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2008年1月11日 (金)

秋田オービス逆転有罪

 9日23時30分、新宿西口発の高速バスに乗り、10日5時頃、仙台着。
 ネットカフェで休んでから、仙台拘置支所へ。
 「北陵クリニック事件」の守大助さんに面会。
 4番面会室で聞いた内容は、別の機会に。

 

 同日14時15分から、仙台高裁で、例のオービス事件の判決。
 逆転有罪とされるかどうか、もしも賭けの対象になるなら、全財産を逆転有罪に賭けていいっつーくらいのもんで、これ、もしも「オービスが負ける可能性が1%くらいあるんじゃないか」と思ってた人がいるなら、どうかしてるよっつーくらいのもんで…。

 

 毎日新聞の記事に、


 1審は罰金を命じたが、2審の仙台高裁秋田支部は「測定値が正確だと認める証拠が不十分」として原判決を破棄。最高裁第1小法廷が昨年4月、審理不十分として2審判決を破棄、審理を差し戻していた。

 とある。「測定値が正確だと認める証拠が不十分」。そのとおり。
 仙台名物・牛タンにたとえれば、本件は、「牛タンじゃなくて豚タンじゃないの?」という事件であり、被告人は肉のDNA鑑定を求めたところ、一審でも二審でも、検察は、頑として業者のカタログとセールストークしか出さず、そしたら二審は「牛タンだと認める証拠が不十分」と判決したのだ。
 で、今回の仙台高裁の差戻し審は、検察が、いつもより多めにカタログを出し、業者の証言専門社員を呼んで多めにセールストークさせたので、「はい、十分な証拠が出ました。審理は尽くされました。これは牛タンです」と判決した、そういうことになる。

 

 守大助さんを無期懲役とした判決も含め、こういうのは法律がどうこうではなく、心理学、精神分析からの検討が必要なんじゃないか。
 「司法心理学」の立場から弁論する…そっちのほうが現実的かつ有効ではないのかと、新しいことを思った。

 

 じつは3月に私は、角川書店から新書を出すことになってる。
 そのなかに、このオービス事件のことも書く。
 帰りのバス(17時仙台発)でだいぶ寝たので、朝まで原稿書けるかと思ったが、やはり疲れは深いようで、とりあえず寝ます。
 しっかし高速バスは、足が浮腫(むく)むね。
 往路はそうでもなかったが帰路は、わりとがぼがぼの靴なのに、足が入らなくて入らなくて、誰かが靴をすり替えたかと思ったよ。歳のせいか? ぎょっ。

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