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2008年3月の38件の記事

2008年3月31日 (月)

さよなら第5食堂

 外山恒一さんの控訴審判決の記事、オチを書き忘れた。
 こんな判決だったら良かったのに、と。

「原判決を破棄する。被告人を罰金3万円に処する。未決勾留中の1日を金5000円に換算し、10日をその刑に算入する」

 1日5000円なら、6日で3万円。余るじゃないか?
 いや、だから、言い渡しが終わると書記官がそばへきて、残り4日分、つまり2万円が入った茶封筒を外山さんに渡し、紙を1枚差し出して言うのさ。

「じゃ、これに、今日の日付と氏名を書いて、押印してください。印鑑お持ちですか?」

 いま思いついた冗談じゃなくて、ときどき、そういう粋な計らいがあってもいいんじゃないかこの被告人には、と思うことがあるのよ傍聴してて。

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 さて、今日は朝から冷たい雨だったし、この時期、開廷はめちゃめちゃ少ないだろう、とは思ったが、「農林水産省共済組合 本省支部委託食堂 職員第五食堂」が今日でほんとに閉店と某氏から聞き、最後に礼を言わねば人間失格だからと、出かけた。久しぶりに車で。

 まずは、裁判所ビルの、簡裁と地裁と高裁の今週の開廷表をチェック。
 やっぱこの時期、開廷が少ないのなんの。
 簡裁は3日(木)に2件、地裁は今日(月)16件、1日(火)1件、2日(水)2件、3日(木)1件、4日(金)2件、高裁は2日(水)2件、のみだった。
 地裁の3日(木)の1件は、外国人2名を被告人とする「傷害」(だいぶ長く争われてたやつ)の判決だ。
 ま、今週は春休みとしよう。原稿の締切りもあるし。

 そして農林水産省へ。

 農林水産省の、第1食堂(裁判所の正面玄関にいちばん近い食堂)以外を私が初めて試したのは、懐かしい「焼糞日記」を見ると、2003年11月のようだ。
 第5食堂で最初に熱中したのは、豚生姜焼き定食。
 なので最終日にも、と食券(520円。配膳口で「半食」と申告すると50円バックされる)を買ったが、私の数人先で売り切れとなり、A定食(ミックスフライ定食)に変更。
 心のなかの「蛍の光」を聞きながらそれを食ってるうちに、カレーライスと牛丼しかなくなったと、配膳口から聞こえてきた。
※ 某氏情報によると、夕方、カレーとさば生姜焼き定食だけで営業し、それがラストになったという。

 食べ終えて、オジサンに声をかけた。
 以下、おおむねこんなやりとりを。
「今日でほんとに終わりなんですか?」
「うん、頑張ったんだけどねぇ~」
「なんでやめるんですか」
「あれだよ、入札になったから、大きなところには、ほら…」
 大きな資本による出店には勝てない、ということらしい。
「べつのところで、またやるんですか」
「(寂しそうに)いや、もう…」
「ここ、サイコーの食堂でした。長い間ありがとうございました。ごちそうさまでした!」
 涙がこみあげる前に、私はそそくさと立ち去ったのであった。

 そうだ! どういう条件の入札だったのか、どこがいくらで応札したのか、第5食堂と新しい食堂の契約書・仕様書を、農林水産省に開示請求してみようっ。

 それから裁判所へ戻り…。

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なるほど「思いやり判決」

 3月27日、福岡高裁・宮崎支部(竹田隆裁判長)が、外山恒一さんに対する控訴審判決を言い渡したそうだ。
※ 

 起訴事実は、原付バイクによる、20キロ超過(反則金1万円)と一方通行の逆送(反則金5千円)。ま、いってみればショボイ事件だ。
 ところが! 外山さんが警察捜査に応じなかったこと、および外山さんの特異なキャラクターゆえに、逮捕・勾留され、さらに一審・鹿児島地裁の渡部市郎裁判官は、いや、私はべつにオカルト信奉者ではないけど、前世でお2人はよっぽどの因縁があったのか、あるいは裁判官自らも外山さんの向こうを張るパフォーマーになりたかったのか、とバカなことをつい思ってしまうくらいあり得ない、ななっ、なんと求刑罰金1万5千円に対し罰金12万円の判決を言い渡したという、チョー珍しいというか司法の歴史に残るだろう展開になった、そういう事件なのだ。
 当ブログでは以下のように言及してきた。

2007年10月19日 外山恒一さんに対する鹿児島地裁判決について
2007年10月7日 2日の判決を5日に報じたのは?
2007年10月3日 違反処理システムの根幹が揺るがす「罰金12万円」
2007年10月2日 求刑1万5千円に対し判決12万円!
2007年6月23日 交機隊員の速度違反取締り 1回の当番で約7件
2007年6月22日 平成18年(わ)第182号の「わ」は我々団の「わ」か
2007年6月20日 外山恒一さん 勾留理由開示の裁判
2007年6月14日 有名人を逮捕することの利点
2007年6月13日 外山恒一さん交通違反で逮捕
2007年4月4日 反則金、罰金を払わないから逮捕ってあり得ね~!
          ※ 参考記事 反則金を払わず逮捕!?
2007年3月31日 諸君の中の多数派、少数派

 で、高裁判決。
 原判決破棄、罰金3万円、満つるまで算入だという。
 「満つるまで算入」の意味は、拙著『裁判中毒』参照。と、すかさず宣伝(笑)。

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 罰金12万円が破棄されるのは、火を見るより明らか。
 それはいいとして、なぜ3万円なのか。
 外山さんは、「思いやり」だと言う
 そのとおりなのだろう、と私も思う。
 検察官が、よっぽどムカついたのか、量刑相場を2段階くらい超える求刑をして、裁判官は、たぶん検察のメンツも重んじてなのだろう、1段階だけ超える金額にする、というのは何件か傍聴してきた。
 メンツを重んじて、まぁそれなりのところを着地点とする判決、そんな判決はあると、もう事件数で900件近く傍聴してきて感じる。
 それにしても、外山さんは、ああ見えて、他人の思いやりを察することができるわけで、偉いっ。思いやり、惻隠(そくいん)の情、これは日本の美徳の重要な部分であると、『国家の品格』にあった。

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 「満つるまで算入」は、きわめて妥当だと思う。
 訴訟費用不負担が、原審の訴訟費用のことなのか、当審における訴訟費用のことなのか、あるいは両方なのか、言い渡しの詳細がわからないので、かつまだまだ私も不勉強なので、わからない。ま、いろいろ推理はできるけれども。
 でも、推理などするまでもなく、書記官に聞けば、すぐ教えてくれるはず。弁護士に尋ねるより、書記官のほうが間違いないと思いますよ。
 どっちか負担させられたとしても、判決確定から20日以内に、免除の申立てができる。「政府転覆に一命を捧げているので経済的余裕はない」という理由を認めるユーモアを、裁判所は持って欲しい…ってそういうのはダメかな。

 弁護人による控訴趣意書と、外山さんによる上申書、読ませてもらった。
 控訴趣意書はともかく、上申書のほうは、読みながら爆笑してしまった。ユーモアはあるが、ただフザケてるのではない、冗長にならず、言うべきことは的確に表明する、優れたパフォーマー、もとえファシストだと思う。

 外山さんの「思いやり判決」という記事は、こう結ばれている。
「しょせん裁判や選挙でものごとが変わると思ったら大間違いで、もはや政府転覆しかない!のは明らかなのである」
 「しょせん裁判でものごとがかわると思ったら大間違い」という部分は、そのとおりだと思う。
  立法=法律をつくる
  行政=法律に基づき、犯人と見込んだ者を検挙して処罰する
  司法=行政を、法律にもとづきチェックする。無罪は無罪とする
 なのだが、現実には、ほとんどの法律を行政府自身がつくり、司法府は行政府の追認機関、といって悪ければ行政府の一部であるのだと思う。
 それに関連することを、4月20日発売の『ドライバー』の連載原稿に書いた。

 でも、すべての裁判官、すべての裁判がダメと決めつけないでほしい。拙著『裁判中毒』の最後のエピソードのようなこともあるんだから…。

 ま、今回はとりあえずそんなことで。もう寝なければ。

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※ 現在、福岡高裁・刑事1部にお名前がある浅香竜太裁判官は、以前東京地裁にいた。2003年と2004年に刑事7部・401号法廷で私は何件か傍聴している。この人、名前以上に容貌も役者風。左陪席だとすれば、もしも被告人質問があれば発言する可能性が高い。福岡の傍聴マニア・女子部には、すでにファンクラブができてたりして?

2008年3月30日 (日)

それらを所与のものとしたうえで正確だとメーカーが言ってるから

 ちょっとどうにも時間がとれなくて、遅れてしまった…。

3月28日(金)9時40分~

 3月13日に日本無線のヨシナガアキオ証人の尋問と被告人質問を傍聴し、3月24日の論告・弁論は霞が関の本庁へ行って傍聴しなかった、光電式43キロ超過の、東京地裁・八王子支部(小原春夫裁判官)で判決。

 9時40分に霞が関の裁判所へ行く電車は、通勤ラッシュでたいへんだけど、八王子支部は逆方向。最初から座れて、八王子へ近づくにつれ、がらがらになる。いいな~。

 論告・弁論の4日後に判決、というこの期日は、遅くとも3月13日には決まっており、小原裁判官は遅くとも証拠調べが終わった時点で(おそらくは最初から、年度内に)有罪と決めていたんだろうと想像される。

 あとで被告人に尋ねたところ、第1回期日は今年2月中旬で、第2回は測定現認係と現場責任者(いずれも警察官)の証人尋問。今日は第5回になるんだという。私が記憶する限り、最高のスピード裁判じゃないかな。スピード違反だけにスピード裁判…すんません。

 判決は、罰金7万円、訴訟費用負担。
 罰金額は、拙著『交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147)』に表で示したとおり、自動二輪の相場だ。

 被告人は測定値について争っていたのだが、有罪の理由は、測定機のメーカーの言い分によれば「適正に作動していたことが認められる」というもの。ま、ごくごく普通の判決だ。
 知らない人は信じられないかもしれないが、ある商品の作動が問題になったとき、その商品のメーカーの言い分だけを聞いて、「この商品の作動に問題はない」とするのが、日本の裁判所なのだ。
 それだけで有罪にしてもらうことを、検察は「確率された採証法則」だと豪語している。

 光電式のビームの閾値(しきいち)のことと、光路をタイヤではなく枯葉などの異物が遮った場合のこと、について被告人側の指摘に対しては、
「それらを所与のものとしたうえで適正に測定できるようになっている(とメーカー側は言っている)」
 という言い方でズバリ斬り捨てたのが、ちょっと印象的だった。この便利な斬り捨て方は、今後、他の裁判官へも広がるんじゃないか。
 あと、被告人を「あなた」と何度も表現し、法廷中央の、証言台とも発言台とも呼ばれるあの…なんていえばいいんだろう、あの家具? あれを単に「台」と呼んでたのが、珍しかった。
 言い渡しは、すっごく朗読調だった。私がこれまで傍聴してきたなかで、朗読調ナンバーワンかも。

 傍聴人は、私を含めて3人。
 1人は、電車に途中から乗ってきた男性だった。
 先日いっしょにプールへ行った小学生とよく似てて、彼のパパ? いや彼のパパは知ってるけど、この男性とはぜんぜん違うよ、それにしても似てるな~、と強く印象に残ってたのだ。
 わざわざ電車に乗って、9時40分から裁判所へ来て、こう言っちゃ申し訳ないけどたかが道路交通法違反事件を傍聴するなんて、どういうこと? そうとうマニアックな傍聴マニア?

 ついでに言えば、地裁の刑事の事務室にいた人、どぉ~も、どこかでお会いしてるような。東京簡裁か東京地裁で、かな?

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 被告人としばし話し、せっかく八王子へ来たんだから他の事件も傍聴しようかと思ったが、やはりこの時期、開廷がものすごく少なくて…。
 「業務上過失致死傷」があったので傍聴しようとしたら、ぎっしり満席だった。なんだったんだろう…。

 八王子支部は、地裁と簡裁の翌週の開廷表を、それぞれファイルに綴じて、当日の開廷表とはべつに、1階ロビーの机に置いてあるんだね。すばらしい。

 食堂は、どなたかから「ない」と聞いてたが、ほんとになかった。
 1階ロビーの一角に、ちらっと衝立(ついたて)で仕切られた場所があり、売店でパンとか弁当とか買ってそこで食べるんだそうだ。そっ、そんな~(笑)。
 でも、それもこれも、あと1年。八王子のこの庁舎は閉店し(とは言わないか)、立川のあっちのほうの立派な新庁舎へ移るのだ。

 その夕方、某氏より重大情報!
 農林水産庁地下の第5食堂は、とうとう31日(月)で閉店するそうだ!
 もしかしたら、昼間の営業で終わるかもしれないという。
 31日は傍聴の予定がないけど、これは行かねばならないか。行って、「長い間、感動を与えてくれてありがとう。サイコーでした」と、あのオジサンに礼を述べねば、人間失格か!?

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2008年3月27日 (木)

中国と日本、どっちが偉い?

 以下、3月24日付け琉球新報の記事。太字は今井。

【中国時報】速度違反 警察の計測器に誤差
2008年3月24日
 あなたは警察の車の速度を測る計測器にどれだけの誤差があるか知っていますか。
 昨年の2月、国光客運の運転手が苗栗県の高速道路を走行中、国道警察局の新型計測器が時速116キロを記録したとし、罰金と違反切符が切られた
 もともと国光客運は速度超過を防ぐため、車にデジタル式走行記録器を搭載しており、最高でも102キロであった。その後、不思議に思った国光客運が地方裁判所に異議を申し立てた。
 裁判では苗栗の制限速度は時速100キロであったため、2キロの超過でも違反は違反としたが、罰金額は軽減された。警察も一応の面目は保たれたものの、毎年検査を通っているはずの機器に10%以上の誤差があったのでは申し開きができない。他の運転手も制限速度内の98キロでも罰金を払わされる可能性があり、注意が必要である。

 ノンキな記事に見えるけど、ワタシ的には大ニュース(笑)。
 太字の部分について、長々マニアックにコメントできる。でも、時間が…(泣)。
 さっそく『ドライバー』の囲み記事で、中国と日本とどっちがエライか、という観点で書いたよ。

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他人の郵便通帳に入れた自分のカネを自分で引き出すと窃盗

 なぁにぃ~? やっちまったなー!
 3月7日に被告人質問を傍聴した「道路整備特別措置法違反」の、たぶん第5回公判、15時からだと思い、締切りを2日過ぎた原稿を書きつつご相談等に対応しつつ、13時40分頃、「16時からだったら助かるな~。念のため確認しとこ」と手帳を見たら、なんと13時30分からではないか!
  15時=午後3時
  13時30分=午後1時30分。
 似てる…。「3」が4つもあるし…。
 いや、じつは、もう10年以上か使ってた手帳を、今年から変えて、視覚から受ける時間帯についての感覚が、以前とはちょっと違う…てゆっかボケが進行してるのか? 心配…。

 しかしまぁ、おかげで最低2時間半くらいは浮いたので、昨日のもう1件の裁判についてささっと書いとこう。

3月26日(水)13時10分~

 3月12日に傍聴した「窃盗未遂の判決。
 氏名不詳者と共謀し、不正に入手した他人の通帳を、無修正アダルトDVD販売の代金の入出金に使っており、ある日、いつものようにカネ(被告人のカネ)を引き出そうとしたところ、通帳の持ち主から亡失届けが出ており、郵便局の者から誰何(すいか)されて逃走、110番通報を受けて現場へ向かう警察官が、着衣等の特徴から被告人を見つけ逮捕…その後、通帳の持ち主は亡失届けを撤回したが、郵便局の通帳は、譲渡、質入れ、第三者の利用はできないとされており…という事件。
 誰のカネを窃取しようとしたことになるのか、通帳の持ち主か、郵便局か、聞き取れなかった。じつは、午前4時頃から起きてて、昼食後はもう眠くて眠くて、少し居眠りしちゃったのだ。

 「公務執行妨害、傷害」で懲役1年6月、猶予4年の判決を受けてから2ヶ月足らずの本件犯行であり、別種の犯罪とはいえ、たまたま通帳を借りて使ったのではなく計画性を有する犯行なので、被告人に有利な点は量刑のうえで考慮するのが妥当…と、懲役10月、未決勾留中80日をその刑に参入。

 前回と同じく傍聴席に、乳幼児を連れた若い女性がいて、被告人の妻子かと思われるのだが、再び手錠・腰縄をつけられて去るとき被告人の態度は冷たく、女性はムッとしたような表情だった…。

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 それから「裁判員制度はいらない!大運動」の関係で某弁護士事務所へ寄り、新宿駅まで某氏のジャガーで送ってもらう。ジャガー(の助手席)に初めて乗ったよぅ。
 そして、ミニホール新宿Fuで、「100円すっとこ」なるライブを途中から少し、初めて観る。
 いちおうお笑いのジャンルになるのか、しかしほとんど、どこで笑っていいのか、わかんなかった(笑)。ま、私は交通違反マニアで裁判中毒人で、観客としてちょっと特殊なんだろうとは思うけど。ただ、みなさん、腹からしっかり声が出てた。あれは大したもんだと思ったス。心地よかったス。
 お客より出演者のほうが人数は多かった。
 よくは確認してないけど、お客は全員男性だったかな。
 これが18時からの「すっとこどっこい」になると、笑えるかな~という部分が少し増え、お客は出演者の2倍くらいにはなり、しかもお客のほとんどが若い女性になるんだよね。
 ま~、ものすごく特殊な、刺激的な世界ではあると思う。傍聴マニアが裁判所へ通い詰めるようにライブへ通い詰め、“ライブ中毒人”となり、お笑い芸人評論家として其の道の達人となる、そんなのも十分アリだと思う。すでにそういう人、いるのかな。

 とにかく諸氏よ、お時間があったらいっぺん、スケジュール表を確認して、怖いもの見たさで行ってくるといいと思いますよ。

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2008年3月26日 (水)

第5食堂が閉店!?

