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2008年6月の27件の記事

2008年6月29日 (日)

道路交通法の虚偽報告?

 6月29日(午前8時)付けの産経新聞に、ワタシ向けの記事。

駐車監視員制度3年目 ウソの弁明書横行
 ■ネット指南が助長「トイレに…」「盗まれた」

 渋滞や交通事故の原因となる違法駐車対策を強化するため、民間業者が駐車違反の車を確認するなど、取り締まりに協力する駐車監視員制度が、平成18年6月に導入されてから3年目に入った。取り締まり件数は着実に伸びる一方、摘発を逃れるため虚偽の弁明書を提出するドライバーも後を絶たない。インターネット上では、摘発逃れを“指南”するサイトも目立つ。虚偽の申告で罰金を科されたケースもあり、警視庁では「根拠のない書き込みを信用しないで」と注意を促している。(森浩)
 駐車監視員は、都道府県公安委員会の講習を受けて試験に合格した「みなし公務員」。東京都内では今年4月現在、766人が違法駐車に目を光らせている。
 警視庁駐車対策課によると、東京都内の駐車違反取り締まり件数は、駐車監視員制度が導入された18年6月からの1年間で約75万件。うち44%の違反を駐車監視員が確認。翌19年6月からの1年間では約91万件と増加し、うち54%を駐車監視員が確認した。同課では「駐車対策で重要な位置を占めている」という。
 制度では車の所有者が違反通告を受けた場合、「弁明書」が提出できる。「救急車で運ばれていた」など、やむを得ない理由の場合には違反金を科さないようにするためだ。
 しかし、これまでに提出されている弁明書をみると、「トイレに行っていた」「近くに駐車場がなかった」といった言い訳が大半で、「盗まれていた」など悪質性の高い虚偽の弁明も目立っている。
 虚偽の弁明を見破られ道路交通法違反(虚偽報告)に問われ、罰金を科されるケースもある。昨年5月31日、東京都新宿区内にオートバイを違法駐車した男性(42)の場合がその一例だ。
 駐車違反の標章を張られた男性は、取り締まりの約2時間後に「ナンバープレートが盗まれた」と虚偽の被害届を出し、後日「盗まれたナンバーを付けたオートバイが駐車違反をした」と弁明書を提出した。
 警視庁の調べで虚偽弁明が判明。男性は道路交通法違反の疑いで書類送検され、東京簡裁から罰金10万円の略式命令を言い渡された。虚偽説明で書類送検されたケースはこれまで東京都内で5件あるという。
 こうした虚偽の説明を助長しているとされるのがインターネット。ネット上では「盗まれたことにすれば大丈夫」「ドアを外からロックしてしまったと説明すればよい」という“指南”が絶えない。中には、「この弁明書で罰金を免れた」と、弁明書のコピーがネットオークションで販売されていることもある。警視庁駐車対策課では「虚偽を通さないよう今後も積極的に捜査する」と、“ゴネ得”を許さない方針だ。

P1010807b  どうです、ワタシ向けでしょぉ(笑)。
 この記事、警視庁が記者レクで発表したものか、あるいは特定の記者が特定の警察官から聞いて書いたものか、記事の長さからして後者かな、と想像する。
※ 写真は東京都新宿区内、高層ビル街での確認事務(ニュー駐禁取締り)。運転者が現れる前に早く終えようと、巻き尺での実測を怠る駐車監視員もいるらしい。その意味では、このユニットはマジメだ。べつに迷惑にならない配達のバイクを取り締まるのも、ある意味マジメだ。この制度は、違反の迷惑性は関係ないのだから。

 「弁明」とはどういうものか、についてはFAQと、当ブログの2006年9月20日の記事(読売新聞記事に対するコメント)と、2006年11月30日の記事(警視庁の弁明処理状況)と、をお読みいただくとしてだ、どうもよくわからない。
 「虚偽報告」「虚偽弁明」「虚偽説明」と、3つの言葉が出てくるのは、虚偽の説明による虚偽の弁明は虚偽報告に当たる…そういう関係なのかな、と解することもできるとしても、どうもよくわからない、道路交通法にある「虚偽報告」といえば、確認機関(ニュー駐禁取締りの委託を受けた業者)から公安委員会(実質警察)への報告について(第51条の10第3号)と、特定交通情報提供事業に係る報告について(第109条の3第4項)と、この2つだけじゃないの?
 それ以外、私は知らないので、同法を「虚偽」と「報告」で文字検索してみたが、やっぱりその2つに関する条項しかヒットしない。
 最近、新しい条項が加えられたのか? いや、そんな話は聞こえてきていない。でも、「道路交通法違反の疑いで書類送検」「虚偽説明で書類送検」と、記事にはある。10万円という金額からしても、駐車違反の罰金とは思えない。
 うーむ、どういうことなんだろう、月曜に警視庁へ確認してみようか。

 そういえば、2007年の「行政不服申立事件調」(警察本部長または公安委員会に対する各種不服申立の件数と処理結果がわかる文書)を、警察庁へ開示請求せねば! 3月頃に請求に行って、まだ文書ができてないと言われ、それきりになってたよ!
 2006年のその文書は、このページに
※ 弁明は、道路交通法第51条の4第6項に定められた手続き。不服申立(異議申立または審査請求)は、行政不服審査法による手続き。
※ 表中に「取下」とあるのは、申立を棄却してもしも裁判になったら、さすがの裁判所も警察側を負かさざるを得ないような明白一義的な違法があり、裁決を出す前に、「処分を取り消すから、申立を取り下げてくれ」と警察が言い、申立人は取り下げたと、そういうことではないかと思われる。そういうふうにすれば、統計上は「容認」の数字が減り、行政無謬の格好がつくから。だって、「容認」がそこそこあれば、「おっ、そこそこ勝てる可能性があるんだぁ」と、「当期中の発生事件数」が増える可能性も出てくるし。

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2008年6月28日 (土)

学校をハーレムと勘違いした元総長に懲役実刑

6月27日(金)

 さんざん悩んだ末、午後から「脅迫」と「公用文書毀棄」のいずれも新件を傍聴せず、締切りを2日すぎた原稿を仕上げよう! と金曜の午前8時45分にようやく決心…した直後、午前10時から、50月30日に傍聴した「強制わいせつ(等?)」の判決があることに気づいた。大学の、というか学校グループの総長で理事長が、教職員の唇に強いて接吻したり乳房をつかんで弄(もてあそ)んだり、学校を「ハーレムとでも勘違いしたかのような行動は言語道断」と懲役5年を求刑された事件だ。
 しかし前科はない。合計2000万円を超える被害弁償、贖罪寄付、供託をしてる。相当の社会的制裁も受けてるといえる。執行猶予がつく可能性もある。こういう判決は傍聴席で見ておく価値はあるだろう。
 と、直ちに着替えて出かけた。

clip 東京地裁713号法廷(福崎伸一郎・戸刈左近・尾藤正憲裁判官)713号法廷は、記者の姿が多かった。
 被告人(身柄、拘置所)は、黒い半袖のポロシャツに、濃いグレーのジャージ、の裾をソックスの中に入れて、手錠・腰縄につながれ、半開きの口の下唇を突き出し、入廷。やつれてぶよぶよと鈍重な感じで、大学の総長だったとは到底思えない。
 裁判官3人が登壇し、全員で起立・礼。被告人を証言台の前に立たせ、判決が言い渡された。
裁判長 「主文、被告人を懲役2年10月に処する…」
 ずいぶん減じたな。執行猶予は3年以下につく。てことは、猶予をつけるのか。いや、だったら懲役3年でいいはず。2年10月にまで減じたってことは、実刑?
裁判長 「…未決勾留日数中、80日を、その刑に算入する…」
 実刑か? いや、未決算入して執行猶予をつけることも、ないわけじゃない。
 だが、実刑だった。私の傍聴ノートに「おっ!」とある。
 被告人は、見るからに大きくうなだれて、立ったまま判決理由を聞いた。
 言い渡しが終わって再び手錠・腰縄をつけられるとき、下唇をとがらせて上目遣いに弁護人(女性2人。同席の司法修習生も女性)を見たが、弁護人は机に視線を落として書類を片付け、被告人と目を合わさず…。
 ま、こうやって、「うわっ、実刑だ! マジ刑務所行きだ!」と本人および周囲を震撼させ、徹底的な反省・悔悟を示させ、控訴審で執行猶予を付する、というやり方(刑罰行政とでもいうやり方)もあるんだろう、とは思うが…。

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 裁判所へ出てきてしまったからには、午後の「脅迫」と「公用文書毀棄」も傍聴せざるを得まい。それまでの間、久しぶりに、即決裁判手続きの公判を連続傍聴してみることに。

clip 地裁・刑事19部(園原敏彦裁判官)426号法廷に、10時から16時まで30分刻みで9件の新件が入っていた。うち6件は覚せい剤、麻薬、大麻の事件。
 10時30分から、「覚せい剤取締法違反」。
 被告人(身柄、警察留置場)は25歳で、お姫様のような見事な長い茶パツで、女優の誰かに似ていた。「風俗店店員」で、新宿のレディースサウナの地下便所にて、覚せい剤を加熱して気化させ吸引したんだそうだ。
 被告人は美人なのだけど、目つき、表情がちょっと普通じゃなく、
弁護人 「人格障害との診断を受けてますね?」
被告人 「はい」
弁護人 「薬は飲んでますか?」
被告人 「はい」
 とのやり取りがあった。
 即決裁判手続きの早さは異様なほどだね! 検察官の冒頭陳述はなし。甲1号証、甲2号証…という書証の要旨告知もなし。被告人質問は5分程度。論告は10秒程度。直ちに判決。懲役1年6月、執行猶予3年、訴訟費用不負担。
 10時41分閉廷。傍聴席にいた母親といっしょに出て行き、母親が持ってきた白い靴に履き替えて…。

clip 11時から、「道路交通法違反」。
 こっちの被告人(身柄、警察留置場。57歳。韓国人)は、最初から黒い革靴を履いて入廷。
 物損事故を起こして通報され、無免許で酒気帯び(0.44mg)が発覚。前科は3年前の傷害、罰金10万円のみ。日本人なら、本件も罰金で済んだかも。直ちに判決。懲役6月、執行猶予3年、訴訟費用不負担。
 通訳付きなのに、15分ほどで閉廷。早っ!

 即決裁判手続きは、裁判所的には、1日に9件、ごそっと処理できてしまう(処理できると最初からわかってる)わけで、ありがたい制度なんだろう。でも、「迅速・便利」には弊害もある。私はこの制度には批判的だ。そのへん『裁判中毒』に書いた。

clip 11時30分からまた「覚せい剤取締法違反」(これも被告人は女性氏名)だったが、待て待て、11時から地裁・刑事17部(市川太志裁判官)723号法廷に入ってる「脅迫」を、どんな事件なんだか見ておこうと…。
 11時17分頃に入ると、被告人質問をやっていた。その弁護人が、東京簡裁のあの事件の弁護士だった。これで、あの事件のあとにお目にかかるのは4回目? 弁護士さんのほうも、「こいつ、どんだけ傍聴しまくってるんだ?」と思うのか、ちらちら私のほうを見てたよ(笑)。
 事件は、よくわかんないんだけど、妻が殺された事件に関係して(?)10年ほど服役し、出所後、かつてトラブルがあった会社へ、「お礼に行く」という趣旨の電話をし、脅迫で告訴されたと、そういうふうなことらしかった。

restaurant 11時48分、途中で出て、農林水産省・北別館の食堂へ。
 メインは、トレイを持って移動しながら、好みの総菜を取り、好みのご飯と汁を指定してトレイに載せ、合計金額をレジで払う、というカフェテリアスタイルなのだが、それだと800円くらいすぐにイッてしまいそうで、私はカツカレー580円を注文。
 カツは大きかった。カツて見たことないほど(笑)。肉厚もそれなりにあった。うほほ! 名古屋地裁の地下の「わらじカツカレー」は、こっちを見習うべきだと思う。…んが、私が疲れていたのか、肉の味がせず、カレーもカレーの味があまりしなかった。

 裁判所へ戻ったのが、12時10分頃。
 午後の「脅迫」は13時30分から。1時間以上待つのは、締切り原稿が遅れてる身にはつらい。どうしよう、帰ろうか…とぐずぐず悩んでると、親しい大学院生君を発見。ラッキー! ねぇねぇ、なに傍聴するの? 今日は「脅迫」と「公用文書毀棄」が注目だよぉ、と彼に託し、というかムリに押しつけ(ひでぇオッサンだな。笑)、私はとっとと帰る。

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beer 農林水産省・北別館の食堂の夜の状況(18時15分から飲酒可)を、やはり今週中に取材しておかねば、鉄は熱いうちに打て(それ違う?)と、また霞が関へ。傍聴仲間の娘さん(昼間、土浦支部で無罪を傍聴してきたそうだ!)と合流。
 ところが、夜は一般開放していない、と警備員。がーん! 顔面蒼白、立ち尽くしてしまった。疲れた体にむち打って、往復700円の電車賃をかけて出てきたのに!
 でも、それであきらめる私じゃない。ダメもとで手を尽くし、なんとか潜入に成功した。が、居酒屋風に飲める状況では、まだなかった。お笑い芸人のあの人(誰だっけ)に似た責任者氏に話を聞き、緑茶ハイ350円を1杯飲む。これじゃあ酒飲みはおさまるはずもなく、総務省の地下でがっつり飲み直し…。

 そうそう、今週、傍聴ノートからエクセルに書き写したデータが、事件数で1000件を超えた。

2008年6月26日 (木)

