TV番組に暴かれた盗聴事件
4月22日(火)その1
9時50分から「暴行」の判決があり、電車が遅れて9時48分頃、「ぎりぎり間に合わないかな~」と裁判所の門を通過したら、あらまぁ、目の前に長蛇の列。直前に団体さんが入り、その関係で列が伸びてるらしい。だ、団体…。
※ 東京の裁判所合同庁舎の場合、一般の入り口に、持ち物のX線検査と、金属探知機のゲートがあり、時間がかかるのだ。何人かに1人、自分の番になってからポケットをまさぐる人もいるし。
10時から東京地裁533号法廷で、4月15日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」(オービス、写真4枚あるのに起訴3件、しかも公訴時効直前、しかも被告人は捜査段階の出頭にぜんぶ応じてるのに逮捕し、直ちに起訴して勾留請求→数日で保釈)の判決。
私にとっては非常に興味深い事件だが、判決自体は、ごく普通に、懲役5月、執行猶予3年。10時3分閉廷。
弁護人 「やー、どうも、検事、ご苦労さまでした」
良いな~。
それからしばらく、裁判所内で、ある方とお話しをして、11時から東京地裁・刑事17部(市川太志裁判官)718号法廷で、「電波法違反・住居侵入」の新件。
珍しい罪名だから傍聴席は満席かと思ったら、ちらほら…。この時間、他の法廷で有名な事件をやってるんだっけ?
被告人(保釈中)は、黒いスーツで、黒く太めのフレームのメガネ。髪は長めでハンサム系。ちょっと線が細い感じがしないでもない。
この事件、東京簡裁で「住居侵入」のみで始まり、「電波法違反」もあるので簡裁で審理できず(その意味は『裁判中毒』の82ページ参照。しっかし『裁判中毒』にはいろんな情報が盛り込まれてるね。あれで約700円は安いっ。とすかさず宣伝したところで)、東京地裁へ移送になったんだという。へぇ!
要するに、交際相手の女性から、別れ話を切り出され、他に男ができたのか確認したくなり、交際時に互いに交換していた合鍵から、当時紛失に備えてつくってあったスペアキーを用いて侵入し、盗聴器を、それが無線局開設の免許が必要な盗聴器とは知らずに仕掛けた、という事件だった。
そこだけ聞けば、「あ、そう」で終わるかもしれないが、被告人から女性に渡っていた50万円+3万円の趣旨等々が、被告人と女性(の調書)とで、ぜんぜん違うのだった。そしてなんと、ほら、TV番組が盗聴電波を探し、盗聴器が仕掛けられてるらしいお宅を訪問して盗聴器を発見し、部屋に隠しカメラを仕掛けて犯人を突き止め、犯人を直撃する、というのがときどきあるでしょ、この被告人はアレをヤラレたんだね! その番組、私はたまたま見たかも。
検察官は、新しい人。女優のだれかに似てる、と思わせる若い女性。黒のパンツスーツ(パンツ部分は、あれはパンタロンっていうんですか? 裾へ向かってひらひら太くなってるやつ)の上着の下が、白い、薄で、の胸元が大きめに開いたやつで、男の目をおっぱいへ誘導するというか…。いっしょに傍聴した某氏が、「こういう事件でああいう格好はないでしょ」旨言っていた。
求刑は懲役1年6月。
保釈の制限住居(親元)は新幹線でたぶん2~3時間なのだが、次回判決。
証人尋問も被告人質問も、検察官は「ございません」だったが、弁護人が私選なのか、やたらていねいにやるもんだから長引き、12時21分閉廷。
この公判の途中で、ボールペンのインクが切れた。カバンに用意してある替え芯に手早く交換。
裁判所の前の歩道でもらった「御殿場少年事件」のチラシを読みつつ、国土交通省の職員食堂でラーメン大盛り400円。やっぱラー油を入れると旨い。
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