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2008年4月15日 (火)

なぜ「偽造」と警察は認めたのか

 じつになんとも私向けのニュース(4月12日付け産経ニュース)。太線は今井。

警部補がレーダー用紙偽造、日付間違えて発覚 兵庫
 兵庫県警は11日、スピード違反の取り締まりに使うレーダー機が正常に作動しているかどうかをチェックするテスト紙を偽造したとして、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で県警交通指導課警部補(45)、佐用署巡査長(29)、元同署交通課長(60)=3月31日付で定年退職=の3人を書類送検した。
 取り締まり日を1日間違えて偽造して発覚したという。
 テスト紙は、取り締まりの際に打ち出し、日誌に添付するよう内規で定めている。調べでは、警部補と巡査長は平成18年8月の取り締まりで打ち出したテスト紙を紛失。違反者が正式裁判を求めたためテスト紙を添付した日誌が必要になり、19年2月に新たにテスト紙を偽造した疑い。元交通課長は事情を知りながら決裁した疑い。
 多田敏彦監察官室長は「取り締まりは適正だったが、公文書を不適正に取り扱ったことは遺憾」としている。

 レーダ式の測定機は、取締りの前後に「音叉試験」を行うことになってる。88キロとか特定の速度と同じ波動を出す音叉を、測定機のアンテナの前で叩き、88キロと表示されたら「測定機は正常である」とする、そういうテストだ。
 第三者の立会いナシにやる、疑似(模擬)信号によるテストは、やらないよりはマシという程度のもんだろうと私は思うが、“レーダ神話”を保つための、当局的には1つの大事な要素となってる。
※ 一番重要な、これなくして“レーダ神話”は絶対に成り立たないという要素は、裁判官の妄信である。

 当局的には大事なテストなので、うまくできないのに取締りをやっちゃって、無罪とされたこともある。
   ・HOWるぞ!(交通裁判)
   ・名古屋地方裁判所やじうま傍聴記

 それでだ、マニアの礼田計さんから教わったんだが、たしか、新しい測定機は、測定値(とされる数字。以下同)のほかに、日時もプリントされるんだったかな。日付だけか、時刻だけか、両方か、忘れた。
 とにかく、昔の測定機(つか現在も使用されてる多くの測定機)は、測定値だけしかプリントしない。日時は警察官が手書きすることになってる。だから、たとえば97キロと測定した被疑車両を逃がしちゃって、しょーがないからその後に通りかかった車を止め、97キロを押しつけることもできるわけだ。
 その煮付け、もとえ日付を、今回報道された事件では警察官は1日間違えたんだという。
 間違えるのは人間だから仕方ない。
 監察官室長が「取り締まりは適正だったが」と言い張ってるのも、監察官らしくて微笑ましい。笑っちゃう。
 だけども、どうにも不可解なのは、なぜ「偽造」と警察が認めたのか、である。
 そんなもの、「誤記でした」と言えば終わりのはず。
 裁判官は絶対に疑わないはず。名古屋簡裁の上記リンク先の事件のように、スピード違反が無罪になることはあっても、「誤記でした」という警察官証言自体を疑うことは、絶対にないはず。「警察官たる者が、偽証罪のリスクを冒してまで、見も知らぬ者(被告人)を罪に陥れるはずがない」という伝家の宝刀ならぬ伝家の論法があるからだ。

 上掲の報道には、「違反者が正式裁判を求めた」とある。
 これが、違反者がいったん略式に応じてから、14日以内に正式裁判を請求した、という意味だったら、裁判所は公判を開かねばならず…。う~ん、しかし、それにしても…。

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 14日には、NHKがこんなニュースを(礼田計さんから電話をもらって知った)。太字は今井。