車両提供罪・同乗罪の裁判

clip 13時20分から東京地裁422号法廷で、6月17日に傍聴した「不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反」の判決。
 懲役1年、執行猶予3年。
裁判官 「自分の思い通りにならなかったとき、どう対応するのか、それが、その人がほんとうはどういう人であるか、試されるときです。もう一度、冷静に物事に対応するという原点に立ち返って、よく考えてもらいたい」
 おお~、前段は、その趣旨のことを、我が偉大な領導主様であらせられる女房殿が昔から言ってるょ。

clip 13時30分から東京地裁・刑事11部(小池勝雅裁判官)405号法廷で、「道路交通法違反」の新件。
 13時29分に法廷に入ったら、もう起訴状を朗読し終わるところ。当事者が全員揃っても、開廷時刻までじーっと待つ裁判官もいるが、最近、早く揃えば早く始めるか、あるいは数分遅刻して始めるか、そういうこと多くない? たまたまそういうのに最近よく当たってるのか?
 事件は、3月26日の酒気帯び0.3mg。2007年9月19日に酒気帯び厳罰化が施行されてから、酒気帯び単独の事件は初めて傍聴するかも。量刑相場はどう変わったのか、気になってたのだ。
 前科は、2007年11月の酒気帯びで罰金20万円のみ。普通なら、略式で罰金25万円でもおかしくないはず。上司と飲酒して、上司といっしょに一旦は電車に乗ったのに、駐車料金が気になって車へ戻ってしまった、という事実は、いくらか良い情状でもあるだろうに。
 求刑は懲役5月。以前は懲役4月ってこともあったっけ。
 直ちに判決。懲役5月、執行猶予3年、訴訟費用負担。
 うーん、これだけでは何とも言えないが、「罰金2回→公判請求」だった原則を、「罰金1回→公判請求」に改めた? いや、そう解するのは早計かも。

clip 14時30分から東京高裁・刑事8部(阿部文洋裁判長)715号法廷で、「自動車運転過失致死・道路交通法違反」の控訴審第1回。いわゆる、ひき逃げ死亡事故。控訴するからには、原判決は懲役実刑だったんだろう。
 被告人質問が行われた。原審後の情状立証かと思ったら、そういう感じもなく、供述がころころ変わる、ように見えるのだった。刑責を逃れようとしてるのではなく、説明が整理されてないんだろう、と私はまず想像するけれども、それは裁判所には原則として通用しない。裁判所は、誰もが机上で完璧に整理された説明をする(あるいは現場でそのような行動をとる)ものと信じ込んでる、ように思われる。
 次回判決。控訴棄却だろう。

clip 15時から同じ法廷で、左右陪席を替えて、「強盗未遂・銃刀法剣類所持等取締法違反・強盗予備」の判決。私は普段、こういうのは傍聴しないのだが。
 被告人(身柄、拘置所)は、小柄なお爺ちゃん。額のしわがやたら深く、口をもぐもぐさせていた。カネがないのにパチンコしたくて調剤薬局を、という、報道された事件だった。調剤薬局を狙った理由の1つは、「女性ばかり」だからだそうだ。前科なし。
 原判決は懲役4年。控訴棄却、当審における未決30日算入。
 裁判長が上訴権を告げる途中、「いや、(上訴するつもりは)ありません」と被告人は言ってたが、終わって弁護人に「何年?」と尋ね、「控訴棄却だから(刑期は)減ってない」「減ってない?」「減ってない」とのやり取りがあった…。

clip 15時30分からのを傍聴に、早めに東京地裁426号法廷(刑事19部・江見健一裁判官)に入ると、前の事件の証人尋問をやっていた。傍聴人がけっこう多かった。
 どうやら、被告人は接骨院経営で、交通事故の保険金詐欺の片棒を担いだらしい。請求証明書と明細書に、交通事故の件との記載がなく、欺罔(ぎもう)にならないから検察官は訴因変更も考えてほしい、とかそんなことを裁判官が言ってた。なんのことか、さっぱりわかんない。あとで開廷表を見ると、14時30分から始まってる「詐欺」の新件だった。

clip それが終わり、さぁいよいよ15時30分から、と思ったら現れた被告人(身柄、拘置所)は、もろヤクザ風の男性。あれ? なんと、さっきの詐欺を持ちかけた人物の「詐欺の公判だった。懲役1年8月、未決50日算入。一連の事件の、こっちの判決が先に言い渡されたわけだ。うわ~。
 被告人が再び手錠・腰縄をつけられ、傍聴席の誰かに力強く会釈して去り、傍聴席から茶パツの女性らが立って出ると…。

clip …新たな傍聴人が続々と入ってきて、15時40分頃、15時30分からの予定の「道路交通法違反」がようやく始まった。
 これは、飲酒運転者への車両提供罪、同乗罪という、2007年9月19日から施行された新しい罪種の事件だ。阿曽山大噴火さんが、6月4日の第1回公判を傍聴している。
 被告人は、黒のハイヒール(しゃれたバックル付き)に、黒のストッキング(模様入り)に、黒のワンピース、に見える衣服(スカート部分はフリル様)で、さらりと長い茶パツの、水商売風のいでたち。自分の子ども2人と隣に住む男性とが亡くなった事件の法廷に、その格好はないだろう、と私なんぞは思うのだが、当人にとっては精一杯、喪に服する格好だったのだろう、きっと。考えの齟齬(そご)、とでもいうべきことはある。
 16時40分頃まで、被告人質問が続いた。これがねぇ、いやはやなんとも、若い学生風の傍聴人諸氏は、どう感じたんだろうか、私は、検察官と裁判官の“机上エリート”ぶりを、そして最近考えてる“裁判とはそもそも何か”を、存分に感じさせるやり取りと思えた。
 求刑は懲役3年。次回判決。

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2008年6月24日 (火)

農林水産省の一般食堂、本日オープン!

 今日も朝から裁判所。傍聴レポートを、忙しいから簡潔に、と思いつつ、今日はいろいろ興味深いことがあったので長々書いてるうち、待て待て、こんな面白いレポートは25日締切りの『ドライバー』の連載ページに書こうよ、となった。ほんとはね、最近あれこれ開示を受けた文書のうち、とくに面白いのを拾っての記事を予定してたんだけどね。
 ちなみに現在発売中の同誌には、Nシステム訴訟について書いてる。Nシステム訴訟がいまどんな展開になってるか、ばっちりわかりやすくわかるょ。

 というわけで、ここでは、今日傍聴した事件を列挙するのみとするです。

clip 10時から東京高裁・刑事6部(永井敏雄・稗田雅洋・矢数昌雄裁判官)410号法廷で、「道路交通法違反」の控訴審第1回。
 これは、横浜地裁で2006年12月13日、2007年4月24日、2007年9月11日に傍聴した、日本無線のレーダ式測定機、JMA-230の事件だ。
 ソク結審かと思ったら、マニア的には驚きの展開に。

clip 10時から東京簡裁・刑事1室2係(永瀨進裁判官)826号法廷に入ってる、「占有離脱物横領」の新件を、途中から傍聴。台東区役所へ、生活保護の申請に行った際の、(生活保護を受けてる人の?)無料乗車券(が入った財布か何か?)のネコババ。弁護人は横顔がちょっとエド・はるみさんに似てるような。

clip 同じ826号法廷で11時から、「窃盗」の判決。勤務先から53万744円を窃取。懲役1年6月、執行猶予4年、訴訟費用負担。言い渡しの間、被告人は震えてた。

clip 同じ826号法廷で11時15分から、4月10日に第1回を傍聴した「銃砲刀剣類所持等取締法違反」(秋葉原でのナイフ所持)の審理。
 第1回のとき傍聴席にいた、犀川博正さん似の弁護士が、弁護人席にいた。若い女性のほうが主任弁護人。万世橋署の警察官を証人尋問。

clip 途中そっと出て、東京高裁・刑事8部(阿部文洋・堀田眞哉・野原俊郎裁判官)717号法廷へ。11時30分から、「有印公文書偽造・同行使・公務員職権濫用」(長野地検・諏訪支部の検察事務官が知人女性の住民票等を不正に入手した事件)の控訴審第1回。

clip 終わって急ぎ826号法廷へ戻る。被告人質問をやってるところだった。

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clip 午後は13時05分から、東京地裁・刑事8部(川本清巌裁判官)716号法廷で、「業務妨害」の判決。これは報道された事件だ。懲役1年6月、未決20日算入、執行猶予4年、訴訟費用負担。

clip 同じ法廷で13時15分から、なんとなく「所得税法違反」の判決を傍聴。びっくり、これも報道された事件だった。懲役10年10月、罰金800万円、懲役刑について執行猶予3年。

clip 13時30分から、東京高裁・刑事8部(阿部文洋・吉村典晃・堀田眞哉裁判官。午前中と構成が違うよ)717号法廷で、「殺人」の控訴審第1回。これも報道された事件

clip 14時から、東京高裁・刑事12部(長岡哲次・姉川博之・松井芳明(?)裁判官)715号法廷で、「強盗致傷・道路交通法違反」の判決。向かいの717号法廷へ、いつものとちょっと感じが違う傍聴人がぞろぞろ入っていった。開廷表を見ると「業務上横領・背任」。なんだろうと被告人氏名をメモし、あとで検索すると、これも報道された事件だった。
 715号法廷のほうは、原判決は懲役6年で、控訴棄却、未決50日算入。この弁護人が、以前地裁の奇妙なオービス事件で知り合った、けっこう有名な、豪放磊落なところのある元検事さん。終わって廊下で、裁判員制度についてちょと立ち話。

cafe 14時40分から日比谷松本楼で、なんつーか、私とは接点がなさそでありそな方々と面談することになっており、途中、農林水産省の北別館をちらっと見たら、なんと! 一般が入れる新しい食堂のグランドオープンは今日だというではないか! やっぱテレビが取材に来てたょ。

restaurant 松本楼で1時間ほど面談して裁判所へ…しかし戻らず、再び北別館の食堂へ。うーむ、あんなふうになったのかぁ、へぇ~! スタッフの方にちょと話を聞いたところ、開示文書の内容とは若干異なる部分もあるような?
 そのうち詳しくご報告しましょ!

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2008年6月23日 (月)

2chに無差別殺人予告

 土日で片付けようと思ったことがぜんぜん片付いてないし、そうこうするうち原稿4本の締切りも迫ってくるしで、今日は裁判所へ行くのはヤメようか…と思いつつ、しかし行く。

 11時50分から、6月16日に傍聴した道路交通法違反」(無免許の常習)の判決。
 ところが、期日取消! がーん。
 普通に推理すれば、なんとか再度の執行猶予を取るため、または刑期(求刑は8月)を短くするため、とうとう7台のバイクを処分する覚悟を決め、処分が終わりきらないので判決を延ばした…?

 今日出てきた目的の1つは、今週の東京簡裁の予定のチェック。
 今週は「窃盗未遂」が3件、入ってる。
   25日(水)10:00~10:45 728号法廷 新件
   25日(水)10:45~12:00 728号法廷 新件
   25日(水)13:35~?    826号法廷 判決
   26日(木)10:30~?    728号法廷 新件
 そのほか、第2回公判を傍聴できなかった「銃砲刀剣類所持等取締法違反」(秋葉原でのナイフ所持)の審理も入ってる。

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 13時30分から、東京地裁・刑事13部(中村昌史裁判官)510号法廷で、「威力業務妨害」の判決。
 13時15分から別の法廷で「道路交通法違反」の判決があり、以前ならそっちを傍聴してから、とするところだが、近頃は気まぐれな団体傍聴人が早々と傍聴席を埋めてしまうことがあるので、「道路交通法違反」はあきらめ、早々と「威力業務妨害」のほうへ。
 ところが、傍聴席40数席の法廷に、傍聴人は私のほか、被告人の家族と思しき女性2名を含めて5人きり。そういえば今日は団体さんの姿を(私は)見かけなかった…。

 被告人(身柄、拘置所)は、レンズ面の大きなメガネをかけ、肘から下の腕が筋肉質でやけに逞しかった。起立の姿勢がやたら良かった。右の指先が左より若干下がっていたけれども。
 事件は、4月11日の午後、秋田県内のドコモショップのお試し携帯電話から2ちゃんねるに、ある女性タレントのことで事務所(?)は謝罪しろ、さもなくば東京都新宿区内の小学校の小学生を無差別に殺す旨、書き込み、その小学校の教諭らに、約1週間にわたり、警護しながら引率して集団下校させるなどして、もって威力を用いて同校の業務を妨害した、というもの。女性タレントの件は、「独自の思い込みに基づ」くものだという。
 前科・前歴はなく、判決は懲役2年、執行猶予4年、訴訟費用不負担。

 10時から17時の予定で、地裁421号法廷に、“後期高齢者”による「殺人の新件が入っており、小窓から覗いてみると、被告人質問の最中。傍聴席に千葉正義さんがいた。
 15時(15時30分?)から地裁419号法廷で「会社法違反」の新件。珍しい罪名もナニも、会社法は2005年にできた法律(979条まであるよ!)なのだね。これは某氏が傍聴するという。
 なので、未練を残さず帰ることに。
 いろいろ理由をこじつけて、裁判所に居る時間を減らさねば。簡裁の「道路交通法違反」にだけ集中してるときは、どんな生活を送ってたのか、もう思い出せない…。
 と外へ出ると、見知りの弁護士さんにばったり。「あなた、毎日来てるのぉ?」と言われ、複雑に微笑むのであった…。

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販売元:角川書店
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2008年6月22日 (日)

鑑定のため全量消費

 以下はZAKZAKから。

江東区OL不明事件で新たな被害者…株式市場にも波紋(05/29)
骨片、下水道から発見…「トイレに流した」供述一致(05/29)
容疑者供述「騒ぎになったから殺した」江東区OL不明(05/28)
◆33歳派遣男「刺殺した」江東区OL不明事件 (2008/05/27)
◆事件後、コンビニで不審な買い物…江東区バラバラ殺人(2008/05/27)
◆遺体トイレに流す?江東・女性不明で33歳男を逮捕(2008/05/26)
◆江東の女性会社員不明事件、台所の果物ナイフが不明(2008/04/21)
◆20代女性会社員が不明、自宅マンションに血痕(2008/04/19)

 この事件、最初に「失踪」と報じられたとき、「マンション内に拉致されてるんじゃないか」と推理した人は多いだろう。
 次に、「33歳派遣男」が犯人らしいと報じられたとき、「本当か?」と訝(いぶか)り、そして、「骨片」などが続々と発見されたと報じられるに至って、「やっぱり本当だったんだ」となった人も多いんじゃないか。

 …その後、私はずっと気になり続けている。事件が東京地裁の法廷へ出てきたとき、検察がこう言い出したらどうする?
「骨片等は、残っていません。鑑定のため全量消費しました」
 そんなバカな?
 いや、そんなバカなことが、現実に起こっている。「仙台・筋弛緩剤点滴殺人事件」とされる「北陵クリニック事件」だ。

 法学館憲法研究所
  http://www.jicl.jp/now/saiban/backnumber/sendai.html
 日本国民救援会宮城県本部
  http://www17.ocn.ne.jp/~kyuuenka/sub01.htm
 アノヒニカエリタカ
  http://kadenkozo.blog.so-net.ne.jp/2005-06-14
 言語学研究室日誌
  http://blog.livedoor.jp/wnmtohoku/archives/50405400.html
 週刊ポスト
  http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/sendai3.html
 ザ・スクープ
  http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/special_back/20011215_010.html

 東京・江東区の事件の真相は知らないが、「北陵クリニック事件」の真相については、そもそも「筋弛緩剤点滴殺人事件」など存在せず、守大助さんが「犯人」などでないことが、証拠から明らかになっているといえる。
 しかし、刑事裁判は最高裁で有罪(無期懲役)が確定し、あとは、ラクダが針の穴を通るより困難といわれる「再審」しかない状況…。
 なのだけれども、民事の裁判は進行中だ。すなわち、被害者とされる側が守さんに対し損害賠償を求めた裁判、そして、旧北陵クリニックの半田康延・東北大大学院教授が、守さんの弁護団長・阿部泰雄弁護士に対し、慰謝料1000万円などを求めた裁判だ。
 民事とはいえ、単純な「民vs民」の裁判ではなく、実質は「民vs警察・検察・裁判所・東北大学」の裁判ではあるが…。

 「無実の守大助さんを支援する首都圏の会」のサイトに、6月7日の港勤労福祉会館での集会の様子がアップされた。

僕はやってない!―仙台筋弛緩剤点滴混入事件守大助勾留日記 Book 僕はやってない!―仙台筋弛緩剤点滴混入事件守大助勾留日記

著者:守 大助, 阿部 泰雄
販売元:明石書店
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※追記 6月23日5時30分現在、一瞬だけのことと思うが、10位内の大台へ!
※追記 同日10時05分現在、きゅきゅっ、9位! なんで!?

2008年6月20日 (金)

開廷表の間に期日簿が1枚!

