スカッと気持ちの良い否認事件
じつは昨日(13日)、
4月8日 第1回公判 534号法廷 風営法違反
4月10日 第1回公判 728号法廷 銃刀法違反
の第2回公判がいずれも13時30分からあり、いずれも証人尋問だった。
どっちを傍聴しよう、どっちもどっちだよな~、と悩み続け、そのうち、地域の活動の当番が回ってきて、しまった、忘れてた! 今さら誰かに交代は頼めないか~となり、二日酔いもあって、じゃあ、いっそ今日は裁判所はサボってしまえ、と寝て13時すぎ、当番は忘れてたんじゃなくて来週だったんだ! これから起きても完全に間に合わない、げぇ~! ということがあったの。
二兎を追う者は一兎をも得ず…そりゃ違うか(笑)。
13時18分、エレベータから534号法廷へ向かう途中に、見慣れぬ立札があり、「5月14日(水)午後1時30分 東京地裁八王子支部 来庁尋問室(530号法廷)」と書かれていた。非公開だから一般傍聴人は入れない旨も書かれていた。へぇ~。そんなの初めて見たよ。
職員が幹廊下(私が勝手にそう読んでる。枝廊下と区別して)へ出てきて、きょろきょろしてた。証人がなかなか来ないのかな。
13時30分から東京簡裁・刑事1室3係(八木澤秀司裁判官)534号法廷で、久しぶりの「道路交通法違反」の新件。
【場 所】 首都高速4号線下り 港区元赤坂
【日 時】 2006年5月5日 午前1時9分
【装 置】 三菱電機 RS-2000(俗称Hシステム)と思われる
【測定値】 122㎞/h 制限速度60㎞/hを62㎞/h超過
【被告人】 34歳 内装業 頭は坊主 スーツがけっこうキマってる
【弁護人】 国選(職権)
【主 張】 そこにオービスがあることはよく知っており、制限は80キロと思い込んでおり、20キロ超過くらいではオービスは光らないと思い、いつもメーターをちらちら見ながら100キロ程度で走っている。ストロボが光った記憶はないが、当時もそうだったはず。
これも地裁へ移送となるか不安だったが、ならずにホッとする。
さてこの事件、どう争うのか。
弁護人は、検察官請求の書証を全部同意。
そして簡単に被告人質問をやり、弁論で、検察立証の不十分さ等を端的に述べた。
最終陳述は、
被告人「ないです!」
14時24分閉廷。
スカッと気持ちの良い、内容的にも概ね(おおむね)申し分のない争い方と、オービス裁判を百何十件か見てきた私には思えた。
否認なのに書証全部同意で、1回結審で? と訝る(いぶかる)方もおいでかもしれない。そのへんは、起訴(3月17日付け)がなぜこんなに遅れたのか、首都高の62キロ超過の相場は9万円なのに、なぜ求刑10万円だったのか、等々も含めて、『ラジオライフ』の連載ページに書こうかと思う。雑誌でしっかり書かせてもらいたくなる、良い争い方だった。
裁判所内の某所で、「裁判官は死刑にしてやるって言ったのに!」「10年間こんな死刑囚に阻害されてきて、また10年間こんな……(聴き取れず)ならなきゃなんないの!」「みんな弁護士に吸い取られていったじゃん!」などと激しく興奮して職員にまくしたてるご婦人を見かけた…。
今日は、オービス事件を1つ傍聴しただけで帰る。なんか不思議な感じ。
帰り、駅の売店で、分不相応にも『プレジデント』6月2日号を買う。650円。電車内の吊り広告に、「保存版!『人の気持ちをギュッと掴む』書き方指南」「一流企業トップ12人が添削!!」「思いを200%伝える起訴状」「被害者の納得感を引き出す論告要旨」「被告人が本気になる判決書き」「気分を害さない完璧な控訴趣意書」とあるのを見て。←傍聴中毒人の幻視ですか?
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