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2008年5月の28件の記事

2008年5月31日 (土)

大学総長のパワーセクハラ

5月30日(金)

 午前5時頃、ようやく原稿を1本送信。
 まだ通風が痛いし雨だし、下駄で裁判所へ。恥ずかスぃ。
 10時45分頃着くと、入り口に長蛇の列。戦争関係の国賠が傍聴券で、直前に抽選か配布が終わったらしい。←この日本語、おかしい? 傍聴マニアの間でなら通じるかなと思うんだけど(笑)。

 11時から424号法廷で、4月28日に第1回を傍聴した「脅迫(被害者はサイバーエージェント社長ら)の第2回公判…。
 ところが424号法廷の前へ行くと、713だか715号法廷でやると貼り紙。そっちへ行ったが、「脅迫」はない。貼り紙を読み違えたかと424号法廷へ。いや間違えてない…。
 もしや、と手帳とは別のメモを見たら、10時から521号法廷ではないか!
 時刻と法廷と、ダブルのミス。どうしてこうなるの!
 もしかして、本格的な老眼になって、自分の細かいメモ書きがよく読めず、ちゃんと読めないのに読めたつもりで動くから? と4階から5階への階段をよたよた登りながら思い当たったのであった。

 10時55分頃に521号法廷(傍聴席20席)へ入ると、傍聴人は阿曽山大噴火さんを含めて8人しかおらず、バーの向こうには、狭い法廷なのにパーテーションが置かれ、被害者であるサイバーエージェントの社長氏を証人尋問していた。11時19分から、次の証人。同じ会社の、社長室マネージャー氏(男性)。いずれも検察側証人。
 証言によると、被告人は同社のブログに相当執拗に投稿しまくり、有名だったらしい。それがあるときから「突然変異のように殺害予告してきたので」「頭がおかしくなったかな」と非常な恐怖を覚えた…そういうふうなことらしい。弁護人は相当に有能と私はみた。しかし…。
 次回と次々回の予定を決めて、11時54分閉廷。

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 13時15分から、地裁408号法廷で「道路交通法違反」の判決。
 懲役3月、執行猶予2年、訴訟費用負担。量刑からは、超過80数キロのスピード違反で、被告人は安定した企業か役所に勤務して前科なし、それしかないな、と判決理由に耳を傾けたら、髙木順子裁判官は、2007年11月17日のスピード違反であること、被告人は制限速度を100キロと思っていたと供述していたこと、それしか述べなかった。以前もそんな感じだったが、この人はいつもそうなのか? だったら傍聴人には最悪!
 定刻ちょい前に始まり、13時15分閉廷。これも最悪。
「傍聴人の方は、いったん退廷してもらえますか」
 と廷吏。
 廊下へ出ると、すでに10人くらいが集まっていた。関係者らしき人も数人。次は13時30分から「傷害」の審理。何か特別な事件?

 しかし私は、13時30分からの「強制わいせつ(等?)」を傍聴に、地裁713号法廷へ。被告人が某大学の元総長だという事件
 入ってきた被告人の印象は、私の傍聴ノートでは失礼ながら「ええーっ、つまらんオッサン風」となっている。ブレザーがおそろしくぶかぶかで、なんだ? と思ったら、逮捕されてから20キログラムほど痩せたんだという。
 今日の手続きは、追起訴状の朗読と、追起訴についての証拠調べと、証人(被告人の妻)の証人尋問と、被告人質問。途中から広い法廷の傍聴席は満席になった。
 被告人は、ほとんどの間、ずばり検察官を、かどうか定かではないが検察官の方角を、恨めしそうに下唇を突き出して見ていた。その口元が、ホッケだっけか何か魚に似てるなぁと私は見ていた。
 検察官は、上品な、見た目40歳くらいかな、上品な印象のご婦人。その隣に座った修習生が、鼻下に薄いヒゲを生やし、ボタンダウンのシャツ、ネクタイ(ニット?)をゆるめ、腕には大きな腕時計の、ホストか何かモロ水商売系の若者だった。ちなみに弁護人は2人とも女性だった。
 被告人は、語るのは得意なようで、非常に興味深い被告人質問だった。私の傍聴ノートは17ページにわたる。
 結局、ワンマンなわがまま最高権力者の周囲に、ごますりで事なかれ主義の部下、そんな構造から生まれた事件なのかな…と思えた。文部省の決まり事に反する学校経営をやってた、かのような証言および供述があり、ええっ? そんなことバラしてだいじょぶなのか? というシーンもあった。ほか、明かしてはいけないはず(?)のことが裁判ゆえに明かされたりもした。
 六本木「まどまど」のまどかママが、
「仕事ができるオトコほど遊びで羽目を外す。ほんとに仕事ができるオトコはみんなとびきりのヘンタイよ」
 旨言ってたと私は(酔っぱらった頭で)記憶してる。
 本件の場合、強制わいせつは「遊び」とは到底いえず、法廷で明かされた被告人の行為は、いわゆる変態行為ではないけれども、学校経営者としては相当に有能だったんだろうか…。
 求刑は懲役5年。次回判決。
 執行猶予は3年以下でないとつかない。3年まで落として猶予をつけるかどうか。実刑の可能性はある。15時38分閉廷。

 仕事のことで『ドライバー』へ電話したら、「自動車の燃費向上等を標ぼうする商品の不当表示事件」について公正取引委員会が16時から審判をやるとのこと。霞が関の合同庁舎6号館B棟の19階だから、今井さん行ってみれば、とのこと。お~。
 でも、6号館B棟ってどこだっけ? 警察庁で2件開示を受け、警察庁が入ってる2号館の受付で聞いたら、それって東京区検が入ってるビルではないか。なぁんだ、近いじゃん。
 けど、16時30分頃だったか行ってみたら、審判はすでに終わってた。5分ほどで終わったという。次回は7月9日14時からと聞いて、裁判所へ戻って簡裁の来週の予定をチェックし、地下の書店(拙著『裁判中毒』があったよ!)で本を2冊買い、

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 そば食堂で、かけそば大盛り290円(10円値上げしたね!)を食って帰る。
 夕方には、通風はだいぶよくなった。ここ4日、さすがに痛くて酒を抜いた。連続4日飲まないなんて、あり得ない! そのせいか、おおっ、ズボンのベルトの穴が1つ…。

 速報っ! 国賠ネットのMLで、「3分ビデオ・裁判所前の男」を教えてもらった。おお~っ!! こんなのがあったんだぁ!! このおじさん、ほぼ毎日、裁判所の正門前にいるんだよね。私は何かで言葉を交わしたことがあり、正門を出るときは軽く会釈する。だって人間、礼儀は大事でしょ。すると、「ありがとうございますっ!」ってマイクで言われるんだよね。周防正幸監督のチョーリアルな裁判映画『それでもボクはやってない』もご参照を。

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2008年5月30日 (金)

無実の守大助さんを救おう!

 ブログの更新、2日休んでしまった。
 右足中指の付け根に起こった痛風発作は、28日(水)の夕方、ウソのように消えてゆき、入れ替わりに右足親指の付け根に、さらに痛い本格的な痛風発作がきた。29日(木)は、さすがにたまらず、なんとか自転車に乗ってお医者へ。薬(ボルタレン)を処方されて飲んだら、かなり痛みが退いた。退けば、痛くてあまり眠れなかったぶん、眠くて眠くて。加えて、やっぱ裁判傍聴に通いすぎて疲れが溜まってたんだろうか、眠くて眠くて。26日(月)締切りの原稿を書かずにブログでもなかろうと、そんなこんなで、更新できなかったわけ。

 途中、守大助さんの民事のほうの裁判が、とんでもないことになったり…。私でさえ、落胆とか絶望とか怒りとかいう言葉では到底表現できない、なんとも言い難い気分になるんだから、守さん本人、またご両親は…そう思うと、ほんとに…! ストーカー判事がどうとかで司法の威信が…とか言ってる人は、ほんと大馬鹿だと…!

 6月7日(土)、港勤労福祉会館で、
~無実の守大助さんを救おう!~ 上告審報告・再審決起集会
 がある。
 午後1:15開場、1:30開始~4:30終了予定。資料代500円。
 これはなんとしても行かねば!

人気blogランキング ← 5月28日1時55分現在、530で11位。

2008年5月28日 (水)

特定の女性を狙ってのひったくり

5月27日(火)

 通風発作の痛みはだいぶ和らぎ、しかし靴はまだ履けず、下駄でひょこひょこ裁判所(東京千代田区霞が関の裁判所ビル)へ。あ~恥ずかしい。
 めっちゃ忙しいのだけど、簡単に報告を。

clip 9時55分から簡裁728号法廷で、働かない弟から逃れようと警察官を殴りに行った「公務執行妨害」の判決。罰金30万円、満つるまで算入
裁判官 「むしゃくしゃするってことは、社会でよくあると思いますが、警察官、ぜんぜん関係ないですからね」
 終わって、
弁護人 「あの、罰金全部チャラだからね」
被告人 「あっ、ありがとうございます!」

clip 同じ728号法廷で10時00分から、「道路交通法違反」(無免許)の判決。罰金25万円、満つるまで算入。
裁判官 「去年の10月に略式、無免許で受けてますよね。幸い、人身事故は起こしてないようだけども、違反もいっぱいあるようなんで、十分注意してください」

clip あと午前中に傍聴したいのは、10時45分から簡裁534号法廷の「窃盗未遂」のみ。 10時05分から「住居侵入、建造物侵入、窃盗」の判決が728号法廷であり、ついでに傍聴。
 若くて背が高く、イメージ的に悪そうな被告人。でもラーメン屋を開く夢があるんだという。無施錠のドアから侵入して盗むという手口で、被害総額約100万円。累犯前科あり。懲役1年4月、未決50日算入。

clip いったん728号法廷を出たが、廊下の開廷表に10時30分から「暴行」があるのを見つけ、傍聴してみることに。いやはや、これが、驚いた。10時45分から簡裁534号法廷の「窃盗未遂」はパスすることに。
 マンション下の公園で小学2年生女児に対し、からかってやろうと、足払いして倒し、馬乗りになって手をひねり、罰金20万円の略式命令を受けたが、不服があって正式請求した、という事件。10時45分からの「窃盗未遂」はパス、こっちを最後まで傍聴することに。
 被告人は、なかなか良い感じともいえる45歳なのに、アルコール依存症で、罪状認否や被告人質問でのやり取りが、漫画的というかなんというか、被害女児の母親の証言も含め、私の傍聴ノートは13ページにもわたってしまった。傍聴本の第2弾を出せるなら、ぜひ載せたい事件だった。
 求刑は罰金20万円。次回判決。
 11時15分までの予定だったのに、11時42分閉廷。

clip すぐに、11時15分からの予定の「窃盗・窃盗未遂」の被告人が、手錠・腰縄で入ってきた。ひどく待たされて、刑務官も被告人も可哀想。
 入ってくるなり、被告人は傍聴席の男を見て、
被告人 「あれっ、係長、どうしたの!」
 と、うれしそうにニッコリ。傍聴席の男は警察官のようだ。
 なんとなくこれも傍聴することに。
 起訴事実は2件。1件は、高田馬場の書店でのコミック本8冊の万引き。そしてもう1件が、びっくり。新宿で氏名不詳の男から、ある女性のバッグをひったくるよう、その女性宅の門が写った携帯電話写真を見せられて依頼され(報酬は1万円)、夜、待ち伏せたが女性は帰宅せず、翌朝、出かける女性をつけ、世田谷の代田橋の駅前でひったくろうとし、抵抗され、たまたまバスを待っていた会社員に私人逮捕された、というのだ。そんなひったくりって、あり? 氏名不詳の男の狙いはなに?
 検察官のほうで調べることがあるそうで、続行となった。
被告人 「うわ、めんどくさ! また来なきゃいかんよ」
 再び手錠・腰縄をつけられるとき、傍聴席の男に振り向いて言った。
被告人 「カトーレンゴーのケーが捕まっとるよ」
 そして、「早く終わらせてくれよ」とつぶやき、「3年だろ?」と検察官に声をかけ、刑務官に挟まれて奥のドアから出て行った。うわ~。
 12時20分閉廷。

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clip 13時15分から地裁725号法廷で、第1回を見逃した「公務員職権濫用・強制わいせつ」の判決。
裁判官 「被告人を懲役2年に処する……」
 なんだこの“間”は。執行猶予をつけるのか? 被告人は期待したに違いない。
裁判官 「……主文は以上です」
 実刑である。内容は報道されてる
 この片岡理知裁判官、私はお初。なんと言っていいのか、だいぶ変わった人だと思う。被告人は保釈で、実刑判決により保釈が取り消されることになったのか、検察庁の職員2人に連れられ、奥のドアから退廷。

clip 同じ法廷で、続いて13時30分から「業務上横領」の判決。営業主任をやっていた会社から、17回にわたり、総額1千万円を超えると思われるアルミニウム板、総計19トン弱を横領し、スクラップ屋に140万円くらいで売却したんだという。懲役2年、未決30日算入、訴訟費用不負担。

noodle さぁ、これで今日の傍聴は終わり。腹へった。1階へ降りると、例の娘さんがいて、毒人参さん(今発売中の『ドライバー』の「女一人で海外裁判傍聴の旅 世界の裁判ここにあり!」参照。北欧、東欧あたりのパトカー写真満載)と、某大学院生君にも会い、4人で国土交通省の食堂へ。途中、警視庁と警察庁へ寄り道して…。
 食後、合同庁舎2号館と3号館の間の、あの公園みたいなところで、4人で休憩。日差しが暖かく、幸せ~。

foot 帰宅して仮眠。足はもうだいぶ良くなった、明日には快癒だろう、と思ったのは一瞬、今度は同じ右足の、親指の付け根付近に嫌~な痛みが。だんだんと痛みは増し、赤く腫れてきた。息をするのも苦しいくらい。これってば、本格的な通風発作だ~! 中指の次は親指って、そんなのあり!? 28日(水)は11時45分から405号法廷で、5月21日に第1回を傍聴した「脅迫」の判決があるのに…。

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2008年5月27日 (火)

ミニパトの悲しき駐車違反

「今井さんの名前を袋とじで見ました」
 と某メディアから電話あり。ぎょっ! 歌舞伎町のおっぱいパブでおっぱい揉んでるエロオヤジたち、とかいう週刊誌記事に!? って行ったことないし、そんなパブ!! 一度は行ってみたいけど。

 そうじゃなかった、写真週刊誌『FLASH(フラッシュ)』(6月10日号)の、
<<6月1日改正道交法施行を前に 前代未聞袋とじ 交通ジャーナリストが撮った警察官の「交通違反」現場 密着24時!>>
 という記事に、「写真協力」として私の名前があったのだ。ほっ。

 その記事とタイミングをあわせるかのように、読売新聞に、
<<空き巣捜査中、パトカーが駐車違反…神奈川県警金沢署>>
 との記事。
 神奈川県で、パトカーの駐車違反にキップを切らざるを得ないことになったそうだ。3月にも、三重県で似たようなことがあった。いずれも、市民からの通報だという。
 昔は、こんなことはそうはなかった。なぜ最近、続くのか。理由がある。そのことは、6月20日発売の『ドライバー』に書くとして、自力HPのほうでどうしても表示されない記事(2006年9月20日発売の同誌に書いたものに若干加筆)を、ここにアップして、そのリンクを自力HPのほうに貼っとくことにしよう。

    

 駅前の銀行へ自転車で出かけたら、あっ、ロータリーにミニパトが!
 そこは私鉄K線、T駅の北口。時計回りで一歩通行のロータリーは、外側(進行方向左側)にも内側(同右側)にも、家族などのお迎えや、周囲の銀行、スーパー、レンタルビデオ店等々へ寄るための、入れ替わり立ち替わりの路上駐車が絶えない。両側とも違法駐車ではあるが、路線バスの停留所の前後などさえ避ければ、とくに迷惑はない。
 じつは警察庁は2004年と2006年に、駐車規制を見直すようにとの通達を出している。交通の安全と円滑はもちろん、駐車需要にも配意して、合理的で最小限の規制にせよというのだ。
 このロータリーなど、一律1分でも駐車禁止にしておくのはまったく不合理、不必要。迷惑になる場所を除いて、駐禁の丸い標識の下に「10分まで可」といった補助標識をつければいいのである。
 しかしそんな見直しは行われず、2006年6月1日以降、しばしば取り締まりを見かけるようになった。警察庁の交通局長は2004年の国会で、取り締まりを2倍程度に増やす旨、答弁している。そのせいなのだろう。というか、本気で規制の見直しなどしたら、取り締まりを2倍に増やすなど不可能なんだわ。

 さあ、今日はどんなふうに取り締まるのか、興味津々、私はミニパトのそばへ。
 女性警察官(以下婦警)は、ロータリーの内側に駐車したセダンのワイパーに、確認標章(取り締まりのための新しいステッカー)ではなく、警告の紙を挟んでいた。ふうん。
P1000446  だが、ふと見れば、ありゃりゃ、ミニパトはキーを差しっぱなし、エンジンかけっぱなし、窓を開けっぱなしではないか。
 エンジンのことは、道路交通法第71条第5号の違反に当たる可能性がある。反則金は6000円。キーと窓のことは同条第5の2号の違反だ。こっちは罰則はないけれども、立派な違法行為ではある。

 車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。
五の二  自動車又は原動機付自転車を離れるときは、その車両の装置に応じ、その車両が他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること。

 なにより、ミニパト自身もロータリーの内側に駐車している。右側駐車は第47条第2項の違反である。

 車両は、駐車するときは、道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。

 取り締まりのための警察車両は、標識で禁止された場所(指定禁止場所)での駐車は許されるが、法律の条文で禁止された場所(法定禁止場所)はダメなのだ。
 私は、携帯電話のカメラ(200万画素)で証拠写真を撮影。婦警は気づいて振り向き、鋭く言った。
「なんですか!?」
 胸の階級章を見ると、巡査部長だった。婦警はさらにきつく迫ってきた。
「なにやってるんですか!?」
 私は、ミニパトが違反であることを指摘してあげた。
 ところが、「いいんです!」だったか「それが何か?」だったか正確なセリフは忘れたが、婦警はまったく悪びれる様子がないのだった。あたかも私がヘンなオヤジであるかのように、ぷりぷり不機嫌そう。
 そりゃね、私ゃ前歯が1本ないし(テレビ出演のときは入れ歯なのですぅ)、平日の昼間に下駄はいてウロチョロしてるから、ヘンなオヤジかもしれんけどもさ(笑)。
「名前は?」
 と婦警は何度も尋ねてきた。
「人に名前を尋ねるなら、自分から名乗らなきゃダメでしょ」
「T署のSです! 今から帰りますから、どうぞT署へ来てください」
 そうして婦警は、ミニパトはそのままに、少し離れたところにいた相勤の婦警のほうへ「(携帯)電話貸して!」と行ってしまった。応援を呼ぶんだろうか。まぁ、いいや。

 私はミニパトの後ろのセダンに近寄り、さっき婦警がワイパーに挟んだ警告の紙を見てみた。印刷された通常の警告の文言の下に、「除外されるのは指定禁止場所だけ」という趣旨のことが手書きされていた。
 そのセダンのダッシュボードには身障者用の「駐車禁止除外指定車」という標章があった。が、除外されるのは指定禁止場所のみ。法定禁止場所はダメ。そのことを婦警は手書きで警告したのだった、直ちに取り締まることはせずに。
 それ自体は、なかなかフェアではないか。ただ、自分自身がミニパトを法定禁止場所に違法駐車させて警告ってのは、ちょっとどうも…。
 応援は来ず、婦警は相勤者とともにミニパトで去ってしまった。レッカー車があとに続いた。

