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2008年11月の33件の記事

2008年11月30日 (日)

現在まで419件、その内訳は

 ちょっと集計してみた。拾い漏れとか未チェックの集計だ。

 昨年始まって今年判決、今年始まって来年判決、も含めて、とにかく今年ここまでに一部でも傍聴し、かつ、エクセルの表に入力した刑事裁判の件数は、fouronenine
 これまでの入力の合計が1269件だから、今年はずいぶん裁判所へ通ったことになる。つか実際、通い詰めた。昔は、ほんとに「道路交通法違反」だけ追い、判決だけ5分間傍聴して帰ったりしてたのに。

 で、その419件の内訳。
 複数の罪名がダブるのもあり、そのへん適当に引いて数えてみる。

 道路交通法違反がninenine
 うち、速度違反は28件、無免許が40件で、飲酒運転が26件
 速度違反28件のうち、東京簡裁のぶんは、たった11件。東京区検による速度違反の公判請求は、激減したね。

 危険運転致死傷を交通事故に含むのは如何なものか、とは思うが、それプラス、業務上過失致死傷と自動車運転過失致死傷の合計は、threenine

 色情犯としては、強制わいせつが15件、迷惑防止条例違反が12件、公然わいせつが10件。合計threeseven件。けっこう傍聴したな~。
 強制わいせつと迷惑防止条例は、電車内の痴漢であることが多く、否認事件に遭遇する可能性が他より高いといえる。だからなるべく傍聴したんだが、最近、思い切って方針転換。この2つの翌週の公判予定は、拾わないことにした。
 しかし公然わいせつは、数も少ないし(でも今年は多かったねぇ)、味わい深いことが多いんで、注目していきたい。

 ほか、私が今年、注目したのは、威力業務妨害を含む業務妨害(onefour)と、脅迫(onezero)。ネットでの犯行予告や嫌がらせを、どんな人物がどんな動機でやるのか、見てみたかった。もちろん、法廷へ出てくるのは真相の一部であり、だいぶ歪められてるだろう、とはいえ、報道の何十倍も深いので。

 あと、窃盗をsixnine、傍聴した。
 窃盗は、特に狙ったわけではないが、簡裁の事件のほとんどは窃盗であり、私は簡裁を中心に傍聴してるため、どうしても数が多くなる。
 でも、傍聴は窃盗に始まり窃盗に終わる、である。やっぱ、傍聴の対象として窃盗は良い。盗むのは良くないけど。

 どういう優先順位で傍聴していくか、いつも悩む。
 罪名だけで、すごく大ざっぱにいえば、
  1、簡裁の道路交通法違反
  2、簡裁の珍しい罪名
  3、公然わいせつ
  4、業務妨害と脅迫とストーカー
 これらを中心に、開いた時間を、地裁と高裁の交通違反と交通事故と、簡裁の窃盗と、あと、地裁と高裁の珍しい罪名の事件とで埋める…。
 って、それじゃあ、やっぱり毎日裁判所の非常階段と廊下を走り回ることになるじゃん、だ~めだよぅ。どぉしよう。
 秋の夜長を、そんなことで悩むかお前は…。ってもう冬だっけ…。

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2008年11月29日 (土)

陰茎をしまい、ベンチに座っていた

11月28日(金)

 前夜21時過ぎに寝て、今朝5時頃まで寝た。8時間! 素晴らしいっ。

 駅へ向かう途中、自転車がぶっ壊れた。
 でも大丈夫。不測の事態に備え、早めに家を出ているのだ。
 乗った電車がやけにのろのろして、6分遅れた。
 でも、まだぎりぎり間に合うかも。
 目指す法廷は826号。非常階段を使わず行けるから。
 息を切らせて裁判所の正門を通過…。
 げえ~~~っsign03 傍聴券の交付が終わった直後で、入り口に30~40人の列が。
 時計を見ると10時16分。開廷4分前だ。
 反対側の玄関へ歩いても、もう間に合わない、完全にダメだ~sign03
 あ~、もう、ここで帰ろうか。締切り原稿もあるし…。

clip しかし惰性で、4分遅れて10時24分、東京簡裁826号法廷(虎井寧夫裁判官)へ。今日は10時20分からの、11月21日に第1回を傍聴した「窃盗未遂」の判決を傍聴に、それだけのために、この時間に出てきたのに…。
 入ると、黒スーツの男子とその引率らしき中年男性とで10人くらい、傍聴席(20席)を埋めてた。なんで簡裁へ?
 ま、しょーがない。この法廷で11時15分から「公然わいせつ」の新件がある、それまでこの法廷に居ようか…。
 席に着くとき、次の被告人が入ってきた。なんと、それが、私が傍聴したかった「窃盗未遂」の被告人だった。少し遅れていたのだ。ラッキーsign03 こんなこともあるんだねぇ。もうニコニコ(笑)。

 判決は、普通に懲役1年、執行猶予3年、訴訟費用は不負担。
 第1回公判以上にわかったのは、酒で肝臓を壊してるらしいことだけだった。酒が好きなら、地道に細々飲むしかない、そういうことなのか。やっぱりなんでも地道がいちばんだね。
 11時28分に言い渡しは終わり、検察官が被告人に、たぶん更生保護施設に入るための書類なんだろう、紙を1枚わたした。その紙を持って被告人は、もう手錠・腰縄をつけられることなく、奥のドアの向こうへ消えた。

歴史的犯罪の首謀者たち ディナーセット窃盗団
©Court TV
提供:@niftyコンテンツ

clip 続いて10時30分から「住居侵入」の新件。
 結婚して2児をもうけたが離婚、両親は他界、兄弟とは音信不通、倉庫作業か何かで1日7000円、月に寮費5万5000円を引かれて残り10万円、アパートで酒を飲み、テレビやアダルトビデオを見て暮らす毎日。昨年12月、いつものようにしてるうち、覗き見がしたくなり、アパートを出て町を物色、ある建物の1階ベランダへ手すりを乗り越えて侵入…。
 前科4犯。うち2犯は、住居侵入・強姦・銃刀法で懲役3年、覗き目的の住居侵入で懲役7月、いずれも服役し、本件と累犯の関係。
 論告によれば、一度覗き見したいと思うと、どうしてもやらないと気が済まなくなる性格なんだそうだ。求刑は懲役1年6月。
 被告人(身柄、留置場)は、最初から最後までずっと首を左へ傾けていた。
 10時48分閉廷。

 検察官は、そこまでの事件記録を風呂敷に包み、法廷を出た。
 私も出て、一服してこようか。
 ところが、黒スーツの集団が出ない。なんで?
 次は11時15分から「公然わいせつ」。人気のある罪名だ。11時頃からぽつぽつ傍聴人が集まってくる可能性が高い。傍聴席は20席。予め10席ほど埋まってる状態では、満席になるのも早い。うわ~、これじゃあ、出られないじゃないか。
 つーことで、仕方なく傍聴席に座り続けることに。
 11時00分、まずは私服の学生風男子が3人来て、11時09分には18席が埋まった。

clip 11時11分、被告人(身柄。留置場)が入廷。グレーのジャージの右尻に、丸で囲んだ「留」の字がマジックで書かれてる。
 裁判官が1分遅れて11時16分から、「公然わいせつ」の新件。
 弁護人は最初、背広のボタンを掛け違えていたが、起訴状朗読の頃には気づいて直したようだった。
 公園で缶ビールを飲むうち、ちんちんを見せて驚かせ、その驚いた顔を見てストレスを発散させようと思ったが、公園には誰もおらず、公園に隣接した民家の2階ベランダに、洗濯物を干している主婦(51歳)がいたので、そのほうへ移動し、その女性に見せるように、小便をするときのようにズボンのチャックを降ろして陰茎を露出、その後、陰茎をしまい、ベンチに座っていた…。
 ま、こう書くと、頭がおかしいように思われるかもしれないが、そうじゃないんだね、逆に、だいぶ頭が良いような。でもって、被告人質問がね~、なんというか、人生って何なんだろう、人の心はどう移ろっていくんだろう、そんなことをしみじみ深々、考えさせる事件だった。
 私の傍聴ノートによれば、「勃起」とか「手淫」とかいう語は出なかった。
 求刑は罰金10万円。11時57分閉廷。

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restaurant 一服してから地下の食堂へ降りると、かなりの列ができていた。ま、いいや、と並ぶ。ところが途中で、A定食は売り切れたとの声が。
 直ちに列から出て、隣の藪伊豆で、かけそば大盛り290円。

 今日の傍聴はこれでオシマイ。嗚呼、やっと、そしてあっという間に、また1週間が終わった。こんな日々を、いつまで続けるのか。てゆっか、こんな日々を続けられること自体、そうとうに幸せなのかも。

bicycle 自転車は、よく見ると、ぶっ壊れてなかった。チェーンが外れただけだった。内装3段変速は、後ろのギアからチェーンが外れても、ちょっと見ただけではそうとはわかりにくいんだね。
 ドライバーでチェーンカバーを外して復旧してみると、チェーンがものすごくたるんでた。だから外れたのだ。なんていうんだっけ、あのネジをゆるめて、調整した。この調整、オートバイに乗ってる頃は、いっつもやったもんだ…。

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2008年11月28日 (金)

やるときはもう興奮状態なんでしょ?

11月27日(木)

 今日の予定は、10時40分からの“危険運転”と15時からの記者会見。4時過ぎに起きて短い原稿を1本送信し、えぇい、10時から行ってしまえと…。

 東京・霞が関の裁判所ビル(桜田通りに面したほう)の、1階南側のエレベータホールに着いたのが9時54分頃。地階~9階のエレベータ4基のうち一番左の、階数表示灯が3階から2階に変わったところだった。その背後で、地階~18階(2~7階は通過)のエレベータが1基、8階から1階へ降りてくるところ。私が行くのは5階
 こういう場合、あなたならどうする? 地階~9階のエレベータを待つ?
 ダメだよぅ、それやっちゃ。そのエレベータは、2階、1階、地階…と、たっぷりの時間(1階あたり20~40秒かな)をかけて1階に着き、そのころにはもうたくさんの待ち人が滞留し、乗り込みに時間がかかり、それから5階までのすべての階に止まり、満員なもんだから降りるにも時間がかかり、5階へ着くまでに5分や6分、楽々かかる。その可能性が極めて高い。
 なので、2~7階は通過のエレベータでイッキに8階まで行き、非常階段を駆け下りるほうが、おそらく断然早いし、骨の健康にためにも良い。
 そういう選択を迷わずするようになってから、じゃあ、4~8階にたしか14ある非常階段のうち、どれが目的の法廷に一番近いか、頭に入るようになってきたょ。 

clip 10時から東京地裁532号法廷(伊藤雅人裁判官)で、「脅迫」の新件。
 被告人(27歳。身柄、拘置所)が奥のドアから入ってきた瞬間、うっわ-、悪そうっ! との印象を受けた。よく見れば、最近テレビドラマで活躍してるイケメン俳優に似てるんだが、目付き、表情が…。
 振り込め詐欺で懲役3年、執行猶予5年(6月21日確定)の前科があるところ、ダイショーとかいうチェーンの居酒屋で、友人(?)2人と酒を飲み、男の友人のほうが、店にないメバルを注文してインネンをつけ、店員に暴行を加え、被告人は「お前よ、客をナメてんのか、こんな店、つぶすのは簡単なんだぞ、俺は××一家(指定暴力団)を知ってるんだ(前刑の勾留中に知り合ったそうだ)」などといい、焼酎の瓶で殴りかかるかの素振りを示し…。「お前たち、いったいどう責任取るんだよ。店の従業員のリストは手に入るんだぞ」と…。そこで「名簿」が出るとは、さすが元振り込め詐欺犯である。

 母親が情状証人。
証人 「ご迷惑をおかけしたことを、ほんとに申し訳なく…。ただ、本人、前回の事件でだいぶ反省して、(新たに就いた)仕事も軌道にのってきて、ちょっと気がゆるんだのではないかと…。甘えもあったんじゃないかと…」
 前刑の確定から約2カ月で、もうそんなゆるみ方をしたのか…。

 弁護人は、ときどき見かける、まだ若そうなのに脳卒中をやったのか(私も気をつけなければ!)、言葉が不自由な弁護士。
 示談がまだできてないそうで、だったら被告人質問は次回にしますか、と裁判官が提案したのが10時30分頃。
 ラッキー、10時40分からの“危険運転”へ行ける!
 ところが弁護人、しばし考えて、「じゃ、今日やりましょう」と。ええ~? そんで被告人質問が始まり、メバルがどうとかいう話になったところで、私はそっと退出。

 執行猶予5年は、実刑ぎりぎりってことだ。今回は実刑でおかしくないと思うが、そしたら刑務所で、今度はどんな連中と知り合うんだろう…。

clip 10時40分から高裁824号法廷(阿部文洋裁判長)で、11月18日に第1回を傍聴した「危険運転致死・道路交通法違反」の判決。原審は横浜地裁で、懲役10年
 弁護人が再開申請したが、検察官は不必要と言い、裁判長は却下。
 そして判決。控訴棄却、未決80日算入
 判決理由を述べる声が、まるで独り言のよう。
弁護人 「恐れ入ります、裁判長、もう少し大きな声で…」
裁判長 「あ、聞こえませんか?」
 独り言のようなことは珍しくない。「大きな声で」と弁護人が注意するほうが珍しい。なぜこの弁護人(若めの女性)は…?
 言い渡しが終わり、10時55分、再び手錠・腰縄をつけられるとき被告人が、壇上の裁判官らに言った。
被告人 「私は相手車両に対し、急にハンドルを切ったり進路を妨害することは一切してません。そのこと、ちゃんと調べてもらえなかったのは(弁護人の取調請求を裁判長はすべて却下した)、私にその権利がなかったということでしょうか!」
裁判長 「弁護人から聞きなさい(語尾を上げて)」
 弁護人が注意したのは、「そのデタラメな判決を、ぼそぼそ呟いてないで、大きな声で言ってみやがれ」との主旨だったのか? 報道(つまり警察発表)では悪質なことをやった被告人だが、もしかして、『冤罪File』に載るべき事件だったのか? わかんないけど…。