3月26日(水)11時~

 12月20日に被告人質問を、1月23日に証拠の整理を傍聴した、東京高裁・刑事7部(植村立郎・村山浩昭・伊東顕裁判官)717号法廷で11時から、「偽証」の判決。←こういう文体、けっこう好きなのょ。

裁判官 「主文。本件控訴を棄却する。控訴棄却です」

 2005年9月13日 強制わいせつ事件発生
             → 警察は母親の息子を逮捕(のちに一審有罪)
 2006年5月8日と同22日 母親が息子の公判廷で息子のアリバイを証言
             → それが偽証だとして検察は母親を起訴
 2007年6月1日 一審・さいたま地裁で無罪とされ、検察官が控訴
 という経過の事件らしい。母親(本件被告人)に対する一審の求刑は懲役1年6月。

 偽証とされた証言は、矛楯等する部分もあるものの、それは通常人にあり得る記憶の間違いにすぎないということができ、通常人が鮮明に記憶するだろう部分は終始一貫している、したがって被告人が記憶に反して偽証したと認めるには合理的な疑いをいれる余地がある…というふうな判決理由。
 こんなものを「偽証」で逮捕、起訴するとは、息子さんはよっぽど無実臭かったんだろうか…。
 11時46分閉廷。

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 農林水産省の地下・第5食堂へ。
 今日もウィンドウのメニュー(見本)は少なく、配膳窓口というのか、あそこの上に以前あった小鉢の品書きはなく、ただし今日は何か紙が1枚あった。
 その紙のこと、とくに気にせず、さば味噌煮定食(半食)400円。
 やはり、たくあんの支給はなかった。そしてなんと! 小鉢が1品減った! しかもっ、さばの腹部分の骨が、なかった! どういうこった!? 確かになにかゴゴゴと異変が起こっているぞ!

 夕方、携帯電話を見ると、某氏から着信と留守録とメールが入ってた。
 なにか大事件があったのか。
 メールを開いてびっくり。3月末で第5食堂は閉店らしい!
 そんな馬鹿な! “俺ミシュラン”で★★★★★の、サイコーの食堂だったのに!
 農林水産大臣はナニを考えてんだ…って考えなんぞあるわけないか。
 4月からどうなるのか、追って報告しよう。
 もしもアメリカ資本のくだらない飲食店が入ったら、

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 だよ!

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ひとばしら 【人柱】

再審請求中の袴田死刑囚、特別抗告の棄却決定…最高裁
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080325-OYT1T00401.htm

袴田事件:再審請求認めず 最高裁が抗告棄却決定
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080325k0000e040110000c.html

「袴田事件」再審認めず 最高裁が特別抗告棄却
http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY200803250266.html

袴田事件、再審認めず…最高裁「判決確定に疑いなし」
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_03/t2008032537.html

最高裁判所判事 今井功
http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/imai.html

裁判官の良心 熊本典道
http://kumamoto.yoka-yoka.jp/

日弁連 袴田巌氏の再審請求事件の最高裁決定に対する会長談話
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/080325.html

東日本ボクシング協会
http://jpbox.jp/hakamada.html

無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巌さんを救う会
http://www.h3.dion.ne.jp/~hakamada/

袴田巌さんの再審を求める会のホームページ
http://hakamadajiken.hp.infoseek.co.jp/

 裁判官僚がボクサーを殺す…合法殺人…無惨。
 事件数で900件くらい傍聴してきて、思う。袴田さんが無実(=実際にやってない)としても、裁判制度(=国家の威信、秩序)を守るためには、有罪とせざるを得ない…。裁判官僚の頭に、無意識にか、確固たる意志としてか、あるのはそれではないのか、と。
 無実の死刑囚は、国家の威信、秩序を守るための人柱、か。

ひとばしら 【人柱】
(1)橋・堤防・城などを築くときに、工事の完成を祈り、神々の心を和らげるために、犠牲として人を水底や地中に生き埋めにすること。また、その埋められた人。
(2)ある目的のために犠牲になった人。
infoseekマルチ辞書powered by三省堂より。

 石の砦、最高裁の壁面に、人柱となった数多の民草の氏名を、刻んでほしい。

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 刑事裁判の大原則は、
  ・有罪方向の証拠については、信用できる理由をムリにも探す
  ・無罪方向の証拠については、徹底的に疑い抜く
 そして、
  ・警察を疑わない
  ・紙の上でそれなりの有罪判決を書けるなら書いてしまう
 というものだから(それはほぼすべての国民自身が「冤罪」をみるときの内心だろう。それゆえに)、検察立証の怪しさや破綻を暴くとか、無罪の証拠を示すとか、それだけでは有罪はひっくり返せないのだ。
 そのこと、当然の前提として肝に銘ずるべきと思う。
 

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2008年3月25日 (火)

痴漢と児童買春で中年男性2人刑務所へ

3月24日(月)13時15分~

 霞が関(の裁判所合同庁舎)のほうは、今日は午後も事件がたくさんあるから、と八王子支部行きはパスし、昼食も霞が関でとったのに、よくよくノートを見たら、ぜんぜんそうじゃなかった。私が傍聴したい事件はとくになかった。あ~。
 しょーがない、帰るか…。でも、そろそろ13時。13時15分と13時30分に色情系の各判決がある。せっかくだからそれだけチェックして帰ろう…。

 13時15分から、東京地裁402号法廷で、「強制わいせつ」の判決。
 被告人は身柄(拘置所)。服装は茶系のグラデーション。太めのオッサン風。
 夜の電車内で、21歳の女性に対し、左手をスカート内から入れ、パンティ内へ手指を入れ、陰部を弄ぶなどしたのだという。
裁判官 「被告人を懲役1年に処する。未決勾留期間中10日をその刑に参入する。判決の主文は以上です」
 「以上です」ってのは、執行猶予はないよってこと。実刑である。
 同種痴漢行為で複数の前科があり、猶予付きの懲役判決を受け、その猶予の終了から3ヶ月後の本件犯行なのだそうだ。
裁判官 「最終的な結末はともかく(上訴により執行猶予がつく可能性は法律上は一応ある)、今後同種の犯行を犯さないためにはどうすればいいか、しっかり考えて社会復帰してください」
 被告人は、固まってるように見えた。
 13時17分閉廷。

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 13時30分から403号法廷で、東京都迷惑防止条例違反の判決。
 ところが、職員が2人、法廷の前にいて、もう満席(20席)だという。そういえば被告人氏名に見覚えある(つまり何度も審理があった)ような…。否認なのか? もしかして電車内の痴漢じゃないとか? ますます傍聴したいが、でも満席。
※ あとで被告人氏名でネット検索したが、それらしいものはヒットせず。

 13時30分から533号法廷で、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反」の判決。
 開廷3分前、透明なビニール傘を持って、傍聴席側のドアから弁護人とともに被告人が入ってきた。フードに毛皮風のが付いた、ダウン風のコートのようなジャケットのような。ジーンズ。黒字に赤と白のデザインが入った、おしゃれな靴。髪はパーマ風のもじゃもじゃ髪、鼻下とあごに軽くヒゲ。見たこともないような、おしゃれなメガネを、開廷前に外してポケットに入れた…。

 大田区内の蒲田プラザホテルで、16歳の「児童」に5万3000円を供与して性交をしたのだという。
 「被告人にはロリコンの性癖があるところ…」と裁判官が言ってた。
 「蒲田プラザホテル」ってどういうホテル? とネット検索したら、霞っ子クラブの毒人参さんによる、第1回公判の詳しいレポート、がヒットした。3月6日にそんな審理があったんだ~。私はその時間、東京簡裁のほうの「自動車運転過失傷害」を傍聴してたんだ~。
 01年に、やはり買春で執行猶予判決を受け、その猶予期間が満了して3年たたないうちの本件犯行だそうで、判決は懲役1年

裁判官「あなたの場合、社会内で更生の機会を与えられたのに、それを生かせなかったわけですから、今度は刑務所へ行ってもらいます」
 と、ぴしゃり冷たく言ってた。
 13時33分閉廷。
 傍聴席に、どこかで見た顔の男性が2人いるな、と思ったら検察庁の職員で、直ちにバーのなかに入り、なにやら手続きを取った。保釈取り消し、収監の手続きだろう。
職員 「荷物はないの?」
被告人「…………(固まったまま無反応)」
職員 「じゃ立って。傘、持って」
 被告人は職員に前後を挟まれ、奥のドアから出て行った。ものすご~くショックを受けてる風だった…。

 それから高裁の今週の開廷表をチェックし、さて帰るかと正面玄関から出ようとすると、霞っ子クラブのユキさんと毒人参さんが入ってきた。なんだっけ、マスコミ報道もされた殺人事件の傍聴券の抽選(玄関脇で行われる)が終わり、入ってきたのだ。
 毒さんは当たったが、ユキさんは外れたという。それって締切り、13時40分だっけ。しまった、私は抽選の整理券を取る時間があった(私は殺人にはあまり興味がないので、もし当たればユキさんに傍聴券をあげる)のに、そこまで頭が回らなかった。役に立たねぇオヤジだ~。

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コーチがコーチされる立場に

3月24日(月)11時~

 10時から東京地裁・八王子支部で、3月14日に証人尋問を傍聴した光電式ネズミ捕り事件の論告・弁論…なのだが、うぅ~、どうしよぅ、ええいっ、と東京地裁(本庁)へ。

 11時から東京地裁403号法廷で、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律違反」の新件。

迷惑メール22億通送信、25歳男を逮捕
 出会い系サイトの広告など迷惑メールを大量に送信していたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは15日、江東区大島6、居酒屋従業員■■■■容疑者(25)を特定電子メール送信適正化法違反の疑いで逮捕したと発表した。
 ■■容疑者は2006年5月からの約1年半に、約22億通の迷惑メールを送り続けていたという。
 調べによると、■■容疑者は昨年11月13日、送信元を突き止められないよう、架空のメールアドレスが表示されるソフトウエアを使って、出会い系サイトや競馬情報サイトの宣伝メールを9回にわたって大量に送信した疑い。
 ■■容疑者は06年1月ごろ、インターネット上で売買されている約30万件のメールアドレスを5万円で購入。自宅近くに借りたアパートの部屋で、1日約400万通の迷惑メールを送信し、複数の広告主から約2000万円を受け取っていたという。
(2008年2月16日  読売新聞)

 と報じられた事件だ(■部分は記事では実名)。
 この罪名は私は初めてなので、どうしても傍聴したかった。
 専門である交通違反をパスして、珍しい罪名だから傍聴したかったって…うぅ、ごめんよぅ(泣)。

 前の「自動車運転過失致死」が長引いて、11時10分から始まった。
 前のは、普通トラックが交差点を直進する際、目の前を横切った高校生男女の自転車2台に気を取られ、前方の横断歩道の歩行者(?)に気づかず時速15~20キロでハネた、という事件…。求刑は禁錮1年6月。
 検察官は例によって「被害者に何ら落ち度はない」と被告人を責めた。それが悪いとはもちろん言わないが、でもそこに重心を起いてヨシとするなら、こういう事故は悲劇は永遠に起こり続ける。

 迷惑メールの被告人(在宅)は、黒のスーツにネクタイ。禿げにくそうな短髪で、もみあげからあごにかけてと鼻下にうっすらヒゲ。なかなかキマってる。
 起訴事実は、07年11月13日午前3時19分から同5時23分までにおける、「勝てる馬券に直結する情報」の広告宣伝を請け負っての、発信元を偽っての、4回に渡る「4通の電子メール」の送信だった。

(送信者情報を偽った送信の禁止)
第六条  送信者は、自己又は他人の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として、電子メールの送受信のために用いられる情報のうち送信者に関するものであって次に掲げるもの(以下「送信者情報」という。)を偽って電子メールの送信をしてはならない。
一  当該電子メールの送信に用いた電子メールアドレス
二  当該電子メールの送信に用いた電気通信設備(電気通信事業法第二条第二号に規定する電気通信設備をいう。)を識別するための文字、番号、記号その他の符号

第三十二条  次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
一  第六条の規定に違反した者
二  第七条の規定による命令に違反した者

 冒頭陳述によれば、07年12月までに「19億5000通」を送信し、「930万円余りの利益を上げ、遊興費に」使ったんだという。
 競馬のメールは一部で、多くは出会い系のメールだそうだ。

 父親が情状証人。この人もまた、禿げにくそうな短髪で、もみあげからあごにかけてと鼻下にうっすらヒゲ。なかなかキマってるのだった。ただし、頭髪の色は薄い茶で、ヒゲは白。
 被告人質問で、「楽して稼ぎたかった」という言葉が何度も出てきた。
 ハキハキ話す、良い感じの若者だった。
 こういうことは二度とやらず、まともな仕事を地道にやっていく、と誓う被告人は多い、というか皆がそう誓うのだが、しかしほとんどすべて、実際には何もやっていないか、やれる見込みがありそうもないか、どっちかなんだが、この被告人は、すでに弁当の配達の仕事を(刑務所行きかもしれないのでアルバイトで)やっているという。おぉ~、えらい。
 迷惑メールは、たしかに迷惑だけど、でもこの被告人がやったことって…と大いに考えさせられた。

 求刑は懲役6月。
 3分休廷して判決。懲役6月、執行猶予3年。
 訴訟費用の言及はなかった。被告人は検挙前、地域の少年スポーツのコーチをやっており、弁護人もそのコーチの1人なのだという。被告人はもう少年たちの前へ出られないが、地域の人たちは被告人を見放さず、監督していくのだという。
 11時53分閉廷。

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 農林水産省地下・第5食堂で、とんかつ定食(半食)440円。
 ショーウィンドーの見本が減り、店内の小鉢のメニューがなくなったね。
 えっ、そういえば、タクアンの支給もなくなった!?

