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2008年7月の35件の記事

2008年7月31日 (木)

光明理化学の社員を証人請求!

 10時からの「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」の新件はパスして…。

clip 11時から東京地裁・刑事5部(川本雅也裁判官)532号法廷で、「偽造公記号使用」の新件。
 この罪名は、霞ヶ関倶楽部の先輩諸氏も初めてだという。当然に私も。だから早めに行ったのに、そして今日はリゾート地か原宿か、という服装の若い男女(とくに女子)が裁判所内にやたら多かったのに、傍聴席(20席)は最初スカスカ。途中からぽつぽつ入ってきて、ほぼ満席になったけれども。

 被告人は身柄(拘置所)。半袖半ズボンのグレーのスエット。伸びた坊主頭で、上のほうは薄くなりかけてる。ちょとおでぶ。体も顔も両脇の刑務官より大きい。早口でやたらしゃべる。前科は詐欺等6犯。うち1犯は本件と累犯関係(つまり出所して5年経ってない)。
 ネットの自警団がどうとかで、振り込め詐欺を撲滅しようと、警察に何度も相談したがぜんぜん減らず、体感機の運び屋をやってるKという男(口座や飛ばしケータイも売ってる)を5月24日、なんとか稲荷神社のトイレで待ち伏せ(呼び出し?)、そのときたまたま新宿歌舞伎町のマニアグッズの店で買ったニセ警察手帳を、犬の散歩がどうとかでバックに入れており、
「警察だよ。残念だったな。これから調書、巻きに行くから」
 と、その手帳を見せた…。
 適用する法律は、刑法166条2項後段。

第百六十六条  行使の目的で、公務所の記号を偽造した者は、三年以下の懲役に処する。
 公務所の記号を不正に使用し、又は偽造した公務所の記号を使用した者も、前項と同様とする。

 Kの捜査段階の供述調書によると、Kは被告人から、
「1日3万円の日当の、警視庁のデータ処理の仕事を紹介してやる。囮捜査に協力すれば体感機も不問にしてやる」
 と言われ、翌日と翌々日、預金通帳を2通(3万円と4万円)を売らされ、ケータイを2つ作らされたんだという。そして、
「最近、おばちゃんによる逆援助交際が流行ってるから、そのおばちゃんを呼んでカネを取ろう」
 と“売春のタタキ”を持ちかけられ、さすがそれはおかしいだろと知人に相談…そうして本件発覚となったらしい。報道によれば被告人の逮捕は「(5月)29日までに」だ。

 被告人質問では、“売春のタタキ”については、
被告人 「まったく無根、一切言ってません」
 とのこと。

検察官 「通帳2つ、あなたが見つけてきた口座屋に…」
被告人 「Kが見つけてきたんです。ケータイサイトで調べてた」
検察官 「あなた自身、口座屋に…」
被告人 「写真撮るために呼び出して…」
検察官 「売ったのではないんですか!」
被告人 「(通帳を?)持ち逃げされましたね」
検察官 「口座を売るのはオレオレ詐欺を助長することに…」
被告人 「いや…(早口で何か言い訳)」
検察官 「Kから7万円、もらったんでしょ!?」
被告人 「捨てました」
検察官 「もらったんでしょ!?」
被告人 「いや…」
検察官 「終わりますっ!」
 これで検察官からの被告人質問は終わり。普通は続いて裁判官が質問するのだが…。
裁判官 「(気のせいかニヤリと) 聞くことはありません!」
 いかにも、「こんな口先の詐欺師にしゃべらせても時間のムダ」と言いたげな感じだった。

 検察官は懲役1年6月を求刑。
 弁護人は、
「偶発的に、いわば悪のりによって、警察手帳を見せてしまった…」
 などと弁論した。次回判決。11時35分閉廷。

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clip 1階へ降り、なんとなくカウンターの開廷表をめくる。
 11時45分から728号法廷で「窃盗」の判決。現在時刻は11時42分。
 728号法廷は裁判所ビルの南端。南側の、7階に止まるエレベータは馬鹿だからアテにできない。1~2分前に始まることはよくあり、北側のエレベータから回れば間に合わない可能性が高い。
 だから、普通ならそんなの傍聴しようとは思わない。
 なのに、どういうわけだか、導かれるように南側のエレベータへ。
 すると、エレベータは地階から1階へちょうど上がってくるところ!

 11時44分、東京簡裁・刑事2室2係(小川利行裁判官)728号法廷に入ると、被告人(身柄、留置場。氏名は男性)が離婚して姓が変わったので、人定についての書証を検察官が追加請求しているところだった。
 元の戸籍の姓の文字の、しんにょう、には点がないのだという。
 再度結審して、判決。懲役1年。
 累犯前科があるのに、共犯者2人から持ちかけられ、足代わりにするため、某会社の駐車場から普通貨物自動車など3点、時価20万円相当を窃取したんだという。

Cal5w185 restaurant 裁判所の地下の食堂、のショーウインドウを見ると、いちばん安い460円の定食が、まぁまぁに見えた。阿曽山さんは、いつもアレを食ってるんだろうか…。
 私はもちろん、合同庁舎5号館(厚労省など)の地下食堂へ。中華定食A、の食券480円を買うつもりで、洋定食Aの食券480円を買った。なぜ? 中華定食Aが旨そうだ旨そうだと言いながら、まだ1回も食べてない。何かの呪縛? 心身症?
 主菜の皿にあるのは、大きな白身魚のフリッターと、それより若干小さなチキンのフリッター。小鉢はオクラを選んだ(緑色の)。なんといってもこの五穀米が旨くて。何粒か入ってる小豆が旨くて。小豆と米は合うよね~。魚介と清酒もあうけど、清酒はメニューにない。

clip 13時15分から東京地裁724号法廷(合田悦三裁判官)で、7月15日の第1回公判を途中で出た「道路交通法違反」(無免許&酒気帯び)、の判決。
 また合田裁判官は2分遅れた。
 懲役6月、執行猶予3年。13時22分閉廷。

wobbly 13時30分から東京高裁717号法廷で「死体損壊、死体遺棄、殺人、住居侵入、窃盗」の控訴審第1回があり、13時24分、ドアの覗き窓から覗いてみたところ、主に若い女性で満席!
 13時00分頃、この法廷の前へ行ってみたら、上述の「リゾート地か原宿か」という若い女性たちを中心に、20人くらいドアの前に群がってたんだよね。あのあと続々と傍聴人がやってきて、約10分前にドアの施錠が解かれると同時に、どっと埋まったのか…。

clip 私は717号法廷の向かいの715号法廷(東京高裁・刑事12部、長岡哲次・姉川博之・松井芳明裁判官)の、同じく13時30分からの「強制わいせつ」へ。
 13時31分、廊下にどやどや団体の音が聞こえたかと思ったら、715号法廷の前にいたような女性がぞろぞろ入ってきた。

 被告人は不出頭。本件控訴を棄却する。
 横浜市戸塚区内の路上に停車中のタクシーの車内において、助手席の女性(28歳)の身体に覆い被さるようにして接吻し、右胸をわしづかみにし…という公訴事実により原審で懲役1年6月(の実刑)とされ、事実誤認、量刑不当で控訴したのだった。
 被害女性はその後、実際に被害を受けたことが十分にうかがえる行動をとっていたようで、被告人の主張はすべて退けられた。
 13時48分閉廷。終わって、広い傍聴席のいちばん右奥(検察官席の側)にいた、まさにリゾート地のような服装の、よく日に焼けた女性が、泣いていた。被害女性なのだろう。

clip 14時00分から地裁・刑事7部(大村陽一裁判官)401号法廷で、今日の午後のメイン、「道路交通法違反」の審理。7月10日に“幻の刑事14部”で同じ被告人の「勾留理由開示」の裁判を傍聴し、“本編”のほうも絶対に傍聴しなければ、と思ってたやつなのだ。
 13時57分、検察官が弁護人席へ行き、「機械のアレ…証人請求するときに…」と。ん? 「機械」に関して検察官が証人を請求って、スピード違反の否認なの? オービス?
 いや、違った。無免許と酒気帯び(0.26ミリグラム)なのだった。

 この被告人氏名は何度か開廷表で見ており、今日は少なくとも第2回公判のはずなのに(開廷表でも「審理」となっていた)、なぜか、人定質問、起訴状朗読…と、第1回のように始まった。

 被告人は、黒いジーンズに、上品で(?)派手な特殊な花柄の、白い長袖シャツ。映画俳優のようなメガネ。低い良い声で、(興奮したとき以外は)頭良さそうに早口で話す…。ただ、身体または表情を、終始動かしているのだった。少しも止まることがないのだった。あれはたぶん、何かの特徴なんだろう。専門家の方、教えてぇ。

 無免許については、認めるが、職質を受ける前に自ら自発的に申告したので、自首が成立する。酒気帯びについては、制令値のアルコール(0.15ミリグラム以上)を帯びていなかった、仮に帯びていたとしてもその認識がなく、無罪である、との主張。
 酒気帯びの検査装置は、光明理化学の、おおっ、DPA-7型
 次回、光明理化学の社員を証人尋問することになった。うっわ~、楽しみっ! 酒気帯び検査についての当ブログの記事を、弁護人は読んでるのかなぁ…。

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train 帰りの地下鉄のホームで、後ろから声をかけられた。えっと、裁判官? 検察官? 警察官? 一瞬ぐるぐるし、すぐにわかった。あらま~、こんなところで偶然お会いするとは! 裁判所乃至霞ヶ関で、見知りの方にばったり会うこと、多いよねぇ。これはつまり、私の見知りがほとんどこの界隈の関係者で、私がこの界隈にいる時間がやたら長いってこと?

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2008年7月30日 (水)

一方は0点だと言い、一方は100点だと言い

7月29日(火)

 右足に包帯を巻いて、下駄で裁判所へ。
 手術のおかげで痛くはないのだが、下手な歩き方をして傷口が開くと、プールへ行けない日が延びるので、そっとそっと…。

clip 13時15分から東京地裁724号法廷(合田悦三裁判官)で、7月8日に第1回を傍聴した「道路交通法違反、業務上過失傷害、私印偽造、同使用の判決。
 合田裁判官がなかなか現れず、13時18分、やっと現れた。合田さんって、いっつも遅くない? たまたま遅い日に当たってるだけかな~。
 懲役1年6月、執行猶予4年、被疑者供述調書の偽造部分を没収。
 13時27分半頃閉廷。

 次のが時間ちょうどに始まってくれれば余裕で間に合う。
 ところが、北側のエレベータが馬鹿で、2分くらい待つことに。
 4階へ降りて401号法廷へ入ったのは13時32分。

clip 13時30分からの「道路交通法違反」(簡裁・刑事1室2係、永瀨進裁判官により移送され、東京地裁・刑事7部、大村陽一裁判官の401号法廷で審理されることになった、制限50キロで光電式30キロ超過の否認)の第4回(?)公判。
 13時32分に入ると、被告人質問の最中だった。2時方向から時計回りに、裁判官、弁護人、検察官、書記官に囲まれて。被告人はたしか30代の、女性。スカートが、かなり素敵なデザインだった。高いんじゃないか。
 弁護人は、茶色いサンダルに、軍隊調の草色の半ズボン(ポケットが少なくとも4つ。あんた何を観察してるの。笑)に、白いTシャツ。Tシャツの背に、鮮やかな色で「07 summer ayumi hamazaki」の文字。

 13時49分から論告。
 超過速度が30キロを割れば、反則手続きを経ずに為された公訴は違法であるところ、本件は超過30キロを割っていたと認められる、というのが弁護人の無罪主張の趣旨。それに対し検察官は、
「(本件測定機はナマの測定値より)2.5パーセントわざわざ遅く出るように設計されている。さらに(小数点以下の)端数を切り捨てるよう設計されている。だから、実際の超過速度は30キロより高かったのだ」
 という趣旨のことを述べた。
 いつだって検察官はそう述べるのだが、どうなんだろう。
 その論法だと、超過29キロを赤キップで処理しても良いことにならない? そりゃならないとしても、測定値としてプリントアウトされたものがすべて、じゃないの?
 求刑は罰金6万円。地方はともかく東京地裁の法廷で求刑6万円って、珍しいよね。こんなスピード違反が簡裁から移送になること自体、珍しい。

 13時57分から弁論。
 笑ってしまった。
 小数点以下を切り捨てるってことは、ナマの速度が79.99999999キロでも公訴棄却だからと、弁護人がやたら細かい数字を言うんだもの。
「ナナジュウキュウテンキュウキュウキュウキュウキュウキュウキュウキュウキュウ…(キロメートル毎時だったと認められる)」
 と。次回判決。14時11分閉廷。

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clip 14時20分から東京簡裁728号法廷(小川利行裁判官)で、7月24日に第1回を傍聴した「占有離脱物横領」(追起訴に「窃盗」が含まれる)の第2回公判。
 この事件は、開廷表の被告人氏名が私の大学時代の友人と同姓同名で、「もしや彼では…いや、まさか」と傍聴しただけであり、しかし彼ではなかったので、もう…なのだが、たまたま時刻のタイミングが良かったので、728号法廷へ行ってみたところ…。
 被告人(56歳)は、前回は「PNB NAITION」と背中に大きな文字が入った、股下までの長さの、一部メッシュ生地の真っ赤なトレーナーのようなものを着ていたが、今回は普通に紺のポロシャツ。やけに、力なく、よろよろしていた。刑務官から「はい、座って、座って」と促されてようやく被告人席に座ったり。
 定刻になっても小川裁判官は審理を始めない。壇上で書類を見てる。はぁ? 何やってんの? …と思ったら、弁護人席に誰もいないのだった。若い弁護人が遅刻してるのだった。14分遅刻…。

 14時46分、被告人質問。
裁判官 「はいじゃ被告人、前へ出て」
 すると被告人は、よろよろと証言台の脇を通り過ぎるではないか。どこ行くんだ!? そして、刑務官に止められ、裁判官から「(証言台のところの椅子に)座っていいですよ」と言われると、よろよろ被告人席へ戻ろうとし…ようやく証言台のところの椅子に座った格好は、左足を11時付近、右足を3時付近に開き、崩れるようにうなだれ…。
弁護人 「体調、大丈夫ですか?」
被告人 「(聴き取れるぎりぎりの小さな声で。以下同) はい」
弁護人 「悪いところは?」
被告人 「ありません」
弁護人 「どうして自転車を取ろうとしたんですか?」
被告人 「ありません」
弁護人 「(自転車を)自分の足にしようと?」
被告人 「いや、べつに、ありません」
 ありゃりゃぁ? ま、弁護人は普通に、反省を言わせ、再犯しないことを誓わせ、終わった。
 14時55分、検察官から。
検察官 「ちゃんと顔、上げなよ! さっきから、べつにとか、反省してんのか? 何をして裁判を受けてるのか、説明してよ!」
被告人 「(上半身を起こし) 悪いことを」
検察官 「何をしたか訊いてるんだよ」
被告人 「自分で悪いことを」
検察官 「だから何を」
被告人 「えっと、セイカツキジュンです (また崩れるようにうなだれ)」
検察官 「何をしたの」
被告人 「悪いこと」
検察官 「だから何を」
被告人 「性格が悪いことですね」
検察官 「性格が悪くてそこにいるの」
被告人 「はい」
検察官 「キミは何をしたの」
被告人 「お、お、悪いことをしてしまったということです」
 前回の甲号証に、保護観察官が「4000人以上みてきたが(この者は特別で、おそろしく)就労意欲がない…」旨言っていた、と傍聴ノートにメモされている。「4000人以上みてきたが」って大げさな、と思ったが…。
 被告人は茶パツ。なんで茶パツなのか…。

 求刑は懲役1年6月。
 弁護人は、「被告人は社会復帰後は直ちに職に就き…このような決意に至った者に再犯のおそれはありません」と最終弁論。
 国選弁護人として定番のことを述べたわけだが、オイオイちょっと待てよ、今日の法廷での被告人を見て、いくら何でもそれはナイだろ、と私は思った。
 一般に(本件での検察官はそんなことなかったが、一般に)裁判って、検察官はあらゆる要素を動員して、事実をネジ曲げて、被告人を悪く言い、弁護人はその逆…つまり、一方は0点だと言い、一方は100点だと言い、判決は50点前後に着地する、という傾向があるように思われるけど、そういうのってちょっと…という思いをまた深くしたのであった。
 判決は7月31日(木)10時。私は傍聴できない。
 15時08分閉廷。

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memo 警視庁で、「JMA-181光電式車両走行速度測定装置取扱説明書(日本無線株式會社作成のもの)」と「JMA-181光電式車両走行速度測定装置点検成績書(製造番号Y961046 点検年月日平成19年7月6日)」の開示を受ける。合計1260円。
 取説の表紙を見て、ありゃ? これはウチの資料庫にあるのでは? となったが、ま、いっか。仮にあるとして、たぶんそれは何年も前にゲットしたもの。新たにゲットしたものと見比べるのも楽しいじゃん、ねぇ。

pen 30日(水)の、13時30分から地裁401号法廷での「器物損壊」(被告人は女性氏名)は、6月11日の記事にあるとおり、“トイレ壊し魔”の事件で、追起訴の予定。「偽計業務妨害」の罪名も加わるかもしれない。どれだけトイレを壊しまくったのか、興味はあるけど、それだけで、締切り原稿あと2本ほったらかして裁判所へ行くわけには…。
 同日15時から高裁410号法廷で、電車内の痴漢で逮捕された当時・郵便局職員(39歳)、の「迷惑防止条例違反」の判決がある。この逮捕は2006年11月26日らしい。てことは真っ向否認の可能性が高い…。
 同日15時30分から地裁409号法廷の「強盗教唆」(新件)は、防衛医大生が闇サイトを通じて…。
 同じく地裁409号法廷の、13時30分からの「器物損壊、業務妨害」(審理)は、パン工場を退職してパンに針を入れたという…。
 嗚呼、そういうのに心を動かされてはイケナイ…。

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2008年7月29日 (火)

麻酔アリでもナシでも痛さは変わらない?

P1020587 「セクハラ(性的嫌がらせ)で派遣先をやめさせられたことを逆恨みし、被害女性の会社員(41)が住むマンション駐車場で爆発物を破裂させるなど、ほかの住民にも嫌がらせをしたとして、警視庁捜査1課と綾瀬署は25日、器物損壊と脅迫の疑いで…」
 と7月25日付け日刊スポーツ
 ん? 被疑者の氏名と住所に見覚えあり。
 7月17日に東京地裁で第1回公判を傍聴した「名誉毀損」の被告人ではないか。
 ただ、「被害女性の会社員」の年齢が、記事と傍聴ノートで食い違う。まさか、被害女性が2人いるとか?
 記事は「追送検した」となってる。追起訴状の朗読は、いつになるのか…。

 27日(日)、土地を見に(って別荘を買うためならいいんだけど)田舎のほうへ行ってきた。
 大きな蛇を見た。
 同行人によれば、アオダイショウだという。
 蛇って不思議な生き物だと、しみじみ思ったス。

P1020601  帰りの東北自動車道で、豪雨に遭遇。
 バイク暮らしが長かった身には、豪雨でも雨粒で顔が痛むことなく、カッパを着ててもパンツまでぐっしょりになることもなく、普段着で快適に走れる、そんな車で豪雨のなかを走るのは、わくわく楽しい。
 とはしかし、異常気象の時代には言えないのかも。どんな異常事態が起こるか、想像もつかないから。

 東京に入る頃には雨は止み、やがて、素晴らしい夕焼けが。
 この世で文句なしに素晴らしいものは、夕焼けだと思う。

 28日(月)、足の裏に埋まった木片(トゲ)を取りに、病院へ行った。
 放っといても何カ月かすれば出てくるかも、手術もできるが、麻酔注射は痛いよ、麻酔が切れると相当痛いよ、麻酔注射の痛みは、麻酔ナシで取る痛みと変わらないかもしれないよ、どうします?
 …などと、ざっくばらんに(笑)医師から言われ、ひぃ~っとなったが、歩くたびに木片が肉に当たって痛いのはイヤだよと、手術をお願いした。麻酔アリで。
 ま~、これが痛いのナンの。叫んぢゃったよ。足の裏に針を突き立てられること自体、痛いうえ、液体を押し込まれる痛さ!
 でも、麻酔が効けば、メスで切られても肉をほじられても、なんともない。ばらばらになった木片を4個くらい、取ってもらった。麻酔が切れても、痛みはなかった。歩いても、前のような痛みはもうない。よかった~。やっぱお医者は、ありがたいよね~。

 28日(月)の夕焼けも、東京は凄かったね。天変地異の前兆かと思うくらいに。

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2008年7月27日 (日)

何が殺人禁忌を解除したのか

 交通事故の現場へまず駆けつけるべきは、救急隊員は別として、事故原因を調査する専門家だろう。
 その調査結果により、同種の事故が二度と起こらないよう対策をとることができる。調査結果からは同時に、誰にどれだけ過失があったか明らかになる。それにより、処罰すべき者を処罰すればいい。
 ところが現実は、まるでちがう。犯人を検挙するのが仕事の警察官が現場へ来て、加害者と見込んだ者を検察送致・処罰するために必要な証拠を集め、不要な証拠は集めない(捨てさえする)。これじゃあダメでしょ。
 …と私は前々から言い続けてきた

 そして最近、思うのだ。
 最近、理解しがたい(とされる)殺人事件が続々と起こってるようだが、こっちも原因調査の専門家が徹底的に調べるべき…という点において、交通事故とまったく同じではないのか。
 たとえば、なぜそうも簡単に、他人の体に刃物を突き立てることができてしまうのか。人格の障害なのか、脳の機能の障害なのか、あるいは、禁忌というハードルが軽々と越えられるものになっているのか…。
 “異常者”の出現は避けられないとして、その出現の頻度がかつては100万人に1人だったのが、もしも最近は10万人に1人になっているとしたら、原因はどこにあるのか…。

 『脳内汚染』に、興味深いことが書かれていた。

 第二次世界大戦中の戦闘員についての軍事心理学的な研究によると、狙撃兵の1割5分から2割のものしか、露出した敵に対して発砲していなかったという。兵士といえども、敵を殺すことに強い躊躇を覚えるという事実は………(中略)……人を殺害するという行為には、それほど強い抑制がかかるように、そもそも人間はプログラムされているのである。……(中略)……子どもが些細なことで叱られて親を殺したり、無関係な人々を憎しみさえなく殺してしまうという事態は、まさにこの殺人のタブーという、人間に本来組み込まれているはずの禁止プログラムが働かなくなっていることを示している。唯一考えられる可能性は、この禁止プログラムが変えられてしまい、タブーが解除されてしまったということである。……(中略)……フォークランド紛争でアルゼンチン軍とイギリス軍が戦ったとき、アルゼンチン軍は昔ながらの黒い円の標的を用いていたため、発砲率が10~15%に留まった。それに対して、近代装備のイギリス軍は、ポップアップ式の人型シルエットで射撃訓練を行っていたため、発砲率が9割を超えたのである。

 あの事件、この事件の、彼、彼女の「禁止プログラム」は、何により変えられてしまったのか、何により「タブー」は解除されてしまったのか。そのへん、徹底的な解明が必要と思う。
 早く死刑にしてしまえ! で幕引きされ、見当違いの規制強化・監視強化が残るばかり、では困ると思う。

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 この暑さでか、無垢材の床の窓際の、木の節目が浮き上がって割れてた、のに気づかず、足の裏をざくっとやってしまった。いつまでも痛いな、と思ってよく見たら、小さな木片が傷のなかに茶色く残ってるじゃん。うわ~。

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2008年7月25日 (金)

東京簡裁に道交法違反2件

 今日は102号法廷で10時から、元ライブドア社長氏を被告人とする「証券取引法違反」の控訴審判決があったんで、裁判所ビルの周囲のあちこちにテレビカメラがいたね。
 でも私はそんなの関係ねぇ。今日は東京簡裁に「道路交通法違反」の新件が2件入ってるのだ!

