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2008年8月 6日 (水)

ケータイのサイトで知り合った女性の援助で上京し

8月5日(火)

 午前2時過ぎまで、多くても2時間半しか寝ておらず、どうしようか悩んだのだが、ええい、今この時点ではまだつぶれるほど眠くはないから、朝一から出かけてしまえ、と裁判所へ。

 着いたのが10時の5分前。傍聴ノート及び手帳には、10時から傍聴予定の記載はナシ。1階の開廷表を見ようにも、学生風男女が占領してる。一か八か、南側の8階以上行きエレベータで8階へ行き、南側の簡裁826号法廷へ飛び込んでみよう、開いてなければ10時からの傍聴はあきらめて…。

 幸運にも開いており、10時から簡裁・1室2係(永瀨進裁判官)で「占有離脱物横領」の新件を傍聴。
 被告人(身柄、拘置所)は23歳。ごわごわの金髪(脱色か)。バラエティ番組に出ても違和感のない、お茶の間で可愛がられる、みたいな雰囲気。何やらお洒落なTシャツに、尻の割れ目の下辺りまでズリ下げたような、尻ポケットにフラップとボタン付きのジーンズ。勾留中ではベルトを使えないから、なおさらなんだろう。

 携帯電話の料金を月に20~30万、親に払わせたこと等からか親とケンカになり、ケータイのサイトで知り合った女性と暮らそうと、旅費を送ってもらって上京、就職先(警備会社)も世話してもらって面接へ行こうとしたが、場所がわからず、疲れたからと、氏名不詳者が遺留した他人の自転車(5000円相当)を自己の物として持ち去り、職質で逮捕。1週間後に釈放されたが、更生保護施設への入所を希望せず、女性のもとへ行き、もらった現金でネットカフェなどを泊まり歩き、文無しになってから4日間、コンビニで10回くらい万引きして食いつなぎ、公園で寝泊まりしていたが、また疲れたからと、前回と同様に自転車(7000円相当)を自己のものとし、また職質で発覚して逮捕…。
 上京するずっと前の2007年6月、窃盗(マンガ10冊万引き)で懲役1年、執行猶予3年の前科あり。窃盗の前歴5回。

 甲号証、母親からの電話聞き取りによれば、ずっと迷惑をかけられていた、またやったのか、死のうと何度考えたことか、しかし障害を持つ子がいて死ねなかった、盗むことを軽く考えている、私の財布からも盗んだ、もう面倒みきれない…。
 両親から見放されたのだそうだ。

 人定質問のときから、どうもおかしいなと思っていたら。
弁護人 「言葉が滑(なめ)らかに出ないこと、ありますね?」
被告人 「はい」
 緊張で声が小さいとか、若者ゆえに語彙が少ないとか、文法がデタラメで語尾が消え入る、とかいうのを超えて、どうも言葉が不自由(な場合がある)らしかった。学校ではイジメられていたという。 
裁判官 「被告人は、自分はどういう性格だと思いますか?」
 聴き取れたところを文字にすると…。
被告人 「馬鹿者で、抑えが効かないっていう…自分勝手に何でも考えて、自分で考えたことをそのままいくっていう…いいほうにいけばいーんだけど…」

 傍聴人としては、「ケータイのサイトで知り合った女性」って何歳くらい? 何やってる人? カネ持ってる風だけど何者? そんなふうに上京させるのは被告人が初めて? そのへんが、ものすごく気になるんだけど、それは占脱(せんだつ)で被告人を有罪にすることとは関係ないので、誰も、つか少なくとも傍聴人には分からないのだった。

 求刑は懲役1年。10時40分閉廷。
 この時期、裁判所は開廷が少ないのに、10代後半と思しき夏休みの男女がグループでたくさん来て、いつもと違う感じになる。この公判も、途中から9人ほど入ってきた…。
 私は10代の頃(中学2年の終わり頃から)、映画に狂ってたわけだが、もしも裁判傍聴の味を知ったら、もう完全に人生が狂ってたかもね。どんなふうに!?

 11時から東京地裁532号法廷で、7月15日に第1回を傍聴した「危険運転致傷(7月25日の第2回は傍聴できなかった)の、判決。

 判決は懲役3年、執行猶予5年。

第二百八条の二  アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。
 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。

 山口裁判官は、「すべて赤色表示のうちに通過できると判断したこと」を、酌むべき情状の1つに挙げていた。
 進行方向の信号が赤になった後、交差道路の信号が青になるまでに、数秒(多くは3秒)あるから、その間に交差点を抜けられると「判断」したことは、危険運転致死傷の良い情状になるのか…。
 ま、そのへんは、山口裁判官の独自の判断ってわけじゃなく、裁判官会議などで念入りに検討され、解説書も出てるんだろう、とは思うけど。
 とにかくこの山口裁判官の法廷は、判決期日でさえ、いつ“爆発”するかという緊迫感があるね。どこでどれくらい、狂ったように咬みつくか、予想がつかないところがあって、刺激に麻痺した傍聴マニア好み、かもしれない。私? 私はまだまだ純情ですよぅ。

