も書かれてないよ。
 だって、国にとっては、冤罪などない(再審で無罪になればそれは冤罪ではない)し、裁判はすでに十二分に公正なのだから。
 じゃあ、裁判員制度をなんで導入するのか。国民に多大な負担をかけ、その負担を軽くするためだといって公判前整理手続きなるもの(前述)を設けてまで。膨大な税金を費消してまで。なんで裁判員制度なのか。
 ま、機会があったら、国がつくったパンフ等、見てみてください。え~っ!? そんなぼんやり漠然としたことのために!? って腰を抜かすんじゃない? 私は腰を抜かしたっス。
「裁判員制度は なぜ導入されるのですか?」
 この文言で検索をかければ、すぐわかるです。

 ほか、刑事訴訟法の生い立ちとか、有斐閣の話とか、山口の母子殺人事件の報じられてない話とか、懇親会でいっぱい聞いた。世のなか、知らないことだらけだ。

Banner_02_2 人気blogランキング ← 11月14日2時30分現在、530で16位~♪ ちなみに13日はユキさんの傍聴記からのアクセスがすごく多く、その傍聴記に関連して、11月9日のスリ未遂の記事に少し追記しておいたよ。

 今日の集会には、ザ・バイクマンの大谷康之さんが来てくれた。
 会うのは約15年ぶり? or more? 変わらないねぇ。私も、太って禿げて前歯が1本無くなったことを除けば、あんまり変わらないだろ?

「人当庁費」とは

 ここらでちょっと、現在までに私がわかっていることを、披露しとこう。
 「人当庁費」である。
 「じんとうちょうひ」と読む。
 これ、知ってる人は、ほとんどいないようだ。
 以下、財務省で教えてもらったこと。←そんなとこもウロウロしてんのかよっ(笑)。

 人当庁費とは、人がいる(役人を1人抱える)ことでかかってくるもの。
 内訳は、
   庁用備品(椅子、時計等)
   図書及び定期刊行物
   事務用消耗品
   印刷製本費 
   通信運搬費(電話代、ネット代)
   借損料(リース)
   雑役務費(掃除、ガードマン、車の運転委託)
   会議費(ペットボトル等。委員会とか)
 エレベータ保守とか、トイレ清掃の費用なども入ってるという。
 
 何人いるところで、年間いくらかかるか、そうした個々に積算し難いものを積み上げて、1人当たりのだいたいの額を出すんだそうだ。
 予算積算の簡略化、なんだそうだ。

 ブロック官庁、中央省庁、各別に実態調査して、共通の単価(人当庁費)を出すんだそうだ。
 予算要求は各省がするのだが、各省の会計課長会議で、横並びにそろえてくるんだそうだ。

 以前は、役所の形態による「庁当庁費」なるものがあったが、1999年の調査で廃止しましょう(人当庁費と併せましょう)となったんだそうだ。
 それが2002年度の予算に反映され、2002年度から人当庁費は3倍くらいになったんだそうだ。
 以下は、2004年度の人当庁費。
   中央官庁      16万2600円(1人年間。以下同)
   ブロック官庁    10万9200円
   府県単位官庁    9万1700円
   府県単位未満官庁 6万9700円
   試験研究機関    7万6400円
   教育機関       6万5600円
   収容施設等      3万8100円

 以上は「一般省庁」であって、警察の場合はちょっとちがう。
  警察庁             15万5100円
  東北管区などブロック官庁 10万2800円
  府県単位             8万4800円

 財務省の場合、本省には1600人いる。
 そのほか、財務局(これがブロックに当たる)とか、税関もある。
 警察庁は8101人(2003年度)。
 人当庁費に人数を掛けた額を、要求する。

 人当庁費は、毎年異なるのではなく、消費税率が変わったときとか、電力が…とか、トピックがあったとき変えるんだそうだ。
 何をどう積算したのか、文書はないそうだ。

 それって、な~んか怪しい臭いがしない?
 金額を横並びにそろえるってとこも、な~んか怪しいよね。
 全額が、でないにしても確実にある割合が、捜査費、調活費、官房機密費、かつての郵便局の渡切費のように使われるのかも? 人当庁費って、アッと驚く裏ガネなのかも?
 だから、役所は仕事を増やして職員の数を確保・拡大しようとするの?

 ということで、ま、もしかして空振りかもしれないけどさ、イチロー選手だって半分以上は三振するわけじゃん、どなたか優秀なジャーナリストの方、さらに深く調べてみない?
 私? 私は、ねぇ、どなたもご存知のとおり優秀では到底ないし、交通違反であっぷあっぷ。最近は窃盗未遂(スリ未遂)にも手を出したり、ほんと時間がない。本日夕方から、弁護士会館で大集会もあるし。もうMY(マジヤバ)ですぅ。sweat01

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2007年11月12日 (月)

駐禁取締り民間委託 宮城の契約

071112  宮城県警は、というか宮城県は、素晴らしい。
 聞いたところによると、1回情報開示請求があって、審査の結果、全部開示できるとわかったら、その文書はもう、開示請求・開示決定の手続きを経ずに、コピー代1枚10円取るだけで、提供するんだそうだ。
 他の自治体も、同じやり方のところ、同じではないが近いやり方のところ、あるのかも(私がはっきりそう認識してないだけかも)しれないが、とりあえず宮城県は素晴らしい。こういうことを決めた当時の知事が偉かったんだろうか。

 画像は、その宮城県の、確認事務(新しい駐禁取締り)の、「総合評価落札方式一般競争入札調書」と、「委託契約書の一部」、を重ねたもの。
 先日オービス事件を傍聴に仙台へ行ったとき、もらってきたのだ。
 直でもらうと、郵送費もかからないし、ホントいいね。

 入札は、「キョウワセキュリオン(株)仙台営業所」よりも、「入札金額」は高いけれども「評価点」が高く、「順位」1位の、「日本道路興運(株)」が落札してる。
 この会社は、「道路の環境整備(高速道路・一般道路の清掃、維持メンテナンスおよび料金収受業務など)を事業の柱としてスタート」し、あの「日本ハイウェイサービス株式会社」が「関連会社」なんだねぇ。
 「(株)コアズ」は、用件を満たさなかったか、どうしたのか、失格となってる。

