« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月の28件の記事

2008年5月31日 (土)

大学総長のパワーセクハラ

5月30日(金)

 午前5時頃、ようやく原稿を1本送信。
 まだ通風が痛いし雨だし、下駄で裁判所へ。恥ずかスぃ。
 10時45分頃着くと、入り口に長蛇の列。戦争関係の国賠が傍聴券で、直前に抽選か配布が終わったらしい。←この日本語、おかしい? 傍聴マニアの間でなら通じるかなと思うんだけど(笑)。

 11時から424号法廷で、4月28日に第1回を傍聴した「脅迫(被害者はサイバーエージェント社長ら)の第2回公判…。
 ところが424号法廷の前へ行くと、713だか715号法廷でやると貼り紙。そっちへ行ったが、「脅迫」はない。貼り紙を読み違えたかと424号法廷へ。いや間違えてない…。
 もしや、と手帳とは別のメモを見たら、10時から521号法廷ではないか!
 時刻と法廷と、ダブルのミス。どうしてこうなるの!
 もしかして、本格的な老眼になって、自分の細かいメモ書きがよく読めず、ちゃんと読めないのに読めたつもりで動くから? と4階から5階への階段をよたよた登りながら思い当たったのであった。

 10時55分頃に521号法廷(傍聴席20席)へ入ると、傍聴人は阿曽山大噴火さんを含めて8人しかおらず、バーの向こうには、狭い法廷なのにパーテーションが置かれ、被害者であるサイバーエージェントの社長氏を証人尋問していた。11時19分から、次の証人。同じ会社の、社長室マネージャー氏(男性)。いずれも検察側証人。
 証言によると、被告人は同社のブログに相当執拗に投稿しまくり、有名だったらしい。それがあるときから「突然変異のように殺害予告してきたので」「頭がおかしくなったかな」と非常な恐怖を覚えた…そういうふうなことらしい。弁護人は相当に有能と私はみた。しかし…。
 次回と次々回の予定を決めて、11時54分閉廷。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 13時15分から、地裁408号法廷で「道路交通法違反」の判決。
 懲役3月、執行猶予2年、訴訟費用負担。量刑からは、超過80数キロのスピード違反で、被告人は安定した企業か役所に勤務して前科なし、それしかないな、と判決理由に耳を傾けたら、髙木順子裁判官は、2007年11月17日のスピード違反であること、被告人は制限速度を100キロと思っていたと供述していたこと、それしか述べなかった。以前もそんな感じだったが、この人はいつもそうなのか? だったら傍聴人には最悪!
 定刻ちょい前に始まり、13時15分閉廷。これも最悪。
「傍聴人の方は、いったん退廷してもらえますか」
 と廷吏。
 廊下へ出ると、すでに10人くらいが集まっていた。関係者らしき人も数人。次は13時30分から「傷害」の審理。何か特別な事件?

 しかし私は、13時30分からの「強制わいせつ(等?)」を傍聴に、地裁713号法廷へ。被告人が某大学の元総長だという事件
 入ってきた被告人の印象は、私の傍聴ノートでは失礼ながら「ええーっ、つまらんオッサン風」となっている。ブレザーがおそろしくぶかぶかで、なんだ? と思ったら、逮捕されてから20キログラムほど痩せたんだという。
 今日の手続きは、追起訴状の朗読と、追起訴についての証拠調べと、証人(被告人の妻)の証人尋問と、被告人質問。途中から広い法廷の傍聴席は満席になった。
 被告人は、ほとんどの間、ずばり検察官を、かどうか定かではないが検察官の方角を、恨めしそうに下唇を突き出して見ていた。その口元が、ホッケだっけか何か魚に似てるなぁと私は見ていた。
 検察官は、上品な、見た目40歳くらいかな、上品な印象のご婦人。その隣に座った修習生が、鼻下に薄いヒゲを生やし、ボタンダウンのシャツ、ネクタイ(ニット?)をゆるめ、腕には大きな腕時計の、ホストか何かモロ水商売系の若者だった。ちなみに弁護人は2人とも女性だった。
 被告人は、語るのは得意なようで、非常に興味深い被告人質問だった。私の傍聴ノートは17ページにわたる。
 結局、ワンマンなわがまま最高権力者の周囲に、ごますりで事なかれ主義の部下、そんな構造から生まれた事件なのかな…と思えた。文部省の決まり事に反する学校経営をやってた、かのような証言および供述があり、ええっ? そんなことバラしてだいじょぶなのか? というシーンもあった。ほか、明かしてはいけないはず(?)のことが裁判ゆえに明かされたりもした。
 六本木「まどまど」のまどかママが、
「仕事ができるオトコほど遊びで羽目を外す。ほんとに仕事ができるオトコはみんなとびきりのヘンタイよ」
 旨言ってたと私は(酔っぱらった頭で)記憶してる。
 本件の場合、強制わいせつは「遊び」とは到底いえず、法廷で明かされた被告人の行為は、いわゆる変態行為ではないけれども、学校経営者としては相当に有能だったんだろうか…。
 求刑は懲役5年。次回判決。
 執行猶予は3年以下でないとつかない。3年まで落として猶予をつけるかどうか。実刑の可能性はある。15時38分閉廷。

 仕事のことで『ドライバー』へ電話したら、「自動車の燃費向上等を標ぼうする商品の不当表示事件」について公正取引委員会が16時から審判をやるとのこと。霞が関の合同庁舎6号館B棟の19階だから、今井さん行ってみれば、とのこと。お~。
 でも、6号館B棟ってどこだっけ? 警察庁で2件開示を受け、警察庁が入ってる2号館の受付で聞いたら、それって東京区検が入ってるビルではないか。なぁんだ、近いじゃん。
 けど、16時30分頃だったか行ってみたら、審判はすでに終わってた。5分ほどで終わったという。次回は7月9日14時からと聞いて、裁判所へ戻って簡裁の来週の予定をチェックし、地下の書店(拙著『裁判中毒』があったよ!)で本を2冊買い、

裁判員制度の正体 (講談社現代新書) Book 裁判員制度の正体 (講談社現代新書)

著者:西野 喜一
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

事例で学ぶ最新巡回連絡 事例で学ぶ最新巡回連絡
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

 そば食堂で、かけそば大盛り290円(10円値上げしたね!)を食って帰る。
 夕方には、通風はだいぶよくなった。ここ4日、さすがに痛くて酒を抜いた。連続4日飲まないなんて、あり得ない! そのせいか、おおっ、ズボンのベルトの穴が1つ…。

 速報っ! 国賠ネットのMLで、「3分ビデオ・裁判所前の男」を教えてもらった。おお~っ!! こんなのがあったんだぁ!! このおじさん、ほぼ毎日、裁判所の正門前にいるんだよね。私は何かで言葉を交わしたことがあり、正門を出るときは軽く会釈する。だって人間、礼儀は大事でしょ。すると、「ありがとうございますっ!」ってマイクで言われるんだよね。周防正幸監督のチョーリアルな裁判映画『それでもボクはやってない』もご参照を。

人気blogランキング ← 5月31日1時10分現在、520で11位。週間INが520ってすごいよ。ありがとございます~happy02

|

2008年5月30日 (金)

無実の守大助さんを救おう!

 ブログの更新、2日休んでしまった。
 右足中指の付け根に起こった痛風発作は、28日(水)の夕方、ウソのように消えてゆき、入れ替わりに右足親指の付け根に、さらに痛い本格的な痛風発作がきた。29日(木)は、さすがにたまらず、なんとか自転車に乗ってお医者へ。薬(ボルタレン)を処方されて飲んだら、かなり痛みが退いた。退けば、痛くてあまり眠れなかったぶん、眠くて眠くて。加えて、やっぱ裁判傍聴に通いすぎて疲れが溜まってたんだろうか、眠くて眠くて。26日(月)締切りの原稿を書かずにブログでもなかろうと、そんなこんなで、更新できなかったわけ。

 途中、守大助さんの民事のほうの裁判が、とんでもないことになったり…。私でさえ、落胆とか絶望とか怒りとかいう言葉では到底表現できない、なんとも言い難い気分になるんだから、守さん本人、またご両親は…そう思うと、ほんとに…! ストーカー判事がどうとかで司法の威信が…とか言ってる人は、ほんと大馬鹿だと…!