 13時頃、裁判所に入るとき、玄関右側に制服の男女高校生らしきが多数いた…。

 13時15分から東京地裁・刑事19部(角田正紀裁判官。角は下の部分が用、紀は右側が巳)719号法廷で、「自動車運転過失傷害」の判決。
 考え事に気を取られて信号赤色表示を看過、時速約50キロで交差点に進入し、右方からきた2人乗りの自動二輪車の左前部に自車右前部を衝突させ、自二の運転者(33歳)に左大腿骨開放骨折、自二の同乗者(21歳女性)に左大腿骨骨折の重傷を負わせたんだという。前科なし。
 禁錮1年6月、執行猶予5年、訴訟費用負担(10万円前後)。
 13時18分閉廷。

 非常階段を駆け下り、今日のメイン、地裁418号法廷の「威力業務妨害」へ。
 ところが、20席の傍聴席はすでに完全満席。さっき玄関で見た男女生徒らが10席を埋めていた。あ~~~っ。狭い法廷へ、10人もまとまって来んなよ! としかし叫ぶわけにもいかず。
 裁判所内で団体を見かけたらもう、彼らが興味を示さないだろう事件を除き(彼らは気まぐれなので、それもなかなか難しいが)、30分ほど前に法廷の前に居なきゃいけないのか! 昔はこんなことなかったのに。

 気を取り直し、13時30分から東京高裁・刑事7部(植村立郎・青沼潔・國井恒志裁判官)717号法廷、「道路交通法違反」の控訴審第1回へ。
 こっちは傍聴席40数席で、がらがら。私が入ったとき車椅子の男性が1人しかおらず、その後せいぜい5人くらいしか来なかったと記憶する。
 被告人(29歳。保釈中)を見て、一瞬女性かと思った。それも、モデル系のミュージシャン、みたいな。だが、拒食症だそうで、腕はまさに骨と皮…。
 控訴の趣意は量刑不当。執行猶予を付してくれ、というものなんだろう。
 被告人質問が行われた。内容は、再犯の虞れはなさそうと感じさせるものだった。4分ほど休廷して合議。そして判決。原判決を破棄して…かな?
 と思ったら違った。控訴棄却
 判決理由を聞いて納得した。2006年に無免許で罰金2回、2007年8月に無免許で携帯メールを見て物損事故を起こして逃げ、懲役6月、執行猶予3年に。それから5カ月も経たない2008年1月、携帯電話の画面を見ながら運転して無免許で捕まったのだった。
 原判決は懲役8月。併せて懲役1年2月の刑期で服役することになるのだ…。
 14時閉廷。

 そのあとも、傍聴しようと思えばできる事件がいくつかあったが、地裁と高裁の来週の予定をチェックして早々帰る。昨日の会議で弁護士さんに約束した“作業”を何ひとつやってないし、新たに雑誌連載が始まることにもなったので。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
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 ただ、ひとつご報告しとこう。
 今日は、東京地裁のいつもの開廷表の間に「期日簿」なるものが1枚、挟まっていた。「臨時」と手書きされて。
 そこには、予約、変更等、時、事件番号、事件名、被告人、身柄、収容場所、弁護人、検察官、通訳人、通訳言語、審理予定、速記等、警備、係、書記官、法廷、の欄があった。
 以前、秋田の裁判所で見たのと同じだ。秋田のあれも、じつは「期日簿」となっていて、私が「開廷表」と思い込んだのかもしれない。
 今日、東京地裁は、なんであんなものを挟んだんだろう。急に開廷することになり、開廷表をつくらず、部にある期日簿をコピーして一般閲覧用へまわしたんだろうか。
 ともあれ、事件名は「現住建造物等放火」で、被告人は女性氏名、弁護人は国選で、審理は「鑑定人尋問」だった。
 時間は16時~16時30分。傍聴せずに帰る。

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2008年6月19日 (木)

日本の裁判所ならそれでも有罪

 今日は裁判所行きはパス。少なくとも週に1日は空けないと、ね。
 終日だらだら寝て、庭の草刈りを少しやったり、隣駅のほうに新規オープンしたスーパーへ2度も行ったり、とうもろこし8本を、4本は蒸して4本は茹でて、醤油をかけてオーブンで焼いたり…こういう日をとらないと、ね。

 こぉ~れは、どこまでほんとなんだか、面白いニュース。太字は今井。

監視カメラの故障?時速880キロも出たフツーの車
2008年06月17日16時42分
新華社リオデジャネイロ(ブラジル):ブラジルの首都ブラジリアのあるドライバーが先ごろ、自分が時速880キロという世界最高時速で車を運転していたことを告げられた。しかしこのドライバー、せっかく「世界最速の男」になったにも関わらず、あまり嬉しくないという。
この男性の名はラファエル。職業はエンジニアだ。彼は交通局に年に1度の自動車保有税を支払いに行ったとき、速度超過の罰金を払うよう言われた。監視カメラに、ラファエルさんの運転する車が、時速60キロの道路を時速880キロで走り抜けているのが記録されていたからだ。もしそれが本当なら、彼は飛行機と同じ速さで道路を走っていたことになる。
ラファエルさんは監視カメラを所有しているリオデジャネイロ州ニテロイ市の交通部門に行き、監視カメラがおかしいんじゃないかと訴えたが、「監視カメラはどこもおかしくない」と言われてしまった。そして罰金を必ず支払うようにと要求されたという。
現在、世界で最も速い車はフランス製の「Bugatti Veyron」。最高時速は407キロだ。
【翻訳編集:JCBB(H.A)/G-SEARCH

 日本の裁判所へこんな事件が出てきた場合、どうなると思う?
 日本の裁判所は、楽々有罪にできる。
 オービスの製造販売メーカーが作成した文書、およびメーカー社員の証言によれば、オービスはプラス誤差を出さないようになっており、かつ、メーカー(またはその子会社)がやった年2回の点検では、何ら異常はなかった、よって本件測定時においてもオービスは正常に作動していたと認められる…という論法だ。
 ただ、880キロ出せる自動車は、現在のところあり得ないと思われるので、警察は立件しないし、立件しても検察は起訴しないだろう。
 そのへん、日本の警察・検察は、上掲ニュースの「ニテロイ市の交通部門」より優秀といえる。
 じゃあ、古い軽自動車が、出せるはずのない130キロと測定されたら?
 その場合、警察・検察が、軽自動車の性能について、あまり知らなければ、また、知ってても被疑者とトラブルになる等して引っ込みがつかなくなれば、起訴することはあり得る。
 起訴したら、日本の裁判所は、上記論法に加えて、「突然の突風的な追い風があった可能性も否定できない」として、有罪にするだろう。オービスは絶対という前提に立てば、そういう理由付けも成り立つのだ。
 あの怒りんぼ・山口雅髙裁判官(東京地裁・刑事5部)が、オービス否認事件で、メーカーの言い分を根拠なく鵜呑みにして、被告人を罵倒するところを、嗚呼、見てみたい。でも、見られる可能性はゼロに近い。東京地検は、バカげた論法で有罪にせざるを得ないオービス事件を、簡裁の裁判官にだけ押しつけるのを、ヤメてほしいよね。意味わかんない? 今年中にまた、しかし今度は交通違反に絞った傍聴本を出す予定なので、改めてしっかり説明するです。

改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
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 たーさんから、「You're nicked: Traffic warden tickets ... a police car」というニュースを教えてもらった。
 トラフィック・ワードゥンってのは、イギリスの駐車監視員みたいなもんだ。「あんた捕まったよ:駐車監視員が取り締まったのは…パトカー」つー意味かな。
 これはねぇ、日本ではあり得ないだろう。覆面の捜査車両と気づかずに「確認標章」(日本の新しい駐禁ステッカー)を貼ることはあっても、パトカーとわかる車体にわざわざ貼ることは、ちょっと考えられない。貼れば必ずあとでモメるはずで、わざわざモメ事を招来するような変わり者の駐車監視員は、まぁいないだろう。
 でも、イギリスも日本と同じようなもんだからこそ、こういうのがニュースになるのか。あるいは、イギリスのパトカーは滅多に駐車違反しないから、ニュースなのか。日本のパトカーは、とくに駐車違反の取締りをするミニパトは、しょっちゅう駐車違反(法定違反)してるもんねぇ。

交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147) Book 交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147)

著者:今井 亮一
販売元:ベストセラーズ
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 「きっこのブログ」に、なんか「すんごいブログパーツを発見」とあり、この記事に貼ってみた。そういうことをしたのは初めてかな。
 偉そうにしてる「将軍」にちょっかい出すと、たいへんなことになるらしい…。

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2008年6月18日 (水)

裁判員制度で日本の犯罪処理は崩壊する!

 目が覚めたら8時半頃!
 寝たのは0時過ぎ。8時間以上まとめて眠ったのは久しぶり。寝過ぎた!
 なんとか9時58分に、東京簡裁・刑事1室3係(八木澤秀司裁判官)534号法廷に入ると、人定質問が終わったところ。
 定刻前に始まることはよくあるけど、検便もとえ勘弁してほしい。何のために裁判は公開かを考えれば、バーの内側の人員だけそろえばいいってもんじゃないはず。ま、私が早めに傍聴席にいて、かつ私が忙しいときは、定刻前に始めてもいいけど、ってオイっ(笑)。

clip 定刻だと10時からのはそれは、「売春防止法違反」の新件。
 東京簡裁では、わりと珍しい罪名なうえ、同じ法廷で10時45分から同じ罪名の新件が入ってるので、もしかしたら何か関連が見いだせるのかと、傍聴にきたのだ。昨日、阿曽山大噴火さんと同意見を確認したのに、2件とも阿曽山さんの姿はなかった。10時から地裁のほうで「貸金業法違反」の新件がある、そっちへ行ったんだろうか。私だってそっちが興味津々だけど、やっぱ私は軸足を簡裁に置こうと、こっちへきたのだ。

 10時からのは、新宿・歌舞伎町の北のほう、大久保病院前でのポン引き(つまり不特定の遊客に売春を周旋する行為)。
 被告人(身柄、警察留置場。58歳か59歳らしい)は、鳶工(とびこう)として1日1万5000円~1万8000円稼げるのだが、同僚とトラブルがあって飛び出し、1月の中頃から、カプセルホテル(3300円)かサウナ(1900円)に泊まりつつ、27年くらい前にやってたポン引き(その罰金前科5犯)を始めたんだという。

clip 10時45分からのは、これも大久保病院の付近でのポン引き。
 被告人(身柄、拘置所。52歳)は、空き缶やマンガを集めて「1日1000円ちょっと」で暮らしつつ、「キャバクラに勤めないかと声をかけ」ることを、いつもなのかときどきなのか、やっており、その日、街娼の女の子に「こういうことヤメてキャバクラ行かないか」と声をかけたがダメで、すると、その街娼に男性が声をかけて去ろうとしたので、周旋すればカネになるかと思いつき、「やるんだったら1万5000円、本番できるよ、やりたいんだろ、女の子を紹介してやるよ」などと申し向けたんだという。
 こっちの被告人は、私のメモに間違いがなければ、2005年7月に川崎支部で「公務執行妨害」により懲役1年6月、執行猶予3年、同年11月に東京簡裁で「窃盗」(勤務先の自動車を無断使用)により懲役1年、保護観察付き執行猶予3年を受けており、本件はそれら執行猶予中の犯行。

 10時からのは、4月11日の犯行。10時45分からのは4月16日の犯行。いずれも、声をかけた相手が私服刑事だったことから、現行犯逮捕。いずれも求刑は罰金5万円
 そういう検挙はよくあるんだろう。住所不定・無職、どうせ罰金払えないから、勾留しといて「満つるまで算入」とする、そういう処理もよくあるんだろう。でも、「売春防止法違反」が1日2件はもちろん、1週間に2件入ることも、珍しいといえるんじゃないか。
 売春のスタイル、歌舞伎町の性風俗が変わってきて、かつ、顔を知られてない新しい刑事が4月に入ってきた…ということなのか、それとも…たった2件であれこれ傍聴マニアは想像を巡らすのであった。

 10時45分からのが終わったのが、11時40分。11時15分から簡裁728号法廷に、これが男だったら怒るよ、という氏名の被告人の「占有離脱物横領」(普通は放置自転車のチョイ乗り)の新件が入ってるが、今頃行ってもなぁ、と534号法廷に居残ることに。

clip 11時45分から、「建造物侵入・窃盗」の判決。
 被告人は身柄(警察留置場)。50~60歳と思しき、ちょっとぽっちゃりした年配男性。他の2人と共謀し、2007年10月にゼロエミッション・オフハウスの出入り口ドアの施錠を破り、腕時計など19点、時価208万8000円相当を窃取、2008年1月、シャノアールの出入り口ドアをバールでこじ開け、現金119万2307円などを窃取。傷害の罰金前科1犯、財産犯の前歴1件あり。
 懲役1年2月、未決50日算入。訴訟費用不負担。

clip 11時55分から(12時05分までの予定で!)、「住居侵入、窃盗」の判決。
 再開して弁護人(若めの女性)が、債務整理の進行について立証。
 被告人(身柄、拘置所)は、坊主頭で若めの男。文京区大塚のマンションの自室ドアで、針金を曲げてつくった道具でサムターン回しの練習をし(!)、同じマンションの4つの部屋に侵入して現金等々を窃取しまくったのだという。被害者の一部(?)は、示談が成立して宥恕の情あり。前科・前歴なし。
 懲役2年6月、執行猶予4年。訴訟費用不負担。
 12時11分閉廷。

P1020528 train 電車で財団法人全日本交通安全協会へ行き、最新の『交通の教則』など6冊、合計811円を買う。
 もう帰って寝ようかと思ったが、16時から某弁護士事務所で打ち合わせが入り、それまで裁判所に居ることに…。

clip 14時から東京高裁・刑事5部(中山隆夫裁判長)803号法廷で、「神奈川県迷惑行為防止条例違反」の判決。
 被告人(30代かと思しきスーツの男性。日に焼けてカッコイイ系)の家族らしき傍聴人が多く、弁護人は3人で、司法記者らしき若者もいて、これは否認か、と思ったらそうだった。
 被害女性(18歳)と被告人との説明が真っ向から食い違っており、結局どっちが信用できるかに尽きるところ、被害女性の説明を完全に信じて控訴棄却。
 真実がどうか私は知らないが、被害女性の説明というのは、裁判官が有罪にしやすいよう、警察・検察により完全につくり上げられる面がある。そこを差し引くどころか、喜んで迎え入れ、そして被告人の説明については徹底的に疑い抜く、のが刑事裁判の鉄則といえる…。

clip 14時30分から東京地裁・刑事5部(山口雅髙裁判官)532号法廷で、「自動車運転過失傷害・道路交通法違反」の新件。この罪名の書き方は、前にも説明したが、いわゆる“ひき逃げ”である可能性が高い。ひき逃げは2007年9月19日から厳罰化された…。
 被告人は、女優のような洒落た氏名。それでか、14時26分頃に法廷(傍聴席20席)に入ると、もう数席しか空いてなかった。男が多く、ぎっしり感あり。
 ところが、被告人席についたのは、マジメなサラリーマン風の男性(47歳)だった。兄が経営する飲食店で働いてるのだという。仕事は早め早めにやらないと気が済まない質(たち)だそうで、肉の仕込みにわざわざ出かけてその帰り道の早朝3時47分頃、環状7号線の世田谷区・羽根木あたりを通過した際、道路に散乱した新聞を拾い集めていた新聞販売店の若者に、カーナビに脇見して気づかず、自車右前部を漫然時速50~60キロで衝突させ、左眼窩(がんか)骨折、尾骨骨折など1カ月の重傷を負わせ、一度は止まったものの、救護義務、報告義務(道路交通法第72条1項前段、後段)に違反して走り去ったんだという。
 動転したから? いや、何か硬いものにぶつかってミラーが取れたので、止まって見たけれども、散乱した新聞も被害者も見えず、まさか人をハネたとは思わず帰ったんだという。
 そこが、霞っ子クラブの毒人参さんの表現を借りれば「最近注目の狂犬・山口さん」「公家顔の狂犬裁判官・山口さん」の逆鱗(げきりん)に触れた! サイドミラーが取れたのに気づいて15~16メートル走って止まったなら、散乱した新聞等が見えないはずがない、この期に及んでウソをつくとは許せないと、ま~、怒るわ怒るわ、すっごい責め方。毒人参さんの表現はうなづける。
 …だけどさ、傍聴席で聴く限り、ありゃりゃ? であった。「衝突したのは人じゃないよな」と思ったのは、「人かもしれない」という認識があったからだ! と山口裁判官は断定するのだが、環7(東京の主要幹線道)の真ん中に人がいる(屈んでた?)とは露思わず、それでも、万が一にも人だったら大変と思い、念のため「人じゃないよな」と思うのは、別段不合理とはいえないのでは? だいたい、時速50~60キロで衝突して、サイドミラーが取れたのに気づき、明け方の環7で、15~16メートルで止まれる? その距離は、72条違反の故意が成立するよう警察がつくった距離じゃないの?
 結局、被告人は、人との認識はなかったと最後まで言い、弁護人は、困った末、未必的故意はあったかもしれないと言い、その線で結審した。山口裁判官の法廷で、故意を争っても、量刑が重くなるだけだろう。
 前科・前歴なし。被害者への見舞いや賠償は、かなり誠実にやっており、求刑は懲役1年2月。
 15時19分閉廷。