 この契約、2007年4月1日から2009年3月31日までの2年間だ。
 こうやって契約期間を長くすると、特定の業者が定着しやすくなり、安定した市場(利権)になっていくんだろうと想像される。
 宮城県の場合は1契約だけだが、契約数の多いところは、金額が巨大な契約は大手が独占し、金額が小さい契約にはいろんな小規模業者が群がる…というふうになっていくのかな。

071112_06  2006年度については、『週刊朝日』に一部ご協力いただいたこともあり、全国の入札結果と契約書が手元にある。いひひ。
 宮城県は、やはり「日本道路興運(株)」が、「評価合計点 49.54」で落札してる。
 契約金額は、2006年6月1日から2007年3月31日までで、3549万円。

 単純に月割りすると、1月約355万円。
 2007・2008年度の契約金額を月割りすると、約418万円。2割近く増えてる。

 2006年度も2007・2008年度も、管轄区域は同じ。活動ユニット数も同じ。
 違うのは、2006年度は、
「あらかじめ十分な数の駐車監視員を職員として確保しておかなければならない」
 とあるのが、2007・2008年度は、
「12人以上で、かつ、十分な数の駐車監視員を職員として確保しておかなければならない」
 と、「12人以上」という具体的な数字が入ってるとこかな。
 増えたぶんは全部ここに吸い込まれた…とは考えにくいような。
 制度がスタートした頃、言われていたように、初年度は激安で落札して実績をつくり、翌年度から儲けを出そう、ということなんだろうか…。

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 今日は、10時から自動車運転過失致死の新件、11時30分から暴行(否認)の判決、13時30分からジャーナリスト・津田哲也さんとサンラ・ワールドの民事訴訟などあったんだが、すっぱりあきらめ、原稿に集中することに。
 と言いつつ、天気が良いので、有酸素散歩へ出ようか、いや、土曜に25mプールを28.5往復してきたから、まぁいいか、いやいやそんなことではイカン、運動は本当は毎日やらなきゃ…とぐずぐず悩むなよ(笑)。

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2007年11月11日 (日)

裁判員制度の本質とは

警察署近くで108キロオーバー バイクの男逮捕
 広島県警府中署は9日、制限速度を108キロオーバーしてバイクを運転したとして道交法違反(速度超過)の現行犯で、広島県福山市新市町戸手、建設作業員、■■■■容疑者(30)を逮捕した。「スピードは出していない」と否認しているという。
 調べでは、■■容疑者は出勤途中の9日午前6時半ごろ、府中市鵜飼町の市道で、制限速度40キロを108キロ超える148キロで運転した疑い。
 近くの住民から「いつも同じ時間にすごいスピードで走るバイクがいる」と取り締まりの要望が出ていた。現場は府中署から約100メートルしか離れておらず、同署は「普通は違反をしないはずだが」とあきれている。

 と11月9日付け iza(■部分は記事では実名)。
 鵜飼町の府中署前の市道は、直線のようだが、148キロも出せるんだろうか。
 事実出しても出さなくても、容疑はチョー重い。
 ゆえに、否認してもしなくても、公判請求され、懲役5月くらいを求刑されるはず。
 事実148キロも出してなくて、被告人は争いたがっても、国選の弁護人から、
「あんた、測定値を否定する確かな証拠でもあるの? ないのに警察のキカイと争っても、勝てるはずがない。刑責を逃れるために不合理な弁解を弄したと心証が悪くなり、実刑食らうよ。刑務所行く?」
 とか言われ、あきらめる、起訴事実を認めて執行猶予を乞う、ということになるんじゃないだろうか。

 スピード違反に関しては最近、こんな報道もあったね。
 以下、11月5日付け京都新聞。

京都府警、調書7カ所誤り 速度違反 公判で判明、釈明
 道交法違反(速度超過)の罪に問われた男性(46)の京都地裁公判で、京都府警が作成し、検察側が証拠として提出した実況見分調書に多数の測定ミスがあったことが、5日までに分かった。
 その調書に従えば、警察官が違反車を確認してから、別の警察官が停止を求めるまでの距離が実際の2倍近くも長く算出され、無罪を主張する男性にとって不利になっていた。府警は再捜査で測定距離を7カ所訂正した調書を地裁に提出し、担当した警察官が法廷で「あってはならないことだ」と釈明した。
 起訴状などによると、男性は2005年11月、乗用車で京都市上京区の今出川通(時速50キロ制限)を時速81キロで走行したとして、西陣署(現上京署)の署員に停止を求められた。「身に覚えがない」として違反切符への署名を拒否し、昨年5月に起訴された。
 調書に疑問を持った男性が、独自に測り直して公判でミスの可能性を指摘したため、上京署は審理中の今年8月になって「補充測定」を実施した。その結果、違反を確認した地点から停止を求めた時の車の位置までの距離が、調書の63・6メートルより大幅に短く、37・9メートルであることが分かった。
 男性は、37・9メートルなら、時速81キロで走った場合には約1・6秒しかかからないと指摘し「この間に、停止係の警察官が無線でナンバーや車の色などの連絡を受け、車を止めるために道路中央まで出てくるのは不可能だ。警察は別の車と間違えた」と主張する。
 担当の警察官は公判で、他にも調書の6カ所に最大23メートルの誤差があったことを明かした。ミスの原因について▽測定に使った一輪車型メジャーの性能の問題▽測定地点の勘違い-などの可能性に触れながら「実際の原因は分からない」と証言した。
 男性は「間違いだらけのずさんな調書で有罪にされてはたまらない」と憤り、弁護人の村松いづみ弁護士は「今回は公判で争ったから判明したが、通常はチェックできない。他の交通事故捜査などで同様のミスがあってもおかしくない」と話している。
 府警交通指導課は「公判中なのでコメントを控えたい」としている。