 6月7日(土)、港勤労福祉会館で、
~無実の守大助さんを救おう!~ 上告審報告・再審決起集会
 がある。
 午後1:15開場、1:30開始~4:30終了予定。資料代500円。
 これはなんとしても行かねば!

人気blogランキング ← 5月28日1時55分現在、530で11位。

|

2008年5月28日 (水)

特定の女性を狙ってのひったくり

5月27日(火)

 通風発作の痛みはだいぶ和らぎ、しかし靴はまだ履けず、下駄でひょこひょこ裁判所(東京千代田区霞が関の裁判所ビル)へ。あ~恥ずかしい。
 めっちゃ忙しいのだけど、簡単に報告を。

clip 9時55分から簡裁728号法廷で、働かない弟から逃れようと警察官を殴りに行った「公務執行妨害」の判決。罰金30万円、満つるまで算入
裁判官 「むしゃくしゃするってことは、社会でよくあると思いますが、警察官、ぜんぜん関係ないですからね」
 終わって、
弁護人 「あの、罰金全部チャラだからね」
被告人 「あっ、ありがとうございます!」

clip 同じ728号法廷で10時00分から、「道路交通法違反」(無免許)の判決。罰金25万円、満つるまで算入。
裁判官 「去年の10月に略式、無免許で受けてますよね。幸い、人身事故は起こしてないようだけども、違反もいっぱいあるようなんで、十分注意してください」

clip あと午前中に傍聴したいのは、10時45分から簡裁534号法廷の「窃盗未遂」のみ。 10時05分から「住居侵入、建造物侵入、窃盗」の判決が728号法廷であり、ついでに傍聴。
 若くて背が高く、イメージ的に悪そうな被告人。でもラーメン屋を開く夢があるんだという。無施錠のドアから侵入して盗むという手口で、被害総額約100万円。累犯前科あり。懲役1年4月、未決50日算入。

clip いったん728号法廷を出たが、廊下の開廷表に10時30分から「暴行」があるのを見つけ、傍聴してみることに。いやはや、これが、驚いた。10時45分から簡裁534号法廷の「窃盗未遂」はパスすることに。
 マンション下の公園で小学2年生女児に対し、からかってやろうと、足払いして倒し、馬乗りになって手をひねり、罰金20万円の略式命令を受けたが、不服があって正式請求した、という事件。10時45分からの「窃盗未遂」はパス、こっちを最後まで傍聴することに。
 被告人は、なかなか良い感じともいえる45歳なのに、アルコール依存症で、罪状認否や被告人質問でのやり取りが、漫画的というかなんというか、被害女児の母親の証言も含め、私の傍聴ノートは13ページにもわたってしまった。傍聴本の第2弾を出せるなら、ぜひ載せたい事件だった。
 求刑は罰金20万円。次回判決。
 11時15分までの予定だったのに、11時42分閉廷。

clip すぐに、11時15分からの予定の「窃盗・窃盗未遂」の被告人が、手錠・腰縄で入ってきた。ひどく待たされて、刑務官も被告人も可哀想。
 入ってくるなり、被告人は傍聴席の男を見て、
被告人 「あれっ、係長、どうしたの!」
 と、うれしそうにニッコリ。傍聴席の男は警察官のようだ。
 なんとなくこれも傍聴することに。
 起訴事実は2件。1件は、高田馬場の書店でのコミック本8冊の万引き。そしてもう1件が、びっくり。新宿で氏名不詳の男から、ある女性のバッグをひったくるよう、その女性宅の門が写った携帯電話写真を見せられて依頼され(報酬は1万円)、夜、待ち伏せたが女性は帰宅せず、翌朝、出かける女性をつけ、世田谷の代田橋の駅前でひったくろうとし、抵抗され、たまたまバスを待っていた会社員に私人逮捕された、というのだ。そんなひったくりって、あり? 氏名不詳の男の狙いはなに?
 検察官のほうで調べることがあるそうで、続行となった。
被告人 「うわ、めんどくさ! また来なきゃいかんよ」
 再び手錠・腰縄をつけられるとき、傍聴席の男に振り向いて言った。
被告人 「カトーレンゴーのケーが捕まっとるよ」
 そして、「早く終わらせてくれよ」とつぶやき、「3年だろ?」と検察官に声をかけ、刑務官に挟まれて奥のドアから出て行った。うわ~。
 12時20分閉廷。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

clip 13時15分から地裁725号法廷で、第1回を見逃した「公務員職権濫用・強制わいせつ」の判決。
裁判官 「被告人を懲役2年に処する……」
 なんだこの“間”は。執行猶予をつけるのか? 被告人は期待したに違いない。
裁判官 「……主文は以上です」
 実刑である。内容は報道されてる
 この片岡理知裁判官、私はお初。なんと言っていいのか、だいぶ変わった人だと思う。被告人は保釈で、実刑判決により保釈が取り消されることになったのか、検察庁の職員2人に連れられ、奥のドアから退廷。

clip 同じ法廷で、続いて13時30分から「業務上横領」の判決。営業主任をやっていた会社から、17回にわたり、総額1千万円を超えると思われるアルミニウム板、総計19トン弱を横領し、スクラップ屋に140万円くらいで売却したんだという。懲役2年、未決30日算入、訴訟費用不負担。

noodle さぁ、これで今日の傍聴は終わり。腹へった。1階へ降りると、例の娘さんがいて、毒人参さん(今発売中の『ドライバー』の「女一人で海外裁判傍聴の旅 世界の裁判ここにあり!」参照。北欧、東欧あたりのパトカー写真満載)と、某大学院生君にも会い、4人で国土交通省の食堂へ。途中、警視庁と警察庁へ寄り道して…。
 食後、合同庁舎2号館と3号館の間の、あの公園みたいなところで、4人で休憩。日差しが暖かく、幸せ~。

foot 帰宅して仮眠。足はもうだいぶ良くなった、明日には快癒だろう、と思ったのは一瞬、今度は同じ右足の、親指の付け根付近に嫌~な痛みが。だんだんと痛みは増し、赤く腫れてきた。息をするのも苦しいくらい。これってば、本格的な通風発作だ~! 中指の次は親指って、そんなのあり!? 28日(水)は11時45分から405号法廷で、5月21日に第1回を傍聴した「脅迫」の判決があるのに…。

人気blogランキング ← 5月28日1時55分現在、また11位に戻ったよ~happy02

|

2008年5月27日 (火)

ミニパトの悲しき駐車違反

「今井さんの名前を袋とじで見ました」
 と某メディアから電話あり。ぎょっ! 歌舞伎町のおっぱいパブでおっぱい揉んでるエロオヤジたち、とかいう週刊誌記事に!? って行ったことないし、そんなパブ!! 一度は行ってみたいけど。

 そうじゃなかった、写真週刊誌『FLASH(フラッシュ)』(6月10日号)の、
<<6月1日改正道交法施行を前に 前代未聞袋とじ 交通ジャーナリストが撮った警察官の「交通違反」現場 密着24時!>>
 という記事に、「写真協力」として私の名前があったのだ。ほっ。

 その記事とタイミングをあわせるかのように、読売新聞に、
<<空き巣捜査中、パトカーが駐車違反…神奈川県警金沢署>>
 との記事。
 神奈川県で、パトカーの駐車違反にキップを切らざるを得ないことになったそうだ。3月にも、三重県で似たようなことがあった。いずれも、市民からの通報だという。
 昔は、こんなことはそうはなかった。なぜ最近、続くのか。理由がある。そのことは、6月20日発売の『ドライバー』に書くとして、自力HPのほうでどうしても表示されない記事(2006年9月20日発売の同誌に書いたものに若干加筆)を、ここにアップして、そのリンクを自力HPのほうに貼っとくことにしよう。

