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2008年8月13日 (水)

無免許で禅問答

8月12日(火)

 今日はぎりぎりまで悩んだの。なんとなく霞が関が遠く感じられて。警視庁と警察庁へ行く予定だって、キャンセルしてもいいわけだし。でも、ときどきころっと忘れてすっぽかす身が、開示文書の準備を急がせといて、さくっとキャンセルでは、人間として如何なものか、と出かけることに。
 今日は初めて、名古屋高裁へオービス事件を傍聴に行ったとき買った下駄ではなく、仙台高裁へオービス事件を傍聴に行ったとき買った下駄で、裁判所へ。
 両方とも、3千数百円なのに、じつに素晴らしい下駄だ。こんなの、この値段では東京では絶対に買えない。諸君、地方へ行ったら下駄を買うべし!

clip 13時30分から東京地裁・刑事18部(菱田泰信裁判官)521号法廷(傍聴席20席)で、「道路交通法違反、公務執行妨害」の新件。
 右後ろの1島(5席)に、ずらっと白い紙。被害者・遺族のある事件じゃないはずだし、たとえあっても、後ろの席はおかしい、何だろ、と首をひねってたら、子ども2人を含む5人連れの傍聴人のために、廷吏が席を取っておいたのだった。あそっか、この時期、早々と満席になることもあるから、か。気が利くね。
 その時点(13時20分)で、傍聴人はその5人と、私と、単独の男性が2人、計8人。最終的には10数人になった。

 被告人は身柄(拘置所)。21歳。介護士。
 2004年に原付免許を取得したが、速度違反3回により“初心取消”(初心運転者講習制度による免許の取消)に。初心取消に欠格期間はなく、すぐまた原付免許を取ればいいのに、原付は法定速度が30キロですぐ速度違反取締りの餌食になるので、その後は免許を取得しないまま2007年11月、普通自二(250ccスクーター)を購入。訪問介護や買い物などでほぼ毎日運転。
 そして2008年6月、友人を後ろに同乗させて八王子の温泉へ行くなどした帰り、亀有駅前の交番前の警察官(巡査部長)により、一方通行の逆送(被告人は全く気づかず)を現認され、停止を求められて停止。免許証の提示を求められ、無免許の発覚を恐れて逃走しようと企てて急発進させ、巡査部長に接触させて転倒させ(スクーターも被告人自身も転倒)、もって公務の執行を妨害した…と。

 この裁判の圧巻は、菱田裁判官からの被告人質問。
裁判官 「逃げてどうなるの。ナンバーわかってるし、友だち残してるし。何にも考えず、その場で思いついたことだけで行動してる」
被告人 「…………」
裁判官 「なんであなた、運転しちゃいけないのかな」
 この質問に対し、被告人がどう答えても、「なんで?」「なんで?」「だからなんで?」と問うのだった。被告人には、終わりのない禅問答のようだったろう。
 スピード違反でも飲酒運転でも、「なぜそれが禁止されているのか」と問われることはよくあり、スピードや飲酒なら答えやすいが(もちろんそれでも答えられない被告人はいるが)、無免許では答に詰まる被告人は少なくない。
 無免許の禅問答で悟りを得るためには、免許制度にはじつは交通安全協会等へカネを流すための装置という面もあることに、考え至らなければならないだろう…。
 そのへん、『ラジオライフ』の連載で書こうかな。

080812_17110001  求刑は懲役1年。次回判決。
 枠を21分オーバーして14時51分閉廷。
 途中、ボールペンのインクが切れてしまった。鞄を探すと、別のペンの替え芯ばかりが大量に出てきた。なんでこんなに入れてるんだ!! あんたは行商人かっつーの(怒)。だから鞄が重いんだよ。