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著者:今井 亮一
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pen 事件数でもう1000件近く傍聴してきた。
 検察立証の中心は、警察がつくった調書や報告書だ。それらは、検察官が起訴しやすいよう、裁判官が有罪にしやすいよう、ポイントを押さえてつくられている。ほぼすべての被告人は、要領よくポイントを押さえた自白をした形になっている。
 裁判官は、ま、すべての裁判官があらゆる場面でとはいわないが、原則として疑わない。そんなもの疑ってたら、次から次へとぎっしりの事件を裁けない、じゃなくて、捌けない(←荷捌きの捌き、ね)。
 ここは、「警察官たる者が見も知らぬ被疑者をあえて罪に陥れるはずがない」という机上の斬り捨て文句でスパッと斬り捨て、目をつむり、警察調書は(暴行・脅迫等があったという録画・録音でも存在しない限り)疑わないことを前提に、右から左へ次々捌き流していかねば。でないと未済事件が溜まり、無能裁判官の烙印を押されてしまう…。
 したがって現実問題、警察捜査の段階で、もう有罪は決まり、といってよく、そうやって日本の犯罪処理は成り立っているわけだ。
 ところが、裁判員制度のからみで、捜査段階での調書等より公判廷の供述等を重視しよう、なんて話が出てるとか? もしもそんなことになったら、日本の犯罪処理は破綻し崩壊しちゃうんじゃないのか…。という見方は、当たってるのか外れてるのか。

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2008年6月17日 (火)

レーダ式速度違反の否認に遭遇!

clip 13時30分から東京簡裁・刑事2室1係(武内晃裁判官)534号法廷で、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反」の審理。
 これは、4月8日に第1回を傍聴した、キャバクラの無許可営業の事件だ。第2回の5月13日は、いろいろごちゃごちゃあって裁判所行きをサボった。手帳を見ると、その後の期日が入ってないので、だから今日が第3回だろうと思う。

 ほんとは同時刻からの、東京高裁の「脅迫、名誉毀損」の判決を傍聴してからこっちへ来ようと思ったのに、コロッと忘れて最初からこっちを傍聴した。
 ちなみにその「脅迫、名誉毀損」は、被告人氏名で検索してもヒットなし。高裁判決を見逃したらもう、闇の底に沈んだようなもの。大失敗である。

 で、風営法の今日の期日は、論告・弁論。
 第1回公判よりも多くのことがわかった。被告人(女性)は2002年に、キャバクラ営業も可能と言われて開店しようとしたら、近所に学校法人の幼稚園があり、しかしすでに開店のために借金しており、後戻りできず開店した。何度か警察から警告を受け、2007年5月には、もうダメだ、ダイニングバーに切り替えようと思い、店の造作も変えた。が、店を任せていた店長はキャバクラ畑の人間だった。しかも、オーナーである被告人に月々50万円払うことになっており、売り上げ減少が直に響く立場にあった。そこで店長は、ずるずるとキャバクラ営業を続け、2009年9月に店は摘発された。店長はすぐに認めて略式で罰金50万円。被告人も、オーナーとしての責任を感じて略式に応じたところ、罰金100万円の略式命令を受けてしまった。100万円なんてないし、そもそもキャバクラ営業をヤメようとした自分がなぜ!? と正式裁判を請求した…とまぁ、縮めればそんな事件のようだった。
 すべての発端は、キャバクラ営業は可能と警察が言った、と少なくともそう被告人が思った、ことにある。警察は、間違ったことを断言調で言い切ることがときどきある、鵜呑みにしちゃいけないと、私は交通違反のご相談者にはよく言ってるんだが。
 求刑は罰金100万円。
 14時1分閉廷。

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restaurant 地下のそば食堂へ。
 昨日気づいたんだが、かき揚げそば大盛りは、注文の仕方(食券の買い方)によって値段が違うんだね!
   かけそば210円 + 大盛り80円 + かき揚げ100円 = 390円
   かき揚げそば370円 + 大盛り80円 = 450円
 前者のかき揚げは、小皿でもらい、自分でそばの上に載っける。
 後者のかき揚げは、最初からそばの上にあり、その上に汁がかかり、かつ、ワカメがつく。かき揚げ自体は同じようだ。
 うーん。特別空腹員食券濫用罪…す、すんません。
 今日は、
   かけそば210円 + 大盛り80円 = 290円
 とした。通風の痛みがまだ完全には退かず、ときどきヤバイ痛みを感じるので。

clip 15時から東京高裁・刑事6部(永井俊雄裁判長)410号法廷で、「道路交通法違反」の審理。被告人氏名に見覚えナシ。
 ま、どうせ無免許か酒気帯びの常習で実刑を食らい、情状証人の都合か、車の売却かでずるずる続行になった…程度だろう。でも、空振り覚悟で傍聴を重ねないとね。
 と法廷に入ると、暗色のスーツの男性が証人カードに記入してた。はは~、会社の上司が情状証人で出るのかな、と思ったら、ぬゎんと! 3月に東京簡裁と東京地裁・八王子支部で尋問を傍聴し、7月3日には東京地裁で尋問予定の、日本無線のヨシナガアキオさんではないか! これは日本無線のレーダ式測定機、JMA-240の否認事件だったのだ。大ヒット! こんなこともあるんだよね~。
 私はたいてい、検察官席に近いのほう傍聴席に座る。ヨシナガさんもそばに座り、私は我慢できずに(笑)尋ねた、一審でも証人出廷したんじゃないですか? と。答えはイエス。一審で尋問した証人を、高裁でも尋問する、しかもスピード違反の事件で。相当レアなことでは?
 審理が始まってわかった。一審は横浜地裁・川崎支部だという。控訴審での証人申請は、検察官のほうからだった。スタートスイッチの押し遅れが、どうも争点になってるらしかった。私は、そんなことで誤測定しないだろうと思うんだけど…。
 次回判決。最初に裁判官が提案した期日は、弁護人が差し支えとのこと。そして決まった期日は、上述の東京地裁での尋問の途中。なんだよ~。しょーがない。途中で抜けてこっちの判決を傍聴し、すぐ戻ることにしよう。
 15時19分閉廷。
 検察側の証人と親しそうにしてる私を見て、被告人はどう思っただろうか。まさかアレが今井亮一とは、夢にも思わないよねぇ。そのへん、語ると楽しいのだが、またにしとこう。

clip 15時30分から、東京地裁・刑事9部(秋葉康弘裁判官)422号法廷で、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反」の新件。
 若い奴がネットでインチキしたのか、と思ったらぜんぜん違った。
 これは、どうレポートしていいのか、うわぁ…。ばりばり週刊誌的な事件と思うが、ネットでちらっと検索した限りでは、どっこも報道してないような。
 私は傍聴中ずっと、堤未香さんのあの本を思い出していた。

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112) Book ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

著者:堤 未果
販売元:岩波書店
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 あの本に出てくる、アメリカ流のえげつない医療ビジネスを。被告人はその、一種の犠牲者なのか…と。検察官もそう思ったのかどうか知らないが、被告人質問はゆるかった。普通、
「その言い訳を聞いてると、ぜんぜん反省してるとは思えないんですよ!」
 とか偉そうに突っ込みまくるとこなのに。
 ま、すごいのを傍聴してしまった…。
 今日は昨日と違って充実してたなと、私は傍聴席を出たのだった。

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2008年6月16日 (月)

自分を見失うな!

 午前の「脅迫」(10時~12時)の審理はパスして…。
clip 13時15分から東京地裁・刑事2部(神田大助裁判官)533号法廷で、「道路交通法違反」の審理。
 もしや否認? と出かけたのだが、違った。追起訴だった。
   2003年    無免許で罰金刑
   2004年10月 無免許で執行猶予(3年)付き懲役刑
   2006年10月 無免許で罰金刑
   2007年08月 無免許で捕まり、公判請求(本件)
   2008年05月 その公判請求の後に無免許(追起訴分)
 2008年05月のは、原付の速度超過と思われて停止させられ、自二とわかって速度違反は免れたものの、無免許でとうとう現行犯逮捕されたのだという。身柄、警察留置場。
 求刑は懲役8月。
 交通違反以外に前科はないそうだが、いくらなんでも実刑だろう。
 傍聴人は私1人だった。13時47分閉廷。

clip 14時から東京高裁・刑事11部で、どこかで見たような女性氏名の被告人の、「過失傷害」の控訴審第1回。
 もしかして自転車の事故かな、と思ったらズバリそうだった、というか、どこかで見たも何も、3月12日に東京簡裁で罰金15万円を言い渡された事件の控訴審だった。
 被告人質問を長々やって、結審。
 雰囲気からすると、原判決を破棄して被告人に有利に自判するのか? とも思えたが、うーん…。14時40分閉廷。

clip 同じ法廷で14時30分から、「傷害致死」の控訴審第1回。いったん裁判官らは下がり、証人(若めの女性)が証人カードに記入。この事件、3歳の長男を殴る等して死なせたと、3月13日にさいたま地裁で懲役4年を言い渡されたやつだ。これから証人尋問するんじゃ、15時を軽くまわってしまう。
 15時から地裁419号法廷で、「殺人」の新件がある。これも報道されたやつだ、「俺が死んで、あいつが生きてるのが許せない」とか。貧困系とでもいうべき事件に、最近ちょっと興味があるので、そっちを傍聴しよう。14時30分から地裁510号法廷で、これも報道された“セレブの飲み会”がどうとかいう「準強制わいせつの審理があるけど、そっちはいいや。とりあえず一服すっか…。

clip と1階へ降りたところ、霞っ子クラブのユキさんと毒人参さんにばったり。「殺人」は期日取消になったという。ええ~っ。
 そのお2人と、霞が関倶楽部の大先輩から、14時~16時の予定で入ってる地裁528号法廷の「強盗殺人、銃刀法剣類所持等取締法違反」の審理は、事件番号が「平成13年」のとんでもない事件なのだと聞き、そういえば私は一度も傍聴したことないな、一度は見ておくかと、15時07分頃、その法廷へ。私の斜め後ろの傍聴席に、府中刑務所へ福井雅樹さんの面会へ行ったときばったりお会いしたご婦人が。あら、こんなところで。coldsweats01
 被告人質問の最中だった。被告人(身柄)は、大きな虎の絵が入った白いセーター。ユキさんが言ってたとおりだ。弁護人は、ややこしい事件でよく見る、太めでヒゲの大男2人。兄弟? なわけないよね?
 15時24分、弁護人の1人からの質問が終わり、もう1人が続いて質問するのか思ったら、その弁護人が言った。
「今日のところは、これでキリがいいので…」
 裁判長は、スムーズに次回へ続行とした。え~っ? いちおう16時まで取ってあるんだから、普通、あと30分やるんじゃない? 裁判の目的は早く終えることそのものか…と思えることも少なくないのに、この事件はもう裁判所もあきらめてるの? 事件番号が「平成13年」って、東京地裁の“主(ぬし)”みたいな…。

 終わってすぐに、15時30分からの地裁813号法廷の「殺人」の判決へ行ってみたが、もう完全に満席だった。これも報道されたやつだ、“介護殺人”として

 先週急がしすぎてチェックしきれなかった今週火曜以降の、地裁と高裁と簡裁の予定をチェック。なんとなく813号を覗くと、1席空いていたが、途中から窮屈なところに座ってもしょーがないナと、帰る。じゃ覗くなよ。

punch 今日は、14時からの「過失傷害」のあとは、行方定まらずただただウロウロしてたような。こんなことしてたら、ダメじゃん! 最近、自分を見失ってる!
 己(おのれ)が何者であるか知り、バカと呼ばれても己の道だけ突き進む、そうやって私はきたんじゃないのか。そうだ、私は、「道路交通法違反」だけに集中しよう!
 そして、たまに余裕があるときに、地裁の「自動車運転過失致死傷」と「危険運転致死傷」と、簡裁の否認と思しき罪名の事件と、地裁の「脅迫」「威力業務妨害」「ストーカー規制法違反」「公然わいせつ」と、その他珍しい罪名の事件を傍聴することに…ってそれが欲張りすぎだっつーの!