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 「裁判所前の男」氏に差し入れたとき、私のぶんも買って、往復の電車内で読んでるんだが、ま~、警察・検察・裁判所は、ほんと凄いことをやるねと、改めて驚愕する。そういうのを検証しないで司法改革だの裁判員制度だのとは、恐れ入谷の鬼子母神だょ!

clip さて、どうしよう。1階の開廷表をぱらぱらめくってると、簡裁の10時45分~11時30分の「窃盗」の新件に、見覚えのある氏名が。あれ? なんだっけ…。
 11時17分頃から、東京簡裁534号法廷(武内晃裁判官)へ。
 被告人はちょっと大柄な女性(身柄、留置場)。被告人質問が終わるとこだった。
被告人 「もう二度と…咳止めはヤメたいです」
 あっ! 同じ東京簡裁の、八木澤秀司裁判官の法廷で、8月27日にたまたま審理から傍聴し、9月3日に懲役1年、保護観察付き執行猶予3年を言い渡された「窃盗未遂」の、あの被告人ではないか!
 今回は、咳止め剤や、自分と子供の洋服を買うカネ欲しさに、スーパーかどこかへ子どもを連れて行き、買い物カートに入っていた他人の手提げバッグを持って逃げ、さらに、他人のベビーカーにかけてあった袋から財布を抜き、目撃していた店員に逮捕されたんだそうだ。
 求刑は懲役2年。とうとう刑務所へ行くことになるのか…。

clip 11時30分から同じ法廷で、「窃盗」の新件。
 被告人(46歳。保釈中)は、濃いグレーのスーツで、いかにもサラリーマン風。日曜大工の店で、木材等15点(?)、1万438円相当を万引きしたんだそうだ。
裁判官 「それではね、特段の問題がなければ、本日判決をするという手続きで…」
 即決裁判手続き、つまり簡単な審理で執行猶予付き判決にすると、最初から決めて行う手続き、なのかな?
 ところが、いずれも万引きで前科2犯、前歴6件があるんだという。ええっ、それで即決なの? 裁判官もだいぶ驚いてた。しかし検察官によれば、懲役前科(執行猶予付き)は1996年のことであり、もう1つの前科は前年だけども罰金刑(50万円)だったので、即決でやりたいんだと…。ふぅん、そんなふうな運用なのか。そしたら、窃盗の罰金刑はかなり多くて良さそうなのに、統計を見ると、そんなに多くない。うーん。

 簡単な審理で、直ちに判決。懲役1年2月、執行猶予3年
 …なのだけれどこの裁判、興味深かった。武内裁判官の個性がぞんぶんに出てたのもさることながら、被告人がだいぶんに変わってて…。武内裁判官の言葉を借りれば、「なんでもあなた任せ」。
裁判官 「寂しいからって? ストレスがあるからって? そんなん理由にならないでしょ! そんなん生きてる人はみんな思ってますよ! そんなことは一切、理由にならないね! やるときはもう興奮状態なんでしょ? そこが病気なんですよ。それを治療しない限り、まず間違いなく(再犯を)やるね! 興奮求めたら、子供のこと、女房のこと、職場のこと、そんなん一切、頭にないんだよ!」
 おお~! おっしゃるとおりなんだろうと思います。
 説教が長かったので、12時17分閉廷。

restaurant 途中から若い女性が傍聴席へ来たな、と思ったらそれはユキさんで、いっしょに秘密の通路をとおり、家裁のビルのほうの地下食堂へ。私は広東麺470円の、大盛り50円増し。旨かった~。

clip 13時10分から東京高裁506号法廷(門野博裁判長)で、「器物損壊」の判決。昔風の洒落た被告人氏名。やっぱり、だいぶお爺ちゃんだった。よろよろして、耳が遠い。
 他人所有の敷地内のフェンスを取り外すなどしたとされるが、その土地は自分の所有であると被告人は認識しており、急迫不正の侵害を防衛するための正当防衛であり、仮に自分の所有でないとしても、誤信による誤想防衛であると、そんなふうなことでずっと争ってたらしい。
 控訴棄却。判決によれば、根抵当権がどうとか、競売手続きがどうとかで、法的には他人(フェンスを立てた管理会社)が所有権登記をしてるんだという。
 終わって再び手錠・腰縄を付けられながら、被告人は言うのだった。
被告人 「あたしはあそこを売ってないんですがねぇ。売ってないものを、なぜ人の所有権になるのか、今後売る予定も渡す予定もないです」
 あら~。他にも事件を起こしてるらしかった。

clip 13時30分から地裁719号法廷(開廷表によれば角田正紀裁判官。なお、角は下の部分が用、紀は右側が巳)で、「道路交通法違反」の新件。
 妻と寿司店で飲酒して帰宅後、さらに飲みたくなり、タクシーを5分ほど待ったが来ず、ポケットに車のキーがあったことから、自家用車を運転して出かけ、信号待ちの車に追突、救護義務は果たしたが、自分からは警察に報告しないでいるうちに、被害者の兄がかけつけて110番通報、検査値は0.74mg…。
 珍しく、しっかりした風な被告人で、普段は飲酒運転を強く戒め、スーパーでワイン等の試飲を勧められても断っているんだという。そんな人物が、なぜ“魔が差した”でこんなことをやってしまうのか、裁判官はそこが気になったようだ。
 前科は速度違反の罰金のみ。求刑は懲役7月。14時09分頃閉廷。 

clip 14時20分から地裁724号法廷(半田靖史裁判官)で「道路交通法違反」の判決。あれ、どこかで見た被告人、と思ったら、11月18日に第1回を傍聴した事件(累犯前科3犯アリの無免許運転)だった。
 懲役5月、未決10日算入
裁判官 「違反の関係で、かなり人生崩してるということができます。今後こういったことで刑務所へ行くことが二度とないよう…」
 14時24分閉廷。

081127_14570001 apple そうして15時から、2階の司法記者クラブで、「裁判員制度はいらない!大運動」の記者会見。私は呼びかけ人の1人として参加。
 28日、最高裁から裁判員候補者名簿搭載通知が全国約30万人へ発送されるので、それに対する声明発表なのだ。
 記者氏らと名刺交換する際、「交通違反専門の今井です」と言ってたら、記者氏の1人から「交通以外も傍聴してますよね」という主旨のことを言われた。あら~、見られてたのね~(笑)。
※ 写真撮影は某氏。写真中の他の3人は弁護士。私の頭だけがやけに光ってるような。写し方が絶対おかすぃと思います。

ship 15階から降りるエレベータ内で、あることから、上品そうなご婦人にちょと声をかけたら(ナンパじゃないっつーの!)、なんと堀越事件の署名を高裁へ届けに来た人で、しばし立ち話。
 別れ際、講演会のチラシをもらった。11月29日(土)、14時~16時(開場13時30分)、京成津田沼駅ビル、サンロード5階で、島村輝・女子美術大学教授による「蟹工船ブームとその底流」という講演会があるそうだ。 

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2008年11月26日 (水)

かかあ天下みたいに彼のこと心配してた?

bread ふわふわの毛布を足してぐっすり眠り、4時半頃起きて原稿。昼に1時間ほど仮眠を取ったため、昼食の時間がなくなり、裁判所へ行く途中、新宿の「墨檜(すみのえ)」で焼きたてのフランスパン300円を買い、電車内で半分以上かじったょ。外はぱりぱり、中はしっとり、独特の香りがあって、旨かった~。「いい歳をして電車内でパンを貪り喰らうとは嘆かわしい。パン屑を胸にこぼして汚らしい」とか朝日新聞に投稿されるかも(笑)。

clip 14時30分から東京簡裁728号法廷(田中芳和裁判官)で、7月8日の第2回公判から傍聴し始めた「道路交通法違反教唆」(無免許運転の教唆。第3回は10月22日)の第4回公判。

 コンドウ警部補を証人尋問。
 この尋問は前回に予定されていたが、4交機からの移動先が繁忙を極めていると、第4回へ延びたのだ。
 移動先は、警視庁交通部交通捜査課だという。10月22日頃、交通捜査課が繁忙を極めるって、何だったんだろう。
 大きな事件があったかどうか、私は今、思い当たらない。特になければ、9月の交通安全運動期間中の取締りの処理…だろうか。

 その尋問が15時35分頃終わり、15時45分から被告人質問。
 被告人(在宅)は、ハキハキとした、良い感じにたくましい娘さんだった。
被告人 「(免許を取ったのは)18歳のときです。6年くらい前かな」
 と言ってたから、まだ24歳なのか?

 証人尋問と被告人質問から浮かび上がった真相は、こんな感じかな…。
 被告人は同棲相手(以下、彼)が免許取消になったことを知らず、免停になって既に免停期間は終わったと思っていた。被告人が被告人の車を運転して彼と出かけた先で、被告人が後部座席へ移って電話で話してる間に、ふとしたことから彼が勝手に、車を運転してしまった。で、検問に遭い、彼は逃げた。
「なんで止まらないの?」
「免許、ないんだ。どうしよう、どうしよう!」
「えーっ! ダメだよ、止まりなよ!」
 お互い動転しつつ、間もなく停止。
 彼は助手席の被告人のほうへ身を倒し、駆け寄った警察官に「俺は運転してねぇ」と否認。被告人は「そりゃムリだ」と思った。
 彼はようやく仕事が決まり、翌日から出社する予定。被告人は、なんとか彼を助けたい、自分が罪をかぶろうと、「私が運転させたんです。全部自分が悪いんです。勘弁してください」と土下座。そんなことで勘弁したのがバレたら、警察不祥事として大問題になるのに。
 被告人は、取調でもそう言い続け、警察官はその線で調書を取った。
 彼は、いや、被告人が俺の無免許を知ったのは逃げてる最中なんだと言ったが(お互いに庇い合って健気じゃないか)、警察官は耳を貸さなかった。こうなるともう、出来上がったストーリィの調書に署名・押印させずには終わらない。それが捜査ってもんだ。
 やがて、彼は略式で罰金20万円となった。
 その後、被告人は検察から呼び出され、無免許教唆の調書を取られた。しかし被告人は、彼の無免許のことで呼ばれたと思い込んでおり、はいはい答えていろんなものに署名・押印。
 その後、道路交通法の重大違反唆(そそのか)しで聴聞に呼ばれた。よく分からなかったが、免許取消処分になったんじゃないかな。
 この段階で初めて、被告人は「あれれっ?」となったわけだ。被告人が検察で署名・押印した書類には、「略式で処理されることに依存はない」という書類もあり、間もなく罰金20万円の支払い命令が来て、被告人は正式裁判を請求し…。
 とまぁ、そんなふうなストーリィが見えた。

 違反点数や行政処分のシステムのことなど、ほとんど知らないのはもちろん、「彼に運転させた」というのが、彼が無免許と知っていたのか知らなかったのかで大違いであること、「知っていた」というのが、彼が運転した前か後かで大違いであることにも、ぜんぜん頓着してないふうだった。
 そんなことに頓着せず、たくましく生きてる娘さん、という印象だった。仕事は介護ヘルパーだそうで、私も介護してもらいたい~。ってバカ野郎っ!

検察官 「いうならば、かかぁ天下みたいに彼のこと、心配していたと?」
被告人 「はい」
 私はもう、可笑しくって。検察官、ズバリの印象を言っちゃったなと(笑)。
 2人は相性ぴったりと思えるのだが…。
検察官 「結婚する予定は?」
被告人 「わー、ないです」
検察官 「考えてないの」
被告人 「考えたことないです」
検察官 「どうして結婚、考えないの」
被告人 「深く考えたことないので…(笑)」
 このやりとり、思い出しても微笑ましい。

裁判官 「普通はあなた、無免許と知りながら運転を頼んだと思われるんじゃないですか?」
被告人 「思います」
検察官 「あなたの言うこと、たとえ真実であっても…私は真実と思ってないが…たとえ真実であっても、いろんな人に迷惑かけてる。どう思ってるんですか。悔い改めてほしいと思いますけど」
被告人 「はい、ほんとにすいませんでした」
 え~っ? 何、このやりとり。裁判官も検察官も、こりゃもう無罪でしょーがないと思ってるの? え~っ?

 論告・弁論は年明けと決め、17時06分閉廷。
 やっぱりねぇ、拙著を全運転者に配布すべきと思いましたよ、無用なトラブルや迷惑が起こらないために。

tulip 2時間半以上の公判の間、今日は全く居眠りしなかった。目がぱっちり開いて、終わってからもへろへろ感なし。別人のよう。どうしちゃったの?
 あそうそう、始まる前に傍聴席へ、おっそろしく裁判所に似合わない、超イケてるニューハーフのような美人(どういう褒め方?)が来て、20分足らずで出ていった。何だったの?

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1900万円を盗まれた被害者が自殺!