 昔はオービスの真っ向否認が多かった…のだが最近は、警察官の説明不足にムカッときて略式に応じなかっただけとか、住所不定・無職なので逮捕・勾留しといて「満つるまで算入」で処理するパターン(その意味は『裁判中毒』参照)とか、そんなのがやたら多い気がする。

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 だから悪いってわけじゃなくて、事実そういう傾向があるなら、原因は何なのか、今年中に、交通違反に絞った傍聴本を出す話があるので、そのへんはそのとき詳述しよう。

clip 10時45分から簡裁・刑事2室3係(田中芳和裁判官)728号法廷で、1件目。
 被告人は33歳。黒いスーツにネクタイ。坊主頭で、細くて背が高く、顔が濃い。若くて格好良い男性である。
 今年1月、午前9時41分頃、指定速度50キロメートル毎時の、江東区青海1丁目無番地にて、光電式(日本無線JEM-340)により、100キロ(超過50キロ)と測定されたんだという。「無番地」ってあるんだ~。
 罪状認否は、「(起訴状に間違ってるところは)ありません」。
 じゃあ、なんで略式に応じなかったのか。被告人はタクシー運転手で、お客から急ぐよう命じられ、ブレーキを踏んだところ「殺すぞ!」と運転席の背を蹴られ…という事情があったのに、捜査段階の警察官の1人から、ムカつくようなことを言われ、それで…ということらしかった。上述の、前者のパターンといえる。
 この被告人の法廷供述は、裁判的には100点満点に近いんじゃないか、というくらい良かったと思う。でも、だからって相場より低い金額の罰金刑とすることは、あり得ない…。いや、堀内信明裁判官(今年1月退官)は、情状を酌んで減額したことがある。今年4月から東京簡裁へ来た田中裁判官は、どうするのか。5分か10分休廷して、相場どおり罰金9万円の判決とするのか。
 だが、被告人の最終陳述が終わった時点で11時47分。予定では11時30分から次の事件なのだ。これでは、しばし休廷して判決、とはいかない。
 で、判決は9月5日となった。ええ~っ、夏休みが入るにしても、先すぎない?

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restaurant またも合同庁舎5号館の地下食堂で、またも中華定食A(480円)が旨そうでたまらないのをガマンして、イベント麺(今日はカルボナーラ)大盛り530円。

clip 13時30分から簡裁の同じ法廷で、「道路交通法違反」の2件目。
 こっちの被告人は珍しく女性。31歳。首都高5号線上り、高島平のオービスⅢLjによる61キロ超過(測定値121キロ)。
 チャイルドシートの子どもを後部座席に乗せ、普段から120キロも出すような運転はしておらず、メーターを見て90キロくらいで第2車線を走っていたところ、後続車が追い上げてきて、先のカーブを曲がったら第1車線へ譲ろうと思っていたところ、赤いストロボを浴びた、と否認していたら起訴(公判請求)され、本件及び家庭のことでストレスがたまって倒れたりし、もうあきらめるしかなく、そこで、もしかしたら気づかないうちに121キロ出たんじゃないか…というふうなことだった。
 こっちは17分ほど休廷して判決。求刑どおり罰金9万円。訴訟費用は不負担。弁護人は、裁判所が職権でつけた国選なんだという。
 田中裁判官は、被告人に有利な情状をいくつもいくつも挙げた。それだけ挙げるんなら、相場より2万円か3万円下げなきゃおかしいんじゃないか、と思った。だって、そんな有利な情状がぜんぜんない被告人も9万円なわけじゃん…。
 14時36分閉廷。

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dash 16時から、7月15日に第1回を傍聴した「危険運転致傷」の審理(たぶん論告・弁論)があったが、眠くてたまらないうえ、連載原稿の締切り時期が来てるので、早々帰る。
 裁判所の門前に「裁判所前の男」の姿がなかった。バイクもなかった。朝は居て、誰かと話してたんだけど…。

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原判決破棄と法定算入

7月24日(木)午後

restaurant 中華定食Aを五穀米で食べれば良かった! と思いつつ日替わりパスタ(今日はカレークリーム味ブロッコリー何とか、だっけ?)大盛り450円を、合同庁舎5号館(厚生労働省等)で食べて満腹。

smoking 裁判所へ戻って喫煙所へ(禁煙中なのに?)行くと、どこかで見た男性が。あっ、13時10分からの被告人だ。な~んか雰囲気が…つか、この人、お笑いか格闘技の誰かに似てる?
 私って最近、人の氏名や容貌について、あっ、覚えてる! となることが多い。脳の状態が良いんだろうか。それとも勘違い?

clip 13時10分から東京地裁・刑事12部(石井俊和裁判官)402号法廷で、7月18日傍聴した「器物損壊、威力業務妨害」(明け方の某牛丼店でわざと嘔吐したというトンでもない事件)、の判決。
 弁護人が再開を請求。被害店に示談を申し入れたが、2度に渡って被害を受けたことから示談、弁償には応じられない、との回答だったので、贖罪寄付10万円をした、と。
 そして判決。普通に懲役1年、執行猶予3年

clip 13時20分から東京簡裁・刑事2室2係(小川利行裁判官)728号法廷で、4月10日、6月24日、7月10日と傍聴してきた「銃砲刀剣類所持等取締法違反」、の判決。
 北の端の402号法廷から、北側のエレベータで7階へ上がり、南端の法廷を目指して歩いて行くと、南端の廊下に小学校高学年か中学1年生くらいの団体が見えた。えっ…まさか!? さらに近づくと、全員が728号法廷へ向かった。ぎゃっ!! 728号法廷の傍聴席は20席、お前らに埋められてたまるかぁっ! 私は大人げなくも子どもらをかき分け(ってほどでもないんだけど。笑)、法廷へ飛び込んだのであった。すぐに14席が埋まった。14人しかいなかたっけ。もっと多い気がしたが。焦って多く感じたにょ?

 判決は、求刑どおり罰金10万円
 ナイフは合計4本持ってたのに、なぜ1本だけの起訴なのか、こういう、昔でいうところの“十徳ナイフ”で捕まる・捕まらないの線引きはどのへんにあるのか、なんとなくわかったような気がした。銃刀法も道交法と同様、解説書が出てるんだろうね。でも野下文生さんのような飛びきりのマニアによる解説書(『執務資料道路交通法解説(14訂版)』)は、あるのかな。

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clip 13時30分から東京高裁・刑事10部(須田贒・久我泰博・片山康裁判官)805号法廷で、「公務執行妨害」の控訴審第1回。
 13時31分頃に入ると、もう被告人質問をやってた。広い法廷に、傍聴人は私だけ。いや、あとから中学生風の男子が1人。
 酔って暴れ、かけつけた警察官の顔面に頭突きを食らわせ、累犯前科があるとはいえ、懲役1年2月の実刑は重すぎる、と控訴した事件だった。
 被告人質問が終わり、須田裁判長が被告人に尋ねた。
裁判長 「しゃべるとき、相手を見られないの?」
 えっ…? 
被告人 「普段から、はい、そういうふうになってしまいました」
 被告人席に着いた被告人は、妙な感じで目を伏せていた。けど、眉がほどよくキリリとして鼻すじのとおった、若いイケメンだった…。
 少し休廷して、判決。
 原判決破棄、懲役10月、原審における未決30日算入。原審、当審の訴訟費用は不負担。
 須田裁判長が、「法定算入のことはご存じですか」と言った。一審判決から今日までの未決、2カ月くらい、全部自動的に算入されるのだという。そんなふうなことは、他の控訴審判決で、ちらっと聞いたことあるけど、「法定算入」という言葉は初めて聞いた。
 あとで調べると、刑事訴訟法495条2項2号により、「検察官以外の者が上訴を申し立てた場合においてその上訴審において原判決が破棄されたとき」は、「上訴申立後の未決勾留の日数は…全部これを本刑に通算する」のだそうだ。
 し、知らなかった! 勉強になりました、須田さん、ありがとう!
 だから被告人の刑期は、実質、1年2月から約7月になったわけだ。午前中の「監禁」の被告人も、原判決破棄だから法定算入されたはず。

clip それが終わったのが14時05分。予定では14時00分から「傷害」の判決。もう眠くてたまらないけど、判決なら数分で終わるはずだから、と続けて傍聴することに。
 こっちの判決は、控訴棄却。暴行の存在そのもの否定し、事実誤認で控訴したようだ。数行メモして、私は寝てしまった、いつもの最前列で(おいっ!)。気がつくと、左陪席裁判官が判決を読んでた。すぐに裁判長に交代し、言い渡しは終わった。時計を見ると14時37分。ええっ、そんなに長い判決だったとは! ってどんだけ深く眠ったんだ。ごめんなさい。
 廊下で、傍聴マニア氏と話すと、彼は地裁から傍聴しており、これは彼が傍聴にのめり込むきっかけになった事件なんだそうだ。へぇ、そうなんだ~。

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P1020553b bell 裁判所を出ると、正門前のあの、名物ともいえるあのおじさん「裁判所前の男」が、警察官と話してた。そういうシーンは前にも何度か見たけど、今日の警察官は4人(2人は少し離れて見てた)。赤灯を回したパトカーもいた。
 あのおじさんの存在は、ある意味、日本の何かを図らずも測るものといえるかも。もしもいなくなったら…。

train 警視庁で、東京航空計器の「信号無視違反取締装置(中央装置)取扱説明書」の開示を受ける。帰りの電車内でチラ読みしたところ、速度違反も取り締まれるようになってる。ん? てことは、読者氏から情報があり、しかしそれは普通のオービスでしょ、と思ったあれが、もしかしてこれだったとか? 改めて現場を見に行かねば。ま、そろそろ締切りの時期なんで、当分行けないけど。

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2008年7月24日 (木)

駐車監視員とホームレスとカップ清酒

P1020546b 何か忘れたが、器物損壊の夢を見て、夢にまで見るんじゃしょーがないよね(笑)と、午前中から裁判所へ。

 地下鉄の出口を出ると、裁判所の前の桜田通り(下り)で、駐車監視員が確認事務(新しい駐禁取締り)をやってた。
 その車のすぐ後ろには、除外標章をつけた車が1台。そのまたすぐ後ろには、運転手が乗った白ナンバー高級車が複数台。もちろん、それらの車に対しては確認事務は行わない。つまり、何台もずらっと違法駐車してる車のうち1台からカネ取った~、次行こ~、である。

clip 10時30分から東京簡裁・刑事2室2係(小川利行裁判官)728号法廷で、「器物損壊」の新件。
 法廷へ入ろうとすると、若い男性とその家族らしき女性が2人、出てきた。
 男性の足下は官品のサンダル。警察留置場で勾留されてて、執行猶予判決を受けて釈放されたんだろう。サンダルのことを男性が「みんなこれなんだよ」とか言い、女性(母親かな?)が「知ってるわよ」と応じた。し、知ってるって、普通そんなこと知らないよぅ…。

 「器物損壊」は、否認ではなかった。住所不定・無職なので逮捕・勾留し、罰金刑を満つるまで算入で終えるパターン、の事件だった(その意味は『裁判中毒』参照)。
 多いよね、このパターン。こんなことのためにいちいち公判を開くって、ムダじゃない? 満つるまで算入専用の簡略な手続きがあってもいいような。
 いや、身柄拘束を伴う以上は、なるべく公判廷を経るほうがいいのかも。なんでも迅速・簡便にすりゃいいってもんじゃない、こういう社会負担は、やむを得ないか。

 事件は、52歳のホームレスが朝から公園で酒(清酒ワンカップ)を飲み、北区の滝野川消防署の訓練の声がうるさいからと怒鳴り、アルミのフェンス1本を手で引きはがして折り曲げ、1万6800円の損害を与えた、というものだった。
 23歳頃に結婚して子どもを持ったが、飲酒が原因で離婚し、1976年以降、前科15犯、前歴6回なのだという。
 求刑は罰金20万円。
 弁護人は、「犯行を認めて真摯に反省しており、従って再犯のおそれはないと…」と弁論していた。え~? 被告人は、裁判になる度に「犯行を認めて真摯に反省」してきてるわけで、そして今後も酒はやめられないと正直に言ってるわけで…。うーん。そのへんのこと、そのうち雑誌の原稿で書こう。
 次回判決。11時00分閉廷。

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clip 11時15分から同じ法廷で、「占有離脱物横領」の新件。
 じつはこの被告人、私の大学時代の友人と同姓同名。その友人は、なんつーか、良い奴なんだけど、見た目は完全にヤクザ。「もしや彼では…いや、まさか」と傍聴してみたのだ。
 やはり、彼ではなかった。安堵しつつも残念に思う自分…許せ。
 被告人は56歳、住所不定、無職。私立高校を卒業して、たぶん有名な会社に就職したが、3日目の合宿中に逃走して退社したんだそうだ。その後、別の会社に就職し、退職して居酒屋を経営したが、うまくいかず、さらに別の会社に就職したが、2000年に実母を亡くしてやる気を失い、保護観察官も呆れるほど就労意欲がなく、ホームレスになったんだという。
 占脱は、氏名不詳者が遺留した他人の自転車を自己のものとするため持ち去り。追起訴があり、そっちは同様の占脱と、コンビニでの清酒ワンカップなど417円相当の万引き。弁護人が、追起訴分の書証の検討がまだということで、続行。

clip 11時50分から東京高裁・刑事8部(阿部文洋・吉村典晃・堀田眞也裁判官)717号法廷で、東京地裁での公判を1度も傍聴しなかった(高裁での審理も傍聴しなかった)、逮捕地裁判決も報道された「監禁」、の控訴審判決。
 被告人は身柄(拘置所)。青系の縞、が入ったポロシャツに、良さげなジーンズ。しかし、突っ張って動かない右足を、前屈みになって必死に前へ出すような、異様な歩き方で、思い詰めた硬い表情で入ってきた。腕が細くて白かった。
 原判決(懲役2年)破棄、懲役1年10月、原審における未決20日算入。
 さらに100万円を賠償金として払ったことが考慮されたようだ。2カ月を100万円で買ったことになるのか…。傍聴してると、そういうことが多い。
 

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2008年7月23日 (水)

寝坊で遅刻しそうになり赤信号を95キロで無視

7月22日(火)その2

clip 地裁・刑事3部(波床昌則裁判官)722号法廷で、まずは13時15分から、「自動車運転過失致死」の判決。
 被告人は、非常に珍しい氏名。よく日に焼け、短めのごま塩頭。白いポロシャツに黒いズボン。見た目50代くらい。1月22日午前6時15分頃、江戸川区内の信号交差点で、直進以外通行禁止の規制に違反し、かつ、左側側道の安全を確認せず、約10~15キロメートル毎時で、適切な合図をせずに左折。側道を直進してきた普通自二の運転者(21歳男性)を自二もろとも転倒させ、普通貨物の左後輪で礫過。頭蓋内損傷で死亡させたのだそうだ。交通違反歴以外に前科・前歴なし。
 禁錮1年2月、訴訟費用不負担。
 私も長く自二(自動二輪)に乗ってきた。いろいろ経験して、「他車は私の存在に気づいてないだろう」「他車は右左折の合図をしないだろう」「あたかも私を殺すのが目的かのような思いがけない運転をするだろう」という「だろう運転」が身についたが、21歳の頃は到底…。

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clip 同じ法廷で13時30分から、右陪席・丸山哲巳裁判官、左陪席・豊島栄子裁判官が加わり、「危険運転致死」の新件。
 被告人は身柄(拘置所)。23歳(事件当時は22歳で運転手)。黒い半ズボンに、ワイン色の、胸に何か格子模様が入ったTシャツ。くるぶしの下までの短い靴下。背を丸め、下向きの顔からときどき上目遣いに前を見る目の、目が小さくて、かつ、そんなはずは絶対ないと思うが、黒目がほとんどない(ように私の位置からは見える)のだった。

 「危険運転致死」は、裁判員裁判の対象事件だ。裁判員裁判は、第1回公判の前に何カ月もかけて裁判官と検察官と弁護人とで「公判前整理手続き」を行い、公判廷で何をやるか(素人に何を見せるか)ぜ~んぶ密室で決めておくことになってる。
 この裁判も、公判前整理手続きが行われていた。検察官は、大きなスクリーンに、ワイドショーでレポーターが見せるような画像(ごく簡単なレジメや見取り図や写真)をプロジェクターで映し出し、冒頭陳述と証拠の説明を行った。

 1月12日午前4時55分頃、足立区内で、普通乗用自動車(中古のセルシオ)を運転中、交差点から約147メートルの地点で信号機の赤色灯火を認め、先を急ぐあまり(寝坊して会社に遅刻しそうだった)、信号をことさらに無視して95キロメートル毎時の速度で直進進行。交差点左方から自二が進入してくるのを約45メートル先に認め、よけようとハンドルを右に切り、対向車線に侵出。元の車線へ戻ろうと、急制動、急転把(てんぱ)。セルシオは滑走して反時計回りに半回転、右側側部(の後ろのほう)を、対向車(軽ワンボックス?)に激突させ、その運転者(65歳男性)を胸腹腔内臓器損傷で死亡させた…。
 被告人は2005年7月に「麻薬及び向精神薬取締法」で懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けており、本件はその猶予中の犯行。

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 弁護人は、事実関係はすべて認めるが、危険運転致死傷(刑法208条の2。本件はその2項後段)は、罪刑法定主義の観点から違憲(31条違反)だと主張した。
 以下は刑法。太字は今井。

(危険運転致死傷)
第二百八条の二  アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。
 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。

 本件は赤信号の交差点を通過後に、運転操作のミスにより起こっているので、2項後段には当たらない、というふうなことも主張した。
 しかし無罪は求めず、自動車運転過失致死傷(刑法211条2項)での処罰を求めるのでもなく、「最大限、寛大なご判決を」とした。
 主張にはムリがある(少なくとも裁判所には通用しない)と承知だったので…ということなんだろうか。だったらそもそもそんな主張をしなければいいのに、と私は思った。

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 被告人質問、情状証人(被告人の父親)の尋問、の印象は省略。
 被害者の妻が意見陳述。
 亡き夫の墓参りに行ったとき、60歳くらいの婦人が、「花は良いですね。癒されます」と話しかけてきたそうだ。婦人は、寝たきりの夫を前年11月に亡くしており、こう話したという。
「たいへんだったけど、事故で突然に生命を奪われるよりはいい。9年の間、存分に話し、存分に尽くした。もしも夫が事故で死んだら、気が狂ってしまう」
 妻は言ったそうだ。
「私の夫は事故で即死だったんです!」

 求刑は懲役8年。
 予定時間を大幅に過ぎていたが、少し休廷して判決を言い渡すことになった。
 こういう事件がそうなることは、普通はない。
 裁判員裁判だと、素人裁判員に負担をかけないよう(今後はそれが裁判の主目的になる)、評議後すぐ判決を言い渡して終わることも予定されてるんだという。そのへんも踏まえて、すぐに判決としたんだろうか。

 判決は、懲役6年、未決120日算入
 弁護人の上記主張は、さくっと退けられた。
 訴訟費用は負担。これ、解任前の国選弁護人の分、と聞こえた。もしそうだとすると、今の弁護人は私選?
 ともあれ、裁判員裁判だったら、本件は懲役6年では済まなかっただろうね。
 予定枠を35分オーバーし、16時05分閉廷。

 外に、大勢の傍聴人(主に若い男女。20数人?)が列をつくっていた。次は、15時30分~16時00分の予定で「住居侵入、窃盗」の審理。30分ってことは、論告・弁論なんだろうか。
 はは~、夏休みで学生・生徒さんがたくさん傍聴に来る。なのに、この時期そろそろ開廷が少なくなっており、かつ、15時30分からの開廷は普段でも少ない。そして、次の被告人は女性氏名。だから押し寄せたのか、あるいは、注目事件なのか。ま、いいや、もう帰ろう。

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無余地駐車は成立するのに?