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
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2008年6月15日 (日)

急ぎ働きの兇族が増えて

 金曜の大集会へ出かける前になんとか書き上げて出した原稿(マンガ原作)、大事なラストシーンを書くのを忘れ、土曜あわてて書き直し、予定よりだいぶ遅れて18時55分頃に出かけた…までは、まだよかったのだが、途中、忘れ物に気づいて戻り、駅へ着くと電車が出たところで、横浜へ着いてから道に迷い…。
 1時間半ほど遅れて、無実の殺人により懲役10年を打たれて昨年出所した福井雅樹さんのパーティへ。

 たぶん私は、いろんな人の顔を見る日々を送ってると思う。被告人、裁判官、書記官、検察官、弁護人、廷吏、刑務官などの顔を。
 そういう私の、このパーティの第一印象は、「うわ、みんな、いい顔してる!」だった。どこがいいのか、どこが違うのか、目つき? 表情? 醸(かも)し出す雰囲気? よくわからないのだが、明らかに違う…。なんなのだろう。

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 日曜、有酸素散歩約1時間。
 空腹で出かけたせいもあるのか、途中、血糖値が急に下がったような、貧血のような、妙な感覚に襲われ、どうしよう、動けなくなる前に飴でも買ってなめるか、いっそ食事してしまうか、とよろよろ歩くうち、かつやの店先に、期間限定「カツカレー」税込み619円と! おお~、前回「カレーカツ丼」を食べ損ねて大後悔したことから、迷わず店内へ。
 霞が関の職員食堂の540円か550円のカツカレーに比べれば、トンカツはだいぶ良いし、お得感あるけれども、カレーが辛くなくて、ワタシ的にはちょっと…かな? そこんとこ確認しに、また食べに行ったりして(笑)。

 それはそうと、3月4日にこう書いた。

 裁判所への電車内で、昔なじみの弁護士さんにばったり。
 少年院から出てすぐの犯行でまた少年院行きとなった少年が、本当は良い子なのだそうだ。ただ、意志が弱く流されやすいのだそうだ。
 社会には必ず、ある割合で、そういう人も含む、なんつーか困った人たちがいるものであり、昔はそれを、地元のヤクザ(日曜のイベントで初めて「役座」と聞いた)、任侠の親分が拾って面倒をみた、それなりに社会に適応させた、のではなかったのか。
 ところが今、ぜんぶひとくくりに「暴力団」と呼び、街の無許可屋台を取り締まったりする(そもそもなかなか許可しない)方向では…とか思ってみたり。

 4月11日にこう書いた。

 客引きとか屋台とか、地元の任侠の親分が仕切って、流転人生のオッサンや、こぼれ落ちた若者の、今風にいえばセーフティネットとする、そういう社会のほうが健全なんじゃないか、官僚が天下って税金が流れ込み自民党に献金するようになれば、任侠も栄えるのにな~、でもそれじゃ任侠とはいえないか、などと傍聴席で妄想。

 そのあとだったか、元裁判官氏にその話を、多くの裁判を傍聴してるとそんなふうに感じるんですよと、思い切ってしたら、意外にも同感とのことだった。
 ま、そのことをね、散歩中に思い出しましたと…。
 ついでに言うと、池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』によれば、
  ・盗られて難儀する者からは盗らず
  ・殺傷せず
  ・女を犯さず
 この鉄則を守り抜き、1年も2年もかけて準備して、風のように「おつとめ」をしてのけるのが「本格の盗人(ぬすっと)」「本格のお頭」なのだそうだ。しかし近頃は、「急ぎばたらきの兇族(きょうぞく)」が増えて、世も末なのだと、盗人たちは嘆く…。
 現代のニュースを見てると、盗人も人殺しも、弱い者ばかり狙ってるような。自民党へのヤミ献金をかっさらうとか、どうでもいい仕事をバカ高の随意契約で国や自治体からもらい、仕事自体は下請けへ丸投げしてサヤを抜く、そんな天下り法人の金庫を狙うとか、そういう「本格のお頭」が西に東にいれば、ま、盗みは悪いとはいえ、社会は少しは健全に…なるのか、ならないのか…。

鬼平犯科帳 第1シリーズ《第5・6話》 DVD 鬼平犯科帳 第1シリーズ《第5・6話》

販売元:松竹ホームビデオ
発売日:2002/02/21
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 じつは私は『鬼平犯科帳』は、好きなんだけど、ほんとは好きじゃないのだ。主人公が支配階級ってところが…ね。そこいくと、笹沢左保さんの『木枯らし紋次郎』は、望まれずに生まれ、明日のない、いずれ野垂れ死にするしかない無宿者が主人公で…。

Book 木枯し紋次郎〈5〉夜泣石は霧に濡れた (光文社文庫―光文社時代小説文庫)

著者:笹沢 左保
販売元:光文社
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 「夜泣石は霧に濡れた」とかいう、こういう題の付け方は、『燃えよ!カンフー』に似てるよね。

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2008年6月14日 (土)

大集会、大成功!

 昨日の大集会、大成功だった。大集会、大成功ってジョイマンか(笑)。

<裁判員制度>東京で反対の集会 6月13日21時44分配信 毎日新聞
 弁護士や学者ら11人が呼びかけ人を務める「裁判員制度はいらない!大運動」は13日夜、東京都千代田区で集会を開き、裁判員候補者の名簿が作成され候補者に通知が届く11~12月に、全国一斉の反対運動を展開することを確認した。呼びかけ人の一人でジャーナリストの斎藤貴男さんは裁判員制度について「一般国民を統治する側に取り込み、統治する側と同じ発想、価値観になることを期待しているのではないか」と批判した。

 参加は約1500人。ほんと、ありがとうございました!
 私の開会の挨拶、つっかかり、引っかかりで、いやはやお恥ずかしい。そういうの苦手中の苦手だからカンベンしてくださいと懇願したんだけど、「そんな今井君でも、やむにやまれず呼びかけたい、でしょ?」と説得され、うむむ~と。
※ 画像の撮影者は、The Bike Man の大谷康之さん。

842401087_41  全国各地からのアピール、すごくよかったよね。
 裁判員落語も面白かったよね。
 これから約1年間、とくに今年の11月か12月、「裁判員名簿記載通知」(この名簿から今後1年間、裁判員候補者が選ばれることになる、という名簿に載ったぞよ、との通知)が、「調査票」といっしょに送付される頃から、国を挙げて、裁判員制度は注目されることになるはず。
 そのとき、裁判員制度をネタにできる噺家(はなしか)さん、お笑い芸人諸氏は、そうとうチャンスがあるはず。裁判員川柳、裁判員都々逸(どどいつ)、裁判員謎掛け…面白いと思わない?

 裁判員制度と掛けて、戦争と解く。その心は? どちらも市民参加です。
 うむぅ、ストレートすぎてつまんない。言わなきゃよかった。とほほ。

 ところで、この裁判員制度、最初は賛成だった人も少なくないんだろうと思う。事実、「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」は、社民党も共産党も賛成して出来たそうだ。
 「市民参加」「国民参加」、この4文字に未来を希望を感じて、賛成したんだろう。それはよくわかる。でも、じゃあ実際どんな制度か、明らかになるにつれ、国民の不安は増し、やりたくないという人が増えてる。
 人間に失敗はつきもの。失敗に気づいたら改めることが大事なのだ。
「市民参加の4文字に騙されました。反対に転じます。今後、自民党と国が国民参加と言い出すときは、警戒します」
 と宣明してくれたらなぁ、と思う。
 党は人間じゃないからダメ? けど議員個人は人間でしょ。党に逆らっての活動はできない? うーん。でもさ、国民・有権者と敵対することを党は望まないはずで、裁判員制度にノーを言う(言ってると党も認めざるを得ない行動をとる)国民・有権者が多数になれば…。
 というわけで、大運動の賛同人になってください~note

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【お知らせ】
 6月24日(火)午後6時30分~、豊島区立勤労福祉会館、第2会議室にて、「裁判員制度って知ってます?」。お話は土肥正卓・東大法学部教授。質疑応答、痴漢冤罪練馬事件布川事件など。資料代等200円。

 7月24日(木)午後7時~、日暮里サニーホール(ホテルラングウッド内)で、「第82回 林家時蔵独演会」。前売2000円、当日2500円。

Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
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2008年6月12日 (木)

簡裁から移送された光電式否認事件を地裁で傍聴

 第1回公判は、2月21日(木)10時から、東京簡裁・刑事1室2係(後藤征弘裁判官)826号法廷で、だった。
 一般道でのネズミ捕り。制限50キロのところ超過30キロぴたり。
 場所は、杉並区下高井戸5-12。首都高4号線上りの高井戸入口、をそれたアソコだ。しばしばネズミ捕りをやってる。
 被告人の主張は、要するに納得いかないというもので、弁護人は、超過30キロ未満の可能性があること、及び緊急避難を主張した。

 第2回公判は4月10日(木)。裁判官が永瀨進さんに替わり、永瀨裁判官は東京地裁へ移送を決めた。こんなの、いつも普通に簡裁でやってるのに、なんで!? と私は訝(いぶか)った。その後、永瀨裁判官は、もう1件、地裁へ移送した。その時点で丸5年は東京簡裁へ通ってた私は思った、否認はじゃんじゃん移送しちゃう裁判官が来たのかな~、と。

 地裁の開廷表も私は全日チェックしてる。そのうち期日が入ったら傍聴しよう。
 …ところが、地裁での第1回公判を、なぜか見逃してしまった。

 そうして今日、6月12日(木)13時30分から、たぶん第2回公判が、地裁・刑事7部(大村陽一裁判官。八重洲出版の『ドライバー』の編集長に15%くらい似てる)401号法廷で、あったわけ。

 被告人は女性。開廷表の氏名も、もろ女性風。でもって401号は、いちばん端っこの、傍聴席20席の狭い法廷。13時20分頃、4階へ上がるエレベータに、多数の女子高生。4階で降りると、エレベータ1台に乗りきれなかったお仲間が、待っていた。やばっ!! 狭い法廷を一瞬で埋められちゃう可能性がある。私は、反対方向にある冷水器へ寄らず、これで血がどろどろになって脳卒中で倒れたら、どうしてくれるんだ、とブツクサ言いつつ(笑)、一目散に401号法廷へ。
 でも、女子高生たちは来なかった。ほっ。先に座れたならいいじゃん、と言うかもしれないが、団体の傍聴人が見向きもしない簡裁に慣れた私には、窮屈なのはカンベンしてよね、なのだ。法廷内の気温も上がって蒸し蒸しするし。

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 どうでもいいことを長々書きすぎてしまったので、あとは簡潔にいこう。coldsweats01
 弁護人は、簡裁のときと同じで、しかし今日は、ダレた白いTシャツにジーンズに、そしてなんとサンダルだった。法廷でサンダルって、身柄の被告人のほかには、2ちゃんねるの「ひろゆき」と、この弁護人しか見たことないよ! ってときどき下駄で来る私が驚くのもナンだが(笑)。

 被告人は、何ともいえない良い水色の(たぶん高いんだろう)、あれはカーディガンというんだろうか…当時の車両も水色だったそうだ。
 開廷前に、弁護人が被告人に、当時の状況について少し尋ねてた。私としては、当時の状況及び被告人本人の思いについては、たっぷり時間をかけて徹底的に尋ねておくことが基本中の基本、と考えているのだが、しかしそれは、多くの否認事件を傍聴してきて生じた考えであり、というのは、つまり、それをやってない弁護人がほとんどと思えるからであり、本件の弁護人も、もしかしたらそうだったのか、即断はできない…。

 この期日は、警察官2人、測定現認係と記録係、の尋問だった。その係がどんな役割かは、拙著『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』を山椒もとえ参照。

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 昔の忍者顔、と私はメモしてる(つまり、ある意味カッコイイのだ。忍者は昔の小学生の憧れだからね)、よく見る検察官が、主尋問。申し訳ないけど、ちょっとだらだら長く感じた。区検の、速度違反事件に慣れた検察官のほうが、手際良い尋問をすることがあるよ。  

Jem340  測定装置は、日本無線のJEM-340、と聞こえた。JEM? そんなのあったっけ。JMAをメモし間違えたのか? マニアの礼田計さんにあとで確認しよう。その写真を、あとでアップできるかも。
※ 2008年6月14日、礼田計さんから画像をいただき、アップ。画像はいずれもストップ側の送受光器。「JEM-340」で間違いないそうだ。

 そして次回、日本無線のヨシナガアキオ証人の尋問と、被告人質問を行うことなった。ヨシナガアキオさん! 3月4日に東京簡裁で、続いて3月13日に東京地裁・八王子支部で、傍聴させてもらいましたがな! こんなに短い間隔で1社の証人にお会いできるのも珍しい。ヨシナガさんは知的だし。私は、うれしくって、もうニコニコ。

Jem340_2  測定値の否認(だけじゃないけど)が、せっかく東京地裁の法廷に出てきたわけだが、弁護人は、こうした事件は普通に争えば必ず、
「弁護人があれこれ言うことは、一般的な可能性にすぎない。その可能性による誤測定が本件で起こったと疑うに足る事情はない…」
 といった論法で退けられることを、わかってるんだろうか。仙台高裁・秋田支部の公訴棄却判決を、読んでるんだろうか。

 15時25分閉廷。途中、若い人たちが、来ては出ていき、来ては出ていき。被告人氏名が女性だから来て、何をやってるんだかわからず、出ていったんだろう。速度違反事件は、基礎知識がないと、傍聴しても(とくに途中から傍聴しても)わからないよね~。証人尋問の期日は、被告人が発言する機会は(通常は)ないし。
 だから! 『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』を読んどいてね。『裁判中毒』も読んでから傍聴すると、とても良いレポートを書けて、満点もらえるよ(笑)。

 さぁ、明日13日(金)は18時から、日比谷公会堂で、裁判員制度をヤメさせる大集会だ。開会の挨拶を、どういうわけだか! 私がやることになってる、もう逃げられない、どうする!? それまでに、読み切りの漫画原作を1本書けと、催促の電話が入ってるし…。

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2008年6月11日 (水)

検事さんよォ、人を騙してよォ、笑ってんじゃねーぞ、この野郎!

 昨日書いた、「ストーカー判事」のメールの件。産経ニュースほど詳細ではないが、朝日新聞でも内容が一部紹介されており、そこに「検察発表資料から抜粋」とある。ふぅん。もしかして検察は、メールの詳細な内容等を、つまり捜査資料乃至書証(とする予定の文書)の少なからぬ一部を、記者らに撒いてたわけ?
 被告人が書証の写しを求めても、「写させて良いとの法律がないからダメ」と断り、被告人の防御を妨害するくせに、記者には出すわけ? ふぅん…。
※ 2007年11月11日の記事「裁判員制度の本質とは」も関連。

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 さて、9時50分から東京地裁510号法廷で(中村昌史裁判官)で「公務執行妨害」の判決。
 4月8日、公園のベンチの前で、無灯火の自転車に乗って警察官2人から職務質問を受けた際、右手に持っていたシュークリームを1人の警察官の顔面に押しつけ、もう1人の警察官に投げつけたんだという。被告人は身柄(拘置所)。前科・前歴なし。
 判決は、罰金30万円、未決勾留中40日を、その1日を金5000円に換算して、その罰金額に算入。払うのは10万円でいいよってことだ。
 だけど、ええっ!? 地裁で罰金!? 確認したところ、求刑も罰金だったそうだ。そんなの簡裁でやればいいのに、なんで!? 起訴後に何か事情が変わった~とか?