改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 駅前の銀行へ自転車で出かけたら、あっ、ロータリーにミニパトが!
 そこは私鉄K線、T駅の北口。時計回りで一歩通行のロータリーは、外側(進行方向左側)にも内側(同右側)にも、家族などのお迎えや、周囲の銀行、スーパー、レンタルビデオ店等々へ寄るための、入れ替わり立ち替わりの路上駐車が絶えない。両側とも違法駐車ではあるが、路線バスの停留所の前後などさえ避ければ、とくに迷惑はない。
 じつは警察庁は2004年と2006年に、駐車規制を見直すようにとの通達を出している。交通の安全と円滑はもちろん、駐車需要にも配意して、合理的で最小限の規制にせよというのだ。
 このロータリーなど、一律1分でも駐車禁止にしておくのはまったく不合理、不必要。迷惑になる場所を除いて、駐禁の丸い標識の下に「10分まで可」といった補助標識をつければいいのである。
 しかしそんな見直しは行われず、2006年6月1日以降、しばしば取り締まりを見かけるようになった。警察庁の交通局長は2004年の国会で、取り締まりを2倍程度に増やす旨、答弁している。そのせいなのだろう。というか、本気で規制の見直しなどしたら、取り締まりを2倍に増やすなど不可能なんだわ。

 さあ、今日はどんなふうに取り締まるのか、興味津々、私はミニパトのそばへ。
 女性警察官(以下婦警)は、ロータリーの内側に駐車したセダンのワイパーに、確認標章(取り締まりのための新しいステッカー)ではなく、警告の紙を挟んでいた。ふうん。
P1000446  だが、ふと見れば、ありゃりゃ、ミニパトはキーを差しっぱなし、エンジンかけっぱなし、窓を開けっぱなしではないか。
 エンジンのことは、道路交通法第71条第5号の違反に当たる可能性がある。反則金は6000円。キーと窓のことは同条第5の2号の違反だ。こっちは罰則はないけれども、立派な違法行為ではある。

 車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。
五の二  自動車又は原動機付自転車を離れるときは、その車両の装置に応じ、その車両が他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること。

 なにより、ミニパト自身もロータリーの内側に駐車している。右側駐車は第47条第2項の違反である。

 車両は、駐車するときは、道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。

 取り締まりのための警察車両は、標識で禁止された場所(指定禁止場所)での駐車は許されるが、法律の条文で禁止された場所(法定禁止場所)はダメなのだ。
 私は、携帯電話のカメラ(200万画素)で証拠写真を撮影。婦警は気づいて振り向き、鋭く言った。
「なんですか!?」
 胸の階級章を見ると、巡査部長だった。婦警はさらにきつく迫ってきた。
「なにやってるんですか!?」
 私は、ミニパトが違反であることを指摘してあげた。
 ところが、「いいんです!」だったか「それが何か?」だったか正確なセリフは忘れたが、婦警はまったく悪びれる様子がないのだった。あたかも私がヘンなオヤジであるかのように、ぷりぷり不機嫌そう。
 そりゃね、私ゃ前歯が1本ないし(テレビ出演のときは入れ歯なのですぅ)、平日の昼間に下駄はいてウロチョロしてるから、ヘンなオヤジかもしれんけどもさ(笑)。
「名前は?」
 と婦警は何度も尋ねてきた。
「人に名前を尋ねるなら、自分から名乗らなきゃダメでしょ」
「T署のSです! 今から帰りますから、どうぞT署へ来てください」
 そうして婦警は、ミニパトはそのままに、少し離れたところにいた相勤の婦警のほうへ「(携帯)電話貸して!」と行ってしまった。応援を呼ぶんだろうか。まぁ、いいや。

 私はミニパトの後ろのセダンに近寄り、さっき婦警がワイパーに挟んだ警告の紙を見てみた。印刷された通常の警告の文言の下に、「除外されるのは指定禁止場所だけ」という趣旨のことが手書きされていた。
 そのセダンのダッシュボードには身障者用の「駐車禁止除外指定車」という標章があった。が、除外されるのは指定禁止場所のみ。法定禁止場所はダメ。そのことを婦警は手書きで警告したのだった、直ちに取り締まることはせずに。
 それ自体は、なかなかフェアではないか。ただ、自分自身がミニパトを法定禁止場所に違法駐車させて警告ってのは、ちょっとどうも…。
 応援は来ず、婦警は相勤者とともにミニパトで去ってしまった。レッカー車があとに続いた。

 取り残された私は、昼間のTVニュースを思い出した。私立大学生らがゲームソフトやDVDを数百枚、万引。T署(と警視庁の少年犯担当?)が逮捕し、被害品がずらっとT署の広い部屋に展示(?)されてた。ああいう被害品って私なんかでも閲覧できるのかしら、とニュースを見て思ったっけ。じゃあ、それを確認がてら、行ってみようか…。
 銀行と郵便局で用事をすませてから、私は自転車でT署へ行った。

 被害品のほうは、「もしかして私が盗まれた品かも」という人には見せるが、そうでない場合はケースバイケースとのこと。まあね、下着ドロの被害品を興味本位のヘンなオヤジに見せたら、被害女性は気色悪いってこともあるだろう。ともあれ、DVD等は被害者が特定できたのでもう片付けてしまったという。

 さあ、いよいよ婦警との対面だ。私は受付のお姉さんに告げた。
「Sさんって方、おいでます? 呼ばれたので来ました。私は今井と申します」
 S婦警はまだ帰ってないという。待っていると、上司の警察官が対応に現れた。交通執行係の係長だそうだ。階級章は警部補。
「呼ばれたので来たんですけど、どういうご用件でしょうか」
 と私。警部補は、すでに婦警と連絡を取っているようで、こう言った。
「今井さんという方は(婦警は)知らないそうですよ」
「ああ、さっきは私、名乗りませんでしたから、知らないはずです。でも、呼ばれたので来ました」
「呼んでないそうですよ」
「ええっ? だって、呼ばれたから、わざわざ来たんですよぉ」
 なんだかコントのような展開だ。

 対応はていねいだったが、結局、係長はどうしても私を婦警に会わせたくないふうだった。ミニパトの違反についてはコメントを控えたいふうだった。うーん。わかるけどもさ。私は要旨こう述べて帰った。
 ミニパトはべつに迷惑じゃないのだから、S婦警をとがめるつもりはない。しかし、あのロータリーではいつも、べつに迷惑のない一般の車を取り締まってるわけだ。それってどうなの。
「違反は違反ですっ!」
 と杓子定規に取り締まるなら、自分自身も杓子定規に法律を守らなきゃ、スジがとおらないでしょ。面倒でもミニパトをコインパーキングに入れて取り締まれば「さすがお巡りさん!」となるんじゃないか、ねぇ…。

 ところで、ミニパトの違反を指摘する私に対し、婦警は名前を尋てきた。考えてみればおかしな話だ。なぜなのか。警視庁に31年間勤務した元警部補・犀川博正さんは言う。
「まぁ、牽制でしょうね」
 なるほど、そうか! 「名前は!?」と鋭くにらまれ、私は一瞬、自分が悪いことをしてるような気がしたっけ(笑)。
「あとは、相手の素性を調べるという場合もあります。敵か味方か。敵ならどんな敵か。非を認めたらどうなるか。早い段階で対策がとれますから」
 と犀川さん。では、署へ来るよう言ったのは、なぜか。
「路上だと、ヤジウマが集まってきたりする。相手も強気になる。だから、出先で勝負をかけるな、できるだけ“本陣”でやれ、ってことがあるんです。不利な条件では闘うな、離脱するのが賢明、とね」
 牽制して離脱。武道の達人のようだ。犯罪者とか、反警察感情で食いついてくる者とか日々相手にしていると、そんなワザも身につくのだろうか。
 でも、反警察感情の多くは、つまらない交通取り締まりから生まれてくるのではないか。背景には巨大な交通利権があるわけで、いわば末端の婦警や係長にはどうにもならないんだろうけれども…。