 5時半頃から2時間ほど仮眠する予定が、妙な夢をみて1時間ほどで目が覚めた。つか寒かったのだ。今夜から毛布を1枚増やさねば。これからホームレス諸氏はたいへんだ。フロリダへ向かう長距離バスの車内でラッツォは…。

 電車が微妙に遅れて、ぎりぎり10時ちょい前に裁判所に着き、急ぎ東京簡裁の開廷表をチェック。「道路交通法違反」はなかった。
 どうしよう。毛布を1枚増やして、昼まで寝てればよかった。いやいや、そんな後戻りのことを言ってちゃダメだょ。
 10時からの東京地裁405号法廷(野村賢裁判官)の「窃盗」の審理は、たしか今日が3回目のはず。否認に違いない…。

clip 10時頃、405号法廷に入ると、9時55分からの「有印私文書偽造・同行使・詐欺」の判決の言い渡しが終わるところだった。
 多額の金員を詐取された被害者は、生活が立ちゆかなくなり、自殺したんだそうだ! ええっ! 詐取された金員は金融機関から補償された(される)のに、その連絡がうまくいかず、自殺してしまったんだという。ええっ!
 そんな事件なら報道されてるかもと、あとで検索したら、ヒットあり。被害金額は1900万円。だが、被害者が自殺したとは、その報道にはなかった…。

clip 10時07分から、「窃盗」の審理。論告・弁論。
 被告人(身柄、留置場)は、髪ぼさぼさの小さな老婆…というほどの歳ではないかも。ずっと、首をかしげ、うつむいて目を閉じてた。寝てるのか。いや、寝てるにしては、頭がかっくんと落ちることがない。隣の女性警察官はこっくりこっくりしてたけど。
 他人のカードで、新宿の銀行で残高照会をしようとし、誤った暗証番号を2回入力してヤメ、今度は相模原の銀行で、誤った暗証番号を1回入力したのち、50万円を引き出し、続いてコンビニのATMで20万円を引き出し…。
 被告人は、暴力団の男に頼まれた、カードはその男のものと思っていた、と否認していたようだ。しかし検察官によれば、その暴力団の男は女といっしょに別の場所にいたと言っており、被告人の単独の犯行に間違いないんだそうだ…。

 この法廷、寒っ! 裁判所のエアコンは、室内の温度等と全く関係なく動いてることがしばしばある。不思議だ。もう耐えられず、私は10時27分頃、退出。

clip 10時30分から、地裁816号法廷(川本清巌裁判官)で「道路交通法違反」の新件。
 10時30分に入ると、もう被告人質問をやってた。ひぃ~。
 傍聴席に礼田計さんがいた。じゃ、ここは礼田計さんにお任せし、私はどこか彷徨ってこよう。が、向きを変えたとき、「飲酒」と聞こえた。飲酒運転か。なら、量刑だけ聴いとこう。これは30分しか取ってない、事件番号からもそうとわかる、即決裁判手続きの公判だから。
 同種罰金前科1犯の、バイクの酒気帯びで、懲役6月、執行猶予3年、訴費負担。

 検査値は0.7mgだそうで、裁判官は「0.7ってすごいんだよ。まともに運転できました? よく事故起こさずに運転できたね」と、しきりに言ってた。
 警察の酒気帯び検査なんてものは、「2回やったら正確性を保てないから1回しかやらない」というバカげたものであり、検査値がもっと高くても、特に蛇行などせず、捕まるまでは普通に運転してたというケースはいくらもある。本件は、検査値が間違いないと信ずるに足る特別の事情があったんだろうか…。
 10時41分閉廷。

clip 11時から地裁818号法廷(合田悦三裁判官)で「窃盗等」の新件。
 被告人(身柄、留置場)は、ちょっと見、お人形のような可愛い娘さん。髪の色も型も質も良い。だが、よく見てるうち、どうもなんだか表情の動きが…。
 2004年、債務超過で破産宣告。その後、パニック症候群、自律神経失調症になり、会社を求職、戻ったけれどダメで退職。今年になって、給料を前借りできるからとの理由で勤めたアルバイト先で、初出勤の日、同僚の財布からクレジットカードを窃取、ATMで現金を引き出そうとしたが暗証番号がわからず、買い物ならサインだけで可能だからと、ディズニーのチケットを計4枚、CDを2枚購入…。
 「等」の部分は、「有印私文書偽造・同行使、詐欺、電子計算機使用詐欺」。すでに出ている追起訴状の他にも追起訴があるとのことで、11時28分閉廷。

081125_12050001 restaurant 念のため厚労省へ行ってみる。北門は閉鎖され、正門で尋ねたら、食堂利用の入館は不可、いつ解除されるか目途は立ってないそうだ。

 あの連続殺傷事件の、犯人の動機が理解できないと、ワイドショーなんかでは言ってるようだが、なぜ? そりゃもちろん、真実は知らないが、報道されてるものを見れば、あぁ、なるほど、よくあるパーソナリティ障害(人格障害)か何かその種の人物で、かつ、自尊心がおそろしく強くて“自分は正義”なんだろうな…とならない?
 こういう事件が、来年5月21日以降に起訴されたら、裁判員裁判で扱うことになる。市民の常識を反映させるのだ、とか言われるが、市民の常識の範囲外、常識の届かない事件に市民の常識を反映させるって、どゆこと? 首をひねってしまう…。

 家裁(及び簡裁民事、及び地裁の民事の一部)の地下食堂も覗いてみたが、どうも食欲が足りず、裁判所へ戻って藪伊豆で、かけそば大盛り290円。

 ユキさんが追っかけてる「殺人」、の控訴審(一審は懲役7年)の審理、の傍聴券の締切りが13時。抽選になって外れたら可愛そう。私のほうは時間があるので、列に並ぶ。しかし定員割れ。

clip 13時20分から簡裁826号法廷(佐々木敬子裁判官)で「窃盗」の判決。
 新宿で、傘を差して歩いていた女性のショルダーバッグから、財布が見えて、それを奪って逃走したんだそうだ。
 口の開いたバッグを、中身丸見えの状態で肩に提げ、すたすた歩いてる女性がよくいるが、物色してください、盗んでくださいと言ってるに等しい…のかな。
 累犯前科が2犯あるそうで、懲役1年4月、未決20日算入。
 この佐々木裁判官は、研さん裁判官。言い渡しは、ちょっとぎこちないところがあるものの、判決書きをそのまま読む感じで、声も聞き取りやすく、それはとても良かった。初心を忘れず、頑張ってください。

clip 続けて13時30分から、11月11日に第1回を傍聴した「窃盗」(「信用を裏切る人は絶対許せない」)の判決。
 その前に弁論再開。判決当日、被害者は何とか賠償金15万円を受け取ってくれたようで、その領収証を弁護人が提出。
検察官 「ちょっと…これ以外に分割で払うとか、あるんですよね」
弁護人 「まだトータルの金額が決まりませんので」
検察官 「では、まだ(弁償を)するということで、間違いないですね?」
 5分休廷して判決。懲役2年、執行猶予3年。
 終わってから検察官が被告人に、法廷で約束したことは調書に残るんだよ、という主旨のことを言ってた。異例だ。

cancer さて、上述の「殺人」の傍聴券がポケットにある。たまには話題の事件を傍聴しようか。いや、今日はすることがあるのだ。
 総務省へ行って恥かいたcoldsweats02ことは省略し、裁判所で会った若者君といっしょに、金曜に逮捕された「裁判所前の男」氏へ差し入れに行ってきたょ。
 ほんとは面会したかったんだが、できない事情があって、とりあえず差し入れだけでもと。総務省の地下の書店で買った『冤罪File』の最新号と、『読売ウィークリィ』(後者は若者君が買った)を。
 差し入れの書類に押印するとき、ハンコの上下を逆にして朱肉に押しつけてしまった。また恥かいた~。ほとんど寝てないのが、ここへきて影響したのさと、言い訳しとこう。
 歩いて差し入れに行き、歩いてまた裁判所へ。もうへとへとになり、しばし求刑、もとえ休憩。結局、「殺人」は傍聴せずに帰る…。

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2008年11月24日 (月)

裁判員制度で冤罪は防げるのか

 「弁護士 Barl-Karthによる peace-loving 日記」で、産経ニュースのこんな記事を知った。太字は今井。以下同。

「法テラスでセクハラ」 元派遣女性が賠償求め提訴 2008.7.14 13:39
 日本司法支援センター(法テラス)から業務委託を受けて法テラスコールセンターを運営しているコンサル会社「アクセンチュア」の元契約社員の30代女性が14日、「上司にセクハラにあったうえ、雇い止めにされた」として、上司の男性と同社に約800万円の賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

 アクセンチュア?
 アメリカ資本のコンサルタント会社…なの?
 upこのサイトで紹介されてる、保坂展人さんの2006年4月22日の「どこどこ日記」に、こんな言及が出てくる。

低入札価格調査の概要」(法務省大臣官房会計課入札室)の文書がある。ネット上でこれを見た時に、一瞬目をこすった。そこには、この入管法審議で問題にした指紋情報・顔写真データなどの生体情報の「認証装置及び自動化ゲート」のソフトウェア開発と実験の業務を、わずか10万円(運営業務費用9万円・成果物作成費用1万円)でバミューダに本社を置くアクセンチュア株式会社が落札(平成17年9月12日)している事実が記されていた。あまりに低額なので、法務省大臣官房会計課入札室がヒアリングした記録が公表されている。よく読んでみよう。
             (中略)
さらに、アクセンチュア社は「次期登記情報システム開発に係るプロジェクト統合管理支援業務(法務省民事局)」 「検察総合情報管理システムのシステムテスト,導入等作業(法務省刑事局)」も請け負っているということもわかった。バミューダに本社置くアクセンチュア社は、私たちが知らないうちに、法務省関係だけでも、「登記」「検察」「入管」のデータベースに深く関与し始めている。 

 そして、日本司法支援センター(法テラス)へ、裁判員制度へ…。うわ~。

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 裁判員制度は、そもそもの目的、出発点がインチキだと思う
 制度の目的、出発点が何であるかは、「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の第1条にも明記されてる。太字は今井。

(趣旨)
第一条  この法律は、国民の中から選任された裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資することにかんがみ、裁判員の参加する刑事裁判に関し、裁判所法(昭和二十二年法律第五十九号)及び刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)の特則その他の必要な事項を定めるものとする。

 インチキな目的から出発したものは、行く先々でインチキを振りまく。
 裁判員制度は、金太郎飴に似てるかもしれない。本家金太郎飴は「どこを切って金太郎」なわけだが、裁判員制度は、どこを切っても、首をひねることばかりが出てくる。

081116_20090001  裁判員制度に賛成する人たちも、そこは承知のようだ。だから、「改善すべき点はいろいろある。しかし…」と、だいたいみんな言う。
 しかし…何なのか。それは、「冤罪を減らす」という可能性だろう。
 今の刑事裁判は完全に崩壊している。これ以上悪くなりようがない。冤罪を防ぐための制度では全くないけれども、大きな制度変更のどさくさに、もしかしたら冤罪を防ぐ方向へ持っていけるかもしれない、がんばろう。そういうことじゃないのかな。

 私としては、密室での公判前整理手続きで裁判のあらすじを決めてしまい、公判廷での審理を最低限に絞った、印象勝負、多数決勝負の裁判で――そもそもその目的は、裁判員の負担を軽くすることなのだ!――冤罪・誤判を防げるのか? と思う。
 それに、裁判員裁判(裁判員が参加する裁判)は一審だけ。控訴審は官僚裁判官のみで行う。控訴があれば、完全に崩壊しているといわれる“官僚裁判官裁判”にゆだねられるのだ。
 「国民が参加した裁判員裁判の結果を重視する」とか当局は言ってるが、それって、今まで以上に逆転無罪が出にくい方向へばかり働くんじゃないのか。

 そしてそもそも、冤罪を防ぐために、罰則付きで国民を強制動員することが、必要なのか? いや、「冤罪を防ぐため」とは当局は一言半句も言ってないから、いいんだよ? あ~、なんかもう、頭が…。
 とにかくね、冤罪を防ぐんだったら、他にいろんなやり方があるじゃないか。まず、過去の冤罪を徹底検証して、およそ過失とは認められない捜査や認定をした者の責任を問わねば…。
 でも、そんなことは一切やらない。だって、冤罪を防ぐために始める制度じゃないんだもの。そりゃそうだ。こういうの、何のスパイラルって言うの?

 裁判員制度のどさくさで、いろんなことが変わったけれども、それらはみな、国民参加とは関係なしに、変えようと思えば変えられること、そして、素人の負担を軽くするためのあれこれ…。う~ん。

 11月27日(木) 18時~20時30分、法律家3団体共同シンポジウム「市民と法律家で考える裁判員制度」。
 11月29日(土) 「裁判員制度はいらない! 新潟行動」。
 12月13日(土) 13時30分~16時、クロスパルにいがた403号室で憲法連続講座・第2回「やっぱりおかしい裁判員制度」

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クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法 Book クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法

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 「元厚生次官ら連続殺傷事件」をテレビのニュースで見て、私は一番に思った、「あっ、あの角度!」と。被疑者の顔面の角度だ。
 垂直ではなく、上向き、額部分よりあご部分が前へ出た角度。あの角度の被告人は、よくいる。とくに粗暴な事件の被告人に多いように思う。暴力団員は全員そうじゃなかったかな。
 相手を世間を見下すような角度…。あの角度により、人格性向が定まってくるのか、人格性向ゆえにあの角度になってしまうのか。どっちにしても、顔面角度を強制的に、垂直または若干下向きにしたら、粗暴さは失われたりして? そんなことを、いつも傍聴席で妄想してる…。

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2008年11月23日 (日)

死刑に1票を投じた裁判員は電気羊の夢を見るか

081122_13070001  11月22日(土)、「裁判員制度はいらない全国統一行動」の「東京集会・銀座デモ」に参加してきたょ。

 集会の会場は、国会図書館と最高裁のすぐそば、社民党本部の5階ホール。
 社民党のビルって、そうとう古いんじゃない? エレベータのボタンが、昔懐かしいやつで。
 食堂を探索する時間的余裕がなかったので、ビルの管理人みたいな人に尋ねてみた。
 地下に食堂はあるが、土日は休みなんだそうだ。定食はだいたい700円くらい、らしい。高っ。ま、どんなメニューか見てみないとわかんないけど。

081122_13120001   ちなみに国会図書館は正しくは国立国会図書館で、英語では「National diet library」っていうんだね。メタボな議員のためのダイエットの資料を集め始めたのが起源だとか? んなわきゃなくて、国会のことを「diet」というんだそうだ。勉強になったねぇ、勉強になったよぉ。

 集会で、新潟の高島章弁護士が、言ってた。死刑執行に立ち会った或る人が、その後、体調を崩し、お医者に診てもらったら胃に穴が空いてた、ということがあったと。
 有罪・死刑に1票を投じた裁判員は、その有罪・死刑が確定したと報じられたとき、その死刑が執行されたとき、意識して、あるいは無意識のなかで、どんなことを感じるんだろう。
 その後の人格、人や社会との接し方に、少なからぬ影響があるんじゃなかろうか…。

 集会(参加600数十人)が終わって15時から、デモに出発
 どういうわけか、いちばん前の、池内ひろ美さんと高山俊吉弁護士の隣で、横断幕を持って歩く役目になってしまった。きゃ~。

081122_13590001_2  銀座までなら、真っ直ぐ歩いて30分程度か、と思ったら、246号線を赤坂見附へ歩き、左折して溜池交差点を直進、虎ノ門から新橋のガード下をくぐって銀座中央通りへ、そして東京駅前を通過して日本橋辺りまでのコース。約5.7kmだという。なんでそんな遠回りすんだ~! ま、デモだからしょーがないのか。

 約5.7km。有酸素散歩なら1時間かからないはずなのに、デモだから、のたのた2時間以上かけて歩いた。車や横断者の皆さんにはご迷惑だったかも。ごめんね。

 2時間以上も横断幕を持って歩くと、足が痛いうえ、腕が固まって、疲れたのなんの。
  http://47news.jp/CN/200811/CN2008112201000731.html
 でも、びっくりしたねぇ。
 取材のカメラが、東京駅を過ぎるあたりまで、ずっと撮影しまくり。このデモは、ものすごいニュース価値があるんだな、と実感した。
 11月28日から裁判員候補者名簿搭載通知が発送されるっていう時期だし、弁護士が中心となるデモってのも極めて珍しいんだそうだ。
 やっぱ、裁判員制度はおかしい、嫌だ、と思ってる人が多いのか…のか、じゃなくて多いんだ、それは当局のアンケートの結果でもハッキリしてる、沿道の人たちの多くはビラを快く受け取ってくれて、1800枚も配布できたそうだ。うわ~! 

