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2008年11月19日 (水)

空気を読めずに性犯罪

11月17日(月) そのthree

clip 高裁720号法廷へ戻り、14時30分から「準強制わいせつ」の判決。
 今年2月に新潟の苗場スキー場で、ホテル従業員(逮捕時30歳)が午前3時頃、2泊3日でスノーボードに来た女性客の部屋へ入り、女性客(21歳)を「強姦」したと報じられた事件だ。

 昼間、被告人はその女性客にスノーボードを教え、日暮れてからか、酔った女性客は雪合戦をしようとか言い、被告人は「自分に好意を抱いている、忍び込んでも大丈夫じゃないか」と思って忍び込み、熟睡中の女性に覆い被さってキスをし、パンティ等を脱がせて膣に手指を挿入、わいせつ行為に同意していると思っていた、と少なくとも一審では主張していたようだ。
 女性客のほうは、重たい感じがしたのでうっすら目を覚まし、膣に指を入れられて目を覚ました、と供述しており、目を覚ました時点では強制わいせつの行為に着手していた、「こうきょふのう」(と聞こえたが、抗挙不能?)の状態であっても犯罪は成立する、女性客がわいせつ行為を受け容れるような事情は全く認められない、前科・前歴が全くなくても、原審の懲役1年6月が重すぎて不当とは言えない、と裁判長。
 以下、刑法

(強制わいせつ) 第百七十六条  十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
(強姦) 第百七十七条  暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。
(準強制わいせつ及び準強姦) 第百七十八条  人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第百七十六条の例による。
 女子の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、姦淫した者は、前条の例による。

 しかし、被害女性が100万円を受領し、被告人は徐々に内省を深めている、等の事情からすれば、現時点では、社会内で更生させるほうが、刑事政策に沿うものと認められると、原判決破棄、懲役2年、保護観察付き執行猶予4年、原審における訴訟費用負担。

 被害女性が被告人に親しげにしたとしても、本件行為まで許したわけではない、許すなど客観的にあり得ない、問題なのは、「そういう空気が読めないこと」だ、許してくれたと思ったり、裁判のなかでそんなこと(弁解)を言ってしまったなら、「それはやっぱり空気が読めない」、「場の情況が読めないことに、いちばん問題がある」、「ちゃんと空気が読めるようにね」と裁判長はくり返していた。

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clip 15時から地裁526号法廷(神田大助裁判官)で、前回(第4回)が11月6日だった「建造物侵入」の、今日は論告・弁論。

 検察官の論告は、第1、第2、第3と論点を3つに分け、各論点をまた3~4つに分けて述べるという、わかりやすいやり方で、18分間。求刑は懲役1年6月。

 弁護人は、今日は鮮やかだけども落ち着いた色調の、青いスーツ。ボトム(っていうの?)はスカート。左胸に洒落たブローチ。お洒落でお金持ちでセンス良い、と感じさせる。
 最終弁論は25分間。なかなかの内容だった。
 そして被告人が最終陳述。書いてきたものを読むという。裁判官は所要時間を聞き、隣の傍聴人によれば、被告人は20分と答えたらしい。ところが、37分間も! 被告人は途中、調子が出てきたのか、珍しく感情が表出する場面もあった。
 それらから私なりに理解できたところを、総合して、一部拾うと…。

 被告人は、児童の写真を撮るときに性的な感情は一切なく、あとで、気に入った写真から独自のイメージの世界をつくり、そのなかの、理想化した子ども、“永遠の子ども”に性的興奮を覚え、自慰行為をするんだという。そのイメージは実体とかけ離れており、現実の世界で実現したい場面を想像するのとは違うんだという。だから、運動会の小学校への侵入も、150枚の撮影も、性的な動機からではなかった…と。
 んなアホな話があるかぃ、というのが検察官、裁判官の印象のように思える。
 だが、じゃあ、ポピュラーな異性愛の者はどうなんだ。男性が女性を見るとき、常に性的に興奮しているのか。あとで、現実にはあり得ない妄想で自慰行為をするとしても、実際の世界で女性と話したりしてるときは、性的興奮などなく、普通に話したりしてるんじゃないか…という主旨の視点を弁護人は提示した。
 でも、どうなんだろ、そうだとしても、その男性が女子高や女子大の学園祭へデジカメを持って入り込むとき、性的な動機からではない、と言えるのか。あるいは、そういう喩え方では説明できないのか? うーん…。
 もうひとつ大きな論点があったが、省略。

 結審して、次回判決。
 私としては、判決は有罪、懲役1年2月くらいで、その理由もぜんぶ想像できるような気がするが…。
 16時27分ちょい過ぎ閉廷。

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clip 急ぎ、地裁815号法廷(髙橋徹裁判官)へ。16時から、11月11日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」(刑罰を受けるのは4度目になる無免許運転)の判決。
 懲役4月
 2005年10月に3度目の無免許で懲役5月、執行猶予4年の判決を受けてるから、9月の刑期で下獄するわけだ。
裁判官 「責任を自覚して、罪の償いをしてもらいたいと思います」

 無免許も酒気帯びも、何度もくり返し、「もう二度としません」と約束して執行猶予判決を受け、それでもまたやり、「今度こそ二度としません」と約束してももう遅く、実刑になる人はいくらでもいる。服役して出所し、またくり返す人もいる。
 この交通社会には、そういう人が、ある割合で、間違いなく混じっている。
 そうして、パトカーに追われ、あるいは事故を起こし、捕まるまいと必死に逃げ…ということも起こってくるわけだ…。

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追記: この日は新聞3紙から電話があり、コメント。携帯電話は便利だ。裁判所を出ようとした夕方、某警察関係者氏から、新宿にいるけど飲まないかと電話あり。そんなこと言われて断る俺じゃねーよと(笑)。しかし、ビール大瓶を2本飲んだところで、なんだか朦朧としてきて…。

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