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2008年4月14日 (月)

色情犯2件、原判決破棄

 9時50分に着けるはずが、10時10分頃着となった、電車が遅れて。
 車内放送は「チョーカンラッシュのため」と聞こえた。朝刊ラッシュ? んなわきゃないナ。聞き違い? とにかくあの通勤快速はいつも遅れる。もう利用するのはヤメよう。って、たった20分の遅れでぼやくなよと、他国の人は笑うだろうか。

 10時から、東京高裁・刑事9部(原田國男裁判長)805号法廷で、3月31日に判決、のはずだったのに被告人がいきなり、わいせつ目的についての否認を撤回したため延びた、「強制わいせつ」の判決。
 10分遅れたらもうアウト。でもまぁ、念のため法廷の前まで行ってみるか、いやぁ、のんびり一服しようか…。
 迷いつつ、10時12分に法廷へ行ってみたところ、なんと、弁護人が遅れてて、始まってないではないか! あら~、こんなラッキー、滅多にないよ。運をつかさどる女神が悪戯っぽく微笑んでるのが見えた気がした。

 10時15分、弁護人はまだ来ない。若い男が6~7人、来た。しゃかしゃか音がするジャケットを着た者も含む6~7人が、一斉に入ってくると、もう、うるさいうるさい。

 10時20分、弁護人はまだ来ない。弁護人だけがいない法廷で、静かに時間が過ぎていく。被告人(在宅。あとで保釈中とわかった)は、少し前屈みになって被告人席に座り、じっとうつむいてる。思い詰めてる風でもある。

 10時22分過ぎ、走る音が廊下に聞こえ、やっと弁護人が来た。

 主文。原判決を破棄する。被告人を懲役2年6月に処する。その刑の執行を4年間、猶予する。

 事件の内容が少しわかった。
 被告人はマンションの管理人をしており、被害者はそのマンションに住んでいた児童2名。犯行時間は1分足らず。前科・前歴なし。原判決は、求刑懲役2年6月に対し、懲役1年6月(実刑)。
 示談においては、わいせつ目的を認めて反省し、被害者それぞれに150万円を支払うことに。ところが、控訴審第1回ではわいせつ目的を否認していることを、被害者の弁護士が知り「どういうことなんだ」となった、ということがあったんだという。
 ま、おかしな話だけれども、そこに示された反省の情をたやすく否定するわけにもいかないと、実刑判決を破棄して執行猶予をつけたわけだ。高齢であることも理由に挙げられた。高齢で「強制わいせつ」で下獄するかどうか、瀬戸際だったわけで、弁護人が到着するまでの不安は相当のものだったろう。

 事件の詳細は知らないが、否認なら実刑、自白なら執行猶予、というやり方自体は、非常にヤバイものをはらんでると思う。
   ・被告人側の主張、立証は徹底的に疑い抜く
   ・検察側の主張、立証は、信用できる理由を探し抜く
 という大原則(ゆえに有罪率99.99%)があるところ、「否認なら実刑、自白なら…」だと、無罪の者が無罪を主張をしにくくなるからだ。実際、
「やってないけど、起訴されたらどうせ有罪。本当のことを主張して刑が重くなるのはイヤだ」
 と自白した被告人がだいぶいるんだろう。
 しかし、かといって、たとえば人の頭に拳銃を突きつけ発砲しといて、仲間内で強がるためにか、
「殺すつもりはなかった。相手が死ぬとも思わなかった」
 とか否認する者(それに近い被告人が実際いたよ)と、認めて悔悟の情を示す者と、同じ量刑ってのも、不公平だ。
 結局、上記“大原則”さえなければいいんだよね。

 10時25分過ぎ、原田裁判長は言い渡しを終えるや、立ち上がりながら向きを変え、陪席裁判官を従えて直ちに奥のドアへ消えた。
 傍聴人は、いったん退廷させられた。
 次は(予定では)10時30分から、これも3月31日に判決のはずだった、「準強姦、準強制わいせつ、公務執行妨害、傷害」の判決。