 ちなみに、警備の男の警察官たちの階級、私が確認できた範囲では、最低でも巡査部長だった。巡査、巡査長は1人も確認できなかった。へぇ~、そうなんだ~。

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著者:フィリップ・K・ディック
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 鉄腕アトムは電気羊の夢を見るか 鉄腕アトムは電気羊の夢を見るか
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最高裁長官竹崎博允ヤメロキャンペーン
http://www.interq.or.jp/enka/svkoya/blog/enka/index.html

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2008年11月22日 (土)

「裁判所前の男」逮捕!

11月21日(金) そのtwo

 来週の予定をチェックするうち13時が近づき、え~っ、どぉしょ~、一服してるうちに13時を回るな~、と悩む…。
 報道によれば、そのときすでに、

裁判所敷地内で抗議活動の男を暴行で逮捕
 21日午後0時45分ごろ、東京都千代田区霞が関の東京地・高裁敷地内で抗議活動をしていた男が職員らともみ合いになり、駆け付けた警視庁丸の内署員が暴行の現行犯で逮捕した。

 「職員らともみ合い」が始まっていたようだ。「男」とは「裁判所前の男」である。
 私は、そっちとは反対側のフロアを通り、南側のエレベータへ行ったため、まったく気づかなかった。まだ時間はあり、大声でも発されれば、ソクそっちへ行ったのに。

clip 南側のエレベータで8階へ上がり、13時20分から東京簡裁826号法廷(虎井寧夫裁判官)で、まずは「窃盗」の判決。
 秋葉原のパチンコ店で、63番の遊技台の台間CRユニットからジョイコイン1個を窃取し、それを使用して9000円を引き出し窃取したんだそうだ。6月にも同様のサイクルコインを窃取し、懲役1年、執行猶予3年の判決を受けてるんだという。パチンコ店では、前からマークされていたんだという。
 判決は懲役1年2月、未決10日算入。

 あとで携帯電話を見たところ、この判決の途中、「裁判所前の男」が警察官に取り囲まれ絶体絶命のピンチ状態だと、某氏からメールが入ってた。
 私は気づかず、傍聴を続ける…。

clip 続けて13時30分から「窃盗未遂」の新件。
 昨年、東京簡裁でたまたま傍聴した2件、ウチダ警部補のチームによる検挙の事件(1件はその後、東京高裁で逆転無罪!)と、もしかしたら同じ態様のスリ未遂か…との期待は、予想どおり裏切られた。
 あの2件以降、同じような事件に当たらない。もちろん、「窃盗未遂」を全件傍聴してるわけじゃなく、ぽろぽろ見落としているかもしれない。でも、もしかして、2件真っ向否認で争われ、傍聴マニアたちが傍聴席に並び、加えて私のような者によりブログや『冤罪File』の創刊号や『裁判中毒』にばんばん書かれたことから、同様の“手口”の検挙は慎重になっている、のかもしれない。
 本件は、酔ったホームレスによる車上狙いの未遂。被告人(身柄、拘置所)は53歳で、102カ月年金に入っており(つまりマジメに稼働しており)、あと14カ月働けば年金がもらえるんだそうだ。青森の出身だそうで、非常にマジメな、良い雰囲気に率直な被告人だった。
 求刑は懲役1年。次回判決。13時53分閉廷。

裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
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081121_13590001 sign03 さぁ、いくらなんでも、もう帰ろう。眠くて目が開かない…。
 ところが、携帯メールを見たらば、「裁判所前の男」が絶対絶命のピンチだと。メールの着信は13時25分。30分経過してしまった!

 1階へ降りると、正門側のフロアは、何人かの警備員氏たちが正門方向を見やっている以外に、何もナシ。フロアから外を見ると、べつに騒ぎはなく、しかしパトカーが赤灯を回して駐車していた。

 どうせもう帰るので、私は正門前の歩道へ出た。歩道の端っこ、いつもの定位置に、おじさんは居なかった。代わりに、警察の自転車が2台、駐輪していた。おじさんのオートバイのそばに制服警察官が1人居た。
 おじさんはパトカー内に押し込められてるのか? いや、パトカー内は無人だった。ん? どうなってしまったんだろう。
 オートバイをよく見ると、ナンバープレートのところに「トイレ中です」との貼り紙が。ふむぅ…。

 複数人から直聞きした情報、また報道の内容等々から、遠くこんなことが想像できる…。
P1020836  おじさんは、トイレを利用しようと(ついでに食事もしようと?)正門から裁判所の敷地内に入った。正面玄関を入ってすぐのチェックゲートで、録音機か何か、原則その場で預けることになっているモノを発見された。
 しかしおじさんは、法廷へは入らないんだからいいだろ、と言ったどうか知らないが、とにかく預けろ預けないでモメた。このとき「おじさんが足を蹴られた」との未確認情報もある。
 なんにしても、あれだけのことを長年やってきたあのおじさんが、不用意に職員に手を出すとは、普通には考えにくい。もちろん、つい興奮して手を出したかもしれないが、もみ合ううち、手の一部が職員の体に触れただけ…その可能性のほうがずっと高いんじゃないか。

 とにかく、裁判所にとっておじさんは、うるさく邪魔な存在だったろう。なかには「司法の威信を何だと思っとる! 許せん! 懲らしめてやれ!」という職員もいたろう。警察も、できればあの定位置から排除したいと思ってたろう。なんせ、桜田通りを挟んだ真向かいは警察庁(が入ってる合同庁舎)だし、警察庁の隣は警視庁なんだもの。
 そんななかで、おじさんは、ほとんど毎日、朝から夕方まで、雨の日は傘を差して、あの「裁判所批判」をしていたわけだ。立ち退くよう警察官が説得に来ているのを、私も何度か見たことがあるが、おじさんはニコニコと断り、居続けた。

081121_13590002  なぜ、それができたのか。
 やはり、言論活動だからではないか。あの歩道へは、いろんな団体や人が来て、抗議行動やビラまきをしている。言論活動を簡単には排除できない、ということだったんではないか。
 しかし、「暴行」となればまた話はべつだ。だから、つまり、「裁判所批判」を強引に封じられたとか、そんなストレートな話ではないと思うよ。

 オートバイの番をしていた警察官は、逮捕はしてない、ちょっと署へ来てもらっただけだ、という主旨のことを言っていた。
 おじさんが素直に行くとは考えにくい。警察官複数で取り囲んで、「ま、いいから、いいから、手間かけさせないで」とパトカーへ押し込み、ちょっとでも抵抗すれば「公務執行妨害だ!」となる、とおじさんは思い、強制的に任意同行されて行った、のかもしれない。あるいは、「こっちが足を蹴られたんだ」と自ら被害届を出しに、というふうな要素もあったのかもしれない。
 けれど、報道では、逮捕されたとなっている。オートバイの番をしていた警察官が、事実をよく知らなかったか、ことさらにウソを言ったか、あるいは、パトカー内でまたは丸の内警察署で(まさか警視庁本部で?)、手錠をかけられたのかもしれない。

 これから、おじさんはどうなるのか。不立件? 不起訴? 起訴になる場合、おじさんは略式には応じないだろうから、公判廷へ出てくることになる。
 どうなるにしても、庁舎入場に関しての「暴行」と、「裁判所批判」の活動とはべつだ。釈放されれば、おじさんの口角は、以前に増して鋭くなるだろう。今回の逮捕は、おじさんをいっそう有名にしてしまっただけ、となるかも。当局は、どのへんを落としどころとするのか…。
 ま、とりあえずそんなことで。

 22日(土曜)は、、「裁判員制度はいらない全国統一行動」の「東京集会・銀座デモ」だよぅっ!

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即決裁判手続き1000号

11月21日(金) そのone

071009_19500001  意外にも朝はすっきり起き、しかしだんだんと具合が悪くなる二日酔いってあるよね。今日がそれだった。昨夜、帰宅した後も飲んだのがマズかった。
 電車内は、やたら暑く、二日酔いと乗り物酔いのダブル。車内の温度・湿度を自動調節できるエアコンが発明されたら、通勤人は通勤の疲弊・ストレスからだいぶ解放され、仕事の能率が上がって経済は上向き、過労死やうつ病も減り、発明者は大儲けできるんじゃないか、ねぇ。
※ 画像は現在の私の携帯電話の待ち受け画面。仙台のあの立ち食いそば屋。天ぷら250円。豚串1本100円。そば湯割1杯250円。これで合計700円だよ~sign03

 今日は9時30分~12時10分という珍しい「強制わいせつ」の新件があった。しかも、午後は法廷を変えて13時10分~17時。どうしても今日中に或る手続きまで終える必要が有ったた、つーことなのかな。被告人氏名で検索しても、それらしい事件はヒットしない。うむ~。

 べつの法廷では10時~11時で、「殺人予備・銃砲刀剣類所持等取締法違反」の新件。これは報道された事件だ。「殺人予備」って珍しい。自白しなきゃそうそう成立しないだろうに、どんな被告人なんだろ。以下、刑法。

第百九十九条  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。
第二百条  削除
第二百一条  第百九十九条の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。

 といった好奇心は捨て、地道に分をわきまえて…。

clip 10時から東京地裁533号法廷(中山大行裁判官)で、「公務執行妨害・道路交通法違反」の新件。
 被告人は39歳。身柄、拘置所。良い色のジーンズに良い色のトレーナー。容貌や体型は、ちょっとフィリピンの街角にいそうな…。

 もしや交通取締りのトラブルだったら…と朝一から来たのだが、違った。
 運転席と助手席のドア全開で停車してるソアラがあり、警察官が職務質問、免許証からの照会により、覚せい剤の前科(2008年10月、懲役2年6月・執行猶予4年)があること、交通違反で手配中(違反が未処理。行政処分か?)であることが判明。警察官は後部座席のバッグを開けるよう求めた。薬物はなかったが、捜査段階の調書によれば被告人は、「組の事務所へ早く行かねばならず、ヤクザということでイキがっていて、職質をいつまでも受けていられるか」と、ギアをパーキングからドライブに入れ「もうダメだ。行くよ」と、検察官によれば「急発進」。左手を運転席のヘッドレストに当て、右手でキーを抜こうとしていた警部補の、その左腕にピラーを打ち当て、かつ全体としてその発進行為は暴行に当たる、というのが「公務執行妨害」。
 「道路交通法違反」のほうは、その直後か後日か聞きもらしたが、大型貨物に衝突しての報告義務違反(第72条第1項後段)。つまり当て逃げ。

 道交法は認め、公妨が成立することもわかったが、警部補の左腕が背後にあるとは知らなかった、「急発進」もしていない、と否認。
 弁護人はだいぶお年寄り。ゆらゆら揺れてる。耳も遠い。80歳を超えてるんじゃないか。でも、やることはしゃんとしてるようだった。前にどこかでお見かけしたような気がする。
 次回、警部補を尋問することにして、10時25分閉廷。
 論告・弁論を別期日にとって、年内に判決までいく予定。

 これ、事件番号が「平成20年刑(わ)第2997号」。もうすぐ3000。今年も終わりに近づいたんだな~。判決はクリスマス辺りになるのかな~。

裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
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clip 11時から521号法廷(開廷表は菱田泰信裁判官だが、登壇したのは戸苅左近裁判官)で、「道路交通法違反」の新件。
 この事件番号が「平成20年(わ)第1000号」。お~、ぴたり賞だ。ちなみに、東京地裁で「(わ)」の前に「刑」も「特」も「合」もつかないのは、即決裁判手続きの事件、そういう取り決めになってるらしい。けど、最初の頃、「刑」も「特」も「合」もつけないうえに、4桁の番号の4桁目を「5」にしてたよね? あれは開廷表の記載ミス? それとも、最初の頃は即決だけで4桁イクはずじゃなかったとか?