 裁判所へ戻って霞っ子クラブのユキさんに会い、午前の裁判の内容をちらっと話したら、ユキさんが言った。
「コーチはヤメさせられて、今度は自分がコーチされるんですね~」
 うまいっ。

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2008年3月23日 (日)

無罪病と有罪病

 3月22日付けの毎日新聞、「正義のかたち:裁判官の告白/2 木谷明さん、30件超す無罪判決」。
 すごい人もいたもんだ。一度も無罪を書いたことがない裁判官も少なくないとか聞くのに、「30件超す」って…。『週刊新潮』は“無罪病”とぼろくそ叩いたのかな。
 記事中に、「白鳥決定」に関して、こうある。

 1952年1月21日、札幌市警本部(当時)の白鳥一雄警部が射殺された。日本共産党札幌地区委員長(94年死亡)が、国外逃亡した実行役に指示したとして逮捕・起訴され、最高裁で63年、懲役20年が確定する。委員長は65年再審請求。札幌高裁に棄却されるが、異議を申し立て、同高裁の木谷さんの部に舞台は移った。
 50冊を超す記録を読み、唯一の物証だった2発の弾丸に疑問を持つ。確定判決は「事件が起きた52年1月上旬に札幌郊外の山中で試射した弾丸」と認定したが、発見されたのは、事件の1年7カ月と2年3カ月後だった。発見されるまで土に埋まっていたのに腐食がない。新たな鑑定書も「長期間土中にあれば、弾丸の表面にひびが入る」と指摘しており、証拠の捏造(ねつぞう)を疑った。

 おお~、「菅生事件」も1952年の、6月のことなんだよね~。
 「菅生事件」は、警察組織を上げてのデッチ上げのスパイをやらされた警察官を、記者らが発見するという仰天の展開があり、無罪とされたけれども。
 証拠の捏造(ねつぞう)、事件自体の捏造をやってのける体質が、現代にも引き継がれているわけだ。

 毎日の記事の最後は、こうなっている。

 木谷さん流の表現では「検察官が有罪と認めさせる十分な証拠を出したか」が裁きの基準だ。弾丸に感じた「証拠捏造」の可能性も忘れず、証拠を深く吟味した結果が、多くの無罪判決につながった。
 裁判員が臨む法廷では、過去の事件を完全には再現できない。だから、と木谷さんは説く。「裁判で絶対的な真実を発見することは不可能と割り切ることが必要。想像で証拠を補ってはいけない」

「裁判で絶対的な真実を発見することは不可能」
 同趣旨のことを、私は『裁判中毒』で何度か言及した。
 傍聴を続けてると、やっぱどうしてもそのことが痛感されるのだ。
 そして、木谷さんが言う「割り切り」を、99.99%、裁判官はできないってことも。
 裁判官が「発見」するのは、
  ・有罪の理由
  ・被告人側の主張・立証をなんとか怪しむ理由
 である。有罪の証拠が怪しいときは、想像で補って有罪とするのだ。
 “有罪病”なのである。

 じゃあ、裁判員裁判なら、無罪を無罪とできるのか。
※ 「無罪」と「無実」の違いについては『裁判中毒』参照。

 私は、ムリだろうと思う。
 裁判官により有罪方向へリードされるかも、というだけではない。
 袴田巌さん、守大助さん、ゴビンダ・プラサド・マイナリさん等々の支援を求められたとき、多くの国民は躊躇するのではないか。
「本当にほんとに絶対に無実なのか? 万が一にも騙されてたら、嫌だよぅ。ウソつきの犯罪者を野に放つようなことはできない。警察がデッチ上げたって、確たる証拠もないわけだし」
 と。
「無実の者を、警察が逮捕するはずがない。検察が起訴するはずがない。やってないのにやったと自白する(自白調書に署名する)はずがない」
 だから支援は躊躇する、それがイコール、裁判における有罪ではないのか。

 万々が一、有罪を無罪としたら、一大事。“無罪病”だと叩かれる。
 無罪を有罪としても、とりあえず、一部の運動家が騒ぐだけ。事件は一件落着し、警察・検察のメンツは保たれ、被害者も満足する…。“有罪病”とはなかなか言われない。
 裁判官も国民(裁判員)も同じなのだ。
 “無罪病”と叩かれることはあっても、“有罪病”は問題にされない…これはなんていう病気?
 いちばん喜ぶのは誰? 真犯人だよぅ!
※ 守大助さんの事件については、もともと「殺人」がないので、真犯人はいない。

 でもって、裁判員制度の怖いところ(の1つ)は、木谷さんや熊本典道さんは「じつはこうだった」と語ってるけれども、裁判員がそれをやったら犯罪になるってこと。
 「そんなの平気だ」って人もいるかもしれないが、犯罪になるってことは、刑罰を科されて前科者とされる以前に、逮捕されて長期間身柄を拘束され、家宅捜索もやられちゃうってことだよ。
 以下、「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」より。太字は今井。

(裁判員等による秘密漏示罪)
第百八条  裁判員又は補充裁判員が評議の秘密その他の職務上知り得た秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2  裁判員又は補充裁判員の職にあった者が次の各号のいずれかに該当するときも、前項と同様とする。
一  職務上知り得た秘密(評議の秘密を除く。)を漏らしたとき。
二  評議の秘密のうち構成裁判官及び裁判員が行う評議又は構成裁判官のみが行う評議であって裁判員の傍聴が許されたもののそれぞれの裁判官若しくは裁判員の意見又はその多少の数を漏らしたとき。
三  財産上の利益その他の利益を得る目的で、評議の秘密(前号に規定するものを除く。)を漏らしたとき。
3  前項第三号の場合を除き、裁判員又は補充裁判員の職にあった者が、評議の秘密(同項第二号に規定するものを除く。)を漏らしたときは、五十万円以下の罰金に処する。
4  前三項の規定の適用については、区分事件審判に係る職務を行う裁判員又は補充裁判員の職にあった者で第八十四条の規定によりその任務が終了したものは、併合事件裁判がされるまでの間は、なお裁判員又は補充裁判員であるものとみなす。
5  裁判員又は補充裁判員が、構成裁判官又は現にその被告事件の審判に係る職務を行う他の裁判員若しくは補充裁判員以外の者に対し、当該被告事件において認定すべきであると考える事実若しくは量定すべきであると考える刑を述べたとき、又は当該被告事件において裁判所により認定されると考える事実若しくは量定されると考える刑を述べたときも、第一項と同様とする。
6  裁判員又は補充裁判員の職にあった者が、その職務に係る被告事件の審判における判決(少年法第五十五条の決定を含む。以下この項において同じ。)に関与した構成裁判官であった者又は他の裁判員若しくは補充裁判員の職にあった者以外の者に対し、当該判決において示された事実の認定又は刑の量定の当否を述べたときも、第一項と同様とする。
7  区分事件審判に係る職務を行う裁判員又は補充裁判員の職にあった者で第八十四条の規定によりその任務が終了したものが、併合事件裁判がされるまでの間に、当該区分事件審判における部分判決に関与した構成裁判官であった者又は他の裁判員若しくは補充裁判員の職にあった者以外の者に対し、併合事件審判において認定すべきであると考える事実(当該区分事件以外の被告事件に係るものを除く。)若しくは量定すべきであると考える刑を述べたとき、又は併合事件審判において裁判所により認定されると考える事実(当該区分事件以外の被告事件に係るものを除く。)若しくは量定されると考える刑を述べたときも、第一項と同様とする。

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 京王線つつじが丘駅前の「書源」では、コーナーのわりと良いところに、目立つ形で置かれてた。ありがとございますぅ。
 うれしくてつい、野田敬生さんの『心理諜報戦』を買ったよ。ここんとこ、本をずいぶん買ってるけど、読むヒマが…。そろそろ温泉へ行かねば。

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Police in dock over rape

2008年3月22日 (土)

『ルポ貧困大国アメリカ』

 どうもここんところ尋常じゃなく眠い。電車でも傍聴席でも眠くて眠くて。
 なので3月20日(木)、「三浦和義氏の逮捕に怒る緊急集会」へ行かず、21日(金)は裁判官へ行かず、だらだら眠りました。

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 これ、川端康成氏が62歳のときの小説で、最近ドイツの監督が映画にしたと、机にあった「週刊新社会」をぼんやり見てたら、書いてあった。

 先週末から格闘してる、自力HPの更新。
   ・元になるソフトを探し当てて読み込ませ
   ・バージョンアップ版のHP作成ソフトをインストールし
   ・入力すべき名前とパスワードを探(さぐ)り当てて入力し
   ・これまで使ってたと同じ画面を出す
 …そこまでは、どうにかできたのだが、ページの更新が、できない! なんで!?
 so-net は電話での相談には応じないそうで、サイトの説明をじっくり読み、ものすご~くややこしい方法で、なんとかトップページを更新できた。めんどくさいけど、とりあえずこれでやるしかないか…。ところが、なにか他のことをやって再起動したら、その方法での更新もできなくなった。んもぉうっ!

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 新しいメールソフトは、便利だ。いったん全部受信後、どういう基準で選別するんだか、迷惑メールを1本ずつ自動的にピロン、ポロンとかいって迷惑メールフォルダへ送ってくれる。見てて楽しい。送られずに残った迷惑メールを禁止リストに登録する方法も、以前に比べてだいぶ簡単。
 ただ、開いて読むだけで感染するウィルスもあるっちゅう話を聞き、プレビューしない設定にしたもんだから、メールの本文を読むには、いちいちダブルクリックが必要で、面倒。
 …とかやってるうち、迷惑メールじゃないかもしれないメールを、何本か迷惑メールフォルダに送り込んでしまったかも。差出人の欄に表示される文字も、件名の欄に表示される文字も、迷惑メールと区別のつかないメールは、そのように削除される可能性が高まる…。私も気をつけよう。

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 18日(火)に開示を受けた確認事務(ニュー駐禁取締り)関係の文書1万500円分を、ファイルに綴じる作業をつつがなく終え、「ここに山積みの資料を土日で一挙に整理したら気持ちいいだろうなぁ」などと前向きな空想し、本日はお日柄も良く、有酸素散歩約1時間。公園のベンチで、

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 を一部読む。やっぱそうだったんだぁ、恐るべしアメリカ! こういうアメリカのやり方、価値観についていこうとする自民党政府を、我が国の愛国者諸氏は…。

 そうそう、霞っ子クラブのユキさんが関わったという『法廷タブー有名事件裁判の闇』を買わねば、とコンビニに行ったが、見つけられなかった。あとで、そういう雑誌をたくさん置いてそうな書店へ行ってみよう。

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2008年3月21日 (金)

催涙スプレーは自宅警備員専用か

3月19日(木)16時~

 2月27日に第1回を傍聴した「軽犯罪法違反」の判決。
 真っ当そうな会社員(経理担当)が、たまたま深夜、自転車で運動することになり、多額の有価証券や現金を運ぶときに自前で護身のため用意してあった小さな防犯用催涙スプレーを、思いついてカバンから出しズボンのポケットに入れて出かけ、職質で発見された、という事件。

 再開して今井重夫検察官が追加立証。甲15~21号証。弁護人同意。
 その要旨告知が聞き取りにくいのなんの。傍聴ノートに「何いってるかわっかんねーよ!」と2度も書いてある。ちゃんとやってよね、んもぉ。

 科捜研に聞き取り…カプサイシン…アーマー有限会社…筑波大…『中毒百科改訂第2版』…ポケットモデル80141…などが、10分以上の要旨告知のなかに聞き取れた。

 検察官、弁護人、被告人の最終意見が従前どおりであることを確認し、判決言い渡しまで10分ほど休廷することに。
 ふと気づくと、私の右横のスーツの男性に、どうも見覚えが。あれ? 2室2係の石井清弘裁判官では? その前に座ってる男性にも見覚えが。もしや研さん裁判官では? そうとう珍しい事件なので、見学にきてるんだろうか。

 長坂和仁裁判官が壇上に戻り、長くなるからと被告人を座らせ、判決。
 科料9000円。1日5000円換算、端数は1日に換算。訴訟費用負担。

 要するに、催涙スプレーは十分に凶器性があるからダメよ、ということのようで、そのこと自体は、まぁ、そういう解釈もあるのか、なのだが、気になったのは、そうすると、どういうことになるのか、小さくて携帯に便利で、比較的軽微な被害しか相手に与えないから護身用に適する催涙スプレーが、ごく普通に大っぴらに販売されていることは…。

 裁判官は、自宅で持つぶんには大丈夫と言っていた…。
 あれら防犯用催涙スプレーを個人が持つことに関して、突然自宅へ侵入してきた暴漢から身を守る場合と、“自宅警備員”(つまり引きこもりの息子?)が、勝手に侵入して干渉しようとするお母さんから身を守るために持つ場合においてのみ、合法ってこと? そんなものを売ってるようには、広告を見る限り到底思えないのだが、どうなってるんだろ…。

 道路交通法の場合、みんなが普通に違反して、運の悪い者だけが捕まり、そのなかの無知な(または忙しくて投げ出した)者のみ、タテマエに基づいて処罰される、という面があるけど、これもその類(たぐい)のことなんだろうか。
 そういう犯罪行為ないし処罰構造を、専門用語ではなんと呼ぶんだろう。

※2014年6月29日追記:  この事件、控訴審判決は2008年7月9日、控訴棄却。後に最高裁で破棄自判、逆転無罪とされてます。

  

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2008年3月20日 (木)

歌舞伎町のキャバクラで薄い水割り4杯

3月19日(水)13時30分~

 簡裁のオービス判決が終わり、地裁723号法廷(佐々木直人裁判官)、「道路交通法違反、自動車運転過失傷害」の新件へ。

 13時32分、もう罪状認否まで終わってるかな~と思ったが、まだ始まってなかった。検察官が遅れたのだ。よかった~。

 被告人は40代の調理師。身柄(拘置所)。長身で、手が大きく指が長かった。
 新宿歌舞伎町のキャバクラ(そのHPによれば、19時~19時59分は60分6000円、20時以降は8000円、税・サービス料が通常20%、指名料3000円、場内指名料は2000円)へ、ある女の子の誕生日だからと、隣県から車を運転して行き、車を運転して帰るのだからと、ウィスキーの水割りを薄く薄くして4杯飲むにとどめ、外でラーメンを食べ、検問をやってそうなところを避けて帰る途中、足立区内の道路(環七?)で、左側車線の車が寄ってくるように感じて、なんだろう、大丈夫か? と脇見したとき、前のタクシーが信号待ちで停止し、そこへ追突し、玉突き事故となり、運転手らおよび乗客らに軽傷を負わせた、という事件。

 飲酒運転の罰金前科が2犯あり、その後、本件までの4年間に30回近く(本人供述)、飲酒運転したそうで、若く体格の良い検察官が、被告人を責めるのなんの。
 私の傍聴ノートに、「偉そう! なんじゃこの若造!」と朱書あり。

 検察官は、悲惨な事故を扱ったことがあり、「これだけ飲酒運転の根絶が叫ばれてるのに、この野郎っ!」という気持ちもあったのかもしれない。
 私だって飲酒運転者をかばうつもりは全くない。
 でもね、酒を飲みたい(またはお姉ちゃんに会いたい)、運転して帰りたい、と両立できない願望を持つのも、飲む量を少なくして、検問を避け、注意して運転すれば大丈夫だろう、と本人なりに配意・努力を試みるのも、最初の1回、または数回、捕まらずに帰ることができれば、その後も続けてしまうのも、人間として自然なことだろう。
 とくに私としては、30回の間に1回くらいは検問に遭っており、しかしオッケーで通され、あるいは検査(何度も言ってるように非常にいい加減)の結果が0.15mgに届かず、「あ、これくらいなら大丈夫なんだ」と思い込んでいたんじゃないかと、そこが気になる。本件検査値は基準ぴったりの0.15mg。

 そういうのを、たまたま事故って発覚したからと、偉そうに高圧的に責める、また、法律をいじってひたすら厳罰化する…のではなく、車はそもそも、とんでもない凶器であり、かつ、事故原因の大半は、脇見などちょっとした不注意、人間なら誰でもやり得る不注意なのであり、そんな凶器を、酒気を帯びて運転するなど論外なのだ! という事実を、広く深く絶え間なく周知徹底させていくことが、飲酒運転・飲酒事故の防止のためには、そして飲酒以外の事故防止のためにも、もっとも重要ではないのか…との思いをまた深くした。

