開廷表の間に期日簿が1枚!
13時頃、裁判所に入るとき、玄関右側に制服の男女高校生らしきが多数いた…。
13時15分から東京地裁・刑事19部(角田正紀裁判官。角は下の部分が用、紀は右側が巳)719号法廷で、「自動車運転過失傷害」の判決。
考え事に気を取られて信号赤色表示を看過、時速約50キロで交差点に進入し、右方からきた2人乗りの自動二輪車の左前部に自車右前部を衝突させ、自二の運転者(33歳)に左大腿骨開放骨折、自二の同乗者(21歳女性)に左大腿骨骨折の重傷を負わせたんだという。前科なし。
禁錮1年6月、執行猶予5年、訴訟費用負担(10万円前後)。
13時18分閉廷。
非常階段を駆け下り、今日のメイン、地裁418号法廷の「威力業務妨害」へ。
ところが、20席の傍聴席はすでに完全満席。さっき玄関で見た男女生徒らが10席を埋めていた。あ~~~っ。狭い法廷へ、10人もまとまって来んなよ! としかし叫ぶわけにもいかず。
裁判所内で団体を見かけたらもう、彼らが興味を示さないだろう事件を除き(彼らは気まぐれなので、それもなかなか難しいが)、30分ほど前に法廷の前に居なきゃいけないのか! 昔はこんなことなかったのに。
気を取り直し、13時30分から東京高裁・刑事7部(植村立郎・青沼潔・國井恒志裁判官)717号法廷、「道路交通法違反」の控訴審第1回へ。
こっちは傍聴席40数席で、がらがら。私が入ったとき車椅子の男性が1人しかおらず、その後せいぜい5人くらいしか来なかったと記憶する。
被告人(29歳。保釈中)を見て、一瞬女性かと思った。それも、モデル系のミュージシャン、みたいな。だが、拒食症だそうで、腕はまさに骨と皮…。
控訴の趣意は量刑不当。執行猶予を付してくれ、というものなんだろう。
被告人質問が行われた。内容は、再犯の虞れはなさそうと感じさせるものだった。4分ほど休廷して合議。そして判決。原判決を破棄して…かな?
と思ったら違った。控訴棄却。
判決理由を聞いて納得した。2006年に無免許で罰金2回、2007年8月に無免許で携帯メールを見て物損事故を起こして逃げ、懲役6月、執行猶予3年に。それから5カ月も経たない2008年1月、携帯電話の画面を見ながら運転して無免許で捕まったのだった。
原判決は懲役8月。併せて懲役1年2月の刑期で服役することになるのだ…。
14時閉廷。
そのあとも、傍聴しようと思えばできる事件がいくつかあったが、地裁と高裁の来週の予定をチェックして早々帰る。昨日の会議で弁護士さんに約束した“作業”を何ひとつやってないし、新たに雑誌連載が始まることにもなったので。
![]() |
裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) 著者:今井 亮一 |
ただ、ひとつご報告しとこう。
今日は、東京地裁のいつもの開廷表の間に「期日簿」なるものが1枚、挟まっていた。「臨時」と手書きされて。
そこには、予約、変更等、時、事件番号、事件名、被告人、身柄、収容場所、弁護人、検察官、通訳人、通訳言語、審理予定、速記等、警備、係、書記官、法廷、の欄があった。
以前、秋田の裁判所で見たのと同じだ。秋田のあれも、じつは「期日簿」となっていて、私が「開廷表」と思い込んだのかもしれない。
今日、東京地裁は、なんであんなものを挟んだんだろう。急に開廷することになり、開廷表をつくらず、部にある期日簿をコピーして一般閲覧用へまわしたんだろうか。
ともあれ、事件名は「現住建造物等放火」で、被告人は女性氏名、弁護人は国選で、審理は「鑑定人尋問」だった。
時間は16時~16時30分。傍聴せずに帰る。
人気blogランキング ← 6月20日19時10分現在、480で12位~
« 日本の裁判所ならそれでも有罪 | トップページ | 鑑定のため全量消費 »
「交通/無免許」カテゴリの記事
- 「誤認逮捕」の不可解(2020.08.22)
- 元大砂嵐関は執行猶予付き懲役刑か(2018.11.05)
- 前科者芸人に期待!(2017.11.21)
- 最高裁へ行ってきたよ(2017.04.08)
- ベイビーギャング、北見寛明さんの無免許運転(2016.04.20)
「交通事故」カテゴリの記事
- 「重過失傷害」があると聞き!(2020.11.24)
- 全社横並びの上っ面報道、The News Surface!(2020.06.30)
- 元特捜部長、レクサスで暴走、傍聴した!(2020.02.17)
- 池袋暴走事故の元官僚を重く処罰する方法(2019.07.23)
- 池袋暴走事故の元エリート官僚(87歳)は不起訴か!?(2019.06.01)
最近のコメント