交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147) Book 交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147)

著者:今井 亮一
販売元:ベストセラーズ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 以上で、記事は終わり。
 じつはT署とは、警視庁調布警察署だ。
 調布署の女性警察官たちは、その後も違法駐車を続け、私がうるさく言ったもんだから、だろうか、T駅(つつじが丘駅)のロータリーでは違法駐車しなくなった。タクシーの“溜まり”にミニパトを置くようになったのだ。
070616_133401  しかし、他の場所では平然と違法駐車を続け、「ダメでしょ」と注意してあげても、「なんですか!」「いいんですっ!」と、ふてぶてしく居直り、そのくせこそこそ逃げ去ってしまう。
 最近、あまりにひどいケースがあり、調布署へ電話したところ、あとでかけ直すと言ったきり、音沙汰ナシ、ま、それは、私の電話番号をメモし間違えたのかもしれないが。
 警察への信頼(妄信ではなく信頼)が崩れるのは、国民にとって好ましくない。かつ、パトカーの目に余る違反は、悪い奴に付け入る隙を与えることにもなる。法的手段をとらねば、と思いつつ忙しく日々が過ぎ去っているところです…。

人気blogランキング ← 5月27日20時30分現在、また抜かれて、430で12位~happy02

| | トラックバック (0)

2008年5月26日 (月)

スクープ! 農林水産省に「愛国食堂」

 悩むまでもなかった。
 起きたら、下駄さえ履けないくらい激痛で。
 右足中指付近が、晴れて赤い。熱を持ってる。完全に通風発作だろうと思う。

 裸足ならなんとかよたよた歩くことができ、私は裸足での運転は慣れてるから、足の先っちょでペダルを踏まないよう気をつけて、車で行き、裁判所で車椅子を借りて…という姿を想像してみたが、それじゃあ“話題の人”“話のネタ”になりすぎるってもんで(笑)。
 なので、ゆるゆる原稿を書きつつ、水をがばがば飲んで、安静に過ごしたょ。明日は、なんとしても下駄で行ける程度には回復しとかないと。そして明日出かけるまでに、原稿を1本を仕上げないと。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ここで、農林水産省の食堂の、とっておきのマニア情報を。
 先週開示を受けた文書のうち、「中央合同庁舎1号館内農林水産省職員食堂出店者公募要綱」に、第2食堂から第6食堂までの配置図がある。

※2008年5月27日追記  同省のMAPを見ると、別館のイメージが掴みやすい。B3a出口に近いほうが北別館、C1出口に近いほうが南別館だ。

 北別館(かつて第3食堂があったところ)の1階に、第2~第4食堂が集中して6月中にグランドオープンし、一般も利用できるようになる。で、南別館の東側の端(かつて地下に第2食堂があった。今もまだ第2は営業してるんだろうか)は、地下に第5食堂、1階の喫煙所のそばのスペースの隅っこに第6食堂が配置されることになる。
 だから、第2~第6の各食堂の番号は、第3を除いて、日本語でいうところの“がらがらぽん”になるわけだ。

 それでだ、その業務内はこうだ。

 職員第2食堂は、和食メニュー中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第3食堂は、丼物メニュー中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第4食堂は、そば・うどん中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第5食堂は、洋食メニュー中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第6食堂は、飲食物のテイクアウト中心の販売品目を取り扱う食堂の営業

 太字部分は、今井がごくりとツバを飲みながらマウスを用いた(笑)。
 第3食堂は、かつて「丼物メニュー中心」ではなかったから、その意味ではすっかり“がらがらぽん”ということができる。
 第6食堂のテイクアウト品目は、おにぎり、になるらしい。
 他に、こんなことが書かれている。

 国産食材100%のメニューを少なくとも1品提供。

 これが、私が「愛国ランチ」と騒ぐ所以だ。
 こうも書かれている。

 食料自給率に関し、外食産業の模範となるメニューを提供。(例えば、メニュー全体の食料自給率の平均が50%以上、そば、うどん、パンの原料(小麦、そば粉)は国産を使用など)

 「愛国食堂」だね。せめて75%以上としなきゃダメ? そりゃそうかもしんないけどさ、小麦、そば粉を国産にってのは、とりあえずすごいじゃないか。
 食料(食糧)自給率を高めるのは、安心・安全ということだけじゃなくて、生命循環のバランス、豊かな国土を守ることでもあり、異常気象がこれから激しくなるなか、国を守ることもあるのだ(そんなふうなことが、生活クラブ生協の冊子に書いてあったよ)。だから防衛省の食堂は、全品国産食材100%に違いない。食糧の補給を外国に押さえられてて防衛もナニもないからね。って話、飛びすぎですか(笑)。

 ま、そのうち、「国産と称して、アメリカの遺伝子組み換え小麦のパンだった。愛国偽装だ!」とか起こらないよう、頼んますよ。

 問題は酒である。酒については、「提供する食材の種類」の項にこうある。

 勤務時間外の懇親会等での飲食(種類含む。)の提供(第3・4・5食堂は除く。)

 そして、「営業日及び営業時間」の項にこうある。

 種類の提供は、18時15分~20時00分

 最悪っ! 裁判は、だいたい17時よりだいぶ前に終わるのだ。酒類の提供が始まるまで1時間も待つなんて、できるかっつーの! どうする?
 昔は17時か17時15分から飲めたのだ。だんだんと人心は荒廃し、飲める時刻は遅くなり、嗚呼、国破れて山河あり、燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや…ってどゆ意味だっけ。酒好きの傍聴マニアの気持ちがお前らにわかるか、わからんだろ、悲しいぞよ、そういう意味だっけ。

人気blogランキング ← 5月26日23時55分現在、おおっ、490で11位~happy02

|

2008年5月25日 (日)

下駄で裁判所へ? ヤだな~

 金曜だったか、仮眠から覚めたとき、右足の中指の付け根付近に違和感があった。疲れ果ててソファで寝たもんだから、指を妙な形に曲げるかどこかに押しつけるかしてて、それでかな、と思った。
 だが、だんだんと違和感は痛みになり、痛みは増してきた。
 通風? 毎年6月の前後辺りに発作がくる。でも、中指付近ってことはないでしょ。
 と笑ってるうち、通風発作のときのような膨満感があり、痛みは耐え難くなってきた。普通に歩けない、まるで痛風発作のときのように。

 いま、野菜たっぷり自家製コロッケと、自家製なすの天ぷらと、たっぷりの大根おろしと、甘えびの刺身少々と、その頭を酒と醤油と茶色い砂糖でさっと煮たのを肴に(どれも旨くて、極楽だぁ~happy01)、缶ビールと米焼酎とバーボンを飲みながら、原稿を書いてるんだが、明日は裁判所へ行けないかもしれない。行けても、靴は履けないかも、腫れ上がって、激痛で。だから下駄で行くのか? 猛暑でも土砂降りでもない日に、下駄で? やだなぁ~、目立つことはしたくないのだよぅ。

 明日(26日)私が傍聴したいのは、
   13時10分 715号法廷 公用文書毀棄 判決
   13時20分 418号法廷 公務執行妨害 判決
   13時30分 802号法廷 名誉毀損 判決

 802号って、いちばん端っこの、小さい法廷だっけ? もしそうなら、13時前から傍聴人が集まり始め、公務執行妨害のあとで行っても、いや、公用文書毀棄のあとで駆けつけても、席を取れない可能性が高い。
 どうしよう、こんなので悩むのイヤだから、いっそすぱっと全部あきらめようか。ってそういう選択の仕方はおかしい?
 公務執行妨害(外国人の事件)は、あとで広報で主文だけ確認すればいい、ともいえるから、どなたか、公用文書毀棄と名誉毀損がどんな事件だったか、教えてくれないかしら。とか言いつつ、下駄でよたよた行ったら恥ずかしい…。嗚呼、裁判中毒人は、しょーもないことで悩むよ。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 アクセス数の激増は、本日午後から急落し、13時台以降は各時間100前後で落ち着いてます~。メジャーなニュースサイトで紹介されることの威力は大きい、つーことですな。

 mixi の自己紹介のページの「好きな食べ物・飲み物」の欄に、第5食堂はもうなくなったのに、「農林水産省地下第5職員食堂の鯖生姜焼きまたは味噌煮定食(半食)400円!! 日本定食百選の上位間違いなし!!」と書いていることを、何年か前のご相談者から指摘され…。

人気blogランキング ← 5月25日23時40分現在、510で12位~♪

|

パトカーの最高速度、上限撤廃へ動くのか?