 被告人は34歳。身柄、留置場。足下は官品のサンダルではなく運動靴。
 カネがなくて免許の更新をせず、運転の要のない仕事をしていたが、どうしても運転せざるを得なくなり、前の晩から早朝5時まで缶ビールをジョッキで数杯、泡盛720ミリリットルを2本、缶チューハイを飲んでいたが運転し、16時半頃、22キロ超過で取締りを受け、無免許が発覚。酒臭があったことから酒気帯びも発覚。0.43mg。7年前に酒気帯び罰金前科1(当時は5万円)。
 求刑は懲役8月。直ちに判決。懲役8月、執行猶予3年、訴訟費用不負担。
 11時17分閉廷。

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clip 同じ11時から710号法廷でも、「道路交通法違反」の新件をやっており、エレベータでだいぶ時間を食って、11時24分頃に入ると、最終弁論が終わるところだった。これも即決裁判手続きなのだ。事件番号は「平成20年(わ)第999号」。お~。
 「屋台営業を…」と聞こえた。被告人(身柄、留置場)は、紺のカーゴパンツに紺の作業服風ジャンパー、運動靴。人の良さそうな、(シチュエーションのせいもあるだろう)しょぼくれたオジサン。ラーメンの屋台のようだった。
 普通に推測すれば、道路の不正使用で、何度か警告を受けた末に逮捕され略式で罰金、満つるまで算入、そのセットを何度か繰り返し、とうとう公判請求になったんだろう。
 最終陳述は、「べつにございません」。
 直ちに判決。懲役3月、執行猶予2年、訴訟費用は不負担。
 11時29分閉廷。

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restaurant ユキさんと、地下の食堂でA定食460円。今日は野菜コロッケと「擬製豆腐」。細かな野菜くずとか入った木綿豆腐を鉄板で焼いた…みたいなモノのように思えるのだが、擬製豆腐ってどういうネーミング? 民事の擬制陳述をパロって、第1回豆腐期日に出頭できないので、これを食べることでもって、豆腐を食べたものと見なす?
 ちなみに擬製豆腐という料理は実在するらしい。初めて知ったょ。え? 以前にも食べたことあって、そんときもお前は同じこと言ったぞって? うそぉん…。

typhoon さて、あとはもう、来週の地裁の予定をチェックして帰る、帰って寝る予定だったのだが、もたもたするうち、霞が関の裁判所ビルへ通う人なら誰もが「ええっ!」となるだろう、とんでもないことが起こったのだったsign03

2008年11月21日 (金)

裁判員制度の宣伝に支出した税金の額がわかる文書

 やらねばやらねばと何カ月も言ってた、最高裁への開示申出を、裁判所行きを急遽サボった20日(木)、ようやくやったょ。

1、裁判員制度の広報用の、
①映画「審議」
②映画「裁判員~選ばれ,そして見えてきたもの~」
③映画「評議」
④アニメーション「ぼくらの裁判員物語」
⑤解説ビデオ「あなたも参加する刑事裁判~裁判員制度が始まります~」
⑥裁判員制度CM「あの頃の気持ちのままで」
⑦裁判員制度CM「来年スタート!」
 の制作のために要した費用と、その支払先がわかる文書。

2、タレントの仲間由紀恵さんを、裁判員制度の理解度アップを目指すためのメーンのイメージキャラクターにした際の、仲間由紀恵さんまたはその所属する事務所等との契約書またはそれに類する書類(契約金の類が発生している場合は、その金額がわかるもの)。

3、① 東京高等裁判所、東京地方裁判所及び東京簡易裁判所(刑事部)の合同庁舎の、地階から8階までのエレベーターを、地階から9階までとする(した)、その工事に要する(要した)費用、およびその支払先(契約先)がわかる文書。
  ② 上記エレベーターについて、9階までとした理由がわかる文書。

4、裁判員制度に関するパンフレット、チラシ、小冊子、キャラクターグッズなど、広報用の無料配布物の作成に要した費用、およびその費用の支払先(契約先)がわかる文書。

 どう、面白そうでしょ? 冗長だったり特定不十分だったりするぶんは、あとで担当部署と詰めるとして…。
 と書いて、いま気づいた。封筒に「司法文書開示申出書」を、3枚しか入れなかったような。あれ? プリンタを見たら、1枚残ってた。げ~、このオヤジの事務処理能力は、なんつーか、まったく…。
 ま、いいや、その夜、某週刊誌の記者氏とユキさんと新宿で酒飲んだ際、仲間由紀恵さんは前のイメキャラだよと言われたので、その他のイメキャラのぶんを1枚加え、郵送しよう。5枚まとめて送れば90円で済んだのに、差し引き70円損した、ってケチくせぇ~(笑)。

※ 最高裁は事実上は行政府の1つ(法務省の外局?)だと思うけど、いちおう教科書的には司法府なので、「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」の対象外で、だから「開示請求」とはいわず「開示申出」となるのだ。

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 ということで明日、22日(土)、いよいよ、「裁判員制度はいらない全国統一行動」の「東京集会・銀座デモ」だ。ご家族、お友達、お誘いあわせのうえ、はい、どなた様も心ゆくまで、じゃんじゃんばりばり来てね~sign03

人気blogランキング ← 11月21日8時40分現在、週間INが400でonesix位~happy02

2008年11月20日 (木)

腹は八分目、欲も八分目

 暗い廃工場のような建物の中。
 犯罪組織の男が1人、上腹部の高さの、長い白い塀のような構造物の、そのへり(上辺)に、どこか上のほうから照射される光の文字を、確定する作業をしている。大量の麻薬を取引するための、符丁か何からしい。
 その男の右斜め後ろ、建物内の制御室のような部屋に、女が1人いて、部屋の窓から、確定された文字を読みとり、キーボードに打ち込んでる。
 気づかれたら、間違いなく殺される。だが、女の後ろには背広の男がいて、拳銃を女に突きつけている。逃げられない。

 やがて女は気づく。制御室のようなその部屋は、まぶしいほどに蛍光灯が点いている。組織の男がふり返れば、たちまち見つかってしまうではないか! 顔を隠しても、キーボードを打つ手が見えてしまう。
 女は白いキーボードの左右にそっと手を添え、下げる。そのとき、コードが動いて微かな音が。やばいっ! 女は頭を抱えてうずくまる。
 背後の背広の男が、拳銃を手に、作業を続けろと責める。女は声をたてられず、うずくまったまま、頭を抱えた右手を、「ダメ、見つかった!」というふうに振る。
 組織の男は、武器を持ち、物陰に身を隠したようだ。仲間を呼んだに違いない。背広の男は、単身で彼らと戦うはずだ。女は背広の男に、自分にも拳銃をくれと言う。だが、拳銃は1丁しかない。あっても、女には渡さないだろう。
 背広の男は制御室から走り出していく。1人残された女は、背広の男と反対方向へ逃げだす。

 外は雨だ。夜の、冷たい雨。
 自転車置き場のような、古い木造の建築物の裏側を、俺は走って逃げる。正門から出て、用水路の両側にある広い道路を越えると、そこに警察署がある。警察署へ逃げ込もう。
 組織の男の仲間が、建物の屋上からライフルで狙撃してくる。雨を切り裂き、足下に着弾する。うわぁっ! 俺がパニックに陥ってるせいか、銃声は聞こえない。水たまりに水しぶきが見えるだけだ。
 ときどきわざと転げたりしながら、俺は必死に走る。警察署の玄関は狙撃手から丸見えなので、裏口から駆け込む。俺は、よく通る声で叫ぶ。
「麻薬取引の連中が銃撃戦をやってます!」
「どこで!」
「■■小学校です!」
 そう、あれは廃工場ではなく、建て替え前の小学校なのだ。
 俺のしっかりした口調と緊迫感に、みなが注目する。私服、制服の警察官たちがドッと集まってくる。出動だ! 俺もあとに続く。
 見知りの警察官が、俺に声をかけてきた、ニヤリと笑って。
「ほんとなら、10人(しか出動しない)ってことはないんだよ」
 そのニヤニヤ笑いの意味に、俺はハッと気づく。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 統合失調症の妄想とかは、私もずいぶん相手にしてきてる。これはそんなんじゃないっすからね!」
 警察官は、いっしょにパトカーへ向かいながら、さらに言う。
「心がひと煮立ちしたあとなんか、危ないんだよ」
 ひと煮立ち…。私は、小さな手鍋の中で何かの煮汁がわっと吹き上がるのを思い浮かべる…。
 え…? 話の最初の頃、私は女だった…なぜ? そう気づくと、あの恐怖の体験が急に遠くなっていった。
 わ、私は、狂ったのか? 人の心は、脳は、こうやって“境”を超えてしまうのか? 私も超えてしまったのかsign02 うわぁ~~~っsign03

 そうして、目が覚めた。
 覚めると、これは業務妨害になるのか? と気になった。虚偽の事柄をあたかも事実であるかに申告し、警察官10人を出動させ、もって本来の業務を妨害した…と。申告人が精神病の場合、どう運用するんだろう。判例はあるんだろうか。そして眠れなくなった。
 時計を見ると、午前6時前。寝たのは3時半頃なのに。

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 嗚呼、これじゃあ、裁判所へ行けない。ムリに行けば、死んじゃうかも。
 今日は地裁で、毒蛇の判決と、池袋のナンパ男を刺し殺すとかいう業務妨害の新件と、否認かもしれない迷惑防止条例の審理と、道路交通法違反の新件と、「ファイヤー」を名乗って放火予告をしたとかいう業務妨害の新件が、うまい具合に続けてあるけど、嗚呼、ここはすっぱりあきらめよう。

 じつは私、裁判傍聴は交通違反・事故に集中し(つまり初心に返り)、空いた時間の傍聴は、“裁判は窃盗に始まり窃盗に終わる”との格言に従い(って私が勝手に言ってるんだけど)、窃盗だけに絞ってしまおうかと、悩んでいるのだ。
 だぁって、あれもこれと好奇心を広げたら、きりがない。パンクしてしまう。
 多くの裁判傍聴から導かれる教訓は、目先の欲望等のままにムリを重ねれば、きっと破滅するってこと。腹は八分目(はちぶめ)、欲も八分目、分をわきまえて地道に行け、である。
 夏辺りからだっけ、ちょっと裁判所へ通い過ぎたよ。あの夢は、ずるずるムリを重ねようとする私を立ち止まらせるための、守護霊の配意なのかもしれない、そう受け止めておこう。
 すっぱりあきらめて空を見れば、良い天気。少し寝るです…。

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 「腹八分」(はらはちぶ)。日本ならでは素晴らしい教訓だと思う。日本には、グロバリぜーションとか資本主義とか、似合わないんじゃない?
 貝原益軒の書にならうなら、「珍美(ちんび)の裁判に対するとも、八九分にてやむべし。十分に飽き満つるは後の禍(わざわい)なり」。犯罪が「珍美」ってのは語弊があるけど。

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2008年11月19日 (水)

高裁で交通事故5件

11月19日(火)

P1020390  阿曽山大噴火さんは、傍聴中に居眠りは絶対しないと言ってた。傍聴できるのは、1日に正味4時間くらい、それっぽちの時間、目を見開いてないでどうするんだ、という主旨のことを言ってた。
 おっしゃるとおり。なのに、なぜ私は居眠りするのか。ここんとこ、夜にまとめて眠れないのだ。だから、休みのときは昼間ぐっすり寝る。昼間裁判所へ行ってても、夕方ぐっすり寝てしまう。だから夜が眠れない。眠れないまま裁判所へ行くから、居眠りしてしまう…。これは波があって、ふとした拍子に、22時頃から5時頃までとか、ぐっすり眠れる日々が続いたりもするんだけど。
 しかし、今日は居眠りしなかったょ!

clip 高裁824号法廷へ10時50分頃に入ると、阿部文洋裁判長が判決を読んでいた。
 えっsign02 10分以上前に始まったsign02 そりゃあ、あまりに酷すぎるsign03
 と思ったらcoldsweats01違った。10時30分からの「業務上過失致死・道路交通法違反」の判決が終わってないのだった。
 10時30分からのそれは、報道された事件でもあり、被告人氏名が「おお~、良い名前だね~」という氏名で、気にはなってたが、傍聴してなかったのだ。
 大失敗。10時30分から、可能なら第1回から、傍聴してれば良かった。原判決破棄、業過致死について無罪、だったんだね~。
 一部聴き取れたところによると、被告人のタクシーが十分な間隔を空けて追い抜いたところへ、被害者の原付バイクが酒に酔って急に右へと蛇行してきたのであって、被告人にはそれ以上に注意するまでの義務はないと、「業務上過失致死」については無罪、しかし、事故が起こった認識がありながら救護・報告の義務を怠って去ったので「道路交通法違反」(措置義務違反)については有罪、という認定のようだった。
 被告人は被告人席にいなかった。
 被告人の氏名で(漢字をちょっと変えて)検索すると、以下の報道(2007年1月9日付け四国新聞)などがヒットする。■部分は記事では実名。

ひき逃げで別の運転手逮捕/12月逮捕の女性は釈放
 東京都世田谷区で昨年12月、ミニバイクの男性会社員(62)が死亡した事故で、警視庁交通捜査課は9日までに、道交法違反(ひき逃げ)容疑などで逮捕した埼玉県川口市のタクシー運転手の女性(66)を釈放、同容疑などで新たに別のタクシー運転手を逮捕した。
 新たに逮捕したのは東京都北区王子、■■■容疑者(57)。この事故では、発生翌日に女性を逮捕したが、裏付け捜査でバイクの会社員は女性のタクシーと接触後も走行し続け、その後に■容疑者のタクシーと接触、転倒したことが判明した。
 女性が逮捕されてから、女性の車が通過した約1分後に転倒したバイクと、走り去る■容疑者の車が写った防犯ビデオが見つかった。
 仲田辰彦交通捜査課長は「目撃証言や物証もあり、証拠隠滅や自殺の恐れもあることから逮捕した。誤認逮捕とは考えていない」と話している。

 この報道(通信社による配信なのだろう)では、「容疑者」が一方的に悪いかのようになってる。そしてこの、重要部分が無罪の判決は、私が検索した限りでは、報じられていない…。

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clip 6分遅れで、11時からの「危険運転致死・道路交通法違反」の控訴審第1回。これも報道された事件だ。ネットからはこんなもの拾える。

「からかうつもりが衝突」 対向の2人乗りバイクの18歳少年を死亡ひき逃げ
会社員の男(30)を危険運転致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。容疑者は23日午前4時頃、横浜市内で乗用車を運転し、対向してきた暴走族風の改造バイクと正面衝突、2人を死亡させ、逃走した。事故の約6時間後、勤務先から「自分が事故を起こした」と110番通報した。
「バイクをからかうつもりで中央線をはみ出したら衝突した。仕返しが怖くなって逃げた」などと供述している。容疑者は飲酒運転だった疑いも。

 「23日」とあるのは、2007年8月23日。原判決は懲役10年
 被告人は身柄(拘置所)。
 弁護人は鑑定書の取調べと被告人質問を請求。
 検察官の意見は「不必要」。ちなみに、弁護人の取調べ請求に対し、情状関係を除き、検察官が「不必要」以外を言うことはあまりない。検察官の仕事は、被告人を有罪にすること。有罪にするために必要なもの以外は不必要、当然のことである。
 弁護人は、被告人は一審からずっと争っているまま有罪になっており、そこへ鑑定が出てきたのだから調べて欲しい(判断材料にしてほしい)と異議を申し立てたが、裁判長は棄却して結審。次回判決。11時11分閉廷。
 どんな鑑定なんだろう。報道(つまり警察発表)に照らすと、「被告人車両は中央線をはみ出してない」という鑑定なんだろうか…。

