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2008年2月18日 (月)

米国製四輪駆動車で幼児をひき逃げ?

 13時11分頃、霞が関の裁判所合同庁舎の門を入ったら、入り口に長蛇の列。うわ~! 直ちに向きを変え(だからよく見なかったが、若い人たちが多かったような)、ぐるっと廻って家裁側の玄関へ。

 13時20分から、東京地裁528号法廷(毛利晴光裁判官)で、2月7日に第1回を傍聴した「強要未遂」の判決。79歳のお爺ちゃんの、生々しい事件だ。
 前回と違うこの法廷は、裁判員裁判用らしく、弁護人席と検察官席の後ろの壁の上のほうに、巨大なエアコンを取り付けるようなラックと電源コンセントらしきものがあった。あそこに、パソコンから画像や図を写すモニターを取り付けるんだな。
 被告人がやけに上のほうにいる、と思ったら、バーの向こう側が数㎝高いのだった。たった数㎝でそんなにも印象が違うもんなんだ~。
 あれこれ報道を見ても、なんだかどんどん、素人ウケを狙う“劇場裁判”へ、そして“裁判劇場”へ向かう予感…。

 判決は、懲役2年、執行猶予3年。
 広い傍聴席の左側半分は、高校生らしき男女でほぼ埋まっていた。
 毛利裁判官は、判決のなかで、被害者の年齢と居住地と職種を普通に言っていた。あれだけで、本人に辿り着けるんじゃないか。
 高校生たちの誰か1人が、「面白いの見たよ」とネットに書き込み、それを見た悪い奴が、闇の掲示板とか何とかそんなところで仲間を誘い、被害者を脅して殺す…といった事件が、たぶんそのうち起こるんじゃないか。そうして、国は法廷に出てくる情報を極力制限し、裁判や事件の検証が困難に(国にとってはどっちかといえば好都合な事態に)なっていく、いずれそういう日がくるんじゃないのかなぁ…。

 ここでふと思い出した。
 先日、カーラジオで、専門のジャーナリストが言ってた。食糧の自給率が何%だとかいうけど、たとえば豚肉は、生産量ベース(だっけ?)だと自給率50%で、なんだ、国産がずいぶんあるんじゃないか、じゃあ国産を探そう、という気分になる人も出てくるが、国が発表するのは世界的にも珍しい「カロリーベース」で、それだと5%になり、なんだ、輸入物が当たり前じゃーん、しょーがないよねー、で終わってしまう、とかそんな話を聞いたよ。

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 13時27分閉廷。
 これから間に合いそうなのは、同じ階の522号法廷で13時30分からの、「殺人」の新件。と522号法廷へ行ったら、やってない。ま~たメモミスか? 変更か? どうしよう。
 急ぎ528号法廷へ戻る。13時30分から「常習累犯窃盗」の新件。
 被告人(身柄。警察留置場。警察官は巡査部長と巡査長←私ゃそんなことばっかチェックしてる)は32歳。要するに、侵入窃盗で懲役1年、保護観察付き執行猶予3年の判決を受け、その猶予中に侵入窃盗で懲役1年6月の実刑判決を受け、前の猶予は取り消され、あわせて服役。出所後、侵入窃盗で懲役1年10月の判決を受け、昨年5月に網走刑務所を出所。高校生のとき調理師免許を取っており、飲食店で稼働して月給27~28万円を得ていたが、面接のときに言われた仕事とあまりに違い、3カ月目の給料をもらってから出勤しなくなり、派遣の仕事をしたが重労働すぎて辞め、サウナやマンガ喫茶に泊まっていたが、とうとう所持金2000円となり、食事でもしようと女性(出会い系で知りあったのか?)に会いに行く途中、新宿の裏通りで老婆のバッグをひったくり、通行人に追尾されて私人逮捕された…とまぁそんな事件らしかった。
 被告人質問の間も含め、毛利裁判官はずっと、被告人の顔を見ず、手元の書類(書証だろう)を読んでた。審理中に書類のチェックを終え、あとはパソコンでテンプレートを開いてすぐ判決を書き終えられる状態にしとくんだろうか。年度末も近いから?
 求刑は懲役3年6月。
 14時23分閉廷。

 14時30分から、724号法廷(合田悦三裁判官)で「道路交通法違反」の審理。
 入ると、前の事件「自動車運転過失傷害等」の被告人質問をやってた。弁護人からの質問の最中だから(そのあと検察官がやる)、だーいぶ遅れてる。
 被告人(保釈中)は、濃いグレーのパンツスーツで、髪は茶色で長く、美人系の娘さんだった。渋谷のクラブと居酒屋で飲酒し、神奈川の自宅へ戻る途中、カーナビの画面に気をとられ、交差点で右折待ちのタクシーに追突して逃げたんだという。被害者は加療10日間。ほっ。
 20歳になったばかりだという。
 求刑は懲役1年6月。

 それが14時48分に終わり、ぞろぞろと人が入ってきた。多くは関係者らしい。検察官は2人、弁護人は3人。被告人(在宅)は若めの男性。ええっ、「道路交通法違反」で、なんでそんな大掛かりな? 無免許や酒気帯びの常習では、こんな事態は考えにくい。オービス真っ向否認の事件!? それだって考えにくいんじゃないか。
 14時52分から審理開始。
 証人尋問。目撃者だという女性。
 すぐに、オービス事件じゃないとわかった…。
 駐車車両の間に小さな男の子がいて、道路の反対側に(かな?)、大人物と子供物の傘を持った女性がいて、それで母子なのだなとわかり、すると男の子が道路に出てきて、そこへ大きな車がきて、男の子はその車の陰になって見えなくなった。車は走り去った…。
 どうやら、ひき逃げ事件(容疑)のようだった。
 開廷表には確かに「道路交通法違反」とあったが、正しくは「道路交通法違反等」だったのか? そうは即断できないのか?
 17時まで時間が取られており、証人を2人尋問する予定だという。
 争点さえわからないまま、私は途中で退出…。
 証人がいう「大きな車」は、共同通信の報道によれば「米国製四輪駆動車」だという。まさか、あの戦争用のアレか? もしもそうだとすれば、そんなものを日本の街路へ持ち込むのがそもそも、と私は思うけど…。

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