 取り残された私は、昼間のTVニュースを思い出した。私立大学生らがゲームソフトやDVDを数百枚、万引。T署(と警視庁の少年犯担当?)が逮捕し、被害品がずらっとT署の広い部屋に展示(?)されてた。ああいう被害品って私なんかでも閲覧できるのかしら、とニュースを見て思ったっけ。じゃあ、それを確認がてら、行ってみようか…。
 銀行と郵便局で用事をすませてから、私は自転車でT署へ行った。

 被害品のほうは、「もしかして私が盗まれた品かも」という人には見せるが、そうでない場合はケースバイケースとのこと。まあね、下着ドロの被害品を興味本位のヘンなオヤジに見せたら、被害女性は気色悪いってこともあるだろう。ともあれ、DVD等は被害者が特定できたのでもう片付けてしまったという。

 さあ、いよいよ婦警との対面だ。私は受付のお姉さんに告げた。
「Sさんって方、おいでます? 呼ばれたので来ました。私は今井と申します」
 S婦警はまだ帰ってないという。待っていると、上司の警察官が対応に現れた。交通執行係の係長だそうだ。階級章は警部補。
「呼ばれたので来たんですけど、どういうご用件でしょうか」
 と私。警部補は、すでに婦警と連絡を取っているようで、こう言った。
「今井さんという方は(婦警は)知らないそうですよ」
「ああ、さっきは私、名乗りませんでしたから、知らないはずです。でも、呼ばれたので来ました」
「呼んでないそうですよ」
「ええっ? だって、呼ばれたから、わざわざ来たんですよぉ」
 なんだかコントのような展開だ。

 対応はていねいだったが、結局、係長はどうしても私を婦警に会わせたくないふうだった。ミニパトの違反についてはコメントを控えたいふうだった。うーん。わかるけどもさ。私は要旨こう述べて帰った。
 ミニパトはべつに迷惑じゃないのだから、S婦警をとがめるつもりはない。しかし、あのロータリーではいつも、べつに迷惑のない一般の車を取り締まってるわけだ。それってどうなの。
「違反は違反ですっ!」
 と杓子定規に取り締まるなら、自分自身も杓子定規に法律を守らなきゃ、スジがとおらないでしょ。面倒でもミニパトをコインパーキングに入れて取り締まれば「さすがお巡りさん!」となるんじゃないか、ねぇ…。

 ところで、ミニパトの違反を指摘する私に対し、婦警は名前を尋てきた。考えてみればおかしな話だ。なぜなのか。警視庁に31年間勤務した元警部補・犀川博正さんは言う。
「まぁ、牽制でしょうね」
 なるほど、そうか! 「名前は!?」と鋭くにらまれ、私は一瞬、自分が悪いことをしてるような気がしたっけ(笑)。
「あとは、相手の素性を調べるという場合もあります。敵か味方か。敵ならどんな敵か。非を認めたらどうなるか。早い段階で対策がとれますから」
 と犀川さん。では、署へ来るよう言ったのは、なぜか。
「路上だと、ヤジウマが集まってきたりする。相手も強気になる。だから、出先で勝負をかけるな、できるだけ“本陣”でやれ、ってことがあるんです。不利な条件では闘うな、離脱するのが賢明、とね」
 牽制して離脱。武道の達人のようだ。犯罪者とか、反警察感情で食いついてくる者とか日々相手にしていると、そんなワザも身につくのだろうか。
 でも、反警察感情の多くは、つまらない交通取り締まりから生まれてくるのではないか。背景には巨大な交通利権があるわけで、いわば末端の婦警や係長にはどうにもならないんだろうけれども…。

  

 以上で、記事は終わり。
 じつはT署とは、警視庁調布警察署だ。
 調布署の女性警察官たちは、その後も違法駐車を続け、私がうるさく言ったもんだから、だろうか、T駅(つつじが丘駅)のロータリーでは違法駐車しなくなった。タクシーの“溜まり”にミニパトを置くようになったのだ。
070616_133401  しかし、他の場所では平然と違法駐車を続け、「ダメでしょ」と注意してあげても、「なんですか!」「いいんですっ!」と、ふてぶてしく居直り、そのくせこそこそ逃げ去ってしまう。
 最近、あまりにひどいケースがあり、調布署へ電話したところ、あとでかけ直すと言ったきり、音沙汰ナシ、ま、それは、私の電話番号をメモし間違えたのかもしれないが。
 警察への信頼(妄信ではなく信頼)が崩れるのは、国民にとって好ましくない。かつ、パトカーの目に余る違反は、悪い奴に付け入る隙を与えることにもなる。法的手段をとらねば、と思いつつ忙しく日々が過ぎ去っているところです…。

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2008年5月26日 (月)

スクープ! 農林水産省に「愛国食堂」

 悩むまでもなかった。
 起きたら、下駄さえ履けないくらい激痛で。
 右足中指付近が、晴れて赤い。熱を持ってる。完全に通風発作だろうと思う。

 裸足ならなんとかよたよた歩くことができ、私は裸足での運転は慣れてるから、足の先っちょでペダルを踏まないよう気をつけて、車で行き、裁判所で車椅子を借りて…という姿を想像してみたが、それじゃあ“話題の人”“話のネタ”になりすぎるってもんで(笑)。
 なので、ゆるゆる原稿を書きつつ、水をがばがば飲んで、安静に過ごしたょ。明日は、なんとしても下駄で行ける程度には回復しとかないと。そして明日出かけるまでに、原稿を1本を仕上げないと。

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 ここで、農林水産省の食堂の、とっておきのマニア情報を。
 先週開示を受けた文書のうち、「中央合同庁舎1号館内農林水産省職員食堂出店者公募要綱」に、第2食堂から第6食堂までの配置図がある。

※2008年5月27日追記  同省のMAPを見ると、別館のイメージが掴みやすい。B3a出口に近いほうが北別館、C1出口に近いほうが南別館だ。

 北別館(かつて第3食堂があったところ)の1階に、第2~第4食堂が集中して6月中にグランドオープンし、一般も利用できるようになる。で、南別館の東側の端(かつて地下に第2食堂があった。今もまだ第2は営業してるんだろうか)は、地下に第5食堂、1階の喫煙所のそばのスペースの隅っこに第6食堂が配置されることになる。
 だから、第2~第6の各食堂の番号は、第3を除いて、日本語でいうところの“がらがらぽん”になるわけだ。

 それでだ、その業務内はこうだ。

 職員第2食堂は、和食メニュー中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第3食堂は、丼物メニュー中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第4食堂は、そば・うどん中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第5食堂は、洋食メニュー中心の販売品目を取り扱う食堂の営業
 職員第6食堂は、飲食物のテイクアウト中心の販売品目を取り扱う食堂の営業

 太字部分は、今井がごくりとツバを飲みながらマウスを用いた(笑)。
 第3食堂は、かつて「丼物メニュー中心」ではなかったから、その意味ではすっかり“がらがらぽん”ということができる。
 第6食堂のテイクアウト品目は、おにぎり、になるらしい。
 他に、こんなことが書かれている。

 国産食材100%のメニューを少なくとも1品提供。

 これが、私が「愛国ランチ」と騒ぐ所以だ。
 こうも書かれている。

 食料自給率に関し、外食産業の模範となるメニューを提供。(例えば、メニュー全体の食料自給率の平均が50%以上、そば、うどん、パンの原料(小麦、そば粉)は国産を使用など)

 「愛国食堂」だね。せめて75%以上としなきゃダメ? そりゃそうかもしんないけどさ、小麦、そば粉を国産にってのは、とりあえずすごいじゃないか。
 食料(食糧)自給率を高めるのは、安心・安全ということだけじゃなくて、生命循環のバランス、豊かな国土を守ることでもあり、異常気象がこれから激しくなるなか、国を守ることもあるのだ(そんなふうなことが、生活クラブ生協の冊子に書いてあったよ)。だから防衛省の食堂は、全品国産食材100%に違いない。食糧の補給を外国に押さえられてて防衛もナニもないからね。って話、飛びすぎですか(笑)。

 ま、そのうち、「国産と称して、アメリカの遺伝子組み換え小麦のパンだった。愛国偽装だ!」とか起こらないよう、頼んますよ。

 問題は酒である。酒については、「提供する食材の種類」の項にこうある。

 勤務時間外の懇親会等での飲食(種類含む。)の提供(第3・4・5食堂は除く。)

 そして、「営業日及び営業時間」の項にこうある。

 種類の提供は、18時15分~20時00分

 最悪っ! 裁判は、だいたい17時よりだいぶ前に終わるのだ。酒類の提供が始まるまで1時間も待つなんて、できるかっつーの! どうする?
 昔は17時か17時15分から飲めたのだ。だんだんと人心は荒廃し、飲める時刻は遅くなり、嗚呼、国破れて山河あり、燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや…ってどゆ意味だっけ。酒好きの傍聴マニアの気持ちがお前らにわかるか、わからんだろ、悲しいぞよ、そういう意味だっけ。

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2008年5月25日 (日)

下駄で裁判所へ? ヤだな~

 金曜だったか、仮眠から覚めたとき、右足の中指の付け根付近に違和感があった。疲れ果ててソファで寝たもんだから、指を妙な形に曲げるかどこかに押しつけるかしてて、それでかな、と思った。
 だが、だんだんと違和感は痛みになり、痛みは増してきた。
 通風? 毎年6月の前後辺りに発作がくる。でも、中指付近ってことはないでしょ。
 と笑ってるうち、通風発作のときのような膨満感があり、痛みは耐え難くなってきた。普通に歩けない、まるで痛風発作のときのように。

 いま、野菜たっぷり自家製コロッケと、自家製なすの天ぷらと、たっぷりの大根おろしと、甘えびの刺身少々と、その頭を酒と醤油と茶色い砂糖でさっと煮たのを肴に(どれも旨くて、極楽だぁ~happy01)、缶ビールと米焼酎とバーボンを飲みながら、原稿を書いてるんだが、明日は裁判所へ行けないかもしれない。行けても、靴は履けないかも、腫れ上がって、激痛で。だから下駄で行くのか? 猛暑でも土砂降りでもない日に、下駄で? やだなぁ~、目立つことはしたくないのだよぅ。

 明日(26日)私が傍聴したいのは、
   13時10分 715号法廷 公用文書毀棄 判決
   13時20分 418号法廷 公務執行妨害 判決
   13時30分 802号法廷 名誉毀損 判決

 802号って、いちばん端っこの、小さい法廷だっけ? もしそうなら、13時前から傍聴人が集まり始め、公務執行妨害のあとで行っても、いや、公用文書毀棄のあとで駆けつけても、席を取れない可能性が高い。
 どうしよう、こんなので悩むのイヤだから、いっそすぱっと全部あきらめようか。ってそういう選択の仕方はおかしい?
 公務執行妨害(外国人の事件)は、あとで広報で主文だけ確認すればいい、ともいえるから、どなたか、公用文書毀棄と名誉毀損がどんな事件だったか、教えてくれないかしら。とか言いつつ、下駄でよたよた行ったら恥ずかしい…。嗚呼、裁判中毒人は、しょーもないことで悩むよ。

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 アクセス数の激増は、本日午後から急落し、13時台以降は各時間100前後で落ち着いてます~。メジャーなニュースサイトで紹介されることの威力は大きい、つーことですな。

 mixi の自己紹介のページの「好きな食べ物・飲み物」の欄に、第5食堂はもうなくなったのに、「農林水産省地下第5職員食堂の鯖生姜焼きまたは味噌煮定食(半食)400円!! 日本定食百選の上位間違いなし!!」と書いていることを、何年か前のご相談者から指摘され…。

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パトカーの最高速度、上限撤廃へ動くのか?

 当ブログのアクセス数は、土日はがくんと落ちる。
 24日(土)の時間帯別のアクセス数は、22時台までこんな感じだった。
  19時台 80
  20時台 21
  21時台 51
  22時台 73
 ま、いつもだぁいたいこんなものだ。1時間に100を超えることはそんなにない。
 ところが、23時台、こうなった。
  23時台 570
 ええっ!? 翌25日(日)はこうだ。
  0時台 673
  1時台 426
  2時台 228
  3時台 154
  4時台 116
  5時台 127
  6時台 190
  7時台 222
  8時台 271
  9時台 421
  10時台 393

 アクセス解析でリンク元を見ると、上位に自力HP「今井亮一の交通違反相談センター」が並んでる。自力HPのリンクを踏んで当ブログへ来られた方がほとんど、ということだ。
※ 昔、TINというグループのHPを活動の本拠としており、その後、2001年8月14日、自分のPCから新しいHPを発信できるようになり、「自力HP」と呼んだ。ちなみに当ブログの開設は2006年2月4日。

 自力HPのアクセスが、どかんと伸びたってことなのだな。
 自力HPのアクセス解析は、2008年3月頃にPCを新しくしてから、だったか、解析サービスを提供してるFC2が何かを変えてから、だったか、見られなくなってる。
 が、なんとか挑戦してみたところ、見られるようになった。
 で、アクセス数の急激な伸びの原因がわかった。
パトカーが速度違反で摘発!? 時代遅れの規定に振り回される?
 産経新聞のこのニュース記事に、自力HPと、そのFAQの1つ「パトカーの違反はどうなるの?」へのリンクが貼られてたんだね。

 ところが、「パトカーの違反はどうなる?」を見ると、記事の下のほうが表示されなくなってる。なに? しかもっ、その記事の冒頭で紹介してる「ミニパトの哀しき駐車違反」、これはまったく何も表示されない。真っ白。HP作成ソフトのほうで、何をどう試しても、表示されない。なんで? 私のPCで表示されないだけで、他のHPではちゃんと表示されてるとか? もぉう降参ですわ。

 つーわけで、パトカーの違反については、当ブログでも、
オービスに撮影されたパトカー警察官の『不送致事件検討表』
 という記事でも言及してるので、読んでみてください。普通見られないマニアックな内部文書もアップしてるよ。

 話はちょと戻り、前出の「パトカーが速度違反で摘発!? 時代遅れの規定に振り回される?」との記事について。記事中に、こうある。

 緊急自動車の最高速度規定は昭和35年の施行令制定以来、一度も改正されていない。捜査サイドは「車の性能が上がり、逃走車両の速度も速くなっており、時代に即したものに」と規定速度の引き上げを求める。一方、「逃走を阻み、自分で手錠をかけるという刑事魂はよく分かるが、道路事情は変わっておらず、安全面からは今も妥当な規定」というのが交通サイドの言い分だ。

 スピード違反の裁判では、被告人はこういう責められ方をする。
「高速走行は、事故を起こしやすく、事故が起こった場合の被害が甚大になる。よって、スピード違反は最悪なのだ」
 単に、飛ばせる状況だったから飛ばしてみたよん、というケース以上に、逃走車を追いかけての高速走行は危険といえるだろう。逃走車はパトカーよりもっと必死なわけで、それにより罪もない国民が死傷させられる可能性は高く、実際しばしば死傷させられているし。
 いや、もちろん「刑事魂」はありがたいことと思う。感謝する。けれども…。

 警察内部で足並みはそろわないが、「仮に規定を20キロ引き上げたところで、150キロで逃走する車両は追跡できず、根本的な解決にはならない。隣県に逃走するケースも考えれば、迅速に包囲網を敷けるよう各警察間の連携などを強化するべきではないか」(ベテラン捜査員)という声も根強いという。

 この声にも大いにうなづける。
 で、結局どうなるのか。
 産経新聞がこういうでかい記事を打ったのは、警察庁のほうでこれから大がかりなことをやる用意があり、その様子見、なのかもしれない。今後、緊急車両、警察自動車の速度について、いじるなら、「引き上げ」ではなく上限撤廃、へ行くんじゃないかな。あわせて、パトカーなどを(つまり予算を)増やす方向へもいくかも。
 ま、とりあえずそんなところで。
 今日は「赤れんがまつり」。今回は小学生らを引率せず、1人で見てこようと思ってたが、やっぱ行かない。原稿を書かねば。仕事のメールも、だいぶ何本もほったらかしに(ごめんなさい!)してるし…。

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 元警視庁警部補・犀川博正さんの新しいサイトができたよ!

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2008年5月24日 (土)

裁判傍聴の“毒性”による機能障害

 来週は東京簡裁に「窃盗未遂」の新件が4つも入ってる。

  27日(火)10時45分 534号法廷
  28日(水)10時30分 826号法廷
  28日(水)10時45分 728号法廷
  29日(木)10時00分 534号法廷

 いずれも1コマ(45分間か50分間)だったかな。
 1週間に新件4件は多い気がする。4件とも男性氏名。うち1件でも、電車内のスリ未遂の否認があるのかどうか。←『裁判中毒』参照。

 東京地裁は、私がぽつぽつメモした限りでも、報道された(主に、被告人氏名で検索すると報道されたらしい)事件がけっこうある。
 ただし、事件の内容が報道のとおりとは限らない。報道がいつもいつもデタラメというわけでは、もちろんないと思うけど、殺人事件などもともとないのに、マスコミが警察の発表&リークに乗っかってフィーバーしたがゆえに、後戻りがきかなくなり…というケースさえあるのだ。

 26日(月)13時30分~14時30分 名誉毀損 審理
 被告人氏名で検索すると、同じ女性に対するストーカー&業務妨害で2003年1月に懲役5年を食らった被告人の事件かと思われる。
 27日(火)13時15分~13時30分 公務員職権濫用等 判決
 5月16日の第1回公判を見逃したやつだ。被告人は犯行時警察官。
 29日(木)10時00分~11時00分 贈賄 判決
 板橋区の税金工事をめぐる事件らしい。
 29日(木)13時30分~17時 現住建造物等放火等 審理
 消防団員が放火しまくった事件。
 30日(金)10時00分~17時00分 死体遺棄・殺人 審理
 振り込め詐欺関係の事件らしい。この被告人は当時31歳。
 30日(金)11時30分~11時50分 強制わいせつ致傷 判決
 被告人は犯行時、大学総長だという。

 東京高裁では、

 5月26日(月)10時00分 803号法廷 自動車運転過失致死傷 判決
 大型クレーン車のアーム部がトラックに衝突した事件。
 5月28日(水)15時00分 104号法廷 詐欺等 第1回(傍聴券)
 ジー・オーグループの、地裁でだいぶ長く争われてた事件の控訴審。
 5月29日(木)15時00分 102号法廷 威力業務妨害 判決
 都立板橋高校の事件だ。陛下の御心を思うと…。

 などがある。
 こういうのを検索で調べて(近ごろは便利だよね~)、どの日にどんな順序で傍聴できるかできないか、予定を組んでると、ほんときりがない。私は有名事件にはあんまり興味が湧かないのだが、それでもきりがない。
 昔は、「原稿書きとご相談対応とを両立させようってのが、そもそも無理なんだ」とか言いつつ無理をやってた。その後、5年前から「東京簡裁の道交法違反を全件傍聴!」と言い出して、無理の程度がさらにきつくなった。そして最近、道交法違反以外をかなり傍聴している。これじゃあ、もう…。
 なわけで、なんとか裁判所へ行かない理由を探そうとしてるのだが…。
 初めての傍聴本のタイトルが『裁判中毒』と聞いたとき、ええ~っ!? と、ものすご~く意外な感じを受けたけど、ほんと中毒に、つまり裁判傍聴の“毒性”による機能障害に陥ってるんじゃないか、という気がして…。なんとか抜けだそう、と思っても抜け出せないのが中毒か、いやいやそんな…。

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2008年5月23日 (金)

農林水産省に愛国ランチ?

 朝の丸の内線は、熱帯植物の温室のようだった。エアコンの故障なら故障と、アナウンスがあるはず。ないところを見ると、駅員は知らないわけで、これは通勤人たちを疲弊させて国力を減衰させ、かつイライラ犯罪の増加を期待する、敵国工作員の仕業かと思われ…。

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 9時50分から簡裁534号法廷で、5月14日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」(首都高4号線下り赤坂のオービスによる62キロ超過)の判決。
 傍聴席に、丸5年間にわたり簡裁の道交法を傍聴し続けてきた私からすると、不似合いな若めの女性が。この人、昨日の地裁519号法廷の道交法違反にいた女性では? もしそうだとすると、何者?

