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2007年11月 9日 (金)

主文。双方同体につき引き分けに処する

11月8日(木)

 絶対どうしても傍聴に行かなきゃ、ってわけでもないんだよね。
 行かなくても、あとでそこそこカバーできるっちゃできるんだよ。もう少し寝て、有酸素散歩して、原稿を書くほうが、よっぽど良いような気もするんだが。
 でも、出かけちゃうんだな~、バカだな~俺は(笑)。
 と、なんかここんとこ、いっつも自嘲しつつ出かけてる…。

 13時30分から、826号法廷(東京簡裁・刑事1室3係)で、11月1日の第7回が判決だったはずの酒気帯び否認事件の、第8回公判。被告人質問。

 10分ほど前に行くと、法廷前の廊下に、警察官証人の旅費日当についての民事裁判の、原告氏が。
 あれ? 今日はどうしたんですか?
 なんたる偶然! お隣の825号法廷(東京高裁・民事10部。吉戒修一・藤山雅行・萩原秀紀裁判官)で同じ13時30分から、あの事件の控訴審の第1回弁論があるのだった。

 民事は書面のやり取りだけだろう、すぐ終わるだろう、と、まずは「不当利得返還等控訴事件」のほうへ。
 12月27日判決と決め、3分で閉廷。
 原告および原告代理人弁護士のお話をうかがうことなく、すぐ826号法廷へ。

 酒気帯び否認事件の被告人質問は、14時12分まで続いた。
 町井裕明検察官、あの“個性”を、いつに増して存分に発揮。
 強烈なキャラがカンペキ立ってた。小池一夫さん絶賛だろうと思う。
 月曜のネイキッドのイベントの、ゲストのサユリさん(22歳ってマジ?)に見せたかった。って内輪ネタですみません。

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 ま、それはそれとして、だ、以下のようなことを思った。
 警察のやり方に腹を立て、「ンなこと覚えてねーよ!」とぞんざいな答え方をする被疑者はいるだろう。
 警察官はそれを調書に取り、署名押印を求める。
 被疑者は、「真実は後で話せばわかるさ」と、また、署名押印の求めがあまりにしつこくて嫌気がさし、署名押印する。
 そうして、後で話せば、
「おやぁ? 覚えてなかったのではぁないのですかぁ? 急に思い出したのですかぁ? おかしいですねぇ~?」
 とネチネチ責められる。
 こういう構図のなかで、被疑者が腹を立てて「ンなこと覚えてねーよ!」と言いたくなるような聴取の仕方、聴取者のキャラは、有罪を確かなものとするためには非常に有用だな…。
 と思ったことがひとつ。

 それから、こういうことも思った。
 野球で審判が、ミスジャッジっていうの? 間違うこと、あるでしょ。
 あとで録画をスロー再生して、あらら、ミスジャッジじゃん、てことあるでしょ。
 でも、野球は、審判が宣したアウト・セーフは絶対なんだよね?
 そういうルールのもとで、ゲームしてるんだよね。
 相撲は、双方同体で取り直し、ってことになるんだっけ?
 裁判はどうか。
 警察・検察と被告人の主張、というか現場であったことの説明が、真っ向から食い違うってことはある。
 たいがいの証拠は、アウトにもセーフにも、どっちにも解し得る。
 だけど裁判には、引き分けはない。
「判決を言い渡す。主文。双方同体につき、引き分けに処する」
 とは、いかない。
 アウト(有罪)かセーフ(無罪)か、決めなきゃならない。
 それも、きっぱり決めなきゃいけない。
「主文。被告人は、無罪臭いけど、とりあえず有罪」
 とは、いかない。
 きっぱり有罪と決めた以上は、自信をもって、
「しかるに被告人は悪逆非道にも、刑責を逃れるため虚偽の弁解を弄し、反省・悔悟の情が皆無である。被害者の心の傷をさらに深めた」
 とか非難し、量刑を重くする、ちうこともせにゃならん。
 これって、考えてみりゃ、スゴイ話じゃん?
 アウトかセーフか、多数決で決めるってのも、スゴイ話だよねぇ。
 そもそも、有罪か無罪かに多数決を持ってくるって、考えてみればスゴすぎない?
「じゃーん! 有罪(死刑)5票、無罪4票! よって死刑っ!」
 惜しかったなぁ…ってオイオイ。
 2009年には、そんなジャッジを、あなたも私も強制的にさせられることになるわけだ、裁判員制度だもの。
 どうすればいいのか。
 とりあえず、
「ミスジャッジでも、僅差の多数決でも、死刑と決まったら死ぬ、それがルールです。みんなでルールを守りましょう」
 と、裁判所ビルの正面玄関の上に、垂れ幕を垂らし、裁判員の心理的負担を軽減する?
 う~ん、それもちょっとねぇ…。
 なに? んなことを考える必要はそもそもない? なぜなら、「(検察立証が)疑わしきは被告人の利益に」「100人の犯人を逃しても1人の無辜を罰するなかれ」といった原則があるから?
 そっか、そりゃそうだ、双方同体なら無罪なんだから。
 …とはしかし、いかないところが、ねえ。

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