7月22日(火)その1

 午前中は何の予定もないのに、もしや朝一から東京簡裁に「道路交通法違反」の新件が入ってたら一大事! と朝から裁判所へ(珍しくチェックを怠っていたのだ)。
 開廷表を見ると、東京簡裁に「道路交通法違反」の新件はナシ。
 もういいや、帰ろうか。
 と思ったが、マニアの某氏から地裁民事の情報をもらい…。

clip 11時から東京地裁・民事3分(定塚誠・中山雅之・佐々木健二裁判官)606号法廷で、「損害賠償(住民訴訟)」の第1回弁論。
 原告は、行革110番で東京都議会議員でパン店主(2時に起きてパンを焼いてきたそうな)の後藤雄一さん、被告は東京都交通局。都バス関係のカラ勤務の件かな。

clip それが約5分で終わり、続いて「放置違反金納付命令取消」の第1回弁論。原告は某有限会社、被告は東京都。
 普通、民事の裁判は、傍聴席からは何が何やら分からないのだが、この事件は裁判長と原告とのやり取りがあり、争点がわかった(ような気がした)。もしかして、道路交通法17条1項と4項により無余地駐車(45条2項)は(法律上は)成立するのに、原告はそれに気づかず提訴した? 駐車監視員資格者証を持つ私には、興味深かった。簡単に言えば、「道路」には「歩道」と「路側帯」は含まれないってこと。ちっとも簡単じゃない?

080722_11310001_2 restaurant  早めに、厚生労働省(などが入ってる合同庁舎)の地下の食堂へ。今年一杯、他の食堂へは行かないかもね。
 今日は、日替わりパスタ(ミートソース)400円。

sun まだ12時前。日比谷公園で1時間ほど寝ることに。
 日比谷公園のベンチは、いつからだっけ、いじわるな人たちにより(笑)、ゴロ寝できない仕掛けにされてしまった。けど、寝るのにちょうど適当な、上面が平たい巨大石がある。そこで寝ようと。
 今日は「大暑」だそうで、石はガンガンに焼けていた。座って尻を載せる程度ならいいのだが、横たわると、背骨が、背骨を通して内臓が、暖まりすぎてヤバイんじゃないか、寝ちゃったら死ぬんじゃないか…と思ううち少し(たぶん10分くらい)寝てしまったらしい、気づくとだらだら汗。さっきまで曇っていた空が晴れ、ものすごい日差し。うわ、これはホントに死ぬぞ!
 起きると、脳内の何かが溶けたような、よろよろ感。弁護士会館でしばし休み、裁判所へ…。

P1020545  日比谷公園のいつもの場所に、あのギターのおじさんがいた。この写真のベンチを見てください。中央部分の仕切り、あれのおかげでゴロ寝できないのだ。3人掛けもできなくなった。そこまでしてゴロ寝を阻止するかね。ま、あの仕切りを設けなければ、日比谷公園のベンチの多くが、付近の官僚と会社員とホームレスのゴロ寝に占領されることになるんだろうけど。

flag 霞っ子クラブユキさんが追っかけてる事件、の傍聴券抽選の締切りが13時05分。私はその時刻、何もないし、昨日のせめてものお礼にと、裁判所の玄関前の傍聴券交付所に並ぶ。ユキさんが外れて私が当たれば、恩返しになったのに、うまくいかないもんだ(笑)。2人とも当たってしまった。私は他に傍聴予定があるので、よく見かける傍聴マニア氏(お名前、忘れたよぅ。ごめんね)に当たり券を譲って別れた…。

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2008年7月22日 (火)

よみがえる野望 アフィリエイトで1億円!

 当ブログの開設は2006年2月4日。
 当時の目標は「アフィリエイトで1億円!」だった。
 当初は、何円貯まったか、ご報告したりもしてた。
 だが、どうやったら現金化できるのか、どうにもわからず、「1年を経過した分は自動的に消えていくんじゃないか」との不安のなか、「今年こそ何とかしよう」「今月中に必ず」と思いつつ、日々忙しくて…。裁判所で霞っ子クラブのユキさんから「見てあげましょうか?」と言われ、「ありがと。でも、もうちょいで何とかなりそうだから」と応じつつ、日々忙しくて…。

 しかぁしっ! 2008年7月21日(月)、こうなったらもう“傍聴界のIT担当”ことユキさんのご厚情に甘えるしかないと覚悟を決め、甘えたにょ。
 するとっ! 私が見たこともない画面が瞬時に立ち現れ、たちまち立待岬! 手続きが済んだ。翌月末に振り込まれることになった。その瞬間、私ゃ泣きそうになったよ、うわーん、と。
 振り込まれることになった金額は、4万4654円。みなさん、ありがとうっ。
 これが、最初からの累計額だとして、2年と5カ月と約2週間半で4万4654円。多いのか少ないのか。なんにしても、「アフィリエイトで1億円!」の野望に、再びメラメラと火がついたのであった。ま、1億円は遠いにしても、「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」や「東京都情報公開条例」などを利用するときの、手数料や郵送料が出れば、助かるざます。

刑法入門 (岩波新書 新赤版 1136) Book 刑法入門 (岩波新書 新赤版 1136)

著者:山口 厚
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 ↑ こういうのをクリックしてアマゾンのサイトに入り、当該書籍は買わなくても、いろいろ探して別のものを買うと、その購入額の1%か2%か、私のほうのポイントになる、そういう仕掛けになってるらしい。
 だから諸君、アマゾンでパソコンとか車とか不動産とか買うときは(売ってるのか?)、当ブログ経由でアマゾンへ入ってね。きゃっ。

 あと、自力HP「今井亮一の交通違反相談センター」。
 これ、新しいページをアップしても表示されず、過去記事を更新すると下のほうが切れて表示されず、ということが頻繁に起こり、もう自力HPは捨てるしかないか、と思っていたのだが、ユキさんは、サーバーの割り当て容量をオーバーしていることが原因ではないかと推理。試しに重いファイルを削除してみたところ、なんとまぁ! 従来どおりスムーズにアップ・更新できたっ。不具合は、PCを新しくして間もなく起こったので、そのせいだとばかり私は考えてたんだねぇ。
 削除したファイルは、情報公開法・条例の利用一覧表の、2001~2005年分と、2006年分。更新履歴の、2001年11月6日から2007年末までの分も削除した。

 ついでに、レーザープリンタ(複合機)の新しいドライバとかもインストールしてもらった。文書のスキャンの仕方も教わった。
 ほか、このブログの編集画面で、書きかけの記事を下書きとして保存できることを教わった。今まで、途中まで書いて寝るとき、寝てる間に消えちゃうと困るからと、書きかけのものをアップしてたんだよね(恥)。

 あ~っ、もうなんと言っていいのか、感謝感激。“IT担当秘書”を雇いたい、庭から石油が出たら。

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2008年7月21日 (月)

妄想被害の訴えが激減?

 先日、某週刊誌の編集者氏と飲んでて、興味深い話を聞いた。
 ここ数年、“電波系”からのアプローチが激減してる、って話だったかな。テレビも同様らしい、とも聞いた気がする。
 そういえば、私のところも同様かも…。

 “電波系”とは、つまり、まぁ、何者か(主に警察)から24時間監視されてる、ヘリコプターでも監視されてる、細かい生活品を盗まれたり壊されたり、毒を盛られたりしている等々の、統合失調症の妄想と思われる被害、を真剣に訴える人のことだ。
 私の知る限り、そういう人たちは、だいぶ頭が良いようで、説明の前振りは詳細で論理的。そこは見事だ。見習いたい。しかし、話が核心へ近づくと、妄想が出てくる…。

 そうした人たちからの、週刊誌やテレビや私のような者(以下、週刊誌等)へのアプローチが、実際に明らかに減っているとして、それはなぜか。
 やっぱ、ネットで発表することが簡単になったから、ではないんだろうか。
 週刊誌等だと相手にされなくても、ネットだと、言いたいことをぜんぶ詳細に書けるうえ、「お察しします。じつは私も…」といった反応が得られる(ことがある)。そしたら、週刊誌等など相手にせず、ネットで被害を訴えるほうが、ナンボか良いはず…。

 ただ…。前にも述べたかと思うが、ある精神科医によると、そういう人たちの話をちゃんと聞き、そして、
「あなた、それは統合失調症の妄想を、まず疑う必要があると思いますよ。糖尿病など体の病気と同じように、統合失調症は脳の病気です。病気だから薬もあります。病気は恥ではありません。病院へ行ってみましょう」
 と言う人がいることが、大事なんだそうだ。
「私をキチガイ扱いするのか!」
 と表面上は怒っても、「うーん、家族や周囲と同じことを(たとえば)ジャーナリストも言うのか。もしかして本当に…」となって病院へ、ということはあるんだそうだ。
 精神科医のその話を「なるほど」をうなづけることを、私も経験したっけ。

 ところが、被害を訴える場がネットへシフトすると、そういう“気づき”の機会がなくなるんじゃないか。ブログのコメント欄へ、嘲笑、挑発の投稿をする匿名者がいれば、症状は悪化しかねない。これはもう、どうしようもないことなんだろうか…。
 …といったことも抱えて、この社会は転がっていくわけだ。

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2008年7月20日 (日)

中国のNシステムは日本より進んでるのか遅れてるのか

wine 昨日の記事を書いてから、やっぱりどうにも腹が減り、長芋約20センチをすりおろしてわさび醤油でかき回して、焼き海苔を刻んでたっぷりかけたのと、市販の白菜の漬け物少しと、厚揚げを適宜切ってフライパンで両面をこんがり焼いたの(薬味はネギと根生姜ではなく今回は辛子醤油)と、そして完熟トマトの大きいの、でもって、大きなコップに氷を詰め、25%の焼酎甲類を7分目ほど入れ、チンザノ・ロッソを注いだの、をすすりながら、『ブラッド・ダイヤモンド』のDVDを見た。
 うちのDVD再生装置は、何年か前に宮崎学さんの代理で行った集英社のパーティで、ビンゴで当たり、宮崎さんのお許しを得て私物化したものだ。ヤター!

movie レンタル店のサービスデーとかに、たまには何か観ておこうかと数本借り、1本目は、なんとか全部観て、残りは、少し観て「あ~、こんなつまんないの観てる時間があったら…」と、あるいは時間がなくてチラとも観ずに、返すことが多いんだけど、『ブラッド・ダイヤモンド』は当たりだったね。大当たり。よぉくこんな映画をつくったもんだ。アクション映画は、こうでなきゃ。
 少し前に観た、『パッチギ! LOVE & PEACE』も良かった。井筒和幸監督が盛んに自慢するだけのことはあるわ。

taurus ところで、以下は7月14日付けRecord Chainaの記事の一部。

<北京五輪>交通環境確保に中国版Nシステム―北京市
2008年7月13日、北京市交通管理局の隋亜剛(スイ・ヤーガン)副局長は記者会見の席上、北京五輪の交通管理システムとしてコンピューターによるナンバー読み取りシステムが導入されたことを明らかにした。中国新聞社が伝えた。
日本のNシステムと同様の機能を持つこのシステムはカメラで撮影した通行車両のナンバーを分析、データベースと照合して偽造ナンバープレートを使用しているかなどの交通規則違反を瞬時にチェックする。また時速の計測も可能でスピード違反の取り締まりにも効力を発揮する。チェック可能な台数は1時間あたり2200台に上る。
同システムを搭載したパトカーは北京市に60台が配備された。

 日本の場合、そのカメラを全国1000カ所くらいに常時設置し、かつ、「××まで20分」とか渋滞情報を提供するための、同様の機能を持つカメラ999基(2005年度末)とも連携可能とし、全車両の動きを24時間365日、監視・記録して光ディスクに保存していく(ときに犯行車両がひっかかることがある)ということをやってるわけだが、そのへん中国はまだまだのようだね。ふふん。←鼻高々?

 ただ、「時速の計測も可能でスピード違反の取り締まりにも効力を発揮」という点は、中国のほうが進んでる。日本はまだそれをやってない。
 やってない理由の大きな1つは、測定&撮影は技術的に簡単だとしても、そのあとどうやってカネを徴収するか、そこだろう。
 運転者(違反者)を呼び出して違反キップを切ってカネを徴収するのではなく、カメラで読み取ったナンバーをもとに、駐車違反の「放置違反金」と同じ法的性質の「速度違反金」の納付命令を、車の持ち主へ送付する、という徴収方法が可能にならなければ。

 あともう1つ、Nシステムの設置場所は秘密、という問題もある。
 開示請求しても設置場所は明かされないし、Nシステムにより犯人や逃走経路を特定できても、そのことを裁判に証拠として出してはいけないんだそうだ(通達あり)。
 設置場所を秘匿したまま、Nシステムでスピード違反の取締りをやったら、「どこかわからない場所での違反でカネを取る」ということになってしまう。
 でもまぁ、国民監視はどんどん進んでるし、あんな特徴的な構造物の場所が秘密だなんて笑い話のようなもんだから、方針を変えて設置場所を明かすとか、国民監視は他の最新の方法でやり、Nシステムは「速度違反金」集めにだけ用いるようにするとか、あり得るんじゃないのか。

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「最近の司法修習生の状況について」最高裁事務総局――「居眠り記」より

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2008年7月19日 (土)

ブログ記事の無断転載が合法!?

 金曜、裁判所で、阿曽山大噴火さんから言われた。
「今井さん、ほんっとニュース見てないっすねぇ」
 なにって、このニュースだ。以下は7月17日付け産経新聞。

ブログ無断転載の裁判傍聴記、「著作物に当たらず」 知財高裁
ネット公開した裁判傍聴記を無断でブログに転載されたとして筆者がヤフーに削除を求めた訴訟で、知財高裁は「ありふれた表記」などとして著作権を認めなかった。

 インターネット上で公開した裁判傍聴記を無断で別のブログに転載されて著作権を侵害されたとして、筆者の男性が、インターネットサービス大手のヤフーにブログ記事の削除などを求めた訴訟の控訴審判決が17日、知財高裁であった。飯村敏明裁判長は、傍聴記の著作権を認めなかった1審東京地裁判決を支持し、男性の控訴を棄却した。裁判傍聴記の著作権が争われた訴訟では初の高裁判断。
 飯村裁判長は、男性の傍聴記について「ありふれた表記で格別な工夫が凝らされてはおらず、筆者の個性が発揮された部分はなく、創作性は認められない」と指摘し、「著作物にはあたらない」と結論付けた。
 判決によると、男性は平成18年9月、ライブドア(LD)事件で、LD元社長、堀江貴文被告(35)=控訴中=の1審公判を傍聴し、内容を傍聴記としてインターネット上で公開。直後に第3者が開設するブログに転載された。

 最初、阿曽山さんから概要を聞いた(阿曽山さんなりに言ったのを私なりに解した)とき、冗談かと思った。ンなバカなことがあるはずがない、と。
 だってさ、裁判は、誰でも傍聴できて誰が傍聴したって中身は同じだけどもさ、平日の昼間に出かけてその裁判を傍聴するってのは、誰にもできることじゃない。傍聴券抽選の有名事件ならなおさらだ。でもって、傍聴したうちのどの部分をどう書くか、工夫が要る。そういう傍聴記をだよ、勝手に転載するのが、合法なの? 裁判所はナニ考えてんだ? と。

 仕事場へ戻って、報道を見た。うーん、こりゃあ、どんな傍聴記をどんな形で転載したのか、それがわかんないとねぇ。
 と思ったら、 「駒沢公園行政書士事務所日記」というブログが、それを紹介してた。裁判所がさっそくアップした判決書き(PDFファイル)も紹介してた。うわぉ。
 なんか、転載した側は、どこから転載したのかすら明記してないような。マジ?

 ま、そういうのをチラ見させてもらった限りで言うとだ、これはアレか、他人のブログ記事を勝手に転載することについて、礼儀やマナー、道義上どうこうではなく、著作権法という法律上、違法かどうか、に限って判断するに当たり、そのためには、元のブログ記事が、同法2条1号、

著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

 この定義に当てはまるかどうか(著作物性の有無を)判断せねばならず、そうやって判断するなら、著作権法上は違法とまではいえない、つーことではないんでしょか。裁判所的だなぁ、という気がする。

P1020213  でも、たとえばさ、北極の海中の珍しい生物の写真を撮ってブログにアップしたのを、その生物はそこに存在しており誰でも撮影できるし、そんな写真は「思想又は感情を創作的に表現したもの」とまでは言えないから、勝手に転載しても良い、となるのか?
※ 右の画像は本文とは関係ないっス。仙台へ行ったとき守大助さんに面会しようと歩く途中、撮影したもの。守さんはその後、千葉の刑務所へ移送されたそうだ。

 また、たとえばさ、“アフィリエイトで1億円”を目指すブロガーが、「思想又は感情を創作的に表現したもの」とまではいえないけれども、少なからざる人が知りたがっている記事をアップし、閲覧者を集めて金銭的利益を得ようとしている場合において、その記事を、自分のブログでもアフィリエイトをやってる他人が勝手に転載するとか、そういう場合はどうなるの?

 新聞の発表記事(役所が記者クラブ加盟社に対し発表した内容をそのまま、または多少要約するなりして載せる記事)は、「思想又は感情を創作的に表現したもの」とは到底言えないからって、論評するために引用するのではなく、出典の明記すらせず無断で転載するのは、いいの?

 今回の判決は、今回のブログ記事限定の、かつ、著作権法という法律上違法かどうか限定の、ものかと思える。
 あ~、難しいことを考えると、お脳が疲れる。今日もコミセンのプールで20往復、泳いできたし。腹もへったし…。

    

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拾った杖を使いブラジャーとショーツを

7月18日(金)その2

clip 14時00分から東京簡裁・刑事2室3係(田中芳和裁判官)728号法廷で、「刑の執行猶予言渡取消」の新件。
 この事件名の裁判は、過去に2回、傍聴したことがある。保護観察付き執行猶予の期間中に強盗とかをやったケースと、痴漢で保護観察付き執行猶予の判決を受けて2カ月後にまた痴漢をやったケースだった。
 この事件名の裁判は、かなり珍しいほうだけど、その後もときどきあり、しかし私はその後は傍聴しておらず、久しぶりに、と来たのだ。

 立会検察官は、さっきまでの普通の事件(最後のは窃盗で、被告人は21歳。事件記録符号は「ろ」)の日下部敏さんから、遠藤薫さんに交代した。その事件記録符号は「る」。遠藤さんは、以前からときどき東京簡裁の立会をやってる。
 遠藤検察官の隣に、硬そうな白髪混じりの、見かけない男性。
 傍聴席には、そのお仲間の官らしき男性が4人、日下部検察官、警察官かと思しき男性1人、若めのカップル、漫画雑誌らしきを持ったオッサン、など。簡裁の傍聴席としては、かなり多い。
 しーんとしたなか、みんなでしーんと待つ。私の後ろにいたカップルのどっちかが携帯電話を出したらしく、書記官が注意した。

 13時59分、奥のドアから被告人が、手錠・腰縄で現れた(勾留場所は拘置所か)。だいぶんにオッサンで、脳内出血をやったそうで片足をだいぶ引きずってるが、なんというかこう、精神的に崩れた感じがあまりない。
 60歳(もうすぐ61歳)。無職。住居地あり。弁護人なし。

 遠藤検察官が、普通の裁判の起訴状に相当するものを読み上げた。
 それをまとめると…。
 2004年7月28日に被告人は東京簡裁で住居侵入により懲役1年、保護観察付き執行猶予4年の判決を受け、同年8月3日に保護観察所へ出頭した。
 その後、2005年2月17日、覗き目的で他人の住居へ侵入し、2006年6月25日、女性用下着を窃取し、いずれも不起訴となったものの、保護観察官から再三の厳重注意を受けた。
 しかし2008年3月4日、足立区内で、杖を拾って使い、干してあったショーツとブラジャー計4点、1400円(?)相当を窃取、さらに同年4月10日、同じく足立区内で、今度はビニール傘を拾って使い、ベランダのキャミソール1枚、2000円相当を窃取。
 この2件については、東京簡裁へ起訴され、2008年7月3日、懲役2年の実刑判決を受けた。そのまま確定すれば、前刑の執行猶予は必要的取消しとされるはずだったが…。
 以下は刑法。太字は今井。

第二十六条  次に掲げる場合においては、刑の執行猶予の言渡しを取り消さなければならない。ただし、第三号の場合において、猶予の言渡しを受けた者が第二十五条第一項第二号に掲げる者であるとき、又は次条第三号に該当するときは、この限りでない。
 猶予の期間内に更に罪を犯して禁錮以上の刑に処せられ、その刑について執行猶予の言渡しがないとき
 猶予の言渡し前に犯した他の罪について禁錮以上の刑に処せられ、その刑について執行猶予の言渡しがないとき。
 猶予の言渡し前に他の罪について禁錮以上の刑に処せられたことが発覚したとき。

 被告人は控訴し、前刑の猶予期間の最終日が徒過することになるため、裁量的取消しにより執行猶予を取り消そうと…。

第二十六条の二  次に掲げる場合においては、刑の執行猶予の言渡しを取り消すことができる
 猶予の期間内に更に罪を犯し、罰金に処せられたとき。
 第二十五条の二第一項の規定により保護観察に付せられた者が遵守すべき事項を遵守せず、その情状が重いとき
 猶予の言渡し前に他の罪について禁錮以上の刑に処せられ、その執行を猶予されたことが発覚したとき。

 以下は、刑事訴訟法。太字は今井。

第三百四十九条  刑の執行猶予の言渡を取り消すべき場合には、検察官は、刑の言渡を受けた者の現在地又は最後の住所地を管轄する地方裁判所、家庭裁判所又は簡易裁判所に対しその請求をしなければならない
○2  刑法第二十六条の二第二号 の規定により刑の執行猶予の言渡しを取り消すべき場合には、前項の請求は、保護観察所の長の申出に基づいてこれをしなければならない。
 検察官が、保護観察所長の申出に基づいて、執行猶予の取消しを請求したと、そういうわけだ。
 でもって…。 

第三百四十九条の二  前条の請求があつたときは、裁判所は、猶予の言渡を受けた者又はその代理人の意見を聴いて決定をしなければならない。
○2  前項の場合において、その請求が刑法第二十六条の二第二号 の規定による猶予の言渡しの取消しを求めるものであつて、猶予の言渡しを受けた者の請求があるときは、口頭弁論を経なければならない
○3  第一項の決定をするについて口頭弁論を経る場合には、猶予の言渡を受けた者は、弁護人を選任することができる。
○4  第一項の決定をするについて口頭弁論を経る場合には、検察官は、裁判所の許可を得て、保護観察官に意見を述べさせることができる。
○5  第一項の決定に対しては、即時抗告をすることができる。

