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2008年8月30日 (土)

パークパク、キュッキュと女の子は歌い続け

8月29日(金)

 これで今週も月~金、毎日“出勤”だな、嗚呼、と嘆きながら裁判所へ…。

clip 13時20分から、東京簡裁534号法廷(八木澤秀司裁判官)で、8月22日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」の判決。
 青森県内の東北縦貫道、八戸線での、車載レーダによる43キロ超過(測定値113キロ)の事件だ。傍聴人は見事に私1人。やっぱこういうのが良いよ私は。
 求刑どおり、つか略式命令の金額と同じ、判決は罰金6万円、訴訟費用は不負担。

 制限70キロと(つまり指定最高速度を)知らず100キロ(つまり法定最高速度)と思っていた、という主張に対しては、100キロを超えているとの認識はあり、したがって速度違反の故意の成立を妨げない、とされた。専門書でも解説されてるとおりだ。

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 ただねぇ、専門書でも、「指定最高速度を知らず、法定最高速度を超えない速度で走っていた」というケースをどうするかは、はっきりとは出てこない。
 「流れに沿って走っていた」と不服を言う運転者も、たとえば指定最高速度が50キロで流れが70キロのところ、90キロで走って捕まったとか、そういうのが多いんだよね…。

 制限70キロは現状に合ってない、という主張に対しては、それは速度違反を正当化する理由にならない、だった。
 ま、そりゃそうだろうけど、私としては、被告人が納得できる説明があるんじゃないかと。それは別の機会に。
 13時32分閉廷。

restaurant 2分オーバーしたのでは、13時30分からの別の法廷の新件はもうダメ。腹へった。今日は家裁(&簡裁民事)の地下でラーメンを。と、地下の秘密の通路を下って行ったところ、なんともう、カレーほか一部のメニューしかやってないではないか。早すぎ!
 しょーがないので、狭い階段を上って地上へ出て、くねくね曲がって元の裁判所ビルへ。地下の藪伊豆で、かけそば大盛り290円。
 帰る前に、あと1件、短いのを傍聴していこうかと8階へ…。

clip 14時から東京高裁・刑事4部(門野博裁判長)803号法廷で、「業務上過失致死」の判決。
 2007年6月12日から、いわゆる交通事故は「業務上過失致死傷」ではなく「自動車運転過失致死傷」で扱われることになった。「業過致死」ってことは、事故発生がそれ以前で、起訴が遅れたか、争いがあって裁判が長引いたか、またはその両方か…。
 ところが、そうじゃなかった。「交通関係業過」ではない「業過致死」だった。

 群馬県内の工場敷地内で、高さ256㎝、幅・奥行きともに71㎝、重さ1.2t(1.4t?)の何か(以下「荷物」としておこう。高価なものらしい)を、被告人がフォークリフトを使って運搬し何かに積載するに当たり、不安定ゆえベルトで固定しなければならないのに、時間が遅れていたので固定せず、部下である被害者(28歳?)に手で押さえさせただけで運搬しようとした。その際、荷物がぐらっときて、被害者は転倒を防ごうとし、動転した被告人はフォークの操作を誤り、爪を下げるところ上昇させ、落下を勢いづけて被害者の上に落下させ、さらに動転した被告人は、周囲に大勢いた同僚らに助けを求めることをせず、フォークで荷物を持ち上げようとして失敗、荷物を被害者の体の上に再度落下させ、被害者は大腿骨骨折、骨盤骨折などによる出血性ショックで翌日死亡…というふうな事件だった。

 控訴の趣意は量刑不当。禁錮1年6月は重すぎて不当だから執行猶予を、と。
 その理由は、被害者にも荷物をベルトで固定する義務があった、荷物が転倒しそうになったとき被害者が転倒方向に回り込んで荷物を支えようとしたのだから、本件被害は被害者が自ら招いたものともいえる…。
 門野裁判長は、それらをすべて退け、控訴棄却とした。

 被害者には、妻と幼い子があったそうだ。検察官席に近いほうの傍聴席に、喪服の若い女性と、おそらく学齢前の可愛い女の子がいた。女性は胸の前に遺影を抱いていた。
 被告人は、最初、被告人席から証言台の前へ行くとき、歩きながら、おおよそその方向へ軽く頭を下げた。言い渡しが終わると、背を向けたまま去った。

 遺族はなかなか法廷から出て来なかったが、私が8階でもたもたしてたもんだから、エレベータでいっしょになった。女の子は、とても可愛くて、「パークパク、キュッキュ」と何かの歌を、可愛い笑顔と声で無邪気に歌い続けていた…。

 夏休みももう終わり。来週は開廷がぐっと増える。

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