 判決は、オービスのメーカーの言い分を理由もなく信じたうえで、その信じ込みを崩す特段の事情(要するに無実の証拠)が(そんものを殊更残さなくしてあるのがオービスなのに)ないからと、求刑どおり罰金10万円。
 それはまぁ、決まりきった判決であり、べつにいいんだけど(良くはないけど。笑)、八木澤秀司裁判官は、引っかかり引っかかり、ゆっくり長々述べたので、終わりが10時7分をまわってしまった。10時から地裁420号法廷で、5月16日に第1回を傍聴した「公然わいせつ」(逃げる女性を追いかけて自慰行為を見せつけ)の判決だったのに、間に合わなくなってしまった。

 んもぉうっ! と嘆きながら出たが…。
 阿曽山大噴火さんが法廷に残ってる。上述の女性も。他にも数人残ってる。なんで? ドアの外から小窓を覗くと、若く背の高い女性被告人が、留置場管理の警察官に挟まれて奥のドアから入ってきた。続いて覗いた礼田計さんが「あっ!」となった。その被告人の前刑の裁判を、礼田計さんは以前傍聴したんだという。おぉ~!
 つーことで、礼田計さんといっしょに直ちに傍聴席へ戻り…。

 (開廷表の時刻では)10時から「窃盗」の新件。
 杉並区のスーパーで缶コーヒーとコーラ、計184円を万引き。私服警備員が現認し、店外で私人逮捕。
 私は被告人を左斜め後ろから見ていたのだが、その角度からだと、かなりの美人。被告人席のすぐ後ろに痩せた母親がいて、俯いて目を閉じたその横顔は、ヨーロッパ方面の美人のよう。
 母親の知人を介してアパートを借りてもらったのだが、「めんどくさくて」働かず、最長1カ月くらい、一切食べずに籠もることもあり、電気はあまり使わないので止められても苦にはならず、「視野狭窄」で「孤立」していたんだという。しかしだいぶ本は読んでるようで、供述の端々に難しい熟語が混じるのだった。
 「アメリカンマイムの終焉」と聞こえたが、『アメリカン・マインドの終焉』なのだろう、その本のことが反省文に出てくるそうで、
裁判官「命について書かれてる…。生き方について悩んでたのかな?」
被告人「はい」
 というシーンがあった。だいぶ古い本だ。被告人は古書店で1冊100円で買ったんだろうか…。
 前刑は、同じく万引きで、懲役1年2月、保護観察付き執行猶予(3年2年。宣告は2006年7月14日、7月29日確定。礼田計さんによれば、同じ534号法廷で、堀内信明裁判官が言い渡したんだそうだ。おぉ~! しかし一度も保護観察所へは行かなかったという。今回、実刑は免れないだろう
 ちなみに、この弁護人、雰囲気的に被告人と逆なんじゃないかと思えた。人生、なにがどうなるか、ほんと、わからんものである。
 本件の求刑は、懲役1年4月。10時56分閉廷。

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 冒頭で触れた若めの女性は立たず、ちょっと癖がありげな傍聴人(次の被告人の関係者)が入ってきたので、引き続き傍聴することに。
 次は(開廷表の時刻では)10時45分から「窃盗」の新件。
 バイクの女性と2人乗りして獲物を探し、ドライバーで錠を開けての、車上荒らし。罪状認否は、
被告人「間違いありません」
 これも2008年の、2月に東京簡裁で、車上荒らしにより懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年の判決を受けており、実刑は免れないだろう。追起訴があり、他にも追起訴の可能性があるとのことで、弁護人は存分に弁護活動を行うつもりのようで、しばしモメ、続行。

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 もう眠くて眠くて、もう帰りたいのだが、15時まではなんとか居ようと…。
 地下で、かき揚げ付き、かけそば大、計380円を食べ、419号法廷の近くの一般待合室で座ったまま仮眠。左腕がしびれてしまった。
 礼田計さんに起こされ、地裁429号法廷で「道路交通法違反」の新件。
 首都高・環状線・外回り、港区芝2-2のオービスによる80キロ超過(測定値130キロ)。ま、ごく普通の事件、ではあるんだけど、いやはやなんとも。被告人のスーツ、靴、家族の事情、反省の弁、弁護人、検察官、そして園原敏彦裁判官の訴訟指揮、どこからどこまで「うっわ~!」な、興味深い裁判だった。詳しく書くと、そうとう面白いと思う。でも書くヒマない。ごめんね。
 求刑は相場どおり懲役3月。14時37分閉廷。

 そして15時から、簡裁728号法廷で、5月16日に傍聴した「住居侵入」(前刑[殺人で懲役10年]の出所後まもなくの犯行)の判決。懲役10月、未決20日算入、訴訟費用不負担。

 さて帰ろう。帰って少し仮眠してから、アジア記者クラブ2008年5月定例会<<「事件」など存在していなかった北陵クリニック冤罪事件 司法劣化、検察と報道の共犯関係を検証する捜査の現状を知る>>へ行かねば。

 …んが、帰る前に来週の高裁の予定をチェック。来週はもっと忙しくなりそうだから、と思いつき、農林水産省で、だいぶ前に開示決定が出ていた食堂関係の文書「06年07年度の食堂の公募要綱及び企画提案書及び企画提案があった社のリスト」4件の開示を受ける。こっ、これはすごいぞ! 「愛国ランチ」というにふさわしいメニューが義務づけられてたり。いいね!
 北別館の新食堂群は、6月1日は無理そうだが、6月中にはグランドオープンになるらしい。メディアの記者諸氏よ、報道するときは、私がゲットしたこの文書を見とくといいですよ。うわはは。なに? 開示請求マニアだからマニアックに喜んでるだけ? ふんっ。
 その開示を受けてる途中、最高検の情報公開の係から電話があり、検察庁へ。そうこうしてるうち17時に近くなり、また裁判所へ戻って来週の簡裁の予定をチェック。もう腹がへって疲れ果ててしまい、悩んだ末、上記定例会はパスすることに…。

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2008年5月22日 (木)

一般人は裁判官より聖人君子か

 13時11分頃、裁判所の玄関へ入るとき、霞っ子クラブのユキさんにばったり。ルーシーさん殺害事件の今日の控訴審は、傍聴券(13時10分締切り)は先着順、つまり定員割れだったそうだ…。
 金属探知機のゲートをくぐり、国賠ネットの方々にばったり。今日はバレンタイン国賠の期日が入っていたのだ。

 いちおう高裁民事808号法廷へ行くと、かなり傍聴席が埋まってるようだったので、バレンタインさんと握手して、私は同じ13時30分からの、東京地裁・刑事7部(前田厳裁判官?)519号法廷、「道路交通法違反」の新件へ。
 免許を取得したことのない無免許、&酒気帯び0.24ミリグラム。
 被告人(47歳)は、20年以上前に覚せい剤の前科があるものの、その後は内装業を自営し、従業員たちから相当に信頼され慕われているようで、彼らの上申書は「社長のような実績のある人は他にいない」「仕事は責任感あるし面倒みてくれる」「情に厚くハートで接してくれる」「その証拠にみな長年勤務している」と。若いときの過ちを乗り越え…偉いと思う!
 しかし交通違反については、「大丈夫、捕まらない」「事故さえ起こさなきゃ大丈夫」と安易にやってしまう…よくあることなんだよね。
 その後の前科は、昨年5月の無免許、罰金20万円だけだそうで、なのに求刑は懲役1年2月。重すぎない? 裁判官はどう判決するのか。
 この公判を、学生には見えず、単にぶらり傍聴に来た風ではない若めの女性が、せっせとメモしつつ傍聴していた。どこか慣れてる風。ネットで記事を書いてる人か? 声をかけようかと思ったが、怖そうでヤメた。私は気が弱いにょ(笑)。
 14時9分閉廷。

 14時25分から、5月12日に傍聴した「公務執行妨害」(警察官に頭突き)の、地裁418号法廷で判決。懲役1年、執行猶予3年、訴訟費用負担。

 同じ法廷で14時30分から、「覚せい剤取締法違反」の…判決というのは私の見間違いだったらしい。カテーテルを使用して尿を採取した、とか言っていた。次回、医師を尋問することになった。真っ向否認のようだ。
 14時49分閉廷。

 法廷(20席)の前に、人が集まり初めていた。どうも、15時15分から(だったかな)の「東京都青少年の健全な育成に関する条例等違反」の審理、の関係らしい。

 私は東京高裁・民事7部(大谷貞男裁判長)511号法廷へ。提起側:西村博之、相手側:山本一郎、の「損害賠償等請求控訴事件」の第1回口頭弁論があるというので。
 内容はさっぱりわかんなかったが、ふと気づくと、傍聴人の1人が腿の上に置いたノートパソコン(アップルの白い薄いやつ)をヒタヒタ打っていた。うわっ、民事はそんなことになってるのか~。
 あそうそう、大谷裁判長が、こんなこと言ってたよね。
「こちらの裁判官もこのへんについては専門家ですので、ご期待に応えられると思いますよ」
 「このへん」が何を意味するのか、私はよくわかんなかったんだけど、そんなこと刑事裁判じゃ聞かれないので、メモしたわけ。
 15時12分閉廷。

 向かいの民事39部・513号法廷の開廷表を見ると、「和解金」の証拠調べ(本人・証人)をやってた。開けっ放しのドアから、ちょっとお上品そうな若い女性が入っていった。あれ? この女性、さっき511号法廷の傍聴席にぽつんといなかった? 何なんだろう…。

 念のため地裁刑事418号法廷へ行ってみると、もう満席で、関係者が入れるかどうかヤバイ状態になっていた…。
 ちょっと総務課へ寄ってから、とっとと帰る。腹へった~。

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 宇都宮地裁の裁判官(判事補でも特例判事補でもなく判事)が、「ストーカーの行為等の規制等に関する法律違反」の容疑で逮捕され、裁判員制度の施行が1年後に迫ってるのに…と、ぼろくそ叩かれてる。
 これで裁判やら司法やらへの信頼が失われる云々(うんぬん)という意見には、私はものすごく違和感を覚える。裁判官だって人間、やっちゃいけないことをやっちゃう者がときに出てくるのは、当たり前じゃん。
 これしきのことで失われるのは、それは「信頼」じゃなくて「幻想」でしょ。裁判官=聖人君子、みたいな幻想。
 本来は処罰されるべきなのに、警察・検察との関係を利用してウヤムヤにしちゃったとか、ウヤムヤにしようと画策したとか、そして何より、警察・検察を妄信して無罪を有罪にしたとき、裁判、司法の信頼は失墜、崩壊するのだ。

 「イザ!」というニュースサイトの「ストーカー裁判官逮捕 識者『裁判員制度まであと1年という日に…信頼失う』」という記事に、こうある。太字は今井。

 元東京高裁刑事部総括判事、木谷明・法政大法科大学院教授(刑事法)は「裁判官の職務からすれば(意識的に犯罪を繰り返す)ストーカー行為はあってはならない。法曹界への衝撃は大きい」。
 その上で「一人の問題で裁判官全体のイメージが崩れるわけではないが、裁判官への信頼を失う事件。裁判員制度導入を前に相当悪い影響がある。逆の言い方をすれば、だからこそ裁判官だけに任せておけない、一般の人も一緒に裁判をやらなければいけないと思ってもらいたい」と話した。

 これ、「一般の人」は、ストーカー行為も性犯罪も薬物犯罪も窃盗も詐欺も横領も暴行も傷害もやらない、裁判官を超える聖人君子だというんだろうか。
 裁判員制度ってのは、根本的に狂ってるから、擁護しようとすると、おかしなことなる…そういうことがここに、わかりやすく露見してる、と私は思うんですけど。

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2008年5月21日 (水)

正義ぶった検察官もいつか真人間に

 時刻を間違えて人定質問に遅れ、ヤメようかどうしようかぎりぎりだったのだが、某氏が立ったあとの席(良い席)に座らせてもらえたこともあり、結局最後まで傍聴してしまった、13時15分から東京地裁・刑事10部(野村賢裁判官。私はお初)403号法廷(狭い法廷)の、「脅迫」の新件、落語協会を脅したと報道されてたやつ

 傍聴ノートは8枚半に渡り、やり取りを逐一書いていくと非常に興味深いと思うのだが、今回の記事は是非とも短くしてくれと、仕事等が押せ押せになり焦り始めたもう1人の私が言うもんだから(笑)。

 ま、ちょっとだけ挙げるなら、報道に出てきたのは、事件のごくごく一部なのだな、ということがひとつ。とくに、被告人はなぜ「破門」になったのかという部分。そこは阿曽山大噴火さんがレポートしてくれるんじゃないかな。
 それから、「ナメとったら命落とすど(ぞ?)」「全員殺すぞ」「お前らも巻き添えや」とか電話をかけまくったことについて、被告人は「ちょっと言い過ぎた」と反省し、それに対し検察官、裁判官は、「あなたにとってあれらの言葉は『ちょっと言い過ぎ』という程度なのか」旨、しつこく突っ込んだのだが、「あんたらの業界では『殺しちゃうよ』とかごく普通の言葉なのか」とは誰も問わなかったことが、私は不思議に感じた。
 あと、この検察官(私はお初)は、キャラが立ってたよぅ。“正義の執行者”ぶった、嫌らしいエリート小僧風のキャラが。表情や仕草にも、存分に現れてた。証人や被告人が言うことを、自らの語彙に置き換えて固定し、その置き換えた言葉をもとに、勉強秀才風の理屈で突っ込むという、ありがちなシーンも見受けられた。
 しかし、若いときにこれほどキャラが立つってことは、逆に大いに見込みがあるといえる。そのうちどかんと挫折を経験して、私のような真人間になれる可能性がある、うむ、頑張りなさい、どわはははははっ。
 ちなみに野村裁判官も、だいぶんに個性的だよねぇ。このペアの公判には、傍聴マニアが張り付くことになるぞと、予言しとこう。
 求刑は懲役1年。14時20分閉廷。

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 14時30分から東京高裁・刑事7部(植村立郎裁判長)717号法廷で、「傷害致死」の判決。ちょうど時間が良かったので、なんとなく傍聴したのだが、びっくり。
 知的障害で自閉症でアスペルガーで、感情をコントロールできず衝動的に暴れたりする弟(42歳)に対し、病院は満員だと断られて入院させることもできず世話してきた兄(犯行時47歳)が、とうとう、凄まじいまでの暴行をふるい、左肋骨3本、右肋骨6本骨折、骨折端が胸膜を突き破って肺に達し、右血胸(けっきょう)等で死亡に至らしめた…簡単に外形だけいえばそんな事件。これも詳細を書くと「ええ~っ!?」なのだが。
 一審は情状を酌んで、傷害致死の下限の懲役3年としたが、

刑法第二百五条  身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。

 検察官が控訴したのだった。で、控訴審の判決は、原判決破棄、懲役4年6月、原審の未決90日算入。保釈中だが、控訴審でも勾留期間があり、その期間は法律の定めに従って全部算入されるんだとか、植村裁判長が言ってた。あとで法律を確認しとこう。
 植村裁判長は、
「公判前整理手続きの、よりふさわしい形での運用が示唆される事案ともいえる」
 なんてことを言ってた。植村さんは本をいろいろ書いてるのだ。

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 3時から民事のほうで「ひろゆき」の控訴審第1回…と思ったら明日だった。
 来週の予定を木曜分までチェックし、15時30分から地裁・刑事17部(市川太志裁判官)723号法廷で、「道路交通法違反」の判決。
 2005年1月に無免許で罰金刑を受け、同年5月に無免許で懲役4月、執行猶予4年となり、それから新車を買い、本件は2008年3月の無免許。
 判決は懲役6月。被告人(72歳!)の保釈は取り消されることになり、大きな荷物を持って、検察職員とともに奥のドアへ消えた。

 続いて15時35分から「公務執行妨害」の判決。
 これ、16時15分までとノートにメモがあり、「40分全部使わないまでも、公妨の判決としては長すぎない!? 無罪!?」と傍聴してみたのだ。
 んが、通訳付きの事件だった。通訳付きは長くなる。被告人は、外国人氏名。そんなこと、メモするときチェックしとけよっ。

 とはいえ、「ええっ!」となる事件だった。被告人(身柄、拘置所)は、何歳ぐらいなんだろう。妙な表情をしていてわかりにくいのだが、ま、30歳前後なんだろうか。永住資格あり。昨年12月25日の昼前、千代田区永田町、総理官邸付近で、職場を解雇され生活が不安定なことを(通訳の言語はどうも中国語)、総理大臣に訴えようとし、警戒に当たっていた警視庁警部の大腿部などを多数回蹴り、胸を多数回殴打したんだという。その直前には議員会館へ民主党のオザワという議員に訴えに行き、会えなかったんだという。しかし、暴行に当たることをしてないし、公妨の故意もない、という主張だったらしい。
 判決は、懲役1年、未決60日算入、保護観察付き執行猶予3年。あの付近には監視カメラがたくさんあるのに、その記録画像のことは、判決理由には出てこなかった。
「適切な監督者の存在がうかがわれないことを考慮し、保護観察を付することとしました」
 と市川裁判官。しっとり柔らかそうな長い髪のお姉さんの通訳が、それなりに早口なのだけど、おっそろしく長かった。
 15時58分閉廷。

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 それから警視庁へ寄り、今日は9件開示請求。昨日は8件。アフィリエイトのポイントを監禁もとえ換金せねば! じつは最近、アフィリエイトのことで、サイトを見たり電話をかけたり、某娘さんに教えを乞うたり、いろいろ頑張っているのです、私なりに。遠くふり返れば、当ブログの主たる開設目的は「アフィリエイトで1億円!」だったのだから。

 23日(金)の昼間、日比谷野外音楽堂でイベントがあるよ~

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2008年5月20日 (火)

包丁は夫の肺、横隔膜、胃袋を貫通

 今朝は、ものすごい風雨。横浜地裁・川崎支部の裁判官が、強風で通勤の電車が遅れ、向精神薬「リタリン」の詐欺の判決言い渡しに約40分遅れたそうな
 私の場合、午前9時半までに新宿着の急行等、の先頭が女性専用車両の扱いになる路線で、「9時50分ちょいに新宿着だから大丈夫」と先頭車両に乗ったら、見渡す限り女性ばっか、ぎょわっ!? ということがあった。そういえば電車が1時間ほど遅れてるとの案内があったっけ。遅れがなければ8時50分ちょいに新宿着、だから女性専用? との可能性を考えて隣の車両に移ったが、あとで表示をよく見たところ、そうは読めなかった。あれは何だったのか。たまたま偶然、見渡す限り男性がいなかっただけ、なのか…。

 今日は、東京簡裁・刑事2室2係(小川利行裁判官。この人、映画俳優の誰かに40%くらい似てない?)728号法廷で、10時30分から「公務執行妨害」の新件、11時15分から「道路交通法違反」の新件。
 どうしても傍聴したい事件が、こうして同じ法廷で2件続くのは、非常にラッキー。
 公妨をなぜ、どうしても傍聴したいか? それは、公妨も道交法違反と同様、簡裁の公判廷へ出てくるってことは否認の可能性が、他の事件に比べてどどんと高いからだ。そのへん『裁判中毒』で詳述。

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 けど、両方とも否認ではなかった。そんなこともあるよね~。
 公妨のほうは、働かずに同居する弟から逃れたくて、酒を飲んで交番へ警察官を殴りに行ったという事件。交番内の防犯カメラの映像によると、被告人のいきなりの渾身のストレートパンチを、警察官は巧みな体裁きで防御し、現行犯逮捕したという。おお~。
 求刑は罰金30万円
 道交法違反のほうは、罰金前科1犯ありの無免許。
 求刑は罰金25万円
 いずれも被告人は41歳で、身柄(拘置所)。犯行日は3月の23日と28日。職業は、無職ではないものの不安定。逮捕・勾留して「満つるまで算入」(またはかなり算入)、の事件なのだろう。←その意味も『裁判中毒』で詳述。
 道交法違反の閉廷は11時40分。

