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« 駐禁取締りがトップに躍り出た! | トップページ | 誰も被告人の話をよく聞かなかった? »

2008年2月12日 (火)

「この車に駐禁はられたんや。1万5千円を返せ」

 駐車監視員への公務執行妨害(公妨)が、ぽつりぽつりと報道されてる。
 以下は、2月8日付け朝日新聞の記事の一部。■部分は記事では実名。

取り締まられた恨みは深い?
  ◆「罰金返して」と駐車監視員妨害
   ◎奈良西署、77歳容疑者を逮捕
 駐車監視員の業務を妨害したとして奈良西署は7日、奈良市学園北2丁目、無職■■■■容疑者(77)を公務執行妨害の疑いで逮捕した。■■容疑者は以前、駐車禁止で取り締まられたことを根に持っていて「反則金を返してほしかった」などと供述しているという。
 調べでは、■■容疑者は7日午後2時15分ごろ、同市あやめ池北1丁目の市道で犬の散歩中、駐車禁止の取り締まりのため停車していた女性駐車監視員(58)らの軽乗用車を見つけ、「この車に駐禁はられたんや。1万5千円を返せ」などと怒鳴りつけ、犬を左手で抱きかかえるとともに、右手で軽乗用車の運転席ドアを殴りつけ、監視員の業務を妨害した疑い。

 「反則金」の納付は任意だ。払う義務はぜんぜんないのに本人が何を思ったか勝手に払うカネ、ともいえる。勝手に払っておいて、返せも何もない。
 そのへんを被疑者は知らなかったか、あるいは、記事のほうが「放置違反金」と取り違えているか、だろう。と、堅苦しくいえばいえるけれども、そんなことには、あんまり意味がないのかな。

 「取り締まりのため停車していた女性駐車監視員(58)らの軽乗用車」とあるが、これは「駐車」ではないのか。
 駐車監視員の車が、「奈良県道路交通法施行細則」(公安委員会規則)の第8条第1項第1号がいう「犯罪の捜査、交通の取締りその他の警察の責務遂行のため通行する車両」に当たるとしても、また除外標章を掲示していたとしても、法定禁止場所(交差点の側端から5m以内とか、道路の右側とか、道路交通法の何条何項何号でズバリ駐車が禁じられている場所)に駐車していたなら、駐車監視員は、自分が違法駐車して他人の違法駐車を取り締まってることになる。
 東京では私は、駐車監視員が車を使用しているところを見たことがないが、警察官はよく車を(ミニパトを)使用し、よく法定禁止場所に駐車している。
 駐禁取締りに腹が立ったときは、まず何より、警察官または駐車監視員の車が違法駐車してるかどうか、を見るほうがいいと、私は思いますよ。もちろん、相手の違反を理由に自分の違反をナシにしろと迫るのは、如何なものかと思うけど。

 以下は、2月8日付けスポーツ報知の記事の一部。

ミズーリ州カークウッド市庁舎で銃乱射、5人殺害
 米中西部ミズーリ州カークウッドの市庁舎で7日夜、男が銃を乱射し、警官2人を含む5人を射殺した。2人が負傷。男は警察に射殺された。米主要メディアが伝えた。
 地元紙セントルイス・ポスト・ディスパッチ(電子版)はスウォボダ市長も負傷し重体と報じた。男は、これまで何度も市庁舎を訪れて市長を侮辱したり、市議会議場で騒ぎ、訴追されたこともあった。近くにある自宅前で以前、経営する建設会社の車の駐車違反を摘発されたことに不満を漏らしていたという。

 駐車違反の「摘発」だけが動機なのかどうか、わからないが…。
 いずれ日本でもそんなことが起こるんだろうか。そのときどういう法改定を持ち出すか、警察庁(の東大法学部卒の優秀なキャリア氏)はすでに準備しており、準備万端、待ってるんだろうか。
 以下は、サンパウロ新聞の記事の一部。

サンパウロ、車監視レーダー増設 罰金収入もR$5,5億を見込む
 サンパウロ市役所運輸局は市内の要所に設置する交通違反車監視レーダーを新設する。
 固定式、移動式、ロンバーダ式など合計三五四台をすえる。購入のための入札手続きは始まっており三月に終了予定。
 交通工学公社(CET)は応じた一三社の機器をテスト中。
 さらに上期末までに性能の優れた固定式LAPを六〇台購入する。スピード違反やホジージオ違反だけでなく、車両税のIPVAを納めていない車、車検を受けていない車なども識別するという。

 「ロンバーダ」とは、外務省の「海外安全ホームページ」によると、「凸状の減速帯」で、「手前にある道路標識を見落とさないよう注意すると共に、十分減速してから通過する必要があ」るもの、なのかな。
 「ロンバーダ式の交通違反車監視レーダー」って、なに?
 「性能の優れた固定式LAP」ってなに?
 「ホジージオ違反」って、運転中に鼻くそほじる違反? なわきゃなくて、「自動車の市内乗り入れ制限」らしい。
 誤測定とか、大丈夫なんだろうか。地球のあっち側の心配してる場合じゃないか…。

 以上、どの記事も、日刊メールマガジン「自動車ニュース&コラム」で見たものだ。「レスポンス」の(とくに石田真一さんの)記事とで、道路交通関係のニュースはもう腹一杯になるね。

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