 求刑は懲役1年。
 直ちに判決。懲役1年、執行猶予4年、訴訟費用負担。
 直ちに判決とした理由を、裁判官が述べた。なるほど~。
 14時39分閉廷。

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 15時までに少し時間があり、農林水産省地下・そば食堂で、カレーそば280円+大盛り40円。

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こっちはカタギじゃねーんだ、ヤマグチだ

3月19日(水)13時10分~

 13時10分から東京簡裁・刑事1室3係(長坂和仁裁判官)で、「暴力行為等処罰ニ関スル法律違反」の判決。
 被告人は身柄(拘置所)。黒のカーゴパンツに、黒のキルティング防寒ジャケット(襟は赤)。寒いときに逮捕されたのか。
 新宿のカラオケ店で、警備員に対し、
「こっちはカタギじゃねーんだ、ヤマグチだ。お兄ちゃん、いなくなっちゃうよ、明日には消えちゃうよ」
 などと言い、もって団体の威力を示して威迫(脅迫?)したんだそうだ。

暴力行為等処罰ニ関スル法律  第一条  団体若ハ多衆ノ威力ヲ示シ、団体若ハ多衆ヲ仮装シテ威力ヲ示シ又ハ兇器ヲ示シ若ハ数人共同シテ刑法 (明治四十年法律第四十五号)第二百八条 、第二百二十二条又ハ第二百六十一条ノ罪ヲ犯シタル者ハ三年以下ノ懲役又ハ三十万円以下ノ罰金ニ処ス

刑法  第二百二十二条  生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
 親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。

 罰金30万円、未決拘留期間中20日間を、その1日を金5000円に換算して刑に参入、完納できないときは1日を金5000円に換算して労役場留置。仮納付を命ずる。訴訟費用は不負担。

刑事訴訟法  第三百四十八条  裁判所は、罰金、科料又は追徴を言い渡す場合において、判決の確定を待つてはその執行をすることができず、又はその執行をするのに著しい困難を生ずる虞があると認めるときは、検察官の請求により又は職権で、被告人に対し、仮に罰金、科料又は追徴に相当する金額を納付すべきことを命ずることができる。
○2  仮納付の裁判は、刑の言渡と同時に、判決でその言渡をしなければならない。
○3  仮納付の裁判は、直ちにこれを執行することができる。

 交通違反の赤キップ、いわゆる交通裁判所でおなじみ、罰金の「仮納付」は、運転者からすれば、確定(確定判決と同等になる時期)を待たずにとっとと払えて便利、であるのだが、当局からすれば、
「こいつ、ここで帰らせたら、払わないで姿をくらましちゃうとか、そうでなくても再三の督促をしたりでたぶん面倒になるから、この場ですぐに払わせよう」
 というものなわけだ。

 傍聴席に、最初から女性が3人、固まって座ってた。
 被告人の娘、妻、母、の3世代か? とも思える3人。
 この被告人の家族かと思ったが、被告人は一瞥(いちべつ)もくれず、3人は被告人が去っても傍聴席に。あれ? 次のオービス事件の被告人の家族? けれど、そっちの被告人とも関係なさそうだった。オービス事件の次の被告人の家族なのか…。

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もう死ぬか犯罪を犯すかだと思い

3月18日(火)14時~

 もう眠くて眠くて帰ろうかと思ったが、時間が近接してたので、東京地裁・刑事19部(園原敏彦・津田敬三・宮下洋美裁判官)426号法廷、「強盗致傷」。

 合議の広い法廷の傍聴席は、主に若い男女で5分の3くらいか埋まってた。
 最前列左端(この法廷では検察官席に近いほう)に座ったら、検察官席の後ろの壁にスクリーンがあって、なにか映し出されてる。
 あれ? 判決じゃなかったのか? 再開してなにかやるのか? この席じゃスクリーンが見えないよ、と移動。最前列中央、例の娘さん(なんて表記しよう。いつも悩む)の隣へ。スクリーンには、

       冒頭陳述
       検察官が
 証拠により立証しようとする事実
    罪名   強盗致傷
    被告人 ■■■■

 と映し出されていた。へぇ~、これが裁判員裁判へ向けてのやり方なのか。私は死刑または無期懲役または重い懲役の事件はほとんど傍聴しないんで、そういうの初めて見たよ!
 つか、これ、新件なのだった。

 裁判が始まり、わかった。検察官がノートパソコンを操作すると、パソコンのモニター画面と同じものが、パソコンとつながれた投影機により、スクリーンに映し出されるんだね。
 検察官はこまめにマウスをクリックし、絵を動かしたり、次の文字を出したりする。ワイドショーでレポーターが指示説明する、ものすごくカネのかかってない絵、という感じか。ふうん。

 スクリーンを使うとき、バーの内側の電灯が暗くなる。薄暗い薄明るい映画館にいるよう。私は最前列で、カックンカックンしながら眠ってしまった。眠くて死にそうな勇敢な傍聴人、とか言ったりして。モラヴィアの『眠くて死にそうな勇敢な消防士』が、たしかうちの書棚にあったはず。

 被告人は35歳。前科なし。身柄(拘置所)。
 事件は、要するに、いじめられることもあり、働くのが嫌で、年末に給料をもらってから出勤しなくなり、給料はパチスロなどでつかってしまい、食うものがなくなり、借金はあるし、もう死ぬか犯罪を犯すかだと思い、しかし死ねず、ひったくりをやることに決め、駅前で2時間ほど獲物を物色し、何人か尾行もしたが果たせず、とうとう50歳の女性を尾行して暗がりで襲い、女性が手提げ袋を放さなかったので、顔面を何度も殴り、倒れた顔面を足で踏み、髪をつかんでガードパイプに何度も打ちつけ、悲鳴を聞いて駆けつけた近所の住人により私人逮捕された、というもの。
 最初、にやけた感じで入ってきて、被告人質問では、投げやりな無反省な態度で、
「あんまり、生きてく気力も、まァ、なくなっちゃったって感じで」
 とか答えていたのだが、園原裁判官から、
「じゃ、どうすれば良かったと思います? 思うこと、ないんですか?」
 と問われて泣きだし、激しく泣き、なにかを叫んだ、叩きつけるように!
 ほんとは、良く生きたかったのに、生きられなかった、そんな自分への、また周囲や境遇への、やり場のない怒り…か。
 検察官が、例によって、被害者へ謝罪の手紙を書いてないことを、なじったのに対し、被告人は言うのだった。
「(手紙を書こうという気持ちは)ないスね。やっちゃったものはしょーがない。いや、まー、悪いこととは考えますけども。(謝罪の手紙を送られることを)やられたこと、ないスからね。自分が殴られたりとか、ま、イジメられたりとか、されたとき、手紙でそういうこと(謝罪を)されたことないス! (手紙を)書いたって(加害者を)恨む気持ちは変わらない」

 ものすごーくショックな被告人質問だった。
 激しい暴行のわりに、被害者は「加療約10日間」。よかった。被告人は空腹で力が出なかったんだろうか、良心が手加減させたのだろうか。
 被告人よ、あんたの境遇、生き方は、というほどのことは傍聴席からはわからないにしても、傍聴人の…少なくとも私の胸に、深く刻まれたよ。ずっと忘れない。

 求刑は懲役7年。強盗は重いのだ。
 15時36分閉廷。
 娘さんは、さらになにか、重い事件の判決を傍聴に行くとのことだったが、私は帰る。帰って20時頃、早々と寝る…。

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2008年3月19日 (水)

有罪の蟻地獄

3月18日(火)

 3月4日に第3回公判を傍聴した、日本無線の光電式ネズミ捕り78キロ超過の、東京簡裁826号法廷で第4回公判。

 早めに入ったら、窃盗の判決が言い渡されるところ。
 被告人(身柄。警察留置場。警察官は男女とも巡査部長)は、背の丸い、小柄なお婆ちゃん風のオバサン。
 スーパーなどで置き引き3件。
 懲役2年、執行猶予3年。
 勾留場所が警察留置場だから、官品のサンダル(健康サンダル?)を履いたまま、ここで釈放されることになる。
 傍聴席にいた夫らしきオジサンが、紙袋から靴を出して被告人に履き換えさせた。おお~、そういうのを初めて見た! 美しき老夫婦愛?

 光電式の論告・弁論は、弁護人が1分遅れ、なぜか後藤征弘裁判官が壇上で何か書類をめくってて始めず、13時34分に開廷。
 今日は論告・弁論。
「測定結果の正確性は関係証拠から明らかである。製造元従業員の証言によれば…」
 と検察官が述べ始めた辺りから、あ~、またそれか~となり、ほとんど寝てしまったよぅ。ラーメン大盛り食ったあととはいえ、最近どうも、やたら眠いのだ。こういうのを美しい日本語で「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず」と言うのか言わないのか…。
 求刑を聞き逃したけど、ま、78キロ超過の簡裁事件だから、罰金10万円以外にあり得ないはず。

 13時40分、最終弁論が始まったが、傍聴ノートに書き留めたのは1行だけ。しかも文字がニョロってる。まだ覚醒してないんだな~。

 最終陳述。書いてきたものを被告人が読んだ。
「私は138キロという速度を出しておりません」
 と、きっぱり言い切ってた。
 書記官の指示で、被告人がその書面に署名・押印して「陳述書」とタイトルをつけ、13時50分閉廷。

 被告人のきっぱりした陳述を聞き、半覚醒の頭にハッキリ見えた気がした。
 測定値の速度を出したのかどうか、被告人つか一般の人にとっては、そこが最重要なんだろうが、しかし裁判所にとっては重要ではないのだ。
 重要なのは、双方の主張・立証(紙に書かれたもの、起こされたもの、のうち特に検察官が出したもの)を並べて、紙だけを見る人にとってそれなりにまぁまぁスジのとおった有罪判決を書くことに、特段の不都合(いわば紙的な不都合)があるかどうか、なのだ。
 だから、被告人と裁判所との感覚の相違を、被告人のほうでよく意識して埋めなければならない。
 もちろん、そこを埋めたからといって直ちに「有罪の蟻地獄」から這い上がれるものではないが、確かな足場をひとつ踏むことにはなるだろう、と思う。

 有罪の蟻地獄…。
 いったん放り込まれたら、どうあがいても有罪虫に食われちゃう仕掛け…。
 おぉ、なかなかうまい喩えじゃん?

 なーんてノンキに言ってられるのは、「道路交通法違反」はとりあえず被害者がいなくて刑も軽い犯罪だから。「北陵クリニック事件」をデッチ上げられて無期懲役の牢獄へ落とされた守大助さんやその家族にとっては到底…。
 しかし私は、「道路交通法違反」の場所から、蟻地獄、有罪虫の生態を研究していきたい。そんな者が1人くらい、いてもいいだろう、いるべきじゃないのか、と。

 被告人と裁判所の間には、暗くて深い川がある。誰も渡れぬ川なれど、エンヤコラ今夜も船を出すぅ…という唄もあるじゃないか。
 いくつもの船着き場があるなか、私は「道路交通法違反」の船着き場から、エンヤコラ今夜も船を出すのだ。振ぅり返るな、row、row。

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10円×3枚+20円×3枚=90円

3月18日(火)11時55分

 警視庁で、放置車両確認事務委託の契約書・仕様書(制服に関する仕様書部分は除く)23契約分と、放置車両確認事務等実施要領(マニュアル)の任意の1署分の開示を受ける。

 前者が、23件345枚、9200円。
 後者が、1件60枚、1300円。
 合計1万500円。がーん! 大丈夫か、気をしっかり持て!

 この手数料について、事務職の素敵なお姉さんから教わって、初めて、たぶん今後も忘れないだろうという形で、わかった!

 閲覧手数料が1枚につき10円。
 10枚を超えると、閲覧手数料はナシ。
 写しの不幸の、もとえ交付の手数料は、何枚であっても1枚20円。
 したがって、開示を受けるのが3枚なら、
   10円×3枚+20円×3枚=30円+60円=90円
 13枚なら、
   10円×10枚まで+20円×13枚=100円+260円=360円
 あるいは、お姉さん流の計算方法だと、
   100円+13枚×20円=360円
 と、そういうことになるんだね。
 東京都の情報公開を利用し始めて、もう7~8年、やっとそれがわかったのか!
 自分が月々いくら稼いでるか、いくら費消してるか、把握せず、持ちガネが寂しくなると、金庫番に対し「カネ、ないんだけど…」と卑屈に申告するだけの人間は、ここまでアホになるのか、という話…。

 で、だから、閲覧手数料はやらずぼったくりだっちゅう話のほうは、ちょっとややこしくなったな。審査請求書とか訴状とか、どう書こう、嗚呼、と言ってるうちに忘れるとか? いやいや、そんな…。

 ともあれ国土交通省の職員食堂でラーメン(よせばいいのに大盛り)400円食って、裁判所へ戻る…。

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遊びに行くには所持金が少なく痴漢を

3月18日(火)11時~

 地裁・刑事6部(河田泰常裁判官)432号法廷で、「神奈川県迷惑行為防止条例違反等」の新件。
 私は東京以外の迷惑防止条例違反を傍聴するのは、たぶん初めて。
 「等」の部分は、東京都の迷惑防止条例だった。つまり、神奈川から東京へ向かう電車内で、境の多摩川を越えて痴漢し続けたから、1つの痴漢行為だけども2つの罪名で裁かれるわけだ。

 被告人は保釈中。38歳。我が身を振り返ることなく言わせてもらえば、失礼ながら見た目ちょっとモテなさそうな感じ。姿勢は良かった。前科4。うち2つは同種罰金前科。
 髪型が素敵な上品風の若い女性検察官によれば、勃起した自己の陰茎を被害女性(36歳)に執拗に押し当てたのだそうだ。
 遊びに行こうと思ったが、所持金が少なく、痴漢しようと電車に乗ったんだそうだ、120円切符を買って。

 品川駅で降りてから被告人を逮捕した男性乗客の調書が読まれた。
 そう混んでいないのに、被害女性の背後に密着する男性がいて、女性は逃げるように移動し、自分を見て泣きそうな目をしていた。しかし男性の密着ぶりはあまりに大胆だったので、もしかして知り合いかと、何も言えなかった。品川駅で女性が降りると、その男性も追うように降りていき、自分も降車駅なので降りると、先ほどはありがとうございますと女性が言った。痴漢だったと聞いて「えっ!」となり、捕まえた。

 被告人の母親が情状証人に。
 前刑2回の罰金45万円、そのときの示談金、今回の示談金100万円、合計200万円近くと、今回の保釈金を、ぜんぶ母親および家族が払ってるんだそうだ。

 求刑は懲役6月。11時38分閉廷。

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次は自動的に刑務所行き

3月18日(火)10時~

 東京地裁・刑事3部・520号法廷で、道路交通法違反の新件。

 傍聴席(20席)の椅子が新型になってた。
 9時56分頃から、制服の中高生(制服マニアでない限り中学3年か高校1年か判別できないよ)男女が多数いて、やがて満席になった。

 被告人(在宅)は60歳くらい。いかにも会長または社長風の、語り口もお上品な女性。氏名からネットで拾える団体の役員。
 罰金前科4犯、違反歴7回の、無免許運転の常習。

 犯行車両の売却について、
  ・1月中に録取された調書には、すでに売却をお願いしてるとある
  ・売却を頼んだとする書面は3月中の作成
 の点を、矛盾してる、つまり1月の調書録取時にはウソの供述をした、と検察官は責めたが、2つの売却の相手は異なるんじゃないか。異なるのに、問われたことにだけ短く被告人は答えさせられ、
  ・3月に売却を頼んだ相手には、1月中には頼んでいない
 つまり調書の内容はウソだったという形にさせられた、ように傍聴席からは見えた。真実はどうか知らないが、傍聴席からこういう印象を受けることは、よくある。拙著『裁判中毒』の「あとがき」参照。