 今日はどうも体がだるくて重くて眠くて。土曜と日曜、有酸素散歩約1時間を頑張りすぎたせいか。昨夜7時間ほど寝たが、その前が3時間ほどだったせいか。それとも気圧と湿度のせい? もう帰ろうよ、いや、もう少し…。
 ダレた気分を盛り上げようと、一方通行の地下通路を通って、滅多に行かない家裁の地下食堂へ

 悩んだ末、広東麺470円。職権もとえ食券を買って配膳口に並んだとき、とんでもないことが起こった!
 私の前のスーツの紳士(60代後半か70歳くらい?)が、体を前に折り、配膳口のステンレスの部分に顔面を…。どういうギャグ? 変な人ぉ…と思ったら次の瞬間、紳士は、体から何かが抜けてしまったように、ぐにゃりと後ろへ崩れた! うわ! 私はあわてて支えたが、何かが抜けた体は重く…。
 紳士は仰向けに倒れた。気道が塞がれないよう、紳士のあごが少し上を向くようにし、呼びかけたが、反応がない。胸を触ってみると、動いてない!? げっ、心肺停止!? それは早合点で、間もなく紳士は意識を取り戻し、もっと経ってから起き上がれたのだが、や~、焦ったよぅ。  
 じつは私は、家裁の食堂は慣れなくて、中華と和麺とどっちに並ぶのかよくわからず、ちょうど紳士の真後ろにいたのね。慣れてれば横にいて、その場合、突然のことに呆気にとられるばかり、支えられなかったかもしれない。そしたら紳士は固くつるつるの床にゴツンと禿頭(とくとう)の後頭部を打ち付け、大変なことになってたかも。私も、いつ倒れるか知れない。倒れるときは幸運な状況で、と思ったよぅ。
 広東麺を食べてから14階の医務室へ行ったら、「倒れた瞬間は誰も見ていない」とのことで、119番通報したのは私ですと、状況を説明…。

 というわけで、東京地裁・刑事16部(後藤眞理子裁判官)726号法廷で、13時30分から「道路交通法違反等」の、13時40分から「覚せい剤取締法違反」の、13時50分から「道路交通法違反」の、判決。
 13時前に、そばの一般待合室で求刑もとえ休憩してたら、若い学生風の男女がいて、「さっきの司法修習生じゃない?」「俺も来年あれになるのかぁ」「あたしはこの部に配属になるかも」とか談笑してた。法科大学院の学生なんだろうか。

 彼ら彼女らの目当ては、726号法廷のお隣、東京地裁・刑事8部(朝山芳史裁判長)725法廷での、13時15分からの「殺人未遂」(被告人は女性氏名)の新件だ。
 私も傍聴してみた。被告人は黒いタイトスカートのスーツの、ハンカチを握りしめときどき涙を押さえる若い女性。おっそろしく声が小さくて、私は最前列で身を乗り出したけど、人定質問はほとんど聴き取れなかった。。
 裁判員裁判に備えて、検察官は後ろの巨大スクリーンを使って冒頭陳述を行った。文字や矢印が、びわわ~んと(そんな音は出ないけど)現れて大きくなる、という技(わざ)も用いられていた。
 以下は、2008年2月2日付け産経ニュース。■部分は記事では実名。

夫婦げんかで夫刺す 東京・江東
 2日午前1時15分ごろ、東京都江東区東砂のマンション住人から「夫を刺した」と110番があった。警視庁城東署員が駆けつけたところ、タクシー運転手の男性(39)が背中から血を流しており、妻が包丁で刺したことを認めたため、傷害の現行犯で逮捕した。夫は病院に運ばれたが重傷。
 逮捕されたのは無職、■■■■容疑者(31)。
 調べでは、■■容疑者は同日午前1時10分ごろ、夫とけんかになり、台所にあった柳刃包丁(刃渡り約20センチ)で夫の背中を刺した。■■容疑者は「首を絞められるなどの暴行を受けた」と供述している。

 だが冒陳で語られた内容は、要するに…。
 被告人は夫以外の男性といわゆる不倫関係にあった。夫は疑った。1月30日未明に被告人が帰宅したところ、夫は使用済みの避妊具を発見。被告人は、相手は行きつけのスナックの客で名前も知らない、今回だけだと言い逃れた。夫は被告人を殴ったり蹴ったりした。翌31日夜、夫はそのスナックへ行ったが休みだった。翌2月1日にも行ったが客はおらず、被告人の言い分はウソと夫は思った。翌2月2日の午前1時すぎ、夫は被告人を暴行、詰問した。夫は包丁を持ち出したが、危ないと思ってダイニングテーブルの上に置いた。その後、夫がそのテーブルのそばにしゃがんで娘と会話していたとき(娘が2人いる。両親の激しい諍いに起きてきたんだろうか。ここで私のそばの若い女性傍聴人が、声帯を震わせずに「えーっ!」と小さく発した)、被告人はテーブルの包丁、刃体長20.7センチの、細身の鋭い柳刃包丁をつかみ、夫の背中のほぼ中心を刺した。包丁は、深さ16~18センチ、刃の大半が突き刺さった。被告人は次女を連れてマンションを飛び出した。が、夫や長女が気になり、戻って110番通報。包丁は夫の肺、横隔膜、胃袋を貫通しており、1万cc近い出血(ここでまた若い女性傍聴人が「えーっ!」と発した)。夫は全治約3週間の胸肺部刺創等…。
 続いて弁護人による冒頭陳述が始まった。これは公判前整理手続きの裁判なんだろう、13時15分から17時まで取っている。裁判員制度がスタートすると、午前中に裁判員と補充裁判員の選任手続きを行い、その後さっそく、こういう審理が始まるのだ。
 検察官の冒陳を聞けば、被告人はまったく悪質きわまりない不倫妻! ではあるけれど、弁護人は何を言うのか。たとえば、被告人は数年来、夫から激しい虐待を受けており、そのことで相談した優しい男性と、つい肉体関係を持ってしまい、それがバレて、今回は娘が起きてきたので夫は包丁を置いたが、次は必ず殺される、とパニックになり発作的に刺した…とか言うかもしれない。

 しかしもう13時26分、私はそっと傍聴席を立った。満席の暑い法廷で、素人への印象づけが勝負ともいえる公判を、みんなといっしょに長々見ててもしょーがない。私は私の持ち場へひっそり戻ろうと。

 725号法廷(20席)は、ガラガラ。傍聴人は、いちばん多いときで私の他に2人しかいなかった。
 13時30分からの「道路交通法違反等」は、酒気帯び・自動車運転過失傷害・措置義務違反(ひき逃げ)だった。判決は懲役1年6月、執行猶予4年
 13時40分からの「覚せい剤取締法違反」は、累犯前科ありで、懲役1年6月、未決算入30日
 13時50分からの「道路交通法違反」は無免許で、懲役5月、執行猶予3年、訴訟費用負担。

 終わって14時53分、726号法廷のドアの覗き窓から覗くと、さっき私が座っていた席も埋まっていた。
 埋まっていなくても戻るつもりはなく、早々帰って少し仮眠。幸運を願う前に、ムリして倒れないようにしなければ、と。

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2008年5月19日 (月)

手首のひじに近いほうをつかんだと証言しながら…

 803号法廷は、この廊下のいちばん北のほう。ずんずん歩いていくと、周囲は暗くなり、なぜか左右に赤ちょうちんやスナックが。裁判員制度の関連の、工事かしらん。803号法廷はどこだっけ、中華店の女性従業員に尋ねたところ、そこを右に折れた先だという。あそう、ありがとう。…んが、ここって中華店の店内ではないか。そこをぐるっと回ったところですよ、と女性従業員。窓外に、なるほど、ぐるっと回る通路が…って、大きな池の周囲の、あの朽ち木の柵みたいなのを伝って行くのか? ま、いいや。外へ出ると、雪。おぉう、これも風流か。朽ち木の柵を伝って行くと、やっぱしねぇ、足を滑らせ、池へどぶん。でも、幸い池は浅く、片足ですんだ。なんのこれしき。秋の枯葉が積もり腐ったような地面は柔らかく、気持ちが良い…。
 それから、もう忘れてしまったが、これじゃあ開廷時刻に間に合わないかも! となる事件があって、目が覚めた。3時間しか寝てないにょ! 3日連続、裁判所の夢。かつてこんなことはなかった。裁判中毒、いよいよヤバイぞ(笑)。

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 11時30分から、5月9日に第1回を傍聴した「住居侵入・ストカー行為等の規制等に関する法律違反の判決。
 12分ほど前に行くと、すでに法廷前に10人近く。11時25分には満席(20席)。
 判決は、懲役1年、保護観察付き執行猶予3年
 裁判官は、執行猶予と保護観察の意味を長々説明し、事件の内容には一言も触れなかった。好奇の目を輝かせる傍聴人の前で、被告人(身柄、拘置所)の所行を晒したくなかったとか? もしそうだとすれば、傍聴人の存在は刑罰効果となる、ともいえるんじゃないか。ふぅん。
 11時35分閉廷。直ちに傍聴席に背を向けそそくさと奥のドアへ去る被告人を、その関係者(母親?)らしき女性が、ずっと立って見送っていた…。

 警視庁へ寄り、8件開示請求。
 国土交通省の地下の、新しい食堂で、和定食A。500円。うーん、悪くないとは思うのだが、懐かしの第5食堂ほどの満足感はない。第5食堂に魅入られし者の、これから放浪の旅が始まるのだ、なんつって。

 13時10分から、東京高裁・刑事11部(池田耕平裁判長)715号法廷で、「道路交通法違反」の判決。
 被告人は、チョーお年寄り。被告人席から証言台の前へ、よろよろ伝っていく、という感じ。2006年10月に無免許運転で懲役5月、執行猶予3年の判決を受け、本件は2007年6月の無免許。原判決は懲役5月控訴棄却、当審の訴訟費用不負担。
裁判官「歳も歳だし、体も体だから、つらいとは思いますが、2度目は、やはり罪を償ってもらえわねば、というのが裁判所の判断です」
 刑務所内で寿命を全うすることになるんだろうか。

 その判決が始まる前に、あらま! 『裁判中毒』の175ページに登場する、元裁判官の弁護士さんが。次の「詐欺」の弁護人なのだという。
 13時13分閉廷。

 しかし私は715号法廷を出て、13時30分から、向かいの717号法廷(高裁刑事7部、植村立郎裁判長)、「埼玉県迷惑防止条例違反」の控訴審第1回へ。
 埼玉から東京への電車内において、埼玉で痴漢して東京に入って逮捕された事件かな。否認かな。と傍聴してみたところ、電車内の痴漢かどうか不明なものの、否認だった。
 検察官が、埼玉県の同条例を証拠調べ請求。原審ではそんなもの当然わかってる前提で、証拠としては調べなかったので、と。弁護人は同意。
 弁護人も証拠調べ請求。被害女性の供述の変遷について。それは原審で主張すべきことなのだが、弁護人のほうは、そんなもの当然わかってると思ったら判決では無視されたと、どうもそういうふうなことらしかった。
 その取調請求に対する検察官の意見は、「異議はございません」。私は驚いた。そこは「不必要」と述べるのが決まりじゃないの?
 植村裁判長は、検察官に異議がないことも理由に挙げ、続行となった。あの検察官、なんで「不必要っ」としなかったんだろう。腹に一物ある、見所アリの人物?
 13時46分閉廷。

 一服しに降りた1階で、さっきの弁護士さんにばったり。
 未決算入のこと、高齢服役者の処遇のこと、裁判になる度に反省・悔悟を誓い、しかしくり返す者を、有罪にして刑務所へ送ればいいのかということ、そういう人たちに対し、エリート検察官・裁判官がいくら偉そうに反省・悔悟を強いてもダメだということ、じゃぁどうあるべきか、等々の話を、楽しく興味深くさせてもらいました。勉強になるな~。つか、「じゃぁどうあるべきか」について、意見が一致したのが、ね。その話はまた今度。

 14時から東京地裁・刑事20部(齋藤千恵裁判官?)431号法廷で、「器物損壊」の新件。
 被告人(身柄、拘置所)は63歳。外見は暴力団っぽいのだが(実際、過去に暴力団員だったという)、背が高く小顔で、格好いい。人定質問で生年月日を言うとき、あれ? この訛り(なまり)は…と思ったらそうだった、本籍は石川県だった。おぉ~。
 要するに、酒に酔って勤務先(建築・解体関係?)の事務所のアクリル看板(電灯入り)を、観葉植物の幹を持って叩くなどして損壊したんだという。
 監禁致傷等で前科9犯、うち3犯は本件と同種の建造物損壊等。2007年10月に建造物損壊(等?)で懲役6月、執行猶予3年の判決を受けての、本件は2008年3月の犯行。
 私も石川県出身。身びいきで言うわけじゃないが、この被告人の法廷供述は、非常に、なんというか、損得抜きで誠実に真摯に、真情を吐露しているものと思えた。
 ただ、弁護人が弁12号証まで出したのには、おどろいた。

 14時22分、被告人質問の途中で、私はそっと退廷。
 東京高裁410号法廷で、5月12日に第1回を傍聴した「脅迫・威力業務妨害の判決。広い法廷に、傍聴人は私を含め7人だったかな。
 14時28分、弁護人が来た。被告人が来ない。弁護人が外へ出て、戻って書記官に「今連絡したんだけど…とれない…」と。14時31分、弁護人の携帯がブブブと鳴ったような音が聞こえ、弁護人は「もしもし~、あ~はいはい」とまた外へ。すぐ戻り、書記官に「出廷しない…」と。やり取りからして、出頭する予定だったのに、急に来ないことになったらしい。
 14時31分、3人の裁判官が登壇。
 主文、本件控訴を棄却する。
 聴き取れたところによると、控訴の趣意は、審理不尽、事実誤認だったようだ。脅迫の構成要件不該当、脅迫の結果の不発生、脅迫の故意の不存在、威力業務妨害の構成要件不該当、認識の不存在といったことを争ったらしいが、中川武隆裁判長は1つひとつおそろしく簡潔に斬り捨てた。「(被告人側は)白と解釈すべき主張するが、事実自体が黒であることは明らか、よって白と解釈できず黒である」というふうな論法と聞こえた。当たり前すぎて…みたいな。「ねたみ」という言葉が判決中に何度か出てきていた。

 14時41分閉廷。
 急ぎ、さっきの「器物損壊」へ。なぜか529号法廷と間違えて回り道してしまったが、14時43分、そっと431号法廷へ戻ると、まだ弁護人からの被告人質問の途中だった。長っ。
 前述のとおり、この被告人は非常に好印象で、検察官2人(男女)が、例によっての、失礼ながらエリート坊ちゃん、嬢ちゃんが机の上で考えました、みたいなパターン化した突っ込みをするのが、哀れに思えた。

 14時55分、私はまた途中で退廷。
 廊下を走って、冒頭の夢に出てきた803号法廷(高裁刑事5部。中山隆夫裁判長)へ。4月21日に控訴審第2回を傍聴した「窃盗未遂」(電車内でのスリ未遂)の、被告人質問なのだ!
 睡眠不足で、途中少し、気を失うように眠ってしまったものの、16時16分までの長い被告人質問のなかで、決定的だったのは、犯行時は冬で被告人はダウンジャケットを着ていたのに、ゴトー巡査は現行犯逮捕する際、被告人の手首のひじに近いほうを両手で掴んだと、ダウンジャケットのことに一切触れずに証言してたことだ。真実は、ゴトー巡査とウチダ警部補が、被告人はスリ犯だ! と固く見込み、よっしゃパクってやろうと追尾し、被告人がリュックを持ち替えるため身動きしたところを、慣れないゴトー巡査がカーッとなって「スリだ!」とやってしまった(被告人の手の甲の部分を強く掴んだ)、ということである可能性が大いにある。被告人の供述には、かなり説得力があったと思う。
 しかし、解釈じゃなくてそもそも事実認定については、「無罪の可能性については徹底的に疑い抜き、有罪の可能性を徹底的に探す」という日本の刑事裁判の大原則、そして、「被告人は検挙されたそのときから、机上で(書類の上で)だけ物事を考えたがる検察官・裁判官がどう突っ込むか、何を必要とするかを完全に俯瞰、予測し、状況の細部を完全に記憶して、その細部と些かでも異なる部分がある調書には、どう脅され誘導されようが、絶対にサインしてはならない」という鉄則からすれば、逆転無罪の可能性は低いというべきなんじゃないか。
 でもね、それを「ズルイ」と言ってばかりじゃ、現実問題ダメなわけだ。そういう原則、鉄則を当たり前のこととして、争わねば。そうやって争ったのが、三浦和義さんかも。

 本日の傍聴はこれでオシマイ。
 最初のストーカーの判決をいっしょに傍聴した、六本木「まどまど」のまどかママといっしょに地下鉄へ。

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2008年5月18日 (日)

少しだけ/日曜日には/毒が抜け

 午前11時から何か傍聴したいのがあったんだ。10時からも何か入ってたっけ。あ~、寝てられない。手帳を確認せねば…と早々起きたら、土曜日だった。
 そして日曜、16時(って妙な時刻)から10~20分刻みで何件か公判があり、あと数分に迫ってるのにトイレへ行きたく、近道しようと喫煙所の壁を伝い降りたらそこは渚…すぐにゴツゴツした岩場となり、あぁ、俺はあの岩々を飛び伝って法廷へ行けるのかしら…と目が覚めた。あの海は、Nシステム踏査で行った沖縄の、ホテルの裏手の海とどこかの海がごっちゃになってたと思う。
 土曜と日曜の夢を比較して、裁判中毒の毒は日曜には若干抜けたとみることができるかできないか。

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 しかし月曜朝からまた裁判所通いとなる。
 とくに月曜(19日)は15時から、
   高裁803号法廷で、『裁判中毒』でも書いたスリ未遂の被告人質問
   地裁425号法廷で、チョー珍しい「化製場等に関する法律違反」の証人尋問
 が重なってる。
 困るんだよね~、こういうの。
 やっぱ私は、スリ未遂のほうへ行くんで、どなたか「化製場等…」の様子をご報告いただけないだろうか。第1回公判の様子は…ってその日の記事、忙しくて「つづく」としたまま、ころっと忘れてたよ! あ~もぉう、今日中に簡単にアップしとくです。

 ついでに言っとくと、5月20日(火)10時45分から簡裁728号法廷に「窃盗未遂」の新件が入ってる。被告人は女性氏名。私はたぶん傍聴できない。

 コメントしときたい報道等、いろいろあるけど、ムリ。6月1日に改定道交法(の一部)が施行され、あちこちからコメントを求められることになる可能性が高いので、その準備もしとかないといけないし。

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2008年5月16日 (金)

作業報奨金47万7千円を豪遊で使い果たし

 あ~どぅしようどぉしよう、えぇい、迷ったら行ってしまえ、と今日も朝から裁判所へ。とほほ。
 地下鉄で…。修学旅行か社会見学らしき中学3年生(脇に抱えた2穴ファイルに3年1組と書かれてた)男女数名が乗ってきて、その1人の男子の頭髪が、弁護人や被告人によく見かける形だった。なんつーの、頭髪の中央部から後頭部へかけての中心線がつんつん立ってる、みたいな。梅干しの種を立てた、みたいな。梅干しカット、と呼んでおこうか。