 スピード違反の新聞報道で、ここまで詳細な記事は、珍しいんじゃない?
 京都新聞に、交通違反に興味がある記者がいて、公判を傍聴していた、のかな。

 裁判では、警察・検察側の矛盾については、「訂正には合理的な理由がある」として許され、被告人側の矛盾は絶対に許されない、という原則があるのだが、この件はどうなるのか…。

 ところで、この「誤り」や「訂正」について、報道機関やジャーナリストが、検察官が法廷に出した書証をもとに検証することが、できなくなった(させなくした)って知ってた?
 以下、刑事訴訟法

第二百八十一条の三  弁護人は、検察官において被告事件の審理の準備のために閲覧又は謄写の機会を与えた証拠に係る複製等(複製その他証拠の全部又は一部をそのまま記録した物及び書面をいう。以下同じ。)を適正に管理し、その保管をみだりに他人にゆだねてはならない。

第二百八十一条の四  被告人若しくは弁護人(第四百四十条に規定する弁護人を含む。)又はこれらであつた者は、検察官において被告事件の審理の準備のために閲覧又は謄写の機会を与えた証拠に係る複製等を、次に掲げる手続又はその準備に使用する目的以外の目的で、人に交付し、又は提示し、若しくは電気通信回線を通じて提供してはならない。
一  当該被告事件の審理その他の当該被告事件に係る裁判のための審理
二  当該被告事件に関する次に掲げる手続
イ 第一編第十六章の規定による費用の補償の手続
ロ 第三百四十九条第一項の請求があつた場合の手続
ハ 第三百五十条の請求があつた場合の手続
ニ 上訴権回復の請求の手続
ホ 再審の請求の手続
ヘ 非常上告の手続
ト 第五百条第一項の申立ての手続
チ 第五百二条の申立ての手続
リ 刑事補償法 の規定による補償の請求の手続
○2  前項の規定に違反した場合の措置については、被告人の防御権を踏まえ、複製等の内容、行為の目的及び態様、関係人の名誉、その私生活又は業務の平穏を害されているかどうか、当該複製等に係る証拠が公判期日において取り調べられたものであるかどうか、その取調べの方法その他の事情を考慮するものとする。

第二百八十一条の五  被告人又は被告人であつた者が、検察官において被告事件の審理の準備のために閲覧又は謄写の機会を与えた証拠に係る複製等を、前条第一項各号に掲げる手続又はその準備に使用する目的以外の目的で、人に交付し、又は提示し、若しくは電気通信回線を通じて提供したときは、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
○2  弁護人(第四百四十条に規定する弁護人を含む。以下この項において同じ。)又は弁護人であつた者が、検察官において被告事件の審理の準備のために閲覧又は謄写の機会を与えた証拠に係る複製等を、対価として財産上の利益その他の利益を得る目的で、人に交付し、又は提示し、若しくは電気通信回線を通じて提供したときも、前項と同様とする。

 ジャーナリズムが書証を検証することは、「次に掲げる手続又はその準備に使用する目的以外の目的」に当たるので、書証を見せた被告人や弁護人は、「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」に処されるのだ。
 刑罰の対象ってことは、すなわち、逮捕やガサもやり放題ってこと。
 私の場合、交通違反の専門家として、被告人・弁護人とともに事件を検討するために、書証を見ることも可能だろうが、見た訴訟の内容を記事で書けば、被告人・弁護人に迷惑をかけることになるわけだ。私だってガサを受けることになりかねない。
 自民党が突然言い出し、「裁判員制度」を目玉に大金をかけて(※)最高裁・法務省が推し進める「司法改革」の、その本質は、じつはこういうところにあるんだと、私は見る。

※ 以下、11月9日付け朝日新聞記事の一部。

【最高裁判所】裁判員制度のPRのために05、06年度、俳優を起用して映画を制作し、全国の裁判所や自治体にDVDやビデオを配布した。貸し出し用に35ミリフィルムも3本(1714万円)用意したが、今年7月の調査段階で、最高裁庁舎内の試写会で1度利用されただけだった。

 というわけで11月13日(火)夕方から、弁護士会館のクレオで大集会があるので、来てね。

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2007年11月 9日 (金)

被告人の妻はずっと泣いていた

 東京簡裁の826号法廷(今日は岩垂正起裁判官)で…。
   9時50分から、窃盗未遂の判決。
   11時15分から、窃盗未遂の新件。
   13時30分から、児ポ法違反(被告人:コアマガジン)の判決。
 …があったのだが行かず、15時からの窃盗未遂(スリ未遂)の、第7回公判。

 今日が第7回だというのは、ゴトウ巡査の証人尋問が第2回、ウチダミツノリ警部補の尋問が第4回と5回だった、というところからわかった。
 だから、この事件、私が初めて傍聴したのは、第3回公判(ゴトウ巡査の補充の尋問からスタート)だったのだ。

 木村昇一検察官による論告が、約1時間。
 仙台行き(オービス差戻し審の傍聴)の疲れがまだ抜けておらず、普通なら絶対居眠りするはずのところ、なんとぜんぶ真剣に聞けた。木村さんは良いねぇ。つくづく良い。地裁の公判立会いの若い検察官たちより、何倍も良い。ってすんません、傍聴人はこんな偉そうなこと言いたがるもんでして(笑)。
 求刑は懲役1年6月(の実刑)。
 セキネ(と聞えた)弁護人による弁論は、約20分間。
 論告に比べれば短いものの(要約したのかな?)、十分に対抗し得るものと聞こえた。
 というのも、警察官たちと被告人の、それぞれの供述の、どっちが信用できるか、私は記録を精読してないから、大ざっぱな印象しか言えないが、ま、どっちもどっちと聞くことができるとしても、だ、最初から否認事件なのに、駅のホームの監視カメラの録画を捜査しようとさえしてないとか、警察側に怪しいところがあり過ぎるのだ。誤って検挙して、否認されて強引に事件をつくり上げたんじゃないかと思えるフシが、ありすぎるのだ。もちろん、弁護人はそういったところをガンガン突いてた。

 岩垂正起裁判官は、ずっと目を閉じていた。
 壇上に、口から(終わりのほうは鼻から)上の顔が見えている、そんな感じ。
 初めて岩垂さんを見る人は、「寝てる!」と思うだろうけど、あの人はあれで素晴らしく覚醒してるのだ。

 そして、傍聴席の端で、被告人の妻(ちょっとサトエリさんに似てる。大荷物を持って懸命に頑張ってた)が、ほとんどずっと、わっと泣き出すのを堪えてるというのか、顔を赤くして、鼻水をすすっていた。涙も見えていた。
 岩垂さんは、あの塞がったような目で、しっかり見ていたはずだ。そして、涙などには関係なく、法と良心だけに従って判決するはずだ。なぜ私はそう思うのか、今の段階であんまりあれこれ言うのは、やっぱ控えておくです。
 次回判決。これほどドキドキする事件は、滅多にないよ!

