小説『クロカミ』
ブログの更新、金曜、土曜、日曜、月曜と、4日連続サボってしまった。最高サボり記録?
通風発作がやっと治まったと思ったら、プリン体の結晶が今度は尿管にでき、血尿と激痛で入院してたのだ…というのはウソ。
ほんとは、頼まれた原稿が意外に多く(だって6ページなんだもん。ありがとございますぅ)、とりあえず金曜と指定された締切りに間に合わず、土曜はまだ余裕を持ってプールで15往復を泳いだりしてたのだが、日曜も間に合わず、月曜夜は別件の打ち合わせで新宿へ出かけ、火曜朝までに出せるのか!? という通常はあり得ない(笑)事情があり、ブログ記事を書いてるヒマがなかったのだ。
月曜は裁判所で、布川事件の再審開始決定が出たそうな(東京高裁)。
こうやって報道されると、当たり前のことが通った…つまり普通の針の穴を普通の糸が普通に通ったように思えるが、それは普通じゃなくて、普通は、ラクダが針の穴を通ったに等しいんだよね。布川事件だって、再審開始決定が出るまでは、ラクダが針の穴を通るより困難な闘い、努力を重ねていたのだ。検察は、まだ抵抗するかも。
「検察はメンツで引けないこともある」
取調べの検察官から、そんなセリフを聞いたという詳細なご報告をいただいてもいる。ま、検察内部の方なら、どなたも承知の常識だろうけど。
久々の夜の新宿(アルタ前!)は、原稿書きの仕事場と裁判所とを往復するばかりの私にとって、別世界だった。アメリカ映画に出てくる娼婦、のような若い女性ばかり。
でも、声を掛けられることはなかった。彼女らは娼婦ではなかったのか、娼婦だけども非番だったのか、私を客にしたくなかったか、たとえば、やたら値切りそうな面倒くさいオッサンだと見なした、とか。
嗚呼、思い出すのは青森の、雪の深夜だ。
「寒いわね。お兄さん、遊んでかない? サービスするわよ」
ショールを巻いた両の肩に、クロスさせた両の手をあて、雪の暗がりに佇(たたず)んでいた女性。40歳は優にこえてたろう。
「俺、カネないもん」
「いくらあるの?」
「5000円」
女性はぷいとそっぽを向き、雪のなかへ消えていった…。
新宿への往復の電車で、小説『クロカミ』を読了した。
前にも述べたが、私はね、今井恭平さんが小説を書けるのか、書いたとしても、冤罪や死刑を専門とするジャーナリストが書いた小説じゃ、小説としては、あんまり期待できないんじゃないの? と思ってたわけ。
ところが…! わりと最初のほうから、その予断は間違いらしいと気づき、最後のほうはもう、いったいどうなるんだか、何を言わんとしてるのか、1行1行を踏みしめるというか読みしめるというか。そして、最後の最後まで、結末がわからないのだった。
いやはや、お世辞抜きで、びっくらこいた、ですわ。こんなテイストの小説は、読んだことがない。あり得ないようなフィクションなのに、あり得ないフィクションとは感じない、不思議なリアル感、普通感。これは、いったい何なのか、今度ご本人に聞いてみよう。
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