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 10時から東京地裁・刑事1部(髙木順子裁判官)408号法廷で、「道路交通法違反」の新件。

clip 早めに法廷に入ったら、9時55分から「業務上過失傷害」の判決。
 被告人は、黒スーツで角刈り、だいぶ若く、ちょいヤクザ風。昨年4月、信号交差点を右折する際、出口横断歩道の夫婦に衝突、1人に入院71日の骨折、1人に軽傷を負わせた、という事件。禁錮1年、執行猶予3年、訴訟費用負担。
 弁護人がさっそく梅干しカットだった。やたら傍聴人が多かった。

clip 10時から「道路交通法違反」の前に「わいせつ図画販売目的所持」の判決。
 被告人は身柄(警察留置場)。見た目60歳くらい。多額の借金を抱え、インターネットから入手したわいせつ画像(動画?)をDVDに焼き、わざわざ上京して売り歩き、駅のコインロッカーに(21枚?)入れ、自首したんだそうだ。懲役1年2月、執行猶予3年
裁判官「わざわざ上京して、なんでこんなことをしたのか、と思いますけども」

clip そして「道路交通法違反」。
 被告人は42歳、会社員。杉並区上高井戸、中央自動車道下り0.8kp付近のオービスによる81キロ超過(測定値141キロ)。だいぶ余裕を持って出かけたが、事故渋滞で出勤時刻に遅れそうになり、先を急ぐ気持ちから飛ばしてしまったんだという。
 そこの制限速度は100キロと思っていたと言う被告人に対し、髙木裁判官は、わずか2キロ(km)ほどの間に5つも60キロ(㎞/h)制限の標識があるのに、なぜ見ないのかと、しきりに質問してたが、被告人の供述の趣旨は、「普段は飛ばすほうではなく、燃費も考えて、いつも高速道路は80~100キロで走ってるので、標識は気にせず(視界に入っても意識はせず)、制限100キロと思ってた」であり、良い悪いは別にしてそれは何ら不自然ではないだろうに…。
 求刑は懲役3月。相場である。
 前科なし。違反歴は通行帯違反1件のみ。大学卒業後、同じ会社に勤務。ま、直ちに判決(懲役3月、執行猶予2~3年)かな。と思ったら次回判決となった。
 10時41分閉廷。

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clip 11時から地裁・刑事21部(安藤範樹裁判官)420号法廷で、「公然わいせつ」の新件。最近「公然わいせつ」がよく目につき、私は若干ハマってる。
 被告人(26歳)が奥のドアから刑務官に挟まれて入廷してくるとき、一瞬、女性かと思った。シチュエーションのせいもあるんだろうが、目つきがちょっと気味悪い感じ。
 「酒を飲んでしまうと自分のちんちんを人に見せてしまう癖があり」、今年4月、仕事を終えてコンビニでビール350ミリリットルを飲み、焼肉店で中ジョッキ5~6杯を飲み、午前2時半頃、歩道で「自分の好みの女性」(27歳)を見つけ、つけていき、「今が見せるチャンスだ」と駐車場において自己の陰茎を見せつけ手淫して自慰行為をし、被害女性が逃走するや、100メートルにわたって追尾し、立ち止まった女性に再び陰茎を見せつけ手淫して自慰行為をし、怒鳴られて逃走、被害女性が携帯電話で呼んだ交際相手により私人逮捕された、のだという。
 2003年5月に(つまり21歳のとき)公然わいせつで罰金30万円、同年10月に電車内の痴漢行為で罰金40万円、2004年4月に電車内の痴漢行為で懲役6月、保護観察付き執行猶予3年、2005年8月に公務執行妨害(と何か?)で懲役刑(メモしきれなかった)、2007年8月に、下着を盗む目的で住居侵入、2008年2月に公然わいせつで罰金30万円、計6件の前科あり。暴行などの前歴もあるのだという。
 ③と④は本件と累犯の関係(服役後5年以内の犯行)だと検察官が言ってたから、④で実刑となり、③の執行猶予は取り消されたんだろう。
 ③の痴漢の示談金も、⑥の罰金も、島嶼部に住む母親に立て替えてもらい、返済を約束したのに返済せず、かえって仕送りを受けることもあったのだという。
弁護人「給料は?」
被告人「額面で26万円くらい…」
弁護人「住居、光熱費、税金を引いたら?」
被告人「17万円くらい…」
弁護人「そのうち酒は、どれくらい使ってるの?」
被告人「7万円くらいは食費等に…」
弁護人「あと10万円は?」
被告人「ほとんど食費に消えてます」
 酒が好きで、ヤメられないのだそうだ。
 弁護人は、性犯罪と酒との関係(犯行の原因理由)について鑑定(情状鑑定)を請求したが、安藤裁判官は採用せず。
 求刑は懲役6月(の実刑)。
 「手淫して自慰行為」という言葉が何度も出た。
 「手淫」と「自慰行為」は違うのか…。
 12時1分閉廷。

restaurant どこへ行こうか迷った末、地下のそば食堂で、昨日と同じ、かき揚げ100円と、かけそば大盛り280円。

wobbly なんとなく1階の開廷表を見たら、11時から地裁725号法廷で「公務員職権濫用等」の新件が!! 拙著『裁判中毒』でも書いてるように、これは非常に珍しい罪名だ。なのに見落とした!? なんで!? 先週チェックした別の開廷表を再チェックしたところ、罪名が「強制わいせつ等」になってた。開廷表って、アテになんないんだよね~。
 阿曽山大噴火さんが当然傍聴したというので、ねぇねぇどんな事件だった? と聞いたところ、「今井さん、ほんとニュース見てないっすね」と言われてしまった。そうなの、見てないにょ(泣)。つか、私は、ニュースを見て「これ傍聴したい」と思うことは、あんまりなくて、傍聴して「これ、たしかニュースであったぞ。うわ~」となるほうが好きなのね。

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clip 13時15分から、地裁519号法廷で、4月22日に第1回を傍聴した、「飲食店のヘルプ」だという被告人の「道路交通法違反」、無免許&酒気帯びと無免許(求刑懲役10月)の判決。
 廊下に某氏がいて、向かいの522号法廷(地裁民事16部。生野考司裁判長)で13時30分から「発信者情報開示等」の弁論があるという。じゃ、こっちが終わったらそっちへ行くよと。

 「道路交通法違反」は、犯行車両(父親の形見の高級外車)の登録を抹消するのに時間がかかるからと、判決期日をだいぶ先にしたのに、まだ抹消が済んでなかったことが影響したか、懲役10月、執行猶予5年。5年って! 執行猶予は何年が多いか、『裁判中毒』参照。←そんなことまで載ってるマニアックな傍聴本なのですよ。

clip そして向かいの522号法廷へ。
 傍聴席で、缶コーヒーを飲みながら黄ばんだような文庫本を読んでた男性が原告で、被告は「(株)はてな」だった。「規約違反をした利用者には厳しい態度で…」「より侮辱性の高いものを…」「いやいやタイムスタンプだけですから」「重要なのは名前とメールアドレスで」などの言葉が聞こえたが、内容はさっぱりわかんない。私は、原告席の机にぽつんと置かれた缶コーヒーを、これって刑事裁判ではあり得ない光景だな~と、眺めていたのであった…。
 終わって出ると、さっきの「道路交通法違反」の被告人と弁護人が廊下でまだ話してた。

clip もう帰ろうかと思ったが、午前の「公然わいせつ」の前科に下着窃取目的の「住居侵入」があったので、いや、「ので」ってこともないのだけど、なんとなく、14時20分から東京簡裁・刑事2室3係(田中芳和裁判官)728号法廷、「住居侵入」の新件へ。
 法廷に入ると、前の「窃盗」の新件が終わるところ。被告人は身なりの良い女性で、「娘のためにも、もうけして万引きはしないと、この場で誓います…」と、激しく泣きながら最終陳述。その弁護人が、例の「道路整備特別措置法違反」の弁護人の弁護士だった。あの事件以外でお見かけするのは、これで3回目だろうか。

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clip で、「住居侵入」。
 被告人(身柄、拘置所)は67歳。紺地に白いストライプの、ものすごく古そうな(ある意味チョーおしゃれな)スーツ。今年3月、カネがなくなり3日食っておらず、何か食い物を窃取しようと、マンションの外壁工事の足場を上り、住人らに発見され、110番通報により臨場した警察官から「そこを動くな!」と大声で言われて隣のビルへ飛び移り(わお!)、現行犯逮捕されたんだという。
 それだけなら「あそう」で終わるのだが、なんと、98年3月に千葉地裁・松戸支部で「殺人」で懲役10年を宣告され、満期出所して間もなくの犯行なのだという。

clip 14時27分、書証の要旨告知が甲5証まできたところで、乙号証をとくに聞きたいんだけどしょーがない、と私は退廷。地裁民事4部(端二三彦裁判長)622号法廷へ。さっき某氏から聞いた、原告:織原城二、被告:(株)読売新聞東京本社の「損害賠償」の第1回弁論へ。その原告の損害賠償請求訴訟の情報がほしいと、どこかの週刊誌から言われてたような気もして。どの週刊誌かもう忘れたので情報は渡せないのに。
 原告、訴状陳述。被告、答弁書陳述。甲1、2号証提出。次回期日を決めて閉廷。

clip 急ぎ728号法廷へ戻ると、まだ乙4号証(戸籍)の段階だった。やほ。
 そして被告人質問。
 今年1月15日に、作業報奨金47万7000円くらいをもらって出所したんだという。へぇ! ところがそのカネを、親族の元への複数回の往復旅費にせいぜい3万円程度使ったほかは、「歌が好きなものですから」「女性がいる飲食店」で、1回3万円くらいずつ「豪遊」して使い果たし、アパート(普通のアパートとは違うらしい)に入ったときは3~5千円しかなく、生活保護費を2回もらってすぐ失踪し、ホームレス生活となり、またカネがなくなり、本件犯行…ということなのだった。
 前科(少年時の処分は含まない)は、1960年(って被告人が20歳頃だよ)の強盗傷害を皮切りに、窃盗、銃刀法、傷害、公務執行妨害等、殺人も含めて8件。さすが、起立の姿勢が良かった。
裁判官「矯正教育を受けて、なにも感じなかったの?」
被告人「マジメにやろうと思ってはいるんですよね。社会へ出ると、中で考えてることとちょっと違うんで、つい…」
裁判官「1月15日に出所するとき、何を考えてたの」
被告人「まず住居を定めようと…」
裁判官「(作業報奨金を)計画的に使おうという気持ちはなかったんですか」
被告人「最初は(計画的に)使おうと…。だんだん、だんだん違うくなってきちゃったんですよね」
 求刑は懲役1年。
被告人「これから(服役する)刑を最後に、マジメになる覚悟です」
 15時13分閉廷。

crown もう疲れて疲れて。ぽかぽか天気なので、ちょっと寝ようかと日比谷公園へ行ったが、待て待て、忙しくてサボってた開示請求をがしがしやっておこうと、まずは法務省へ。
 玄関から、晴れやかな和服や燕尾服の高齢男女、およびそのお付きの人、みたいな人たちがぞろぞろ出てくるではないか。法務省で結婚式? いや、そうじゃなかった。褒章関係のイベントがどこかであり、バスで法務省の裏側へ戻り、1階ロビーを通って正面玄関から出てくるのだった。みんな、にこやかで晴れやか。へぇ~。

bottle 東京地検(高検)へ寄ってから、警視庁へ。
 副玄関の受付の女性2人が、見慣れない女性で、あれ? デパート店員のような制服を着てる。思い切ったことをしたな~。とよく見たら、ビックリ! 胸の名札に「株式会社コアズ」とあるではないか。ええ~っ!! そんなことまで業務委託するようになったんだ~!!
 いつからかと尋ねたところ、4月からだと。ん? 4月に入ってから私は警視庁へ来てなかったの!? 情報公開の部屋へ入ると、机の位置が少し違ってた。うわ~。
 そうこうするうち17時が過ぎ、裁判所へ戻って来週の簡裁の予定をチェック。
 それから合同庁舎3号館(国土交通省など)で、某週刊誌と某娘さんと酒。2号館(警察庁など)へとハシゴ。ボトルまで入れちゃってぇ(笑)。

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2008年5月15日 (木)

2度仕掛けた盗聴器を2つのTV番組に暴かれ

 11時30分から東京高裁・刑事8部(阿部文洋裁判長)717号法廷で、5月1日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」(酒気帯び保護観察付き執行猶予中の酒気帯び)の判決。

 早めに着いたのでぶらり近所の法廷を見にいったところ、地裁・刑事17部・718号法廷が、当事者がいて傍聴人も2人(背広の男が並んで2人)いるのに、ドアが施錠されてた。あれ? とガチャガチャやってたら、向こうのドアから書記官が出てきて、「非公開ですので一般の方は傍聴できません」と。廊下の開廷表には何も書かれてない。へぇ~、非公開の何かを、大きいほうの法廷を使ってやるんだ~。

 酒気帯びのほうは、11時29分から始まり、控訴棄却(原判決は懲役7月)。
 会社へ(から?)帰る途中に飲酒し、迎えに来てもらったのに、バイクで帰るのは寒いし、と誰かを乗せて普通乗用車を運転したんだそうだ。0.35mg。00年に酒気帯びで執行猶予付きの懲役刑を受け、その猶予が満了した翌04年、酒気帯びで懲役6月、保護観察付き執行猶予5年の判決を受け、本件酒気帯びは05年なんだそうだ。
 11時32分閉廷。

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 11時45分から、高裁・刑事4部(門野博裁判長)803号法廷で、「窃盗」の判決。
 ちょっと早めにと始まった。被告人は、女医のような婦長のような教員退職者のような、たぶん60代の、わりと大柄な女性。グレーのスーツに、薄茶のタイツ。
 05年3月に、スーパーでの食料品の万引きで、懲役1年、執行猶予3年の判決を受け、07年10月にまたスーパーでロールパン1袋ほか899円を万引きしたんだそうだ。
 原判決(懲役10月)ののち、夫(いかにもお金持ちそうな恰幅のよいオジサン)とともに被害店へ謝罪に行き、精神科へ通院して治療し始めたとかで、原判決破棄、懲役10月、執行猶予3年、原審における訴訟費用負担。おぉ~。
 実刑の場合、訴訟費用(自白事件なんだろうから国選弁護人の費用)は負担させないのが通例のようで、だから原審では不負担だったが、控訴審で猶予にしたから負担させると、そういうことなんだよね。
 11時47分閉廷。
 外へ出て被告人は泣きながら「ありがとう…」と弁護人に言ってた。

 地下のそば食堂で、たしか初めてかな、かき揚げ100円をつけて、かけそば大盛り280円を食った。やっぱ、かき揚げをつけると、そばの味が違うな~。

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 13時15分から、東京地裁・刑事17部(市川太志裁判官)718号法廷で、4月22日に第1回を傍聴した「電波法違反・住居侵入の判決。

 12時13分、718号法廷のそばの一般待合室へ。
 昨夜5時間足らずしか寝てないので、少し居眠りしようと行ったら、弁護人&被告人らしき2人が話してた。午前中に別の法廷で終わった“粗暴犯”の事件、の弁護人&被告人かな? 「故意はもう認めるということでいいのかな」「僕はそのつもりはなかったんですけど、ただ、人から見られたらそう取られても仕方ないかなと…」などと話してた。なるほど、それってたしか、『冤罪File (ファイル) 2008年 06月号』のインタビュー記事で田中森一さんが語ってた被告人の心境だっけ…とか思ってるうちに、寝てしまう。
 12時50分頃、ふと目を覚ますと、718号と720号法廷の間の廊下に、もう数人集まってた。早すぎるよぅ。
 開廷表を見ると、720号法廷(高裁・刑事2部・安廣文夫裁判長)は13時10分から、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」の判決(「等」がついてたかな)。
 ふぅん…。そっちを先に傍聴しようかと、720号法廷へ。すると、坊主頭に黒スーツの若者たちがぞろぞろ入ってきた。今日はこの若者たちを、あちこちで見た。警察関係だろうか。
 13時7分、やっぱ欲張っちゃダメだ、この判決が3分で終わって718号のほうが定時に始まるとは限らない、と立ち上がり、718号法廷へ。何やってんだか。

 13時15分からの718号法廷は、弁護人の1人(年配のほう)と被告人が遅れ、13時19分開始。んもぉうっ。
 懲役1年、執行猶予3年
 ま、それ自体は普通だと思うが、驚いたのは、被害者宅へ仕掛けた盗聴器を、「偶然テレビ局からの情報により」発見され、つまり盗聴器探しの番組で発見され、そのあとまた盗聴器を仕掛けたところ、「別のテレビ局の情報により」発見されたってこと。そっ、そんな偶然ってあるのか!?
 いや、番組スタッフはロケの効率を考えるはず。被害者宅の付近は、盗聴電波がよく傍受される地域だったのか? 現場は世田谷区の…。
 13時25分閉廷。

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 念のため720号法廷を覗いてみると、まだ判決をやってた! 否認だったのだ。電車内の痴漢で、事実誤認の主張だったらしい。しかし控訴棄却
 それが13時29分閉廷。

 すぐに次の弁護人と被告人(身柄、拘置所)が入ってきた。「覚せい剤取締法違反・傷害致死」。なんとなく傍聴することに。
 いや~、これがね~、被告人控訴なのはいいとして、被害者の死亡についての慶応大学と東北大学の鑑定が違っていて、弁護人はどっちの大学にも関係ない第三者的立場の医師に、どっちの鑑定が信用できるか鑑定を依頼しているので続行してほしいと言うのだが、安廣裁判長は、一審でできたはずだと難色を示し、かなりモメたのね。安廣裁判長の言うことも、弁護人の言うこと(無茶な主張じゃなさそう)も、なるほど、なのだが、全体にどうも、裁判ってのは、「事実誤認によりもしかしたら無罪の者を有罪にするんじゃないか」というヒリヒリ感よりは、法律の条文に形式的に従ってとにかく早く終わらせることにばっかり、こだわるものなの? という印象を受けた。
 結局、弁護人がすでに相当準備しているらしいこともあり、また事実認定に関わることでもであり、なのだろう、続行となった。安廣裁判長でなければ、「迅速」のほうを優先させたかも、と思った。
 14時8分閉廷。

 途中、霞っ子クラブのユキさんがきた。同じ法廷で次に、なんだっけ、もう忘れたよ、ユキさん好みの重い事件があるのだ。覚せい剤&傷害致死なんて、今井が普段傍聴しない事件の傍聴席に今井がいるもんだからビックリした~、旨言われてしまった。あはは。そういえば、法廷で会うことってまぁずないよね。
 ユキさんを残し、私は某弁護士事務所へ…。

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2008年5月14日 (水)

スカッと気持ちの良い否認事件

 じつは昨日(13日)、
  4月8日 第1回公判 534号法廷 風営法違反
  4月10日 第1回公判 728号法廷 銃刀法違反
 の第2回公判がいずれも13時30分からあり、いずれも証人尋問だった。
 どっちを傍聴しよう、どっちもどっちだよな~、と悩み続け、そのうち、地域の活動の当番が回ってきて、しまった、忘れてた! 今さら誰かに交代は頼めないか~となり、二日酔いもあって、じゃあ、いっそ今日は裁判所はサボってしまえ、と寝て13時すぎ、当番は忘れてたんじゃなくて来週だったんだ! これから起きても完全に間に合わない、げぇ~! ということがあったの。
 二兎を追う者は一兎をも得ず…そりゃ違うか(笑)。

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 13時18分、エレベータから534号法廷へ向かう途中に、見慣れぬ立札があり、「5月14日(水)午後1時30分 東京地裁八王子支部 来庁尋問室(530号法廷)」と書かれていた。非公開だから一般傍聴人は入れない旨も書かれていた。へぇ~。そんなの初めて見たよ。
 職員が幹廊下(私が勝手にそう読んでる。枝廊下と区別して)へ出てきて、きょろきょろしてた。証人がなかなか来ないのかな。

 13時30分から東京簡裁・刑事1室3係(八木澤秀司裁判官)534号法廷で、久しぶりの「道路交通法違反」の新件。

【場   所】 首都高速4号線下り 港区元赤坂
【日  時】 2006年5月5日 午前1時9分
【装   置】 三菱電機 RS-2000(俗称Hシステム)と思われる
【測定値】 122㎞/h 制限速度60㎞/hを62㎞/h超過
【被告人】 34歳 内装業 頭は坊主 スーツがけっこうキマってる
【弁護人】 国選(職権) 
【主   張】 そこにオービスがあることはよく知っており、制限は80キロと思い込んでおり、20キロ超過くらいではオービスは光らないと思い、いつもメーターをちらちら見ながら100キロ程度で走っている。ストロボが光った記憶はないが、当時もそうだったはず。

 これも地裁へ移送となるか不安だったが、ならずにホッとする。
 さてこの事件、どう争うのか。
 弁護人は、検察官請求の書証を全部同意。
 そして簡単に被告人質問をやり、弁論で、検察立証の不十分さ等を端的に述べた。
 最終陳述は、
被告人「ないです!」
 14時24分閉廷。
 スカッと気持ちの良い、内容的にも概ね(おおむね)申し分のない争い方と、オービス裁判を百何十件か見てきた私には思えた。
 否認なのに書証全部同意で、1回結審で? と訝る(いぶかる)方もおいでかもしれない。そのへんは、起訴(3月17日付け)がなぜこんなに遅れたのか、首都高の62キロ超過の相場は9万円なのに、なぜ求刑10万円だったのか、等々も含めて、『ラジオライフ』の連載ページに書こうかと思う。雑誌でしっかり書かせてもらいたくなる、良い争い方だった。

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 裁判所内の某所で、「裁判官は死刑にしてやるって言ったのに!」「10年間こんな死刑囚に阻害されてきて、また10年間こんな……(聴き取れず)ならなきゃなんないの!」「みんな弁護士に吸い取られていったじゃん!」などと激しく興奮して職員にまくしたてるご婦人を見かけた…。

 今日は、オービス事件を1つ傍聴しただけで帰る。なんか不思議な感じ。
 帰り、駅の売店で、分不相応にも『プレジデント』6月2日号を買う。650円。電車内の吊り広告に、「保存版!『人の気持ちをギュッと掴む』書き方指南」「一流企業トップ12人が添削!!」「思いを200%伝える起訴状」「被害者の納得感を引き出す論告要旨」「被告人が本気になる判決書き」「気分を害さない完璧な控訴趣意書」とあるのを見て。←傍聴中毒人の幻視ですか?