 裁判官は、被告人の顔をほとんど見ず、手元の書類ばかり忙しく見てるな、と思ったら直ちに判決。
 懲役6月、執行猶予3年。
 6月はちょっと重い印象だ。運転距離が長かったせいか。飲酒運転と違って無免許は厳罰化が叫ばれてないけれども、厳罰化の波に押されて無免許の量刑も若干重くなってるのか。

 裁判官は、シガリロ、じゃなくて茶色い鉛筆を右手指に挟んで、その手であごを支えたり、あからさまにひじをついたり、なーんか軽々とっとと片付けたい風な、やる気なさそうな雰囲気で、どうしちゃったのかと見ていたら、最後に被告人にこう言っていた。
「まっとうな仕事をやってるのに、あまりにも(無免許運転に対する姿勢が)ルーズなんで、次やると(執行猶予中にやると)もう、かわいそうだとかなんとか、言ってられなくて、ほとんど自動的に刑務所(懲役実刑)なんで」
 私の傍聴ノートに、ほっとした風にこう書いてある。
「おー、いいこと言った!」
 10時38分閉廷。

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2008年3月17日 (月)

暴走自転車

 新しいパソコンは、ものすごく調子が良い。とにかく速いし。
 ただ、自力HPの更新ができない。HP作成ソフトを読み込めない…。

 最近、自転車についての報道が多い。
 近ごろ急に、暴走自転車が増えたのか、その見方は間違ってると思う。
 日本人が、近ごろ急に、ある特徴を持ち始め、その特徴が自転車の運転の場面においても当然に発現しており(自転車の運転の場面にだけ発現しないはずがない)、そこに、警察庁が自転車のことを問題にし始めて(新たな自転車利権の構築を目論み?)、いろいろ発表するもんだから、テレビが取り上げ、暴走自転車の映像をたびたび見せるから…そういう考え方をすべきではないのか、もしも本当に近ごろ急に増えたのなら。

 では、その「特徴」とは何か。
 やっぱ、アメリカ流の自由競争主義とやらが、日本にも浸透してきたってことじゃないのかな。つまり、他人や公共や地球環境など知るもんか、俺様の儲け、利得、利便がすべてだ、勝った者が全部取り(ぜんぶどり)、負けた奴は負けるから悪いんだ、という主義。
 そういうのに比べれば、簡裁の法廷へ続々やってくる被告人たちは、ずっと健全なのではないか、とさえ思えたりする。

 とりあえずそんなこと呟いて、裁判所へ行こう。

 

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2008年3月16日 (日)

オービスの品格

 昨日夕方、駅前で急に30~60分ほど人待ちしなければならなくなった。
 さてどう時間を埋めるか。
 数日前に有酸素散歩に出たとき古書店で100円で買った『海の沈黙・星への歩み』を、持ってくればよかった…。この本は、小説自体より、巻末の解説のほうが面白いかも。

Book 海の沈黙 星への歩み (岩波文庫 赤 565-1)

著者:ヴェルコール
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 しょーがないので、駅前の別の古書店へ。

国家の品格 (新潮新書) Book 国家の品格 (新潮新書)

著者:藤原 正彦
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 これが目につき、200万部突破とか聞いていたので、そういうのも少しは目を通しておくかと、買った。340円。
 数ページ読んだだけでびっくり。斬新で断言調で独特のユーモアがあり、面白いっ! なるほど、これは売れるわ~!
 私の本もそうとう面白いけどね、えへへ。

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 返信してないメールがたまっており、受信日時が古いものから順に、こつこつお返事(昨年受信のものは、とりあえずあきらめて。許して!)。
 1月20日に着信のお便りに、こういう趣旨のがあった。
 オービスのいい加減さについて、
「TV局などが、オービス機器の検証を行う番組など制作し検証を行ってくれたら…」
 と。
 それはですねぇ、現時点ではまだまだムリだろうと思う。

 テレビ・新聞は、凶悪な犯罪、お馬鹿な犯罪、悲惨な事故といった事件報道が、やっぱ売りだ。その情報は、警察からの発表・リークに頼る部分が大きい。警察のご機嫌を損ねるわけにはいかない。良い悪いではなく、構造的にそういうものなのだ。
 警察が警察不祥事・犯罪を自ら発表したとか、あるいは民の側が提訴したとか、事実として起こってしまったこと(全社が一斉に報じられること)は報じられても、埋もれているものをわざわざ自分とこで掘り起こして報じることは、原則としてなかなか難しい面があるだろう、一般論として。
 そういう限界のなかで、流される人、流されず頑張ろうとする人、いろいろいるわけだ。

 そこにおいてオービスには、
  ・すでに30年くらい使われ続け、現在も運用されている。
  ・ほとんどすべての違反者は素直に認めている。
  ・オービスの誤作動は検証できない。
  ・事故は悲惨で違反は悪いという社会通念がある。
 という事情がある。
 4番目はどういうことか、不審に感じる方もおいでかもしれないが、みなが当たり前だと思ってる交通違反取締りに斬り込むと、
「違反を助長するのか! 悲惨な事故を増やしたいのか!」
 と声高に“正義”を叫ぶ視聴者・読者がいると、十分に予想される。

 しかし、そのうち、身に覚えのない速度で赤いストロボを浴びたことが、ドライブレコーダの映像から判明する、といったことが続発するなどして、オービス神話は崩壊するだろう。
 そのとき、
「誤測定(測定値を誤表示)された運転者たちの多くは、泣き寝入りせずに裁判で主張した。だが裁判所は、オービスのメーカーのカタログとセールストークだけを鵜呑みにして有罪とした」
 という事実が、すでに積み重なっているといないとでは、だいぶ違うだろう、私はそんなふうに考えている。

 当記事のタイトル、「オービスの品格」ってどういう意味?
 さぁ…。『国家の品格』をご紹介し、オービスについて言及したので、単に合体させて「オービスの品格」としただけなんだが(笑)、まぁ、強いていえば、オービス裁判は「武士道」的には「卑怯」ということができるかな。

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★3月20日14時から「三浦和義の逮捕に怒る緊急集会」!★

2008年3月15日 (土)

冤罪で焼け太り

 3月10日発売の拙著『裁判中毒』、第5章の最初のエピソード、「映画と同じ痴漢冤罪!?」で私は、その有罪判決の構造、そして量刑(初犯にもかかわらず懲役実刑。その理由に被告人の否認が挙げられた)および被告人が受けた生活上の不利益、これらのものと、東京地検の「被疑事件罪名別月表」中の、迷惑防止条例違反の既済人員の内訳、とを照らし合わせ、こう書いた。

 うわぁ、たとえ無実であっても、絶対、勝てない! とっとと自白して示談金でも払うほうが、こりゃ絶対にお得だわ!
 しかし、そんな社会でいいのか。示談金狙いで「痴漢だ!」と騒ぐ輩も出てくるんじゃないか。「1人の無辜を罰するとも、10人の真犯人を逃すなかれ」という治安重視の考え方は、冤罪に泣く者をつくるだけでなく、社会を深く害するんじゃないか、と傍聴席で思った。

 そうして、例の痴漢デッチ上げである。
 「痴漢でっち上げ被害者心境語る 大阪の会社員」と3月13日付け産経ニュース。
 被害者とされる女性が、「示談金ほしさにウソの被害申告(虚偽告訴)(するよう交際相手から言われて)した」と自首しなかったら、会社員氏は間違いなく有罪とされていただろう。
 刑事裁判とは、そういうものなのだ。

 んで、警察庁がこんなことを言い出した。
 以下は3月14日付け朝日新聞の一部。太字は今井。

警察も取り調べの録音・録画を試行 冤罪事件続きで転換
 警察庁は14日、取り調べ過程の一部を録音・録画する「可視化」を、08年度中にも全国の主な警察で試行することを決めた。同庁はこれまで、捜査に支障が生じるとして可視化には慎重な姿勢をとり続けてきたが、冤罪事件や無罪判決などを受け、与党側からも迫られる形で方針転換した。 

 これを聞いて、「良かった。冤罪が減りますね」と思う人は、真性のバカだと私は思う。
 え? バカがバカって言うな? そっちのバカは、いわば社会的バカであって、私はそれよりずっと高尚な存在的バカだむ~ん(笑)。

平成天才バカボン
©赤塚不二夫/ぴえろ
提供:@niftyコンテンツ

 被疑者の取調べってのは、ほんとたいへんなんだろう、警察官って仕事もたいへんだ、とお察しするが、しかし、冤罪事件についていえば、「一部を録画・録音」は、脅してだましてあきらめさせたうえでの自白のシーンだけを録画・録音することになるのは、目に見えてるじゃないか。
 そして、裁判官・裁判員は、その録画・録音により、紙の調書以上に強固な有罪心証を持つはず。被疑者から被告人となった者が、「あの録画・録音は、これこれの末のことだったんです。ほんとはヤッてないんです」と、法廷で生の声でいくら訴えようが信じてもらえない。濡れ衣をはらすことの困難さは、99.99%から200%になる…。
 「冤罪事件続き」だからと「一部を録音・録画」を言い出すのは、まさに「冤罪で焼け太り」というべきではないか。
※ 「警察庁の取り調べ適正化指針について考える」参照。

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 14日(金)は裁判所へ行かず、休養と事務仕事とご相談等対応で1日過ごした。
 自力HP「今井亮一の交通違反相談センター」を更新する必要に迫られ、そろそろHP作成ソフトを新しいパソコンにインストールしよう、としたら、できない! なんで? メーカーへ電話するしかないね…。

 警視庁から電話あり。確認事務委託の契約書・仕様書の開示決定が出たと。
 08年度の契約は件数が多く、開示手数料は1万円を超えるらしい。げえっ!
 でも、東京都は1枚30円(ややこしい計算式があって厳密には30円ではないのだが、まぁ30円としとこう)。他の道府県は1枚10円
 東京都も10円なら、4000円くらいで済むのだ。
 東京都の30円は、閲覧手数料10円と、写しの交付の手数料20円とから成る。
 たとえば1000枚とか閲覧して、そのうち20枚だけ写しの交付を受ける、ってのならまだわかるが、私の場合、全部交付を受け、受けて自分のものにしてから読むのだ。
 写しの交付の手数料が20円ってこと自体、他の道府県の2倍であるうえ、閲覧しないのに閲覧手数料を取るって、ぼったくりのなかでも最悪とされる「やらずぼったくり」じゃん。
 言っとくけど、警視庁が悪いわけじゃない。手数料のことは東京都が決めてるのだ。
 これは早急に改めてもらわねばと都庁へ電話。
 写しの交付を受けることにより、閲覧と同じ効果が得られる…それが10円を取る理由の1つだという。んなアホな。
 言っとくけど、電話の対応者が悪いわけじゃない。手続き的には、誰かから投票されて(または棄権により有利にしてもらい)当選した誰かさんたち(与党と言われる連中)が、条例で決めちゃったのだ。
 来週、1万何千円か払って写しの交付を受けたら、もしもできるなら審査請求の手続きにのせ、蹴られたら、または審査請求ができなかったら、裁判やらざるを得ないのか…。あ~、めんどくさい。でも、しょーがない。あきらめて、提訴の前にいちおう弁護士さんに相談しよう。

 …とか泣いてるのを、先週土曜の件の女性警察官、が所属する警察署の交通課長なんかは、
「しめしめ、今井くん、こっちのことはもう忘れちゃったな」
 と思ってるだろうか。
 その願いは、スジが良い。って、忘れてないっすよ! けどヒマがなくて…。じゃあ結局、向こうの思うツボに嵌るのか…。相手の思うツボにまんまと嵌るのも、これはこれでけっこう心地よいかも、ねぇ、と感じる年頃…。いやいや、待て待て…。

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2008年3月14日 (金)

八王子支部で光電式ネズミ捕り事件

3月13日(木)午後 八王子支部

 新宿から京王線の準特急で京王八王子へ。
 ぐっすり眠ってしまい、目を覚ましたのは、乗り換えの北野駅ですでにドアが閉まったときだった。次のめじろ台で降り、反対方向の電車が早めにきたのは良かったが、めじろ台駅のホームは線路がやけに近くに見えると思ったら、じっさいホームは低くて、電車の入り口は1段高くなってるんだね。気づかず、つまづいて無様(ぶざま)に転びかけ、車内へドタドタドタッと入り込んだ。「このオッサン、大丈夫?」との視線を浴びる。

 腹へったな~。と裁判所へ歩く途中、「伝説のすた丼屋」を発見。店外の食券販売機等を、うむむぅ~と見て、すたみなカレー600円を食ってみることに。
 ご飯少なめと注文したが、農林水産省地下・第5食堂の半食の3倍くらいあった。ランチタイムだとかで、ミニサラダがついた。味噌汁もついた。
 お味は、うぅむ、だったが、これは面白い飯屋と思った。次はミニすた丼450円を食ってみよう。てゆっか、あのニンニク臭い豚焼肉でビールを飲んだら旨そう。

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  八王子支部は久しぶりだ。
 開廷表を見たら、13時20分~14時で「道路交通法違反」が入っていた。205号法廷、松原里美裁判官。
 それを、13時30分すぎから傍聴。
 被告人(在宅)は、飲酒運転で「高額の罰金」を払った前科があり、本件も飲酒運転なのだという。
 同種罰金前科1犯で公判請求?
 2件、近接してるんだろうか。本件の検査値が高かったんだろうか。酒気帯びではなく酒酔いなんだろうか。そのへん、途中からの傍聴なんで、ぜんぜんわからなかった。
 検察官は当然、いつも飲んで運転してるんだろと責めるが、被告人は、捕まった2回しか飲酒運転してないと言い張る。←ほんとかウソか知らないが、そういうシーンはよくある。
 求刑は懲役10月。うわ! 昨年9月19日に改定道路交通法が施行されて飲酒運転が厳罰化される前は、酒気帯びの相場はせいぜい懲役5月。
 その後の飲酒運転を私は傍聴してない。厳罰化以降の懲役の量刑相場を私は知らない。東京地裁の「道路交通法違反」は無免許がやたら多くて、飲酒運転は少ないのだ。「懲役10月」は、酒気帯びなのか酒酔いなのか、次回の判決を傍聴に来ようかどうしようか…。
 私にとっては霞が関より八王子が近いことが今回わかった(いつも八王子支部へは車かバイクで来てたので、電車の速さを知らなかったのだ)。これから八王子支部へ通うことにしようかどうしようか。

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 そして14時から、202号法廷(小原春夫裁判官)で、「道路交通法違反」の審理。
 被告人は、3月4日に東京簡裁の傍聴席にいた彼。
 こっちの弁護人も、スレンダーな若めの女性。
 検察官は、おばさんになりかけ風の(ってごめんよぅ)の女性。
 まずは3月4日と同じ日本無線のヨシナガアキオ証人を尋問。
 装置はJMA-181。香典式もとえ公電もとえ光電式。ネズミ捕り。43キロ超過(測定値83キロ)。測定値を否認。
※ 古いパソコンに記憶させたATOKの機能を新しいパソコンに引き継いでない(やり方わかんない)ので、「光電式」とすぐ変換されないとか、「証人」ではなく「承認」とまず変換されるとか、めんどくさい。文字変換をとおして、私ってよっぽど変な世界に居るんだろうか、という気になってくる(笑)。

 ヨシナガ証人は、証人出廷は「約30回近くございます」と言ってた。
 私はメーカー社員の証言をずいぶん聞いてきた。こう言っちゃ何だが、東京航空計器より三菱電機より、良い。
 証言の内容が明瞭でわかりやすいし、専門用語については速記者が尋問調書をつくりやすいよう、どの漢字を当てるか付言するし。頭が良くて気働きがある、そんな漢字じゃなくて感じ。
 3月4日と違い、こっちの法廷では、光電式は前輪が2本の光路を遮断したときと2本の光路が復帰したときの時間を計ってることを述べてた(拙著『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識』のQ017参照)。
 それだと、枯葉とタイヤによる遮断とでは遮断時間が違うから、枯葉による誤測定はあり得ないことになる。
 …が、枯葉は垂直に落下してくるとは限らない。風で路面を這い、タイヤを模擬することになる場合も、あり得ないとは言えないんじゃないか。…でも、そんな可能性だけを突然に持ち出しても、説得力はないよね。