 それで、被告人が請求したもんだから、この裁判(口頭弁論)が行われることになったわけだ。

 続いて田中裁判官が被告人に、なにか述べたいことがあるか尋ねた。
被告人 「なにもございません」
 ありゃ? じゃあ、なんで口頭弁論を請求したんだろう。うむぅ、それをやってる間に、前刑の猶予期間が終わると考えたんだろうか。
 そういえば、この期日は急に入ったようだ。日下部検察官も知らなかったようだ。前刑の猶予の満了日を徒過させないために、急遽期日を入れたんだろうか。

 続いて、証拠調べ。
 遠藤検察官が、書証の要旨を簡略に告知した。簡略といっても57号証もある。うわ~。書証はすべて、上記2008年の2つの下着ドロの刑事裁判で使ったものだという。

 続いて、保護監察官が意見を述べた。遠藤検察官の隣の見かけない男性が、保護観察官なのだった。そりゃ見かけないわけだ。
 ま、さっき遠藤検察官が述べたと同じ事実関係を述べ、
保護観察官 「…に当たると断ぜざるを得ず、この際、矯正教育にゆだね、…することが必要と判断し…」
 と結んだ。以下は、執行猶予者保護観察法

(検察官への申出)
第九条
 保護観察所の長は、刑の執行猶予の言渡しを受けて保護観察に付されている者について、刑法第二十六条の二第二号の規定により猶予の言渡しを取り消すべきものと認めるときは、本人の現在地又は最後の住所地を管轄する地方裁判所又は簡易裁判所に対応する検察庁の検察官に、書面で、刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)第三百四十九条第二項に規定する申出をしなければならない。

 そのあとの、裁判官、検察官、被告人のセリフ、やりとりは省略して、14時31分、
裁判官 「ではこれで弁論を終結しまして、決定宣告は2時(14時)50分に。それまで休廷します」

 14時51分、決定が宣告された。
裁判官 「平成16年(2004年)7月28日、住居侵入被告事件につき言い渡した、刑の執行猶予の言い渡しは、これを取り消す…」
 被告人に不服があるときは即時抗告ができることを告げ、14時55分閉廷。
 被告人は黙って再び手錠・腰縄をつけられ、奥のドアから出て行った。

 被告人は裁判官から、「どうしてそういうことをやったのか」と尋ねられ、
被告人 「どっちかというと、やっぱり意志の弱さで…」
 と答えていた。
 どっちかというと…?
 「どっち」のもう一方は、女性用下着を盗むとき、盗んだ下着を手に持つときの、めくるめくなにか、だったんだろうか…。

 そういえば、府中刑務所で最近、労役場留置を体験した人が、作業はシール剥がし(ブラジャーとショーツのセットを取り付けるハンガーの、「C75」とかいうシールを剥がす作業)だとか言ってたっけ…。
 ハンガーを見て欲情するようになったら、本格的だ。ってなんの話や。

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擬制陳述

7月18日(金)その2

080718_12390001 restaurant またも厚生労働省(などが入ってる合同庁舎)の地下の食堂へ。よっぽど気に入ったんだね~(笑)。
 今日は、豚汁定食480円。きんぴらゴボウは唐辛子が効いてた~。ご飯は五穀米だそうだ(白米も選べる)。そういうの、私は好きなのyo。

clip 民事の開廷表マニア(?)の某氏から情報を得て、13時15分から東京地裁・民事5部(熊谷光喜裁判官)620号法廷で、「損害賠償」の第1回弁論。
 原告は、「名誉毀損」で懲役9年の判決を受けた被告人と同姓同名で、警視庁と国を被告とする訴訟なのね。

 同時刻に7件の期日が入っており、先に6件の判決が言い渡された。バーのなかに当事者の姿なし。原告席も被告席も空っぽ。民事は普通こうなのだ。
 6件とも、被告は原告に××万円を支払え、という判決だった。最高は6320万円。へえ。その当事者は双方ともスポーツ関係だった。ネットで検索しても、それらしい争いは見えない…。

 6件の判決言い渡しは6分ほどで終わり、7件目の本件は…。
 原告席は空っぽ。被告席には被告代理人が2人。
 原告が訴状を擬制陳述、被告が答弁書を陳述(いずれも、書面を確認して陳述したことにして)、それではこれで結審します、よろしいですね、と。判決期日を10月3日13時15分と決め、3分ほどで終わった。夏休みが入るにしても、10月は先すぎない?
 以下、民事訴訟法より。

第百五十八条  原告又は被告が最初にすべき口頭弁論の期日に出頭せず、又は出頭したが本案の弁論をしないときは、裁判所は、その者が提出した訴状又は答弁書その他の準備書面に記載した事項を陳述したものとみなし、出頭した相手方に弁論をさせることができる。
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2008年7月18日 (金)

原判決を破棄する。被告人は無罪!

7月18日(金)その1

clip 10時から東京高裁・刑事5部(中山隆夫・田村眞・中島真一郎裁判官)803号法廷で、「窃盗未遂」の判決。
 これ、原審(東京簡裁)から、ひょんなことで傍聴し、のめり込んだ、電車内でのスリ未遂の、真っ向否認事件だ。『冤罪File』の創刊号と、拙著『裁判中毒』に書いた。
 原判決は懲役1年6月、執行猶予3年。高裁の開廷表にその被告人氏名を見つけ、高裁の審理も傍聴した。第1回は見逃してしまったが、4月21日の第2回、ゴトー巡査の証人尋問、5月19日の第3回、被告人質問、6月11日の第4回、弁論を傍聴した。
 ちなみに、第3回までの構成は、中山隆夫・服部悟・田村眞裁判官。第4回の構成はメモしてない。

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 そして今日、判決。
 被告人の妻が、いつもの位置にいた。今日は白い眼帯をつけていた。
 ほか傍聴人は、白いシャツに黒いズボンの、役人風の男性が4人、ぱらぱらと。それと、傍聴マニア氏が1人。奥さんも含めて6人。私も含めて、広い法廷に7人。
 …でも、まぁ、ダメだろなぁ。奥さん、あんなに頑張ったのに、可愛そうに、また泣くだろうなぁ、と私は傍聴席についた。

 9時59分、3人の裁判官が登壇し、判決。
「主文…」
 私は傍聴ノートに「本…」と書き始めた。「本件控訴を棄却する」だろうと。
 ところがっ!!
「原判決を破棄する。被告人は無罪」
 ああっ!! 喉の奥から息が絞り出た。妻が弾かれたように「ありがとうございます!」と泣き声で言い、その後しばらく、激しく泣きじゃくった。

 被告人の供述について、判決は、信頼できないとした。
 でも、初めて逮捕されて刑事手続きのなかに放り込まれる一般人は、エリート裁判官による紙の上での検討、にさらされることを想定して最初から詳細かつ合理的に矛楯なく供述できるわけではない。つか、そんなの到底ムリだ。仮に、詳細かつ合理的に矛楯なく供述したとしても、捜査段階でそれを書き取るのは、いったん検挙・逮捕したからにはメンツにかけて後へ引けない警察官、検察官だ。被告人の供述のあちこちを拾って、こことこことが矛楯するとか指摘するのは、相当に危ないこと(冤罪を生む1つの原因)と思う。
 では、なぜ無罪としたか。
 結局、ゴトー巡査の証言が信用できない、と判決はした。
「検挙の確かさを強弁するための作為的なものと認めざるを得ず…」
「ゴトー巡査がいわば功を焦り、被告人の手を掴んだことがあり得た可能性が認められる」
「なんとか辻褄(つじつま)をあわせようとするゴトー巡査の証言態度を裏付けるものである…」
「いささか誇張を含むものが多く見られる…」
 最初から否認なのに、被害者(とされる女性)の財布の指紋、駅の防犯カメラの録画の採取・入手が何ら検討されなかったこと、逮捕を補助したウチダミツノリ警部補の、捜査段階での調書が一切ないこと、「私の現認があるからそれだけで十分と思った」というゴトー巡査の原審証言も指摘された。
 そして、
「ゴトー巡査の証言に依拠して、ひと1人を有罪にすることは、できないというべきである」
 と中山裁判長は述べた。
 最後にこう述べた。
「捜査が十分に尽くされていれば、起訴されなかったかもしれない。その意味で、警察にも(検察にも?)良い教訓になったと思います」
 10時46分閉廷。
 秋山仁美検察官が、帰り際、妻にニッコリ声をかけた。
「長い間、お疲れ様でした」
 妻はまた激しく泣いた。

 私は思う。決定的な無罪の証拠がなく、水掛け論になれば警察・検察の勝ち。これは日本の捜査・裁判の絶対原則のはず。本件も控訴棄却でおかしくなかったはず。なぜ逆転無罪になったのか。傍聴席最前列で、毎回(第1回も当然そうだったのだろう)大きな荷物を持って見守り続けた、必死さが誰にもひしひしと伝わる、あの被告人の妻、あの妻の必死さが天に届き、天から裁判官らへ“何か”が降りた…きっとそういうことなんだよね、と私は思ったス。
 あ~! すごいのを傍聴してしまった。これは報道されるんだろうか…。

clip しばらく興奮をさまし、11時30分から東京簡裁・刑事1室3係(八木澤秀司裁判官)534号法廷の、「窃盗未遂」の判決を傍聴してみた。開廷表では12時00分までとなっており、そんなに長いってことは否認なんだろう、まさか電車内でのスリ未遂? と。
 被告人は身柄(拘置所)。深夜の仮睡盗で、東京簡裁で懲役2年、執行猶予4年の判決を受け、その確定から3カ月後の、深夜のJR山手線の電車内での仮睡盗の未遂、なんだそうだ。
 本件判決は、懲役1年6月、未決80日算入。
 被害者の尻ポケットに被告人の手指が入ったところを仮睡盗警戒の警察官らは見ておらず、しかし、当たり行為(つまり獲物となる仮睡者の物色)をしていたなど、全体からすれば、物に対する事実上の支配をおかす行為、の着手があったと見なすことができる、というふうなことだった。
 言い渡しが終わったのは、なんと12時26分! そんなのアリ!?

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オービスのパノラマ写真!?

7月17日(木)その2

clip 10時30分から東京簡裁(小川利行裁判官)728号法廷で、今週3件目の「道路交通法違反」の新件。
 法廷の外で、被告人と弁護人らしき2人が話してた。
「あの写真、引き延ばすっておかしいでしょぉ!」
 などと。ははぁ、オービス事件なのだな? オービスの写真は、運転者やナンバーの部分を引き伸ばして被疑者に確認させることがよくある。それがけしからんと言ってるんだろうか…。

 728号法廷の傍聴人は私1人。あ~、私はこういうのが良いわ。

 公訴事実は、首都高9号線下り、木場6-3のオービスⅢ(あそこにあるのはフィルム式だっけ?)による63キロ超過(測定値123キロ)。
 被告人は45歳。在宅。長めの金色ないし黄色の髪(脱色?)で、白いTシャツに、洗いざらしのジーンズ。よく日に焼けてガッチリしてる。
 罪状認否は、
「(起訴状の内容にどこか間違ってるところは)ないです」
 じゃあ、なんで略式に応じなかったのか。
 どうやら、こういうことらしかった…。
 最初に警視庁へ出頭したとき、測定値やフィルムのロール番号などが焼き付けられてない測定記録写真を見せられた。次に、顔とナンバーを拡大した写真を見せられた。3番目に、測定値やロール番号などが焼き付けられた測定記録写真(通常のもの)を見せられた。おいおい、最初の写真は何なんだ。いきなり測定値入りの写真を見せると、「やべぇ!」とか思って否認するかもしれないから、まずは測定値のない写真を見せ、写ってるのは自分だと確認させてから、という段取りなのか? ちょっと待てよ、最初の写真をもう1回見せろよ。そうこうするうち、住所地を管轄する千葉の検察庁から呼ばれ、4枚目の写真を見せられた…。
 被告人はその写真を「引き延ばしたの」と言い、昔懐かしいパノラマ写真のように、横に長いジェスチャーをした。ええ~っ? そんな写真はないはずだが…?
「俺はあの場で見たんですから。だからおかしいなと」
 と被告人。
 べつに妄想系の人とは思えない。
 裁判官も弁護人も検察官も、悩んでしまった。
 で、結局は、写真がどうであろうと、63キロ超過の事実があることは被告人も自白しているとおりであり、その事実に相当法条を適用し、求刑通り罰金9万円(相場の額)の判決となった。訴訟費用は不負担。
 11時06分閉廷。

060111009 pen フィルム式でも電子式でも、オービスの写真(ネガまたは中央装置へ送られた画像)は、測定・撮影の現場で測定値等のデータを焼き付けるのであって、ネガまたは画像はそれ1枚しかない。ただし、一部を拡大したり増感したりすることはできる。というのが、これまでの警察・検察・メーカーの動かざる言い分であって、本当かどうか確認できないけれども、とりあえず疑う材料はなさそう。
 被告人が見たという最初の写真は、被告人が言うとおり自白を得やすいよう、データ部分が見えないようトリミングしたか、データ部分を暗くしたか、そんなことかなと想像できる。
 だが、「引き延ばしたの」とは何のことか。
 閉廷後、珍しく被告人に話を聞いてみた。
 説明ではよくわからないので、紙に書いてもらった。すると、まさに横長のパノラマ写真で、車両はその左側に写っており、中央から右側にかけて、通行帯の区分線(波線)が見えた…らしい。
 ええ~っ!? オービスの画角は狭く、そんな後ろまで入らないはず。
 もし入るとすれば、別のカメラで撮影されたはず。もし別のカメラで後ろのほうまで写るんだとすれば、ときどきある、「後続の暴走車にあおられた」という主張の、真偽を確認できる。ま、その主張が真である場合、有罪にしにくいので、警察・検察はそんな写真は絶対出さないはずだけど。
 う~ん、とにかく、不可解な写真があったと言う被告人がいたことを、記憶にとどめ、今後のオービス裁判を傍聴していくことにしよう。
※ 画像は、岐阜県の中津川簡裁へ行ったときたまたま国道19号線で撮影できた、フィルム式のオービスⅢの、警察官による点検シーン。

080717_11450001 restaurant これで何日連続? またも厚生労働省(などが入ってる合同庁舎)の地下の食堂へ。さぁ、今日はナニ食べよっかなぁ。じゅるじゅる←よだれをすする音。
 ナスのなんとかパスタ400円が旨そうだったので、それにした。満足。400円だもの!

sun 裁判所へ戻り、午後の傍聴予定を念のため確認すると、13時15分から傍聴したかった「道路交通法違反」の判決期日が、なくなってた。その次は13時30分から「不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反」…。
 しばし考えた。私は「道路交通法違反」が専門だ。専門外の「不正アクセス…」がちょうど近い時間、しかも空いた時間にあるならいいが、わざわざそのために1時間以上待つようでは、いけない。己の分をわきまえる、これは武士道の基本精神でもあるはず。なんでそこで武士道が出る(笑)。
 ええいっ、と思い切り、すたすたと裁判所を出た。
 帰宅すると、まだ日が高く、めっちゃ暑かった。それで、コミセンのプールへ。平日の早めの時間なので、小学生たちはおらず、ほとんど貸し切り状態。この夏初めて20往復した。20往復すると、どっしり疲れるね~。近くの公園のベンチで、1時間ほど昼寝…。

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派遣社員がセクハラ→2chで名誉毀損

7月17日(木)その1

 ちょい電車が遅れて9時55分頃、裁判所着。正門と玄関の間に、40~50人の男女若者。うわぁ。引率の先生らしきが、何やら注意事項を告げてた。
「バラけて傍聴してください。大人数で狭い法廷を埋めないように」
 と言ってくれてるんだろうか…。 

clip 10時から東京地裁・刑事13部(佐藤晋一郎裁判官)802号法廷で、「名誉毀損」の新件。
 9時58分頃に入ると、セーラー服の女子中高生(中学生か高校生か、私ゃ区別つきません)が14人、同年代らしいがセーラー服ではない女子が3人。引率の先生らしきが1人。これで、20席の傍聴席が18席埋まってた。かろうじて座れた。

 被告人は身柄(警察留置場)。28歳。背骨の部分に縦線が3本入った、ジャージとしてはブランドものだろうグレーのジャージ上下。細いメガネ。目を半眼にして眉を吊り上げ、口先をちょっと尖らせる、それに近い面立ち。背は高め。
 ずらっと並んだセーラー服の女子中高生たちから、このシチュエーションで見つめられる気分は、どんなだろう…。

 起訴状・追起訴状の朗読および検察官の冒頭陳述、および甲号証の要旨告知によれば…。
 2006年3月、被告人は証券会社に派遣され、被害者B(37歳女性)に一方的に好意を寄せ、「Bさんの臭いが忘れられない。きれいだ」と抱きついてキスしようとしたり、エレベータで体を触ってきたりするようになった。エスカレートしてきたので被害者Bは怖くなり、上司である被害者A(49歳)に相談。Aが被告人に事実を確認すると、被告人は認めた。Aは派遣会社に連絡、2006年8月、派遣契約を打ち切った。すると被告人は、調査会社に依頼してBの住所を突き止め、車にイタズラするなどするようになった。Bはマンションを引っ越しせざるを得ないようになった。その後、被告人は、2007年の終わり頃(聴き取れなかった)から2008年1月にかけて、自宅や近所のネットカフェから、AとBの名誉を毀損する2chへの投稿を多数回にわたり行った。ヤフー掲示板にも、2chのそのスレッドのURLを掲載するなどした。AとBは警察に被害届を出した。AとBは、他に恨みを買う覚えがなく、投稿者は被告人しか考えられないと…。
 なお、罪状認否は、
「(起訴状に間違っているところは)ございません」
 だった。

 甲8号証までで、10時25分。
 10時30分から簡裁728号法廷で、今週3件目の「道路交通法違反」の新件があり、私はそっと退出。捜査段階でどんな調書を取られていたか、情状証人はあるのかないのか、被告人質問でなにを述べるのか、ぜんぜんわからないまま退出するのは無念だが、簡裁の「道路交通法違反」が最優先なのだ!
 802号法廷は北側の端っこ。728号法廷は南側の端っこ。急げ!

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2008年7月17日 (木)

あと1滴であふれて実刑

7月16日(水)その3

 さて午後は、13時15分から東京地裁426号法廷(江見健一裁判官)で、6月26日に第2回公判(かな?)を傍聴した「道路交通法違反」、の判決。飲酒運転で運転者と同乗の子ども2人が死亡した事故の、その同乗者とともに飲酒して車を提供した、かつ死亡した子ども2人の母親でもある女性が被告人、の事件である

sleepy 昨晩6時間しか寝てない。その前は、たしか2時間半だっけ。昼食後の傍聴は猛烈に眠くなるはず。少し居眠りしておこう、と12時30分頃、426号法廷のそばの待合室へ行くと、何かの事件の被告人の母親らしき年配女性と、被告人の友人らしき30代くらいの男性が2人いて、何やら話してた。
 ペンキ屋さんは1日1万8000円…稼ぐねぇ…60歳を超えると市役所のシルバー何とかに登録できて、仕事を紹介してくれる…ペンキ塗り、草むしり、植木…草むしりは時給800円くらい…市役所がいくらか抜くのよ…等々。
 あ~、眠れない。3人の話が面白い、のもさることながら、疲れすぎて神経が立ってるんだな、きっと。

punch 13時前に、待合室の外にドアの開閉音。もう法廷を開けたのか? 行ってみると、開いており、すでに数人の傍聴人が座ってた。後からあとからやってくる。あれ? この法廷(広い法廷)の傍聴席、前後に4列あるはずが3列しかない。なんだ? しかも、半分近くの席に白いカバーが。司法記者クラブの記者用だ。
 中央最前列はもう埋まっており、検察官席に近いほうの最前列、法廷画家氏の隣の隣に私は座った。
 13時05分、さっき待合室にいた3人が入ってきた。この「道路交通法違反」の関係者? いや、その前に何かの判決が入ってるんだっけ?

clip そのとおり、13時10分から「詐欺」の判決が入っていた。
 被告人は2人。なんと、やはり6月26日に傍聴した、交通事故の保険金詐欺の、別の被告人の判決だった。これで私は、首謀者と、その手下(てか)2人と、接骨院(整骨院?)の経営者と、3つの裁判をちらっとだけど傍聴したことになる。
 こっちの被告人は2人。1人は懲役1年4月、未決30日算入。もう1人は懲役2年、執行猶予4年。実刑のほうは再び手錠・腰縄をつけられ、猶予のほうはつけられることなく、記者席を除いて満席の傍聴席の前を、脇のドアから出て行った。すぐに、さっきの待合室の3人が席を立った。どっちの被告人の母親だったんだろう…。

clip そうして、13時15分からだいぶ遅れて、「道路交通法違反」の判決。
 被告人は、膝上の丈の、黒い洒落たワンピース。膝の下まで、黒い洒落た網模様のタイツというかストッキング。足首のところをストラップというかベルト、が1巻きする、ヒールの高いサンダル。そして、長い茶パツ。
 懲役3年、執行猶予5年、猶予の期間中、被告人を保護観察に付する。
 執行猶予をつけられるのは、懲役3年まで。猶予期間の最大は5年。しかも保護観察付き。だからこれは、コップに水を満々とたたえて、あと1滴でも足したらあふれて実刑だよ、という判決なわけだ。
 「車で行こうよ」とは言ってない、と被告人は主張してたわけだが、それは信用できないとされた。理由は、要求・依頼の言葉をダイレクトに発してなくても、経緯からは要求・依頼があったと認められるから、だったか、単に検察の主張を鵜呑みにするだけだったか、わからない。途中から全身の血管内に睡魔が満ちて…。
 13時40分閉廷。

clip 14時から高裁720号法廷で、6月11日に控訴審第1回を傍聴した「窃盗、強盗未遂」の判決。
 被告人は、アルコール症(だった)そうだが、趣(おもむき)あるヒゲをたっぷりたくわえ、坊主頭で、正直で優しそうな、ちょっと少林寺の僧のよう。台東区の武道店で、店の者が他の客に対応している間に、模造刀数振り(うち2振りは約4万円)を万引きして逃走、その後、そのうち1振りの切っ先をコンビニの店長に突きつけるなどして強盗しようとしたが、店長は強盗が来たら撃退してやろうと腹構えしており…。
 前科・前歴なしで、原判決は懲役3年、未決30日算入。
 控訴審の判決は、控訴棄却、当審における未決70日算入、訴訟費用不負担。
 田中康郎裁判長は、上告はできるけれども、上告審は未決算入の考慮がない、上告棄却までに4カ月かかれば4カ月まるまる出所が遅れる、一方、日本には仮釈放の制度がある、刑期の8割を努めたところで仮に釈放する運用がある、あなたは前科・前歴のない、真っ当な人なんだと思いますから…と長々説明してた。
 罪名に「強盗」の2文字さえ入らなかったら、間違いなく執行猶予のケースだったんだろう。

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初めての酒気帯びで公判請求!