 危険運転致死傷罪の捜査要領

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clip 11時30分から同じ法廷で、今度は「自動車運転過失致死傷」の控訴審第1回。
 被告人(在宅。保釈?)は、喪服のおばさん。弁護人は洒落たベージュのスーツの、若め…に見える女性。
 検察官が、訴因を変更…かな? 一審のときのままでは有罪にしにくくなったのか、こういう事実関係での有罪にしたいのだ、という内容を述べた。
 大ざっぱに言うと、2007年9月の19時15分頃、信号機のない交差点へ、被告人運転の普通貨物がライトを下向きにしたまま(※)、検察官よれば70~80キロの速度で進入、交差点出口の横断歩道付近に(?)母子(子どもは3歳)を前方40mの地点に認めたが、横断しないだろうと軽信し、停止せず進行、ところが母子は横断し、それを前方12.7mの地点に認めて急制動したが間に合わず衝突…母親のほうは大動脈損傷による出血性ショックで死亡、子どものほうは脳挫傷などで55日間の…というふうな事故。
 ヘッドライトは原則上向きであり、下向きのときは、歩行者などの発見が遅れるので、遅れて発見しても直ちに停止できるような速度で走行しなければならないのだ。

 原判決は禁錮2年6月。
 被告人質問が行われた。聴く限り、遺族の処罰感情は峻烈なようで、被告人の反省・悔悟・贖罪の気持ちは相当深いようで、控訴の理由は見当たらなかった。
 しかし現に控訴している。なぜ? 印象に基づく憶測を言わせてもらうなら、一審の事実認定に誤ったところがあり、弁護人が「これは正さねば!」となり控訴した…そういうことなのかな…。関連して、一般論を言わせてもらうなら…いや、長くなるので省略。

 約1カ月先を次回期日とし、次回判決とは特に裁判長は言わなかったが、次回で判決になるかも。
 被告人質問と、弁護人と裁判長のやり取りが長引き、12時09分閉廷。

restaurant 今日も厚労省地下の食堂へ。中華定食A(480円)が旨そうだったが、すでに売り切れ。悩んだ末、ラーメン大盛り430円。失敗した~。

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clip 13時20分から、高裁720号法廷(安廣文夫裁判長)で「窃盗」の判決。
 新橋駅での仮睡盗だった。
 控訴棄却、当審における未決30日算入。原判決は懲役1年6月。
 被害者が許すという主旨を記載した上申書があるけれども、仮睡盗は性質上かなり悪質な犯行であって、普通の万引きや窃盗より重く、だから執行猶予はムリ、しかし未決算入を多めに計算した、と裁判長は言ってた。
 仮睡盗はなぜ悪質なのか。仮睡盗は被害者が生身の体に付けているものを奪い取る行為であり、それは、同じ10万人を殺すのでも、1万m上空から爆弾投下のスイッチを押すのより、1人ずつ刺し殺すほうが悪質…というのと同じだとか? 私は傍聴席で、いっつもそんなことを粗相、もとえ想像してるのだよぅ。

clip 13時30分から同じ720号法廷で、「業務上過失傷害」の控訴審第1回。
 被告人(在宅)は、黒いスーツの、若く華奢(きゃしゃ)な女性。35歳だそうだが、もっと若く見える。長い髪を頭部左側で束ね、体左側へ垂らしてる…。
 控訴審の第1回というのは、内容がよくわからない。だが、どうやら、逃げるバイクを追尾中(赤色灯なし)の白バイ、との事故のようだった。白バイの警察官はかなりの重傷だったらしい。最初の捜査に重大な落ち度があったらしい。一審は、一審の弁護人が立てたストーリィが不自然だからと有罪、だったらしい。
 「翌年2月の調書はある」「(平成)15年の2月」という言葉が聞こえたので、2002年に発生した事故かと思われる。被告人の住所は神奈川県厚木市。事故後、引っ越した可能性もあるが、神奈川近辺の事故だった可能性はある。どなたか知ってる?
 私は13時56分に途中退出し…。

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 現在、いろんなドライブレコーダが、以前に比べればすごく安く販売されてる。私が交通省大臣だったら、どこからどんな反対意見が出ても(もちろん聴くべき意見は取り入れたうえで)ドライブレコーダを標準装備させるけど…。

clip 非常階段を駆け上がり、14時からさっきの824号法廷で、「危険運転致傷・道路交通法違反」の控訴審第1回。
 被告人(身柄、拘置所)は30歳で型枠解体業。
 被告人の母親を証人尋問したが、事件の内容自体は不明。報道もされてないようだ(私の能力ではヒットしない)。次回判決。

clip もう眠くて眠くて、もう帰ろうかと思ったが、最後に1件だけと、14時30分から東京地裁724号法廷(半田靖史裁判官)で「道路交通法違反」の新件。
 被告人(身柄、拘置所)は45歳、無職。
 無免許などで累犯前科3犯(うち2つは執行猶予取消しで服役)、交通違反歴6回の、最終刑の保釈から約3カ月後の、知人から無償で車を借り受け続けての無免許運転。求刑は懲役6月。次回判決。15時20分閉廷。

追記: この法廷(地裁刑事21部)の開廷表、10時からの詐欺の被告人氏名が「被告人」となってたでしょ。被告人は被告人? あれは被告人が少年だったらしい。少年の場合、空欄にするか、何か実名以外を記載するか、裁判所(つまり担当裁判官)の判断によるんだそうだ。

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pen 交通事故について、ちょっと言っておくと、Responseにこんな記事(の一部)。

強引に右折しようとして出会い頭衝突、歩道にも突っ込む 
2008年11月18日 
13日夕方、愛知県名古屋市中村区内の市道で、交差点を進行してきた乗用車とタクシーが出会い頭に衝突。押し出された乗用車が歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた歩行者に突っ込んだ。この事故で歩行者3人が軽傷を負っている。

 こんなことさえ、珍しくないんだよ。事故の大半は、交差点およびその付近で起こってるんだから。
 特に横断歩道は、人と車が交差する場所といえる。生身の人間と、2㌧もある鉄の塊が交差すれば、人間はひとたまりもない。私が傍聴してきた交通事故の裁判の、被害者のほとんどは、青信号を横断中の歩行者だ。
 法律上は「被害者には何ら落ち度がない」で済むが、何ら落ち度がなくても、生命や健康な日常は一瞬で奪われ、賠償金が何千万円出ようと、加害者が懲役何十年になろうと、奪われた生命や健康は戻らないのだ。私が交通省大臣だったら…。

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bud 19日の朝日新聞に、ユキさんが出てたね。甲号証、乙号証のこと、傍聴を始めた頃「甲乙って、いつの時代よ」と笑ってしまった、という部分に私も笑ってしまった。私はそういう違和感、覚えなかったよな~、年齢が違うんだな~と。それにしても、あの写真、「ぎょっ、これ誰?」と、たまげてしまった。普段のユキさんとぜんっぜん違うじゃーん。いったいどうしたらあんな…思い出しても可笑しいっス。

空気を読めずに性犯罪

11月17日(月) そのthree

clip 高裁720号法廷へ戻り、14時30分から「準強制わいせつ」の判決。
 今年2月に新潟の苗場スキー場で、ホテル従業員(逮捕時30歳)が午前3時頃、2泊3日でスノーボードに来た女性客の部屋へ入り、女性客(21歳)を「強姦」したと報じられた事件だ。

 昼間、被告人はその女性客にスノーボードを教え、日暮れてからか、酔った女性客は雪合戦をしようとか言い、被告人は「自分に好意を抱いている、忍び込んでも大丈夫じゃないか」と思って忍び込み、熟睡中の女性に覆い被さってキスをし、パンティ等を脱がせて膣に手指を挿入、わいせつ行為に同意していると思っていた、と少なくとも一審では主張していたようだ。
 女性客のほうは、重たい感じがしたのでうっすら目を覚まし、膣に指を入れられて目を覚ました、と供述しており、目を覚ました時点では強制わいせつの行為に着手していた、「こうきょふのう」(と聞こえたが、抗挙不能?)の状態であっても犯罪は成立する、女性客がわいせつ行為を受け容れるような事情は全く認められない、前科・前歴が全くなくても、原審の懲役1年6月が重すぎて不当とは言えない、と裁判長。
 以下、刑法

(強制わいせつ) 第百七十六条  十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
(強姦) 第百七十七条  暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。
(準強制わいせつ及び準強姦) 第百七十八条  人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第百七十六条の例による。
 女子の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、姦淫した者は、前条の例による。

 しかし、被害女性が100万円を受領し、被告人は徐々に内省を深めている、等の事情からすれば、現時点では、社会内で更生させるほうが、刑事政策に沿うものと認められると、原判決破棄、懲役2年、保護観察付き執行猶予4年、原審における訴訟費用負担。

 被害女性が被告人に親しげにしたとしても、本件行為まで許したわけではない、許すなど客観的にあり得ない、問題なのは、「そういう空気が読めないこと」だ、許してくれたと思ったり、裁判のなかでそんなこと(弁解)を言ってしまったなら、「それはやっぱり空気が読めない」、「場の情況が読めないことに、いちばん問題がある」、「ちゃんと空気が読めるようにね」と裁判長はくり返していた。

女犯 ~性犯罪ドキュメント~ Book 女犯 ~性犯罪ドキュメント~

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clip 15時から地裁526号法廷(神田大助裁判官)で、前回(第4回)が11月6日だった「建造物侵入」の、今日は論告・弁論。

 検察官の論告は、第1、第2、第3と論点を3つに分け、各論点をまた3~4つに分けて述べるという、わかりやすいやり方で、18分間。求刑は懲役1年6月。

 弁護人は、今日は鮮やかだけども落ち着いた色調の、青いスーツ。ボトム(っていうの?)はスカート。左胸に洒落たブローチ。お洒落でお金持ちでセンス良い、と感じさせる。
 最終弁論は25分間。なかなかの内容だった。
 そして被告人が最終陳述。書いてきたものを読むという。裁判官は所要時間を聞き、隣の傍聴人によれば、被告人は20分と答えたらしい。ところが、37分間も! 被告人は途中、調子が出てきたのか、珍しく感情が表出する場面もあった。
 それらから私なりに理解できたところを、総合して、一部拾うと…。

 被告人は、児童の写真を撮るときに性的な感情は一切なく、あとで、気に入った写真から独自のイメージの世界をつくり、そのなかの、理想化した子ども、“永遠の子ども”に性的興奮を覚え、自慰行為をするんだという。そのイメージは実体とかけ離れており、現実の世界で実現したい場面を想像するのとは違うんだという。だから、運動会の小学校への侵入も、150枚の撮影も、性的な動機からではなかった…と。
 んなアホな話があるかぃ、というのが検察官、裁判官の印象のように思える。
 だが、じゃあ、ポピュラーな異性愛の者はどうなんだ。男性が女性を見るとき、常に性的に興奮しているのか。あとで、現実にはあり得ない妄想で自慰行為をするとしても、実際の世界で女性と話したりしてるときは、性的興奮などなく、普通に話したりしてるんじゃないか…という主旨の視点を弁護人は提示した。
 でも、どうなんだろ、そうだとしても、その男性が女子高や女子大の学園祭へデジカメを持って入り込むとき、性的な動機からではない、と言えるのか。あるいは、そういう喩え方では説明できないのか? うーん…。
 もうひとつ大きな論点があったが、省略。

 結審して、次回判決。
 私としては、判決は有罪、懲役1年2月くらいで、その理由もぜんぶ想像できるような気がするが…。
 16時27分ちょい過ぎ閉廷。

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clip 急ぎ、地裁815号法廷(髙橋徹裁判官)へ。16時から、11月11日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」(刑罰を受けるのは4度目になる無免許運転)の判決。
 懲役4月
 2005年10月に3度目の無免許で懲役5月、執行猶予4年の判決を受けてるから、9月の刑期で下獄するわけだ。
裁判官 「責任を自覚して、罪の償いをしてもらいたいと思います」

 無免許も酒気帯びも、何度もくり返し、「もう二度としません」と約束して執行猶予判決を受け、それでもまたやり、「今度こそ二度としません」と約束してももう遅く、実刑になる人はいくらでもいる。服役して出所し、またくり返す人もいる。
 この交通社会には、そういう人が、ある割合で、間違いなく混じっている。
 そうして、パトカーに追われ、あるいは事故を起こし、捕まるまいと必死に逃げ…ということも起こってくるわけだ…。

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追記: この日は新聞3紙から電話があり、コメント。携帯電話は便利だ。裁判所を出ようとした夕方、某警察関係者氏から、新宿にいるけど飲まないかと電話あり。そんなこと言われて断る俺じゃねーよと(笑)。しかし、ビール大瓶を2本飲んだところで、なんだか朦朧としてきて…。

2008年11月18日 (火)

病的な窃盗 パーソナリティ障害と精神病

11月17日(月) そのtwo

clip 14時から高裁805号法廷(原田國男裁判官。きょうは左近司映子裁判官が右陪席だった)で、「窃盗」の判決。
 被告人(身柄、拘置所)は、小顔の若い女性。
 控訴趣意の論旨は、事実誤認と量刑不当。完全責任能力を争ったようだ。
 鑑定人によれば、被告人は不安性・解離性・パーソナリティ障害だが、是非弁別能力はあったという。
 パーソナリティ障害。人格障害ともいわれるやつか。私の、まだまだ不勉強な理解によれば、人はみな、その人格、性格にそれなりの偏りがあって、それが個性といわれているが、その偏りが度を超して、近隣者や社会とトラブルを起こす段階になったものを、パーソナリティ障害(人格障害)と呼ぶ…のかな。
 統合失調症などの精神病とは違うが、症状的には重なって見える部分もあり、そして、精神病へいってしまうケースもあるのかな…いや、それは、精神病が進行していくときの、初期の段階の症状が、パーソナリティ障害(人格障害)に見えることがある、ということなのかな…よくわからない。
 でも、裁判傍聴を重ねるなら、パーソナリティ障害についての知識は必須と思える。裁判官らはだいぶ勉強してるのかな。