 今回の傍聴人は、私のほかに、被告人の妻と、阿曽山大噴火さんと、この事件を私に教えてくれた傍聴マニアの人と、あまり見かけない人(当ブログを読んでくれてるという。ありがとございますぅ)と、検察か警察の人と思われる黒いスーツの女性と、ときどき見かける作業服風の人。
 この作業服風の人が、閉廷後…。
 それも書かないでおこう。書かないことは、いっぱいあるのよ。

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 きょうは、これ1件でオシマイ。
 1階で、某氏(彼も相当の“達人”)と歓談。
 発信者情報開示、つまりネットの匿名の誹謗中傷者を特定する情報を開示しろ、という民事の裁判が最近ずいぶんあるそうだ。特定の原告(企業)による裁判が目立ったり、とか。ネットで何か起こってるんだろうか。
 こういう動きは、ドッと加速する可能性がある。匿名の誹謗中傷者たちは、今後ヤバイかも。
 ジャーナリスト・津田哲也さんを被告とする裁判(民事)の弁論が12日(月)にあると教えてもらい、あとでネットで検索してみたら、津田さん本人も告知してた。

※ その某氏に伝言。コアマガジンの判決は、罰金350万円だったそうだよ。労役場留置は、1日いくら換算だったんだろうね。

※ 窃盗未遂(スリ未遂)がデッチ上げなら、木村さんはデッチ上げに手を貸してることになるわけだが、木村さんに対する私の印象・評価は変わらない。これは矛盾してると思われるかもしれないが、私のなかでは矛盾しない。人間は、善悪・正邪だけで二分できるものではないのだ。

※ 6日(火)だったか、東京簡裁で、道路整備特別措置法違反の第1回公判があった。私は仙台にいて傍聴できなかったが、フリーウェイクラブ関連の事件ではないかと思われる。もしも、東京での事件を東京区検が(被疑者が略式に応じなかったので)公判請求したなら、今後、同じ罪名の事件が続々東京簡裁へ出てくる可能性がある。何言ってるか、わかんない? ごめんよぅ。でもこれ聞く人が聞けば大ニュースのはず。

※11月13日追記  アクセス解析を見たら、霞っ子クラブからの訪問がやたら多い。ユキさんの傍聴記に当記事のリンクが貼られていたのだ。…で、読んでみれば、当記事中の「作業服風の人」と、ユキさんの傍聴記に出てくる「オヤジ」と、もしかして同一人物かも。思い当たるフシがだいぶある。だとすれば、ユキさんがこのスリ未遂の第7回公判を傍聴に来てたら、再び対面することになってたわけだ! 裁判所内には、いろんなことがあるなぁ。ってユキさんには深刻な問題だろう…。   

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主文。双方同体につき引き分けに処する

11月8日(木)

 絶対どうしても傍聴に行かなきゃ、ってわけでもないんだよね。
 行かなくても、あとでそこそこカバーできるっちゃできるんだよ。もう少し寝て、有酸素散歩して、原稿を書くほうが、よっぽど良いような気もするんだが。
 でも、出かけちゃうんだな~、バカだな~俺は(笑)。
 と、なんかここんとこ、いっつも自嘲しつつ出かけてる…。

 13時30分から、826号法廷(東京簡裁・刑事1室3係)で、11月1日の第7回が判決だったはずの酒気帯び否認事件の、第8回公判。被告人質問。

 10分ほど前に行くと、法廷前の廊下に、警察官証人の旅費日当についての民事裁判の、原告氏が。
 あれ? 今日はどうしたんですか?
 なんたる偶然! お隣の825号法廷(東京高裁・民事10部。吉戒修一・藤山雅行・萩原秀紀裁判官)で同じ13時30分から、あの事件の控訴審の第1回弁論があるのだった。

 民事は書面のやり取りだけだろう、すぐ終わるだろう、と、まずは「不当利得返還等控訴事件」のほうへ。
 12月27日判決と決め、3分で閉廷。
 原告および原告代理人弁護士のお話をうかがうことなく、すぐ826号法廷へ。

 酒気帯び否認事件の被告人質問は、14時12分まで続いた。
 町井裕明検察官、あの“個性”を、いつに増して存分に発揮。
 強烈なキャラがカンペキ立ってた。小池一夫さん絶賛だろうと思う。
 月曜のネイキッドのイベントの、ゲストのサユリさん(22歳ってマジ?)に見せたかった。って内輪ネタですみません。

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 ま、それはそれとして、だ、以下のようなことを思った。
 警察のやり方に腹を立て、「ンなこと覚えてねーよ!」とぞんざいな答え方をする被疑者はいるだろう。
 警察官はそれを調書に取り、署名押印を求める。
 被疑者は、「真実は後で話せばわかるさ」と、また、署名押印の求めがあまりにしつこくて嫌気がさし、署名押印する。
 そうして、後で話せば、
「おやぁ? 覚えてなかったのではぁないのですかぁ? 急に思い出したのですかぁ? おかしいですねぇ~?」
 とネチネチ責められる。
 こういう構図のなかで、被疑者が腹を立てて「ンなこと覚えてねーよ!」と言いたくなるような聴取の仕方、聴取者のキャラは、有罪を確かなものとするためには非常に有用だな…。
 と思ったことがひとつ。

