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2008年7月25日 (金)

東京簡裁に道交法違反2件

191228-2  今日は102号法廷で10時から、元ライブドア社長氏を被告人とする「証券取引法違反」の控訴審判決があったんで、裁判所ビルの周囲のあちこちにテレビカメラがいたね。
 でも私はそんなの関係ねぇ。今日は東京簡裁に「道路交通法違反」の新件が2件入ってるのだ!

 昔はオービスの真っ向否認が多かった…のだが最近は、警察官の説明不足にムカッときて略式に応じなかっただけとか、住所不定・無職なので逮捕・勾留しといて「満つるまで算入」で処理するパターン(その意味は『裁判中毒』参照)とか、そんなのがやたら多い気がする。

 だから悪いってわけじゃなくて、事実そういう傾向があるなら、原因は何なのか、今年中に、交通違反に絞った傍聴本を出す話があるので、そのへんはそのとき詳述しよう。

 10時45分から簡裁・刑事2室3係(田中芳和裁判官)728号法廷で、1件目。
 被告人は33歳。黒いスーツにネクタイ。坊主頭で、細くて背が高く、顔が濃い。若くて格好良い男性である。
 今年1月、午前9時41分頃、指定速度50キロメートル毎時の、江東区青海1丁目無番地にて、光電式(日本無線JEM-340)により、100キロ(超過50キロ)と測定されたんだという。「無番地」ってあるんだ~。
 罪状認否は、「(起訴状に間違ってるところは)ありません」。
 じゃあ、なんで略式に応じなかったのか。被告人はタクシー運転手で、お客から急ぐよう命じられ、ブレーキを踏んだところ「殺すぞ!」と運転席の背を蹴られ…という事情があったのに、捜査段階の警察官の1人から、ムカつくようなことを言われ、それで…ということらしかった。上述の、前者のパターンといえる。
 この被告人の法廷供述は、裁判的には100点満点に近いんじゃないか、というくらい良かったと思う。でも、だからって相場より低い金額の罰金刑とすることは、あり得ない…。いや、堀内信明裁判官(今年1月退官)は、情状を酌んで減額したことがある。今年4月から東京簡裁へ来た田中裁判官は、どうするのか。5分か10分休廷して、相場どおり罰金9万円の判決とするのか。
 だが、被告人の最終陳述が終わった時点で11時47分。予定では11時30分から次の事件なのだ。これでは、しばし休廷して判決、とはいかない。
 で、判決は9月5日となった。ええ~っ、夏休みが入るにしても、先すぎない?

 またも合同庁舎5号館の地下食堂で、またも中華定食A(480円)が旨そうでたまらないのをガマンして、イベント麺(今日はカルボナーラ)大盛り530円。

 13時30分から簡裁の同じ法廷で、「道路交通法違反」の2件目。
 こっちの被告人は珍しく女性。31歳。首都高5号線上り、高島平のオービスⅢLjによる61キロ超過(測定値121キロ)。
 チャイルドシートの子どもを後部座席に乗せ、普段から120キロも出すような運転はしておらず、メーターを見て90キロくらいで第2車線を走っていたところ、後続車が追い上げてきて、先のカーブを曲がったら第1車線へ譲ろうと思っていたところ、赤いストロボを浴びた、と否認していたら起訴(公判請求)され、本件及び家庭のことでストレスがたまって倒れたりし、もうあきらめるしかなく、そこで、もしかしたら気づかないうちに121キロ出たんじゃないか…というふうなことだった。
 こっちは17分ほど休廷して判決。求刑どおり罰金9万円。訴訟費用は不負担。弁護人は、裁判所が職権でつけた国選なんだという。
 田中裁判官は、被告人に有利な情状をいくつもいくつも挙げた。それだけ挙げるんなら、相場より2万円か3万円下げなきゃおかしいんじゃないか、と思った。だって、そんな有利な情状がぜんぜんない被告人も9万円なわけじゃん…。
 14時36分閉廷。

 16時から、7月15日に第1回を傍聴した「危険運転致傷」の審理(たぶん論告・弁論)があったが、眠くてたまらないうえ、連載原稿の締切り時期が来てるので、早々帰る。
 裁判所の門前に「裁判所前の男」の姿がなかった。バイクもなかった。朝は居て、誰かと話してたんだけど…。

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