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2008年10月 8日 (水)

いいの、やったと認めたの

10月7日(火)

 今日のメインは15時からのレーダ事件。しかしそれだけのために裁判所まで出かけるのも、もったいない。そういえば今日は10時から、ちょっと興味ある事件がぱらぱら散ってるので…と言い訳して、嗚呼、朝から裁判所へ。
 帰って傍聴ノートを整理したら、嗚呼、もうこんな時刻。
 今日のブログ、私の備忘録としてだけ、最短距離で書くよ!

080808_11080001 clip 10時から「脅迫」の新件。西連寺義和裁判官。
 ネットは無関係。元暴力団員、65歳、前科17犯。出所してから生活保護を受けつつガンで入院。外泊許可を取って知人と酒を飲みに。その帰り、タクシーに乗り、「××まで800円で行け」「じゃあ1000円で行け」などと言い、踏切で停止中、タバコを吸いだし、客に喫煙させたと会社にバレたらヤバイ運転手が注意したところ、「俺は刑務所行ったことがあるんだ。殺すぞ」などと語気鋭く申し向け…。
 若い頃から正業に就いたことはなく、ほんとにもうブラブラブラブラしてきた、頭、だいぶメゲてるから、カーッとなると分からん、あとは刑務所で死ぬのを待つだけ、今日は一発、即決してくださいよ、などと…。
 求刑は懲役1年6月。
 こう言っちゃなんだけど、ウソっぽい反省をだらだら、あるいは流れるように述べる被告人より、よっぽど気持ち良い、と感じる私も頭、メゲてる? お前はハゲてる…ほっとけ!
※ 画像は本文とは関係ないっス。

clip 11時から「公然わいせつ・器物損壊」の審理。佐藤晋一郎裁判官。
 陰茎を露出して何を壊したんだ? それだけ知りたくて傍聴。
 今日の期日は追起訴だったのに、追起訴はなくなったと、結審まで。
 えっ、これが被告人? と驚いた。服装のセンスが良く、髪型もキマってて、ほんと味のあるハンサム。22歳。こんな犯罪と一番遠いところに居そうなのに!
 深夜に体力作りのマラソン中、若い女性のあとをつけて行き、マンションのエレベータ内で自己の陰茎を取り出して手淫を開始し、射精して精液を女性のスパッツにかけたんだという。
 「器物損壊の財産的損害(+α?)」を賠償したと弁護人が言っており、スパッツの他に財産的なものは登場しなかったから、精液で衣服を汚したのが「器物損壊」なんだろう。
 示談の努力、深い反省・悔悟とともに、日が暮れてからのマラソンはしないと誓うことが必要だろうに、被告人は「なるべく…」としか言わなかった。
 あと、迷惑をかけた相手として、家族や被害者と並べて「バンドのメンバー」という語を何度も言ったのが印象に残った。夢を追いかけてるのだそうだ。
 追起訴がなくなったのは、親が示談を成立させたからだそうだ。
 求刑は懲役1年6月。

restaurant 地下の食堂でA定食、460円。今日は牛肉とごぼうの卵とじ。旨かった~。高裁・刑事12部の長岡哲次裁判官と、目が合ったような…。
 一般待合室で某事件の記録を読むうち13時となり…。

clip 13時10分から高裁のほうで「殺人」の判決。須田贒裁判長。←「贒」の文字、拡大して見て下さいね。
 これは報道された事件。弁護人は、拙著『裁判中毒』の「合意にもとづく“強姦”未遂」に出てくる、隻眼のお年寄り。あの人は国選をよく請けてるね~。

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 原判決破棄、懲役12年、原審における未決250日算入(原判決破棄なので、控訴審における未決勾留期間は全部、法定算入)。原判決は不明。
 控訴の論旨は事実誤認。しかし須田裁判長は、ぜんぶ退けてた。
 終わって再び手錠・腰縄を付けられるとき、被告人が言った。
「俺はぜんぜんやってないですよ!」
 須田裁判長は、立ち上がってニコニコと言った。
「いいの、(裁判所は)やったと認めたの」
 おお~! 私は常々、原則として裁判とは、真実など分かりっこない中で、検察官提出の書面上、有罪にできれば有罪にし、犯罪を処理して国家の秩序に資する、そういう約束の上に成り立ってるものであり、認定が真実と違っていても、文句を言わず従うのが社会のルール…のようだと思っていたが、やっぱりそうなんだ~、という思いを深くした。
 言っとくけど、「そういう裁判制度は許せない!」とか弾かれたように糾弾するのは如何なものか。現実を冷静に直視した先に、「無罪は無罪に」があるんだと思う。

clip 13時30分から簡裁のほうで「自動車運転過失傷害」の新件。永瀨進裁判官。
 簡裁にこれが出てくるってことは否認のはず、と13時36分から傍聴。
 タクシー(被告人)と自動二輪との交差点での事故(自二が全治約10日間)で、互いに自分のほうの信号が青だったと言ってるらしい。
 永瀨裁判官は地裁へ移送せず、次回は警察官2人を尋問することに。
 どこかでピヨピヨ音がする、誰かの携帯電話? 何の電子機器? と思ったら被告人の補聴器だった。

