被害者・加害者双方を破壊する交通事故
20時過ぎに帰宅して、引野口事件の片岸みつ子さんが、「殺人」と「放火」について無罪になったと知った。
けど、何なんだコレ。「窃盗」と「威力業務妨害」が有罪ってのもさることながら、朝日新聞などの報道を見ると、片岸さんは殺人も放火も本当はヤったんだけど、残念無念、手続き上、仕方なしの無罪、との印象を受けるじゃないか。
そんな判決なのか!? 早く全文を読みたい!
という話はさておき、13時30分から東京簡裁534号法廷で、「窃盗未遂」の新件。
開廷表には竹澤宏之裁判官の氏名があるのに、竹澤さんは研さん裁判官の席に、べつの人と並んで座り、壇上には、前に1度くらい見たことがあるかな、眉が黒くて髪は長めで、劇団風の良か男の裁判官。この人、軽い(とまでは言えない?)脳卒中をやったのか、とちょっと思わせる呂律(ろれつ)だった。脳卒中を乗り越えたんだったら、私みたいオヤジは「おお~」と拍手したくなる。
事件は、電車内でのスリ未遂ではなかった。同種前科複数ありの、車上狙いだった。
車の無施錠のドアを開けて車内を物色したところ、じつは車の持ち主が荷物を運ぶため後部座席のほうにいて、「何やってるんだ!」と声をかけられ、もみ合いになり、逃げ、逃げるとき携帯電話を落としたことから、逮捕されたんだという。
最終陳述。
「自分の素直な気持ちを書いてきたんで…」
と被告人が読み出したその内容が、いやはや、なんとも、あんな最終陳述は初めて聞いた。あんた、ドラマ作家ですか? みたいな。
内縁の妻が泣いていた。泣かせる内容なのだった。
でも、累犯前科があるので、実刑は免れない(求刑は懲役2年)。
14時14分閉廷。
私がこうして、電車内でのスリ未遂、の否認事件を探してることは、警視庁捜査3課の、わかる人にはわかるだろう。そのことが、いくらかの抑止力になる、ということもあるかもしれない(詳しくは拙著『裁判中毒』参照)。
考えてみると、少なくない人が裁判傍聴にハマり、検察立証や訴訟指揮や判決についてあれこれブログで論評することは、裁判員制度なんかより、よっぽど冤罪防止に役立つんじゃないか。
という論(裁判員制度と比べること)は、じつは破綻している。なぜなら、もともと裁判員制度の目的には、冤罪防止など毛ほども含まれてないんだから。国の宣材を見れば明らかだ。
「だから明らかだ」。おおうっ、偶然にも回文!
15時から、東京高裁720号法廷で、長野のひき逃げ冤罪の控訴審判決。
14時40分締切で傍聴券抽選だというので、交付所に並ぶ。
私は63番。ハズレ。阿曽山さんもハズレだった。
職員に聞いたところ、言い渡しはいちおう16時30分までとってるという。1時間半ぜんぶ使うとは思えないが、それにしても長い! 無罪なのか?
現時点では、かつ私の能力では、判決をどうもネットで拾えない。
15時10分から、2月13日に第3回公判を傍聴した、オービス事件、の第4回公判。
論告・弁論。求刑は罰金9万円。
18時から付近某所で用事があるので、それまで裁判所に居ようと、16時から東京高裁718号法廷で、非常に珍しい被告人氏名の、迷惑防止条例違反の判決、と思ったらそれは昨日じゃん。またかよ!
今日16時からあるのは、高裁715号法廷の、業務上過失致死の判決。
前の事件(娘のことで脅迫されて覚せい剤を運ぶよう頼まれた?)が長引いて、16時15分スタート。
被告人(在宅)は、なんかスラッとした女性。
40歳前後? もっと? 憔悴しきっているようで、老けて見えた。
原判決(禁錮1年2月)を破棄して自判、禁錮1年。
被害者(35歳)は大型自動二輪で、第1通行帯(歩道寄りの車線)の乗用車の左側に空いた1.5メートルの部分へ、時速60~80キロ(?)で突っ込み、そしたら乗用車が左折し始め、激突して多発性外傷で翌々日死亡…そういう事件らしかった。
裁判所は当然、起訴されてきた被告人のほうが、左方を注意する業務上の義務があるのに…と責めるわけだが、交差点の直前で、第1通行帯の車の左側を相当のスピードで通り抜けようとするなんて…。
被告人は任意保険に不加入で、幼い子どもが3人おり、夫は失職中だという…。
16時35分閉廷。
来週の東京地裁の予定をチェックして、17時過ぎ、裁判所を出る。
まだ空は明るかった。ずいぶん日が長くなったもんだ…。
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