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裁判中毒人の幻覚

 東京簡裁826号法廷で、「道路交通法違反」の新件。いったん略式に応じてから被告人が正式裁判を請求(刑訴法465条)した事件だった。さぁどんな内容なのかな、と思ったら裁判官が言った。「ではこれで結審します。それで被告人、判決の言い渡しなんですが、今日このまま…」。ぬわにぃっ!? 裁判員制度で国民の目を眩ませ、手続きをぐじゃぐじゃにって、ここまで進んぢゃってるのか!? ぎゃおうっ!! …と目が覚めた。
 裁判中毒…とうとう幻覚が現れた…って違うよぅ、ただの夢だよぅ。

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P1020124  写真週刊誌『FLASH(フラッシュ)』5月27日号の、「爆笑! すべらない『バカ画像』ベスト49!!」を風呂で読み、爆笑。とくに49ページ右下の写真、いっくらナンでも、そっ、それはないだろ!!

 んじゃ、私もひとつ。仙台へオービス裁判を傍聴に行ったとき(去年)、歩道で信号待ち中、ふとふり返ったらこれが目に入り、
「は~、こんな専門ショップがあるとは、時代かねぇ、若い女性もきてるんだ~。ん? 2000円…じゃなくて2000本!? 本数かよっ。値段は、1万8900円か!? 高っ!! 追加料金ってナニを追加すんだ!? どんな○ンドーム!? 恐るべし仙台!!」
 と仰天したのであった。
 さてこのショップはどんな「○ンドーム」を扱ってるのでしょう。

 同誌の「衝撃写真28枚で暴く! 見てはいけない超大国中国の『嘘』」の、ジャーナリスト・坂野実さんの記事にこうある。
「(特権階級の) こうした腐敗は確実に社会全体に『拝金主義』というモラル破壊を引き起こしている。…(中略)… 金のためなら何でもやる、金さえあれば何でもできる――。社会に蔓延するこうした風潮は、特権階級の腐敗に〝教訓〟を得た庶民たちの『正直者はバカを見る。俺たちはそうはならない』という開き直りの表れだ」
 日本国内のニュースを見ていても、“上”は税金じゃぶじゃぶ使いまくり、“下”はあらゆる方法でカネを盗み取り騙し取り人を殺し、政治はといえば選挙で有利になるための駆け引きばかり…そんなものを感じる。
 私の専門からすれば、「放置違反金」制度などはもう完全に、正直者にコレでもかとバカをみせる商法だし…。
 しょーがない、ちょと仮眠しよ。

クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法 Book クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法

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2008年5月13日 (火)

前日から酒を飲み続け、もう飲めなくなったので車へ戻り

5月12日(月)

 10時から東京高裁・刑事3部(中川武隆・小原春夫・吉玉正紀裁判官)410号法廷で、昨年12月14日に東京地裁で一審判決(懲役1年6月、執行猶予4年)があった「脅迫・威力業務妨害の控訴審第1回。
 小原春夫裁判官って、八王子支部にいた人だね。
 被告人は、一審の第1回のとき45歳だったが、46歳になっていた。
 以下、言葉は完全に正確ではないかと思うが…。
弁護人「被告人質問と、あと学者さんに意見書を書いていただくよう…これについては今日、ちょっと…」
裁判長「検察官、ご意見は」
検察官「被告人質問については、必要なし。意見書については、すでに数カ月を経ております。必要性はないものと思料します」
 裁判官3人、壇上でひそひそ。
裁判長「え~、それでは、裁判所の裁定を示します。被告人質問は必要性ないものと認め、意見書は予定ということで正式な請求と認められませんが、待つことはなく本日これで結審することとします」
 来週判決となった。早っ。
 被告人側のあの無罪主張の、味方になる意見を持つ学者って誰? どんな「意見」? 大いに興味あったので、ちょと残念。ま、意見書を今日出せない理由は、学者が引き受けたが締切りに間に合わなかったと、そんな学者が見つからないと、2通りあるわけだが…。
 10時4分閉廷。

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 10時から始まっていた「公務執行妨害」を傍聴に、東京地裁・刑事6部(高橋正幸裁判官)418号法廷へ。
 酔っぱらってタクシーで寝てたのを起こされ、腹を立てて警察官に頭突きした、という事件だった。被告人は、不動産業でマジメに働いているという若者。酔っぱらっての「暴行」の罰金前科があるそうだ。
 私なんぞからすると、「よりによってなんで頭突き? 頭突きが飛び出す背景は?」なのだが、誰もそこは突っ込まなかった。
 求刑は懲役1年。
 10時44分閉廷。

 418号法廷は次も「公務執行妨害」。被告人の氏名はカタカナ。通訳がつくのは時間がかかる、腹へった、午前の傍聴は切り上げてどこかで食事を、となったところへ、黒いスーツの被告人らしき黒人がきた。弁護人と日本語で話してる。じゃあ…と傍聴することに。
 ところが通訳付きだった。裁判所でよく見かける、ちょと美人のあの人だ。つーことは英語なのだな。ま、たまには英語の勉強をしようかと、席を立つのをヤメた。
 「はい」は「イエス」で、「そのとおりです」は「コレクト」なんだね。知らなかった。
 被告人は3週間を「テレウィークス」と言い、通訳人は何度も「スリーウィークス?」と確認してた。昔、フィリピンの電話交換手が、何度聞き直しても「(ザラインイズ)ビーシー」と言い、それが「ビジー」だとわかるまでにだいぶ時間がかかった…そんな思い出を遠く思い出したよ。
 被告人(輸入販売会社を経営。日本人と婚姻。前科なし)は、3週間前に知り合った「ボビー」と名乗る男から、買い物につきあうよう頼まれ、ハード・オフへ行ったところ、不正なカードを持った外国人がいるとの110番通報を受けて警察官が臨場、たちまち「ボビー」は姿を消し、パニくった被告人は逃げようと警察官の肩を押した、という事件だった。
 なるほど、不正なカードで商品を詐取しようとするとき、被告人のような、情を知らず、かつ、なるべく警察官に関わりたくない者を連れていくと逃げるときに便利なのだな、と思った。
 求刑は懲役1年。
 12時13分閉廷。

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 あ~、腹へった。どこで何を食べようか悩んだ末、向かいの合同庁舎2号館で、唐揚げの黒酢あんかけ丼530円。懐かしの第5食堂に慣れた私には、野菜が少なく、これは410円が適当だろうと…。

 今日は傍聴券抽選の事件が2つあった。有名タレントの弟の事件と、妹殺しの事件。私はそういう有名事件は普段傍聴しないのだが、礼田計さんが当たり券をくれるというので、せっかくだから、たまにはと、東京地裁・刑事9部(秋葉康弘・建石直子・古賀秀雄裁判官)104号法廷で、13時30分から「殺人・死体損壊」。
 今日は論告・弁論。寝不足と満腹とで、だ~いぶ居眠りしてしまい、求刑を聞き漏らした。報道によれば懲役17年。
 14時27分、最終陳述。
 私は後ろのほうの席だったので、定かではないが、何も読まずに述べたように見えた、よく整理された簡潔・明解な内容を、一語一語ゆぅ~っくりと。頭が良い、というのを通り越してるような…。
 ただ、最後に、
「ご静聴ありがとうございました」
 と述べたのが、どこか幼く感じたっけ。5月27日判決。

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 14時45分から東京高裁・刑事1部(田中康郎・福士利博・島戸純裁判官)720号法廷で、「犯人隠避・証拠隠滅」の控訴審第1回。
 被告人は受刑中で、現在の住所は東京拘置所だという。原審は前橋だという。
 田中裁判長が言った、控訴趣意書、補充書の、「自首が成立する」という部分は、原審で主張されてないので不適法な主張となり、消除(しょうじょ)してよろしいか、と。
 被告人は、友人の死亡(殺害された?)に関することについて、ウソをついており、のちに白状に及んだことは明白なので当然、自首として扱われると思い込んでおり、しかし一審の弁護人が自首を主張しなかったらしい。それを控訴審で言い出すのは不適法って、前からそうだったの? 「裁判員制度」を目玉に国と自民党が「司法改革」だと言い出し、素人(裁判員)にわかやりやすくをキャッチフレーズに手続きをぐじゃぐじゃにしたようだけど、その一環でこれもそうなったの?
 受刑中の事件の判決について…。
検察官「共犯の人たちと量刑が違う(たぶん被告人がすごく軽い)ことはどう思いますか?」
 これ以上軽くしろとは、ふてぇ奴だ、という趣旨なのだろう。
 被告人は笑って即答した。
被告人「それは当たり前だと思ってるんで。あの人たちはヤクザなんで」
 検察官も苦笑。

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 15時30分から東京地裁・刑事13部(戸倉三郎裁判官、だと思う)510号法廷で、今日の午後のメイン、「危険運転致傷」の新件。
 被告人は36歳。でも若く見える。「昭和51年」と聞こえたのは「58年」か「57年」の誤り?
 トサカ、とまではいかないけど、つんつん髪。もみあげが長く、うっすらヒゲ。細いストライプの黒スーツ。身ごろが鮮やかな青のストライプで、えりが真っ白の、しゃきっとしたシャツ。ネクタイはグレー。先が反り返った靴。大学の若いサークル仲間の、原宿のフレンチレストランで開かれた結婚披露宴…にお出かけするイメージ。精一杯“正装”してきたのだろうが、「危険運転致傷」の罪で裁かれにくる服装とは到底思えない。
 3月7日長野県内で酒を飲み(長野在住。父親が社長の保険代理店の、被告人は役員)、友人と車で東京へ出かけ、早朝、新宿の西口駐車場に車を入れ、築地、お台場、歌舞伎町などで酒を飲みまくり、もうそれ以上飲めなくなった(最後のキャバクラはまったく記憶にないという)15時半頃、駐車場代がかさむ、外のパーキングに移動して仮眠しようと、西口駐車場へ千鳥足で向かい(通路の防犯カメラに録画あり)、インテリジェントキーでロックを解いてエンジンをかけ、出口へ向かって蛇行し、3号精算機の前にいた被害者へ時速20キロくらいで突っ込み(これも防犯カメラに録画あり)、左下腿骨骨折等、全治3カ月の重傷(そうとうの出血もあり)を負わせ、しばらくして車を降り、呆然としていた、友人を帰らせた(友人は高速バスで長野へ)という事件…。
 書証の写真を確認させるとき、
検察官「(裁判官に)被害者の足の写真、けっこうアレなんですよ…」
被告人「いや、警察で見てますんで」
検察官「じゃ(今ここで)見ていいですね」
被告人「あ、それはちょっと…(手で遮る)」
 というシーンがあった。
 被害者の骨は、まだくっついてないそうだ。
 裁判員は、そういう写真も見ることになるのだ。さすがに上記「死体損壊」の写真は裁判長の判断になるかもしれないが。
 示談のことで続行。次回は情状証人と被告人質問。
 16時3分閉廷。

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 いったん帰宅して生活クラブ生協の供給品を取りに班長さん宅へ。
 それから阿佐ヶ谷ロフトAへ。「裁判傍聴マガジン創刊記念・元木編集長の裁判ってこういうことだったのか会議」。

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2008年5月11日 (日)

Nシステムは巨大な諸刃の豪剣

 以下、5月8日付け日刊工業新聞。

オリエスセンター、ナンバープレート認識装置発売-汎用カメラで低価格化
 オリエスセンター(東京都渋谷区、松本修一社長、03・6311・8151)は、ナンバープレート認識装置「ネットワークOC―iシステム=概要図」を発売した。汎用ウェブカメラを採用し、従来品に比べ価格を大幅に抑えた。大型商業施設などの駐車場に設置し、ナンバープレート認識によるマーケティングへの活用を見込む。価格は画像処理装置とカメラ2台のセットで200万円程度。初年度に100セットの販売を目指す。
 従来品は画像処理装置とカメラが一体型で複数導入するにはコストが高かった。新製品では画像処理装置を共有、カメラの数を増減できるため導入費用を抑えられる。カメラは屋内の理想的な環境下で90%以上の認識率を実現、1台約25万円で追加設置できる。
 駐車場の出入り口などで読み取るナンバー情報は、入退出管理、不正駐車防止向け利用のほか、データベース化することでマーケティングにも使える。

070429_154302  オリエスセンターのHPにある「設置例」、これを見ると、まさに、最新の1筒式によく似ており、『ラジオライフ』でやった「交番Nシステム」を彷彿させる。てゆっか、ずばりオリエスの装置なのかもしれない、警視庁から開示された契約書は業者名すら墨塗りなのだ。

 私が昨年のゴールデンウィークのとき散歩中に発見した交番Nは、今年の同時期の散歩中に見たら、忽然と姿を消していた。
 当該地点での監視理由がなくなり、新たに監視が必要となった別地点へ移動したのか。はたまた、実験が終わって回収され、もっとコンパクトで高性能なタイプが次に出てくるのか。諸君、交番の屋根に注目せよっ!

 オリエスセンターの「ナンバー自動読取装置」のFAQも、非常に興味深い。

Q. OC-i SYSTEM では車両の画像も保存できるのですか? 
A. OC-ISYSTEMではAV端子を持っているため、画像記録装置を繋ぐことで動画の保存が可能になります。また、別途ソフトウェアを作成することで、静止画を出力することも可能です。適宜ご相談に応じさせて頂きます。

 なーんて、警察が絶対に言わないことまで書かれてる。
 特定のナンバーを認識したら静止画を保存せよ、と設定しておけば、運転席と助手席に誰が乗って、いつどこをどっちへ向かって通過したか、たちまち判明するわけだ。

080506_13440001  オリエスセンターの装置は、「交通量によるデータ蓄積」を「CFカードメモリ」(64MBメモリ:約50万台、128MBメモリ:約150万台)を使用してるそうだが、そんなもの使用せず通信回線で中央装置へ伝送するのが、警察のNシステム。
 「CFカードメモリ」を警察の中央装置に差し込んで読み取れば、警察の監視網はさらに密になる。やがては、民間Nも伝送式になり、必要に応じて、または常時、警察の中央装置へ伝送することになるのだろう。
 最新の技術を使ってもっと便利にもっと便利に、という流れはもう止められない。ずいぶん前に、Nシステムについての集会があったとき、私は以下のような趣旨のことを言ったっけ。
「監視が善か悪か、正か邪か、じゃなくて、こういう国民監視システムを、今のこの警察が秘密で運用しているところに問題があるんじゃないか」
 集会には宮崎学さんもいて、「結論を言うてしもうたがな」旨言ったことが記憶にある。
 監視システムは諸刃の剣。巨大な諸刃の豪剣を、誰に持たせるのか。もちろん、一切の不正がない完全な正義の組織など(個人も)ないわけだが、それにしても、事実上誰も監視・チェックできない組織に、巨大な諸刃の豪剣を、善の刃だけに目を向け、邪の刃の怖ろしさをまるで気にせず、何の法律にも基づかず、どうぞどうぞと持たせてしまう、それは、やっぱマズイでしょと、そういうことだわね。

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 ところで、2006年9月20日、私はこう書いてる。

 裁判所内は、当事者・関係人でないらしき人たち(主に若い男女)がやたら多かった。
 1階で閲覧できる開廷表、少し(または、だいぶ)前に合計で2倍くらいに増やされたのだが、そこにもぉう人だかり。
 トコさんが来て、今日は多いですねと。多いよ。今発売中の『ドライバー』で、裁判傍聴が非常に身近になったようだ旨書いたけど、もうカンベンしてよって感じ。

 そうなんだよねぇ。昔は、東京・霞が関の裁判所合同庁舎の1階の開廷表は、桜田通り側に2組、弁護士会館側に1組だけだったのだ。
 2006年の夏頃に2倍くらいに増やされたが、今や、そんなもんじゃまったく足りない状態になってる。
 そのうち、人気タレントを起用した傍聴ドラマがテレビで人気にでもなった日にゃ、もぉうたぁ~いへんな、おっそろしいことになるんじゃないか…ブルブルガクガク。

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 近頃、受信フォルダに迷惑メールが1本入る毎に、「直アド交換」だの「セレブ妻」だの「コミニティの掲示板」だの、といった文言を、迷惑メール排除機能に登録するのが楽しくて。何十本もすぱっと削除フォルダへすっ飛んでいくのは気持ちいいよぅ。でも、登録文言が多すぎるせいか、たま~に、迷惑メールじゃないのに削除フォルダへすっ飛んでいくことがある。いちおうチェックはしてるんだが…。

2008年5月10日 (土)

傍聴席20席の法廷で

5月9日(金)

clip 4月25日に審理から傍聴した「公然わいせつ」(デパートの陰茎露出魔)の、13時15分から地裁706号法廷で判決。
 懲役4月、未決20日算入。「主文は以上です」。
 今回聴き取れたところと、前回聴き取れたことを合わせると、どうもこういうことらしい。2004年6月に強制わいせつと児童買春・児童ポルノ法違反で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を受け、2004年12月に電車内の痴漢で捕まったが示談が成立して起訴猶予となり、2005年夏頃から公共の場所で自慰行為を(供述によれば少なくとも30回)くり返すようになり、そして2007年8月、池袋の西部デパートのなんとか館かな? そこの3階エレベータホールで女児に声をかけ、ことさらに自己の陰茎を露出して示し、もって公然とわいせつな行為をした…。
 これが確定すれば、4月の刑期に、2年6月がくっついてくることになるのか…。

clip 13時25分から、東京地裁・刑事4部(森島聡裁判官。私はお初)414号法廷で、「道路交通法違反」の判決。
 1分ほど前に行くと、20席のうち18席が埋まってた。ほとんど男ばっか。スーツ多い。団体? 弁護人は、簡裁でやってたフリーウェイクラブの事件の弁護士!
 水道工事会社を経営しており、2004年に無免許で罰金、2006年に無免許で懲役5月、執行猶予3年2007年12月の本件無免許は、懲役5月
 終わっても、傍聴人はほぼすべて残った。次は「覚せい剤取締法違反」の新件。ちらっと見た被告人(身柄)は、目鼻口の整った、若めの女性だった。新たな傍聴人が待ち受けており、すぐ満席に。外で、痩せた男が入れず困ってた。一般待合室で待つようだった。声をかけてみたら、被告人の関係者だった。証人ではないとのこと(直ちにそう答えられるところからして、被告人とは昨日今日のつきあいではない可能性大)。だぁから! 団体で狭い法廷の傍聴席を埋めるのはヤメろっつーの。全員が全員どうしてもこれを傍聴しなきゃならないってわけじゃないでしょ。と、当該関係者の代弁してみたつもり。

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restaurant 農林水産省で、食堂と売店等についての「国有財産使用許可書」の開示を受ける。ローソンの家賃とかわかった。232.29㎡で年間使用料388万519円(月約32万円)は高いのか安いのか。
 あちこちの職員食堂の…てゆっか、高速道路のSA、PAの出店の契約書等をとると面白いかも…って、民間会社になったから開示しないのか?
 開示文書を読みつつ地下のそば食堂で、カレーそば大盛り320円。

pen 忘れるといけない、ここで確認しとこう。
 農林水産省1階と地階の食堂は、弁護士会館に近いほう(北別館の東側)から反時計回りに…。
   第3食堂 ここだけ北別館の1階。酒あり。
   第1食堂 いちばん大きい。酒あり。
   第5食堂 ★5つ。「頑張ったんだけどねぇ」と撤退。
   第4食堂 そば食堂。盛りそば140円。大盛り券40円。
   第6食堂 洋風軽食。雰囲気抜群。ナポリタンが秀逸。
   第2食堂 南別館の東端。酒あり。
 それとは別に、本館の上階に“屋上喫茶”。
 で、本館と南別館に第1と第2が残り、食堂の利用だけでは入館できなくなり、第3の付近に第4と第6と、第5に取って代わった新しい食堂が移動して6月にオープンし、そこは一般利用可になると、現在までに聞こえている情報から私は認識している。
 私のような利用者にとって問題は、ニューオープンの食堂群の価格はもちろんだが、酒を何時から飲めるか、である。17時から、でなければ困るよっ! 昔は17時から飲めたのだ! 週刊誌よ、「公務員は17時から酒飲んでけしからん」とか書くな!