 すぐに次の被告人(身柄)が入ってきた。チラ見した限りでは「アンジャッシュ」の「コジマ」さんにちょと似てる? そして、ヤクザのような芸能人のような、そっち方面でビシッとキメた、オヤジ的には「うっわぁ!」な若い男女が傍聴席へ数人。私もいつかあんなふうにキメてみたいもんだ。外の開廷表を見ると、次は14時30分からの予定で「麻薬及び向精神薬取締法違反」の新件。

restaurant 少し気になったが、アレもコレもと欲張っちゃいけない、久しぶりに地下の藪伊豆へ。かけそば大盛り290円。
 残った汁に、そば湯を入れて飲むと、旨いじゃん。

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clip 15時30分から東京地裁・刑事13部(佐藤晋一郎裁判官)510号法廷で、「名誉毀損」の判決。
 15時21分、すでに傍聴席には20人以上いた(広い法廷)。あとから続々とやってきたが、満席にはならなかった。学生・生徒さんの多くは、墓参りに帰省したか、盆休みを取れた保護者といっしょに家族旅行へ出かけたのかな。

 被告人は在宅(保釈?)。黒いズボンに白い半袖シャツ。ネクタイなし。鼻筋が通り、口元きりり、目付き鋭く、意志の強さを感じさせる。
裁判官 「主文。被告人を懲役1年に処する。未決勾留日数中30日をその刑に算入する…」
 うわ、実刑か、と思ったら違った。
裁判官 「…この裁判確定の日から4年間、その刑の執行を猶予する」

 郵便局の職員(社員?)だった頃、同じ郵便局に勤務していた被害者Bに恋愛感情を持ち、しかし拒絶され、局長Aから注意され、その後、「Bは淫らな女だ。局長Aとの淫らな関係を絶対に許すな」とマジックペンで郵便局のどこかに書いたり、「私AはBと淫らな肉体関係を続けている」旨を書いた紙を掲示板に2枚貼付したり、「毎夜激しいセックスは止めろ。Bは売春行為を止めろ。お客さんから預かったカネを横領するのは止めろ」旨をどこかに書いたり、計5回にわたり名誉を毀損する行為を行ったのだという。前科なし。

 判決の言い渡しも短い説示も終わってから、こんなふうなやりとりがあった。
被告人 「すみません、ちょっとよろしいですか」
裁判官 「……(はぁ?)」
被告人 「深くお詫びします。真摯に反省しております」
裁判官 「とくに(裁判の)記録に取りませんけど」
被告人 「えぇ、伝えたかったのです」
 15時38分閉廷。

P1020651 book 警察庁へ行き、「確認標章取付状況(2006年6月~12月)(取付主体別、車種別)」と、「行政不服申立事件調(2007年中)」の開示を受ける。
 後者(画像)を見てびっくり。「公安委員会が行う処分に関するもの」の「当期中の発生事件数」2985件のうち、なんと2044件までが「放置違反金納付命令」ではないか! 2006年中は、1346件中331件だったのに。マニア的にはスクープじゃね?

 続いて警視庁へ行き、「株式会社ウスクラ」と「有限会社ハナブサレッカー」と「有限会社杉並レッカー」と「今井商事株式会社」と「大倉自動車工業株式会社」と「幸伸株式会社」の、今年4月1日契約分の「違法駐車車両移動業務年間単価契約」の契約書・仕様書の開示を受ける。ん…? って感じ。それ以降の契約分も調べてみなければ。

banana 民事の開廷表のマニア氏によると、昨日の民事の開廷表は、じつは正しくは2枚ではなく、民事8部のが1枚、家裁の建物のほうにあったので、計3枚だという。おお~。
 ちなみに今日は、こっちの建物のほうは4枚だったね。
 ちなみに警察庁へ行ったついでに、地下の文具店でボールペンの芯を3本買った。ここは1割引きなのだ。自販機の飲料も裁判所より安い。役人優遇だと週刊誌では叩かれてるようだが、そのおこぼれを得て喜んでる私みたいな民間人は…。

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