clip 14時30分から高裁の別の法廷で、「強制わいせつ」。安廣文夫裁判長。
 6月27日に懲役2年10月の実刑判決を受けた、元大学総長の控訴審第1回だ。
 保釈されてスーツに身を固めた被告人は、一審のときとはだいぶ印象が違って見えた。髪もきれいに整えていたし。ただ、やはりだいぶ痩せたのか、スーツがおそろしくぶかぶかだった。
 弁護人は交代したようで、今日は5人もいた。2人はキャラの立った美女。
 原審後、被害女性の1人と800万円で示談成立。被害弁償の総額は、供託分も含めて約4300万円だという!
 これ以上ない情状弁護、といえるんじゃなかろうか。15時07分閉廷。

clip 急ぎ、さっき「殺人」を傍聴した高裁の法廷へ。15時からの、「道路交通法違反」の審理へ。
 15時9分頃に入ると、検察官が弁論をやってるところだった。
 次回判決は20分間の予定。長めだ。ま、それだけかけて理屈を並べないと控訴棄却にしにくいってことだろう。私は須田さんはなんとなく好きなんだけど…被告人に無実の証拠などあるはずがない中で、メーカー社員と警察官の言い分を鵜呑みにするのが「確立された採証法則」というのは、残念ながら哀れだと思う、ほんと残念だ。
 15時19分閉廷。

clip 15時20分から同じ法廷で「強盗強姦、傷害、窃盗、強盗、集団強姦」の判決。これも弁護人はあの隻眼のお年寄りだった。
 被告人(身柄、拘置所)は、ちょと小柄な若い男。逮捕時の報道では「上伊那郡に住む無職少年(19)」とされてる。
 ま~、埼玉と長野で、強盗、強姦三昧というか。コンビニ強盗で捕まった共犯の22歳「作業員」というのは、以前被告人とモメた男性で、その男性に対し、被告人は主犯格の22歳「無職」といっしょに山中の展望台で暴行を加え、右眼窩、尾骨骨折で全治約1カ月の重傷を負わせたんだという。畏怖しているその男性を仲間に加え、金属バットなどを万引きして準備、最初はパチンコ店の強盗を企てたが、コンビニのほうが手っ取り早いと、コンビニにしたんだそうだ。それで、その男性だけが逃げ遅れて、まず捕まったわけだ。
 「酌量の余地は全くない」の「全く」のところに須田さんは力を込めてた。
 窃盗等で少年院に送致されたときに、主犯格の22歳「無職」と知り合い、仮退院後、「強盗するので運転してくれ」と頼まれたんだそうだ。両親が離婚し、家庭教育、学校教育をほとんど受けなかったという経緯もあるんだそうだ。
 控訴の論旨は、原判決の懲役16年は重すぎて不当。で、判決は、控訴棄却、未決50日算入。
 15時31分閉廷。

clip 今日は、霞っ子クラブのユキさんが追いかけてた架空請求詐欺殺人事件の控訴審の審理(13時30分から)が101号法廷であり、傍聴券ではないと、昼間、職員氏から聞いていた。
 まだやってたら、たまにはそういうのもちらっと見ていくか、と101号法廷へ。まだやってたので、傍聴席の隅っこへ。
 しかし、ちらっと見たのでは何もわからない。でも、ちらっとも見ないよりはマシだろう、とか思ううち、眠りの底に引き込まれてしまい…。

cafe 終わって、ユキさんとちょっとお茶。彼女は、私がよく傍聴する1時間程度で終わる裁判は、傍聴した気がしないという。私は、3時間以上も続く被告人質問なんて耐えられない、弁護人からの質問が(自白事件で)15分を超えただけで「長すぎっ!」と文句顔になってしまう。同じ傍聴人でも、こうも違うものか。お互い、異世界の奇人を見るように、ってそこまでじゃないと思うけど(笑)。

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 明日、裁判所へ行こうかどうしようか、本気で悩んでる。どうしよう、もう寝よう…。

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追記: 今日午前、裁判所のそばで、「全裸で1時間40分…外国人観光客、皇居の堀で泳ぐ」というトンでもないことがあったそうな。うわ~! 
 これ、公然わいせつ? 「警察官にレンガで襲いかかったり」というだけで、公務執行妨害の構成要件に該当するはず。
 でも、どう処理するんだろう。厳重説諭で不送致…。急ぎ略式で処理…。あまりに悪質だからと公判請求…。しかし即決裁判手続きで…。どうするんだろう。