7月16日(水)その2

clip 11時から東京地裁・刑事11部(江見健一裁判官。この人、落語家の誰かに似てるよね)426号法廷で、「道路交通法違反」の新件。

 今年3月の、酒気帯び0.56ミリグラム。26歳で会社員(建設業)。4年前に大麻所持で懲役6月、執行猶予3年の前科あり。交通違反歴は5件。スーツにネクタイ姿だが、ロン毛。何か尋ねられると、答の頭に「わー」をつける…。
 そう書くと、悪そうに聞こえるかもしれないが、なかなか良さそうな青年と思えた。
 犯行当日、駅の耐震工事を午前3時頃に終え、4時から6~7時まで同僚らと飲酒。タクシーで会社へ戻り、自分の車で同日昼過ぎまで寝てから、帰宅のため運転したのだという。
 将来はどうするつもりかと弁護人から問われ、
「普通にこのまま働いて、他人に迷惑かけないで、普通に生活できればいいと思ってます」
 と答えてた。素晴らしい! 普通に働いて、普通に生活する、人生の極意だ。

 それにしても、初めての飲酒運転で公判請求? 前刑の執行猶予が満了してから約1年しか経ってないとはいえ、重すぎない?
 しかも、求刑は懲役7月。重っ!
 これはアレだ、飲酒運転の厳罰化が、こういう形で現れてるってことなのかな。

 でも、江見裁判官も、情状の良い事件と思ったのだろう、直ちに判決となった。
 懲役6月、執行猶予3年、訴訟費用負担。
 江見裁判官が最後に言った。
「飲酒運転は絶対に許さないという、雰囲気に社会がなってる。今回もいきなり懲役…これ、重くなってるんですよ」
 やっぱそうなんだ~。
 11時50分閉廷。

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080716_12130001 restaurant 今日もまた、厚生労働省(などが入ってる合同庁舎)の地下の食堂へ。
 今日は、未体験のオムライス480円。ご飯の部分はイマイチだったが、ふわふわの卵がたっぷり載って、それなりに満足。野菜たっぷりのスープも旨かった。私ゃもう、ここの食堂へ通うのが楽しみで(笑)。

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医師がオービスに求めたデータ

7月16日(水)その1

clip 9時45分から東京地裁521号法廷で、7月8日に第1回を傍聴した「強制わいせつ」(電車内での痴漢)、の判決。
 懲役2年、執行猶予4年。
「前回は罰金刑、だんだん処罰が重くなります。次はほぼ確実に実刑になりますよ」
 と戸刈左近裁判官。
 被告人は、ここでスパッと足を洗えるかどうか。電車通勤せざるを得ないそうで、また東京地裁の開廷表に氏名を見ることに…なるかもしれない。

clip さて10時00分から、今週2件目の、私がこのために裁判所へ通ってる、東京簡裁の「道路交通法違反」、の新件。今日は刑事2室3係(田中芳和裁判官)728号法廷で。
 被告人は44歳の医師。2007年7月28日の、練馬区貫井(ぬくい)、目白通り下りのオービスによる59キロ超過(測定値109キロ)。
 ええっ!? それって…!!
 『ラジオライフ』の読者はご記憶だろう。何カ月か前、その場所のオービスⅢがすぐ近くに移設された、なんでだ!? という記事を、大井松田吾郎さんと私とで書いた。その、移設前のオービスⅢの、これは事件なのだ!! ま~、5年以上、東京簡裁で「道路交通法違反」を待ち受けてると、こんなこともあるんだね~!!

 それで、だ。なぜ公判廷へ出てきたのか。
 被告人は罪状認否で、こんなふうなことを述べた。
「ひとつ聞き忘れて…オービスのキャリブレーションデータ、ゼロ設定をいつしてるか、私、医者してるもんで、検査データを見ないと、キャリブレーションデータといいまして、検察で聞き忘れまして、そのデータが出れば、59キロ、事実と認めることができると…」
 キャリブレーションデータ。私は初めて聞く。被告人によれば、検査器を使用する前と後に、ゼロ設定をする、つまり、使用の前後に同じ状態であることを確認する、それがなければ検査値は「参考値」としてしか扱えない、ということらしい。
 そんなことを言い出す被告人に、初めて遭遇した。

 なるほど、人を有罪・前科者にするための測定なんだから、測定値が信頼できることがしっかり担保されてなければならない。科学者はそう思うのだろう。
 だけど、これはオービス裁判なのだ。オービス裁判に科学は通用しない。
 宮本幸司検察官は、
「(被告人が言うものが)もしあれば次回、提出したい」
 と言ったが、もしあっても、提出しない(宮本検察官は提出したくても、検察庁が許さない)だろう。
 1人の被告人の求めに応じて、過去に出したことのないものを出せば、将来の裁判でも出さねばならなくなるし、別の被告人が別のものを求めたら、どうするの。
 ここは、被告人が何を言おうが、いつもどおりのやり方、すなわち、オービスのメーカーが作成した書面と、それで足りなければオービスのメーカー社員のセールストークで有罪にするという、「確立された採証法則」を維持すべきだろう。
 ま、次回は、本件測定の前後の定期点検の記録を出し、「ほらね、前と後の点検結果が同じように“良”だから、測定値は信頼できるのです」とするんじゃないかな。ただ、被告人を測定したオービスが稼働していたのは、2007年9月18日までだそうで、後のほうの点検は、通常の定期点検と異なるかもしれない。

 すぐ近くへ移設したのは、不具合があったためで、だから前のほうの定期点検の結果は出せないかも?
 いや、もし仮に、点検で異常が発見されても、「エクセルに誤った命令を誰か書き込んでしまったらしい」とかヘラヘラ笑ってデータをつくり直すことに、メーカーは何の躊躇もないし、裁判所も気にしないと、以前の裁判で明らかになっている。そのことも、たしか『ラジオライフ』で書いたっけ。

 被告人は、そうしたオービスの問題について、なんの知識もないようだった。話が噛み合わないまま、次回で結審となるんじゃないかな。現時点ではそのように推測できる。
 10時17分閉廷。

clip 次は11時から地裁のほうで、「道路交通法違反」の新件。空いた時間にと、東京高裁・刑事5部(中山隆夫裁判長)803号法廷で、「窃盗、強盗致傷、傷害」の控訴審第1回を傍聴。
 検察官が、共犯者の判決書きを証拠請求した。弁護人は同意。
 中山裁判長が、
「共犯者のテロについては、懲役5年、未決170日算入…」
 というふうなことを言った。
 テロ…と聞こえたけど!? 未決170日算入ってことは、だいぶ長く争われたわけだ。ほんとにテロなのか? 「窃盗、強盗致傷、傷害」と、どう関係するんだ? 本件の原審は、さいたま地裁だという。うーん、なんなの?
 ナゾだけ残して、10時32分閉廷。

clip まだ時間が余るので、東京地裁419号法廷で10時からやってる「自動車運転過失傷害等」の新件を傍聴に。
 広い法廷の後ろのほうを、女子大生風がぎっしり埋めてた。弁護人からの被告人質問の最中だった。
 開廷表では11時まで時間をとってある。被告人質問はすぐに終わり、論告・弁論を聴けて、10時55分頃に終わるかな、と思ったら、弁護人の質問が長い、長い。検察官からの質問が始まったのが10時51分。こりゃダメだ~。10時55分、下駄の音をたてないよう、そっと退出。

 そう、ここんとこ、もう、腹を決めて、毎日下駄なのだ。音を立てないよう、歯に水をかけたり、苦労しながら(笑)。でも下駄はラクだよぅ。閣僚らも、クールビスとか言うなら下駄を履けよ? いや、そりゃ困る。下駄が急にポピュラーになると、カランコロン音をたてまくる若いのが出てきて、下駄で殴りかかったり、下駄を投げたりする奴も出てきて、たちまち「裁判所は下駄禁止」となるおそれがあるから。私はそこまで考えてるのよ。深謀遠慮、ですな(笑)。   

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2008年7月15日 (火)

“狂犬”裁判官がまた爆発

 ようやく、とりあえずいま目の前にある締切り原稿が終わった、ので今日の傍聴メモを。

clip 9時50分から東京地裁・刑事8部(川本清厳裁判官)716号法廷で、「脅迫」の判決。
 ピンクの半袖ワイシャツに、オレンジ系のネクタイに、白系の綿パン(チノパンっていうの?)で、上半身の横幅がえらく広い被告人だった。
 交際していた女性から別れ話を持ちかけられ、その理由を知りたいとの思いから、「俺はあんたを許さない」「今日からあんたとあんたの周りの破滅を祈るよ」「してもらったこと、いつか利息をつけて返すからよ」等々の、暗に本人・周囲に危害を及ぼすことを告げる電子メールを送信して閲読・領置させ…というふうな事件らしかった。ドアを叩くなどのストーカー的な行為にも及んでいたらしい。
 判決は、懲役1年、執行猶予3年。9時54分閉廷。

thunder 次は7階の720号法廷で10時10分からだ。その前に、今週の東京簡裁の開廷予定をチェックに。今週はまだチェックしておらず、もしも午前中に何かあったら大変だよと。
 おお~! 今週は「道路交通法違反」の新件が3件もあり、1件は今日11時15分からではないか!
 数分でチェックを終え、2階から7階へ行くため、エレベータへ。
 東京・霞が関のこの裁判所合同庁舎のエレベータは、北側と南側にそれぞれ、
   地階~8階のが数基、
   地階・1階←(途中通過)→8階以上のが数基、
 互いに向かい合ってあるところ(720号法廷は南側)、南側の「地階~8階」へのエレベータは、1基(新しくなった)を残して、ずいぶん前から工事中で、残った(つまり新しい)1基は、きれいなのだけど、ムカつくほど動きが遅いのだ。4~8階の法廷へ行く人がどっと乗るから混む、という事情もあるが、そもそも「閉」ボタンを押してもすぐにはドアが閉まらないとか、あらゆる部分が、昔のエレベータに比べて遅く遅く出来上がっているのだ。ちなみに日立製。
 だから私は、通りかかったらたまたまドアが開いた(または、もうすぐドアが開くことが明らかな)ときしか、利用しない。たとえば1階から南側の5階の法廷へ行くに当たり、北側のエレベータを利用しないときは、南側の「地階・1階←(途中通過)→8階以上」のエレベータで8階へ行き、非常階段で5階へ下りるとか、そんなふうにしてる。
 でも、今日は10時10分まで十分に時間があるから、少々待つのもたまには良かろうと、待ったわけ。
 私が2階南側のそのエレベータの前へ立ったとき、階数表示のランプは4階あたりに点灯してたかな。それから1階ずつ、各階につきたっぷりの時間をかけて止まりつつ8階へ行き、同様に1階ずつ止まって地下1階へ行き、2階へ上がってくる…。うわぁ、こぉれは、時間に余裕があるときでないと、利用できねーよ!

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clip 10時10分から、東京高裁・刑事2部(安廣文夫裁判長)720号法廷で、「道路交通法違反」の控訴審第1回。原審は八王子支部のやつだ。
 法廷に入ると、もう審理が始まっていた。あれ? 時計を見ると10時11分! うわ、あのエレベータを9分ほど待ったことになるのか?
 南側の各フロアのエレベータの前で、土産物とか軽食とか売ったら、絶対大金持ちになれる予感。ビジネスチャンスは、どこにでも転がってるのだなぁ(笑)。

 審理は、途中からなんで(たぶん10時10分より少し早く始まってたんだろう)よくわからなかったが、どうも、測定機(日本無線の光電式JMA-181)を設置した警察官を、控訴審で証人尋問することになるような…。
 スピード違反で測定値を否認しての争いなんて、そんなもの高裁にとっちゃ、1回結審、2週間後に控訴棄却判決で十分、のはずなのに、ここんとこ続けて3件、証拠調べのため、しかも検察側の証人調べのため続行となってる。うーん…。
 10時22分閉廷。

clip 高裁の今週の予定をチェックしたのち、11時から東京地裁・刑事6部(合田悦三裁判官)724号法廷で、「道路交通法違反」の判決。
 これもビックリ! 被告人は、見た目50代 or more の、背中の丸い、腕の太いオジサン乃至お爺ちゃん。
「主文、被告人を懲役6カ月に処する。こういう結論です」
 つまり実刑である。配送業務に就いていながら、前夜から翌午前4時頃まで、ビールと大量の焼酎を飲酒し、その1時間後に仕事のため中型貨物の運転を開始。昼食時に焼酎2杯440ミリリットルを飲酒、20分後にバイクと衝突する物損事故を起こしたんだそうだ。アルコール中毒(依存症)かと思われる。
 検査値は0.99ミリグラム。しかし、歩行能力、直立能力には格別の異常はなかったそうだ。検査がいい加減だった可能性がある。けど裁判的には、そんなことは認められない。検査値は甚だしく高く、悪質である、とせざるを得ない。
 聴き取れたところによると、前科は同種罰金前科が1犯のみらしい。それで懲役6月の実刑って、従来と比べると、かなり重いよ!
 で、ビックリはその言い渡し中に起こった。
 被告人は証言台の前で、最初からちょっと震えてる風だったのだが、やがて、震えを通り越して揺れ始め、揺れを通り越して、突き上げられるようにガクンガクンと上下し始めた。もう立ってられない。弁護人が横へ来て、合田裁判官が壇上から声をかけ、椅子に座らせた。
 11時08分閉廷。

clip 11時15分から、東京簡裁・刑事2室2係(小川利行裁判官)728号法廷で、「道路交通法違反」の新件。
 久々のオービス事件だった。首都高速・中央環状線・外回り、足立区2-39付近のオービスⅢによる、超過56キロ(測定値116キロ)。
 ところが、争いは何もないのだった。最初に警察へ出頭したときから、争いはなかったらしい。しかし、略式に応じず、正式なほうの裁判を求め、公判請求されたのだという。なぜ? 私みたいに、公判廷で被告人を経験してみたかったから? いや、そうではないらしい。だったらなぜ?
 どうやら、取調べに当たった警察・検察の対応がぞんざいで、不信感を持ち、おそらくは警察・検察が正式な裁判になるのを嫌がる風が見て取れ、それで、略式でも正式でも結果は変わらないことを確認し、正式を求めて公判廷まで来てしまったと、そういうことらしかった。
 説明不足とか、警察・検察の対応にムカつき、争いなどぜんぜんないのに公判廷へ出てきてしまう、そういうケースがときどきある。警察・検察にムカっ腹を立て、憎悪しつつ略式で終えてるケースは、何倍、何十倍もあるんだろう。
 バカげてる。つか警察、検察が、個々の国民の実体験をとおして憎悪されるって、治安的にも非常に良くないでしょ。スピード違反の被疑者にどう対応すべきか、私が講演しましょうか?
 11時43分、被告人の最終陳述が終わり、
「はい、じゃ、結審して…通常ですと1週間後に判決するんですけど、記録も少ないんで、若干休廷して、言い渡すことにします」
 と小川裁判官。壇上でしばし記録をぺらぺらめくり、判決。求刑どおり罰金8万円、訴訟費用は不負担。妥当な訴訟指揮だと思う。
 11時48分閉廷。

restaurant 最近お気に入りの、厚生労働省(などが入ってる合同庁舎)の地下の食堂へ。あそこは、前と変わったよね? 本日は、冷やし稲庭うどんとミニ丼(牛丼)のセット、480円。うどんには煮た油揚げと刻み海苔とほうれん草のおひたしとカマボコ1切れが乗り、大満足。

人格障害犯罪者と社会治療―高度に危険な犯罪者に対する刑事政策は如何にあるべきか Book 人格障害犯罪者と社会治療―高度に危険な犯罪者に対する刑事政策は如何にあるべきか

著者:加藤 久雄
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clip 13時ちょうどから、地裁・刑事13部(戸倉三郎裁判官。きれいな白髪)510号法廷で、「傷害、建造物侵入、横領、道路交通法違反」の判決。
 13時ちょうどからって珍しいな、と思ったら、ほんとは13時10分からなのに書記官が間違えて13時00分という開廷表をつくった(つくらせた?)らしい。
 被告人(在宅。保釈中?)は、ひょろっと痩せて細く、妙な感じ。
 公訴事実は、4ヶ月間あまりの間の、①杉並区下高井戸の中央道での80キロ超過と、②長野県内の中央道・西宮線での76キロ超過と、③オリックス・レンタカーを返還せず約1カ月半にわたり勝手に乗り回した件(横領)と、④下北沢のポーカーゲーム店でトラブルになり、店の者に対し催涙スプレーをかけ、殴った件(傷害)と、⑤ポーカーゲーム店へ侵入した件(建造物侵入)と、⑥茨城県内の常磐道での45キロ超過、の計6件。
 ポーカーゲーム店については、現時点に至るも、相手がイカサマを謝罪するのが先だとの主張を維持し、自分のほうからは謝罪してないのだという。
 被告人質問等がどんな具合だったのか知らないが、戸倉裁判官はこんなことを言ってた。
「実力以上の結果を求め、背伸びしては挫折を繰り返し、無軌道な生活に…」
 前科はないそうで、判決は、懲役2年6月、未決20日算入、保護観察付き執行猶予4年、訴訟費用負担。
 13時19分閉廷。

clip 13時30分から、同じ法廷で「道路交通法違反」の新件。
 被告人は50歳の会社役員。2005年に免許取消処分を受け、2007年に無免許で罰金20万円の前科あり、で2008年3月、ベンツを無免許&酒気帯び運転。以前だと、今度も罰金ですんでおかしくない。もしかして、2007年の酒気帯び厳罰化以降、わりと簡単に公判請求するようになったのか。いや、本件は酒気帯びと合体なので、なんとも言えないが…。
 14時21分、被告人質問の途中で出て…。

clip 14時30分から、地裁の別々の法廷で「名誉毀損」と「危険運転致傷」の各新件があり、どっちを傍聴しようか悩んだのだが、自分が何者かをよく考え、後者へ。
 地裁・刑事5部(山口雅髙裁判官)531号法廷で「危険運転致傷」の新件。
 2008年5月、12時45分頃、足立区の谷中で、中型貨物を運転して信号交差点を直進する際、80メートル手前で赤信号を認めたが、帰宅を急ぐあまり、停止せず60キロメートル毎時の速度で進行、交差点出口横断歩道を左から右へ横断中の被害者(35歳)を見つけて制動措置を講じたが間に合わず、自車前部を衝突させ、全治約3カ月の骨盤骨折等を負わせたのだという。
 被告人は“全赤”の間に通過できると思った、と言うのだが、時速60キロで距離80メートル…無理があるのでは? 警察がつくり上げた調書や報告書、どこまで信じられるのか、という気がした。でも、日本の裁判は、警察がつくって検察が法廷へ出してきたものは絶対に正しい、との前提で進行する。
 弁護人による被告人質問が、だらだらしてた。山口裁判官が、不機嫌さをむき出しに、口を挟んだ。
「もうよろしいんじゃないですか? 次の質問にしてください」
 弁護人は、次の質問へ行く前に、さっきの質問の答を被告人に言わせようとしたのか、同じ質問をしかけた。
 すると、さすが傍聴人の間で“狂犬”の異名をとる山口裁判官、もっのすごい剣幕で食いついた。
「いや次の質問を!!」
 文字にすれば大したことないが、ま~、ものすっごかったよ!!
 そのあと、被告人に対しても、さらに激しく食いついてた。爆発的激情…のあとはいつも、人が変わったように穏やかになるんだよね。この人は、どこかで一歩道を誤ったら被告人席に座るはずだった人物かも…とドキドキしながら思ったよん。
 被害者の症状がどうとかで、続行…。

pen 青信号で横断歩道を渡っていた被害者には、法的には何の落ち度もないわけだが、本件で突っ込んできたような車は、ある確率で必ずいるのだ。それを意識しない人は(つまり、たぶん、ほとんどすべての歩行者は)、法的には何の落ち度もなくても、ある確率で必ず、突然に死傷させられることになる…。ま、これはねぇ、いつも警戒注意してても、そのときだけ注意を怠ってしまうこともあるし、小さな子どもがどこまでそんな警戒注意をできるのかという問題もあるわけだが、少なくとも、「法的には何の落ち度もないのだから警戒注意など不要」と言う人がいるとすれば、その人は凄い…。

事故と心理―なぜ事故に好かれてしまうのか (中公新書) Book 事故と心理―なぜ事故に好かれてしまうのか (中公新書)

著者:吉田 信彌
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小説『クロカミ』

 ブログの更新、金曜、土曜、日曜、月曜と、4日連続サボってしまった。最高サボり記録?
 通風発作がやっと治まったと思ったら、プリン体の結晶が今度は尿管にでき、血尿と激痛で入院してたのだ…というのはウソ。
 じつは、警視庁調布警察署の駐禁取締りの女性警察官とモメ、相手がぐいぐい顔をくっつけてくるのに私が引かなかったら、互いの胸と胸が接触し、
「きぃーっ! 公務執行妨害と強制わいせつで現行犯逮捕ざます!」
 …つーのもウソ。だはは。

 ほんとは、頼まれた原稿が意外に多く(だって6ページなんだもん。ありがとございますぅ)、とりあえず金曜と指定された締切りに間に合わず、土曜はまだ余裕を持ってプールで15往復を泳いだりしてたのだが、日曜も間に合わず、月曜夜は別件の打ち合わせで新宿へ出かけ、火曜朝までに出せるのか!? という通常はあり得ない(笑)事情があり、ブログ記事を書いてるヒマがなかったのだ。

 月曜は裁判所で、布川事件の再審開始決定が出たそうな(東京高裁)。
 こうやって報道されると、当たり前のことが通った…つまり普通の針の穴を普通の糸が普通に通ったように思えるが、それは普通じゃなくて、普通は、ラクダが針の穴を通ったに等しいんだよね。布川事件だって、再審開始決定が出るまでは、ラクダが針の穴を通るより困難な闘い、努力を重ねていたのだ。
 検察は、まだ抵抗するかも。
「検察はメンツで引けないこともある」
 取調べの検察官から、そんなセリフを聞いたという詳細なご報告をいただいてもいる。ま、検察内部の方なら、どなたも承知の常識だろうけど。

 久々の夜の新宿(アルタ前!)は、原稿書きの仕事場と裁判所とを往復するばかりの私にとって、別世界だった。アメリカ映画に出てくる娼婦、のような若い女性ばかり。
 でも、声を掛けられることはなかった。彼女らは娼婦ではなかったのか、娼婦だけども非番だったのか、私を客にしたくなかった(たとえば、やたら値切りそうな面倒くさいオッサンだと見なした)のか…。
 嗚呼、思い出すのは青森の、雪の深夜。
「寒いわね。お兄さん、遊んでかない? サービスするわよ」
 と、ショールを巻いた両の肩に、クロスさせた両の手をあて、雪の暗がりに佇(たたず)んでいた女性。40歳は優にこえてたろう。
「俺、カネないもん」
「いくらあるの?」
「5000円」
 女性はぷいとそっぽを向き、雪のなかへ消えていった…。

 新宿への往復の電車で、『クロカミ』を読了した。

クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法 Book クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法

著者:今井 恭平
販売元:現代人文社
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 前にも述べたが、私はね、恭平さんが小説を書けるのか、書いたとしても、冤罪や死刑を専門とするジャーナリストが書いた小説じゃ、小説としては、あんまり期待できないんじゃないの? と思ってたわけ。
 ところが…! わりと最初のほうから、その予断は間違いらしいと気づき、最後のほうはもう、いったいどうなるんだか、何を言わんとしてるのか、1行1行を踏みしめるというか読みしめるというか。そして、最後の最後まで、結末がわからないのだった。
 いやはや、お世辞抜きで、びっくりこいた、ですわ。こんなテイストの小説は、読んだことがない。あり得ないようなフィクションなのに、あり得ないフィクションとは感じない、不思議なリアル感、普通感。これは、いったい何なのか、今度ご本人に聞いてみよう。

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2008年7月10日 (木)

道路交通法違反で勾留理由開示!