           ★

 10時から地裁724号法廷(合田悦三裁判官)で「道路交通法違反」の判決。
 2月18日に(そのときも審理を)傍聴して、ひき逃げ死亡事件なのに、なぜ「道路交通法違反」なのか、ナゾだった事件だ。
 理由がわかった。被害者(5歳男児)は被告人の車(報道によれば米国製の四輪駆動車。戦争用のアレ?)に衝突されて転倒、背部から頭部を少なくとも1回轢かれて死亡した(可愛そうに! 戦争用の米車で日本の街路へ乗り入れるな!)が、それについては起訴されておらず、救護義務も報告義務も怠ったという「道路交通法違反」のみの、本件は起訴だったのだ。被害者は、米国製四輪駆動車の直前へ飛び出し、被告人には過失すらないとされたんだろう、と推測するのが最もストレートか。
 被告人は、衝突・礫過したことに気づかなかった、と否認していたわけだが、合田裁判官は、未必的認識はあったと認め、有罪とした。
 懲役2年、執行猶予4年。訴訟費用(証人費用)負担。
 黒いスーツの被告人は若く、小泉純一郎元首相の息子にどこかしら似てる。顔立ちやたたずまいが、根っからの“金持ち階級”そう、に見えた。

           ★

 約5分遅れて、10時30分からの「窃盗未遂」の審理を傍聴に、東京高裁803号法廷(中山隆夫裁判長)へ。拙著『裁判中毒』で一審・東京簡裁の様子を書いた、スリ未遂の真っ向否認だ。
 今日は弁護人、検察官、双方の最終意見。
 被告人の妻が、いつもの最前列で、顔を赤くして泣いていた。
 壇上の裁判官らは、気のせいか、なーんか、つまらなさそうというか、ま、これはものすごい妄想的憶測だが、無実らしいのに控訴棄却とせざるを得ない気持ちを黙って噛みしめているような…。
 次回判決。

           ★

 約11分遅れて、11時からの「器物損壊」の新件を傍聴に、東京地裁409号法廷(小川賢司裁判官。去年、高裁刑事3部、中川武隆裁判長のとこで陪席をやってた)へ。
 被告人(身柄、警察留置場)の氏名は女性風なのに、男性だった。
 入ると、第2の起訴事実についての甲号証の要旨告知が始まるところで、起訴事実は第5まであった。ぜんぶ、コンビニ等のトイレの電気コードを切断したというもの。“トイレ壊し魔”か。無職でイライラがつのっており、最初は犯行時ビクビクしていたが、切断したら気持ちがスッと楽になり…。
 店側は、水が流れなくなって気づいたんだという。電気仕掛けで水を流し、そのコードが露出してる? よくわかんなかったが、他に14件、同種のことをやっており、かつ、現在は偽計業務妨害で再逮捕中で、追起訴をどこまでやるか、続行。
 11時32分閉廷。
 終わってから、隣の傍聴人が霞っ子クラブの毒人参さんだと気づいた。被告人氏名が女性風だったので傍聴に来たんだという。私もだよ~。

 霞っ子クラブといえば、ユキさんが書いてる昨日の「犯人隠避、組織犯罪処罰法違反」って、私が2006年7月28日に第1回を傍聴したやつじゃないかな。私は昨日は武蔵野区検と府中刑務所へ行ってて…。

           ★

 13時10分から、地裁425号法廷(林正彦裁判官)で「化製場等に関する法律違反」の判決。
 懲役6月、執行猶予3年。「猟犬飼育の個人的な趣味乃至興味から…」と林裁判官は言ってたが、そうだったの? 前回5月19日は、上記「窃盗未遂」と完全にダブり、傍聴できなかった…。

           ★

 さぁ、もう帰ろうか、眠くて眠くて。
 けど、もうちょっと、と13時30分から、高裁720号法廷(田中康郎裁判長)で「犯人隠避、証拠隠滅」の判決。隠避と隠滅、ダブルの罪名は東京地裁では見たことないはず、原審は地方なんだろう、と。
 入ってきた被告人(身柄、拘置所)を見て驚いた。あれ、この人知ってる!! どこで会ったんだっけ。すぐにわかった、5月12日に第1回を私は傍聴してたのだ。なぜ私的な知人と、一瞬とはいえ勘違いしちゃったんだろう。
 さらに驚いた、同時刻から高裁410号法廷で「傷害致死、証拠隠滅教唆」の第1回があり、どっちを傍聴しようかと悩んで720号へ来たのだが、こっちの被告人の申告により410号の事件が発覚したのだった。
 もう少し詳しく言うと、被告人が銃刀法違反(実弾付き拳銃所持)で鹿児島地裁に服役しているとき、ある人物の死亡はじつはある男(410号の被告人)が金属バットで殴打する等して死なせたものであり、被告人も協力して証拠となる車に灯油をかけて燃やしたことを、白状し、それにより、410号の被告人および一緒に車を燃やした2人は逮捕された…と。
 判決は、控訴棄却。
 被告人は判決理由を聞きながら首をひねり、終わって裁判長に食いついた。
被告人 「じゃ、自分が言ったことは、バカみたいことだったんですか!」
 被告人と裁判長とで、けっこう長いやり取りがあった。
被告人 「刑事、検事は、俺の事件を解決して、地位が上がってるんですよね」
 いっしょに車を燃やした2人は懲役1年、自首した自分は懲役1年2月、納得いかないわけだ。裁判長は、1年は証拠隠滅の分であり、死亡した被害者について病院や警察に虚偽の説明をした犯人隠避のほうは2カ月、ものすごく軽くしてあると言い、更生のためのプロフェッショナルぽい人生訓みたいなものを言うのだが、被告人は納得いくはずもない。だって、一審で自首の主張がなかったのでと、控訴審での自首(刑法42条1項)の主張は封じられてるわけだし。
 13時48分、被告人は再び手錠・腰縄につながれ、
被告人 「検事さんよォ、人を騙してよォ、笑ってんじゃねーぞ、この野郎!」
 と出て行った。
 私は傍聴していて、思った。自首すれば、自首により逮捕された者(本件では暴力団員)から激しく恨まれるはず。自首なんかしないほうがいいよね…。
 痴漢やスリ未遂の疑いをかけられたら、やってなくても直ちに認めてヘコヘコしまくるほうが絶対にお得だよとか、裁判傍聴を重ねてると、そんな知恵ばかりついてくる。いいのか!?

 同じ法廷で、「住居侵入、暴行」の判決と、「窃盗、強盗未遂」の第1回を傍聴して、私も帰る…。

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2008年6月10日 (火)

府中刑務所で労役場留置

 今日は午前と午後に東京地裁で「威力業務妨害」と「業務妨害」の新件があり、気になる「道路交通法違反」の判決もあり、普通だと裁判所へ行くんだが、もっとマニアックな用事が急にでき、そっちへ。

P1020509  オービスによるスピード違反の罰金7万円を払えず、1日5000円換算で労役場留置になった人の、残りの罰金4万円を武蔵野区検(私は昔、そこの2階の取調室で取調べを受けたことあるよ)へ払いに行き、そしたら昼食後1時間くらいで釈放になるというので、急ぎ府中刑務所へ。自宅方面へ車で送る途中、デニーズで詳細を聞く。
 6泊7日の間に、いろんな人たち(刑の最高は無期懲役)と交流し、たいへん勉強になったという。
「刑務所は更生施設じゃないっスね」
 と。なぜそう思うのか、興味深い話だった…。

 6月2、3日開示決定分の警視庁の文書を、ファイルに綴じる。
 道路交通法第51条の15(つまり駐禁についての、取締り以外の業務委託)の文書は、その予定数量と単価を、2006、2007年度分と比較すれば、面白いことも発見できるかもしれないのだが、時間がなくて、とりあえず綴じる。机の上にあれこれどんどん山積みになってしまうので…。

 産経ニュースのこの、4つのページに分けた記事、
<<「写真撮っちゃった!」ストーカー判事のメールの内容明らかに>>
 この詳細な「メールの内容」は、どゆこと?
 検察は公判廷で全部出さないこともあり、出そうとしても弁護人が不同意で出ずに終わることもあり、被疑者はコピーをもらえないことがよくあり、そして、書証となった後には、裁判のため以外に使うと処罰される、そういう捜査段階での資料を、この記事を書いた記者は全部コピーまたはデジカメで撮影したの? と思わせる。
 産経ニュースには、同じ「ストーカー判事」について、やはり4つに分けた記事、
<<【衝撃事件の核心】判事をストーカーに変貌させた“執着心” カギは「異動直前」>>
 があり、こっちには記者2人のものと思しき氏名がある。女性を思わせる氏名だ。
 詳細な「メールの内容」をアップした記事も、そのお2人によるもの? 捜査関係者と「楽しかったよ~」「また遊ぼーね~」というメールのやり取りをする関係で、そのうちこっちも「ストーカー」事件に発展したりして? などと、嗚呼、オヤジの妄想は…とほほ。pig 

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ぶっ殺すぞ、てめえ!

 愛媛県警の現職警察官でありながら、警察の“骨がらみ”の裏ガネづくりに一度も協力せず、“マルトク”とされ、しかし踏ん張って(ご本人いわく普通に警察官として職務を行い)、来年の定年退職を迎えようとしている(そうはさせまいと、警察組織はあらゆる努力を尽くすだろう)仙波敏郎巡査部長、についてネット検索すると、たくさんヒットする。たとえば…。
 http://ww7.enjoy.ne.jp/~j.depp.seven/
 http://nin-r.com/semba/intro.htm
 http://ombuds.exblog.jp/3237982/
 http://newsnews.exblog.jp/2850559/

 9日(月)13時から、有楽町駅そばの外国人特派員協会で、その仙波さんが話すというので、遅刻などせず、行ってきた。
 ま~、なんつーか、すごいわ! 次は警察庁での講演をキボンヌ。なんてしかし軽々しく言えない。警察庁としては、仙波さんが無事に定年(来年)を迎えて今以上にしゃべるようになるのは、なんとしても阻止したいはず。そのためにどんな手を打ってくるか、そのときマスコミ(の特定の人)はどう動くか、注目だ!

※ 2008年6月16日追記 「ワッチミー!TV」に映像あり

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 終わって私は裁判所へ、そして警視庁へ。警視庁で、マニア垂涎(すいぜん)の文書を200枚ほど、開示してもらった。
 国土交通省で、かき揚げそば大盛り360円。を食って地下鉄・丸の内線に乗ったのが、17時半頃だったか。
 わりと空いてて、座れた。座って、さっき裁判所でもらった『よくわかる! 裁判員制度Q&A』を開くか開かないか、のとき、切り裂くような叩きつけるような大声が電車内に響き渡った。
    調子ン乗るなsign03
 ぎょっ、なに!? ケンカか!? そうじゃなかった。続けて、こう聞こえた。
    この国が汚えからだよsign03
 
さらに、こう。
    ヒトの人生、ぶっつぶしやがってsign03
    ばれんようにべらべらべらべらしゃべりやがってsign03

 首を動かさないように見ると、私の右隣の若い女性の、右隣の男性だ!
 はは~、町中でそのように当人自身の憤怒(ふんぬ)を突然激しく表出させるシーンを、私は過去に2度ほど見たことがあるので、またか、と思ったが、隣の女性は肝を冷やしたろう。そんな大声など聞こえない風に、携帯電話をいじってた。状況を誰かにメールしてたのかもしれない。私はといえば、上記セリフを、『よくわかる! 裁判員制度Q&A』の余白にせっせと書き取ったのだった。

 前日(日曜)の午後、某弁護士事務所へ秘密の会議に行ったとき、秋葉原で何か事件があったらしいと聞いた。空をヘリコプターが飛び回ってて、そうとう大きな事件があったんだろうか、と思ったそれが、秋葉原のあの事件だった。これも、私が呼ぶところの“自尊心殺人”か。優秀なはずの自分が、社会から周囲から、認められることなく落ちこぼれていき、出口というか自尊心の活路を、殺人に見いだす、みたいな。

 そんなことが前日にあっての、電車内でのその出来事だったので、うわあ!! との印象は格別だった。
 電車が終点の新宿に着き、みな降りた。その男性が歩く方向は、私と同じだった。私は歩速をゆるめ、離れて後をついていった。男性は、見た目、30代だろうか。40歳を超えてるかもしれない。どっちかといえば理知的な顔立ちに見えた。
 男性は、ゆっくりゆっくり歩き、アイスクリームか何か売ってるお洒落な店の前で、また叫んだ。聴き取れたセリフは、こうだった。
    ぶっ殺すぞ、てめえsign03

 そのあと、見失った。新宿駅西口の、月曜の夕方の雑踏のなかに、男性は消えた…。

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2008年6月 8日 (日)

月曜正午から院内集会

6月9日(月)正午~午後2時 衆議院第2議員会館第4会議室
一事不再理と共謀罪を考える院内集会

 というのがある。衆議院第2議員会館ってのは、国会議事堂の裏手に3つ、首相官邸寄りからいえば衆議院第1と第2の議員会館、参議院議員会館があるうちの、真ん中のやつね。

060426  午後2時までってなってるけど、午後1時ちょいには、集会の中心部分は終わるんじゃないかと思う。
 正午の少し前から、玄関を入ってすぐの階段のそばに、入構券の束を持った人が立ち、集会参加者に入構券を1枚ずつ渡す形になる。誰でも参加できる。手荷物の検査があることがあるんで、ナイフとか持って行かないほうがいいと思う。
 こういう院内集会はよくあり、私も何度か行ったことがある。
 行けば必ず、地下の食堂へ寄る。
 議員会館の食堂は、霞が関の職員食堂とは、またちょっと違う趣がある。
 そばに、歴代首相の似顔絵が入ったマグカップとかの、土産物ショップもある。
※ 画像は、過去の院内集会のときのもの。マイクを持ってるのは社民党の保坂展人議員。

 そんなわけで、みんなたちも、お時間あったら行ってみてください。食堂へじゃなく、院内集会へ、だよ。
 「みんなたち」という語を使ってた、あの日記の人は、また入院したのかな~、と私はアレを見て想像してるんだけど…。

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裁判の役割は無罪の発見なのに

P1020495  結局、今週は、火曜だけしか裁判所へ行かなかった。こんな週もあるよね~。

 土曜、別件でだいぶ遅れて、「~無実の守大助さんを救おう!~ 上告審報告・再審決起集会」へ。
 参加は80人だったそうだ。集会の様子については、すでに速報されてる

 私は不思議に思うのだ…。
 上の画像の、マイクを持ってる人が、守大助さんのお父さん。大助さんが逮捕されたとき、宮城県警の警部補だった。
 ばりばり地元の事件、それも猟奇殺人の凶悪犯人としてマスコミが連日全国に報道しまくった事件の、父親が、現職警察官。普通、依願退職に追い込まれないか?
 ところが追い込まれず、というか、ご本人自身がこのまま警察官でいていいのか悩んだ(息子は無実なのだ、ここで辞めてたまるかと踏ん張った)ことはあるが、風当たりが強くて居づらいってことは、とくになかったそうな。そして今年、警部で定年退職した。なぜ?

P1020498  ちら聞きするところによると、宮城県警内部では、捜査(それはつまり、本件を「筋弛緩剤殺人事件」なるものに仕立て、殺人なら犯人がいなければならないからと大助さんを犯人に仕立てた作業)に携わった一部の警察官は別として、大助さんは無実との心証の人も少なからずいたような。だから…か。
 あるいは、犯人の父親に発言させず、警察のなかに囲っておきたかったのか。でも、囲っておいて、現職警察官の立場で発言されたら、もっとヤバイだろうに。
 下の画像は、大助さんからの手紙。
 「2682日目」と…。

 この事件、裁判員裁判(裁判員が参加する裁判)なら無罪だったか。
 いやぁ、裁判員裁判なら死刑だったんじゃないかと、私は想像する。
 だって、国側がいうところの、国民の健全な常識って、なに? 国民が「裁判官は非常識だ!」と叫ぶのって、どんなとき? それは、マスコミ報道で盛り上がった“犯人像”“犯行像”に対して量刑が低いときでしょ。
 そうして、裁判員制度を目玉に(というか目眩ましに)いろいろ手続きをいじくったなかに、被害者参加というものがある。
 被害者・遺族は――痴漢冤罪における被害女性もそうだろう――警察・検察の話だけを聞き、被告人=犯人と確信してる。しかも、
「被告人が犯人でなかったら、誰が犯人なのか。犯人がいなくなってしまう。耐えられない。被告人を厳しく処罰してほしい」
 という、理不尽な、しかし人間心理としてたぶん自然な感情さえ持つ。
 被害者・遺族が、
「被告人は、やってないと思う。真実を明らかにしてほしい」
 などと法廷で陳述するはずがない。そんな陳述をしそうな被害者・遺族を、検察が法廷へ出すはずがない。

 もう1000件くらいの裁判を傍聴しまくってきて強く思う、冤罪の本源は、裁判官が警察・検察を信じすぎること(それはつまり甘やかすこと)だと。そして、
「万が一にもウソつき犯人に騙されて無罪にしちゃいけない!」
 という思いだと。もっと言えば、犯人を捕まえて処罰するのは行政(警察・検察)の仕事であり、裁判の役割はそのチェック=「無罪の発見」なのに、そうではなくて、犯人をきちんと処罰して治安を守るのが裁判であると、なぜか思い込んぢゃってること。
 拙著『裁判中毒』の173ページに、裁判官が「治安」という言葉をちらっと出したことを、さらっと書いてるけど、ほんとうは震撼すべきことなんよね。

 そうしたことは、裁判官も国民(裁判員)も同じではないのか。あるいは裁判官以上に国民(裁判員)は…。
 といったこともあり、私は裁判員制度に反対するわけ。
 13日(金)、日比谷公会堂で大集会があるので、よろしくねnote

