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2008年3月19日 (水)

有罪の蟻地獄

3月18日(火)

 3月4日に第3回公判を傍聴した、日本無線の光電式ネズミ捕り78キロ超過の、東京簡裁826号法廷で第4回公判。

 早めに入ったら、窃盗の判決が言い渡されるところ。
 被告人(身柄。警察留置場。警察官は男女とも巡査部長)は、背の丸い、小柄なお婆ちゃん風のオバサン。
 スーパーなどで置き引き3件。
 懲役2年、執行猶予3年。
 勾留場所が警察留置場だから、官品のサンダル(健康サンダル?)を履いたまま、ここで釈放されることになる。
 傍聴席にいた夫らしきオジサンが、紙袋から靴を出して被告人に履き換えさせた。おお~、そういうのを初めて見た! 美しき老夫婦愛?

 光電式の論告・弁論は、弁護人が1分遅れ、なぜか後藤征弘裁判官が壇上で何か書類をめくってて始めず、13時34分に開廷。
 今日は論告・弁論。
「測定結果の正確性は関係証拠から明らかである。製造元従業員の証言によれば…」
 と検察官が述べ始めた辺りから、あ~、またそれか~となり、ほとんど寝てしまったよぅ。ラーメン大盛り食ったあととはいえ、最近どうも、やたら眠いのだ。こういうのを美しい日本語で「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず」と言うのか言わないのか…。
 求刑を聞き逃したけど、ま、78キロ超過の簡裁事件だから、罰金10万円以外にあり得ないはず。

 13時40分、最終弁論が始まったが、傍聴ノートに書き留めたのは1行だけ。しかも文字がニョロってる。まだ覚醒してないんだな~。

 最終陳述。書いてきたものを被告人が読んだ。
「私は138キロという速度を出しておりません」
 と、きっぱり言い切ってた。
 書記官の指示で、被告人がその書面に署名・押印して「陳述書」とタイトルをつけ、13時50分閉廷。

 被告人のきっぱりした陳述を聞き、半覚醒の頭にハッキリ見えた気がした。
 測定値の速度を出したのかどうか、被告人つか一般の人にとっては、そこが最重要なんだろうが、しかし裁判所にとっては重要ではないのだ。
 重要なのは、双方の主張・立証(紙に書かれたもの、起こされたもの、のうち特に検察官が出したもの)を並べて、紙だけを見る人にとってそれなりにまぁまぁスジのとおった有罪判決を書くことに、特段の不都合(いわば紙的な不都合)があるかどうか、なのだ。
 だから、被告人と裁判所との感覚の相違を、被告人のほうでよく意識して埋めなければならない。
 もちろん、そこを埋めたからといって直ちに「有罪の蟻地獄」から這い上がれるものではないが、確かな足場をひとつ踏むことにはなるだろう、と思う。

 有罪の蟻地獄…。
 いったん放り込まれたら、どうあがいても有罪虫に食われちゃう仕掛け…。
 おぉ、なかなかうまい喩えじゃん?

 なーんてノンキに言ってられるのは、「道路交通法違反」はとりあえず被害者がいなくて刑も軽い犯罪だから。「北陵クリニック事件」をデッチ上げられて無期懲役の牢獄へ落とされた守大助さんやその家族にとっては到底…。
 しかし私は、「道路交通法違反」の場所から、蟻地獄、有罪虫の生態を研究していきたい。そんな者が1人くらい、いてもいいだろう、いるべきじゃないのか、と。

 被告人と裁判所の間には、暗くて深い川がある。誰も渡れぬ川なれど、エンヤコラ今夜も船を出すぅ…という唄もあるじゃないか。
 いくつもの船着き場があるなか、私は「道路交通法違反」の船着き場から、エンヤコラ今夜も船を出すのだ。振ぅり返るな、row、row。

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