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clip 14時30分から東京地裁・刑事3部(平出喜一裁判官)520号法廷で、「住居侵入・ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」の新件。
 10分前に行ったら、外に数人。ドアは施錠されてない。入ってみると、前の「窃盗」の新件が終わるところ。法廷は傍聴席20席でぎっしり満席。終わっても1人しか立たない。その席には関係者らしき女性(証人として来た母親)が座った。1人立たなかったら、どうなったんだろう。証言まで外で待つのか?
 こういう傍聴人の興味をひきそうな事件を狭い法廷でやるなよ! と内心悪態をつきつつ出ようかと思ったら、緑色の制服の女生徒が3人立った。ラッキー! こうして、なんとか傍聴できた。

 被告人は26歳。身柄(拘置所)。シチュエーションのせいもあるとはいえ、なんかちょっと異様な感じ。口元と目が、南海キャンディーズの山ちゃんこと山崎亮太さんに15%くらい似てるかも。
 記憶と傍聴メモからものすごく要約すると、飲食店(ってどんな?)の副店長だったとき働いていた本件被害女性(21歳。彼氏あり)と、お互い交際相手には干渉しない、セックスだけの関係になり、しかし被告人は被害女性に恋愛肝臓もとえ恋愛感情を抱き、居場所を知りたいとのメールを打ち、関係ない第三者(って誰?)の立会いのもと一方的に別れを告げられて納得いかず、別れるにしても2人だけで話したいと、2008年1月から、155回にわたって加入電話と携帯電話に架電し、「マンションの前にいるよ、つきまとってやる、復讐してやる、そのマンションに居られなくしてやる、家の中でも周りに気をつけなよ、とりあえず海外旅行行ったんだから誕生日迎えられなくても平気でしょ」などのメールを送信し、4回にわたって渋谷のマンションへ押しかけて「話があるから」といったメモをドアに貼付する等し、3月にはマンションへ正当な理由なく侵入した…という事件らしい。
 被害女性は渋谷署に相談しており、被告人はマンション前で待ち伏せているとき警察官から職務質問を受け、意味不明なことを叫んで頑強に座り込み、錯乱状態に陥り、強制入院させられたことがあるという。
 一度は「住居侵入」で罰金10万円に処されているという。
 本件逮捕後、母親は週に一度は九州から面会に来ており、釈放されたら(若めの女性弁護人は、判決は執行猶予付きとなることを前提に弁護してた)すぐ九州へ帰るよう、母親が被告人の渋谷区内の住居を引き払ったという。

 15時4分から15分間ほど(長っ!)平出裁判官が被告人質問。
 被告人は「意地になってしまった。もうすっかり覚めた」と言い、それはウソとは思えないのだが、被害女性とは、つきあっていたといえるほどの関係とは思えず、なぜそこまで意地になったのか、会うことにこだわったのか、つまり、こんなことでここまでやっちゃった理由が本人の中で解明されてないと、またべつの場面でヤバイことをやるんじゃないか、というのが平出裁判官の気になるところ、だったんだろう。
 「プライド」「自尊心」という言葉を平出裁判官は出し、被告人は認めた。
 以下、懐かしの「焼糞日記」2001年10月5日で引用した、『不幸になりたがる人たち―自虐指向と破滅願望 (文春新書)』の一部をコピペ。こんなものをちょろっと検索してたちまち取り出し貼り付けられるんだから、パソコンは便利だぁ。太字は今井。

「私が精神科医として沢山の人たちと接しているうちに気づいたことがあって、それは人間にとって精神のアキレス腱は所詮『こだわり・プライド・被害者意識』の三つに過ぎないというまことにシンプルな事実である(それは犯罪の動機の大部分が「色・金・怨恨」の三つに収斂してしまうことに通じているのかもしれない )」

「三要素のうちでも、殊に被害者意識が厄介なのは、それが二つのものを求めてやまないからである。そのひとつは『敵』であり、すなわち自分の被害者意識を抱かせるに至らしめた悪玉の存在を必要とするということである。ところが被害者意識というものは、実はたんなる不平不満や妬みや独善が偽装をしたに過ぎないことが多い。そうなると真の敵とは実は自分自身ということになるが、そんなことを素直に認めるわけにはいかないのが人間の心情である。無理にでも敵を作り、悪玉を見出そうとする

「被害者意識が求めるもうひとつのものとは『特権』である。ワタシは弱者デアリ苦シメラレテイル立場ニアル、ダカラワタシハ世間カラ労ラレ優遇サレルノガ当然デアル! といった一種の権利要求にほからない」

「したがって、たとえば性格に問題があるがために世渡りがスムースにいかないような人たちが、世を『すねる』のと同義語のレベルで被害者意識を持つようになり、その結果として一見弱々しげな人物がひどく図々しい振る舞いをしてみたり尊大な態度を示すことがよくある。瑣末なことに反応して烈火のごとく怒ったり、とんでもない仕返しをしようとしたりすることもある」

「では、そんな不安定なものを内包した被害者意識を心に持つのは、苦痛なことなのであろうか。とんでもない。さきほど述べたように、押し隠されたサディズムと、歪んだマゾヒズムと、安っぽいナルチシズムとが充満しているのだから、珍なる味がするのである。決して本人は認めようとしないけれども、この味に酔う人は少なくない」

「被害者意識というものは、『アル中』にとってのアルコールのように依存性があると考えたほうが正解だろう。つましい幸せなどを得るよりも、あえて被害者意識を堪能することを選ぶ人間は、世の中にはいくらでもいることを我々は知っておくべきなのである」

「さきほどわたしは、被害者意識は常に『敵』を求めてやまない、と述べた。敵ないし悪玉を想定することで物事は一気に単純明快となり、被害を受けている『ワタシ』は正当化され、しかも労られ特別扱いされるべき存在と化す。人によっては、被害者意識によってはじめてアイデンティティーに目覚めることが可能となる(ただし、傍から見てその認識が正当かつ価値あるものと思えることは稀だが)」

 まさにこの「精神のアキレス腱」が関係しているのではないか。
 加えて、私としては、その「関係ない第三者」が気になった。
 その第三者の存在がプライドを傷つけ、それが被害女性への攻撃という形に現象したのではないか、と。代理攻撃とでもいうか、ありがちな心理機制だろう。あと、もしかもしかしたら、ひとつのことにこだわってしまうと他のことがもう目に入らないという、脳機能的な傾向もあったのかもしれない。それは場合によって素晴らしい才能なのだが…。
 求刑は懲役1年。次回判決。15時23分頃閉廷。

 ぎっしりの傍聴人が立ち上がり…私の前の席にいた女性が、見知りの傍聴マニア、Mさんだった。あらま。1階で少し立ち話をして、私は警察庁へ。

rvcar 2007年の都道府県別の「確認標章取付状況」(駐車監視員、警察官、交通巡視員別のニュー駐禁ステッカーの貼り付け数。前年同様、静岡は交通巡視員がめっちゃ頑張ってる)と、都道府県別の「平成20年各種統計『車載式(自動式)速度測定機(いわゆる車載オービス等)による取締り状況』、『ウ 車載式(自動式)(いわゆる車載オービス等)』」の開示を受け、かつ都道府県別の「自動二輪車及び原付の道路交通法違反取締件数(H19年中)」の提供を受け、2007年の都道府県別の二輪・原付の「確認標章取付状況」と、2007年の都道府県別の「レッカー移動件数」を開示請求。

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pen 裁判所へ戻り、来週の地裁と高裁と簡裁の予定をチェック。
 来週、簡裁に「道路交通法違反」の新件が1つ入ってる。裁判官は前回と違う。これも否認で地裁へ移送となったら、新年度から方針が変わった! といえるかも。
 来週の地裁は、「贈賄」と「収賄」の併合の新件が2つ入ってる。うち1つの「収賄」に「詐欺」がくっついてる。
 来週の高裁は、おおぅ、例の2ちゃんねるの「脅迫・威力業務妨害の控訴審が入ってるし、「犯人隠避・証拠隠滅」「診療放射線技師法違反・保健師助産師看護師法違反」といった珍しい罪名も入ってる。
 なるべく裁判所へは行かないように…とは思ってるんだが(笑)。
 そうそう、来週月曜(12日)は、阿佐ヶ谷ロフトAで…。

裁判傍聴マガジン創刊記念・元木編集長の裁判ってこういうことだったのか会議
来年から始まる裁判員制度を前に、一般市民にはなじみのうすい裁判の世界にスポットを当てた画期的な書「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)が刊行されました。この出版を記念して、意外と知らない裁判の世界を徹底的にトークします!
【出演】
●第1部
元木昌彦&裁判傍聴マニアの皆様
今井亮一、礼田計、阿曽山大噴火、他
●第2部
元木昌彦&佐藤優(作家・起訴休職外務事務官)
Open 18:30 / Start 20:00
¥1500(飲食代別)

 阿佐ヶ谷ロフトAは、8日(木)の「ふざけるな!ロス市警&ジミー佐古田ナイト」で初めて行ったんだけど、おしゃれな店だねぇ。焼酎のボトルも安めだし。
 三浦和義さんがマスコミを虚偽報道とかでばんばん訴えてほとんどすべて勝った、つー話を聞いたことあるでしょ。拘置所で独学し、本人訴訟でやったと。
 その際、拘置所から出廷して、被告の記者らを尋問したんだそうだ。警察・検察にのせられ、“凶悪犯罪者をつくると儲かる”原則にしたがいウソ記事を書いた記者らにとっては非常な屈辱で、その恨みが…といった話を聞いたよ。

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2008年5月 9日 (金)

二輪の駐禁取締り 約52万件って!

 3条2項休日の6日、警視庁管内で3700基のパーメが料金を誤徴収した、という件、同じことが福井県でもあったそうだ。
 以下は5月9日(と書いてある)付け産経ニュース、の一部。

県道パーキングで誤徴収 福井県警発表
 福井県警は7日、敦賀市白銀町の県道に設置しているパーキングメーター26基が規定上作動させない6日に作動し、手数料を誤徴収した可能性があると発表した。祝日法改正で発生した6日の振り替え休日にメーターが対応していなかったとしている。
 県警によると、平成19年の同法改正で5月4日が「みどりの日」となり、3~5日は祝日が3日連続することになった。同時に、祝日が日曜の場合は翌日の月曜とされていた振り替え休日の仕組みも変わり、別の祝日と重なる場合は次の「祝日以外の日」に繰り越されることになった。
 6日はみどりの日(4日)の振り替え休日にあたる。県警によると暦に沿ったメーターの設定変更をしていなかったという。
 メーターは平日の午前8時から午後6時まで作動、駐車1時間までを限度に車1台につき200円を徴収している。集金があった2日午前10時から7日午前10時までの間、メーターは6日の10時間を含めて計20時間作動し、計1万3600円が支払われていた。

 まだまだ出てきそう…。
 ところで、パーメの管理について、安協(交通安全協会)の独占はヤメるって話は、どうなったんだっけ。

 以下は、5月7日付け朝日新聞、の一部。

二輪の駐車違反急増、過去最多 規制強化と駐輪場不足
 昨年1年間の二輪車の駐車違反が、全国で計約52万1千件にのぼり、過去最多になった。オートバイの駐輪場が乏しいなか、改正道路交通法で民間駐車監視員制度が導入され、取り締まりが強化されたためだ。都心部ではオートバイを手放す人も現れ、二輪業界は危機感を募らせている。
 警察庁によると、07年の都道府県別の二輪車の駐車違反件数は、(1)東京約25万1千(2)大阪約10万6千(3)神奈川約6万1千(4)京都約3万7千(5)千葉約1万8千の順に多く、この5都府県で9割を占めた。
 東北や北陸、中国、四国、九州などの28県は0~6件。都心部は地方より二輪車台数、取り締まりの要望とも多く、件数の差が著しいという。排気量50cc以下の原動機付き自転車は駐輪場の整備が比較的進んでおり、違反の多くは50cc超のオートバイとみられる。
 改正道路交通法は06年6月に施行された。それ以前は駐車違反をした運転者のみが責任を問われ、二輪車の違反は05年で約11万件だった。施行後は車両の所有者にも責任が及び、06年6~12月だけで約23万4千件にはね上がり、07年は52万件を超えた。民間駐車監視員は07年度で全国310署の計1766人。都市部では民間駐車監視員が受け持つエリアが広がっており、警視庁は4月に17区52署から23区77署に拡大した。

06100605  約52万件!!!
 これわものすっごい数だ。
 右の画像は、2005年の都道府県別の「二輪車の駐停車違反検挙件数」。
 東京は4万6923件だったのが約25万1000件へ。
 大阪は3465件だったのが約10万6000件へ。
 ほとんど、今まで野放しだったものを突然、検挙しまくるようになった、と言ってもいいくらい。実際、そのとおりの地域もあるんだろう。

 なぜこうなったか。
「4輪の運転者らは、車に誰か残したり、目の届くところに駐車(路上駐車)したり、そうとう注意するようになった。業者は件数を上げられないと困るので、二輪へも手を出すようになった」
 そんな話も聞こえてくる。
 2006年スタートの6月1日の新制度(ニュー駐禁商法)は、都道府県が予算を立てて放置違反金を集める形だ。委託費などの支出もあるし、ぎりぎり委託費などのぶんだけ稼げばいいってもんじゃない。

「この調子だと、二輪の駐車違反も減って、全体に駐車違反が激減して、赤字に転ずるんじゃないか?」
 と心配する方もおいでかも。
 そこまでは減らさないだろう、地道に末永く取り締まれる(稼げる)よう配意するはず、それが交通取締りの長年の太い背骨なのだ…とは思うけれども、しかし、
「少々赤字でも、違反が一掃されるのは社会にとって良いこと。赤字ぶんはその経費として、やむを得ません。この調子で、他の違反の取締りも民間委託しましょう」
 と言い出し、結果として、ごっつい鉄骨の背骨を構築する手も、ないこともない…。
 ま、なんにしても、他の違反へ、そして軽微な事故へも、民間委託ないし効率的な商法が広がるのは、時間の問題だろう。

 以下は、5月8日付け日刊スポーツ、の一部。

速度違反で違法逮捕と60万円賠償命令
 速度違反をしたとして逮捕された新潟県上越市の農業男性(46)が、逮捕は違法として県に慰謝料など約240万円を求めた訴訟の判決で、新潟地裁高田支部は8日、60万円の支払いを命じた。
 庄司芳男裁判官は「男性に証拠隠滅や逃亡の恐れはなく、逮捕の必要性を欠いていた」と違法性を指摘した。
 判決によると、男性は2006年5月、上越市で乗用車を運転中、23キロオーバーの速度違反をしたとして上越署員に反則切符への署名などを求められた。
 男性は免許証を提示し連絡先を示したが、署名は拒否。署員から「違反事実を認めないと、逮捕もあり得る」と迫られたが、拒否し続け、逮捕、約25時間、身柄を拘束された。
 男性は「警察が反省しないと意味がない。判決を真摯(しんし)に受け止め、謝罪してほしい」と話している。

 こぉれはビックリの判決。
 「60万円」ってのも、高くない?
 「男性は免許証を提示し」ってところが、青キップの違反でときどきある逮捕とは、違うところだよね。
 記事中にわざわざ「『違反事実を認めないと、逮捕もあり得る』と迫られたが」とあるところからして、警察官がそんなことを言ったと認定されたのかな。まさか、警察のほうが、そんなことを言ったと陳述、証言…まさかしないよね。
 この判決が確定したら、すごいことになるんじゃない?
 それにしても、「反則切符への署名などを」の「など」って何だろう…。

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2008年5月 8日 (木)

パーメ3700基 誤作動

 締切り原稿、あともう少し! その合間に、急ぎご報告。

駐車メーター3700基誤作動=料金誤徴収、返還へ-警視庁
 警視庁は7日、都内に設置しているパーキングメーター約3700基が本来休止すべき日に作動し、手数料を誤って徴収したと発表した。同庁駐車対策課は原因を調べるとともに、使用状況が確認できた利用者には料金を返還する方針。
 同課によると、誤作動が確認されたのは6日午前9時から午後7時まで。同日午前、「休止しているはずのパーキングメーターが動いている」との苦情が複数の利用者から寄せられた。
 同庁が確認したところ、23区内の約1万4500基のうち、千代田区など17区内に設置されている約3000基で誤作動が確認され、約700基についても誤作動していた可能性が高いという。

 と5月7日付け時事通信。
 当ブログ5月6日の記事の下のほうに書いた「面白い情報」というのは、まさにソレのことだったのだ。
 パーメを作動させないのは、日曜と祝日だけ、だとしたら休日は作動させてもいい、となるのかな、なんてことも思って、だから「国民の祝日に関する法律」を見たりしてたのね
 その「誤作動」により発行された珍しい領収書をゲットし、画像を送ってくれたマニア氏がいて…。詳細を伏せてたのは、ちょっといろいろ思うことがあって、警視庁の出方を見ていたのだ。

 「誤作動」により徴収した料金を、変換しなきゃいけないのはもちろん、もしも時間超過とかで駐禁ステッカーを貼っていたなら、その手続きの取消しも行わなきゃいけない。
 ま、6日を平日と思ってのミスなら、しょーがないよね、人間のやることだから。
 「3条2項休日」なんて、ねぇ、そもそも5月4日は、ムリムリの祝日じゃないの? それが日曜日とダブって損だから、休むことのみを6日へ移動させて得しようって、その魂胆が下品だわぃ。昔の日本人は、祝日が日曜とダブったら、避けられない不運とあっさりあきらめ、来年はうまく連休になるだろうかと、未来を夢見て暮らしたんだわぃ。今現在の損を避けて得を取ろうとは、未来に夢を持てない時代にふさわしい。なーんてこじつける、私もお年頃になったかしら(笑)。

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 本日夜、阿佐ヶ谷ロフトAで、三浦和義氏の逮捕に怒る市民の会presents「ふざけるな!ロス市警&ジミー佐古田ナイト」。
 それまでに原稿を仕上げねば!

