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2008年8月12日 (火)

強制わいせつと集団強姦を連続で

8月11日(月) その2

clip 13時10分から東京高裁・刑事11部(池田耕平・足立勉・金子大作裁判官)715号法廷で、「強制わいせつ」の審理。
 10分ほど前に法廷のドアが開くと、たちまち20席ほど埋まった。あとからあとから人がきて、かなり埋まった。

 被告人はスーツとネクタイの、見た目60歳くらいの男性。どっちかといえばハンサム風、かな。昔の日本映画に出てきそうな、良い感じ。
 これ、小学校の教頭先生(?)が、東武伊勢崎線の新越谷駅前で深夜、女性の胸を触るなどしたとして、昨年10月にさいたま地裁で懲役1年6月の実刑判決を受けた事件なのだ。私はよく知らないが、マスコミも世間も大喜びで叩いたんじゃないのかな。
 弁護人は4人、うち1人は山下幸夫弁護士だった。

裁判長 「今日は弁護人の弁論ということで…これを陳述ということで、どうされましょうか?」
 陳述したことにして、書面を提出するだけにするか、それとも…という意味だ。
弁護人 「陳述を…要旨ということで」
 口頭で要旨を陳述することになった。

 いや~、聞けてよかった。被告人は、帰宅後バスで出かけ、キャバクラのような店をハシゴするのが楽しみだったのかな? 私も女房殿がカネをくれればそんなことしてみたい。でも、交通違反と裁判傍聴とお役所の職員食堂にしか私は興味がなく、キャバクラへ行っても、つまんないんだけどね。ま、「前の彼氏が覚せい剤でパクられたよ」といった話は出ることがあるけども。

 って、そんなことはどうでもいいとして、当夜の、被告人が主張する、裏付けのある行動経路と、警察・検察側が主張する、裏付けのない行動経路は、完全に矛楯し、被告人が本件犯行を行うことは不可能だと弁護人は言うんだよね。
 当夜の110番通報の時刻が、大いに食い違っていて、にもかかわらず、検察官は自分が主張する時刻を裏付けるものを一切出さないんだそうだ。ンなバカな!
 被害女性の供述も、重要な部分で二転三転するのだという。
 「警察は客観的事実を捜査していない」とも弁護人は述べていた。先日、破棄自判で逆転無罪となったスリ未遂と同じじゃん。
 しかし、警察が逮捕した“犯人”が小学校の教頭先生(?)なら、その部分だけでマスコミや世間は大喜び…という構図だろうか。真実がどうであるかには関係なく、確かにそういう構図はあるだろう。

 弁護人(主任弁護人?)が弁論する間、検察官(開廷表によれば杉本秀敏さん)は、興味なさそうに、そっくり返ったり、壁の時計を見上げたり、「こんなもん有罪(控訴棄却)に決まってらぁ」感を大いにアピール…してるように見えた。
 13時52分閉廷。次回判決。

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clip 同じ法廷、同じ構成で、14時00分から「集団強姦」。産経ニュースで「【法廷から】幼なじみが集団暴行」と報じられてる、「男性被告」のほうの控訴審第1回だ。原判決は、ネットで拾えるところによると、懲役5年、未決90日算入(未確認)。
 私はそういうのは普段は傍聴しないのだが、時間がちょうど続いたし、他に傍聴したいものもなく、数分か、せいぜい15分程度で終わるだろうと思ったので。
 傍聴人が少し出て行き、さらに入り、再びほぼ満席になった。

P1020113b  被告人は身柄(拘置所)で、大柄な太めの若者。20歳になったばかりなんだという。歩き方が、いかにもちんぴら風のよたよた歩き。背を伸ばしてすたすた歩いたら人生が一変するだろうに、と思った。
 左右の手の甲に小さな刺青があり、左手薬指には指輪のような刺青があった。
※ 画像は本文の事件とは関係ありません。

 母親の証人尋問と、被告人質問が行われた。
 それによると、被告人(当人によると犯行時の体重は86キログラム)は一審では、被害女性(同50キログラム少々)をベッドに押し倒していない、倒れた女性の腰の辺りにまたがってないと、否認していたようだ。
 ところが、懲役5年の実刑判決を受けて10日後(?)に控訴し、控訴審では自白に転じ、反省・悔悟の弁を…。その理由を、裁判官は3人して頻(しき)りに問うた。
 被告人は、被害女性の調書等を読んでよくふり返ると、否認は自分の勝手な主観的な言い分にすぎず、客観的には一審判決が認めたとおりのことがあったと認識するに至った、という趣旨のことを述べるのだが、そのように認識するに至ったのは、一審での被害女性の証言(被告人が否認するから証言を強いられることになった)のあとか、最終弁論から判決に至るまでの間においてはどうだったのか、といった辺りを、裁判官は頻りに問うた。
 被告人は、暗記してきたように同じ供述をくり返すばかり。何度問うても深いところへは入っていかないのだった。深いことは考えない(考えられない)生き方をしてきた、のかもしれないし、一審での被告人の主張と、一審判決が認定した事実と、真実と、じつは全部違うってこともあるのかもしれないが、なんであれ裁判的には、「明白に事実に反する自分勝手な否認が通じないとわかり、執行猶予がほしくて自白に転じたにすぎず、だから合理的な説明ができない」とされかねない状況。

 とはいえ、母親(片親なので甘やかして育てたことが原因、と証言していた)と被告人の婚約者とが、それぞれ週に2~3回面会に来ているそうだし、母親とその婚約者とで立て替えて200万円の示談金を支払い、今後は被告人が働いて(働き先は決まっている)月に6万円ずつ50回、計300万円を支払う予定になっており(示談額は合計500万円)、被害者の被害感情もそれなりにやわらいできていることがうかがえるので、控訴棄却ってことはないだろう。
 原判決破棄…その先がどうなるのか。自白に転じた合理的な説明ができれば、内省を深めて心底反省・悔悟したことになり、執行猶予もあっただろうに…。と傍聴人は傍聴席で勝手にナマイキなことを思うのだった。
 14時53分閉廷。次回判決。
 そうそう、検察官は被告人質問で、薄笑いを浮かべて傍聴席を見回し、被告人をバカにしてるぞ感をアピールしてた、ように見えた。

sleepy 15時から同じ法廷で「業務上過失致死、道路交通法違反」の審理。罪名からすると、たぶんひき逃げ死亡事故。私の専門方面であり、こっちこそ傍聴しなければ…なのだが、今日は午前0時前後にせいぜい1時間半しか寝てないのに、ここまでまったく居眠りしておらず、こういうときは、つぶれるときは一気につぶれるぞ、危ないぞと、霞が関から脱出…。

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