 それから、こういうことも思った。
 野球で審判が、ミスジャッジっていうの? 間違うこと、あるでしょ。
 あとで録画をスロー再生して、あらら、ミスジャッジじゃん、てことあるでしょ。
 でも、野球は、審判が宣したアウト・セーフは絶対なんだよね?
 そういうルールのもとで、ゲームしてるんだよね。
 相撲は、双方同体で取り直し、ってことになるんだっけ?
 裁判はどうか。
 警察・検察と被告人の主張、というか現場であったことの説明が、真っ向から食い違うってことはある。
 たいがいの証拠は、アウトにもセーフにも、どっちにも解し得る。
 だけど裁判には、引き分けはない。
「判決を言い渡す。主文。双方同体につき、引き分けに処する」
 とは、いかない。
 アウト(有罪)かセーフ(無罪)か、決めなきゃならない。
 それも、きっぱり決めなきゃいけない。
「主文。被告人は、無罪臭いけど、とりあえず有罪」
 とは、いかない。
 きっぱり有罪と決めた以上は、自信をもって、
「しかるに被告人は悪逆非道にも、刑責を逃れるため虚偽の弁解を弄し、反省・悔悟の情が皆無である。被害者の心の傷をさらに深めた」
 とか非難し、量刑を重くする、ちうこともせにゃならん。
 これって、考えてみりゃ、スゴイ話じゃん?
 アウトかセーフか、多数決で決めるってのも、スゴイ話だよねぇ。
 そもそも、有罪か無罪かに多数決を持ってくるって、考えてみればスゴすぎない?
「じゃーん! 有罪(死刑)5票、無罪4票! よって死刑っ!」
 惜しかったなぁ…ってオイオイ。
 2009年には、そんなジャッジを、あなたも私も強制的にさせられることになるわけだ、裁判員制度だもの。
 どうすればいいのか。
 とりあえず、
「ミスジャッジでも、僅差の多数決でも、死刑と決まったら死ぬ、それがルールです。みんなでルールを守りましょう」
 と、裁判所ビルの正面玄関の上に、垂れ幕を垂らし、裁判員の心理的負担を軽減する?
 う~ん、それもちょっとねぇ…。
 なに? んなことを考える必要はそもそもない? なぜなら、「(検察立証が)疑わしきは被告人の利益に」「100人の犯人を逃しても1人の無辜を罰するなかれ」といった原則があるから?
 そっか、そりゃそうだ、双方同体なら無罪なんだから。
 …とはしかし、いかないところが、ねえ。

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2007年11月 8日 (木)

東京簡裁2件目の公務執行妨害

 6日(火)、高速バスで仙台へ行き、秋田のオービス事件の、差戻し審の第2回公判、を傍聴してきた。
 一口でいえば、オービスが正しいと言い張るのはメーカーだけであるなかで、
1、メーカーのカタログとセールストークに、直ちに破綻は見出せない(当たり前だよ)
2、普通の乗用車の運転者には、無実の証拠がない(当たり前だっつーの。笑)
 この確立された採証法則により、つまり、いつものように、有罪にしようとしているらしいことが、ひしひしと感じられた。

「無罪とすべきは無罪に」
 それを刑事裁判に求めるのは、肉屋(魚屋)で魚(肉)を求めるようなもの。
 たまに、変わり者の肉屋(魚屋)が魚(肉)を売ってくれることもあるが、その肉屋(魚屋)はいずれ店を閉めざるを得ないことになる。またはもうすぐ店を閉める肉屋(魚屋)だけがぽろり魚(肉)を売る…。
 そんなものも感じたよ。
 でも、悲観も絶望もべつにない。だからこそ、面白いのだ。
 詳しいことは、次回締切りの『ドライバー』に書くです。

 7日(水)は、朝一から東京の裁判所へ。
 11時15分、簡裁に公務執行妨害の新件が入っており、昨年5月末に公妨(と窃盗)に罰金刑の選択肢が設けられてから、簡裁の公妨は2件目のはず。やった! もしかして駐車監視員への公妨か!? と、高速バスでチョー寝不足の体にムチ打って、てゆっかわくわく出かけたのに、行ってみたら流れてた(取下になってた)。
 が、こればっかりは仕方ない。
 取下になったということがわかっただけも、マニア的には大収穫だ。
 いろんな人に会っていろんな話を聞きもしたし。
 偶然たまたま、世田谷リサイクル条例違反の、検察官控訴の控訴審第1回に出くわしたし。
 以下、ものすごーく簡単に、私の備忘録として。

 10時から、10月31日に第1回を傍聴した詐欺(日高屋(?)でのレモンサワー230円の無銭飲食)の判決。
 懲役1年、未決算入30日、執行猶予3年。

 10時からの窃盗の新件を、途中から傍聴。
 万引。それなりに大きなオモチャを、隠すこともなく持って店外へ出ようとしたんだそうだ。
 被告人は、目をパチパチさせつつ、他人の話にかぶせて早口でやたらしゃべる(しかし問い詰められると黙ってしまう)、だいぶ変わったタイプ。
 岩垂正起裁判官とのやり取りが面白かった。
 懲役1年2月、執行猶予3年。

 それが長引き、10時30分からの予定が10時47分から、窃盗未遂の新件。
 スリ未遂ではなかった。
 住宅の新築現場で、グラインダーとブロワーを盗もうとして警察官に発見された事件。
 被告人(身柄、拘置所。前科24犯)は、73歳だという。
 73歳なのに、じつにしゃっきりしっかり、していた。
「なまじ元気で、気持ちが枯れてない」
 と岩垂さん。そのやり取りが、じつに面白かった。
 「面白かった」って、小学生の日記のようだね、ごめんね。
 住所不定だと生活保護を受けられず(少なくとも役所の担当は申請を蹴り)、何かやって捕まり刑務所で生活するしかないのだ、というのは、関係者以外はみんな感じてるんじゃなかろうか。
 貧富の差(=最後は刑務所で保護されるしかない人がどんどん増える現実)を、止めるつもりがないなら、刑務所の施設乃至あり方をどう変えていくか、真剣に考えなきゃいけないんじゃないの? セレブの豪邸を見てキャーキャー喜んでばかりいると、足下の崩れは取り返しのつかないことになるのでは?

