しゃべり続ける弁護人
10月22日(水) その
裁判所で久しぶりに例の娘さんに遭ったょ。「自動車運転過失致死」を傍聴して、嫌~な気分になったという。わかる。
でも、たぶん、どんな事件のどんな部分に嫌~な気分を感じるか、感じないか、人によって微妙に違うんじゃないかと思う。「嫌~な気分」に何か名前を与えると、そのへんの解明が飛躍的に深まるのかもしれない…。
13時10分から、高裁715号法廷(池田耕平裁判長)で「道路交通法違反」の判決。
被告人(身柄)は、見た目60歳くらいか。黒のジャケットに黒のタートルに黒のズボン。容貌は、修羅場を経験してきた風。足下だけが拘置所の茶色のサンダル。
弁護人は、初めて見る弁護士。お年寄り。
ま~、この弁護人が、裁判官が登壇する前のシーンとした法廷で、主に検察官に対し、しゃべるしゃべる。いわく、被告人は中堅の暴力団の幹部だったがマジメに生きてきた、小さい子どもがいるんで何分よろしく、自分は、特捜の検事だった■■の親友で…秋田のほうに田沢湖というのがあって、その奥の、放射能が出る、何でもガンに効くって温泉があって、シンカワといったか…
そりゃ玉川温泉ですね。私も行ったことあるです。
裁判官3人が、2分遅れて13時12分に登壇。
それから刑務官が被告人の手錠・腰縄を解くわけだが、左手の手錠がなかなか外れない。カチャカチャかちゃかちゃ…。え~っ、困るんですけど。私はそわそわ。
しかも、弁護人は再開を申請し、書証1通(朝FAXで送ってあったらしい!)、ま、それは補充書面ということで提出することになり、なんと被告人質問を求めた。
被告人質問は6分間にもわたり、その間、被告人が、「はい」と数回、合計10秒間ほど答えるのを除いて、すべて弁護人がしゃべってた。
補充書面と被告人質問を採用するまでのやり取りも含め、なかなかに興味深い内容だったが、省略。
1分休廷して、判決。
控訴棄却。やっと中身がわかった。全く運転免許を取得したことのない、無免許運転なのだった。無免許と、無免許を含む罪だけで、懲役2回、罰金3回の前科があるんだという。原判決は、懲役6月。
そこまで聞いて、13時28分、もうダメだ、私はそっと退出…。
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