 本件では裁判長は、統合失調症を始めとする精神病の罹患はなく、罹患していると被告人が言うのは、それは患者としての思いにすぎないと、控訴棄却。原審の懲役8月(求刑1年)はやむを得ないものである、とした。
 2007年1月~7月に書籍(漫画本?)を約2000冊万引きし、古書売買の店に売って730万円の利益を得ており、それは病的ではあるが、価値のあるものを得ようとする意志はあった、と…。本件はハガキ495枚の万引き事案なのだという。495枚…なぜ500枚でなかったのか…。

 言い渡しの間、被告人はずっと、静かに俯いていた。傍聴席に、母親かと思える女性がいた。言い渡しが終わり、再び手錠・腰縄をつけられるとき、被告人は弁護人にニッコリおじぎし、「ありがとうございます」と口が動いた。声も少し出ていたかもしれない。
 弁護人は、和田勉さんに何%か似た(似てないか?)、ときどき見かける弁護士だった。

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首にスカーフの通訳人

11月17日(月) そのone

 どうして午後一から裁判所へ来たのか、説明がつかない…。いっそ、今日はサボってもよかったのに…。風に吹かれて来てしまったのか…。

clip 13時30分から東京高裁720号法廷(田中康郎裁判長)。
 傍聴席に座って間もなく気がついた。今日は13時30分から地裁521号法廷で、日本刀を持って自民党付近を歩いたという「銃砲刀剣類所持等取締法違反」の新件があったんじゃないか。
 でも、521号は狭い法廷(夏休みの狂騒のとき必要に迫られ、4階、5階、7階の法廷の大小を傍聴ノートにメモしたのだ)。もうとっくに満席だろ。
 ということで、高裁720号法廷の「窃盗・有印私文書偽造・同行使・詐欺・殺人未遂」の第1回を傍聴。
 逮捕時から報道され、一審・千葉地裁をユキさんが傍聴した事件だ。千葉地裁の判決は6月16日、求刑懲役15年のところ、懲役10年

 被告人(身柄、拘置所)は、なんとなく怖い感じのする、小柄なおばさんだった。ベージュのズボンに、ベージュの薄いコート。刑務官の1人は、私が勝手にディック・ミネさん似と言ってる大柄な男性で、先週の終わりにも見かけた。

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 書記官の隣に、首に薄いスカーフを巻いた、若干ぽっちゃり系の、独特の雰囲気のある若めの女性が座った。
 あれ~、通訳の事件なんだ。中国語? 違った、英語だった。通訳付きの事件は時間がかかるので、私は敬遠してるんだが、ときどきはつい傍聴してしまう。その範囲でいえば、初めて見る人。
 オキュペイション? ユアナショナリティ? ユアアクチュアルレジデンス?
 気取ったスチュワーデスさん…みたいな? あ、今はスチュワーデスとは言わないのか。英訳が終わると、後ろの裁判官らのほうを軽くふり返り、気取った感じで「はいっ」。とても良かった。
 田中裁判長は、英語が堪能なのか、通訳人の通訳にいちいちうなづいてた。
 通訳人は弁護人のことを「ユアディフェンストーニィ」と言ってるように、私の耳には聞こえた。そうなんだっけ…。うちに法廷通訳の本があるんだが、どうにも見つからない。

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 弁護人は3人。書証5点、鑑定、被告人質問、人証3人の取調べを請求したが、裁判長は、一審で取調べ可能だった、請求の時期が遅れているなどの理由により、控訴審で改めて取り調べる必要はなく、原審で顕れたもので判断する、と。
 弁護人が、刑事訴訟法第1条を理由に異議を申し立てたが、直ちに棄却。
 さらに弁護人は、農薬は購入から4~5年を経過しており、品質についてメーカーに照会しているが、まだその結果が出ていない…と。裁判長は、現実に被害が発生しているので農薬の品質うんぬんは不必要だと認め、弁論を終わらせた。
 次回判決。13時46分閉廷。

 地裁521号法廷へ行ってみると、法廷の外に、一見してそっち方面と思える男性たちがたくさん居た。あの人たちゃビシッとしてるよね~。
 ドアを開けるまでもなく満席に決まってるので、開廷表だけ見て次へ…。

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2008年11月17日 (月)

そんなことのために、こんな大がかりな制度を!?

sun 5時半頃に起き、空けゆく空を見ながら有酸素散歩約50分。
 これまでの経験からいえば、夕焼けのような見事な朝焼けのときは、午後から雨が降る。今朝は柔らかな朝だったから、一日天気が良いんじゃないかな。
 汗に濡れた衣類(考えてみりゃ全部ユニクロか?coldsweats01)を洗濯しつつ、いくつか…。

081116_20090001_3 bomb 11月16日の朝刊にだっけ、政府公報が入ってた。「裁判員制度のお知らせ」。
 これは全国に配布したのかな、一体どんだけ税金をぶっ込んだのか、調べてみようか、という話はおいといて、あと、裁判員候補者として裁判所へ出頭する人は、裁判員に選ばれることを前提に、3日なら3日間、5日なら5日間のスケジュールを空けて出頭しなきゃいけない、選ばれなかった場合のその3日間なり5日間なりはどーすんだ? という点には全く触れられてないこともおいといて、「裁判員Q&A」だょ。

Q なぜ裁判員制度が始まるのですか?
A 国民の皆さんの視点、感覚が、裁判の内容に反映されます。その結果…」

 その結果、何がどう変わっていくと期待されて、裁判員制度は始まるんだと思う?
 裁判が公正なものになる? 冤罪がなくなる? 答えは…。

081116_23260001_3…その結果、裁判が身近になり、国民の皆さんの司法に対する理解と信頼が深まることが期待されています。

 裁判や官が変わるんじゃなくて、変わるのは「国民の皆さん」なのだ。
 どう変わるかっていえば…。
   「裁判が身近になり
   「司法に対する理解と信頼が深まる
 身近、理解、信頼…ふぅん。
 ってオイっsign03 そんなことのために、ここ、こんな大がかりなことを、やるんかぃsign03 悪い冗談かよsign03 たぶん巨額の税金を注ぎ込み、罰則付きで出頭や秘密保持を強制する、悪い冗談sign03 …もう、狂ってるとしか、私には思えねっス。

fuji しかぁし、まだまだ止められる。
 11月22日、「裁判員制度はいらない全国統一行動」の「東京集会・銀座デモ」が行われる。
 「東京集会」(13時開場、13時30分開会)の会場は、社会文化会館。地図を見て、あれ? ここって…と思って電話してみたら、やっぱりそうだった、社民党のビル内なんだね~。
 いろんな会場のいろんな集会へ行ったことあるけど、会場が社民党のビル内って、面白すぎ。集会の実行委員会に拍手、である。私は社民党本部は未踏査。これは行かねば、食堂を見に(笑)。

 15時からはデモ。デモに参加するのは、ほんと久しぶりだ。読者諸氏も、テレビなんかで見るデモと、デモの隊列の内側から見るデモとの違い、体験してみるといいょ。
 そして、終わったら酒、飲むのかな、飲まないのかな。えへへ。

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thunder 11月14日の記事でも触れた、元警視庁警察官でジャーナリストの黒木昭雄さんが、自身のサイトに、こうアップしてる。
  「三陸ミステリー・疑惑の指名手配
  「三陸ミステリー・疑惑の指名手配 Ⅱ
 黒木さんは、2カ月をかけて取材したそうだ。
 警察は、何を知り、何を隠そうとしているのか…。

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人気blogランキング ← 11月17日9時00分現在、370でonesix位~happy02

追記: 昼に某週刊誌から電話があり、「人気モデル・藤井リナさんが約70回も違法駐車を繰り返す」という話を知った。あとで当ブログでもコメントしとこう。 

2008年11月16日 (日)

泥酔して居眠りして看板に衝突

11月14日(金) そのtwo

080916_21490001clip 東京簡裁の「道路交通法違反」が11時22分に終わってから、地裁816号法廷(園原敏彦裁判官。書記官は若いときの五木寛之さんに似てない?)に11時から入ってる、「道路交通法違反」の新件へ。
 検察官からの被告人質問が終わるところだった。被告人の、若い検察官に対する応答等に、なーんか、偉ぶったものが感じられた。

 続いて、論告・弁論。
 被告人(在宅。53歳。墓石の販売とか、そっち関係の仕事らしい)は、8月初旬、花火(中山競馬場の花火大会関連?)があって酒を飲むとわかっていながら車を運転して出かけ、寺の駐車場に駐車。缶ビール350ミリリットル1本、焼酎720ミリリットルを半分ほど飲み、タクシーで駐車場へ戻り、車内でわずかな時間、仮眠したのち、300m先のコンビニへ冷茶を買いに行こうと運転し、居眠りして自立サイン看板に衝突。警察官による呼気検査の結果は0.52ミリグラム、正常歩行も10秒間の直立もできず、アルコールの影響により正常な運転をすることが困難な状態だった…。
 求刑は懲役10月。
 弁護人(高齢者)の弁論のなかに、「結果的に因果応報…」という言葉があった。
 因果応報。この言葉、法廷では初めて聞くんじゃないか。寺とか墓石とか、普段そっち関係の仕事をしてる弁護士なんだろうか。
弁護人 「できうれば罰金刑に処されたく、しからざるときは執行猶予を…」

裁判官 「どうしましょうか、裁判所は心証とれてますが…」
 ということで、直ちに判決。
 懲役10月、執行猶予3年、訴訟費用負担。

 あれ? 最初から傍聴していた知人によると、証人は被告人の勤務先か仕事関係の専務だったという。
 すると、情状証人が旅費・日当を請求したか、弁護人はじつは国選だったか、どっちかまたは両方ってことになるよね。

 あと、被告人の前科は、2000年2月に東京簡裁で宣告された、窃盗の懲役1年6月、執行猶予3年だという。猶予期間が経過してから5年以上たってるうえ、交通前科はない。なくて、いきなり公判請求で、懲役刑(猶予付きでも懲役は懲役)。
 酒酔いの「道路交通法違反」(たいがい物損事故を含んでる)は、そうはなく、過去のデータをざっとふり返ると、前科なしでも公判請求されるものがあるが…。

  2003年11月 東京地裁 懲役5月執行猶予3年 ※前科4犯
  2004年12月 東京簡裁 罰金40万円 満つるまで算入
  2005年 6月 東京地裁 懲役5月執行猶予3年
  2006年10月 東京高裁 懲役10月執行猶予3年 ※同種罰金前科3犯
  2008年 4月 東京地裁 懲役7月 ※累犯前科2犯

 昔に比べて重くなってるとは言える。酒気帯びは明らかに重くなってるし。
 11時53分閉廷。今日の傍聴はこれでオシマイ。

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sign03 昨日だか某氏にもらった情報を、確認に行ってきた。
 おお~、たしかに、裁判所ビルの11階南側に、「刑事訟廷事務室裁判員係」なるものと、「医療観察準備室」なるものが出現してた。

 「刑事訟廷事務室裁判員係」で尋ねたところ、ま、裁判員裁判に関する事務を行う係なんだそうだ。が、裁判員候補者の待合室や「質問手続室」は11階にはなく、2階になる予定だという。
 そこで、2階も見てきた。
 すると、令状や勾留を担当してる“幻の地裁刑事14部”(だぁって、担当裁判官一覧から14部だけ抜けてるんだもんsweat01)は、北側の101号法廷のそばへ引っ越し、2階の空いた場所へ、待合室や「質問手続室」が入るらしかった。

 ふむぅ、そうするとだ、万が一、裁判員制度がこのまま来年5月にスタートした場合、1つの事件につきおおよそ50~100人の裁判員候補者は、まず2階へ行き、原則6人の裁判員と、2人かそこらの補充裁判員が選ばれ、残るおおよそ42~92人は、旅費・日当を受け取る手続きを、2階か9階で済ませ、そののち、選ばれることを前提にムリに空けさせられたスケジュールを持てあまし、自分が裁判員または補充裁判員に選ばれるかもしれなかった裁判を傍聴したり(傍聴券抽選に決まってるだろうから、その締切りに間に合えば並び)、あるいは他の裁判を傍聴したり(たぶん殺人や色情系へ行く人が多いだろう)、つーことになるのかな。

 「医療観察事務室」については、確認しなかったが、いったい何だと思う?
 「刑事訟廷事務室裁判員係」のそばにあるってことは、裁判員制度の関係か? 酸鼻な人殺しについての証言や写真で気分が悪くなった人を専門に、18階の医務室とはべつにケアーするのか? とも想像できるけど、でも「観察」って何さ。
 医療観察って、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」に関係するんじゃないの? そうか、医療観察には地裁が関与するので、「医療観察事務室」はもともと裁判所ビル内にあって、裁判員制度関係の庁舎内の入り繰りで、たまたま11階へ移ったと、そういうことか? 無知なままごちゃごちゃ想像しててもしょーがない。あとで確認しとこう。

見えてきた裁判員制度の危うい実態
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ
restaurant 久しぶりに裁判所地下の食堂で、A定食、460円。今日は野菜のそぼろ煮だっけ。旨かったが、13時を過ぎると、小鉢(2つ選べる)の選択肢がどえらく少なくなり、かつ、セルフサービスの漬け物が、味の濃いものになっちゃうのかな、損した感じが大きい。ケチ臭ぇ奴だって言うなぁ、霞が関で昼に何を食べるか、私にとっちゃ重大事なんだからね。pout

chair こうして1週間が、やっと、そしてまた、あっという間に、過ぎ去った。
 こんなことでいいのか、今日はしみじみ考えてしまった。裁判傍聴のやり方を、思い切って、どかんと変えてしまおうか。勇気が要るし、未開の新天地へずぶずぶ踏み込むこととも言える…。どうしよう…。
※ 冒頭の画像は15日(土)の朝食。ほうれんそうのおひたし、野菜の味噌スープ、切り干し大根煮、新米。野菜責め定食だ~。

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2008年11月15日 (土)

更生してまうやろ~!