 被告人は、実刑もあり得ると弁護人から言われていたのだろうか、証言台の前で起立中、両の拳を握りしめ、スーツの上着の裾を掴み、むずむず動かしていた。
 11時04分閉廷。

 同じ11時から、東京地裁・民事49部(中村也寸志・宮島文邦・中保秀隆裁判官)で、原告109人、被告は富士スピードウェイ(株)の「損害賠償」の第1回弁論があり、すぐそっちへ行けばよかったんだが、気がついたのは、もっと後だったのね。
 なもんで、今週の東京簡裁と東京高裁の予定をチェック。
 地下の書店(『裁判中毒』もあるよ!)で、本を2冊買う。

確認刑事政策・犯罪学用語250 Book 確認刑事政策・犯罪学用語250

著者:石川 正興,小野 正博,山口 昭夫
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 『確認刑事政策・犯罪学用語250』は、単なる法律用語辞典じゃなくて、「犯罪政策・犯罪学」の用語ってとこが、良い。ちょっとした空き時間に手軽に読めて、お勉強になりそう。

 11時30分から東京高裁・刑事10部(須田贒・横山泰造・片山康裁判官)805号法廷で、「強盗致傷」の判決。
 埼玉の民家の駐車場に、施錠されずに駐車してあった車を、車上荒らし。背後から抱え込んで捕まえようとした家人(亭主)を、振り回して転倒させ、馬乗りになって手拳で殴打し、全身打撲で加療約1週間の傷害を負わせたんだという。
 ところが被告人は、落ちていたビニール袋をの家の玄関に置こうとしただけ、などと真っ向否認してるのだった。
 判決は控訴棄却。当審における未決50日算入。訴訟費用不負担。

 被告人は見た目40代で、意志の固そうな感じ。言い渡しの間ずっと、顔と体を法壇へ向け、須田裁判長を見つめてるらしかった(目は見えないので「らしかった」)。
 須田裁判長が上訴権を告知すると、被告人が鋭く言った。
被告人 「相手(被害者夫婦)がウソ言ってます!」
裁判長 「裁判所はね、そういうのは認めないということです」
 3人の裁判官はすぐに立ち上がり、奥のドアへ去った。
被告人 「上告させてもらいます!」
 被告人は刑務官により再び手錠・腰縄をつけられ、弁護人に、
被告人 「じゃお願いします!」
 と言って去った。
 弁護人は、拙著『裁判中毒』の157ページ、「合意にもとづく“強姦”未遂」に出てくる、あの隻眼のお年寄りだった。薄青のワイシャツに、宝石のような深い青(黒に近い紺)のネクタイが決まってた。
 11時44分閉廷。

裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
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 1階へ降りると、外は黄色く暗くなり、土砂降り! 雷も鳴ってる! 雷雨だよ。下駄だから雨は平気だが、げっ、傘がない
 地下の通路から家裁の地下へ。
 ふらふら家裁の食堂のメニューを見ると、ラーメン380円、セットなら半炒飯が110円、通常サイズの炒飯が190円なんだね。半炒飯ラーメン490円って、昔、神保町でよく食った値段じゃないか。570円出せば普通の炒飯&ラーメン。うむむぅっ。

 誘惑を振り切って1階へ上がり、家裁の裏から、ひゃ~っとか叫びつつ弁護士会館の裏へ小走り。そして弁護士会館の地下へ。これがたぶん、裁判所から地下鉄への、もっとも濡れの少ないルートだろうと。

080805_12160001 地下鉄の駅を素通りし、合同庁舎5号館(厚労省など)の地下食堂で、またも中華定食Aをパスし、洋定食A、きょうはキャベツメンチカツで480円。画像の緑色の小鉢は、小松菜のおひたし。箸は、最初は箸で食べようと思ったのでトレイに載せたのだ。

 五穀米は、ご飯茶碗のと、洋食用の平たい皿のとあるところ、皿のを選び、スプーンとフォークで食べてみた。
 スプーンをナイフとして使い、フォークで刺せないものはスプーンで口に運ぶ、それがアジアの洋食の作法だ! 

 ここの食堂は広いのに、今日はメッチャ混雑してた。トレイを持って空席を探す職員が多数うろうろ。突然の雷雨のせいなんだろう。昼休みは庁舎を出て、よそで食事する職員が、どこの省庁でも、けっこういるのだ。歩いて行けるところだと、日比谷公園内の、松本楼のそばの、あの洒落たレストラン、メインディッシュ以外は食べ放題(とはそういうお洒落なレストランでは言わないか)のランチとか? 法曹会館の地下のレストランとか? あと、このへんではどこがあるんだろう。

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