 当ブログのアクセス数は、土日はがくんと落ちる。
 24日(土)の時間帯別のアクセス数は、22時台までこんな感じだった。
  19時台 80
  20時台 21
  21時台 51
  22時台 73
 ま、いつもだぁいたいこんなものだ。1時間に100を超えることはそんなにない。
 ところが、23時台、こうなった。
  23時台 570
 ええっ!? 翌25日(日)はこうだ。
  0時台 673
  1時台 426
  2時台 228
  3時台 154
  4時台 116
  5時台 127
  6時台 190
  7時台 222
  8時台 271
  9時台 421
  10時台 393

 アクセス解析でリンク元を見ると、上位に自力HP「今井亮一の交通違反相談センター」が並んでる。自力HPのリンクを踏んで当ブログへ来られた方がほとんど、ということだ。
※ 昔、TINというグループのHPを活動の本拠としており、その後、2001年8月14日、自分のPCから新しいHPを発信できるようになり、「自力HP」と呼んだ。ちなみに当ブログの開設は2006年2月4日。

 自力HPのアクセスが、どかんと伸びたってことなのだな。
 自力HPのアクセス解析は、2008年3月頃にPCを新しくしてから、だったか、解析サービスを提供してるFC2が何かを変えてから、だったか、見られなくなってる。
 が、なんとか挑戦してみたところ、見られるようになった。
 で、アクセス数の急激な伸びの原因がわかった。
パトカーが速度違反で摘発!? 時代遅れの規定に振り回される?
 産経新聞のこのニュース記事に、自力HPと、そのFAQの1つ「パトカーの違反はどうなるの?」へのリンクが貼られてたんだね。

 ところが、「パトカーの違反はどうなる?」を見ると、記事の下のほうが表示されなくなってる。なに? しかもっ、その記事の冒頭で紹介してる「ミニパトの哀しき駐車違反」、これはまったく何も表示されない。真っ白。HP作成ソフトのほうで、何をどう試しても、表示されない。なんで? 私のPCで表示されないだけで、他のHPではちゃんと表示されてるとか? もぉう降参ですわ。

 つーわけで、パトカーの違反については、当ブログでも、
オービスに撮影されたパトカー警察官の『不送致事件検討表』
 という記事でも言及してるので、読んでみてください。普通見られないマニアックな内部文書もアップしてるよ。

 話はちょと戻り、前出の「パトカーが速度違反で摘発!? 時代遅れの規定に振り回される?」との記事について。記事中に、こうある。

 緊急自動車の最高速度規定は昭和35年の施行令制定以来、一度も改正されていない。捜査サイドは「車の性能が上がり、逃走車両の速度も速くなっており、時代に即したものに」と規定速度の引き上げを求める。一方、「逃走を阻み、自分で手錠をかけるという刑事魂はよく分かるが、道路事情は変わっておらず、安全面からは今も妥当な規定」というのが交通サイドの言い分だ。

 スピード違反の裁判では、被告人はこういう責められ方をする。
「高速走行は、事故を起こしやすく、事故が起こった場合の被害が甚大になる。よって、スピード違反は最悪なのだ」
 単に、飛ばせる状況だったから飛ばしてみたよん、というケース以上に、逃走車を追いかけての高速走行は危険といえるだろう。逃走車はパトカーよりもっと必死なわけで、それにより罪もない国民が死傷させられる可能性は高く、実際しばしば死傷させられているし。
 いや、もちろん「刑事魂」はありがたいことと思う。感謝する。けれども…。

 警察内部で足並みはそろわないが、「仮に規定を20キロ引き上げたところで、150キロで逃走する車両は追跡できず、根本的な解決にはならない。隣県に逃走するケースも考えれば、迅速に包囲網を敷けるよう各警察間の連携などを強化するべきではないか」(ベテラン捜査員)という声も根強いという。

 この声にも大いにうなづける。
 で、結局どうなるのか。
 産経新聞がこういうでかい記事を打ったのは、警察庁のほうでこれから大がかりなことをやる用意があり、その様子見、なのかもしれない。今後、緊急車両、警察自動車の速度について、いじるなら、「引き上げ」ではなく上限撤廃、へ行くんじゃないかな。あわせて、パトカーなどを(つまり予算を)増やす方向へもいくかも。
 ま、とりあえずそんなところで。
 今日は「赤れんがまつり」。今回は小学生らを引率せず、1人で見てこようと思ってたが、やっぱ行かない。原稿を書かねば。仕事のメールも、だいぶ何本もほったらかしに(ごめんなさい!)してるし…。

改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147) Book 交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147)

著者:今井 亮一
販売元:ベストセラーズ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 元警視庁警部補・犀川博正さんの新しいサイトができたよ!

人気blogランキング ← 5月25日12時30分現在、480で11位~happy02

|

2008年5月24日 (土)

裁判傍聴の“毒性”による機能障害

 来週は東京簡裁に「窃盗未遂」の新件が4つも入ってる。

  27日(火)10時45分 534号法廷
  28日(水)10時30分 826号法廷
  28日(水)10時45分 728号法廷
  29日(木)10時00分 534号法廷

 いずれも1コマ(45分間か50分間)だったかな。
 1週間に新件4件は多い気がする。4件とも男性氏名。うち1件でも、電車内のスリ未遂の否認があるのかどうか。←『裁判中毒』参照。

 東京地裁は、私がぽつぽつメモした限りでも、報道された(主に、被告人氏名で検索すると報道されたらしい)事件がけっこうある。
 ただし、事件の内容が報道のとおりとは限らない。報道がいつもいつもデタラメというわけでは、もちろんないと思うけど、殺人事件などもともとないのに、マスコミが警察の発表&リークに乗っかってフィーバーしたがゆえに、後戻りがきかなくなり…というケースさえあるのだ。

  26日(月)13時30分~14時30分 名誉毀損 審理
    被告人氏名で検索すると、同じ女性に対するストーカー&業務妨害で
    2003年1月に懲役5年を食らった被告人の事件かと思われる。
  27日(火)13時15分~13時30分 公務員職権濫用等 判決
    5月16日の第1回公判を見逃したやつだ。被告人は犯行時警察官。
  29日(木)10時00分~11時00分 贈賄 判決
    板橋区の税金工事をめぐる事件らしい。
  29日(木)13時30分~17時 現住建造物等放火等 審理
    消防団員が放火しまくった事件。
  30日(金)10時00分~17時00分 死体遺棄・殺人 審理
    振り込め詐欺関係の事件らしい。この被告人は当時31歳。
  30日(金)11時30分~11時50分 強制わいせつ致傷 判決
    被告人は犯行時、大学総長だという。

 東京高裁では、

  5月26日(月)10時00分 803号法廷 自動車運転過失致死傷 判決
    大型クレーン車のアーム部がトラックに衝突した事件。
  5月28日(水)15時00分 104号法廷 詐欺等 第1回(傍聴券)
    ジー・オーグループの、地裁でだいぶ長く争われてた事件の控訴審。
  5月29日(木)15時00分 102号法廷 威力業務妨害 判決
    都立板橋高校の事件だ。陛下の御心を思うと…。

 などがある。
 こういうのを検索で調べて(近ごろは便利だよね~)、どの日にどんな順序で傍聴できるかできないか、予定を組んでると、ほんときりがない。私は有名事件にはあんまり興味が湧かないのだが、それでもきりがない。
 昔は、「原稿書きとご相談対応とを両立させようってのが、そもそも無理なんだ」とか言いつつ無理をやってた。その後、5年前から「東京簡裁の道交法違反を全件傍聴!」と言い出して、無理の程度がさらにきつくなった。そして最近、道交法違反以外をかなり傍聴している。これじゃあ、もう…。
 なわけで、なんとか裁判所へ行かない理由を探そうとしてるのだが…。
 初めての傍聴本のタイトルが『裁判中毒』と聞いたとき、ええ~っ!? と、ものすご~く意外な感じを受けたけど、ほんと中毒に、つまり裁判傍聴の“毒性”による機能障害に陥ってるんじゃないか、という気がして…。なんとか抜けだそう、と思っても抜け出せないのが中毒か、いやいやそんな…。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

人気blogランキング ← 5月25日1時20分現在、380で12位~happy02

|

2008年5月23日 (金)

農林水産省に愛国ランチ?