道路財源で整備 装置使われず
 トラックの過積載などを24時間態勢で自動的に取り締まるため、国が全国の国道に整備してきた装置が、実際にはほとんど使われていないことがわかりました。装置の整備には道路特定財源から100億円以上が支出されており、国土交通省では、できるだけ早い時期に運用を始めたいとしています。
 問題の装置は、トラックなどが通過する際に車体の重さや高さを自動的に計測し、24時間態勢でオンラインで監視するもので、過積載などの違反がある場合にはカメラで車のナンバーを読み取って取り締まります。国土交通省は、公平で効率的な取締りを目的に、この装置を道路特定財源で購入し、平成7年以降、全国の主な国道にあわせて51台を設置しました。装置の運用開始は、当初、平成16年度とされ、国土交通省はトラックなどの業界団体にも文書などで知らせていました。しかし、その後、違反車両のデータを正確に計測できないなどの不具合が見つかり、最初の設置から13年たった今も、兵庫県に設置された装置を除いて、本来の取締りに使われていません。さらに、一部の装置では、本格的な運用がまだなのに費用をかけて古くなった機器の更新を繰り返すケースもあったということです。国土交通省によりますと、装置には設置費用に加えて1台当たりおよそ700万円の維持費も毎年かかっており、道路特定財源からの支出はこれまでにあわせて100億円以上に上っています。道路特定財源をめぐっては、マッサージチェアや野球の用具など、道路整備と直接関係ない不適切な支出が次々に明るみになっていますが、道路に関連した本来の目的でも、むだともいえる支出が明らかになったことで、今後、さらなる適正化が求められることになりそうです。これについて、国土交通省では「運用が遅れていることについて反省している。できるだけ早い時期に運用を始め、新たな装置の設置については見直していきたい」と話しています。

Photo  これはあれだ、“過積載オービス”と私が勝手に呼んでるやつだ。沖縄へNシステム踏査に行ったとき、どこかの基地の周囲の道路で現物を見たっけ。
 礼田計さんがたしか取扱説明書を持ってる。そんじゃ私は契約書のほうを開示請求してみようかと、つい数日前に礼田計さんと裁判所で話してたやつだ。
※ 画像は礼田計さん撮影の“過積載オービス”。

 「100億円以上」って、びっくりするような金額ではあるが、過積載オービスは、路面下に重量測定装置を埋め込むわけで、そこまで大がかりな工事を必要としない、スピード違反のオービス、と比べると、たいした金額じゃない。

Photo_2  スピード違反のオービスと比べるなら、「違反車両のデータを正確に計測できないなどの不具合が見つかり」って、なんで正直に言うのか、という疑問が生じるでしょ。
 それはねぇ、スピード違反のオービスには、決定的な特徴があるのだ。その特徴が、裁判官の妄信と併せて、“オービス神話”をつくってるのだ。
 この話も、スピード違反のオービスの具体的な金額も交えて、『ドライバー』で書こうかな。もう、ネタがありすぎ。

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 もひとつ、報道を紹介しとこう。
 以下は4月12日付け毎日新聞。

交通事故:白バイが土電と衝突 違反車発見、Uターン直後--高知
 春の交通安全運動期間中の10日、高知市の電車通りで、違反車両を追跡しようとした白バイが路面電車と衝突する事故を起こしていたことが11日分かった。白バイは衝突後約100メートル引きずられたが、隊員や電車の乗客にけがはなく、ダイヤにも大きな影響はなかった。
 県警によると、10日午前11時半ごろ、同市中宝永町の国道32号の交差点で、停止していた県警交通機動隊の巡査(25)が、携帯電話を使用しながら右折して前を横切る乗用車の運転手を発見。赤色灯をつけて、Uターンした直後、後ろから来た後免町発鏡川橋行きの土佐電鉄(乗客約25人)に衝突した。隊員は前方に投げ出され、電車は白バイを約100メートル引きずって停車した。
 電車は停車後、乗客にけが人がいないことや車両に大きな損傷がないことを確認し、約3分後に運行を再開した。県警は、白バイの安全確認が不十分だったとみて詳しい事故原因を調べている。【近藤諭】

 高知といえば、例の白バイとスクールバスの事故である。「きっこのブログ」でも取り上げられてる。
 今回のこの報道を見て、
「高知の白バイは、やんちゃな運転が日常的なんだな~! スクールバスとの激突は、白バイのスピード出し過ぎが原因(白バイの自爆事故)なのに、スクールバスが悪いとデッチ上げて、白バイのやんちゃな運転を反省しないから、今回の事故も起こるんだよ」
 との印象を、多くの人が受けただろうねぇ。私もだ。

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