 高裁で、11時30分からの偽証(珍しい罪名)を、39分から傍聴。
 強制わいせつで公判請求された息子の裁判に、証人出廷し、たぶんアリバイがあることを証言したんだろう母親が、偽証だとされて公判請求され、無罪となり、検察官が控訴した事件らしい。
 3人の弁護人の1人は、村木一郎さん。私の初めての単行本の監修をしてくれた弁護士さんだ。
 ここでCM入りま~す。

  

 13時15分から、地裁(津田敬三裁判官)で窃盗未遂の判決。
 複数人で共謀してボッタクリをやり、奪ったクレジットカードでカネを引き出そうしたが失敗、という事件。
 ま、これはね、人にはいろんな表情があり、シチュエーションによって見え方が大きく違う、ということを承知のうえで言うのだが、被告人は口をとがらせ、狡くて悪そうな表情だった。
 顔面が上向きで、相手を見下ろす以外の目つきはできない。これを、背骨を歪めて続けると、人生だいぶ変わってくるかも、悪いほうに。
 懲役2年、執行猶予4年、保護観察付。

 13時30分から、高裁のほうで世田谷リサイクル条例違反の控訴審(検察官控訴)の第1回。
 被告人は3人。事件番号は連番で、併合審理。
 うち2人は、堀内信明裁判官(元東京簡裁刑事1室3係)が無罪にした被告人だ。
 検察官請求の書証を取調べ、弁護人の証拠請求は却下し、次回判決。
 この事件、被告人は複数いて(何人だっけ)、一審は有罪と無罪に分れた。
 堀内さんの無罪判決が、
「これだけ見れば有罪だが、あれもそれも考えれば有罪は躊躇せざるを得ない」
 というものであるとすれば、日本の裁判は、
「有罪とする理由が1つでもあれば、有罪だ」
 であるといえる。逆転有罪は間違いないだろう。堀内さんもそれは承知だろう。

 もうこれで帰ろう、もう寝よう、と思ったのだが、来週の開廷表をチェックしてるうちに14時をまわり…。
 14時30分から高裁・刑事9部・805号法廷で、判決をずるずると連続5件傍聴。

 強盗致傷、有印私文書偽造、同行使、詐欺、大麻取締法違反
 控訴棄却、未決60日算入。原判決は懲役8年(求刑10年)。

 強姦、群馬県青少年保護育成条例違反、栃木県青少年保護育成条例違反
 控訴棄却、未決80日算入。原判決は懲役5年(求刑7年)。
 元教師で、12歳の教え子と5回にわたり性交を、他の少女と19回にわたり性交乃至わいせつ行為をしたんだそうだ。

 住居侵入、強姦致傷、強盗、強姦、強制わいせつ致傷、窃盗、強制わいせつ
 控訴棄却、未決50日算入。原判決は懲役18年(求刑20年)。

 強姦致傷
 原判決破棄、懲役3年、未決90日算入、執行猶予4年。
 原判決は懲役3年6月(求刑は5年)。
 交際中の男女の諍いが原因の事件で、原判決後、300万円を払って示談が成立したそうだ。

 窃盗
 控訴棄却。未決50日算入。原判決は懲役1年(求刑は1年6月)。
 万引で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を受けてから、2カ月もたたないうちの万引だそうだ。
 被告人が再び手錠・腰縄をつけられていく姿を、父親らしき男性が立ってじっと見ていた…。

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2007年11月 7日 (水)

裁判員制度に異例の反対集会

 高速バスで仙台から帰ってきたよぉ。
 久しぶりに横になって1時間ほど寝て起きたとこ。
 東京も寒くなったねぇ。

裁判員制度 弁護士、異例の反対集会 仙台で30日
 2009年5月までに始まる裁判員制度に異論を唱える弁護士有志が30日、制度に反対する市民集会を仙台市青葉区の仙台弁護士会館で開く。約1年半後に迫った制度のPRに努める法曹三者(裁判所、検察庁、弁護士会)の動きが目立つ中、地方の弁護士らが反対集会を開くのは全国的にも異例で、制度導入に一石を投じる集会になりそうだ。

 集会では、評議での多数決の問題点をテーマにした劇「美しい国の裁判員時代」のビデオを上映。裁判員候補への呼び出し状を「赤紙」(召集令状)になぞらえ、制度に強く反対する元裁判官の西野喜一新潟大大学院教授が「裁判員制度の正体」と題して講演する。

 と11月7日付け河北新報(上掲はその一部)。
 11月13日(火)には、東京でも、でっかくやるよぅ。よろしくお願いしますぅ。

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2007年11月 5日 (月)

どんな業務をどう妨害?

パーキングメーターを誤作動させた運転手書類送検
 パーキングメーターを誤作動させてトラックを駐車し続けたとして警視庁交通捜査課は2日、偽計業務妨害の疑いで、佐川急便とヤマト運輸の運転手計7人を書類送検した。
 調べだと、7人は10月初旬、東京都新宿区西新宿の路上で、パーキングメーター(60分300円)を使ってトラックを駐車させていたが、特殊な方法を使ってセンサーを誤作動させ、トラックを駐車し続けた疑い。
 通常のパーキングメーターは60分が経過すると追加料金を投入できず、車を移動させなくてはならないが、誤作動させてタイマーを「0」に戻すことで、硬貨を追加投入できるようになる。
 料金については、いずれの運転手も時間分の全額を払っていた。トラックを1カ所に長時間停車させることで、荷物の集配作業がスムーズに行えたという。
 運転手は調べに対し「口コミや先輩などから聞いた。駐車違反取り締まりが厳しくなった昨年6月ごろからやっていた」などと話しているが、会社ぐるみでの犯行ではないという。