 守大助さんは、いま、宮城刑務所(〒984-8523 宮城県仙台市若林区古城2-3-1)にいるという。さて、机の上を整理する前に、手紙を書こう。

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 本日8日は午後3時から、カトリック清瀬教会で、「高揚する危機管理意識のメカニズムと厳罰主義の行く末 ~世界はもっと豊かで人はもっと優しい~」。講師:森達也さん(映画監督、ドキュメンタリー作家)。

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2008年6月 7日 (土)

5対4で死刑です、死んでください

 あっ、記憶が新しいうちに書いておかねば。
 昨日、有酸素散歩の終わりに、いつもの公園のベンチで休憩し、ジャーナリスト山口正紀さんの、裁判員制度についての論考を少し読んだ。ま~、この人は、たくさんの事実を踏まえて論理的にわかりやすく書くねぇ。たいしたもんだ。
 読むうち、先日裁判所の地下で買った『裁判員制度の正体』を電車のなかで少し読んだときと同じ疑問が、頭をもたげてきた。
 どっちも最初のほうを少ししか読んでない段階での、疑問だから、最後まで読んでからにしろよって言われるかもしんないけど(笑)。

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 疑問というのは、こうだ。
 たとえば殺人事件を、裁判官3人と裁判員6人で扱う場合、法廷で審理し、結審すると別室で、有罪か無罪か、有罪なら量刑はどうするか、評議するわけだ。で、評議の結果をもとに、判決書きを書くのも、法廷で言い渡すのも、それは裁判官(3人のうちの1人、裁判長)のはず。
 評議の結果をまとめるってのは、けっこうたいへんな作業かもしれない。刑事の判決は、まず言い渡し、判決書きは後日被告人に、というのが普通らしいけど、だからって言い渡しがずさんでいいはずがない。けっこうたいへんなはず、たぶん。
 それでだ、たとえばさ、被告人は「俺は殺してない。無実だ」と争っていて、
    裁判官2人+裁判員3人――有罪
    裁判官1人+裁判員3人――無罪
 となったとしようよ。その場合、判決は、
「4人は、合理的な疑いが確かにあるので無罪と言ったが、多数決で、あなたは殺人を犯したことになりました。多数決で決めることになってるので、しょうがないです。あきらめてください」
 って言うの? うっそ、マジ?

 携帯電話の時計を見ると、16時過ぎ。
 急ぎ帰宅し、汗に濡れた衣服を洗濯しつつ、最高裁に電話した。
 用件を告げると、すぐに広報にまわされ、広報はすぐに答えてくれた。さすが、裁判員制度を推進するお役所だけあって、対応が良い。

 答えは? 答えはねぇ、多数決の内容がどうだったかは「評議の秘密」に当たるので、明かすことはできず、判決は、評議の結果、決まった結論だけでイクんだそうだ。うん、そりゃそうだわね。
 でも、つまり、9人全員が有罪と認定したかのような形になるわけだ。
 判決は、そのために別期日をとって裁判員に負担をかけるのもアレなので、たぶん、評議の結論が出たその日に言い渡すことになるだろう、とも聞いた。
 以下、「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」より抜粋。太字は今井。

(裁判員の義務)
第九条  裁判員は、法令に従い公平誠実にその職務を行わなければならない。
2  裁判員は、第七十条第一項に規定する評議の秘密その他の職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。
3  裁判員は、裁判の公正さに対する信頼を損なうおそれのある行為をしてはならない。
4  裁判員は、その品位を害するような行為をしてはならない。

評議の秘密
第七十条  構成裁判官及び裁判員が行う評議並びに構成裁判官のみが行う評議であって裁判員の傍聴が許されたものの経過並びにそれぞれの裁判官及び裁判員の意見並びにその多少の数(以下「評議の秘密」という。)については、これを漏らしてはならない。
2  前項の場合を除き、構成裁判官のみが行う評議については、裁判所法第七十五条第二項後段の規定に従う。

(裁判員等による秘密漏示罪
第百八条  裁判員又は補充裁判員が、評議の秘密その他の職務上知り得た秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2  裁判員又は補充裁判員の職にあった者が次の各号のいずれかに該当するときも、前項と同様とする。
一  職務上知り得た秘密(評議の秘密を除く。)を漏らしたとき。
二  評議の秘密のうち構成裁判官及び裁判員が行う評議又は構成裁判官のみが行う評議であって裁判員の傍聴が許されたもののそれぞれの裁判官若しくは裁判員の意見又はその多少の数を漏らしたとき。
三  財産上の利益その他の利益を得る目的で、評議の秘密(前号に規定するものを除く。)を漏らしたとき。
3  前項第三号の場合を除き、裁判員又は補充裁判員の職にあった者が、評議の秘密(同項第二号に規定するものを除く。)を漏らしたときは、五十万円以下の罰金に処する。
                         ――以下略――

「俺は無罪だと思ったんだ。だけどあの裁判員が、こういう理由で強行に有罪だと言い張ってねぇ。あの人はだいぶ年寄りで、いったん思い込んだらガチガチで動かないんだよね。国家を背負って治安を守るんだ! みたいに気合いが入っちゃって。ちょっと待ってよと俺は思ったけど、長引くと裁判員に負担をかけるからっていうんで、多数決になってさ、5対4だったんよねぇ。そのあとは量刑の評議さ。こっちは無罪だと思ってるのに、有罪と決まったんだから頭を切り換えて、無期懲役か死刑か決めましょうってなってさ…」
 と家族に悩みを打ち明けても、6月以下の懲役又は50万円の罰金なのだ。刑罰があるってことは、逮捕・勾留・家宅捜索がくっついてくる可能性があるってことだ。

 元裁判官氏が、
「裁判員制度は、知れば知るほど、国民は不安になるんですよ」
 と笑っていたが、ほんと、ぞぞーっと不安になりますた…。

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2008年6月 6日 (金)

前席のシートベルト装着義務は

 9時50分から簡裁728号法廷で「窃盗未遂」の判決。普通に賽銭泥未遂とか?
 10時00分から簡裁534号法廷で「暴行」の新件。否認かも。
 11時00分から地裁816号法廷で「道路交通法違反」、無免許で執行猶予中のオービス80キロ超過。ぎりぎり再度の執行猶予じゃないかな~?
 11時50分頃、警視庁で200枚ほど開示を受け、午後は…。
 13時00分(30分?)から地裁428号法廷で、通称“監禁王子”の「刑の執行猶予言渡取消請求事件」の新件。今頃取消って何だ?
 14時30分から簡裁534号法廷で「窃盗未遂」の審理。まさか電車内のスリ未遂じゃないだろな?

 …と素晴らしいスケジュールを立てたのに、とほほ、4本目の原稿がなかなか終わらず、ほぼ徹夜になってしまい、これじゃあ、通勤電車でさらに消耗し、傍聴席で鼾(いびき)かいて寝ること必至! と断念。

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 その代わり、午後、久しぶりに有酸素散歩約1時間。通風発作の痛みがまだ少し残っていたが、やっぱ散歩は良いわ! 人間、全身の(とくに足の)筋肉ポンプで血液をめぐらせ、適度に息を切らせて汗をかくのは大事だわ! と実感するくせに2週間も空けるのは、深く反省して再犯しないことを誓うけれどもまたやる被告人と、同じか同じでないか。同じだよっ。

 その原稿で、担当編集者から間違いを指摘された。
 前席のシートベルト装着の義務化は(=運転者に違反点数1点が課されるようになったのは。以下同)1985年9月だと、「交通行政の歴史」(の1968年の項)に自分で書いてるくせに、どういうわけだか、「交通取締り関連データ」の備考欄には1986年と書き、そして、1986年9月から高速道路等で、同年11月から一般道で義務化と、思い込んでた。
 で、手元のほこりまみれの『昭和62年(1987年)版 交通安全白書』を確認。
 それによると…。

 1969年、「道路運送車両の保安基準」の改定により、乗用車等へのシートベルト(前席は3点式、後席は2点式)の取付が義務づけられ、1971年、道路交通法の改定により、装着を努力義務とする規定が設けられ、1975年から関係省庁等が装着推進の運動を展開し、装着率が高速道路で9.7%(1975年)から26.8%(1984年)へ、一般道で3.2%(同)から24.0%(同)へと向上したことなどを踏まえて、1985年9月、高速道路等での運転者の装着が義務化され、1986年10月の装着率が高速道路96.6%、一般道56.8%へと向上し、そのような状況を踏まえて、1986年11月、高速道路等での助手席同乗者、および一般道での運転者および助手席同乗者へ義務化を拡大…。

 なんで間違ったんだろう。嗚呼、編集者の校正はありがたい。
 「交通取締り関連データ」のページを直し、「交通行政の歴史」も少し更新しとくです。

 さて、明日、6月7日(土)は、重要なイベントがある。
 港勤労福祉会館で、
~無実の守大助さんを救おう!~ 上告審報告・再審決起集会
 午後1:15開場、1:30開始~4:30終了予定。資料代500円。
 別件で少し遅れそうだけど、必ず行くよ! 諸君は早めに行ってね。

 6日8日(日)も、ぜひ行きたいイベントがある。このページに告知しといたよぅ。
  http://www008.upp.so-net.ne.jp/ko-tu-ihan/

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緊急自動車の要件を満たさないパトカーの違反

  自力HP「今井亮一の交通違反相談センター」の、FAQ「パトカーの違反はどうなるの?」の下のほう、緊急自動車としての要件を満たさない場合についての部分が、どういうわけだか、どうにも途中で切れてしまう。単に私のPCで表示されないだけなのかもしれないが、念のためこっちに写し、あっちにリンクを表示しておくことに。HP作成ソフトの記事作成ページと、このブログの記事作成ページとでは、機能が異なるので、若干違う形になるです。文章もちょろっと直しとくです。

          ★

 次に、「緊急自動車」としての要件を満たさない(サイレンを吹鳴させず赤色の警光灯を点灯させない)パトカーについて。
 テレビの「交通警察密着24時」といった番組では、追尾式のスピード違反取締りを行うパトカーが、サイレンも赤灯もなしで“獲物”を追いかけ、停止を命じるときだけサイレンと赤灯を…というシーンを見かける。

 「緊急自動車」であるための要件を満たしていない場合のパトカーの違反、それはどうなるのか。

 各都道府県には交通についての公安委員会規則がある。
 たとえば東京都の場合だと「東京都道路交通規則」(東京都公安委員会規則第9号)の2条が、「専ら交通の取締りに従事する自動車」は、「指定速度」(標識により40キロとか50キロとか指定されているアレ)を守らなくてもいいと定めている。
 ただし、「法定速度」を守ることまでは除外していない。
 交通についての公安委員会規則は、各都道府県にある。だいたい同じようなことが定められている。

 でもって、自動車の「法定速度」は、一般道路では60キロ(施行令11条)、高速道路では100キロ(施行令27条)だ。
 したがって、制限40キロの一般道を60キロで、制限80キロの高速道路を100キロで走っても、違反にはならない。

          ★

 とはいえ、「法定速度」を超えて走る“獲物”を、赤灯・サイレンなしで追うことが、直ちに違反になるわけではない。

 緊急自動車の要件を定めた施行令14条に、ただし書きがある。速度違反を取り締まるときで、「特に必要があると認めるときは、サイレンを鳴らすことを要しない」と。

 では、赤灯(赤色の警光灯)のほうはどうなのか。
被告人の道交法違反を検挙するのに警察官も等しく道交法違反を犯したとはいつても、両者の違反の実質的内容は異なるものというべきであり、これを等しくみて、警察官の違反を不問に付し被告人のみ起訴することが許されないという主張自体失当であるといわなければならない。……警察官に対する道交法違反の起訴、不起訴は被告人に対する本件公訴提起の有効無効に何ら影響を及ぼすものではないことは明らかであるといわなければならない
 という判例がある(1984年3月15日 水戸地裁)。
警察官がパトカーにより最高速度を超過して速度違反車両を追尾した場合において、赤色警光灯をつけていなかつたからといつて、警察官について道路交通法二二条一項違反の罪の成否が問題となることがあるのは格別、右追尾によつて得られた証拠の証拠能力の否定に結びつくような性質の違法はないと解するのが相当である…」
 との判例もある(1988年3月17日 最高裁)。

 こうした判例に支えられ、なし崩しに、現実にはサイレン&赤灯ナシで、つまり「緊急自動車」としての要件を満たさず、飛ばし放題ということになっているようだ。

          ★

 そのほか、「東京都道路交通規則」には、
交通の取締り、交通事故調査、被疑者の逮捕、犯罪の捜査、検証又は警備活動のため使用中の車両及び当該目的のため現に停止を求められている車両
 を駐車禁止の規定から除外するなどの規定がある。

 ただし、公安委員会規則が除外するのは、「指定禁止」(都道府県の公安委員会が標識 等により行う規制)であって、「法定禁止」(道路交通法の条文でダイレクトに定められた規制)には及ばない。
 したがって、たとえば、駐車違反を取り締まるためにミニパトが交差点内や横断道上や、道路の右側に駐車した場合、ミニパト自身も駐車違反となる。この点については別の記事を参照。

          ★

「取り締まる側のパトカーなんだから、模範運転をするはず。パトカーがああいう違反をするってことは、あれくらいの違反は、やってもいいんだろう。と思ってやったら捕まった。納得いかない」
 という方もいる。わからないではない。
 しかし、自他の安全&交通の円滑を守ることは、個々の運転者に課された当然の責務なのだ。「警察がやるからオレも」だけでは困るんじゃないか。そんなふうに私は思うが。

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2008年6月 5日 (木)

テレクラ→援助交際→裸体写真

6月3日(火)11時~

clip 11時から東京高裁・刑事10部(須田贒・久我泰博・横山泰造裁判官)812号法廷で、「名誉毀損」の控訴審第1回。
 被告人(身柄、拘置所)は、頭が薄く、メタルフレームの、レンズ面の大きなメガネ。顔が白いような赤いような。57歳だという。

 テレホンクラブで知り合い、2003年9月から半年間、援助交際的な関係だった女性(本件被害者)から、2004年暮れ頃に交際を断られ、2007年になり、4月に別居中の妻と離婚、8月には17年間勤めた会社を退職したことから、捨て鉢になり、被害者に会って肉体関係を持ちたいと思い、会ってセックスしようと申し向けたが拒否され、立腹のうえ腹いせに、交際時に撮影していた被害者の顔写真、裸体写真などを封筒に入れ、被害者が居住するマンションの集合郵便受けに多数(17袋)入れて、21歳の若い女性の名誉を著しく毀損した、と聞こえた。
 被害者は犯行時21歳…テレクラうんぬんのときは17歳くらいだったわけ?