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刑事/色情犯」カテゴリの記事

コメント

似たようなことを仰っているブログを発見したので
リンクを貼っておきますね~note

http://sky.ap.teacup.com/takitaro/691.html

名前追記 様

 ありがとね~。

 処罰するかどうか、行政(警察も検察も行政機関)が決める、法律をどうにでも使って、処罰したいときは、起訴して有罪にしてもらう、そういう図式を感じさせますね。
 そういう図式が良いか悪いかは別として、この国の法律とか法治とかいうのはそういうものだと、国民は知ってるのかな? 私は傍聴を重ねるまで気づきもしなかった…。

秦野真弓 様

>もっと、思いやりや・優しさがあれば、「恐ろしい犯罪と刑罰」なんて、なくなるのに。

 これは実は真理を突いてると、私は思います。
 そこそこの労働でそれなりに安定した生活ができ、将来の不安も特になく、母親は子どもに愛情を注ぐことができる、そうやって育った子どもは、盗みたいとか殺したいとか思うことがなく、つい思っても踏みとどまり、かつ、同様の子どもを、したがって社会そのものを再生産していく、ところが…という思いが、刑事裁判の傍聴を重ねてると深まってきます、舌足らずではありますが。

追記の件、追記させてください~notes
連投スマソです~ban

FNNニュース: 皇居のお堀に飛び込むなどしたイギリス人男性、精神状態が通常ではないと無罪放免
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00141994.html
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20081008/20081008-00000994-fnn-soci.html

> 男性は、「公然わいせつ」、「器物破損」、「公務執行妨害」などの行為を行っていたが、逮捕しなかったことについて、警察は「男性の精神状態が通常ではないと判断し、精神保健および精神障害者福祉に関する法律に基づいて、現行犯逮捕ではなく、保護を優先した」としている。
> この対応について、元検事で弁護士・田中喜代重氏は「警察の裁量の範囲かもしれないけれども、ちょっと優しいというか、甘いかなって気はしますね。彼がやった行為というのは、少なくとも公然わいせつ罪になるだろうし、警察官に抵抗して暴行はたらいてるから公務執行妨害になるでしょう。それだけ普通、人間罪を犯したら、日本人の場合だったら、普通はとりあえず現行犯逮捕されるのが一般的な取り扱いでしょう。警察としては、捕まえちゃえば面倒だし、そのあと裁判とかそういうことになっても、また判断能力の問題でもめそうだし。そしたらさっさとお引き取り願って、お国に帰ってもらおうというような対応になったんじゃないのかなと思いますけどね」と話した。

追記の件はdownwardleftこうなったらしいですよ~bananacherry

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081008-OHT1T00063.htm
http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/news/2008/1008-28.html

> 同署は男を保護し事情を聴いたが、興奮が冷めた様子で、スペイン語で反省の意思を示したため、注意を与え、午後7時ごろに保護を解除した。

こんばんわ!お元気ですか?秦野です。今井亮一さんの書く、訴訟関連の記事を拝見すると、刑事裁判の、傍聴も、哲学的に、「面白いな、」と、思わず、唸ります。私は、民事・行政裁判の、傍聴が、主体ですが、ちいさな「地裁支部傍聴」時において、民事の口頭弁論開催が、ゼロの時は、「刑事傍聴」を、する場合も、あります。最近では、小田和正さんの、コンサートに、行く為、JR東日本・JR東海各駅停車を、乗り継ぎで、名古屋駅に、行く途中、豊橋駅で、途中下車しました。そして、なんと!プレハブ造りの、「名古屋地裁・豊橋支部」に、立ち寄り、刑事傍聴しました。公訴提起されている、被告人は、なんと、「会社でのストレスが、溜まり(⇒???)次々と、『倉庫への放火!・他人のタイヤへの、パンク !鉄道の、列停ボタンへの、いたずら操作』などを繰り返し、公訴事実を、認めていました。ところが、複数の、若手凄腕弁護士が、完璧に、被害者さんへの弁償を、キッチリつけ、減刑嘆願書までも、提出しているのです。私は、「犯罪と刑罰」・「弁護士激増」に、ついて、深く考えさせられました。今後、弁護士さんが、どんどん増えて、身近に、あんな、若手の凄腕弁護士が いるようになれば、良い世の中になるのでは…?。(⇒ おっとっと、この問題も、今井亮一さんと、意見が、わかれます。やめますね。)というわけで、今井亮一さんと、せっかく出会ったのを、きっかけに、刑事裁判にも、関心を抱きたいです。今井さんは、「釣りバカ日誌」が、お好きなのですか?私も、山田洋次監督が、大好きです。「山田洋次監督の作る映画や、小田和正さんの作る唄の世界」みたいに、人々に、もっと、思いやりや・優しさがあれば、「恐ろしい犯罪と刑罰」なんて、なくなるのに。どうなるのかな?これからの、我が国。

最近お話した件についてのリンクを
貼っておきますよ~note

AMoneonethreefourkHzの
文化放送というラジオ放送局が
こんな番組を始めたよ~new
http://www.joqr.net/blog/junko/archives/2008/10/post_119.html

building日弁連が、
裁判員をネタにした漫画を
yenonezerozeroで売ってるよ~notes
http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/books/manga_saibanin

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