 と11月2日付け産経ニュース。
 あることをすればパーメの何かがゼロになる、という裏ワザの話は以前からあったよね、オヤジのハゲ頭でセンサー部分を撫でるんだっけ、何かそんなやつ。
 本件でどんな裏ワザが用いられたか知らないが、記事によれば、運転手らは料金は払っていたようだ。
 パーメは、指定時間を超過する前に枠線外へ車をいったん出し、同じ車をすぐに元の枠線内に戻し、また料金を払って駐車する、のは合法だ。
 そうすると、「偽計」はわかるけれども、料金は払い、車の出し入れだけしないことが、財団法人・東京交通安全協会の(または東京都の)どんな「業務」をどう「妨害」したことになるのか…。

刑法 第二百三十三条  虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

 本件は略式による罰金の事件だとして、運転手らの1人でも略式に応じなければ、霞が関の東京簡裁が(少なくとも第1回は?)扱うことになり、同簡裁の開廷表を毎週チェックしている私が、
「偽計業務妨害? 初めての罪名だな。珍しい。もしかして、あの事件か?」
 と傍聴することになるんだが…。

「60分で300円だが20~30分で出る車もあるところ、被告人は60分目一杯駐車したから、業務を妨害したのだ」
 と検察官が言い…って、ンなわきゃないか。でも、
「パーメは空車になることもある(稼働率は×%である)ところ、被告人はムダなく駐車し続け、業務を助けた(パーメの稼ぎに大いに貢献した)ことになる」
 とは弁護人が言うんじゃないかな。
「被告人が受け取るべきは、起訴状ではなく、感謝状であぁる」
 とか。

 道路交通法第49条の2(時間制限駐車区間における駐車の方法等)の第2項、「道路標識等により表示されている時間を超えて駐車してはならない」に違反したと立件・送致するならスムーズだろうに…。いや、それだと「偽計」の部分がややこしくなるんだろうか…。

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2007年11月 4日 (日)

所属別交通違反取締状況一覧表

071104_069  11月5日(月)、新宿・百人町のロフトプラスワン・ネイキッドで、霞っ子クラブのイベントがあり、なぜか私が司会(のようなもの)をつとめさせていただくこととなった。
 11日6日(火)は、仙台高裁でオービス裁判がある。
 そんなわけで、5日夕方までに原稿をぜんぶ終わらせようと、大忙し。
 有酸素散歩に出るヒマなく、Wii(そんなもの持ってんのかよぅ!)で少し運動するだけ。

 かといって、あんまりブログを休むのも申し訳なく、ちょっと面白いデータを。

 画像は2つとも、警視庁の「所属別交通違反取締状況一覧表」。
 2006年9月末の累計と、2007年9月末の累計だ。
 1件2枚ものの表の2枚目、総合計がわかる部分だ。

071104_079_2  2006年の表にある「駐・保」の項が、2007年の表からは除かれている。2006年6月から駐禁取締りが新制度になり、駐禁関係は別に集計されることになったのだ。「駐・保」のうち、保管場所法違反だけ、2007年は「その他」に入れてるってことも、もしかしたらあるかもしれない…ことについては未確認。

 そういうことを踏まえて比較すると、面白いと思わない?
 2006年の合計の総合計から、「駐・保」の総合計を引くと、77万3498件。
 2007年の合計の総合計は、80万9999件。
 80万9999件 - 77万3498件 = 3万6571件。
 2007年の総合計は、前年比(「駐・保」も含めた2006年の総合計比べて)、3万6501件増。
 これは、何を意味する?
 あ~、脳味噌から酸素が牛慣れて、もとえ失われていく…(笑)。

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2007年11月 2日 (金)

野々村真さん本人尋問

11月1日(木)

 13時30分から、東京簡裁826号法廷(後藤征弘裁判官・町井裕明裁判官)で、10月1日に第6回(?)公判を傍聴した(第1回は2月20日で横川保廣裁判官)酒気帯び否認事件の、判決。

 7分前に法廷に入ると、前の業務上過失傷害の判決(13時20分~13時30分)をやってるところ。
 被告人(在宅)は、体型は細めで、濃いグレーの、折り目がしっかりついたズボンに、夏物の軽そうなベージュのブレザー、チェックのボタンダウンシャツ(地は白)、おしゃれなオジサンだった。
 罰金50万円、訴訟費用不負担。
 普通なら略式で終わるところ、略式に応じなかったか、応じたけれども裁判官のほうで略式になじまない、としたか、または、略式に応じて罰金50万円の支払命令を受けてから、本人のほうで正式を請求したのか、不明。

 今年1月の午前8時頃、普通貨物を運転中、太陽光線で信号灯火が見えない状態で、漫然10~20キロの速度で進行。青信号の横断歩道を右方から左方へ横断中の男児(7歳)を4mの距離で初めて認め、制動の措置を講じたが間に合わず、右側前部等で衝突…。
 等はタイヤ。タイヤで男児を踏んだのだそうだ。うわぁ!
 しかし男児は骨折等、加療3週間ですんだそうで、ほっとする。

 私は昔、積雪の朝、トラックを運転中に裏通りで、左側から乗用車が出てきて、後輪付近に衝突されたことがある。乗用車の運転者は「前が見えなかった」と言った。それもそのはず、乗用車のフロントガラスには霜か氷がびっしり張り付いていた…。
 前が見えないのに走ってくる車はいるのだ。
 これはおそらく、「前が見えない=危険な状態が見えない=安全」という、じつに人間らしい脳内情報処理によるのだろう。

 その言い渡しに時間がかかり、13時36分から、酒気帯び否認の判決。
 ところが、町井検察官が、「補充立証をしたく、弁論再開を…」と求めた。
 ええっ!? 私は14時までに警視庁へ行く約束なのに。
 しかし、警察官(在廷)の証人尋問が始まってしまった。
 事件当時、リモコン(警察署の指揮所?)からの連絡を受けて最初に現場臨場した巡査部長だという。
 けっこう年配なのに、証人出廷は初めてだとか。ま、そんなもんなんだろうね。
 なかなか興味深い内容だった。
 この日は傍聴席に、私服の若い女性が2人と1人、計3人いた。ずっと傍聴していた。簡裁の法廷では珍しい。

