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2008年1月22日 (火)

2月8日 日弁連会長選挙!

1月21日(月)

 

 朝の地下鉄が、少し前までどこかで停電があったとかでチョー満員。

 

 1分前に、東京地裁724号法廷、「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」の新件、へ行くと、まだ法廷が開いておらず、30人くらい並んでた。なんだ?
 ストーカーで被告人氏名が女性だから、まぁ、わかるけれども、こんなに?
 他の法廷で、有名女優の息子の覚せい剤の事件があり、抽選に外れた人たちの一部が押し寄せたのか?

 

 裁判官は合田悦三さん(刑事6部)だった。
 被告人は29歳。身柄(警察留置場)。薄いピンクのセーターに、ピンクと白とピンクの計3本の線が入った、明るいグレーのジャージ。手にピンクのハンカチ。左手首に網の包帯。ほどよく茶パツの、さらさら長い髪。目はぱっちり大きく、洋ではなく和の、寂しげな哀しげな、はかなげな、化粧したらたぶん相当の美人。銀座のクラブでホステスをやっていたのだという。罪状認否での陳述も、落ち着いた、頭のよさげな…。
 この女性を愛人とした46歳の男(妻子あり)との、別れ話が、2人できちっと話し合うと、警察官および被告人の父親立会いのもと男は約束したのに話し合わず、弁護士に任せた、男の妻は被告人に500万円の損害賠償を請求した、といったことからストーカー行為に発展した(ますます悪質になった)、ということらしい。
 法廷に出ないところに真相、核心、重要な機微がある場合が多々あり、本件はそういう可能性が高いんじゃないかとも思われるのだが、傍聴席から見える限りでは、男も相当悪いだろ、という印象。
 求刑は懲役2年。11時15分閉廷。

 

 11時から別の法廷で、「動物の愛護及び管理に関する法律違反、廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反」(猫殺し)の新件があり、遅れたが行ってみると、ドアの外に裁判所の職員がいて、満席だという。傍聴席20席の、いちばん小さい法廷でやるなよ、もう、とボヤいてもしょーがないか。

 

 警察庁で1件の開示と1件の任意提供を受け、警視庁で数件開示請求。
 自転車の検挙と指導警告の件数について、驚異のことがわかった。

 

 13時30分から、「医師法違反」(リタリンの事件)の新件と、被告人氏名が女性の「業務妨害」の新件あり。
 リタリンは世間的にも話題だろうから、私は地味に業務妨害のほうを傍聴しよう、と10分前に法廷へ行ったら、やたら傍聴人がぞろぞろ入っていくではないか。おお!
 被告人(在宅)は、なかなかの男前で、黒いスーツに濃いピンク(赤地に白の水玉?)のネクタイで、黒い手袋をつけ、落ち着きなく動き回っている。えっ、この人があの氏名? 意外性抜群の氏名だな~。と思ったらちがった。ちがう法廷へ入ってしまったのだった。あれ~。
 こっちはモデル・タレント関係の事務所の「法人税法違反の審理だった。
 被告人が被疑者のときに警察で受けた取調べ、らしき会話のICレコーダによる録音が、流された。
 警察官らしき男が、やたら怒鳴り、被疑者が「認めますから逮捕してくださいよ、じゃ、ねぇねぇ」などと応じている会話。
 そして、証人尋問。証人は、東京地検の検察官。被告人が被疑者のとき取調べた検察官だという。へぇ。
 呼出しのときの認否の確認とか、捜査の日程とか、面白かった。
検察官 「当日、ボディチェックをしましたか?」
証人  「はい、録音を通じて口裏合わせをすることがあるので、また、関係者の名前や捜査の秘密が外部に流出するおそれがあるので」
 などとも。
 被告人は「おお~!」という顔で笑い、紙に何やらメモしていた。
 私も可笑しかった。

 

 14時26分、途中で退廷し、傍聴券交付所へ。
 15時から東京高裁のほうで、「業務上過失致死、道路交通法違反」の第1回があり(警視庁から裁判所へ戻るとき歩道でもらったビラで今日だと知った)、傍聴券交付(パソコン抽選)の締切りが14時40分なのだ。
 列に並んだら(私は46番)、ちょうど目の前に阿曽山大噴火さんがいた。猫殺しも業務妨害も傍聴したという。
 抽選に当たり、15時から傍聴。
 長野で起こった警察官ひき逃げ事件。前夜ほとんで寝てなかった私は最前列でずいぶん居眠りしてしまったが、どうやら「遠藤事件」と同じく、明々白々な無罪の証拠をもとに有罪に仕上げた事件らしい。そんなバカなことがあるかと思うかもしれないが、そんなバカなことをやることがあるのが裁判所なのだ。「無罪は無罪にしてほしい」というのは、ものすごーく重みのある、なかなか叶わぬ悲願なのだ。
 それで、傍聴していて驚いたのは、弁護人は新たな無罪の証拠(鑑定)を出したいと言うのだが、公判前整理手続きなど手続き上のことを理由に、裁判長がどんどん蹴ったこと。
 裁判員制度を導入する→裁判員の負担を減らさねば→立証をどんどん減らそう。
 これが裁判員制度の本質(の1つ)なのだ!

 2月8日、日弁連の会長選挙の投票日だ。
 裁判員制度に反対する高山俊吉弁護士が立候補している。
 この選挙の投票率は、国や自治体の選挙ほどではないが、そうとう低いらしい。
 高山さんが会長になったら、この国はだーいぶひっくり返るんじゃない? 

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