 朝の丸の内線は、熱帯植物の温室のようだった。エアコンの故障なら故障と、アナウンスがあるはず。ないところを見ると、駅員は知らないわけで、これは通勤人たちを疲弊させて国力を減衰させ、かつイライラ犯罪の増加を期待する、敵国工作員の仕業かと思われ…。

裁判傍聴マガジン 日本初! vol.1(2008Spring) 裁判傍聴マガジン 日本初! vol.1(2008Spring)
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

 9時50分から簡裁534号法廷で、5月14日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」(首都高4号線下り赤坂のオービスによる62キロ超過)の判決。
 傍聴席に、丸5年間にわたり簡裁の道交法を傍聴し続けてきた私からすると、不似合いな若めの女性が。この人、昨日の地裁519号法廷の道交法違反にいた女性では? もしそうだとすると、何者?

 判決は、オービスのメーカーの言い分を理由もなく信じたうえで、その信じ込みを崩す特段の事情(要するに無実の証拠)が(そんものを殊更残さなくしてあるのがオービスなのに)ないからと、求刑どおり罰金10万円。
 それはまぁ、決まりきった判決であり、べつにいいんだけど(良くはないけど。笑)、八木澤秀司裁判官は、引っかかり引っかかり、ゆっくり長々述べたので、終わりが10時7分をまわってしまった。10時から地裁420号法廷で、5月16日に第1回を傍聴した「公然わいせつ」(逃げる女性を追いかけて自慰行為を見せつけ)の判決だったのに、間に合わなくなってしまった。

 んもぉうっ! と嘆きながら出たが…。
 阿曽山大噴火さんが法廷に残ってる。上述の女性も。他にも数人残ってる。なんで? ドアの外から小窓を覗くと、若く背の高い女性被告人が、留置場管理の警察官に挟まれて奥のドアから入ってきた。続いて覗いた礼田計さんが「あっ!」となった。その被告人の前刑の裁判を、礼田計さんは以前傍聴したんだという。おぉ~!
 つーことで、礼田計さんといっしょに直ちに傍聴席へ戻り…。

 (開廷表の時刻では)10時から「窃盗」の新件。
 杉並区のスーパーで缶コーヒーとコーラ、計184円を万引き。私服警備員が現認し、店外で私人逮捕。
 私は被告人を左斜め後ろから見ていたのだが、その角度からだと、かなりの美人。被告人席のすぐ後ろに痩せた母親がいて、俯いて目を閉じたその横顔は、ヨーロッパ方面の美人のよう。
 母親の知人を介してアパートを借りてもらったのだが、「めんどくさくて」働かず、最長1カ月くらい、一切食べずに籠もることもあり、電気はあまり使わないので止められても苦にはならず、「視野狭窄」で「孤立」していたんだという。しかしだいぶ本は読んでるようで、供述の端々に難しい熟語が混じるのだった。
 「アメリカンマイムの終焉」と聞こえたが、『アメリカン・マインドの終焉』なのだろう、その本のことが反省文に出てくるそうで、
裁判官「命について書かれてる…。生き方について悩んでたのかな?」
被告人「はい」
 というシーンがあった。だいぶ古い本だ。被告人は古書店で1冊100円で買ったんだろうか…。
 前刑は、同じく万引きで、懲役1年2月、保護観察付き執行猶予(3年2年。宣告は2006年7月14日、7月29日確定。礼田計さんによれば、同じ534号法廷で、堀内信明裁判官が言い渡したんだそうだ。おぉ~! しかし一度も保護観察所へは行かなかったという。今回、実刑は免れないだろう
 ちなみに、この弁護人、雰囲気的に被告人と逆なんじゃないかと思えた。人生、なにがどうなるか、ほんと、わからんものである。
 本件の求刑は、懲役1年4月。10時56分閉廷。

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112) Book ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

著者:堤 未果
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 冒頭で触れた若めの女性は立たず、ちょっと癖がありげな傍聴人(次の被告人の関係者)が入ってきたので、引き続き傍聴することに。
 次は(開廷表の時刻では)10時45分から「窃盗」の新件。
 バイクの女性と2人乗りして獲物を探し、ドライバーで錠を開けての、車上荒らし。罪状認否は、
被告人「間違いありません」
 これも2008年の、2月に東京簡裁で、車上荒らしにより懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年の判決を受けており、実刑は免れないだろう。追起訴があり、他にも追起訴の可能性があるとのことで、弁護人は存分に弁護活動を行うつもりのようで、しばしモメ、続行。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 もう眠くて眠くて、もう帰りたいのだが、15時まではなんとか居ようと…。
 地下で、かき揚げ付き、かけそば大、計380円を食べ、419号法廷の近くの一般待合室で座ったまま仮眠。左腕がしびれてしまった。
 礼田計さんに起こされ、地裁429号法廷で「道路交通法違反」の新件。
 首都高・環状線・外回り、港区芝2-2のオービスによる80キロ超過(測定値130キロ)。ま、ごく普通の事件、ではあるんだけど、いやはやなんとも。被告人のスーツ、靴、家族の事情、反省の弁、弁護人、検察官、そして園原敏彦裁判官の訴訟指揮、どこからどこまで「うっわ~!」な、興味深い裁判だった。詳しく書くと、そうとう面白いと思う。でも書くヒマない。ごめんね。
 求刑は相場どおり懲役3月。14時37分閉廷。

 そして15時から、簡裁728号法廷で、5月16日に傍聴した「住居侵入」(前刑[殺人で懲役10年]の出所後まもなくの犯行)の判決。懲役10月、未決20日算入、訴訟費用不負担。

 さて帰ろう。帰って少し仮眠してから、アジア記者クラブ2008年5月定例会<<「事件」など存在していなかった北陵クリニック冤罪事件 司法劣化、検察と報道の共犯関係を検証する捜査の現状を知る>>へ行かねば。

 …んが、帰る前に来週の高裁の予定をチェック。来週はもっと忙しくなりそうだから、と思いつき、農林水産省で、だいぶ前に開示決定が出ていた食堂関係の文書「06年07年度の食堂の公募要綱及び企画提案書及び企画提案があった社のリスト」4件の開示を受ける。こっ、これはすごいぞ! 「愛国ランチ」というにふさわしいメニューが義務づけられてたり。いいね!
 北別館の新食堂群は、6月1日は無理そうだが、6月中にはグランドオープンになるらしい。メディアの記者諸氏よ、報道するときは、私がゲットしたこの文書を見とくといいですよ。うわはは。なに? 開示請求マニアだからマニアックに喜んでるだけ? ふんっ。
 その開示を受けてる途中、最高検の情報公開の係から電話があり、検察庁へ。そうこうしてるうち17時に近くなり、また裁判所へ戻って来週の簡裁の予定をチェック。もう腹がへって疲れ果ててしまい、悩んだ末、上記定例会はパスすることに…。

改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

人気blogランキング ← 5月23日21時20分現在、440で12位~happy02

|

2008年5月22日 (木)