 10時から「公務執行妨害」の新件があったがパスして、原稿を1本送信し、11時から「道路交通法違反」の新件があったがパスして、交通違反のご相談1件に返信し…。

clip 11時30分から、東京高裁・刑事10部(須田贒裁判長)805号法廷で、「道路交通法違反」の控訴審第1回。これ、一審は東京地裁・八王子支部の、三菱のレーダ式(RS-720DR)による50キロ超過の否認事件だ。
 定刻ちょうどに須田裁判長らが登壇したが、被告人が現れない。直前に弁護人が携帯電話で確認した時点において、まだ電車内で調布駅付近なんだという。
 控訴審は被告人の出頭は不要なので、そのまま開廷。
 弁護人は、いくつか取調べ請求し、そのなかに被告人質問があった。けど被告人不出頭では被告人質問はできない。しょーがないよね。
 被告人質問の請求は取り下げ、ほかの取調べ請求はみな却下され、1回で終わる…のかと思ったら! 検察官が停止係の巡査部長を証人尋問したいと請求し、続行となった。あらま。
 「当時の取締りは間違いなく適正・妥当でした」と証言させなければ格好がつかない事情が生じたらしい。つい先日も、控訴審で検察官請求によりメーカー社員を尋問することになったし…ふぅん。
 弁護人による「検証」について、須田裁判長がこんなこと言ってた。
「この種の検証は、しなくても、経験上、職務上、知り得ている知識なんで、その種の本にはいろいろ書かれてますんでね(可愛くニヤリっ)」
 弁護人がどんな「検証」を請求したのか知らないが、ふぅん、そうなんだ~。
 11時42分閉廷。

clip この日は同じ11時30分から、そばの804号法廷(東京地裁・刑事14部)で、「道路交通法違反」の勾留理由開示(事件番号の記録符号は「む」)があり、すぐにそっちへ。
 勾留理由開示はときどきあるが、「道路交通法違反」でのは、かなり珍しい、つか初めて遭遇する。けどやっぱ速度違反の否認が最優先だろう、と805号法廷のほうを傍聴しつつ、そわそわしてたのだ(笑)。
 804号法廷に入ると、官らしき40代前後の男たちが傍聴席に多数いて、証言台のところで被告人が大きな声で何やらまくしたててた。
 内容はさっぱりわからなかったが、なんつーか非常にややこしそうな被告人だな、という印象を受けた。刑務官が4人もいたし。
 裁判官は14部(じつは担当裁判官一覧のページに記載のない、幻の部)の「國井」という女性。勾留理由開示の公判における被告人の陳述は10分間だけ許されているらしく、それ以上言いたいことがあるなら書面で出すように、とのこと。
 この被告人の氏名に、どうも見覚えあるな…と思ったら、アタリだった。私の期日メモによると、7月8日(火)の11時~12時、401号法廷に審理が入ってた。審理ってことは否認かな? という思いはここんとこ毎回空振りで、その日は同時刻からの「道路交通法違反等」の、「等」に惹かれて724号法廷のほうを傍聴してたのだ。しまった! ま、しょーがないけどね。
 いったいどういう事件なのか、次は逃がさず傍聴しよう。

restaurant 今日も、厚生労働省(が入ってる合同庁舎5号館)の地下の食堂へ。
 中華定食Aのつもりが誤って洋定食Aの食券を買ってしまったようで、ポークジンジャーの定食を。マカロニサラダとキャベツ千切り、の小鉢(いろいろ選べる)と、味噌汁付きで、白米か麦飯(?)か選べて、480円。
 おお~! 懐かしの第5食堂には敵(かな)わないものの、久々の満足。次は中華定食Aに挑戦するか。オムライス400円も捨てがたい。これからここへ通うことになりそうだ!

裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
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clip 13時15分から東京地裁810号法廷で、7月3日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」(無免許)の判決。
 1998年に無免許と無免許・速度で罰金前科が計2犯、2003年に盗んだナンバーをつけた車を無免許・無車検・無保険で運転して懲役1年6月、執行猶予4年、罰金20万円の刑を受け、その猶予中に著作権法違反で実刑を食らい、前の猶予も取り消され、服役前科2犯(本件無免許と累犯の関係)で…本件の判決は懲役4月(実刑)。
 直ちに検察庁の職員2人がバーのなかへ入り、保釈取消の手続きを。
 被告人は被告人席から、前回も来ていた女性(前妻?)になにか言った。よく聴き取れなかったが、「すぐ出れる」だったような。
 そういえば以前、暴力団員が無免許か酒気帯びで懲役3月くらいを言い渡され、傍聴席の男たちと、「しょんべん刑だよ」というふうにニヤリ笑ってたっけ…。

clip 13時30分から地裁・刑事19部(角田正紀裁判官。角の字は下の部分が用、紀の字は右部分が巳)719号法廷で、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の新件。
 傍聴しようか迷いつつ法廷の前へ行くと、やけに人が多い。前の覚せい剤か何かの判決が通訳付きで、えらく時間がかかってる。どんどん人が集まってくる。検察庁の職員もいる。なんだろう。気になって傍聴することに。
 13時37分から始まり、ごく普通の電車内の痴漢らしかった。被告人は、一般犯罪の傾向のない会社員(正確には会社役員)で、同種罰金前科3犯あり(つまり常習)で、妻が情状証人。
 前にも言ったけど、最近は傍聴人がやたら多く、それら傍聴人は色情系へ押し寄せるから、痴漢を続けると、満席の男女傍聴人から好奇と蔑(さげす)みの目でジロジロ見られることになるよ。

clip 妻の証人尋問が始まる前に私は出て、簡裁728号法廷、銃砲刀剣類取締法違反」(秋葉原でナイフ4本携行)の第4回公判へ。
 今日は論告・弁論。洋定食Aが効いてきたか、猛烈に眠くなり…。
 求刑を聞きのがしたけど、「被告人は罰金10万円の略式命令に異議を申し立て…」と検察官が言ってたから、求刑は罰金10万円なんだろう。
 13時20分頃閉廷。幹廊下へ出ると、さっきの痴漢事件の被告人と妻と弁護人が出てきて、同じエレベータに私も乗り…。
 15時から地裁404号法廷で、女性被告人の「死体遺棄」(乳児の遺体をコインロッカーに遺棄)の判決があり、それは第1回公判が7日7日(月)で、もう判決って、どんな事件だったの? なのだけれども、そこまで手を広げてられない、眠くて眠くて、と帰る。

book 帰りの電車で『脳内汚染』を、少し読んでは眠り、少し読んでは眠り。傍聴を重ねてると、「被告人のこういう行為をどう考えればいいんだろう」と悩むことがあるんだが、この本はもしかしたら参考になるかと、京王線つつじが丘の駅前の、半地下の書店「書源」で買ったのだ。ここの「書源」は、拙著『裁判中毒』を良い場所に置いてくれてるよ~。

脳内汚染 (文春文庫 お 46-1) Book 脳内汚染 (文春文庫 お 46-1)

著者:岡田 尊司
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2008年7月 9日 (水)

飲食店で嫌がらせ嘔吐

clip 10時から東京簡裁534号法廷で、7月2日に第1回を傍聴し、判決もどうしても傍聴したかった「道路交通法違反」(無免許)、の判決。
 相場どおり、罰金25万円、満つるまで算入、訴訟費用不負担。どうってことないのだが、どうしても傍聴しておきたかったのだ。

clip 同じ法廷で10時15分から、同じく7月2日に第1回を傍聴した、「窃盗」(仮睡盗。被害額2万3千円相当。累犯前科あり)の判決。懲役1年6月、未決算入が5日間と聞こえたが、い、5日ってそんな、聞き間違い?
 それはそうと、生意気な傍聴人に勝手なことを言わせてもらうなら、この八木澤秀司裁判官の説示は、だらだら長すぎると思う。心を砕いてあげるのは良いけれど、捜査段階の報告書や供述調書は、裁判官が有罪判決を書きやすいよう警察・検察がツボを押さえて「つくる(作る、創る)」もんであり、公判廷での被告人の供述だって、ざっくばらんに本心を語るものではないうえ、なんつーか裁判官と被告人とではそもそも言語が違う、みたいな面もあるんだから、そういうものをもとに心を砕いても、かえって、「けっ、税金で高給もらってるエリート様は、なんにもわかってねぇ」となりかねないんじゃないか…。

smoking 一服しに1階へ降りると、いつもは無口な阿曽山大噴火さんが、「道路交通法の教唆、見ました?」と、興味津々風に尋ねてきた。教唆? って犯人隠避教唆? そんなのあったっけ。でも、道交法で犯人隠避教唆といえば、オービスで身代わり出頭を頼んだとかで、べつに珍しくもない。なんでわざわざ尋ねるの? 傍聴してないよと答えると、「え~っ!?」と驚かれてしまった。阿曽山さん、どうしたの?

chick 11時から、東京地裁・刑事12部(石井俊和裁判官)402号法廷で、「器物損壊・威力業務妨害」の新件がある。
 早めにドアの小窓から覗くと、グレーの超ミニスカートの制服女子高生8人と、同じような頓狂な髪型の男子高生数人と、その付き添い教師なのか、ちょっとヤクザか警察官っぽい若い男、その他が、20席の傍聴席を15席以上埋めてた。
 審理中のは、10時からの「道路交通法違反」の新件。
 うーん、この団体、もしかして次の「器物損壊・威力業務妨害」も続けて傍聴する気だとすると、11時ちょい前には他の傍聴人もやってきて、ぎっしり満席になるおそれがある。しょーがない、いまのうちに入っとくか、となかへ。
 ドアを開けると、そばの女子高生が、私の足先から顔まで、可愛い目を見開いてまじまじ見た。学校へ戻って、キャーキャー言うんだろうなぁ、見た? あのオッサン、下駄だったょ! と(笑)。 

clip 10時39分、裁判官からの被告人質問をやってるところ。
 被告人は、黒いダブルのスーツで、長めの髪を後ろで縛り、まつげが濃く、なかなかに良か男だった。友人とカラオケ屋で飲酒し、物損事故を起こして逃走しようとした、という事件。0.4mg。前科なし。求刑は懲役5月。
 途中から聴いた限りでは、当て逃げはあまり問題にされてないようで、そうだとすれば、略式で罰金でも良かったろうに、公判請求で懲役求刑って、扱いが重くない? はは~ん、他の事件と総合すると、2007年9月19日から飲酒運転が厳罰化されたが、通常は量刑を重くせず、「罰金前科2回→公判請求」を、「罰金前科1回または0回→公判請求」という形で重くした? この根拠薄弱な仮説は、当たってるのか外れてるのか…。
 それはそれとして、本件の扱いが相場より重いなら、直ちに判決となる可能性がある。そうやって被告人の負担を軽くして、ま、差し引き、バランスを取る、ということがあるように思われる(『裁判中毒』参照)。
 と思ってたら、5分ほど休廷して判決、となった。すると、団体さんはどっと出て行った。なんで? この公判は、開廷表では10時~11時となってる。いま10時50分。予定の時間内でイッキに判決までわかる、ってラッキーなのに、なぜ帰ってしまう? ま、おかげさんで私は、最前列の良い席に移動できたけど。
 10時56分、裁判官が戻り、判決。懲役5月、執行猶予3年。

clip そして11時から、「器物損壊・威力業務妨害」の新件。
 昨年、飲食店へミツバチ数百匹を飛散させたという「威力業務妨害」を傍聴したけど、本件もかなりのビックリ!
 被告人(黒系スーツ)は25歳、仕事は建築関係。犯行場所は、足立区内の、某牛丼店つーことにしとこう。前年12月に、丼にビニールが入っていたことで、「店長を呼べ」とか「すったもんだ」し、丼と紅生姜入れを床に落として割る、というトラブルを起こしていた。その店へ今年5月、よそで飲酒後に友人と行き、××丼を飲食。味噌汁をさらに飲みたくなり、カウンター越しに勝手に味噌汁を注ごうとしたところ、店員から注意され、腹を立て、「お前、生理現象って知ってるか。××丼、マズイから吐いて当然だよな」と言って上着を脱ぎ、自己の口内(腔内)に手指を突き入れて、ことさらに嘔吐を催し、カウンター内の汁椀へ向けて胃内容物を嘔吐し、汁椀4個、552円相当を汚損し、清掃作業などのため約5時間にわたり閉店を余儀なくさせるなど、業務を妨害したというのである。
 被告人は、椅子に浅くかけて背もたれに背の上部をあずけ、顔面を若干上向き(あご部が額部より前へ出ている状態)にし、どこか当事者感のない表情だった。
 11時21分から、被告人の父親の証人尋問が始まり、父親は「ちょっと情緒不安定な面がある。ま、小学校のときから…」と言っていた。

clip 11時25分、この調子なら被告人質問の前に戻れるかも! と私は出て、高裁・刑事9部(原田國男裁判長)805号法廷の、11時30分からの「軽犯罪法違反」の判決へ。高裁で「軽犯罪法」って、いったい何だろう、何なのか、どうしても確認しておきたい、と。
 被告人は不出頭。弁護人は、どこかで見た弁護士。
 判決は控訴棄却。当審における訴訟費用不負担。
 言い渡しを聴いてるうち、「ぎょっ!!」となった。これ、3月19日に東京簡裁で科料9000円を言い渡された、催涙スプレーの事件ではないか! 控訴してたんだ~!
 原田裁判長(なんだかすごく不機嫌そう)は、被告人が運動のため深夜に自転車で出かけたことを、「自ら欲して危険な行動をした」とし、それも、催涙スプレー携帯の「正当な理由」に当たらない理由に数えていた。
 被告人の氏名に見覚えあってよさそうなのに、なぜ気づかなかったのか。じつは知人(同性愛者)の氏名と一字違いで、そっちの印象に支配されてたんだね~。

clip 11時35分、急いで地裁402号法廷へ戻ると、証人尋問はとっくに終わり、もう検察官からの被告人質問が終わるところだった。
 11時39分、論告。求刑は懲役1年。
 11時41分、弁論。「精神的に不安定で、謝罪文の作成に困難を要したが…」と弁護人が言ってた。情緒不安定、精神的に不安定って、いったいどういうことなんだろう。

shock 1階へ行くと、某氏からも「道路交通法違反の教唆」を傍聴したかと問われた。なんと、簡裁の事件だという。簡裁で「教唆」!? そんなバカな! あわててカウンターの開廷表を見ると、10時から728号法廷に「道路交通法違反教唆」の新件が入っていたのだった。
 どっかーん! 月曜に開廷表はチェックしたのに、見落としたらしい! 5年以上、東京簡裁に通ってて、初めての罪名だ。それで阿曽山さんがあんなことを言ったんだ~。だだだっ大失敗。痛恨の見逃しだ!
 ま、無免許運転か何かを、唆(そそのか)してやらせたってことなのかな。簡裁の法廷へ出てくるってことは、否認なんだろう。次回期日は9月だというから、捜査機関の者か誰か、公務員を尋問するのかもしれない。

  

riceball 某氏が厚生労働省の建物へ行くというので、私もついでに、久しぶりにそこの食堂へ。
 日替わりパスタ(菜の花載せクリーム味)大盛り450円。どえらい大盛りだった。50円増しでこれってことは、400円の普通盛りもかなりの量と思われ。八宝菜の定食も良さそうだった。これからここへ通うことにしよっかな。
 ちなみにこの食堂は、とっくに食べ終わってるのに席を立たず談笑してる若い女性(職員だろう)のグループが多かった。広いんで、べつに邪魔にならないんだね。
 厚生労働省の食堂で、そんなこと言って女性客をちらちら見てる男がいたんですよぉ。なぁにぃ~いっ! やっちまったなぁ! 男は黙って、第5食堂! 男は黙って、第5食堂! 農林水産省のあの第5食堂は、もう存在しないよぉ

smoking 裁判所へ戻り、『裁判中毒』にも登場する元裁判官の弁護士さんに、またばったり。一昨日の「警視庁築地警察署留置番号1号こと氏名不詳の男」の求刑罰金20万円のこと、ああいうとき裁判官はどうするんでしょう、と尋ねたら、事も無げに、罰金の徴収(刑罰の執行)は検察官の問題であって、裁判官は粛々と罰金20万円の判決とすればいいのだ、とのこと。そっかぁ、なるほどね~、とすっきり。

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 裁判員制度、裁判員に選ばれたら「参加したい」が、とうとう10%を切ったそうな。うわ~。 →裁判員制度はいらない!大運動

元検察事務官、控訴棄却

7月8日(火)

 電車に乗り、乗り換えてから気づいた。
 火曜と水曜を間違えた! 今日は午後“出勤”でよかったのだ!
 眠くて眠くてたまんないのに。ま、そんなこともあるよね~。happy01

clip 10時から東京地裁・刑事18部(戸刈左近裁判官。それが実名って凄くない?)719号法廷で、久しぶりに「強制わいせつ」の新件を傍聴。
 4年前に迷惑防止条例違反(電車内の痴漢)で罰金50万円前科ありぃの、電車(JR常磐線)内での、22歳女性への痴漢。50万円で示談し、寛大な処分を求める嘆願書を書いてもらったそうだ。保釈の制限事項に、痴漢をしたその路線に乗らないことも入ってるそうだ。被告人の妻を証人尋問。弁護人は、たぶん初めて見る男性で、相当有能と思えた。
 求刑は懲役2年。相場からして執行猶予がつくだろう。しかし、この被告人、またやるんじゃないかな、という気がした。逮捕されて裁判になり、心底反省、再犯しないことを誓っても、満員電車で近くに女性の尻があれば、反省も後悔も誓いも妻子もぜんぶ脳からすっ飛んでしまうのが、色情系の常習者なのだ…。もちろん、全員が常習犯へと墜ちていくわけじゃないわけで…。

clip 11時から地裁・刑事6部(合田悦三裁判官)724号法廷で、「道路交通法違反等」の新件。「等」の部分は、業務上過失傷害と、私印偽造・同使用なのだった。
 被告人(中古車販売業)は2006年5月に点数の累積で免許取消処分になっていたところ、2007年9月、麻布十番で、路上のパーキングエリアに同棲相手の名義の車(セルシオ?)を駐車、右後方をよく確認しないままドアを開けたところに、ちょうどやってきたバイク便(41歳)のバイクが衝突(全治約1カ月)、麻布署で取調べを受ける際、実弟の氏名を謀用し(何のためらいもなくすらすら答えたので警察官は信じてしまった)、調書に実弟の氏名を書いて指印、被告人は実弟に口止め等しなかったため、今年1月、実弟は行政処分で警察へ出頭することになり、“なりすまし”が発覚、5月に逮捕→保釈。
 昨年9月の交通事故なら、自動車運転過失傷害(刑法211条2項)のはず。なんで業過傷害(211条1項前段)なの? ず~っと悩んでたが、あっ、そうか、駐車してエンジンを切ったあとの事故だから、か。ふぅん。
 求刑は懲役1年6月、被疑者供述調書の偽造部分を没収。

裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
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clip 13時40分の前に、地裁710号法廷(登石郁朗裁判官)で2件、高裁720号法廷(安廣文夫裁判長)で1件、判決を傍聴。
 地裁の2件うち1件、2007年1月に同種犯行により罰金50万円に処されていながら、10代の児童に現金を供与して性行為を行ったという、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反」。懲役1年6月、執行猶予3年、訴訟費用負担。
 地裁のもう1件は、信号交差点を左折する際の、横断歩道上での歩行者との事故。被害者は全治約6カ月。被告人は女性。禁錮1年2月、執行猶予3年。
 高裁のは、練馬区の路上で9歳の男児の胸ぐらをつかみ顔面を殴打(全治約3日)したという「傷害」。そのような暴行には及んでいないという事実誤認の主張。控訴棄却、当審における訴訟費用負担。

clip ようやく13時40分から高裁・刑事8部(阿部文洋裁判長)717号法廷で、今日はこれだけ傍聴すればよかった「有印公文書偽造・同行使、公務員職権濫用」の判決。
 6月24日に第1回を傍聴した、被告人が犯行時検察事務官の事件だ。さすが、記者が何人も来ていた。
 前科・前歴は当然ないし、元直属の上司(元副検事)の情状証人が効いて、原判決(懲役1年6月)は破棄され、執行猶予が付されるのかな、と思ったらなんと、控訴棄却、うわ!
 報道では、ストーカー被害の女性は「飲食店勤務」となっていたが、勤務先は「風俗店」だったんだそうだ。営業のための甘言を用いられて被告人は通い詰め、結婚を望み、多額の支出をし、すると女性は風俗店をやめ、被告人からの誘いをいろいろな理由で断り、それで被告人は職権を濫用して女性の身元を突き止め、女性が結婚していることを知り、さらに…という、聞いた感じどろどろの事件なのだった。
 人生、山あり谷あり。転落の先にこそ、幸せの門(それも格別の味わいの)が開けているはず…。

 同じ法廷で13時50分からの、「窃盗」の判決(寝泊まりの場所にするため、かつての勤務先の自動車を窃取。原判決は懲役10月。控訴棄却)を傍聴し、帰る…。

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2008年7月 8日 (火)

警視庁築地警察署留置番号1号こと氏名不詳の男

7月7日(月)

 「仙台七夕まつり」の、「豪華絢爛」な飾り付けは、どの部分がそうなのか知らないが、仙台刑務所内の刑務作業でつくられているという。そしてその作業をやる囚人たちのなかに、おそらくは無実の無期懲役囚、守大助さんがいるそうだ。
 「仙台七夕まつり」の賑わいを、現場でまたニュースで見るとき、守大助さんを思い出してほしい。

僕はやってない!―仙台筋弛緩剤点滴混入事件守大助勾留日記 Book 僕はやってない!―仙台筋弛緩剤点滴混入事件守大助勾留日記

著者:守 大助,阿部 泰雄
販売元:明石書店
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 ウィスキィを飲みつつ原稿を書き、寝たのが午前5時半頃。これではもう午前の傍聴は無理か…。ところが、なぜか8時に、大した苦労もなく起きてしまい、裁判所へ。

 今日は、今年初めて、Tシャツの上に半袖のブルゾン、ジーンズ、下駄で出かけた。もう、これから原則、半袖と下駄で行くよ。こう暑くちゃねぇ。下駄については、だいぶ逡巡、躊躇してたんだが、考えてみりゃ、毎日スカートで来る男だっているんだもん、下駄だってえぇじゃないか、えへへ。

clip 10時から東京地裁・刑事13部(佐藤晋一郎裁判官)802号法廷で、被告人が「警視庁築地警察署留置番号1号こと氏名不詳の男」の、「窃盗」の新件。※ 前は1号だったが、今は20号だと被告人は言っていた。
 「窃盗」自体は、銀座のHMVでCD16点、5万140円相当を万引きし、店外へ出てすぐ捕まったといういうもの、なのだが、いやいや、はやはや、いやはや、これはびっくりの事件だった。
 被告人の容姿、仕草、そして何より、氏名も出身地も言わないその理由! 要するに、小学三年生の頃から、父親からひどい虐待を受け続けていて、中三か高一のとき家出して補導された際、絶対に戻りたくないと黙秘していたが、警察や家裁の説得に負けて白状したら、さっそく家に伝えられてしまったというエピソードがあり、もう誰も信用できないから言わない、と。
 しかもこの被告人、まだ19歳。家裁から逆送された事件なんだね!
 その家出の非行歴があるだけで、前科はナシ。家出のときは指紋を取られなかったので、今回、被告人が話さなければ本人特定できないわけだ。
 氏名不詳のままでは、執行猶予をつけるわけにもいかないだろう。懲役(実刑)にするしかないのか…。
 そしたらなんと、検察官の求刑は罰金20万円!
 うわ! そうだよ、2006年の5月末頃から、窃盗に罰金刑の選択肢が設けらてるんだ。罰金求刑の窃盗を初めて傍聴したよ! この被告人に罰金求刑とは、検察官、あんたって人は…と大いに感激したが、聞けば、家裁から逆送のとき、罰金刑に処するのが適当との意見が付されていたんだという。そっかぁ…。
 で、判決はどうするのか。裁判官によると、被告人が少年(未成年)の場合、労役場留置に換刑できないのだという。つまり、「満つるまで算入」(『裁判中毒』参照)で解放するわけにはいかないのだ。以下は少年法

(換刑処分の禁止)
第五十四条  少年に対しては、労役場留置の言渡をしない。

 しかし、被告人には資力がない。住所もない。捕まったときはマクドナルドやスーパー銭湯を転々としていたそうだ。罰金刑を言い渡して釈放した場合、刑の確定後に罰金の請求書類を、マクドナルドかスーパー銭湯に送る? そういうところに泊まるカネも、もう尽きるはず。
 いったいどうするんだろう。

clip 11時から東京高裁・刑事17部(植村立郎裁判長)717号法廷で、「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」の判決。
 被告人は、見た目60プラスマイナス数歳のオバサン。ちょっと男っぽいといえるか。被告人は女性、ストーカーの被害者も女性、という珍しい事件だ。原審は東京地裁。たしか私は一度も傍聴してない。
 被告人は最初、なんだか思い詰めた風に座っていて、植村裁判長が「本件控訴を棄却する。当審における訴訟費用は被告人の負担とする」と判決を述べ始めると、鼻水をすすりだし、「元職場の同僚であった本件被害女性…甲女(こうじょ)としますが、甲女48歳に対し…」という部分から、うううと声を出してさめざめ泣き始めた。
 控訴の趣意は、事実誤認。恋愛感情うんぬんではなく、謝罪を求めたのだ、という主張。しかし、「交際願望の意志を示していないからといって(ストーカー行為)にならないことはありません」と植村裁判長。
 ははぁ、「脅迫・威力業務妨害」の裁判で、つまり、本人がいくら「その行為が××に当たるとは思わなかった。××する気もなかった」と言い張っても、誰が見ても××としか言いようのない行為をすれば、それは××なのだ、という考え方を、ふむ、そりゃそうだわねぇ、と聞いたが、この認定もそれのようだった。
 言い渡しの途中、
被告人 「(鋭い泣き声で。以下同) 電話かけてませぇん!」
裁判長 「静かにしてください」
 ………
被告人 「謝罪してませぇん!」
裁判長 「静かにしてください」
 ………
被告人 「聞いただけですぅ!」
裁判長 「これ以上発言すると、退廷を命じます」
 ………
被告人 「面会要求なんかしてませぇん!」
裁判長 「ほんとに静かにしてください」
被告人 「(聞こえない風に) 冗談じゃないですよ!」
裁判長 「じゃ、退廷を命じます」
 廷吏(若い男性)が被告人のそばへ行って声をかけると、被告人は憤然とした風に、バッグを持って、傍聴席側のドアから出ていった。
 それから、「精神病院に措置入院させられ…」と裁判長が判決理由を読み上げてるとき、傍聴席側のドアにごそごそ音が! 被告人が戻ってきたのか? 見ると、阿曽山大噴火さんが入ってきたのだった。ずこっ。
 閉廷後、廊下に被告人の泣き声が聞こえており、一般待合室を見たら…!

clip 11時30分から高裁・刑事11部(池田耕平裁判長)715号法廷で、6月10日に第1回を傍聴した「過失傷害」(自転車の交通事故)の判決。
 検察官は、佐藤仁志さんというのかな、眉が濃く、時代劇のお役者風。廷吏は、初めてみたとき、「誰かに似てる。誰だっけ」とずっと悩み、「あっ、永島慎二さんの漫画の登場人物だ!」と気づいて、なんだか涙が出そうになった、娘さんだ。傍聴人は、被告人の家族か関係者らしき女性2人と、この日裁判所のあちこちで見かけた若いカップル。
 判決は、控訴棄却、当審における訴訟費用は不負担。

run それが11時45分に終わり、地下の郵便局へ。
 少しカネを引き出そうとATMの前に立ったら、突然警報音が! なに? 現金の取出口に、前の人が取り忘れた現金が。手に取ると警報音は止み、現金を数えると6万円。あらま。窓口の職員に渡し、食堂へ…。
080420_14180001  そのとき、昨日のことが思い出された。私が昔、貧乏な頃、小さなパン店へコロッケパンか何か買いに行ったとき、店先の路上に1万円札が1枚落ちていて、私は「落ちてましたよ」と店のオバサンだったかオジサンだったかに渡したんだけど、その話になり、「なんて馬鹿なの。なんで警察に届けないの」と、昨日妻子からめっちゃ馬鹿にされたばかりなのである。
 それで、郵便局に戻り、こういう拾得についての手続きはあるのか尋ねてみた。すると、拾得者が申し出た場合は手続きがあるらしい。所定の書類に書き込んでたら、6万円を取り忘れた中年男性が来た。そりゃすぐに気づくよね。じゃもういいや。私は食堂へ。そば食堂で、かけそば210円+大盛り80円=290円。
 それから1階へ戻り、一服。突然、気づいた。携帯電話がないよ! 落としたのだ! どこで? 715号法廷で、携帯電話で時刻を確認したのは記憶してる。そのあとだ。でも、腰のベルトのポウチから裁判所の硬い床へ落とせば、嫌な音がして、気づかないはずがない。気づかないのは、どんなシチュエーション? 椅子…?
 そば食堂で尋ねたが、なし。裁判所の管理課へ行ったが、届けはなかった。
 うろうろしてるうち、さっきの取り忘れの男性にばったり。私を捜していたのだという、謝礼のために。いやそんなのぜんぜんいいですよと固辞。拾得の手続きをしたのは、妻子に言い訳するためだし、だいいちねぇ、そんな謝礼を受け取ってる場合じゃないし(笑)。
 昼休み中で申し訳ないけど、15階の高裁刑事11部へ。上述の娘さん(廷吏)がニッコリ、法廷を開けてくれた。でも、携帯電話はない。が、私は不思議と心配してなかった。すぐに戻ってくる確信のようなものがあった。
 結局、もう一度管理課へ行ったが届けはなく、念のためにと郵便局へ行ったところ、職員らがニッコリ。そりゃそうだ~、6万円を拾って自分の携帯電話を落っことしていった、珍しいオヤジだもの。かくして携帯電話は戻った。拾ってくれた方、ありがとございました。
 解決したことを伝えに、管理課と高裁刑事11部へ。あ~、今日は裁判所内を歩き回ったな~、下駄で(笑)。

clip 13時05分から、東京地裁・刑事11部(小池勝雄裁判官)405号法廷で、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の判決。
 電車内における痴漢行為で、懲役8月、訴訟費用負担。同種罰金前科があり、2004年5月には懲役8月、執行猶予3年の判決を受けており、その猶予経過後1年足らずでの犯行なんだそうだ。20万円を支払って示談し、寛大な処分を求める上申書を被害者から提出してもらったが、実刑である。
 言い渡しが終わると検察庁の職員が2人、バーのなかに入り、保釈取消の手続きを。ちなみのこの女性弁護人は、どこかで見たような。

 13時07分、405号法廷を出ると、隣の404号法廷の前に、開廷待ちが5~6人。13時30分から「死体遺棄」の新件があるのだ。21歳の母親が乳児の遺体をコインロッカーに遺棄したという事件。もう並んでるのかよ。てゆっか、こういう事件を狭い法廷(傍聴席20席)でやるなよぉ、この場をいったん離れたら、もうこれは傍聴できないだろな~、と思いつつ私は8階へ。

clip 13時15分から高裁・刑事9部(原田國男裁判長)805号法廷で、「不動産侵奪」の判決。
 被告人はお爺ちゃん。「移動飲食業」だという。市営住宅の敷地内に穴を掘って支柱を立て、適法な占有権限がないのに店舗(報道によればラーメン店)を設けたんだそうだ。器物損壊で懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けての、その猶予中の犯行なんだそうだ。原審は、求刑が懲役1年6月で、判決は懲役10月。控訴審判決は、控訴棄却、当審における未決40日算入。お爺ちゃん、2年4月の刑期で下獄することになるのか。
 13時21分閉廷。

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flair 404号法廷を念のため見に行くと、若いカップル(上述のカップルだっけ?)が出てきた。この時間に出てくるってことは、満席で座れなかったんだな。私は直ちに踵(きびす)を返し、本日の傍聴はこれでオシマイ。
 飯田橋の、警視庁遺失物センターへ。だいぶ前に、裁判所内で拾って管理課へ届けた18金の鎖状のネックレス、持ち主が現れなかったので、受け取りに行ったのだ。
 2時間半しか寝てないのに眠くならず、6万円拾って携帯電話を落とし、昔拾ったネックレスを受け取りに…。非常に珍しい日といえるので、帰り、思いついて宝くじを1000円分買ったょ(笑)。

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2008年7月 7日 (月)

どちらが客観的事実に整合するかで判断!?

 またまた仰天報道!
 6月20日付け神戸新聞の、「質店主殺害 被告男性に無罪判決 神戸地裁」。

 証拠を絞り込んだ検察側は「現場にあった指紋や足跡」「目撃者の証言」「経済的な理由による犯行動機」などで「証明は十分」と判断。専門家も指摘するように、従来であれば、有罪となる可能性も十分にあった。長年、九割以上が有罪を占める日本の刑事裁判では、検察側の証拠が事実認定の土台とされてきた経緯があるからだ。

 この部分は、まぁ、そういうことは「北陵クリニック事件」なんかで書いてよね、とぼやきたくなるのは置いといて、「検察側の証拠が事実認定の土台とされてきた」(されている)のは事実であり、どうってことはない。
 記事中で、渡辺修教授が「プロの裁判官ならこの証拠だけでも有罪判決を書くのは容易」とコメントしてるとおりだ。
 裁判所が検察に求める立証責任は、ユルユルの癒し系であり、たぶんそれゆえにだろう、各検察庁は「ゆるキャラ」を競ってつくってるそうだ。

 仰天というのは、この部分だ。

 しかし、この裁判で地裁は、双方が主張する根拠のどちらが客観的事実に整合するかで判断した結果、検察側の証拠では「たまたま店に行き、監視カメラ設置の説明のため店舗に入った」とした弁護側の弁解を「排斥できない」と結論づけた。

 「双方が主張する根拠のどちらが客観的事実に整合するかで判断した結果」って、そっ、そんなことが許されるのか! それをやっちゃったら、無罪がみんな無罪になってしまう。
 いいじゃないか?
 いや、ダメでしょぉ、兇悪犯罪(といわれる事件)が起こり、マスコミが兇悪ぶりをがんがん報じて、警察が凶悪犯(と決めつけた者)を逮捕して、世論はスカッとして「吊せ、殺せ!」と叫び…それでずっとやってきたのに、1割 or more がぼろぼろ無罪になったら、警察・検察の威信、社会の秩序はどうなるの?
 そんな無罪がどんどん確定して、「どちらが客観的事実に整合するかで判断」するやり方が定着したら、過去に無罪を有罪とされた人たちが「俺の事件も、どちらが客観的事実に整合するかで判断してくれ」って言い出すよ、きっと。万が一、“平成の13人殺し”とか“ベルトコンベアーキラー”とか言われたりもしてるらしい某大臣により既に死刑を執行された事件で、それを言い出されたら、どうするの! その影響は、殺人裁判にとどまらない。オービス裁判にも影響するはず。どうする?

 法秩序が崩壊しても、それは自業自得、自己責任。裁判員制度により、無罪がどんどん無罪となるなら、こんな良いことはない…としかし、無邪気に言えるのか。
 いまは、いわば騒乱期、騒動期ゆえに、こんな無罪報道も出るのであって、そもそも日本国に冤罪はない(国にとって、有罪が確定した被告人=真犯人であり冤罪ではなく、無罪ならそれは冤罪ではない)のであって、裁判員制度が定着すれば、全体としては、裁判自体について昔と変わったのは、量刑が重くなったことだけ、となるのではないか。雨降って地固まる、ならぬ、裁判員制度降って量刑重くなる…。

 制度が定着すれば、仕事も知恵もある者は逃れ、裁判員6人のうち4~5人は、また6人全員が、日当1万円(3日で確実に3万円はありがたいよ!)狙いの輩とか、ヒマな爺ちゃん婆ちゃんとか、そんな国民ばかりで占められることになるのでは?

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2008年7月 6日 (日)

「司法に対する国民の理解の増進」って

 「2009年5月の裁判員制度開始を前に東京地裁で被害者参加制度を想定した模擬裁判」とFNNニュース。

 数日前、裁判所で、模擬裁判をやってる法廷があり、ドアの外で受付をやってるお嬢さんに、「これ、どういう模擬裁判っすか?」と尋ねたら、法曹三者のだと言ってたが、あれがこのニュースの「模擬裁判」だったのかな。
 ニュース映像で、検察官席にいる数人のうち、若い女性の検察官が、私が「お人形美女」と読んでる検察官だ。今年度になって、刑事17部で見かけるようになった。

 ま、それはいいとして、このニュース映像に、マニアックな細かいことじゃなく、通常の裁判では絶対にあり得ない、大きなことがあるのにお気づきだろうか。
 そう、裁判の様子が、つまり開廷前の静止画風ではない、開廷後の裁判の、動くしゃべる映像が、放映されてることだ。
 模擬裁判だから、つーのはわかるけれどもさ、裁判員制度の目的の2つの柱は、「司法に対する国民の理解の増進」と「信頼の向上」でしょ。「国民の理解を増進」させたかったら、実際の裁判の様子を、必要があればモザイクやピー音を入れるなりして、放映するのが先じゃん?
 「司法に対する国民の理解の増進」と「信頼の向上」のために、どんな方法があるのか、論じられた気配もなく、なにがなんでも国民を強制動員、とした理由がわからない。裁判流に言うなら、合理的な動機の説明がない。裁判員制度が裁判にかけられたら、「不自然、不可解な弁明を弄(ろう)して反省が見られない」と、有罪間違いなしだよ。
 裁判員制度は“違憲のデパート”ともいわれ、いずれ違憲訴訟が起こされる可能性はある。でも、裁判所(最高裁)自身が推し進めてる、これは政(まつりごと)なんで…。

 あと、裁判が終わって裁判員がテレビにコメントするなんてことも、あり得ねっつーの(笑)。

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 昨日の記事、微罪処分の表の部分が妙なことになってる。途中で切れてる。かつ、表の下の文字が、なにも操作してないのに、なぜか紺色になってる。…と私のPCでは表示される。なんか、html が複雑すぎるんだそうだ。
 そこで、自力HPのほうにアップしてリンクを貼ろうとしたが、あらら、例によって一部しか表示されない(少なくとも私のPCでは)。自力HPのほうは、PCを替えた頃から、どうも調子がおかしいのだ。どうしよう…(crying)。

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2008年7月 5日 (土)

警視庁微罪処分罪名別人員過去6年間

 コミセンの屋外プール、今年2回目。
 やたら暑い土曜日で、小学生が多かった~。
 前回は10往復。今日は15往復で勘弁してやった。あんまり無理して、救急車で運ばれるようなことになっちゃ、恥ずかしいから。

 そして、プールのそばの広い運動公園へ。
 微(かす)かな風に雑草が揺れるのを、ぼんやり眺めて、嗚呼、暑いな~、とベンチでぐったり日差しを浴びる…こういう瞬間に私は、幸せだな~、と全身でしみじみ感じるのだ。下駄の歯の部分を合わせて重ね、濡れたタオルを置いて枕にし、ごろり横になる…。

 以下は、警視庁の罪名別、微罪処分の人員。

2007 2006 2005 2004 2003 2002
暴行 1,454 1,518 705 - - -
非侵入窃盗
(うち自転車盗)
9,249
(1,993)
9,340
(2,189)
8,482
(2,315)
6,818
(2,441)
5,738
(2,109)
4,074
(1,798)
詐欺 169 189 164 68 55 40
横領 8 19 8 2 4 4
占有離脱物横領 7,814 9,128 9,732 10,358 10,871 10,586
賭博 3 45 7 10 0 3
盗品等 55 79 77 65 42 44
総数 18,752 20,318 19,175 17,321 16,710 14,751

 その他がない。てぇことは、侵入窃盗や公務執行妨害、道路交通法違反や自動車運転過失傷害では、微罪処分はないってこと、と解される。
 ま、道路交通法違反は、反則金とか放置違反金とかいう、行政罰があるんで、微罪処分の扱いは不要と思うが、そのほかの犯罪については、微罪処分で処理するかどうか、どういう基準になってるんだろう。
 なにか1つわかると、新たな疑問が湧いてくる。困るんだよね~(笑)。

 ある県では、微罪処分と似たような扱いがあり、それは「1項処分」と「2項処分」に分かれる、と聞いたが、それってなんだっけ…。ご存じの方、おいででしたら、教えてください~。

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2008年7月 4日 (金)

微罪処分の罪名別人員

 明け方、どしゃ降りだったのに、昼間、暑くなりましたな~、東京は。
 今日は地裁で「窃盗未遂」の審理があり、もしかしてスリ未遂の否認か? (興奮する理由は『裁判中毒』参照)と思いつつ裁判所へ行かず、プールへも行かず、原稿書き。