 あと、オービスの場合、被告人車両の速度について、写真に焼き付けられた測定値以外に一切なにも残さず、かつ、測定した速度をちゃんと写真に焼き付けたかのチェックを定期点検でやらないわけだが、日本無線の光電式は、そのへんどうなのか。
 たとえば、2本の光路を遮断した時刻、あるいは1本目と2本目の光路を遮断する時間、復帰の時間を、記録として残してる(測定値と照合できるようになってる)んだろうか。あるいは、現認係、記録係のところに表示された測定値を記録する(プリントアウトされた測定値と照合できる)ようになってるのか、なってないのか。
 それらがなくて、速度記録紙の数字だけを信じろというのは、人に刑罰を科して前科者とするための装置として、如何なものか。
 まぁね、ネズミ捕りの測定機は、警察官による現認・検挙を助ける、補助的なものといえるから、そこまでの念入りは不要だと、言おうとすれば言えないこともないんだろうけど。
 オービスと、ネズミ捕りの測定機とは、根本的に違うんだよね。

 続いて被告人質問。
 被告人は、なんつーかだいぶ変わったタイプ。
検察官「雨は降ってなかったんですね?」
被告人「え~~~、1ミリ以上の雨は降ってなかったです」
 なんて答えてた。
 現場で取られた調書は、署名する部分までに余白があり、それだと改ざんのおそれがあるため棒線で余白を埋めるよう求めたが、前例がないからと応じてもらえず、余白がない調書を改めて取られ、署名したんだという。
 検察官は、そんなことで調書を2回取るとは考えられないようで…。
検察官「訂正を求めてないんじゃないですか?」
被告人「え~、棒線で空白を埋めることを訂正と表現するんですか?」
 なんてやり取りがあったり。
 こういう正確さは気持ち良い。
 裁判って、どうとも解釈できる曖昧な言葉をやり取りするとこ、けっこうあるんだよね。甲が言ってる意味と、乙が受け取って答えた意味と、似てるけど違うんじゃない? とか。それでも裁判が成り立つのは、拙著『裁判中毒』の「あとがき」で書いたことも関係するんだろうか。
 次回、論告・弁論。
 16時21分閉廷。

 外へ出て、ある方とある意味ばったり。そして…。
 何があったか、書かないことにしよう。こんなふうに書かないことは、ほんといっぱいあるのyo。
 書かずに申し訳ないが、いや~、今日は朝から楽しい1日だった。道路交通法違反で1日を埋め、これだけ喜べる私は、幸せだ~。帰りの電車でまたぐっすり眠り、遠くの駅まで行ってしまった(笑)。

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道路交通法違反・道路交通法違反

3月13日(木)午前 東京地裁

 10時から東京地裁・第13刑事部(佐藤晋一郎裁判官)801号法廷で、「道路交通法違反、公務執行妨害」の審理。
 もしや、ネズミ捕りの現場でモメて否認、かと傍聴してみたのだが、ちがった。
 首都高のどこかでオービスにより84キロ超過で捕まって起訴されたのち、ゲームセンターで数時間遊んで自転車で帰る途中、職質を受けたが応じず、氏名を答えず、警察官多数に囲まれ、早く帰りたいとの一心で、自転車を進めて前カゴを警察官に当て、握った手拳で警察官の胸を押した、という事件。
 自転車には盗難手配がかかってたんだそうだ。その被害届は自分で出しており、その後、自転車を発見したのに、被害届を撤回してなかったんだそうだ。
 今日の期日は、追起訴分(公妨)の審理。
 被告人(在宅)は、体格や座り方やふるまいやあごの引き方が、お笑いのあの人によ~く似てた。兄弟かも。本人かも?
 黒いスーツのサイドベンツの、ひらひらの部分が白い糸で縫い合わされてた。ああいうのって、着るときは取るものと私は思ってたが、どうなんだろ。いや、すぐに取るものだからこそ、白い糸じゃないのか。ま、いいけど。
 検察官は、ちょい茶パツで黒のタイトスカートのスーツで、えらくスタイルが良さそうな若めの女性。私はお初かな。低い大きな声でゆっくりと述べ、迫力があった。張りのあるあの大きな声は、役者・芸人の修行で身につけたとか?
 84キロ超過だけなら懲役3月、公妨だけなら懲役は1年が相場のところ、求刑は懲役1年2月。ふぅん。次回判決。
 被告人は税理士志望だそうだが、執行猶予がついても懲役は懲役、税理士の資格取得に懲役前科は関係ないんだろうか。
 10時56分閉廷。

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 11時から第2刑事部(宮本聡裁判官)533号法廷で、「道路交通法違反、道路交通法違反」の新件。
 『クレイマー・クレイマー』ならぬ「ドーコーホー・ドーコーホー」。なんだろ? と興味がわいて傍聴してみたのだが、あらら、単なる開廷表のミスだった。開廷表ってけっこういい加減だけど、こういうミスは珍しい。
 傍聴席(座面が自動的に起き上がる新しいタイプで20席)には、若い女性が多かった。みんな同じパンフレットを手にしていた。パンフには「裁判傍聴とは?」とか書かれてた。
 被告人(在宅)は、色あせた黒ジーンズに、薄手の黒いジャケットに、茶の運動靴。ふらーりゆらーりと動き、立ったとき背が丸い。緊張も反省もなさそうに見えるタイプ。
 首都高環状線内回り・千代田区北の丸公園3番(毎日新聞社の近くか?)のオービスによる81キロ超過(測定値131キロ)。あそこにあるのは、オービスⅢLhかな。
 午前2時40分頃だというが、あんな場所で131キロも出せるんだろうか。
 検察官による書証の要旨告知が終わり…。
裁判官「では弁護人、立証は?」
弁護人「ありません」
裁判官「被告人質問も、やらなくていいんですか?」
弁護人「はい」
 ええ~~~っ!? そ、そんなぁ~!!
裁判官「じゃ職権でやります。じゃ検察官から聞いて」

 求刑は相場どおり懲役3月。
 弁護人は、「一般情状について」と断ってから、前科なし、認めて反省している、まじめに就業している、の3点を挙げ、「寛大な判決を求めるものです」と結んで終わった。みじかっ!
 2分休廷して(始まってから21分で)判決。
 懲役3月、執行猶予3年。訴訟費用負担。
 ま、こういうのは負担が相場とはいえ、あの弁護で負担か~。
 量刑の理由のなかで、裁判官がこう言った。
裁判官「被告人のため有利に酌むべき事情も少しは認められる」
 「少しは」って、普通そんなこと言わないよね~。
 11時23分頃、閉廷。
 若い女性傍聴人の引率者かと思った女性が、霞っ子クラブの毒人参さんだった。

 15時からの「虚偽告訴」の審理は毒人参さんに託し、私は八王子支部へ。

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2008年3月13日 (木)

無罪を有罪とする人たちの都合

3月12日(水)

 13時10分から窃盗未遂」(車上荒らし)の判決。
 13時30分から民事のほうで某氏から聞いた某事件の証拠調べ。
 などあったが、締切を忘れてた原稿を昨日からほとんど寝ずに書いており到底行けず、しかし疲れた体に「今日は裁判所へ行くのだ!」と強く入力されており、16時ちょい前、「こんな時間に俺はなんで行くの?」と不思議に感じつつ、裁判所へ。なるほど、これが『裁判中毒』の中毒症状の1つなのか…。

 東京簡裁の開廷表をチェックしてたら、16時~17時で「過失傷害」の判決あり。
 被告人の氏名が女性風で、だいぶ前から審理を重ねてた事件だ。

刑法 第二百九条  過失により人を傷害した者は、三十万円以下の罰金又は科料に処する。
2  前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

 どういう否認なんだろう、と気になりつつ、とうとう傍聴せずにきた事件だ。
 728号法廷(長坂和仁裁判官)へ行ってみた。
 傍聴人が10人くらいいた。簡裁の、しかもこんな時間の判決に、なんで?
 弁護人が立って長々と何か読んでた。被告人(身柄。拘置所)は坊主頭の若い男性。
 あそっか、前の事件の弁論か。女性風の氏名でじつは男性ってことはあっても、判決の期日に弁護人が何か長々読むことは普通ないもんね。
 前の事件は、「窃盗未遂」。
 とりあえず傍聴席に座る。
 電車内のスリ未遂ではなさそう。「×××の通帳を…郵便局が…口座にあったのは被告人自身のカネ…」。あれ? この事件、知ってる。わりと最近、誰かから聞いたんだ。誰だっけ、あれ? ←あとで思い出しました。ありがとね。
 要するに、知人から預かった通帳(口座)に、詐欺か何かで得たカネを入れ、それを引きだそうとして、窃盗未遂で逮捕されたと、そういう事件らしかった。
 一方の言い分だけ聞いて即断するのは危ないけど、それにしても、なんでこんなものを立件したのか、と思えた。町井裕明検察官は、赤いネクタイをして、なんだかつまらなさそうにしていた。起訴検察官が起訴したら、公判立会検察官は「なんでこんなものを?」と思っても、有罪に持ち込むよう奮闘しなきゃいけない…。検察官もつらいね…?
 次回判決。これは傍聴しようか。

 それが終わって16時3分から、「過失傷害」の判決。
 被告人(在宅)は、黒いパンツスーツの若い女性。
 要するに、出勤途中、優先道路へ自転車(左側スタンドのいわゆる軽快車)で左折するに当たり、停止線の手前で一時停止することなく、いちおう安全確認はしたが、右方の角にある3本の柱(カーブミラーと街路灯と案内板)のせいで、右方から進行してくる原付バイク(運転者は68歳。足を置く部分に消化器3本入りの段ボール箱を置いていた。本件以前から事故ったり転んだりで驚くほどたくさん骨折してる)に気づかず、左折し終えたあとで(裁判所の認定によれば左折し終える直前に)、自転車のハンドルの右側と原付のハンドルの左側がからみ、被害者は右第7肋骨と左(右?)脛骨を骨折して加療2ヶ月の傷害を負った(肋骨についてはだいぶあとで判明)…という事件。
 罰金15万円。訴訟費用中、国選弁護人に関する部分は被告人負担。

 事件の詳細、真実はわからないが、関連していえば、見通しを妨げる位置にわざわざ何本も柱を立てるとか、植栽を設定するとか、そういうことが多すぎるように思う。全員が常時、厳密に交通法規を守れば事故は起こらないのであり、起こったら「厳密に交通規則を守らなかった者に責がある」と処罰すればいい、という考え方なんだろうか…。

 地裁の開廷表をチェックしてから、神保町へ。
 『週刊プレイボーイ』のインタビューを受け、終わってから外で携帯電話で別件のインタビューを受け…。

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 「無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巌さんを救う会」の「キラキラ星通信」が届き、1月27日の公開学習会、元東京地検特捜部検事・田中森一さんの講演「調書はいかにして作成されるか」の記録を一気に読む。
 これはすごいっ!
 警察官も検察官も裁判官も、ごく一部の人を除いて、あるいは全員、途中で、または最初から、「たぶんこいつはヤッてない」とか「こりゃ冤罪だわ」とか気づいてるはずなのに、それでも逮捕、送致、起訴、有罪判決までイッてしまうとき、彼らの心情はどうなんだろう、おそらくこうなんだろう…と私はずっと考えてきたが、やっぱ、内部の人が言うことは、すごいっ! うっわ~!
 年会費3600円(通信会費だけなら1200円)は、まったく惜しくない。

 「無実の守大助さんを支援する首都圏の会」から、守大助さんの異議申立は棄却され無期懲役が確定したと連絡あり。
 殺人・殺人未遂の被害者とされる人たちの病変は、筋弛緩剤マスキュラックスの薬理効果と完全に矛盾し、ほんとうの原因は何かわかってるのに、たっぷりあった鑑定物を警察側が全量消費したと称しているために被告人側は鑑定できず、警察側の学者が独自に考案した鑑定方法による、学者本人の論文とも矛盾する鑑定結果を採用しての、有罪判決、無期懲役が確定したのだ…。
 私はこんなふうに書いてるが、これから何十年も刑務所に閉じ込められることになる守大助さんは…。

2008年3月12日 (水)

新しいパソコン開通

 新しいパソコンの設定、とくに通信の開通と、古いパソコンからのデータの転送で、もう冷や汗かきつつ何十時間費やしたか。って都合20数時間だろうと思うけど。
 サービスセンターへ何度も何度も電話し、よ~やくなんとか、お気に入りを取り込むのを忘れたことを除いて、なんとかなった…んだろうと思う…ような気がする。
 んなことやってるうちに、締切りを1本、ころっと忘れてしまい(な~んかおかしいな~とは思ってたのだが)、先ほど仕上げて送信したところ。
 その勢いで、ココログのパスワード等を探し当て、久しぶりに「管理ページ」に入った次第。
 自力HPのほうは、新しいパソコンで更新作業ができるんだろうか、心配。時間がなくて、まだ挑戦してさえいない…。
 ま、とにかくもう出かけますゎ。

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2008年3月10日 (月)

『裁判中毒』本日発売!

 土曜の一件の女性巡査部長は、非を認め、自らに駐禁(法定駐車違反)の違反キップを切ったんだろうか。いや、当日の態度からすると、
「あたくし、駐車しておりません! 相勤の巡査を乗降させるため停止した以外、ゆっくり走り続けておりました」
 とかウソを言い張り、交通課の課長は頭を抱え、厄介者を早く移動させようと…そんなことになってたりして。

 日曜、とうとう新しいパソコン(自作ではなくメーカーの組立品)を箱から出した。
 ぴかぴかだ~。
 で、古いパソコンから新しいパソコンへデータの転送を…。
 買ったときに聞いた説明では、簡単にできそうだった。ところが…。
 「転送ツール ケーブル」って何だ? 「転送ツール」と「ケーブル」の間に「、」も「・」もなく、全角1マス空けってどーゆー意味?
 こうか? と思う方法でやったら、11時間かかった末に、転送できないとの表示。ふざけんなー! あ~、これだからパソコンってヤツは。オイラが悪いのか?

 もう疲れたし、今日は寒いし雨だから、裁判所へは行かない。
 先週、傍聴スケジュールをぎっしり手帳に書いたんだけど。

 ということで、今日発売です。

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 はっきり言ってこの本は面白い。マンガ(原作)を除き、これまで私が書いてきた本で一番面白い。笑えて泣けて勉強になる(はず)。まったく新しい傍聴本だ。こういう仕上がりになったのは、担当編集者(女性)の個性というか能力が大きいんだろうと思う。

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 ところで、最近、あるスジからチラ聞きしたんだけど、「石原銀行」とか呼ばれる新銀行東京、
「簡単にカネを引っぱれる。何千万円か引っぱって倒産させればボロ儲け。おいしい!」
 と群がる人たちがいたそうな。
 あそこに注がれた税金は、いわゆる「暴力団の資金源」だったのかも。
 すでに週刊誌でさんざん書かれてる? あそう…。

2008年3月 8日 (土)

原付バイクの駐車違反を取り締まるミニパトが堂々と駐車違反

 昨夜23時頃に寝て、明け方ちょっと仕事してまた寝て、だいぶ疲れてたのか、今日11時まで寝てしまった。締切原稿2本、手つかずなのに…。

 午後は四谷で、日本民主法律家協会主催の「今日の司法制度改革 冤罪はなぜ生まれるのか?」がある。もともと行こうと思ってたうえ、先日裁判所への電車内でばったり会った昔なじみの弁護士さんから「来てね」と言われてもいたのだ。
 何時からだっけ。とよく見たら、13時~18時
 え~っ、往路復路も含めて7時間。つ、辛すぎる。
 窓外を見れば良い天気…。
 よし、四谷行きはパスして、この際、お医者から言われてる運動(有酸素散歩)に出るか…。

 40分ほど歩いたところで、ふと思った。
 戻ってがーっと原稿を進めるには、いま食事をとっておくほうがいいんじゃない? この際、懸案だったカレーカツ丼を食ってしまう? いやいや、でもでも、ええい、ぐずぐず悩むな、食ってしまえ!