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 ドアの外で待っていると、20歳未満であろう女の子たちが7人、きゃぴきゃぴとやってきた。「ドキドキするぉ」とか言いながら。さらに4人来て、計11人。
「いーんですか? 入って」
 と尋ねられ、
「いや、遮蔽の措置をとるんだそうで、準備ができたら案内してくれるそうです」
 とお答えしたっけが、「地下の書店に『裁判中毒』ってありますから、それ読むと傍聴が深まりますよ~」と言いたくて言いたくて(笑)。

 10時33分、傍聴人が入れられた。
 私はまた一番奥の端っこ、被告人の姿がちらっとだけ見える席へ。
 弁護人から再開申請。示談書と銀行送金のなんとか書。検察官は同意。
 そして判決。
 懲役9年、原審における未決70日算入。
 事件の、ほんの概要がわかった。
 控訴の趣意は量刑不当。
 公訴事実は、①7歳の就寝中の姪に対する準強姦と、②職場の同僚女性2名に薬物を食べさせての準強姦と、③その公判中に、離婚訴訟中の妻の姿を認め、これに激昂しての、警察官3名に対する公務執行妨害と傷害。前科なし。
 以下、刑法

(強姦)
第百七十七条
 暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。
(準強制わいせつ及び準強姦)
第百七十八条
 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第百七十六条の例による。
2  女子の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、姦淫した者は、前条の例による。

 原審の時点での示談は、②の被害者1名に対し80万円のみ。
 原判決は、求刑通りの懲役12年。
 原審後、①と②の被害者各1名に対し100万円、②の上記被害者に対し、80万円の他に130万円を支払い、20万円(10万円?)を贖罪寄付。
 ほか反省文を書いたことなどを考慮すると、主文の判決とするのが相当…。
 10時38分閉廷。
 立ち上がって手錠・腰縄をつけられる被告人を、ちらっと見た。少年のような男だった。
 そんなふうに見える遮蔽ってのも、おかしな話。うーん、③のことがあるので遮蔽だったんだろうか。つまり、傍聴席にいるかもしれない(被告人に見られたくない)誰かを、被告人に見せないために。
 被告人氏名(かなり珍しい氏名)で検索しても、何もヒットしなかった。

 原審後に示談ができて、原判決破棄、刑期が短くなったり執行猶予がついたり、ってのはよくある。この被告人は結局、350万円くらいで3年を買ったことになるわけだ。概要だけからすれば、3年もマケてやる必要はないような気もするけど、こういうシステムがないと、被害者に対する慰謝料の支払いはなかなか十分には行われないから、という事情もあるんだろうか。

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 11時から、東京地裁・刑事16部(伊藤敏孝裁判官)423号法廷で、「道路交通法違反」の新件。
 これは無免許の常習も常習、前科7犯のうち無免許および無免許&業過が4犯。うち2犯は服役。今回も実刑間違い無し。被告人も完全に覚悟してるようで、かつ被告人のキャラもあり、なかなか興味深い公判だった。最後の服役が累犯前科になるので、求刑は懲役8月。次の『ラジオライフ』の連載で書こうかな。

 午後は午前以上にいろいろあったのだが、私は地域のボランティアの当番があり、ちょいと警察庁へ寄って帰宅。
 警察庁も変わったね~! 受付カウンタの位置が変わった。たしかに以前の位置はあまりよくなかった。情報公開室のなかも変わったね~。何より、コピー機がなくなった。あれは業者が置いてるそうで、1枚20円でも大赤字なんだろう。だってあのコピー機、私がいちばん使ってたかも? なんだもん、ねぇ(happy01)。

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 今日は革靴のかかとの裏の、半月型の金具を取り替えた(工賃とも525円)。だいぶすり減ってきたので。諸君はそういうこと、してる? 金具を付けとくと、かかとの靴底自体はぜんぜん減らない。こんなお得なこたぁないよ。

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