一般人は裁判官より聖人君子か

 13時11分頃、裁判所の玄関へ入るとき、霞っ子クラブのユキさんにばったり。ルーシーさん殺害事件の今日の控訴審は、傍聴券(13時10分締切り)は先着順、つまり定員割れだったそうだ…。
 金属探知機のゲートをくぐり、国賠ネットの方々にばったり。今日はバレンタイン国賠の期日が入っていたのだ。

 いちおう高裁民事808号法廷へ行くと、かなり傍聴席が埋まってるようだったので、バレンタインさんと握手して、私は同じ13時30分からの、東京地裁・刑事7部(前田厳裁判官?)519号法廷、「道路交通法違反」の新件へ。
 免許を取得したことのない無免許、&酒気帯び0.24ミリグラム。
 被告人(47歳)は、20年以上前に覚せい剤の前科があるものの、その後は内装業を自営し、従業員たちから相当に信頼され慕われているようで、彼らの上申書は「社長のような実績のある人は他にいない」「仕事は責任感あるし面倒みてくれる」「情に厚くハートで接してくれる」「その証拠にみな長年勤務している」と。若いときの過ちを乗り越え…偉いと思う!
 しかし交通違反については、「大丈夫、捕まらない」「事故さえ起こさなきゃ大丈夫」と安易にやってしまう…よくあることなんだよね。
 その後の前科は、昨年5月の無免許、罰金20万円だけだそうで、なのに求刑は懲役1年2月。重すぎない? 裁判官はどう判決するのか。
 この公判を、学生には見えず、単にぶらり傍聴に来た風ではない若めの女性が、せっせとメモしつつ傍聴していた。どこか慣れてる風。ネットで記事を書いてる人か? 声をかけようかと思ったが、怖そうでヤメた。私は気が弱いにょ(笑)。
 14時9分閉廷。

 14時25分から、5月12日に傍聴した「公務執行妨害」(警察官に頭突き)の、地裁418号法廷で判決。懲役1年、執行猶予3年、訴訟費用負担。

 同じ法廷で14時30分から、「覚せい剤取締法違反」の…判決というのは私の見間違いだったらしい。カテーテルを使用して尿を採取した、とか言っていた。次回、医師を尋問することになった。真っ向否認のようだ。
 14時49分閉廷。

 法廷(20席)の前に、人が集まり初めていた。どうも、15時15分から(だったかな)の「東京都青少年の健全な育成に関する条例等違反」の審理、の関係らしい。

 私は東京高裁・民事7部(大谷貞男裁判長)511号法廷へ。提起側:西村博之、相手側:山本一郎、の「損害賠償等請求控訴事件」の第1回口頭弁論があるというので。
 内容はさっぱりわかんなかったが、ふと気づくと、傍聴人の1人が腿の上に置いたノートパソコン(アップルの白い薄いやつ)をヒタヒタ打っていた。うわっ、民事はそんなことになってるのか~。
 あそうそう、大谷裁判長が、こんなこと言ってたよね。
「こちらの裁判官もこのへんについては専門家ですので、ご期待に応えられると思いますよ」
 「このへん」が何を意味するのか、私はよくわかんなかったんだけど、そんなこと刑事裁判じゃ聞かれないので、メモしたわけ。
 15時12分閉廷。

 向かいの民事39部・513号法廷の開廷表を見ると、「和解金」の証拠調べ(本人・証人)をやってた。開けっ放しのドアから、ちょっとお上品そうな若い女性が入っていった。あれ? この女性、さっき511号法廷の傍聴席にぽつんといなかった? 何なんだろう…。

 念のため地裁刑事418号法廷へ行ってみると、もう満席で、関係者が入れるかどうかヤバイ状態になっていた…。
 ちょっと総務課へ寄ってから、とっとと帰る。腹へった~。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 宇都宮地裁の裁判官(判事補でも特例判事補でもなく判事)が、「ストーカーの行為等の規制等に関する法律違反」の容疑で逮捕され、裁判員制度の施行が1年後に迫ってるのに…と、ぼろくそ叩かれてる。
 これで裁判やら司法やらへの信頼が失われる云々(うんぬん)という意見には、私はものすごく違和感を覚える。裁判官だって人間、やっちゃいけないことをやっちゃう者がときに出てくるのは、当たり前じゃん。
 これしきのことで失われるのは、それは「信頼」じゃなくて「幻想」でしょ。裁判官=聖人君子、みたいな幻想。
 本来は処罰されるべきなのに、警察・検察との関係を利用してウヤムヤにしちゃったとか、ウヤムヤにしようと画策したとか、そして何より、警察・検察を妄信して無罪を有罪にしたとき、裁判、司法の信頼は失墜、崩壊するのだ。

 「イザ!」というニュースサイトの「ストーカー裁判官逮捕 識者『裁判員制度まであと1年という日に…信頼失う』」という記事に、こうある。太字は今井。

 元東京高裁刑事部総括判事、木谷明・法政大法科大学院教授(刑事法)は「裁判官の職務からすれば(意識的に犯罪を繰り返す)ストーカー行為はあってはならない。法曹界への衝撃は大きい」。
 その上で「一人の問題で裁判官全体のイメージが崩れるわけではないが、裁判官への信頼を失う事件。裁判員制度導入を前に相当悪い影響がある。逆の言い方をすれば、だからこそ裁判官だけに任せておけない、一般の人も一緒に裁判をやらなければいけないと思ってもらいたい」と話した。

 これ、「一般の人」は、ストーカー行為も性犯罪も薬物犯罪も窃盗も詐欺も横領も暴行も傷害もやらない、裁判官を超える聖人君子だというんだろうか。
 裁判員制度ってのは、根本的に狂ってるから、擁護しようとすると、おかしなことなる…そういうことがここに、わかりやすく露見してる、と私は思うんですけど。

人気blogランキング ← 5月22日20時50分現在、470で12位~happy02

|

2008年5月21日 (水)

正義ぶった検察官もいつか真人間に

 時刻を間違えて人定質問に遅れ、ヤメようかどうしようかぎりぎりだったのだが、某氏が立ったあとの席(良い席)に座らせてもらえたこともあり、結局最後まで傍聴してしまった、13時15分から東京地裁・刑事10部(野村賢裁判官。私はお初)403号法廷(狭い法廷)の、「脅迫」の新件、落語協会を脅したと報道されてたやつ

 傍聴ノートは8枚半に渡り、やり取りを逐一書いていくと非常に興味深いと思うのだが、今回の記事は是非とも短くしてくれと、仕事等が押せ押せになり焦り始めたもう1人の私が言うもんだから(笑)。

 ま、ちょっとだけ挙げるなら、報道に出てきたのは、事件のごくごく一部なのだな、ということがひとつ。とくに、被告人はなぜ「破門」になったのかという部分。そこは阿曽山大噴火さんがレポートしてくれるんじゃないかな。
 それから、「ナメとったら命落とすど(ぞ?)」「全員殺すぞ」「お前らも巻き添えや」とか電話をかけまくったことについて、被告人は「ちょっと言い過ぎた」と反省し、それに対し検察官、裁判官は、「あなたにとってあれらの言葉は『ちょっと言い過ぎ』という程度なのか」旨、しつこく突っ込んだのだが、「あんたらの業界では『殺しちゃうよ』とかごく普通の言葉なのか」とは誰も問わなかったことが、私は不思議に感じた。
 あと、この検察官(私はお初)は、キャラが立ってたよぅ。“正義の執行者”ぶった、嫌らしいエリート小僧風のキャラが。表情や仕草にも、存分に現れてた。証人や被告人が言うことを、自らの語彙に置き換えて固定し、その置き換えた言葉をもとに、勉強秀才風の理屈で突っ込むという、ありがちなシーンも見受けられた。
 しかし、若いときにこれほどキャラが立つってことは、逆に大いに見込みがあるといえる。そのうちどかんと挫折を経験して、私のような真人間になれる可能性がある、うむ、頑張りなさい、どわはははははっ。
 ちなみに野村裁判官も、だいぶんに個性的だよねぇ。このペアの公判には、傍聴マニアが張り付くことになるぞと、予言しとこう。
 求刑は懲役1年。14時20分閉廷。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 14時30分から東京高裁・刑事7部(植村立郎裁判長)717号法廷で、「傷害致死」の判決。ちょうど時間が良かったので、なんとなく傍聴したのだが、びっくり。
 知的障害で自閉症でアスペルガーで、感情をコントロールできず衝動的に暴れたりする弟(42歳)に対し、病院は満員だと断られて入院させることもできず世話してきた兄(犯行時47歳)が、とうとう、凄まじいまでの暴行をふるい、左肋骨3本、右肋骨6本骨折、骨折端が胸膜を突き破って肺に達し、右血胸(けっきょう)等で死亡に至らしめた…簡単に外形だけいえばそんな事件。これも詳細を書くと「ええ~っ!?」なのだが。
 一審は情状を酌んで、傷害致死の下限の懲役3年としたが、

