二輪の駐禁取締り 約52万件って!
3条2項休日の6日、警視庁管内で3700基のパーメが料金を誤徴収した、という件、同じことが福井県でもあったそうだ。
以下は5月9日(と書いてある)付け産経ニュース、の一部。
県道パーキングで誤徴収 福井県警発表
福井県警は7日、敦賀市白銀町の県道に設置しているパーキングメーター26基が規定上作動させない6日に作動し、手数料を誤徴収した可能性があると発表した。祝日法改正で発生した6日の振り替え休日にメーターが対応していなかったとしている。
県警によると、平成19年の同法改正で5月4日が「みどりの日」となり、3~5日は祝日が3日連続することになった。同時に、祝日が日曜の場合は翌日の月曜とされていた振り替え休日の仕組みも変わり、別の祝日と重なる場合は次の「祝日以外の日」に繰り越されることになった。
6日はみどりの日(4日)の振り替え休日にあたる。県警によると暦に沿ったメーターの設定変更をしていなかったという。
メーターは平日の午前8時から午後6時まで作動、駐車1時間までを限度に車1台につき200円を徴収している。集金があった2日午前10時から7日午前10時までの間、メーターは6日の10時間を含めて計20時間作動し、計1万3600円が支払われていた。
まだまだ出てきそう…。
ところで、パーメの管理について、安協(交通安全協会)の独占はヤメるって話は、どうなったんだっけ。
以下は、5月7日付け朝日新聞、の一部。
二輪の駐車違反急増、過去最多 規制強化と駐輪場不足
昨年1年間の二輪車の駐車違反が、全国で計約52万1千件にのぼり、過去最多になった。オートバイの駐輪場が乏しいなか、改正道路交通法で民間駐車監視員制度が導入され、取り締まりが強化されたためだ。都心部ではオートバイを手放す人も現れ、二輪業界は危機感を募らせている。
警察庁によると、07年の都道府県別の二輪車の駐車違反件数は、(1)東京約25万1千(2)大阪約10万6千(3)神奈川約6万1千(4)京都約3万7千(5)千葉約1万8千の順に多く、この5都府県で9割を占めた。
東北や北陸、中国、四国、九州などの28県は0~6件。都心部は地方より二輪車台数、取り締まりの要望とも多く、件数の差が著しいという。排気量50cc以下の原動機付き自転車は駐輪場の整備が比較的進んでおり、違反の多くは50cc超のオートバイとみられる。
改正道路交通法は06年6月に施行された。それ以前は駐車違反をした運転者のみが責任を問われ、二輪車の違反は05年で約11万件だった。施行後は車両の所有者にも責任が及び、06年6~12月だけで約23万4千件にはね上がり、07年は52万件を超えた。民間駐車監視員は07年度で全国310署の計1766人。都市部では民間駐車監視員が受け持つエリアが広がっており、警視庁は4月に17区52署から23区77署に拡大した。
約52万件!!!
これわものすっごい数だ。
右の画像は、2005年の都道府県別の「二輪車の駐停車違反検挙件数」。
東京は4万6923件だったのが約25万1000件へ。
大阪は3465件だったのが約10万6000件へ。
ほとんど、今まで野放しだったものを突然、検挙しまくるようになった、と言ってもいいくらい。実際、そのとおりの地域もあるんだろう。
なぜこうなったか。
「4輪の運転者らは、車に誰か残したり、目の届くところに駐車(路上駐車)したり、そうとう注意するようになった。業者は件数を上げられないと困るので、二輪へも手を出すようになった」
そんな話も聞こえてくる。
2006年スタートの6月1日の新制度(ニュー駐禁商法)は、都道府県が予算を立てて放置違反金を集める形だ。委託費などの支出もあるし、ぎりぎり委託費などのぶんだけ稼げばいいってもんじゃない。
「この調子だと、二輪の駐車違反も減って、全体に駐車違反が激減して、赤字に転ずるんじゃないか?」
と心配する方もおいでかも。
そこまでは減らさないだろう、地道に末永く取り締まれる(稼げる)よう配意するはず、それが交通取締りの長年の太い背骨なのだ…とは思うけれども、しかし、
「少々赤字でも、違反が一掃されるのは社会にとって良いこと。赤字ぶんはその経費として、やむを得ません。この調子で、他の違反の取締りも民間委託しましょう」
と言い出し、結果として、ごっつい鉄骨の背骨を構築する手も、ないこともない…。
ま、なんにしても、他の違反へ、そして軽微な事故へも、民間委託ないし効率的な商法が広がるのは、時間の問題だろう。
以下は、5月8日付け日刊スポーツ、の一部。
速度違反で違法逮捕と60万円賠償命令
速度違反をしたとして逮捕された新潟県上越市の農業男性(46)が、逮捕は違法として県に慰謝料など約240万円を求めた訴訟の判決で、新潟地裁高田支部は8日、60万円の支払いを命じた。
庄司芳男裁判官は「男性に証拠隠滅や逃亡の恐れはなく、逮捕の必要性を欠いていた」と違法性を指摘した。
判決によると、男性は2006年5月、上越市で乗用車を運転中、23キロオーバーの速度違反をしたとして上越署員に反則切符への署名などを求められた。
男性は免許証を提示し連絡先を示したが、署名は拒否。署員から「違反事実を認めないと、逮捕もあり得る」と迫られたが、拒否し続け、逮捕、約25時間、身柄を拘束された。
男性は「警察が反省しないと意味がない。判決を真摯(しんし)に受け止め、謝罪してほしい」と話している。
こぉれはビックリの判決。
「60万円」ってのも、高くない?
「男性は免許証を提示し」ってところが、青キップの違反でときどきある逮捕とは、違うところだよね。
記事中にわざわざ「『違反事実を認めないと、逮捕もあり得る』と迫られたが」とあるところからして、警察官がそんなことを言ったと認定されたのかな。まさか、警察のほうが、そんなことを言ったと陳述、証言…まさかしないよね。
この判決が確定したら、すごいことになるんじゃない?
それにしても、「反則切符への署名などを」の「など」って何だろう…。
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