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2008年8月20日 (水)

再犯を増やす司法改革?

8月19日(火)

 嗚呼、こんなことでいいのか、と思いつつ今日も朝から裁判所へ。

clip 特段なにもないだろうけど念のため、9時50分から東京地裁521号法廷(菱田泰信裁判官)で、8月12日に第1回を傍聴した「道路交通法違反(無免許)・公務執行妨害の判決。
 特段なにもなく、懲役1年、執行猶予3年。訴訟費用不負担は「ほぅ」という気がしたけど。

clip 同じ法廷で10時から、「道路交通法違反」の新件。これも無免許。前科6犯のうち5犯は無免許で、2004年8月に懲役4月、執行猶予3年の判決を受けてるそうだ。
 原則として、猶予期間が終わって5年間は、執行猶予がつかないところ、被告人(47歳、自営業)は、仕事では一切運転していなかったのに、“知り合いの居酒屋”から殺虫剤を買ってくれと頼まれ、必要もないのに車を借りてドラッグストアへ行き、事もあろうに携帯電話を使用してパトカーに停められ、無免許が発覚したんだという。
 自営業者の無免許は多く、しかも、携帯電話やシートベルト不装着を現認されて…というのが多い。捕まらないよう、おとなしく走るならまだしも、どうして?

 菱田裁判官は、上記無免許・公妨の第1回公判と同じく、なぜ無免許は法律で禁止されているのかと、長々問い詰め、説教してた。こりゃあ、交通ジャーナリストたる私としては、いっぺん雑誌で詳述しなきゃね。『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』でもちらっと触れたけども。

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 求刑は懲役6月。糾問・説教が長かったので9分オーバーし、11時09分閉廷。
 一般に、長々と糾問・説教するときは執行猶予、といえる。

flair 11時から地裁412号法廷で「売春防止法違反」の新件があったが、9分過ぎてるし、夏休みのこの時期、どうせぎっしり満席だろうと見向きもせず、さてもう帰ろうか。のんびり一服してから、念のため開廷表を見たら、簡裁534号法廷で11時30分から「窃盗」の新件があった。即決裁判手続きなんだろう。
 そうだ、今日の裁判所全体のアレからして、阿曽山大噴火さんが傍聴してるんじゃないかな、この予想は当たるか外れるか、ドアの覗き窓から見て来よう、と5階へ。←バカだね~(笑)。

clip 予想は当たった。傍聴人は他に2人だけ。すでに始まっており被告人質問の最中だが、ま、ちょっと見ていこうかと傍聴席へ。
 どうやら、新宿歌舞伎町のゲームセンターでの、バッグの置き引きのようだった。現金がなかったのでバッグはトイレに捨てたんだという。
 普通は、起訴前と起訴後で2カ月ほど勾留され、被害者への謝罪と弁償の意志を示して執行猶予を求めるのだが、例の「司法改革」の1つとして始まった即決裁判手続きだと、身柄拘束は短く(本件は「25日くらい」)、判決は執行猶予付きと決まってる。
 それでかどうか、被告人(25歳。身柄、留置場。茶パツのロン毛で、パッとしない若者。ま、シチュエーションのせいもあるだろう)は、留置場では本を読んだり、特になにもしてなかったと述べ、謝罪の手紙を送る(書く)こともなく、被害弁償するとも言わないのだった。
 そこを武内晃裁判官(刑事2室1係)は、長々と大声で一方的に説教し、とうとう、
被告人 「…被害者の方に…謝罪し…弁償します…」
 と言わせた。
 ところが最終弁論で、
弁護人 「被害品は被害者に還付されており、被害回復しております」
 と言うのだった。
 武内裁判官は、「鞄、トイレに突っ込まれて使えないでしょ!」と言ってたが…。
 ま、なんであれ、即決裁判手続きは、直ちに執行猶予付き判決を言い渡す。懲役1年、執行猶予3年、訴訟費用は不負担。説教が長かった(10分間かかった)ので、12時04分閉廷。早いときは15分かからない。

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 交通違反の略式手続き(三者即決)は、交通違反の再犯に、少なからず役立ってると思う。略式なんてものがなければ、再犯は(そして交通事故も)もう少し抑えられてるんだろうと思う。でも、そっちよりは、迅速・簡便処理の“利”を選択したわけだ。
 即決裁判手続きも、窃盗や覚せい剤の再犯に、少なからず役立つことになるんじゃないか。でも、迅速・簡便処理の“利”を選択したわけだ、「司法改革」として。
 即決裁判手続きにより、再犯は増えるか減るか。さぁどっち? と問われれば、増えると答えるしかないだろう。

080819_12210001 restaurant 合同庁舎5号館(厚労省など)の地下で、本日初めて、とうとう中華定食A(480円)! 鶏肉のふくめ煮といったかな、名前は忘れたけど、鶏の唐揚げと大根と人参としいたけの煮物で、鶏は箸でほろほろ崩れるほど煮込まれてる。小鉢の緑色のはグリーンアスパラ。ご飯は発芽玄米かな。
 これは旨かったな~。大満足。
 13時30分からの「証券取引法違反」の、傍聴券抽選の締切りがそろそろかと思われたが、裁判所へは戻らず、とっと帰る。私はそういうのには興味がないのだ。
 ただ、20日付け朝日新聞の記事に、こんな部分がある。

 弁護団によると、元代表は一審の実刑判決に対し、「結論があってロジックがついてきた。これって判決なの?」と今でも強い不満を持っているという。

 結論(有罪)があってロジック(判決理由)がついてくる…これは、オービスの否認事件でよく感じる。起訴された時点で有罪であり、紙の上でもっともらしい「ロジック」をつくるのが裁判所の仕事…多くの冤罪事件はそうじゃないのかな。

sun あまりにも天気が良く、帰ってコミセンのプールで、今日も15往復。泳いでから広い公園のベンチで、ごろり横になり、雲や町並みを眺めて一服。幸せ~。
 嗚呼、のんびり雲を眺めさせ、夕暮れ時には夕日を、夜には満天の星を見上げさせれば、犯罪親和性は溶け去り、服役囚はみな更生するんじゃないか、とか夢想してみたり…。

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