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2008年4月22日 (火)

G巡査を控訴審でまた尋問 なぜ!?

4月21日(月)その2

 兄が妹を殺してバラバラに…という、わりと最近の有名な事件(13時30分から103号法廷)の傍聴券(抽選)の締切が12時50分で、私はぜんぜん傍聴するつもりはない(そういうのは霞っ子クラブの傍聴記で存分に読むことにしているのだ)が、信頼するお嬢さん(って誰?)からちょっと並んでくれるといいな旨頼まれ、私でよければお役に立たせてください、喜んで、と並んだ。
 すると、そのお嬢さんも私も、傍聴券(正しくは傍聴券と交換できる整理券)をゲットしてしまった。げっ。
 阿曽山大噴火さんに会ったので傍聴券をあげようかと言ってみたが、あんまり乗り気じゃなさそう。しょーがない。

 いったん103号法廷のそばで開廷を待ったが、やっぱ私はよその事件が気になり、東京地裁の民事の506号法廷へ。「人事院公正審査局」を被告とする「裁決取消」の第1回。某氏によると「公正審査局」が被告の事件は珍しいんだそうだ。
 何かわかればと傍聴したが、例によって「原告は訴状を陳述、被告は答弁書を陳述(したことにする)」で始まり(この意味、『裁判中毒』参照)、証拠の写しと原本の照合を延々やり始め、こりゃかなわんと外へ。

 13時20分から地裁の刑事の423号法廷で、4月14日に傍聴した無免許の判決。
 累犯関係となる服役前科があるので、やっぱ実刑(懲役6月。求刑は8月)。

 それから103号法廷へ行き、兄妹バラバラ殺人を傍聴。約100席の傍聴席が、ほとんどぎっしり。
 裁判長から被告人質問。
 異様な被告人質問だった! 問われた、こと、に、対し、い・ち・ご、い・ち・ご、区切り、ながら、正確、に、ゆ・っくり…みたいな感じ。裁判長の質問も、それに合わせたかのように、ゆっくり正確に…。質問にかぶせてしゃべり始め、制止される被告人は多いのに。こんなの初めて見たよ。被告人は精神状態乃至人格に何か問題があるんだろうか。

 13時50分頃、出て…。
 東京高裁・刑事5部(中山隆夫・服部悟・田村眞裁判官)803号法廷へ。
 『裁判中毒』で書いた、電車内スリ未遂の、控訴審第2回なのだ!
 
これを見逃してどうする! って第1回は見逃してしまったんだけど。

 弁護人は一審と同じ。傍聴席にあの奥さんが、足下に大荷物を置いて。
 ほか傍聴人は、団体ではなさそうな、黒っぽい背広の男たちが目立った。普通の傍聴席とは、明らかに雰囲気が違う。たぶん、多くは警察官なんじゃないか。私をじろっと見る男もいた。この一審のことは、『裁判中毒』の前に、季刊誌『冤罪File』にも書いた。「今井のやつ…」とか思われてるのかもしれない。

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 中山裁判長が言った。
「直ちに証人尋問に入りたいと思います」
 証人は、『裁判中毒』にも出てくる「G巡査」だった!
 ええっ、なんで!?
 G巡査の証人尋問は、一審(東京簡裁・刑事1室1係、懲役1年6月、執行猶予3年)で2度にわたって行われている。同じ証人を、なんでまた控訴審で?
 さらに不可解なのは、主尋問が検察官からだったことからして、検察官からの証人請求らしいこと。なんで? 控訴趣意書がよっぽど素晴らしく、検察官は逆転無罪を恐れた、とか? う~ん、妄想がふくらんでしょーがないよ。

 そしてまた、G巡査と被告人と仮想被害者(弁護人の1人)とが、G巡査が一審で言っていた当時の立ち位置(逮捕のときではなく、その前、ノッコミのとき被告人が右手を被害者のバッグに差し入れたという瞬間)を再現し、G巡査の目線から見える状況等を、書記官がデジカメとビデオカメラで撮影することになった。
「(位置関係、距離は)あくまでだいたいを言ったので、正確じゃないんで…」
 とG巡査。いいなぁ、警察官は平気でそんなことが言えて。被告人がそれを言ったら直ちに、供述の全部を信用できないとされるんじゃない?

 スーツ姿の被告人が、
「当時、ダウン(ジャケット)を着てたんですけど(今ここで)着ていいですか」
 と言った。そりゃそうだ。モコモコの上着を着てるのと着てないのとでは、G巡査から見えるものが違う。そんで再び、当時のダウンジャケットを着ての検証になった。
 着終えてまた位置関係を再現したとき、G巡査が、
「被告人の角度が先ほどとぜんぜん違うんですけど、かぶさるようになってるでしょ」
「徐々にそっちへズレてるような気がするんですけど」
 と言ったが、傍聴席最前列で、目の前に見ていた私の傍聴ノートには、「そうか?」「ぃやー動いてないよ」と赤ペンで感想が記入されている。

 まぁね、ノッコミ(乗り込み)時の一連の動きの、ある瞬間を固定しようってこと自体にムリがあるような気もする。でも、そうやって切り取って紙の上に固定するのが、裁判のやり方といえる。そのやり方は、いつも被告人に不利に作用するのだが、本件においてはG巡査は、警察に不利に作用しかねないように感じたわけだ。

 15時50分、
「それじゃ、終わりました」
 と中山裁判長。ところが書記官が裁判長にビデオカメラのモニターを見せ…。ええっ、録画されてない? うっそーん。もう一度やり直すことになり、みな動き始めたとき、録画されてることがわかった。
「あ、写ってる? あ、大丈夫ですね」
 法廷内の全員が、ほっとしたはずだ(笑)。
 今日の期日で被告人質問も予定されていたそうで、それは次回に。15時57分閉廷。

 控訴審って、被告人質問をやるとしても、控訴の趣意が量刑不当のとき一審後の情状を短く質問するだけ、一審で取り調べた証人をまた尋問するなんてちょっとあり得ない、のが普通といえるのに、控訴の趣意が事実誤認であるはずの本件で、しかも一審は岩垂正起裁判官で、あれほど期日を重ねて審理したのに(結果については『裁判中毒』参照)、控訴審でG巡査をまた尋問したうえ、続行して(つまりそれなりの時間をかけるんだろう)被告人質問をやるなんて、いったいどういうこと? どうにもわかんないです。

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