 14時30分頃に、問題の現場を通りかかったのは、そのようにいくつもの偶然というか成り行き、思いつきが重なった末のことだったのだ。
 問題の現場とは、違法駐車の自転車が何台も並ぶ、線路沿いの細道で、電柱の脇に寄せて止めた1台の原付バイクに対し駐車違反の取締り(ステッカー貼りつけ)を行う女性警察官ら、の乗ってきたミニパトが、こともあろうに自らも駐車違反(法定駐車違反)をやってる、という現場である。

 念のため、写真を撮った。
 すると、年かさのほうの女性警察官(巡査部長)が…。

 私はねぇ、構成要件該当(つまり外形的に違反に当たるかどうか)の線を引き、お前ら警察はそこから一歩も出るな、とか言うつもりは毛頭ない。
 警察は、犯罪捜査・検挙のための実力部隊ということができ、その線をある程度、越えざるを得ないこともあると思う(裁判所が許すかどうかはまたべつとして)。
 しかし、あの原付バイクを、外形的に違反だからと取り締まるときに、ミニパトが法定違反(無余地駐車でかつ路側帯設置場所における法定駐車方法違反。あと出入口から5m以内の駐車にも当たるかも)をやっといて、取締り中だからいい、何の違反をしたかわからない、ではマズイでしょ。
 今どき、たぶん誰もが、カメラ付きの携帯電話を持っていて、駐車違反の現場も顔も証拠写真を撮れてしまうんだから、これはねぇ、ものすごーくマズイんですよ。単に「自分が違反しといて他人の違反を取り締まるな」って話じゃないんですよ。

 その巡査部長の態度があまりにも悪すぎて、あまりにもふてぶてしすぎねえ。
 私は面倒なことはなるべくしたくないんだけど、これは刑事告発せざるを得ないかと思ってしまった(他の法的手続きも検討中)。
 巡査部長は所属する警察署の電話番号をどうしても言わないので、警視庁(その番号は私の携帯電話に入ってる)経由で所属署へ電話したところ、あとで所属署から私のほうへ連絡がくるってことで、現在のところはそういう状態だ。
 巡査部長は、相勤の若い巡査といっしょに、ミニパトで逃げ去ってしまった。
 以上、とりあえず現時点では、場所とかどこの警察署とか明かさず、写真も載せないことにする。

 で、カレーカツ丼。
 食べに行ったんだけど、期間限定で、もうやってないと言われた。がーん。

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2008年3月 7日 (金)

裁判員制度は悪質なギャグか

3月6日(木)17時~

裁判員制度はいらない!大運動 第2回 呼びかけ人・賛同人会議」
 1時間ちょいで終わるかと思ったら、20時過ぎまで。もう眠くてたまらないのに、げぇ~。
 でも、北海道から沖縄まで、いろんな人が集まっての、熱い会議だった。

 2月8日投開票の日弁連の会長選挙、高山俊吉弁護士は負けたけれども、全国の弁護士会33会(?)中、13会で勝ってたんだそうだ。ほ~!
 しっかしあの選挙、国が法曹人口をじゃんじゃん増やそう(要するに弁護士だけ増やそう)としてることに日弁連はどう応じるか、が1つの大きな争点で、国の方針に反対の弁護士が多かったところ、国は、投票の直前になって、「やっぱ増やすのよそうかな~」旨、発表したんだよね。
 あの発表がなければ、高山さんが勝ってたかも。
 だって、高山さんの得票率は43%だった、つーんだから。
 今回当選した候補に、国はどうしても当選してほしかった、つか高山さんが日弁連会長になってはどうしても国は困るんだろうねぇと、あのタイミングのあの発表からは想像できる。

 懇親会で、裁判員制度へ向けてどんな動きがあるか、いろいろ聞いた。
 以前、ある元裁判官氏が、
「国民は裁判員制度を知れば知るほど不安になるんですよ(笑)」
 と言ってたが(3月10日発売の拙著『裁判中毒』参照)、知れば知るほど、これは大掛かりなギャグかと思えてくる。
 私は昔、偉大なお笑い芸人になりたかった少年が、艱難辛苦(かんなんしんく)の末、総理大臣の座にのぼりつめ、総理大臣の立場だからこそ可能な渾身(こんしん)のギャグをかまし、全国民をずっこけさせる…というウソぴょんニュースを書いたことがある。
 裁判員制度も、誰かとんでもないヤツが操るギャグじゃないの?
 でも、ギャグは、あくまで、スカッと笑えるだけにしてほしい。
 ギャグで国の制度をいじくっちゃダメだよぅ。

 4月18日(金)18時~21時、弁護士会館2階のホール「クレオ」で、
高山俊吉弁護士は こう闘う!
 というすごいタイトルのイベントあり。副題は、
「弁護士激増・裁判員制度・改憲に対決して」
 ゲストは斎藤貴男さん(ジャーナリスト)、新藤宗幸さん(千葉大教授・行政学)。

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 そして6月13日(金)日比谷公会堂で、
裁判員制度はいらない! 2000人全国集会
 がある。ソク、手帳またはケータイにメモしてね!

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 長野智子さんによれば、9日(日)昼間の「ザ・スクープ・スペシャル」で…。必見!

格別の自重自戒が求められていたのに

3月6日(木)15時30分~

 地裁429号法廷で、女性名かとも思える被告人氏名の「建造物侵入」が13時30分から17時の期日であり、さすがにまだ終わってないだろうと見に行く…。
 エレベータを降りると、警備の職員がぎっしり、通路をふさいでた。
 あぁ、例の法政大の学生運動関係の裁判があるのか。あれは、たしか水曜の開廷だったかと思うが、木曜にも期日を入れることにしたのかな。
 気にせず429号法廷へ、と職員の間を通ろうとしたら…なんと、その「建造物侵入」が、その関係の裁判だったのだ。そのための警備だったのだ。あれ~。
 というわけで、傍聴できず。
 東京地裁へ通ってるマニア諸氏にしか分からない話で、ごめんね。でも、楽しかった。

 15時30分から、東京高裁715号法廷(長岡哲次裁判長。この人、映画『昭和残侠伝』から抜け出てきたようなキャラと思う)で、「道路交通法違反」の第1回。
 被告人は不出頭。連絡が取れないんだそうだ。
 しかし、裁判所からの送達はすべて本人が受領しており、手続きは適正に進行しているってことで、結審して直ちに判決。
 控訴棄却。訴訟費用は不負担。
 昨年3月に無免許&酒気帯びで、懲役5月、執行猶予3年の判決を受け、格別の自重自戒が求められていたにもかかわらず本件無免許運転、しかも、缶ビールを飲み、パトカーに追跡され、振りきって逃走したことが認められ、超過40キロの速度違反で罰金、その他信号無視などの違反もあり、原判決の懲役6月は重すぎて不当とはいえない…。
 弁護人は、どこかで見た弁護士だった。
 15時36分閉廷。

 16時から地裁のほうで「準強姦未遂」の判決があり、行ってみたが期日変更。
 来週の高裁の開廷をチェックしてから、警視庁へ。
 2件開示を受け、2件請求し、ちょうど良い時刻になったところで、弁護士会館へ…。

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誰も知らないルールで、ある日突然逮捕!?

3月6日(木)14時30分~

 14時30分から、同じ法廷(同じ裁判官、同じ検察官)で、道路整備特別措置法違反の、たぶん第4回公判(第3回は2月14日)。

第24条第3項  会社等又は有料道路管理者は、この法律の規定により料金を徴収することができる道路について、料金の徴収を確実に行うため、国土交通省令で定めるところにより、国土交通大臣の認可を受けて、料金の徴収施設及びその付近における車両の一時停止その他の車両の通行方法を定めることができる。この場合において、第一項本文の規定により料金を徴収される自動車その他の車両は、当該通行方法に従つて、道路を通行しなければならない。

第58条 第二十四条第三項後段の規定に違反して道路を通行した自動車その他の車両の運転者は、三十万円以下の罰金に処する。

 「当該通行方法」、こういうのは普通、政令で定めるもんだと思ってたけど、この法律では「会社」が定めて、しかも違反すると国が処罰するんだね。へぇ。
 そのうち、天下りの「日本ハンバーガー会社」なんてのができて、「当店の飲食方法およびトレイ等の返却方法にしたがわないお客様は、30万円以下の罰金に処されます」てなことになったりして?

 あと、「利用者は料金を払わねばならない」ではなく、「通行方法」にしたがう義務を「車両」に課し、違反した車両の運転者を処罰するという、そういう構造になってるんだね、へぇ。
 違反したら刑罰を科される「通行方法」…。
 いったいどんな「通行方法」がどこにどう定められてるか、みんな知ってた?
 私は知らないよぅ。
 でも、「法の不知」は許されないわけで、いつか突然、
「キミ、定められた通行方法にしたがわなかったね」
 と逮捕されるかもしんないわけだ。きゃ~。 
 
 今日は被告人質問。
 料金を払わずに料金所を通過したのに、なぜ同法違反ではないと言っているのか、わかるような気がした。
 被告人(在宅)は、町井検察官の質問に、そうとうムカッときたのではないか。つか、否認事件における町井検察官の質問にムカッとしない被告人は、人間として何か欠けてるんじゃないかと思う。わはは。

 次回、論告・弁論。
 この事件は、論告・弁論が大事…と思ったら大まちがいで、後藤裁判官はたぶん、被告人側の主張の本質には立ち入らず、料金所通過時についての外形的な事実認定だけを理由に、有罪とするんじゃないのかな。東京簡裁に丸5年通っている私には、そう思える。って偉そうにすんません(汗)。
 15時11分閉廷。

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 3月8日(土)13時から四谷で、「今日の冤罪と司法制度改革 冤罪は何故生まれるのか?」(日本民主法律家協会)。

ズバリ最初からの否認

3月6日(木)13時30分~

 東京簡裁826号法廷で、「自動車運転過失傷害」の新件。
 この罪名が簡裁へ出てくるってことは、まず間違いなく否認なのだろうと、傍聴してみたのだ(3月10日発売の拙著『裁判中毒』参照)。
 ズバリ、起訴事実の否認だった。

「(右後方の普通自動二輪車の)転倒は、私のせいではありません。やむをえず回避のため咄嗟にハンドルを切りました」
 弁護人席には2人。2人とも、えりに弁護士バッヂも司法修習生のバッヂも(私の視力では)見えなかった。何かのバッヂを裏返してるように見えた。どうも私選らしく思えた。
「法律論としては、無罪を主張したいと思います。自動二輪車の転倒については因果関係がないと…仮に因果関係が認められたとしても、緊急避難が成立すると主張させていただきます。以上です」
 と弁護人。
 被告人(在宅)は、黒スーツで会社員だという。聞き取れた生年月日からすると約40歳なのだが、見た目、到底そうは見えない。20代に見えた。

 後藤征弘裁判官と町井裕明検察官の、いつもの法廷へ、ちょっと、いつもじゃない感じの被告人と弁護人が来たよ、という印象を受けた。
 私は、ふと空想した。このケースに限らず、被告人と弁護人が、
「この法廷の裁判官と検察官は、いつもどんな感じなんですか?」
 と、定点観測してる傍聴人に尋ねてから、立証計画とか立てるほうがいいんじゃないか、と。まぁね、ヘンなヤツに口を挟ませると、かえって面倒だ、つーこともあるけど(笑)。

裁判官──現場検証をやるか決める前に、弁護人に冒頭陳述をやってもらおう。
弁護人──冒陳の前に、自動二輪車の車種、損害状況を知りたい。
       争点を絞って書証の認否を決めたい。
検察官──損害状況がわかる写真はない。ないものは開示できない。ウソじゃない。
裁判官──検察官はウソはつかないと思うので、弁護人はまず冒陳を。
 ということで13時51分閉廷。

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2008年3月 6日 (木)

二重の状態

3月6日(木)13時15分~

 東京地裁724号法廷で、「道路交通法違反」の新件。

 壇上に現れたのは、合田(ごうだ)悦三裁判官。
 ここんとこ、合田裁判官の公判をよく傍聴してる。
 べつに狙って来てるわけじゃない。波があって、最近やけに合田さんに当たるのだ。しばらく前は、ぜんぜん当たらなくて、あぁ、合田さんは他所(よそ)へ行っちゃったのかと、じつは思っていたのだ。

 被告人は身柄(拘置所)。昨年10月に2件の無免許で略式命令(罰金の支払い命令)を受け、昨年12月にまた無免許という、まぁ、こう言ってはなんだが、ありがちな事件だった。
 懲役5月、執行猶予3年。これ自体は相場だ。

 ただ、被告人は本件無免許で勾留されながら、前の2件の無免許の罰金を払えなくて労役場留置にもなっているという「二重の状態」なのだという。
 本件無免許では執行猶予判決なので釈放されるけれども、労役場留置の期間がまだ残っている場合は(口ぶりからしてまだ残っているようだった)、労役場留置については釈放されませんよ、ということを、合田さんはていねいに説明していた。

 本件無免許は普通乗用自動車。前の2件も普通乗用自動車なら、罰金の額は、少なくとも1件当たり20万円のはず。1日換算額は、通常なら5000円。
 (20万+20万)÷5000円=80日。

 かつ、執行猶予とは、今度やったらもうアウト(刑務所行き)であり、だからこれから3年間は思いとどまってくれるだろうこと、そして、3年間思いとどまれば、その後も犯罪とは無縁で生活できるだろう、と期待して1回チャンスをあげるんですよ、という趣旨のことを、いつもの迫力ある早口でていねいに説明していた。
 13時23分閉廷。

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2008年3月 5日 (水)

被害者・加害者双方を破壊する交通事故

 20時過ぎに帰宅して、引野口事件の片岸みつ子さんが、「殺人」と「放火」について無罪になったと知った。
 けど、何なんだコレ。「窃盗」と「威力業務妨害」が有罪ってのもさることながら、朝日新聞などの報道を見ると、片岸さんは殺人も放火も本当はヤったんだけど、残念無念、手続き上、仕方なしの無罪、との印象を受けるじゃないか。
 そんな判決なのか!? 早く全文を読みたい!

 という話はさておき、13時30分から東京簡裁534号法廷で、「窃盗未遂」の新件。
 開廷表には竹澤宏之裁判官の氏名があるのに、竹澤さんは研さん裁判官の席に、べつの人と並んで座り、壇上には、前に1度くらい見たことがあるかな、眉が黒くて髪は長めで、劇団風の良か男の裁判官。この人、軽い(とまでは言えない?)脳卒中をやったのか、とちょっと思わせる呂律(ろれつ)だった。脳卒中を乗り越えたんだったら、私みたいオヤジは「おお~」と拍手したくなる。
 事件は、電車内でのスリ未遂ではなかった。同種前科複数ありの、車上狙いだった。
 車の無施錠のドアを開けて車内を物色したところ、じつは車の持ち主が荷物を運ぶため後部座席のほうにいて、「何やってるんだ!」と声をかけられ、もみ合いになり、逃げ、逃げるとき携帯電話を落としたことから、逮捕されたんだという。
 最終陳述。
「自分の素直な気持ちを書いてきたんで…」
 と被告人が読み出したその内容が、いやはや、なんとも、あんな最終陳述は初めて聞いた。あんた、ドラマ作家ですか? みたいな。
 内縁の妻が泣いていた。泣かせる内容なのだった。
 でも、累犯前科があるので、実刑は免れないだろう(求刑は懲役2年)。
 14時14分閉廷。

 私がこうして、電車内でのスリ未遂、の否認事件を探してることは、警視庁捜査3課の、わかる人にはわかるだろう。そのことが、いくらかの抑止力になる、ということもあるかもしれない(詳しくは拙著『裁判中毒』参照)。
 考えてみると、少なくない人が裁判傍聴にハマり、検察立証や訴訟指揮や判決についてあれこれブログで論評することは、裁判員制度なんかより、よっぽど冤罪防止に役立つんじゃないか。
 という論(裁判員制度と比べること)は、じつは破綻している。なぜなら、もともと裁判員制度の目的には、冤罪防止など毛ほども含まれてないんだから。国の宣材を見れば明らかだ。
 「だから明らかだ」。おおうっ、偶然にも回文!

