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2008年2月20日 (水)

刑事裁判の異常さを際立たせる最高裁判決

2月19日(火)

 13時30分から、2月5日に第1回を傍聴した「自殺幇助」の判決。
 開廷15分前に行ったら、もう5人並んでた。毒人参さんも言ってるけど、そういえば最近、早々と列ができてること、よくあるんだよね。昔は13時20分からあの判決を傍聴して13時30分から、とか忙しくやれたのに…。
 判決は、懲役2年、執行猶予4年、訴訟費用負担。
 13時35分閉廷。
 遺族5人がいて、その怒りはそうとう激しいようだった。
 廊下でカチ合ってトラブルにならないよう、裁判所の職員が…。

 他に傍聴したい2件は、2件とも13時30分から。
 いちおう、地裁422号法廷(刑事9部)の「道路交通法違反、犯人隠避教唆」へ…。
 ここも裁判員裁判用の法廷で、弁護人と検察官の後ろの壁に、巨大なモニターがあり、弁護人席と検察官席に各1つ、そして裁判官の席に5つの小さなモニターがあった。
 傍聴席の3分の1くらいを、黒い詰め襟の制服の男子高校生たちが埋めていた。
 開廷表の裁判官ではない裁判官が審理しており、後で聞いたら14部のキシノさんだと。でも、後で裁判所のサイトを見たら、14部ってないじゃん! キシノさんっていないじゃん、民事にも。イシノさんの聞き違い? 14部って、ないんだっけ? 後日確認しとこう。
 事件は、無免許の常習。停止処分中に「仕事で」と運転して取消処分となり、欠格期間中に「仕事で」と運転して…というお決まりのパターン。そして、軽い事故を起こしてアルバイトを身代わりにし、欠格期間が明けて免許を再取得したが、バレてさらに重い取消処分になったのだという。
 どういうわけか、弁護人席に4人も。
 検察官も3人。男、女、男。くっつけると、嬲る(なぶる)という字になるんですけど…。
 求刑は懲役1年。
 14時51分閉廷。
 もう1件「窃盗未遂」の法廷へも念のため行ってみたが、とっくに閉まってた。

 本日の傍聴はこれでオシマイ。警視庁へ。
 2月14日に女性白バイ隊員が配ったというチョコの契約書は、やっぱないんだそうだ。てぇことは、交通安全協会が持ち込んだんだろう。なくても開示請求し、文書不存在により非開示、の決定をもらっとくか。いや、そんなのもらったって、どうってことはなく、そんなことでお手間を取らせるのも申し訳ない。ヤメた~。

 国土交通省の食堂でラーメン食ってから警察庁へ。「行政不服申立事件調」の2007年分を開示請求に。まだ集計が終わってないとのこと。2006年分は昨年の3月か4月に請求したんだっけ。

 それから総務省へ。
 省庁別の行政不服審査の詳細データを開示請求に。
 これは、ネットで公開されてるという。ヤホー。

 某氏から携帯メールが入り、明日の傍聴券交付予定が珍しいことになってるという。裁判所へ戻って見たら、例の事件(いわゆるセレブ妻ばらばら殺人?)の期日が取消になっていた。どうしたんだろ。

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 以下、2月19日付け朝日新聞の一部。
 リンク先の記事の、上の写真の左側は、あらま! 山下幸夫弁護士だ。 

男性器映る写真集「わいせつでない」 最高裁判決
 米国の写真家、ロバート・メイプルソープ氏(故人)の写真集について「男性器のアップの写真などが含まれており、わいせつ物にあたる」と輸入を禁じたのは違法だとして、出版元の社長が禁止処分の取り消しなどを国に求めた訴訟の上告審判決が19日あった。最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は「写真集は芸術的観点で構成されており、全体としてみれば社会通念に照らして風俗を害さない」とわいせつ性を否定。請求を退けた二審・東京高裁判決を破棄し、輸入禁止処分を取り消した。

    (中略)

 第三小法廷は(1)メイプルソープ氏は現代美術の第一人者として高い評価を得ている(2)写真芸術に高い関心を持つ者の購読を想定し、主要な作品を集めて全体像を概観している(3)性器が映る写真の占める比重は相当に低い――などと指摘。作品の性的な刺激は緩和されており、写真集全体として風俗を害さないと結論づけた。

 この記事を読んで、うわーっ!! と思った。
 チンコらしきものが1個でも写ってれば、その事実のみに着目してまず有罪と決め、評価だの芸術性だの他のことは、ぜぇんぶムリムリ有罪方向で解釈する、それが刑事裁判(起訴事実を被告人が否認する刑事裁判)の基本的なあり方といえる。
 この判決は、その逆も逆、真逆じゃん。なぜ?
 どうしてこんなことになったのか、とにかく、刑事裁判の異常さを際立たせる最高裁判決、と思えたっス。世のなか、いろんなことがありますね~。

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