 水曜日に「郵便物お預かりのお知らせ」が入ってた、警視庁警務部訟務課からの配達証明便を、木曜日に受け取り、金曜日に開いた。←ロシア民謡か(笑)。
 開けてびっくり、同じような封筒がもう1つ入ってるではないか。どういうジョーク? じゃなくてぇ、6月18日に同じものが配達され、6月25日に保管期限が切れて、差出人である警視庁へ戻ってたんだね。ぜんぜん気がつかなかったよぅ。びっくり。
 電子メールにもそんな機能があったら、うちの受信トレイはすっきりするのに…って、ごめんなさい、気になりつつも返信してないメールがたくさんあるのです。裁判所へ通って、傍聴ノートを整理して(このブログの傍聴レポートも含む)、交通違反のご相談等に対応して、少し仕事の原稿を書くだけで、1カ月、半年があっという間に過ぎ去ってしまう…。

 配達証明便の中身は、オービスの交通流集計だっけ、あの、都民の交通安全に役立つこと必至の情報の、非開示部分を開示せよという趣旨の審査請求の、裁決だった。
 やっぱ棄却か。う~ん。あとでゆっくり読ませてもらいます。

 それとはべつに今日、先日からお願いしていた、警視庁の微罪処分の罪名別人員を過去6年分、教えてもらった。
 2007年だと、総数は1万8752人で、いちばん多いのは「非侵入窃盗」(置き引きや車上狙い等かな)で、9249人。そのうち自転車盗が1993人。次は占脱(占有離脱物横領。ま、普通は放置自転車のチョイ乗りというか)で、7814人
 こういうのを把握しておくと、裁判傍聴の奥行きがぐっと深まる(場合がもしかしたらある)のだ。

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 霞っ子クラブの、毒人参さんの個人ブログに続いて、ユキさんも個人ブログを設けた。てゆっか、え? 昨日までに国賠ネットのニュースに原稿を書かなきゃ、だっけ? うっそ。

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2008年7月 3日 (木)

弁護人のナイスボケに全員ずっこけ

080425_15000001clip  ぎりぎりなんとか原稿を1本送信し、11時から東京高裁・民事2部(寺田逸郎・辻次郎・齋木敏文裁判官)822号法廷で、第2次Nシステム訴訟(「損害賠償控訴事件」)の第2回弁論。
 あれ? 寺田逸郎裁判官って、初めてのお名前…? だいたい、なんで民事2部なの? 国賠とか行政事件は3部か38部じゃないの? と思ったら私は第1回の期日に出廷しておらず(だからお初)、そしてこれは地裁ではなく高裁なのだった。あ~、もう眠くて疲れて頭が…。
 双方の準備書面提出を確認して、結審。9月25日判決となった。
 N訴訟について詳しいことは、6月20日発売の『ドライバー』を参照。7月5日に次の号が発売されるが、まだ書店等にあるかも。

※追記: 私がよく知らなかっただけで、東京地裁・民事の行政部は、2部、3部、38部なんだそうです。あと、行政部が扱うのは、「処分を取り消せ」とか、行政行為をどうこうさせろという事件であり、国賠(国家賠償請求訴訟)は行政部は扱わないんだそうです。そういえばNシステム訴訟は行政部の扱いじゃないですね。

clip 同じ階の810号法廷(東京地裁・刑事7部、高橋徹裁判官)で11時から始まってる、「道路交通法違反」の審理を、11時30分頃から傍聴。
 地裁の「道路交通法違反」の審理には注目してるのだが(その理由は『裁判中毒』の110ページ参照)、な~かなか否認に当たらない。本件も否認ではなかった。かつて暴力団に所属し、服役前科のある、無免許運転の常習、らしかった。求刑は懲役5月。服役前科が本件と累犯の関係にあるかは不明。

pig 早めに地下で、かけそば210円+大盛り80円+かき揚げ100円。
 ここは、開店当初(って今年4月だっけ? もう忘れたよぅ)、汁(つゆ)が、ちょっと味のついたぬるい湯、みたいだった。そのとき、かけそばは200円だった。で、10円値上げした頃からだと思うのだが、汁の味が濃くなった。そばを食べ終えてから、テーブル上の薬缶(やかん)に入ったそば湯で割って飲むとちょうど良いくらいの味になった。

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phoneto 次は13時30分から地裁・刑事7部(大村陽一裁判官。この人、『ドライバー』の現編集長によく似てる)401号法廷で、「道路交通法違反」の審理。これは東京簡裁から移送になった、略式経由の否認事件だ。
 少し居眠りしておこうと、近くの一般待合室へ行くと、K君がいた。え? 何やってんの? と思ったら、K君も401号の審理を傍聴に来たのだった。K君と話すうち、そういえばあれを開示請求せねば、これもせねばと思いつき、警視庁へ何度か電話。裁判所にいた別の人から電話もあり、結局、居眠りできず…。

clip で、401号法廷。
 13時30分の時点で、証人(日本無線のヨシナガアキオさん)とK君と私を含めて、傍聴席(20席)に傍聴人10人。検察官、裁判官、書記官、被告人がそろい、みんなちらちら壁の時計を見上げた。弁護人が来ないのだ。少し遅れると連絡があったとか、そんな話も出ない。
 ありゃ~、あの大男の弁護人、期日を間違えたとかで、すっぽかすのかな? そのほうが助かるな~。←こういうとき、いつも私はそう思うのだ。ダメだよねぇ(笑)。

 13時36分、弁護人がズボンのファスナーをピッと上げながらやってきた。
弁護人 「すみません、お腹がゆるくて」
 グレーのTシャツ(見事な太鼓腹)、草色の半ズボン(腿の外側にポケット付き)、サンダル履きだった。ありゃりゃ~。って、猛暑の時期は半ズボンに下駄履きで来ることもある今井が言うか。いや、私の場合、国産伝統工芸の、お洒落な鼻緒の良い下駄だし、Tシャツの上に、フィリピンならそれなりに正装とされるはずの、襟付きの半袖オーバーシャツ(1万円くらい)を着るし。ってそんなとこで張り合うなっつーの(crying)。

 すぐにヨシナガさん(黒系のスーツにネクタイ)の証人尋問が始まった。
 本件は光電式(JEM-340)のネズミ捕りによる、超過30キロの事件。超過29キロなら反則行為であり、反則通告を経ない公訴は違法となる。なので、直の測定値に0.975を乗じて、小数点以下を切り捨てており、スタート光路とストップ光路の3mが、7.5cm以上短くなければ、表示測定値が真の速度よりプラスになることはない、という証言を引き出し、検察官からの主尋問は23分間で終了。
 続いて弁護人から反対尋問。ところが、
弁護人 「尋問の前に、事務所で関数電卓、叩かせる必要があるんで…」
 と言い出した。なるほど、今の証言をもとに、超過30キロをわずかでも割る可能性を計算しようということか。裁判官は14時15分までの休廷を宣した。

clip このスキに私は、高裁・刑事6部(永井敏雄裁判長)410号法廷へ。6月17日に偶然傍聴した、日本無線のレーダ測定機の「道路交通法違反の判決が14時からあるのだ。
 14時5分頃に入ると、40数席の傍聴席に傍聴人が1人しか居ないなかで、判決が言い渡されていた。被告人車両は二輪車、制限40キロの規制(指定最高速度)に気づかず、測定値は71キロ、法定最高速度60キロを11キロオーバーしたと考えるべきだと、そういうふうな争点らしかった。
 永井裁判長は、道路標示(指定最高速度を示す路面のペイント)が駐車車両の下になっていたとしても、そのことは道路標示の適法・有効性を左右せず、かつ、道路標示の全部が駐車車両の下になっていたとは思えず、指定最高速度違反の未必の認識はあったはずだ、というふうな理由で、31キロ超過として処罰することは妥当である、とした。原判決は罰金6万円だそうだ。
 控訴棄却。当審における訴訟費用負担。14時15分閉廷。
 指定最高速度違反と法定最高速度違反との関係、制限速度違反の故意と過失については、『交通事犯と刑事責任』(岡野光男著・成文堂)を参照。

交通事犯と刑事責任 交通事犯と刑事責任

著者:岡野 光雄
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clip 14時16分頃、401号法廷へ戻ると、反対尋問が始まっていた。弁護人は、事務所に関数電卓を叩かせた結果をもとに、かな、ものすごく細かいことを突っ込んでいた。証人は、どうも理解できないふうだった。私も理解できない。そもそも私は生徒時代、「関数」という熟語が登場するたいぶ前に、数学はオチコボレてるんで(笑)。
 ところが、14時24分頃…。
弁護人 「そうすると、先ほど15cm以上ないと…」
証人   「そうは言ってない。7.5cmと…」
弁護人 「あっ、そうでしたか、すんません、じゃ、撤回します」
 前提となる距離を間違えて、難しい尋問をしていたのだった。
 もう全員、どどーっとずっこけて、床に寝転がって手足をばたばた…させはしないけど、明らかに全員、内心でずっこけてた。
 しかし弁護人は、そんなことまったく気にせず、しらっとしてた。あれは大したもんだと思った、いや、べつに皮肉じゃなしに。
 ま、私としては、結局、警察、検察、メーカー側が、よっぽど間抜けなミスを犯さない限り、証人尋問で誤測定を立証するのは不可能であり、かつ、“誤差”による誤測定だけ想定してる限りは、裁判では絶対に勝てないだろうと思う。ま、超過速度がぴたり30キロでは、“誤差”を攻めたくなるのはわかるけれども。

 被告人質問で、検察官は、なぜ略式に応じたのかと責めたてた。机上のエリート風に。弁護人のボケを鼻で笑ってる場合じゃないよ、と思いますた。
 あと、証拠の整理をして、15時29分閉廷。次回、論告・弁論。

 この公判は、途中何度も、30~40代くらいの男性が入れ替わり立ち替わり、出たり入ったりしたね~。被告人氏名が、趣深い女性氏名だから傍聴に来て、機械装置のわけ分かんない内容だから出て、だったのかな。

smoking 某氏と喫煙所で楽しいお話をしてから、警視庁と最高検へ行き、また裁判所へ戻り…。
 今日は、だいぶ前に買った小説、『クロカミ』を往復の電車で読み始めた。失礼ながら、今井恭平さん、小説なんて大丈夫? と思っていたが、いやはやびっくり、面白いじゃん。5分の2まで、引き込まれて読んで、先がどうなるんだか、まったく予想できない。電車に乗るのが楽しみ。

クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法 Book クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法

著者:今井 恭平
販売元:現代人文社
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cat 風邪ぎみだったのは、たっぷりの刻みネギとおろし生姜(いずれも国産)を国産大豆の豆腐にのせて食べたのが効いたか、だいぶ良くなったよ~。

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2008年7月 2日 (水)

そしたらもう、野垂れ死ぬしかありません

 10時から東京簡裁・刑事1室3係(八木澤秀司裁判官)534号法廷で、「道路交通法違反」の新件。
clip 急いで法廷に入ると、前の「建造物侵入・窃盗」の判決を言い渡してるところだった。被害者は複数いて、1人は24歳のフランス人教師らしい。学校へ入り込んで教職員らの金品を窃取した、そんなふうな事件らしい。被告人は起立の姿勢がびしっとしており、服役前科あり? 八木澤裁判官は、こういう事件は被害者同士お互い疑心暗鬼になったり、そういう迷惑もあることをよく考えて…などと長々説示していた。窃盗の常習者にそんなこと言っても無駄だろうに、とは思うがしかし、明らかに統合失調症と思われる人に、病院へ行くよう、無駄を承知で勧めることも、もしかしてそのうち「あっ、やっぱり俺は病気なのか」という気づきにつながる可能性がある、という意味で有用だと、私は精神科医からアドバイスをもらったことがあるけど、ま、それと同じ面もあるのかもしれない。でも、とにかく、くどくど長い説示と思えた。

clip 10時1分から、「道路交通法違反」の新件。
 被告人は60歳。身柄(拘置所)。ひどく痩せてひょろっと背が高く、堀内信明・元裁判官を思わせた。
 月の収入は10万円前後、しかし会社から月4万円で普通貨物を借り、寮費が2万1000円で、残りから燃料代など出すと、ほとんど残らないという「古紙回収」の仕事をしており、食事は1日2回のとき、1回のとき、抜くとき、いろいろなんだそうだ。それで2004年に運転免許の更新時期がきたのはわかっていたが、4000円くらいの更新手数料をどうにも捻出できず、免許は失効し、そのまま運転し続け、今年5月、ナンバー灯が切れているとして(被告人によれば接触不良)、停止を命じられ…という事件。寮の荷物は身柄拘束中に「ぜんぶ捨てられちゃって、もう入れません」。
弁護人 「逮捕されてどう思いましたか?」
被告人 「これで…もう終わりだと思いました。仕事も何もかも」
弁護人 「人生、終わりだと?」
被告人 「はい」
弁護人 「今後、仕事が見つからなかったら?」
被告人 「そしたらもう、野垂れ死ぬしかありません」
 淡々とした口調が、気のせいか堀内・元裁判官に似てるような。

 最近、“派遣”だの“下層”だの話題になってるが、そうした若者たちの行く末として、この被告人はまだ良いほうなんだろうと思う。犯罪傾向はなく、業過の罰金以外に前科はなく、健康状態にとくに問題はないそうだから。
 被告人が捻出できなかったという免許更新の手数料、人件費は時給4千ナンボで計算され、どこからどこまで交通安全協会が独占契約していると知ったら、被告人はどう思うんだろう…。
 ちなみに、被告人の勤務先かどうか不明だが、「マツザワシギョウ」という業者名が聞こえた。えっ? それって、あの「世田谷リサイクル条例違反」(拙著『裁判中毒』参照)に出てきた業者では?
 10時30分閉廷。

clip 10時30分からの、東京高裁・刑事9部(原田國男・田島清茂・左近司映子裁判官)805号法廷の「道路交通法違反」の控訴審第1回を、10時37分頃から傍聴。
 これも無免許だった。
 無免許で執行猶予判決を受け、その猶予中、妻が運転する車に同乗していたところ、妻の具合が悪くなり(のちに警察で嘔吐)、ダンプなど交通量が多い道路だったため、路肩に駐車して休むのは危険と思い、少し先の駐車場までと運転を交代したところ、一時停止場所で、徐行はしたものの完全な停止を怠って捕まり…という事件。原審は懲役6月(実刑)。
 夫(被告人)が刑務所へ行けば、家のローン月々10万円(2053年まで)、車のローン1万円、子ども3人の教育費5~6万円、光熱費5~6万円、その他生活費7~8万円が払えなくなり、家族が路頭に迷う、のでどうか再度の執行猶予を、と。
 弁護人は、後期高齢者かと思えるお年寄りで、くどくど長い証人尋問と被告人質問だった。私はイライラしたが、裁判官らは無表情だった。
 10時58分閉廷。

 どうも体の調子がおかしい。これはあれだ、風邪ぎみなのだ。午後の傍聴はパスして、早く帰って薬を飲んで寝よう、でも、その前に、11時30分からさっきの534号法廷で、元総理大臣と同姓同名の被告人の「建造物侵入・窃盗」の新件(時間からしてたぶん即決裁判手続き)がある。それだけちらっと傍聴して…。

clip 早めに534号法廷に入ると、前の「窃盗」の被告人質問をやってた。
 品川駅構内での仮睡盗だった。
検察官 「こういう場所で仮睡盗をやると、縄張りがあるの、知ってます? 警察に捕まる前に、そういう人たちに…」
被告人 「あっ、知らなかったです」
 へぇ、仮睡盗に、窃盗団だか暴力団だか知らないが、縄張りがあるのか。仮睡盗をやるなら、許可を得て、稼ぎの一部を納めなきゃいけないのか。犯罪者もたいへんだ~。
 被告人(身柄、拘置所)は、ずんぐりしていて、肘から手首までの長さと、手首から手の指先までの長さとが、あまり変わらなかった。
 起立の姿勢がビシッと良く、累犯前科を含む前科・前歴多数なんだそうだ。求刑は懲役2年。

clip 11時35分頃から、「建造物侵入・窃盗」の新件。
 「自己の体内に」電子機器(新宿で中国人風の男性から20万円で買った「体感器」)を密かに取り付けて中野のグランパへ入り、回胴式の遊技機(つまりパチスロ)で大当たりを引いて遊技用メダル83枚を窃取したところ、防犯カメラのモニターを見ていた店員が、被告人の右手の動きに不審感を持ち、声をかけて発覚したんだそうだ。
 この即決裁判手続きの公判だけ、どきどき見かける立会検察官(氏名不詳者。頭薄い)に交代したんだけど、ま~、これほど偉ぶる検察官も珍しいんじゃないか。「俺は偉いぞ。お前はクズだ」というものが、全表情、全仕草から満ち満ちあふれてる、みたいな。
 直ちに判決。懲役1年6月、執行猶予3年、訴訟費用不負担。
 12時14分閉廷。
 どこの食堂へも寄らず、とっと帰る。原稿があと2本あるし。

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 3日(木)11時から東京高裁822号法廷で、第2次Nシステム訴訟の控訴審の第2回の口頭弁論期日があるよ~。

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裁判所へ出社拒否?

7月1日(火)

 9時55分から、6月24日に傍聴した「占有離脱物横領」の判決。
 10時から、4月28日に傍聴したのち、5月30日の第2回公判を時刻を間違えて見逃した「脅迫」(サイバーエージェントの社長等が被害者)の証人尋問。
 13時10分から、4月8日と6月17日に傍聴した風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反」(無許可キャバクラ)の判決。
 15時から「脅迫」の新件。

 …などを傍聴するため、着替えて完全に用意して、玄関を出て道路へ出たところで、財布を忘れたことに気づいた。そして、玄関へ戻る途中、なぜか唐突に、思いついたというか何というか。「今日は裁判所へ行くのヤメよう」と。
 ええ~っ? 待てぇよ、上着のポケット内のボールペンをわざわざ書きやすいほうに入れ替えるなど、ここまで完全に用意して、いったん外へ出たのに、戻ってまた着替えるか? ええ~っ、ウソでしょ?
 …とは思ったが、きっぱりヤメた。
 何かの予感があったわけでは、べつにない。
 強いて理由を挙げるなら、上記傍聴予定のなかに「道路交通法違反」が1件もないことか。そんなの承知で、出かける準備をして、いったん出かけたのに。
 こういうのも、中毒人ならではの行動といえたり、いえなかったり、ラジ…。
 会社員諸氏も、突然こんなふうにしたくなること、あるんだろう、きっと。満員の上り電車をパスして、がらがらの下り電車に乗りたい、とか。私の場合、下り電車に乗ると東京地裁・八王子支部。どっちに乗っても裁判所だ~。

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 午後、コミセンの屋外プールへ行ったょ。
 監視員以外、だ~れもいない。下り電車以上にがらがら(笑)。
 午前に4~5人、午後は私の前に1人、お客があったそうだ。水が冷たかった。
 3往復くらいで、普段使わない筋肉に負担を感じてきて、無理せず10往復で許してやった。初日だもの。
 今回のこの記事も、このへんで許してやろう。

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2008年7月 1日 (火)

駐禁ステッカー 出頭すべきか否か

 7月1日から、東京でも「タスポ」なるものがスタートするんだそうだ。
 私はそんなカード要らない。だって、もう長く禁煙中だもの(笑)。
 ともあれ、何かしら社会・制度をいじくってみたい官僚と、新たな儲けを得たい業者とが、嫌煙の風に押されて、うまく出会えたのかな。一期一会。出会いは大切だよね。風も大事な要素だ。

 タバコを1箱1000円にする、とかいう話も出てるらしい。
 私は禁煙中(笑)だから関係ないけど、この値上げは心待ちにしてる人が多いだろう。中国や北朝鮮からの、闇タバコの流通・販売に関わる人たちは、いっそ1箱1万円にと、議員らにせっせと献金してたり、してなかったり、ラジバンダリ…。

 そんなことより、7月1日は、あちこちのコミセン(コミュニティ・センター)の屋外プールがプール開きする日だ。
 そして、もうそろそろ、裁判官、書記官、検察官、弁護人も夏休みを取る時期になり、開廷がぐっと減る。そしたら、毎日のようにプールへ通って、1回20往復、合計1000メートルを泳ぎたいと、心待ちにしてたんだよぅ。

 ところで、当ブログのアクセス解析によれば、
  http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1010535950
 このページからの来訪者が、けっこう多い。
 「質問日時」は2007年1月18日と古いのに、去年はもちろん今年も、そのページからのアクセスがけっこう多いんだよね。
 アクセスが多けりゃいいってもんでもないけど、ま、当ブログのURLを貼ってくれた方には、お礼を申し上げておきたい。ありがとね。

 せっかくだから、そのページのご質問に、私のほうでお答えしとこう。

> では、命ぜられない事もあるのでしょうか?

 あります。ご質問のケースでは、
  ・その車両があなたの車両ではない
  ・そもそも違反が成立しない
  ・あなたがすぐに警察に出頭して違反キップを切られて反則金を納付する
  ・反則金を納付せず、放置違反金の納付命令がくる前に、
   刑事手続きが進行して罰金を納付する
 などの場合、放置違反金の納付命令は為されません。誤って為されても、取り消されます。

> また、出頭するのと、
> 何らかの種類が届くのを待つのと、
> どっちが良いのでしょうか?

 私なんかだと、せっかくのチャンスにいろいろ経験してやろうと、わくわく出頭しますが、それは私が「交通違反バカ」だからでしょう。
 一方、交通違反の常習者だとかで、「カネは取られてもいい。点数がつくのは困る」という人は、出頭したら損でしょう。
 そういうこともあるように、あなたが何をもって「良い」とするのか、価値観や人生観等によっても違いますよ。
 出頭したらどうなるのか、出頭しなかったらどうなるのか、自力HPのFAQや拙著で詳しく解説してますので、それらをお読みになって、手続きのことをとりあえず把握して、そのうえでよく考えてお決めください。
 ま、一般的には、違反常習者でなくても、出頭したら損だとはいえますんで、雑誌や書籍にはそのように書くことが多いですけど、個々のご質問者を前にすると、長い人生、あとになってふり返って、「あのとき、つまらん損得勘定で出頭しなかったことを、俺は後悔する」なんてこともあり得ますから、一概には言えないわけです。

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