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2008年5月 7日 (水)

自由と平和を求めてやまない日本国民は

 5月6日(火)は、なんで休みだったのか。
 あれは休日だったのか、祝日だったのか。
 たしか法律があったんだんじゃないかな、いやきっとあるはずだ、と総務省のサイトへ行ったら、あったね!

国民の祝日に関する法律
(昭和二十三年七月二十日法律第百七十八号)
最終改正:平成一七年五月二〇日法律第四三号

第一条  自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

第二条  「国民の祝日」を次のように定める。
元日 一月一日 年のはじめを祝う。
成人の日 一月の第二月曜日 おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日 四月二十九日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日 五月三日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日 五月四日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日 七月の第三月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。
体育の日 十月の第二月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日 十一月二十三日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
天皇誕生日 十二月二十三日 天皇の誕生日を祝う。

第三条  「国民の祝日」は、休日とする。
 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
 その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。

 5月6日(火)は、第3条第2項により、「祝日」ではない「休日」だったんだ~!
 内閣府の大臣官房管理室が「国民の祝日」に関する事務を所掌してるそうで、2008年5月6日のことについて、しっかり例示してるんだね~
 みんな知ってた?
 2008年5月6日みたいのを「3条2項休日」と呼ぶのかな。

 しっかしこの第1条、味わい深いというか、“法律コント”のネタ、“法律ギャグ”かなと、私ゃ一瞬思っちゃったよ。
 そういえば昔、『週刊プレイボーイ』で「税金くじ」の記事を3~4ページ書き、
「×等賞当選者は、国民の祝日を1日だけ自由に決められる。寝坊して遅刻しそうなとき、また二日酔いがひどいとき、急遽祝日指定して切り抜けよう」
 とかそんなことを書いたっけ。
 「あなたがつくる国民の祝日」を募集し、各界の著名人がつくりたい祝日も載せる、そんな企画があってもいいんじゃないか。

 裁判所で「国民の祝日の関する法律違反」を傍聴したい?
 そりゃムリだよぅ。罰則がないもん。じゃ、罰則を設ける? たとえば「敬老の日に老人を敬愛しなかつた者は6月以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する」とか。「自由と平和を求めなかつた者は死刑若しくは無期禁錮に処する」とか。

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2008年5月 6日 (火)

レーニンと売笑婦と不思議な祝日

 残り1本の原稿の出だしを書いて、天気が良いので有酸素散歩約1時間。
 前回の散歩時(4月30日頃)に古書店で、珍しいものを買った、100円で。
 『レーニン青年婦人論』。
 平井潔訳編、青木文庫、1956年9月15日初版、1971年5月1日14版。
 定価は100円。定価100円の文庫本を古書店で100円で買う…というのが面白くて買ったわけじゃないよ、目次が面白そうだったの。
 それを今日、公園のベンチで開いた。
 やっぱ目次が面白い。
   「売笑婦のための新聞を出すことについて」
   「青年・婦人運動と性の問題」
   「婦人の不満を革命的要求へ」
   「婦人がめざめてたちあがらなければ革命はできない(1918年)」
 等々、真剣に論じてたんだねぇ。
 いや、けしてバカになぞしてません。古い時代のことでも、先人が真剣に論じたことのなかには、今に役立つもの、ハッとするものがあるかもしれない、ねぇ。

 それにしても、昔は「売春婦」ではなく「売笑婦」といってたんだ。
 春を売る、笑いを売る…。なんで「笑」だったんだろう。
「売春は、なぜいけないのか、わかりますか?」
 と、ナマ本番の出張売春を経営してたオバサン被告人に、裁判官が質問してたのを思い出す…。
 3ページほど読んだところでベンチにごろり、1時間ほど寝てしまった。

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 ところで近ごろ、なぜか年金や道路に関する税金の無駄遣いが、やたら報じられてるみたい。どうなんだろう、
「血税なんて言い方は笑止千万。税金とはそもそもが自民党と官僚OBの、濡れ手に粟のカネなのだ。たとえば彼らが100億円欲しいとき、ただ100億円くれでは通らないので、1000億円か2000億円の事業を立ち上げ、なんだかんだで100億円抜くのだ。その事業は、なんとなく国民のためといえそうなものなら、年金でもダムでも道路でも空港整備でも、なんでもいい。そうやって日本国は成り立っているのだ。本当に国民のためになる事業なら、国民は幸せ。100億円くらいは必要経費、しょーがない。だけど、そもそもがそもそもなだけに、本当に国民のためになることは、なかなかない」
 という見方ないし分析は、あるのかな。
 ま、年金、道路と、いわば“不正暴き競争(ないし狂騒)”のネタになってきたが、次は原発関係かな。原発の税金無駄遣いは、そうとう巨額、暴き合戦はたいへんなことになるだろうね。でもそれは、どこかの原発で一発、大爆発でも起こってから、だよね。原発も、国民のためになる風なこと言ってるけど、そもそもの目的がソレだから、やっぱ、いずれ爆発しなきゃ収まらんだろ…。

 とかノンキなことをぐだぐだ考えてたら、面白い情報が聞こえてきた。
 今日、5月6日(火)は、なんで休日? なんの祝日?
 そういえば、私はぜんぜん知らない、わかんない。
 去年までは、今日は休日でも祝日でもなかったらしい。う~ん、自民党と官僚が国民のためにと精一杯考えたら、とにかく休日か祝日かを(その違いすら私は知らないけど)増やしてやれってことになったのかな、わかんない。
 それでだ………いや、これはまだ書かないことにしよう。
 とにかくね、祝日にからんで違法な××があったんだそうだ。
 近々ニュースになるかもしれない。

 さて原稿に戻ろう。

人気blogランキング ← 5月6日19時40分現在、昨日からカテゴリーを変えた関係で、週間INは320だけど15位。「社会・経済>法律・法学」にしとけば10位、「社会・経済>社会科学」にしとけば8位だったね~♪

2008年5月 5日 (月)

疑惑報道に都合の悪い部分

 以下、「人権と報道・連絡会ニュース」2008年3月236号増補版から。
 人報連の世話人の山口正紀さんのコメントの一部。

 ところが、メディアはそれを報道しない。今、報道している人たちは、二審判決を読んだことがないのでしょう。逮捕当時の新聞や映像だけ見て同じことを繰り返し、読者もそれを信じている。その大きな原因は、二審判決をきちんと報道しなかったことです。自分たちの疑惑報道に都合の悪い部分、判決で指摘されたことを伝えなかった。
 検察は、三浦さんとの国際電話や送金などを調べ、一審で「実行犯はOしかいない」と主張した。しかし、「白いバン」がOさんが借りたものではない証拠が出て、一審はOさんを無罪にした。それでも「氏名不詳の実行犯と共謀した」として、三浦さんには有罪判決を出しました。
 検察は二審でも「Oとの共謀」を主張しましたが、二審は改めてそれを否定し、「氏名不詳者との共謀」についても、共謀の証拠も報酬支払いの痕跡もない、と認めた。いわば完全無罪判決です。記者たちは、二審判決を読み、今回の身柄拘束がいかに不当かを報道すべきです。

 弘中淳一郎・元主任弁護人のコメントの一部。

 日米の捜査がいかにダーティーだったか。「殴打事件」は凶器とされたハンマーが見つからなかった。検察は医師のカルテに「三日月型の傷の絵があった、ハンマーの傷だ」と言い、一審有罪の根拠になった。医師に会って聞くと、彼は検察に「傷はまっすぐで三日月型ではない」と説明し、調書も取られたという。検察は調書を隠し、裁判所をだましました。
 「銃撃事件」でも、検察は現場で銃撃犯人を見たスペア氏から調書を取っていたのに、裁判に出さなかった。二審で我々がスペア氏を見つけ、法廷に出てもらうことになった。すると、ロス市警が「三浦はマフィアだ」と彼を脅し、日本に来させないようにした。とにかく日米の捜査は汚い、何でもやります。

 「疑惑の銃弾」「ロス疑惑」で全メディア、全国民が狂騒乱舞 → 検察は例によって無罪の証拠隠しなどの手法を駆使し、一審は有罪 → しかし完全無実(真実やってない)が明らかすぎて、二審は完全無罪とされ、確定 → メディアは反省のそぶりを見せたものの、やはり奥底には“我が身可愛さ”があり、灰色無罪を臭わせた → 国民は思ってる、「裁判上は無罪らしいが、あいつは本当は殺ってるよ」「今回のアメリカの逮捕により、化けの皮が剥がれるかも。うふふ」と…。
 そういう構図なんだろうか。

 5月8日(木)、阿佐ヶ谷ロフトAで、三浦和義氏の逮捕に怒る市民の会presents「ふざけるな!ロス市警&ジミー佐古田ナイト」。

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※ 人気ブログランキング、
    「生活・文化>自動車
 のカテゴリー内では、あまりに異質。類似のブログがまったくねぇよぅ。
 と気になる気持ちがだんだん大きくなり、じゃどぉしよぅ、
    「社会・経済>法律・法学
 も違うようだしなぁ。
    「社会・経済>社会科学
 だとあんまり違和感ないかなぁ、とかぐずぐず悩んでいたのだが、
    「社会・経済>全般
 のカテゴリーに「保坂展人のどこどこ日記」や「全国市民オンブズマン 事務局日記」があるのを見つけ、おぉ、ここだ! と5月5日13時40分頃、変更の手続きをとった。これにより、当ブログ内の全記事の、「人気ブログランキング」のハイパーリンク先がすべて「社会・経済>全般」のページに自動的に変更されたみたい。毎回、×で×位~とか書いてきたのが、意味を為さなくなるっつーか、ま、しょーがない。

2008年5月 4日 (日)

裁判長が国に対し求釈明!

 5月2日締切りと言われてた原稿2本、まだだけど、4月28日締切りと言われてた原稿1本送信し、ちょっと開放的な気分。その1本は、「交通違反相談センター」を名乗って10年、いちばん多くていちばんの難問、というべき問い、への答えであり、ほんと四苦八苦してたのね。

 4月30日に書いた句読点の話、私なんぞからすると、日本語の文章になぜ「,」なんだ、フザケんな! ではあるのだが、じつは横書きの場合の読点は「,」を使うと、もうすいぶん前に国が定めており、いつからだっけ、裁判の判決書きとか横書きになったとき「、」が「,」に変わったにすぎないのだ。

 文科省の解説
 内閣府による依命通知
 文書の左横書き実施要領

 等々、ネットでいろいろ拾える。
 民事訴訟の訴状や準備書面で、「第1」「1」「(1)」「ア」「(ア)」をどういう順番で使うかも、そういうので決まってる。

 民事訴訟といえば、第2次Nシステム訴訟、その控訴審の第1回期日が、4月24日にあったんだよね~! 私の手帳にメモがなく、その日は裁判所へ行かなかったんだよね~、なんてこった!
 そんなの1回で結審、次回判決だろ、と思うでしょ。
 ところが、びっくり。原告兼原告代理人である櫻井光政弁護士から聞いたところによると、裁判長から被告(国)に対し、自治体予算で設置したNの画像管理等は国がやってるのか自治体がやってるのか、ウィニーで漏洩した責任は誰にあるのか、など3点について求釈明があったんだそうだ。うわ~!
 んで、次回期日は7月3日(木)11時822号法廷となったそうだ。
 Nは誰が管理し誰に管理責任があるのか、それすら秘密だったわけだが、この訴訟でそのへんが明らかになれば、ものすごい進歩だ。そんなことでびっくりしてること自体、すごいんだけどね。

 4月25日(金)、裁判所の帰りに新宿へ寄り、我が軍の福利厚生器材として、ウィーフィットを買った。このゲーム、やってみて痛感、メタボなオヤジ向けに開発されたに違いない。
 これまで3回やり、2回目に体重が0.3kg減ったが、3回目には0.8kg増えてた。

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 5月2日(金)、裁判員制度についての記者会見のためだけに裁判所へ行き、その帰り、メガネ3つのレンズを新しくしてきた。境目のない遠近両用。よく見える~。

 さて次の原稿にかかろう。

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2008年5月 2日 (金)

裁判とはそんなものなのですよ?

5月1日(木)

 締切り原稿が進まないまま、ほとんど寝ずにまた裁判所へ。

 10時から東京高裁・刑事12部(長岡哲治裁判長)715号法廷で、「自動車運転過失致死」の判決。
 黒いスーツに黒いネクタイの被告人(保釈中)は、えらく若かった。20代かも。
 昨年10月の早朝、最大積載量に近い5000キロのセメントを積んだ中型貨物で、ガソリンスタンドから車道へ出て左折するため歩道を通過する際、2度にわたり停止させたというが安全確認が不十分で、散歩中の女性(64歳)に自車右前部を衝突させ、右前輪で礫過(れきか)して死亡させたのだという。前科なし。シートベルト不装着など違反歴10件。行政処分歴あり。
 原判決は禁錮1年6月(実刑)。控訴の趣意は量刑不当。控訴棄却。
 10時6分閉廷。

 それから東京簡裁・刑事1室2係(4月から永瀨進裁判官・宮本幸司検察官)の826号法廷へ。
 10時10分から「銃砲刀剣類所持等取締法違反」の判決、のはずが法廷外の開廷表では10時5分となってた。あ~、もう終わったな~、じゃ803号法廷で10時20分からと手帳に書いてある、女性氏名の被告人の「覚せい剤取締法違反・銃砲刀剣類所持等取締法違反」へ行こうか、いやいやあんまりウロウロせず、ずっとここにいよう…。
 と10時9分、826号法廷に入ったところ、法廷中央、証言台のところに被告人(身柄、留置場)がいて、被告人はこのあと更生施設に入れるのか、とか永瀨裁判官は心配してるようで、検察官は何とかする旨言わされ、国選弁護人も、判決後もそれなりの面倒をみる旨言わされ…という印象のことが展開していた。よっぽど気になる被告人なんだろうか、それとも永瀨裁判官がよけいな世話を焼いてるんだろうか。
 そして判決。罰金10万円、満つるまで算入、訴訟費用不負担。
「ナイフってのはね、殺傷能力があるから、危ないから、二度と持たないでくださいね」
 と永瀨裁判官。うわ、これが銃刀法違反の判決だったんだ。
 長引いたからか、どんな犯行なのか、量刑の理由はなんなのか、永瀨裁判官はまったく述べなかった。

 10時16分から、10時10分~10時15分の予定の「窃盗」の判決。
 被告人は身柄(拘置所)。懲役1年6月、執行猶予3年、訴訟費用不負担。
 これも、永瀨裁判官は、
「弱者を狙うなど行為は悪質です」
 という以外に、犯行の内容がわかることを一切述べなかった。
 10時19分閉廷。時間が押してるからだとしても、傍聴人からすると、そういうのは困るよね~。

 窃盗の被告人は刑務官に伴われて去り、永瀨裁判官は奥のドアへ消え、宮本検察官は記録を風呂敷に包んで去り、入れ替わりに傍聴席へ、スーツの男が2人来た。さらに2人来た。雰囲気からして、公団、もとえ高速道路会社の社員だな?
 次は10時30分から、11月29日に第2回公判を、2月14日に第3回公判(北海道の高速道路会社の係員の証人尋問)を、3月6日に被告人質問を傍聴した、「道路整備特別措置法違反」の判決なのだ!
 町井裕明検察官も来た。てことは判決も、永瀨裁判官に代読させず、後藤征弘裁判官がやるのかな?

 10時28分、後藤裁判官が壇上に。おお~。
 今日会えるのは特別であって、もうこれで会えないのだな~と思うと、なんかこう格別の感慨を覚える。感傷的な気分になる。検察官の場合は、何年かしてまた公判立会いに戻るとか、立会いから外れたんだけども大きな事件があって人手が足りなくなりリリーフで立会いをやるとか、可能性があるけども。

 で、判決。罰金30万円、証人(2月14日の係員)の旅費・日当負担。
 聴き取れたところによると、被告人側の主張は、(1)道路整備特別措置法第24条第3項…(メモしきれず)…は権限の範囲を逸脱するものである、(2)係員の承諾行為は罪刑法定主義に反して無効である、(3)有効だとしても被告人は承諾を得ている、(4)得ていないとしても得たと錯覚した、であり、後藤裁判官はそれらをすべて退けた。

第24条第3項  会社等又は有料道路管理者は、この法律の規定により料金を徴収することができる道路について、料金の徴収を確実に行うため、国土交通省令で定めるところにより、国土交通大臣の認可を受けて、料金の徴収施設及びその付近における車両の一時停止その他の車両の通行方法を定めることができる。この場合において、第一項本文の規定により料金を徴収される自動車その他の車両は、当該通行方法に従つて、道路を通行しなければならない。

第58条 第二十四条第三項後段の規定に違反して道路を通行した自動車その他の車両の運転者は、三十万円以下の罰金に処する。

 裁判所的なごく普通の認定、とは思うが、一点だけ「えっ?」と気になるところはあった。
「係員が料金を異議なく受領したときは、係員の特別な意志承諾がなくても、通行についての契約は終わったと見ていい」
 という趣旨の部分があったけど、そうか?
 運転者はなるべく急いで通過したいなか、係員にわたした料金が間違っており、係員が一瞬おいて気づくことはあるわけで、ここはやっぱり、「行ってヨシ」と声を発するとか、明確な承諾が必要なんじゃなかろうか、とくに、刑罰を科すかどうかの、承諾の有無は分かれ目になるというなら。

「被告人の主張は、裁判所としては認めることができませんでした」
 と後藤裁判官。いつもそんなふうなことを言う。
 これ、ご本人の内心は知らないけれども、私としては、かなりフェアな、裁判というものの本質を存分に踏まえたうえでの言葉なのかな、という気がする。つまり、
「被告人の主張にはそれなりの理があっても、あるいは現実的には被告人のほうが正しくても、ときに被告人が無実であっても、裁判という場においては、それは認められないんですよ。裁判とはそういうものなんですよ」
 と。
 傍聴中毒人は勝手にいろんなこと妄想するよね~(笑)。

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 10時42分閉廷。
 終わってバーの外へ出た被告人に、道路会社の社員4人が…。そのへんの話はまた今度。

 11時から東京高裁・717号法廷(阿部文洋裁判長)で、「道路交通法違反」の第1回。飲酒運転で保護観察付き執行猶予中の飲酒運転。原判決は懲役7月。控訴の趣意は量刑不当。“本音の趣意”は、自営してる「工場」の後始末のために下獄を延ばすこと? との印象をちらり受けた。次回判決。

 来週の東京地裁の予定をチェックしてから、警察庁へ。
 合同庁舎2号館も、農林水産省と同じく、氏名と用件等を書いてIC入館証を受け取り、それを使ってゲートを通過、という形になったね。めんどくせ~。念のため、食堂だけの入館はOKか尋ねたところ、OKとのこと。
 警察庁で用を済ませてから、国土交通省の食堂へ。先日まで工事中だった、奥のほうの食堂を見に行ったら、開店してた。ニッコクトラストの食堂だった(前年度がどこの食堂か不知)。580円のカツカレー(スープとミニサラダ付き)が今日は500円だというので、それを食った。まぁまぁですか。新しい食堂を見るにつけ、第5食堂が懐かしく…。

 用事があって地下鉄で表参道へ。
 ちょうどメーデーのデモ行進があって、そのデモのなかに、日本国民救援会の方を発見。あら~。6月13日の「裁判員制度はいらない!大集会」のチラシを20枚ほどお渡しして、私は地下鉄へ。し、締切りが…。

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