 15時から、東京高裁720号法廷で、長野のひき逃げ冤罪の控訴審判決。
 14時40分締切で傍聴券抽選だというので、交付所に並ぶ。
 私は63番。ハズレ。阿曽山さんもハズレだった。
 職員に聞いたところ、言い渡しはいちおう16時30分までとってるという。1時間半ぜんぶ使うとは思えないが、それにしても長い! 無罪なのか?
 現時点では、かつ私の能力では、判決をどうもネットで拾えない。

 15時10分から、2月13日に第3回公判を傍聴した、オービス事件、の第4回公判。
 論告・弁論。求刑は罰金9万円。

 18時から付近某所で用事があるので、それまで裁判所に居ようと、16時から東京高裁718号法廷で、非常に珍しい被告人氏名の、迷惑防止条例違反の判決、と思ったらそれは昨日じゃん。またかよ!
 今日16時からあるのは、高裁715号法廷の、業務上過失致死の判決。
 前の事件(娘のことで脅迫されて覚せい剤を運ぶよう頼まれた?)が長引いて、16時15分スタート。
 被告人(在宅)は、なんかスラッとした女性。
 40歳前後? もっと? 憔悴しきっているようで、老けて見えた。
 原判決(禁錮1年2月)を破棄して自判、禁錮1年。
 被害者(35歳)は、大型自動二輪で、第1通行帯(歩道寄りの車線)の乗用車の左側に空いた1.5メートルの部分へ、時速60~80キロ(?)で突っ込み、そしたら乗用車が左折し始め、激突して多発性外傷で翌々日死亡…そういう事件らしかった。
 裁判所は当然、起訴されてきた被告人のほうが、左方を注意する業務上の義務があるのに…と責めるわけだが、交差点の直前で、第1通行帯の車の左側を相当のスピードで通り抜けようとするなんて…。
 被告人は任意保険に不加入で、幼い子どもが3人おり、夫は失職中なのだという…。
 16時35分閉廷。

 来週の東京地裁の予定をチェックして、17時過ぎ、裁判所を出る。
 まだ空は明るかった。ずいぶん日が長くなったもんだ…。

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2008年3月 4日 (火)

いっぱっぱー、にぃろく

Photo_2 午前、『裁判中毒』の見本刷りが送られてきた。ちらっと読んだ。いや~、こぉれは面白いよ。各エピソードが簡潔で、読み出したら止まらない。   

 裁判所への電車内で、昔なじみの弁護士さんにばったり。
 少年院から出てすぐの犯行でまた少年院行きとなった少年が、本当は良い子なのだそうだ。ただ、意志が弱く流されやすいのだそうだ。
 社会には必ず、ある割合で、そういう人も含む、なんつーか困った人たちがいるものであり、昔はそれを、地元のヤクザ(日曜のイベントで初めて「役座」と聞いた)、任侠の親分が拾って面倒をみた、それなりに社会に適応させた、のではなかったのか。
 ところが今、ぜんぶひとくくりに「暴力団」と呼び、街の無許可屋台を取り締まったりする(そもそもなかなか許可しない)方向では…とか思ってみたり。

 13時30分から、2月22日に第1回を傍聴した威力業務妨害」の判決。
 第1回と同じ地裁521号法廷に入った瞬間、ギョッとなった。
 5人掛けのクリーム色(または汚れた白)のベンチで20席だった傍聴席が、濃いピンクのふかふかの、座面を折りたためる椅子に換(替?)わっていたのだ。
 私は裁判所に対し、10円コピーと温水洗浄便座と、ベンチに座布団を(心のなかで密かに。笑)要求していたが、どんどん叶っていく。んじゃあ、次はなにを要求しようか。無罪は必ず無罪にすること…ってそれはさすがにムリか。

 判決は、累犯前科があるので、懲役10月、未決20日算入。
 菱田泰信裁判官は、実刑判決を言い渡す間、終始、「なにか幸せなことがあったの?」と思わせる、笑顔、というのとはちょっと違うかもしれないが、そういう顔だった。被告人の手がやけにガッシリ大きいのが印象的だった。

 今週の簡裁の開廷表をチェック。
 今週は窃盗未遂の新件が3件、審理が1件、入ってた。以下、[ ]内は被告人氏名の一部。
  4日(火)1000~1045、法廷不明、新件 [雨]
  4日(火)1330~1630、534号法廷、審理 [和]
  5日(水)1330~1420、534号法廷、新件 [郎]
  6日(木)1030~1115、728号法廷、新件 [登]

 急ぎ534号法廷の審理を覗いてみる。ギョッ! ここも傍聴席が、さっきの521号法廷と同様になっていた。
 事件は、電車内のスリ未遂ではないようだった。

 14時から簡裁826号法廷で、1月24日に第1回を傍聴した、練馬トンネル内での光電式(日本無線JMA-181)による78キロ超過の第3回公判。
 おどろいた。第2回の2月28日、私は珍しく寝坊して、40分過ぎて行ったら、証人尋問のはずなのにもう終わってて、「どしたんだ?」となったわけだが、じつは被告人が不出頭で、しばらく待って閉廷したんだね。よかった? いや、それなら、なおさら傍聴したかったよ。そういう期日こそ、味わいがある(場合がある)んだから。

 で、今日の期日は、測定現認係の警察官と、日本無線の品質保証部(?)のヨシナガアキオさんを証人尋問。そして被告人質問。
 こう言っちゃなんだが、サイコ-に面白かった!
 内部校正が良なら表示する「188」「26」(そういう速度の疑似信号を入れると表示される測定値)を、「いっぱっぱー」「にぃろく」と呼ぶという、マニアックな内容もさることながら、また、
「えーっ!? いまの証言、枯葉で誤測定が生じ得ると言ってるに等しいじゃん! なんで弁護人は突っ込まないの? あんなレトリックでスルーさせるの? 裁判官は冷や汗かいたんじゃない?」
 という部分もさることながら、被告人質問の内容が、なんちうか缶酎ハイ。弁護人(若い女性)と、検察官(町井裕明さん)がまた、存分に引き立ててくれるのだ。
 しかも! 傍聴席に現れたのが、なんと! ええっ、なんで貴君がここに!? という人物で、その理由がまたオドロキなのだった。傍聴を重ねてると、ほんと、いろんなことがある!
 が、ここで詳しくレポートしてる時間はない。あと締切原稿が3本あるので。
 『裁判中毒』が2万部ほど出たら、第2弾を角川書店は出してくれるそうで、そこに絶対収載しよう、と思える今回の期日だった。

 ちなみに826号法廷の傍聴席は、ベンチのままだった。
 今日3つの法廷を見ただけで、なにか法則性を想像するなら、もしかして下の階から順々に交換してるのか? となる。明日、4階の法廷を見てみよっか。

 16時30分閉廷。
 今日はテレビ2つと新聞1つから、やたら電話が入り、裁判所地下の書店へ『裁判中毒』の営業に行ったり(裁判所の方、地下で3月10日からきっと買えますよ~)、そんなこんなで時間が過ぎ、17時45分から農林水産省地下、第2食堂で、男3人で酒。それからタクシーで、フジテレビへ…。

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2008年3月 3日 (月)

三浦和義さんが本当は「無実」臭い事情は報道されてる?

 3月2日(日)、<<三浦和義・ライブ・トークショー「痛快・現代人別帳」Vol.20>>。
 場所は代官山。渋谷の東京東横線のホームまではスムーズに行けたのだが、乗った電車が急行で代官山に停まらず、降りて反対側へと乗った電車がなぜか日比谷線って、どうなってんの!?
 なんとか代官山へたどり着いたが、代官山って、「東電OL殺人事件」と呼ばれる「ゴビンダ事件」(無罪のゴビンダさんを無期懲役とした事件)の現場、円山町と同じく、迷宮だよぅ!
 30分ほど遅れて到着した会場の屋号は、「晴れたら空に豆まいて」。ひゃおうっ。だが、ま~、おしゃれで快適な店だった。おそるべし代官山…。

 ステージでは、河村シゲルさんと福井雅樹さんがトークしてた。
 福井さんのプロフィールというか、事件の概要については、当記事冒頭のリンク先にあるとおり。殺人等で懲役10年を食らい、昨年7月に府中刑務所を出所した。
 しかし、殺人の現場と、福井さんが居た場所とは100メートル以上も離れており、福井さんが関係ない(殺人があったことさえ知らない)ことは、大勢の目撃者が知っていた。真犯人もわかっていた(その後、行方不明。どこでどうしているのか)。おどろくべきことに、一審の途中で保釈決定が出ている。殺人等で保釈決定なんて、あり得ない!
 それでも、最終的に有罪・懲役10年としてしまうのが、日本の裁判所なのだ。

 そして、そんな日本の裁判所でも、無罪とせざるを得なかったのが、三浦和義さんのケースといえる。
 三浦和義さんは、サイパンで拘束されており、3月2日は不在だった。
 三浦さんの事件について、
「ほんとは、やってんじゃないのぉ?」
 という人が、大半なのかもしれない。
 なぜ? あれだけ「疑惑の銃弾」だとデカデカと報道された(=犯人と決めつけられた)から? 三浦さんの口元がウソつきっぽいから?
 そんなことで犯人だと決めつけられたんじゃ、たまんないよねぇ。

 私はマスコミ報道をあんまり見てないけど、三浦さんが「有実」だという証拠はどれも怪しく、「無実」臭い証拠や事情がたくさんあることは、この報道洪水のなかで、どれくらい報じられてるのかな。あんまり報じると、かつて三浦さんをあれほど犯人視したこととの、バランスがとれないのかな?
 そのへん、「“ロス疑惑事件”が無実であること 銃撃事件控訴審での公正な裁判を期待する」という、1996年9月付けの、図面も含めて12枚の文書に簡潔に書かれている。三浦さんが日本で実刑を食らった「一美さん殴打事件」の真相がなにか、も含めて。
 上述の「バランス」を気にしない記者氏は、読んでみては如何か。
 「徹底検証『疑惑の銃弾』の疑惑」なんて、やってもいいんじゃない?

Photo  さて、3月10日発売の拙著『裁判中毒』の見本刷りができたそうだ。右はその表紙画像。
 約25年前に初めて裁判を傍聴し、以後、あちこちの裁判所をまわり、最近の5年ほどは(今年で6年目か?)東京・霞が関の裁判所ビル(合同庁舎)に通い詰め、かつ、警視庁、警察庁のほかにも最高裁や法務省や東京地検へ情報公開請求に通ってきた私の、初めての傍聴本だ。1冊約700円。よろしくね!

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 3月3日(月)の午前、新しいパソコンが届いた。
 忙しくてまだ開封もしてないが、近々入れ替える。
 設定がうまくできなくて、通信がしばらくできなくなる可能性がある(だから入れ替えは、なるべく、今ある締切原稿3本が終わってからにしたいと思ってる)。当ブログが異例の長期間(つまり3日以上?)、更新されないとか、メールの返信がないとか、あっても気にしないでね。急ぎの御用は電話でお願いします。
 メールについては、当ブログ記事へのご意見とか、いろいろ頂いており、返信しなければとは思うのだが、ぎりぎりまで原稿を書いて、交通違反のご相談等に対応して、裁判所とかご家庭の御用とか、ときに三浦さんのイベントとかで飛び出す日々を送ってると、なかなか…。非常に申し訳なく思いつつ、今日は10日ぶりくらいで、有酸素散歩1時間をやってきました。だって、メタボオヤジとしては、脳溢血とかで倒れたら、元も子もないもんね。どうかお許しを。

2008年3月 1日 (土)

出張旅費を増やす策?

罰金徴収の苦労学ぶ 仙台地検若手検事が収監立ち会い
 仙台地検は東北の地検で初めて、罰金刑を受けても納付しない悪質未納者の収監に正検事を立ち会わせる試みを始めた。事務官が担当するケースがほとんどの収監に、正検事が直接関与するのは全国的にも珍しい。若手検事に、罰金徴収の裏方の苦労を身をもって知ってもらう狙いだ。

 と河北新報。上掲はその一部。
 なんでわざわざそんなことを思いついたんだろうか。

日本の裏金 下 検察・警察編 Book 日本の裏金 下 検察・警察編

著者:古川 利明
販売元:第三書館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 この本を読んでるときに、そんなニュースを見ると、はは~、やっぱ裏ガネがない(または少ない)と困るんで、出張旅費の裏ガネ枠を増やしたくなったのかな~、と思える。

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無罪の若者を無期懲役の牢獄へ送るための舞台装置

 マスコミ的には「筋弛緩剤点滴事件」と呼ばれる「北陵クリニック事件」、これから無期懲役で下獄することになる守大助さん、からの自筆のメッセージが、首都圏の会のサイトにアップされている。
 塀のなかから、守さんはこう訴えている。 

 本日 2月27日、最高裁より通達が届きました。

 上告を棄却する。

 私は絶対にやっていません。
 最高裁は何ひとつ答えませんでした。
 こんな裁判があっていいのか!
 なんの為に裁判所があるのか分かりません。

 今日まで、皆様の暖かく力強いご支援のおかげで闘ってこれました。
 本当に心から感謝しております。
 これで三審制度が終わったのですが!
 私はやってないので終わらせることができません。
 再審という厳しい道ではありますが。
 真実にフタをすることができませんので!
 再審で勝つために、頑張っていきます。

 私がやってないことは明らかなのです。
 今は現実を受け入れられませんが、自分自身に敗北することがないよう、闘っていきます。
 今後も皆様のお力を貸して下さい。
 本当に悔しく、残念です。

      08.2.27(水)(2609日目) 守 大助

 この守さんの訴えを読むと、最高裁の建物のあのつくり、法廷のあの異様なほど荘厳なつくり(3月10日発売の拙著『裁判中毒』で詳しく言及)が、なぜああなのか、強く肯ける気がする。
 無罪(そしておそらくは無実)を有罪とし、無罪(同)の若者を無期懲役の牢獄へ送る(そういうことをよくやる)ためには、ああいう念入りな、というか驚異の“舞台装置”が必要なのだろう、それでないとバランスが保てないのだろう、と。

 2月19日に「刑事裁判の異様さを際立たせる最高裁判決」として書いた、メイプル・ソープ氏の写真集についての民事の判決が、裁判所のサイトにアップされていると、同事件の代理人・山下幸夫弁護士から教えてもらった。
 ざっと読んだ。
 上告人氏は、1994年にその写真集(翻訳本)を出版し(386ページ、重量約4キロ、価格1万6800円!)、それを持って出国して、帰国時に「ダメ~!」の処分とされたんだね。
 最高裁は、税関のその処分についての上告人氏の主張を認めたわけだが、5人の裁判官のうち堀籠幸男裁判官だけが反対意見を書いてる。堀籠さんは、元刑事裁判官なんだそうだ。
 これが刑事裁判だったら、チンコが写った写真もある、という事実のみに着目してムリムリ有罪の論を立てるはず(民事でいえば上告人氏の訴えを棄却するはず)と言っていた私としては、なるほど~、である。

 いわば物わかり良く民を勝たせた(国を負かした)この判決で、無罪の者を無期懲役の牢獄へ送る判決との、バランスを保てたことになるのか…。

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 2月28日、とうとう新しいパソコンを買ったよ。約17万円。約2万円のポイントを引けば、約15万円。ポイントの一部で、新しい目覚まし時計(1020円)も買った。新しい目覚まし時計は、だんだん音が大きくなる仕掛け付きで、止めても5分後にまた鳴る仕掛け付きで、しかも秒針が秒を刻まずにすーっと動く。びっくりしますた…。

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