フォト
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 森大助さんからメッセージ | トップページ | 守大助さん 上告棄却!!! »

2008年2月27日 (水)

護身のための催涙スプレー 軽犯罪法違反で科料9000円

 13時30分から、東京高裁の805号法廷(原田國男・田島清茂・左近司映子裁判官)で、「傷害致死」の審理。

 805号法廷へ行こうとすると、小廊下を挟んだ向かいの803号法廷の前に、傍聴人の列ができていて、警備の職員がたくさんいた。罪名は「殺人」。被告人氏名はナシ。少年の事件かと思われる。町田のマンションでの事件と、チラリ聞いた。15歳の少女を殺害したとして八王子支部で懲役11年を宣告された事件、かもしれない。

 私は真っ直ぐ805号法廷へ。
 こっちの被告人は女性名。「もしや…」と思って傍聴してみたのだ。やっぱりそうだった。3歳児を虐待して死なせたと、報道された事件だった。原審は水戸地裁、原判決は懲役5年(求刑は8年)らしい。

 被告人(身柄。拘置所)は、長い黒髪の、細めの女性だった。上記リンク先の報道時点では30歳だという。おしゃれなジーンズに、ちょっとおしゃれな黒いニットの上着(薄め)。ヤンキー風のジャージ上下(そういう被告人が多い)とは、受ける印象がだいぶ違う。
 被告人質問が始まった。
 上記リンク先の報道に出てくる「交際相手の男性」が、どんな人物だったか、過去に何をしたか、被告人はなぜ逃げられなかったか、そしてその「男性」は3歳児に何をしたか(どう殺したか)、被告人は述べた。
 弁護人によれば、「男性」は現在、「偽証教唆」で公判中であり、偽証を頼んだ女性を、利用しておきながら強請(ゆす)っているのだという。
 私は初めて傍聴するので、詳細は知らないが、もしも、その「偽証教唆」が、本件「傷害致死」に係るもの(つまり3歳児の死亡の責任を本件被告人に押しつけるもの)だったら、それはつまり真犯人の存在が明らかになるわけで、本件は無罪の可能性がある。
 検察官は、ま~、ほんとにしょうもない、重箱の隅ほじりというか揚げ足取りというか、しょーもないことを突っ込んでいる、ように聞こえた。でも、べつに違和感はない。否認事件における検察は、いつもそうなのだ。たぶん、裁判官を心底バカにしてるんだろう。

 この被告人質問を聞いて、いつも感じることを、また強く感じた。
 すなわち、何か事件に関わったときは、自分が被告人として有罪にされる流れに組み込まれる場合に備えて、事件の最初から最後まで、あらゆる部分を完全にカンペキに、紙の試験に勝ち上がったエリートたちが紙の上に書き取って「終始一貫しており完全に合理的で他の事実とも整合する」と肯く、そういう説明を理路整然とできるようにしておかねばならない、ということを。
 そんなバカな? そう、私だって、そんなバカな! と思う。でも、起訴事実を争う否認事件、の被告人質問を多く見ていると、そう感じざるを得ないのだ。

 14時25分、途中で退出。
 14時30分から、東京簡裁の728号法廷(長坂和仁裁判官)で、「軽犯罪法違反」の新件。今日はこれを傍聴に来たのだ。
 14時28分頃に法廷に入ると、書証の要旨告知が始まるところだった。
 14時20分からだったのだ! 手帳にもそう書いてあった。メモミスが多くて気をつけるようにしていたのだが、自分で書いたメモの、読み取りをミスるかよ!

 被告人は、シャキッとしたサラリーマン風の青年で、格好よくて、頭もだいぶ良さそうだった。だいぶ大手らしい企業の、経理担当なのだという。
 護身用に催涙スプレーをポケットに入れていたのを、軽犯罪法第1条2号の違反とされ、

第一条  左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
 人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者
 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者

   (以下略)

 科料9000円となってから正式裁判を請求したのだという。
 被告人質問は、なんとなく武器系に興味があって、とかいうものは一切なく、本当に純粋に最悪の場合の護身のために持っていた、ということが存分にうかがえる内容だったと思う。携帯しても大丈夫と思ってしまえば、ネットの「注意書き」をすべて端から端まで読まないのは、べつに普通のことだろう。
 本件は、最初からちゃんと争えば、不起訴だったろう。
 しかし、法廷へ出てきたらもうダメだ。求刑どおりの有罪判決(科料9000円)となるだろう。ま、実際どうなるか、わからないけれども、それが当たり前の予想といえる。
 そのへん、拙著『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識』を読んでおいてほしかった。読んでいてくれれば、裁判所だってムダな手間を省けたのに。いや、被告人を責めるつもりはないけどさ。

 15時47分閉廷。
 地裁の来週の予定をチェックしてから、電車で移動し、4月10日発売の単行本(ムック?)の原稿を数ページ依頼されたことに関して打ち合わせ。
 それから新宿へ。ちらっとご招待いただき(ありがとございますぅ)、「ミニホール新宿Fu-」の、「第150回すっとこどっこい」なるお笑いライブへ。
 出演者は、「Wコロン」「ダブルネーム」「足立区立」「塩田忠道」「一度は売れ隊」「やさしい雨」「チャンス大城」「鉄板■魔太郎ファンクラブ」「デコボコ団」「ゆきおとこ」「虹の黄昏」「ミヨポン」「キスキスバンバン」「名刀長塚」「米粒写経」「阿曽山大噴火」「てるやひろし」「清水宏」。
 私は昔、ってのは20年くらい前かな、「B21スペシャル」とか「へらちょんぺ」とか出演するライブに、よく行ったんだよね。
 今回、いや~、まったく笑えず、唖然とするばかり、のものもあったけれども、それでも、「ほぉ~、そうかぁ~!」と感心しましたよ。これはこれで、1つの世界をつくってるんだな~、と。
 お客は50人ほどだったろうか、若い女性が圧倒的に多かった。
 「デコボコ団」は、これから普通に売れるんじゃないか。あと、お名前はわからないが、ナウシカのネタの人、嫌いだけど好きだったス。
 阿曽山大噴火さんは、あの芸は、他人にはマネできない、独創的な面白芸だと思う。ただ、実際の裁判を見たことない人が見ての面白さと、私が見ての面白さと、どれくらい乖離(かいり)してるんだろうか、乖離してないんだろうかと、そんなことばっかり気になって…。ちなみに上述の「軽犯罪法違反」の傍聴席に、阿曽山さんはいたよ。

 あ~、腹へった~。と帰宅して着信メールをチェックしたら!
 一瞬、何のことか、わからなかった、騙しかと思った、どう言っていいのか、守大助さんの上告を最高裁は門前払いしたという…。
 詳細は次の記事へ。

Banner_02_2 人気blogランキング ←2月28日1時40分現在、260で32位~♪

« 森大助さんからメッセージ | トップページ | 守大助さん 上告棄却!!! »

刑事/その他刑事」カテゴリの記事