 その証人尋問が、なんと14時53分までかかり、次回また被告人質問をやることに決め、14時58分閉廷。
 メモを終えて顔を上げると、次の被告人が目の前にいた。
 次は窃盗の新件。14時20分からの予定なのだ。
 被告人(身柄、警察留置場)は、細くて髪(黒)が長く、女性かと思ったら、41歳の男性だった。

 ネットカフェで被害者(風俗嬢)を指名し、東麻布のホテルで遊興中、被害者のショルダーバッグから現金8万3843円ほか携帯電話など5点、時価合計5400円相当を窃取したんだという。当時、被害者は目隠しされた状態だったんだという。
 被告人は以前にも同じことをやっており、待ち構えていたホテル従業員により110番通報されたんだという。
 余罪があり追起訴するということで、続行。15時半頃閉廷。

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 1階ロビーのソファに、礼田計さんとトさんとその連れらしき男性がいて、709号法廷で野々村真さん(本名も似ている)を被告とする民事裁判があり、本人尋問をやってるとのこと。大きい法廷なのにガラガラだから、傍聴してってよ、との趣旨のことを言われ、わかったよぉ、行くよぅ、と709号法廷へ。
 事件名は「建物所有権移転登記抹消登記等」。
 法廷に入ると、原告(?)の代理人弁護士と目があった。
 ぎょっ、昔よく会議のあとに酒を飲んだことのある弁護士さんだ。こんなところでお会いするとは。
 野々村さんの尋問はもう終わったようで、別の女性(原告の側?)を被告代理人弁護士が尋問しているところだった。
 野々村さん(黒いスーツ)は傍聴席で、姿勢良く聴いていた。
 座高が高くて足が長い(つまり背の高そうな)、格好いい人だね。

 途中で出て、警視庁へ。面白い文書が手に入った。都内某所のオービスⅢLkを某所へ移設する工事の契約書。契約金額は1207万5000円。
 この文書がなぜ面白いか、そのうち『ラジオライフ』で発表するかも。
 帰りの電車が、人身事故で途中ストップ。げ~。人死にでなければいいが。
 夜、防臭監視もとえ某週刊誌編集部へ2週間前に入ったという方と、打ち合わせというか顔合わせ。 

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2007年11月 1日 (木)

公務員の告発義務

 四国・高知の、あれは何事件というのだろう、白バイがバスに激突した事故について裁判所は一、二審ともバス運転者を実刑(禁錮1年4月)とする判決をした、という事件
 「きっこのブログ」が何度も取り上げてる、今井もなんかコメントしろよ、という趣旨のメールを、当ブログの読者氏からいただいた。ありがとうございます。

 簡単にいえば、そういうところにそういう形で顕現しましたか、ってとこだろうか。
 警察捜査とは、要するに、筋書きを立てて、それに見合う証拠・証言・供述をそろえる(なければつくる。自白は絶対取る)ものといえる。
 多くの場合(って割合はわからないが)、筋書きは、すっかりまたはおおむね正しいけれども、正しくないときもある。正しくても正しくなくても、書類をそろえて、検察に送致するときは送致する。
 そういうのをチェックするのが検察の役割でもあるのだが、いったん起訴したら、無理ムリにでも有罪に仕立て上げるよう検察は努力する。無実の証拠を隠すのは合法でもあるし。
 証拠というのは、たいてい、有罪にも無罪にも解釈できるものだが、解釈の余地がある場合、裁判所は必ず、有罪のほうに解釈する。無理ムリに有罪にすることもある。警察・検察が間違っていると暴くことは、犯罪処理行政の威信を損ない、治安にダメージを与えるし、万が一にも真犯人を逃すことがあってはならないから。
 基本的には、というか体質的に、そういうものである。
 しかし、人間が関わっており、いろんな人間がいるので、たまに、無実の者が処罰を逃れることもある。
 大ざっぱにいえばそういうものだと私は承知してるので、高知の事件をみて、あぁ、そういうところにそういう形で顕現しましたか、となるのね。

 「きっこのブログ」の「高知の冤罪事件」に、こういう部分がある。

 そして、柴田裁判長は、このドライバーの証言を採用しなかった理由として、開いた口もふさがらないようなトンチンカンなことをノタマッたのだ。

「供述者が第三者というだけで、その供述が信用できるわけではない」

 オービス裁判では、オービスの製造販売会社の社員証言の信用性が問題になれば、裁判官は言う。
「製造販売会社の社員の証言であるからといって直ちに信用できないということにはならない」
 解釈はどうにもでき、解釈できる余地が少しでもあれば、警察・検察に有利に解釈する。そうして、そんな解釈の上に立った認定は絶対であるという前提の上に、量刑を決める。
 だから、「きっこのブログ」の「控訴棄却!」にある、

「被告は反省していないどころか白バイ隊員に責任を転嫁している」

 こういう言い方もできるわけだ。というか、そういう言い方をせざるを得ない。だって、有罪の認定は絶対なのだから、反省しない被告人はチョー悪い奴ってことになるもん、ねぇ。

 事件を“つくる”者は、事件を隠蔽しもする。
 秋田の殺人事件の公判が進み、次々報道がある。
 こんなのも読んでみては如何でしょうか。

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 ところで、こんな法条があるのをご存知だろうか。

刑事訴訟法 第239条第2項 官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。

 現在、「その職務を行うことにより」は、ものすごぉぉく狭く解釈されてるんだろう、つかそもそも空文となってるんだろうけど、この告発義務を、全国民が知って、事ある毎に言い出せば、薬害肝炎とか防衛省(『1984年』風にいえば平和省)のアレとか、年金の不正とか、ずいぶん変わるんだろうね。
 高知の事件は、バスのスリップ痕を警察が捏造したとかあれば、「証拠隠滅等」の犯罪に当たる。

刑法 第104条 他人の刑事事件に関する証拠を隠滅し、偽造し、若しくは変造し、又は偽造若しくは変造の証拠を使用した者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。 

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