 被告人は前科・前歴なし。社会復帰後は、退職後に働いていた某県の農園へ戻りたい、戻れないときは義理の兄を頼って仕事を見つけたい、と被告人は言い、それらが確実なら、原判決(懲役1年4月)を破棄して執行猶予、ということもあり得るんだろうに、農園にはすでに籍はなく、2度手紙を出しただけで返事はなく、義理の兄は面会にも来てないらしい。私の傍聴ノートに「だめだこりゃ~」とある。弁護人はそこんとこ、骨を折らなかったんだろうか。折ったけど相手にされなかったんだろうか。
 5分ほど休廷して判決。
 控訴棄却、未決40日算入、当審における訴訟費用は不負担。
 11時23分閉廷。

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clip 11時15分から東京地裁・刑事8部(片岡理知裁判官)407号法廷で「道路交通法違反」の審理、を11時27分頃から傍聴。
 これ、10時からの409号法廷の「公然わいせつ」を傍聴したあと、毒人参さんと話しながら廊下を歩いていたとき、偶然見つけ、審理ってことは否認の可能性がある、地裁で道交法違反の否認はチョー珍しい、と傍聴してみたのだ。

 入ると、論告の最中だった。
検察官「(被告人の)妻は前刑でも証言したのに、その後の被告人の無免許運転に気づかず、今回も『言い聞かせる』と言うだけで…」
 と懲役6月、の実刑を求刑。
弁護人「執行猶予は終わっていたと勘違いしていた。しかしその前から(無免許運転を)くり返していた…」
 被告人は内装業で、刑務所へ行くことになれば、家族や従業員がたいへんに困るのだという。交通遺児育英会に、少なからぬ金額(20万円)の贖罪寄付をしたのだという。
 10分ほど休廷して判決を言い渡すことに。

 否認ではなかった。定刻から12分後に論告の最中だったということは、前回は妻の尋問が長引いたりして、被告人質問の全部または一部を今回へ持ち越したんだろうか、加えて何か、追加の立証があったんだろうか…。無免許の執行猶予中の無免許では、実刑は免れないだろうなぁ、懲役4月かなぁ…。

 と待つうち、片岡裁判官が戻り、判決。
裁判官「被告人を懲役4月に処する。主文は以上です」
 2003年5月16日に、無免許で懲役5月、執行猶予4年の判決を受け、2006年に仕事のためにと新車を購入し、本件は2007年5月5日の、まったく緊急性のない、無免許運転だという。
裁判官「…これ以上、3回目の執行猶予はあり得ないと…」
 えっ、2003年の前にも執行猶予付き懲役刑を受けてたわけ? それで2003年の猶予は4年だったわけ?
 内装業など建築関係で無免許の常習は、非常に多い…。
 訴訟費用は不負担。11時52分閉廷。

cancer 警視庁へ寄り、「再雇用職員及び専務的非常勤職員の報酬額の改定について(平成19年12月26日付け通達乙(警.人1.企1)第641号)」「平成20年度専務的非常勤職員の所属別・職務別配置表などの開示を受ける。この配置表は面白いよ~。
 画像をここにアップしたいところだが、パソコンを新しくしてから、なぜか読み取りができなくなった。PDFファイルをつくるソフトを買ったのに、封を開いてさえない。そういえばアフィリエイトのことも、その後すっかり忘れてる…。

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 2日(月)、原稿締切りで傍聴できなかった公判の様子を、毒人参さんがレポートしてくれてる。助かるな~。

2008年6月 4日 (水)

無視されるのがいちばん寂しい

6月3日(火)10時02分~

 6月3日の記事のつづきですぅ。

 2分ほど遅れて10時2分頃、「公然わいせつ」の新件の傍聴席に着くと、ちょうど検察官による冒頭陳述が始まるところだった。
 被告人は身柄(拘置所)。濃い短髪で、細くて小柄。見た目、パッとしない感じだった。あとで毒人参さんに聞いたところによると、35歳だそうだ。

 冒陳によれば、中卒で無職。結婚歴なく独身。2005年6月に東京地裁で、電車内の痴漢により懲役10月(?)、保護観察付き執行猶予3年の判決を受け、2006年1月に東京簡裁で、「公然わいせつ」(陰茎露出)により罰金刑を受けているという。猶予中の同種の犯罪で、罰金ですんだ? 他に痴漢等の前歴が5件あると聞こえた。ん? 5件も歴ですむか?
※ 前歴とは、検挙されたけれども、不起訴で終わる等して、刑罰を受けるまではいかないこと。刑罰を受けると前科になる。

 捜査段階の供述調書によると、被告人はこう自白していた…。
 町をぶらぶらするのが好きで、池袋などをぶらぶらしていたところ、新宿のゲームセンターへ行きたくなり、新宿へ。ルミネで、30歳くらいで黒色スカートのきれいなお姉さんを見た。それまでも、きれいなお姉さんを見るとついていくことがあった。ついていき、自分のペニスを見せるのが好きだった。「恥ずかしがる様子を見て、あとで思い出してセンズリをするのが好きだった」←この部分、そんなことは言っていないと被告人は否認。
 書店へついていき、ペニスを5センチくらいズボンの外へ出した。被害女性は気づいたものの無視した。無視されるのがいちばん寂しい。もう何の反応もしてくれないだろうと離れたところ、警備員に捕まった。信じてもらえないかもしれませんが、もう二度とペニスは出しません…。

 被告人質問で、こんなシーンがあった。
弁護人「いま思うと、なんでこんなことをしてしまったんですか?」
被告人「自分にも(ママ)被害に遭ってました。××に住んでるとき、お金を盗まれたり。それで犯人が憎くて。それで、ボッタクリにも遭ったり、町で殴られたり」
弁護人「ニセの真珠を買わされたりしたことも、ありましたか?」
被告人「あります」
弁護人「ムシャクシャしたからと?」
被告人「……………………………………………………はい」
弁護人「性器を出すとすっきりする気持ちはあるんですか?」
被告人「……………………………………………はい」

 被告人は、保護司のところへは月2回、ちゃんと通っていたという。3月まで派遣の仕事、製本屋、ゴミ関係、下水管などの仕事を日替わりでやっていたが、
被告人「犯罪者っていうのが頭にあって、周りから冷たい目で見られて…」
弁護人「それが嫌になって、ヤメちゃったの?」
被告人「……(こくりと肯く)……」
 本件犯行は4月10日。

 被告人は「若干の知的障害が認められる」のだという。なるほど、意味が取れない部分は少しあるものの、知的障害者らしい、素直に正直に本心のままに、一所懸命に述べている感じが、存分にあった。そこらの“健常者”の供述より、よほど胸に染み入った。
 保護司との3つの約束を尋ねられ、被告人は即座に答えた。
被告人「はい、辛抱強くマジメに働くこと。女性にいやらしいことをしないこと。保護司を訪ね、報告すること」
 しっかり暗記していたのだ。私はちょっと涙が出そうになった。前科・前歴の「?」という部分も、そのへんが関係したのかも。
 被告人には、社会の理不尽な仕打ちに抵抗する術(すべ)がなく、陰茎を露出することで、自我とか自尊心とか、そのへんのバランスを取っていたのではないか。もちろんその行為は犯罪ではあるけれども、誇大な自尊心を守るため殺人へ走った、かのような事件が多いなかで、被告人の犯罪はまことにささやか…という気がした。裁判傍聴に通い詰めてると、感覚が麻痺してくるんだろうか。

 現在、前刑の執行猶予は取り消され、刑を受けている最中なのだという。
 求刑は懲役4月。次回判決。
 10時41分閉廷。

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2008年6月 3日 (火)

あの被告人が執行猶予中にまた

 日曜に2本(せめて1本半)原稿を書けたら月曜は裁判所へ…との段取りは、少なからぬ被告人にとっての、「刑務所を出たら(あるいは執行猶予が付いて釈放されたら)マジメに働いて被害を弁償する(または立て替えてもらったカネを返す)」という哀しい段取りと似たようなもので…月曜は傍聴をサボった。

 そして本日火曜、台風だそうなので(梅雨入りもしたのかな)下駄で裁判所へ。
 これで3回連続、下駄で行ったが、やっぱ下駄は楽だな~。とくに雨の日は良い。水たまりもばしゃばしゃ小学生のように歩けるし。
 私はもともと下駄オトコであり、ネクタイ締めて革靴を履くほうが本来は異様なのであり…けど、下駄はやっぱ裁判所では目立つ気がする…目立たず普通に地道に生きるのが夢なので…ってそんなのを夢と言うこと自体、もうダメじゃん…。

 夢といえば、今朝みた夢は、なんか若い知的な女性としばらく生活することになり、しかしべつに話すこともないので、ぶらり外へ出たら、大きな通りを右へ折れたところに、東京都の巨大保養施設があるそうで、それに関連して何件か行政文書の開示請求をしようと思い、行ったことのない情報公開室へ行ったら、「今井さんが請求したいという文書は、みんなこの本の中にあるんで」と言われ、それは大判の重いグラビア本で、書名は『東京都と庭園』だったかな、へぇ~、こんな本があるんだ~と、ふと奥付を見たら、定価326万円! さっ、さんびゃく…ななっ、なにぃっ! こりゃスクープかぁっ! と目が覚めたのが今朝7時半頃。寝たのは4時頃なのに。

 ということで、9時55分から東京簡裁728号法廷で、5月27日に第1回を傍聴した、小学2年生女児に対する「暴行」の判決。
裁判官「被告人を罰金20万円に処する。その罰金を完納できないときは、金5000円を1日に換算した期間、被告人を労役場に留置する。被告人に対し、仮にその罰金に相当する金額を納付すべきことを命令する」
 判決理由のなかで、被害女児とお友達の女児の調書の内容に「矛楯がなく」と述べていたが、それは当たり前じゃん、事実がどうだろうと。矛楯があるような調書を作成した警察官は、無能、不適格者の烙印を押されるよ。でも、とりあえず出てきた書類がそうなってれば…というのが裁判なのだ。
被告人「ボクはこのあと、40日間勾留なんですか?」
裁判官「罰金20万円です」
被告人「20万円については分割でもいいんですか?」
 アルコール依存症には思えない、しっかりした口調だった。

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 急いで階段を下り、南側から北側へ廊下を歩き、地裁409号法廷へ。近ごろ私がハマってる、「公然わいせつ」の新件が10時からあるのだ。
 10時2分頃に法廷に入ると、台風のせいか、狭い法廷(傍聴席20席)なのに、傍聴人はぱらぱらとしかいなかった。霞っ子クラブ毒人参さんが、最前列のいちばん良い席にいた。途中で阿曽山大噴火さんが来て、途中で出て行った。

                 ………次の記事へつづく。

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児童撮影目的で学校侵入容疑 執行猶予中の元教諭逮捕
 と6月3日付け朝日新聞。
 あれ? 被疑者氏名に見覚えが…と思ったら、なんと、昨年の今頃に東京地裁で傍聴した「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反・著作権法違反」の被告人ではないか。あの事件、7月5日に懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年が言い渡されている。彼は、元神奈川県警本部長の息子なんだよねぇ。なんと言っていいのか…。

2008年6月 2日 (月)

国民の義務だからシートベルトをってバカですか?

 5月30日付け時事通信の一部、というか記事のつくりとして主要な部分。

「国民の義務果たす」=後部ベルト着用-福田首相
 福田康夫首相は30日夜、改正道交法の施行で6月1日から後部座席シートベルトの着用が義務付けられることについて「わたしも国民の一人ですから。国民としての義務を果たす」と述べ、自ら模範となる姿勢を示した。

 ほんとにそんなことを言ったなら、私としては「この人、バカね」と申し上げざるを得ない。
 後席でもシートベルトを装着するのは、自動車に乗車する者として当たり前。「当たり前田のクラッカー」であって、法律がどうこうじゃない!
 法律で義務づけられたから、国民としての義務だから、装着するって、そもそもの考え方が狂ってる。
 もっといえば、福田首相に(彼が後席に乗車する場合において)そんな義務はない。なぜって、法律は、「ベルトを装着しない者を乗車させて運転してはならない」となっており、後席同乗者には何の義務も課されていないのだ。後席同乗者が「おらベルトしねぇ」と言えば、運転者は、その者を降車させるか、自分が運転をやめるかしなさいと、そういう規定なのだ。

 でもま、大日本国の首相ともあろう者が、そんなバカであるはずがない。
 これは、いろんな機会をとらえて、「国民の一人」「国民としての義務」という言葉をアピールしたかった、浸透させたかったと、ま、そういうことなんだろう。

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 あと、「高齢運転者標識」、いわゆる「もみじマーク」「落ち葉マーク」「枯葉マーク」についてもそうなんだが、「行政処分が1点」「点数1点の行政処分」と報道されてるが、私の立場としては、ちょっと勘弁してほしいと思うの。
 じゃあ、どう表現するかっていうと難しくて、だからそのように報じるのもよくわかるんだけど、でも、点数の登録に行政処分性はなく、点数の登録は行政処分ではないのだ。
 ないのに、行政処分だと思い込んでる人は少なくなくて、そうすると、全国の運転者の方々からご相談等をいただいてる身としては、ややこしいの。たとえば、1~3点の点数が登録されたことをもって、
「過去に行政処分を受けたこと? あるよ」
 と言う人がいたり、
「点数の取消を求めて不服申立をしたい」
 と言う人がいたり。
 そうした思い込みを、今回の報道はさらに強めることになるので、勘弁してほしいと、ま、隅っこでぼそぼそ呟いてるわけ(笑)。
※ 点数の登録は行政処分ではないので、行政不服審査法に基づく不服申立はできません。

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 ところで、AFP(エィジャン・フレンチ・プレス、だっけ?)によると、ドイツで、自転車の酒酔い運転を理由に、自動車の運転免許を取り消す、ということが起こったそうだ。へぇ!

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2008年6月 1日 (日)

Pはパトランプ、Mはメータ、Sはサイレン

P1020404_2 6月1日、改定道路交通法の一部が施行。
 中央自動車道の、いくつかのNシステム&オービスを通り抜けた先の、下り側の石川パーキングエリアで9時30分から、タレントの安めぐみさんを招いての イベントがあり、『ドライバー』の取材で、行ってきたよ。

 安めぐみさんの後ろにある、四角いような丸いようなものを、体験させてもらってきた。丸い部分のなかは、運転席になっており、そこに乗って3点式の普通のシートベルトを装着して、外の係の方がスイッチを押すと、ひねりを加えてぐるぐる回るのだ。ひい~!
 終わって、にゃるほど、車がぐるんごろんと横転したときの状態を、ゆっくりだけどつくるわけか、シートベルトのありがたさがよぅくわかりましたよと、外へ出てよろよろしながら思ったス。こりゃ面白い。

P1020424  でも、パトカー2台、白バイ2台が展示されており、乗車・撮影自由だったので、ばかばか写真撮ってきた、それがいちばん楽しかったかな。
 白バイのハンドル右側の画像の、「P」はパトランプ、「M」はメーター(速度取締り用の)、「S」はサイレンだそうだ。
 このスイッチは、まずパトランプをつけて追尾して、白バイのストップメータを固定するとき「M」にして、パトランプを点けて停止を命じる、そういう順番になってるのかな。うれし~。ってアホや(笑)。

 夕べは0時頃に寝て2時頃に起き、ご相談等数件に対応して、仕事以外の原稿つか意見書を1本書いて、長くほったらかしだった私信メール(やばっ!)のうち2本くらいにお返事して、仮眠するヒマがなかったもんだから、イベントが終わってカツカレー(いつも私が霞が関で食ってる5百数十円のに比べれば良いとはいえ、1250円は激高っ!)を食ったら、ぐたーっとしてしまい…。
 嗚呼、明日朝までに仕事の原稿を2本書き上げられたら、月曜から裁判所へ通えるのだが…。

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 今ごろ気づいて恐縮なんスけど、昨年オービス事件を傍聴に名古屋の裁判所ビルへ行ったとき、偶然見つけて度肝を抜かれた狂犬病予防法違反・過失傷害」、被告人はまさに6歳児のようなチョー可愛いお婆ちゃんの事件の、判決が、「名古屋地方裁判所やじうま傍聴記」でレポートされてますよ! こんなの普通は絶対傍聴できない。傍聴ブログの歴史(ってどんな歴史やねん)に残るレポートだ。

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