刑法第二百五条  身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。

 検察官が控訴したのだった。で、控訴審の判決は、原判決破棄、懲役4年6月、原審の未決90日算入。保釈中だが、控訴審でも勾留期間があり、その期間は法律の定めに従って全部算入されるんだとか、植村裁判長が言ってた。あとで法律を確認しとこう。
 植村裁判長は、
「公判前整理手続きの、よりふさわしい形での運用が示唆される事案ともいえる」
 なんてことを言ってた。植村さんは本をいろいろ書いてるのだ。

刑事事実認定重要判決50選 上 補訂版 (1) Book 刑事事実認定重要判決50選 上 補訂版 (1)

販売元:立花書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 3時から民事のほうで「ひろゆき」の控訴審第1回…と思ったら明日だった。
 来週の予定を木曜分までチェックし、15時30分から地裁・刑事17部(市川太志裁判官)723号法廷で、「道路交通法違反」の判決。
 2005年1月に無免許で罰金刑を受け、同年5月に無免許で懲役4月、執行猶予4年となり、それから新車を買い、本件は2008年3月の無免許。
 判決は懲役6月。被告人(72歳!)の保釈は取り消されることになり、大きな荷物を持って、検察職員とともに奥のドアへ消えた。

 続いて15時35分から「公務執行妨害」の判決。
 これ、16時15分までとノートにメモがあり、「40分全部使わないまでも、公妨の判決としては長すぎない!? 無罪!?」と傍聴してみたのだ。
 んが、通訳付きの事件だった。通訳付きは長くなる。被告人は、外国人氏名。そんなこと、メモするときチェックしとけよっ。

 とはいえ、「ええっ!」となる事件だった。被告人(身柄、拘置所)は、何歳ぐらいなんだろう。妙な表情をしていてわかりにくいのだが、ま、30歳前後なんだろうか。永住資格あり。昨年12月25日の昼前、千代田区永田町、総理官邸付近で、職場を解雇され生活が不安定なことを(通訳の言語はどうも中国語)、総理大臣に訴えようとし、警戒に当たっていた警視庁警部の大腿部などを多数回蹴り、胸を多数回殴打したんだという。その直前には議員会館へ民主党のオザワという議員に訴えに行き、会えなかったんだという。しかし、暴行に当たることをしてないし、公妨の故意もない、という主張だったらしい。
 判決は、懲役1年、未決60日算入、保護観察付き執行猶予3年。あの付近には監視カメラがたくさんあるのに、その記録画像のことは、判決理由には出てこなかった。
「適切な監督者の存在がうかがわれないことを考慮し、保護観察を付することとしました」
 と市川裁判官。しっとり柔らかそうな長い髪のお姉さんの通訳が、それなりに早口なのだけど、おっそろしく長かった。
 15時58分閉廷。

週刊 ダイヤモンド 2008年 5/24号 [雑誌] Book 週刊 ダイヤモンド 2008年 5/24号 [雑誌]

販売元:ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 それから警視庁へ寄り、今日は9件開示請求。昨日は8件。アフィリエイトのポイントを監禁もとえ換金せねば! じつは最近、アフィリエイトのことで、サイトを見たり電話をかけたり、某娘さんに教えを乞うたり、いろいろ頑張っているのです、私なりに。遠くふり返れば、当ブログの主たる開設目的は「アフィリエイトで1億円!」だったのだから。

 23日(金)の昼間、日比谷野外音楽堂でイベントがあるよ~

人気blogランキング ← 5月21日24時00分現在、440で11位~happy02

|

2008年5月20日 (火)

包丁は夫の肺、横隔膜、胃袋を貫通

 今朝は、ものすごい風雨。横浜地裁・川崎支部の裁判官が、強風で通勤の電車が遅れ、向精神薬「リタリン」の詐欺の判決言い渡しに約40分遅れたそうな
 私の場合、午前9時半までに新宿着の急行等、の先頭が女性専用車両の扱いになる路線で、「9時50分ちょいに新宿着だから大丈夫」と先頭車両に乗ったら、見渡す限り女性ばっか、ぎょわっ!? ということがあった。そういえば電車が1時間ほど遅れてるとの案内があったっけ。遅れがなければ8時50分ちょいに新宿着、だから女性専用? との可能性を考えて隣の車両に移ったが、あとで表示をよく見たところ、そうは読めなかった。あれは何だったのか。たまたま偶然、見渡す限り男性がいなかっただけ、なのか…。

 今日は、東京簡裁・刑事2室2係(小川利行裁判官。この人、映画俳優の誰かに40%くらい似てない?)728号法廷で、10時30分から「公務執行妨害」の新件、11時15分から「道路交通法違反」の新件。
 どうしても傍聴したい事件が、こうして同じ法廷で2件続くのは、非常にラッキー。
 公妨をなぜ、どうしても傍聴したいか? それは、公妨も道交法違反と同様、簡裁の公判廷へ出てくるってことは否認の可能性が、他の事件に比べてどどんと高いからだ。そのへん『裁判中毒』で詳述。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 けど、両方とも否認ではなかった。そんなこともあるよね~。
 公妨のほうは、働かずに同居する弟から逃れたくて、酒を飲んで交番へ警察官を殴りに行ったという事件。交番内の防犯カメラの映像によると、被告人のいきなりの渾身のストレートパンチを、警察官は巧みな体裁きで防御し、現行犯逮捕したという。おお~。
 求刑は罰金30万円
 道交法違反のほうは、罰金前科1犯ありの無免許。
 求刑は罰金25万円
 いずれも被告人は41歳で、身柄(拘置所)。犯行日は3月の23日と28日。職業は、無職ではないものの不安定。逮捕・勾留して「満つるまで算入」(またはかなり算入)、の事件なのだろう。←その意味も『裁判中毒』で詳述。
 道交法違反の閉廷は11時40分。

 今日はどうも体がだるくて重くて眠くて。土曜と日曜、有酸素散歩約1時間を頑張りすぎたせいか。昨夜7時間ほど寝たが、その前が3時間ほどだったせいか。それとも気圧と湿度のせい? もう帰ろうよ、いや、もう少し…。
 ダレた気分を盛り上げようと、一方通行の地下通路を通って、滅多に行かない家裁の地下食堂へ
 悩んだ末、広東麺470円。職権もとえ食券を買って配膳口に並んだとき、とんでもないことが起こった! 私の前のスーツの紳士(60代後半か70歳くらい?)が、体を前に折り、配膳口のステンレスの部分に顔面を…。どういうギャグ? 変な人ぉ…と思ったら次の瞬間、紳士は、体から何かが抜けてしまったように、ぐにゃりと後ろへ崩れた! うわ! 私はあわてて支えたが、何かが抜けた体は重く…。紳士は仰向けに倒れた。気道が塞がれないよう、紳士のあごが少し上を向くようにし、呼びかけたが、反応がない。胸を触ってみると、動いてない!? げっ、心肺停止!? それは早合点で、間もなく紳士は意識を取り戻し、もっと経ってから起き上がれたのだが、や~、焦ったよぅ。  
 じつは私は、家裁の食堂は慣れなくて、中華と和麺とどっちに並ぶのかよくわからず、ちょうど