11月14日(金) そのone

 東京簡裁の「道路交通法違反」を全件傍聴するsign03

 そう宣言してから、もう5~6年になるんだっけ、その間いろいろあって、感慨深いこと、興味深いことは多々あり、法務省や警視庁のデータと照合したりなんかすると面白いのだが、とにかく、近頃、減ってる、東京簡裁の「道路交通法違反」が…。

clip 10時45分から、東京簡裁・刑事1室3係、534号法廷で、約2週間半ぶりの「道路交通法違反」の新件。
 上下ジャージの、髪ぼさぼさ(それが流行のヘアスタイルなのかもしれない)、鼻下とあごに長めの無精ヒゲを生やし(それが流行なのかも)、若めの被告人(28歳)が、留管の警察官2人に前後を挟まれ、手錠・腰縄の姿で入ってきた。
 あ~、これもオービス事件ではないのだな。たぶん、住所不定・無職で無免許で、満つるまで算入になる事件なのだな。←のちに、一部外れてることがわかる。

 法壇に現れたのは、八木澤秀司裁判官ではなく、ほら、誰だっけ、年配の俳優、あの俳優に似たオジサン。開廷表によれば、杉原隆治裁判官。
 八木澤裁判官は、法壇の向かって左側の角付近の、地裁の法廷でいえば司法修習生がよく座る位置に。はは~、杉原さんは研さん裁判官なのだな?
 書記官も、初めて見る女性。私の傍聴ノートには「さわやか美人系」とある。←その表現はちょっと違うかもしれないが、口を真一文字に結んで被告人を見上げる顔が素敵。この人も、誰か女優に似てないか?

 高卒後、会社員、派遣社員などをしていた被告人は、前の職を辞めて仕事を探し、ある飲食店(昼間の健全な飲食店らしい)の面接を受け、気に入って、就職、その際、履歴書には、運転免許は4年ほど前に失効しているのに免許アリと書き、出前をすることになり、就職の翌日、原付バイクで皿を取りに行く途中、二段階右折の待ち伏せ取締りをしていた警察官に停止を命じられ、停止し、無免許が発覚、現行犯逮捕され、定まった住所がなかったのか、公判まで勾留…。
 前科は、交通前科(スピード違反で罰金7万円)はあるものの、一般前科はナシ。飲食店の店主は、被告人をまた雇い、被告人のために社員寮を設けてくれるという。おお~。
 履歴書に免許アリと書く、つまりウソでその場を乗り切ろうとするのは最悪だけど、じつは見所がある男…なのかもしれない。

 弁護人は、ペンシルストライプ(って今どきは言わないのか?)の黒いタイトスカートのスーツで、白いシャツのえりを立てた、スレンダーな若めの女性。この人は絶対、タレントの誰かに似てるって言われてるでしょ。しゃんとして、知的で優しく暖かそうな声と口調。
 「惚れてまうやろ~sign03」(by Wエンジン)ならぬ「更生してまうやろ~sign03」、とか思ってみたり。

 5分間休廷して直ちに判決。被告人を罰金10万円に処する。未決勾留期間中、その1日を金5000円に換算して、その罰金額に満つるまでの分を、その刑に算入する、訴訟費用は被告人に負担させないこととする。
 11時22分閉廷。

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 あそうそう、昨日、ある事件を傍聴しようと法廷へ入ったら、弁護人席にいる女性弁護士が、2007年4月27日にエレベータでばったり遭ったKさんだった。バーのあっちとこっちでちょと話し、あるものをお送りすると約束して、もう忘れてる。いま思い出した。

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2008年11月14日 (金)

冤罪はコラテラル・ダメージか

P1020830_2  厚労省地下で日替わりパスタ大盛り(450円)を食べて大いに満足し、天気が良いから日比谷公園へ、と信号待ちしてたら、駐車監視員に遭遇…。
 公園と反対方向へ歩いていくそのユニットのあとを、ぶらぶらついて行くことに。
 さっそく、立派に放置車両の要件を満たした歩道駐車のバイクが数台。ところが駐車監視員は目もくれず、素通り。
 桜田通りへ出て、運転席で運転者が弁当を食ってるダンプ、運転者で運転者が寝てるワンボックスを見たものの、移動するよう声をかけることはせず、すたすた虎ノ門方面へ。
 自分らの持ち場じゃない等の事情があるのかもしれないが、「放置散歩員」かよっ(笑)と突っ込みたくはなった。ちなみに私は昨日の早朝、まだ暗いうちに有酸素散歩約1時間をしたです、偉いでしょ、えへへ。

clip 13時10分から地裁814号法廷(深沢茂之裁判官)で「公務執行妨害」の判決。
 被告人は、髪の長い、な~んか不満ありげに見える、若い男性。イライラを解消しようと、足立区の某駅前交番にタバコの吸い殻を投げ捨て、注意されるや、交番の嘱託員(60歳)の右大腿部を左足で蹴ったのだという。
 罰金30万円、満つるまで算入、訴訟費用は不負担。
 地裁の公務執行妨害の罰金刑を傍聴するのは、これで何度目だっけ。満つるまで算入の罰金事案を、なんで簡裁でやらないのか。起訴検察官は、地裁か簡裁か、どのへんで線引きしてるんだろう…。
 簡裁でのケースは拙著『裁判中毒』に収載。

裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
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clip 13時30分から高裁410号法廷(永井敏雄裁判長)で、8月21日に偶然傍聴し、その後9月30日と10月14日に傍聴した「道路交通法違反」、三菱のレーダ式、RS-720DRによる44キロ超過、の否認事件、の判決。
 ま、こういうものはネ、決定的な無実の証拠でもない限り(普通そんなものはない。ないように測定機はつくられ運用されている)、有罪の理由を丹念にときにムッチャ強引に拾って並べる、それが大原則。
 『激論!「裁判員」問題』にも、「まず直感で結論を出して、それに合う間接事実を拾い上げてくる…」という言及が出てくる。
 間接事実を精査して結論を導くか、結論を決めてその結論に必要な間接事実を拾うか、論の立て方が違うわけだ。

 私としては、警察の測定機がじつは信用できないとなったら、威信も秩序もひっくり返ってしまうし、やっぱり交通事故は怖いので、威信・秩序を守り、違反・事故をやっつけるという一石二鳥の利益、国家国民の大義のために、少しくらいの人が無実のスピード違反で罰金を払うのもやむなし、これも一種の“コラテラル・ダメージ”、あきらめてね、そういうことかなと思う。
 だから、これだけ厳罰化が叫ばれ、酒酔い運転の罰金の上限は100万円、酒気帯びで50万円にもなったのに、スピード違反の罰金の上限は、いつまでも10万円のままだとか? いやそれはちょと違うかな。
 なーんて連想が浮遊し、傍聴ノートの文字はぐちゃぐちゃになり、また最前列で居眠りsleepyしてしまう。パスタ、大盛りが効いたか。ばかもーん!
 で、判決はもちろん控訴棄却、訴訟費用負担。

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clip 14時からの「業務上過失傷害」を傍聴しようと13時55分頃、高裁506号法廷(門野博裁判長)に入ると、傍聴席は主に背広の男性たちでかなり埋まってた。なんで?
 バーの中では被告人質問が行われていた。前の事件が長引いてるらしい。
被告人 「こういうことを二度と起こさないためにも、お酒を断つことを誓います」
 検察官は質問を放棄。
左陪席 「一審判決を聞いて、刑をどう思いましたか」
被告人 「自分が起こしてしまったこと…被害を与えてしまったこと…ものすごく大きいことをやってしまったなぁと…」
左陪席 「控訴を申し立てたのは、どういうことですか」
被告人 「刑を…つぐなう前に、申し訳ないという気持ちを伝えられなかった…。少しでも…」
裁判長 「起訴されてる件は3件、間隔が開いてる。反省の機会はあったはず。そこはどうして?」
被告人 「なんてことをしたんだろうという…」
裁判長 「そういう気持ちがあったなら、次の抑制になると思うんだけど」
被告人 「やっぱり…お酒を飲んで、気持ちがゆるんでしまい、やってしまいました…」
 終わって被告人席へ戻った被告人(身柄、拘置所)は、背の高い、わりと整った顔立ちの若者だった。いったい何の事件なんだろう。あとで開廷表を確認しようと思って忘れた…。

clip それが14時03分頃終わり、「業務上過失傷害」の審理。傍聴席は、少し入れ替わりがあったが、背広の男性たちはほとんど残ったようだった。この事件の関係者なのか? 被告人は何者?
 どこかの工業団地での、車(アルファード)とバイクの右直事故だった。「ほんごう」工業団地の「しもやつ」交差点がどうとか、聴き取れた。若干間違ってるかも。
 どうも事実誤認の主張らしい。被告人質問が始まったが、こういうのは途中から傍聴してもよくわからない。事故後、救急車を手配して被害者に駆け寄ったら、顔を道路に当てて倒れていたので、冷たいから顔の下にマットを敷いていいですかと声をかけたところ、小さく肯いたので、車から腰掛けマットを取って…という辺りで私はそっと退出。

clip 14時30分から高裁715号法廷(長岡哲次裁判長)で、「公務執行妨害・銃砲刀剣類取締法違反」の判決。
 原判決(懲役1年4月の実刑)は重すぎて不当、1年以下に軽減のうえ再度の執行猶予を、猶予はムリでも刑期の軽減を、との主張。
 被告人(身柄、拘置所)は、見た目、短気そうな感じのオジサン。茨城県で、自宅の敷地明け渡しの強制執行に来た執行官に対し、いずれも20センチ弱の牛刀とパン切り包丁を突き出すなどして脅迫したんだそうだ。
 犯行の1年半ほど前に、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律違反」(第10条の保護命令違反だね?)で懲役8月、執行猶予3年の刑を受けているんだという。
 控訴棄却、未決50日算入、訴訟費用不負担。

clip 15時から地裁811号法廷(高麗邦彦裁判官。「邦」の左側の部分は「手」のような文字)で、「道路交通法違反・業務上過失傷害」の判決。
裁判官 「懲役4月、実刑です」
 無免許で普通貨物を運転し、路外の駐車場から出る際、歩道を進行してきた自転車に気づかず…右第11肋骨骨折で全治1カ月…。
裁判官 「事故だけなら猶予も考えたんだけど、道交法で執行猶予中にまた、となってくると…」
 事故は、ありがちな不注意で、過失で起こってしまうから、それで刑罰を受けても執行猶予をソク取り消すことにはならない。でも、スピード違反で執行猶予判決を受け、運転免許もなくなった状態で、無免許運転し、かつ事故も、となれば、実刑もやむを得ないわけだ。
 その執行猶予判決を言い渡したのも、同じ高麗裁判官だと礼田計さんから聞いた、11月6日の記事の下のほうに書いた事件だ。

pencil 風の便り(?)によると、裁判所の…あれ? 11階だっけ、裁判員訟廷事務室だっけ、そんなふうなのができたという。明日、確認しよう。

pencil 『週刊朝日』11月14日号に、元警視庁警察官でジャーナリストの黒木昭雄さんが、岩手県の17歳少女殺害事件における指名手配の不可解さについて、4ページで書いてる。「以下次号」とある。テレビ・新聞が警察発表に踊った事件の裏側で、たくさんの真犯人が笑ってるのかも…。

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2008年11月13日 (木)

年金をパチンコで使い果たした高齢者の郵便局強盗

11月13日(木) そのone

081113_11570001clip 10時から東京地裁519号法廷(前田巌裁判官)で「道路交通法違反等」の判決。
 「等」の部分は覚せい剤だった。覚せい剤を含む累犯前科が2件(懲役1年8月と懲役3年)あり、8月初めに出所、無車検・無保険の車を買い受けて無免許で乗り回し、車内で仮眠中、職務質問を受け、運転して逃走、物損事故を起こし、9月上旬から覚せい剤を使用していたことが発覚…そんなふうな事件。
 求刑は懲役3年6月のところ、懲役2年8月、未決20日算入、訴訟費用不負担。

run 急いで高裁506号法廷、10月21日の第1回を見落としてしまった「道路整備特別措置法違反」の、10時10分からの判決へ。
 ところが、傍聴席のドアは施錠されており、開廷表には「延期」の文字が。なんだよ~、だったら今日は午前中は寝てたのに。しょーがない、どうしよう…。
 同じ10時10分から、高裁715号法廷で「殺人・銃砲刀剣類取締法違反・殺人未遂」の第1回がある。原判決は死刑だ。前橋地裁でその死刑判決を言い渡した久我泰博裁判官は、その後東京高裁・刑事10部へ来てる。
 715号法廷の前には警備の職員がいて、ドアの小窓から覗くと、主に暴力団らしき男性たち(てことはつまり私服の警察官も?)でぎっしり。最後列に1つ空席が見えたが、窮屈なうえ最後列ではと、パス。

clip 10時50分から地裁816号法廷(園原敏彦裁判官)で「強盗未遂・銃砲刀剣類等取締法違反」の判決。
 柳刃包丁を持って郵便局から71万円を強奪、懲役5年の刑を受けて服役、出所後、果物ナイフを持って信用金庫から100万円を強奪、懲役6年の刑を受けて服役、その出所後、貯まっていた多額の年金を受け取ったがパチンコで浪費し、金銭に窮して、果物ナイフを持って郵便局へ押し入り、「カネを出せ」と言ったが職員が応じず、本件強盗未遂…。
 逮捕時の報道では67歳だが、見た目はよぼよぼの高齢者。これでは強盗はムリだろう、と思えた。
 求刑は懲役6年のところ、懲役4年6月、未決30日算入、訴訟費用不負担。

clip 11時から高裁715号法廷(長岡哲次裁判長)で「住居侵入・強盗殺人」の第1回。
 被告人は、見た目、妙な落ち着きのなさと、当事者感のなさを感じさせる、幼い少年。開廷表の氏名は日本人なのに、通訳付き。タイかベトナムか、あっち方面のよう。日常会話程度の日本語はわかるという。どゆこと?
 公判で出てきた複数の単語をもとに、あとで検索したら、千葉県で暴力団組長の自宅へ数人が押し入り、組長を20数回刺して殺害、金品を奪ったという事件で、求刑は無期懲役のところ、懲役5年~10年の不定期刑とされた、犯行時18歳の少年の裁判(検察官控訴)だった。
 14歳までタイで育ち、仲間(北京語を話す男)に脅迫され、監視されて犯行に及び、被告人自身も被害者の腹や胸や背中を刺したが、致命傷はその仲間の最初の一撃であり、タイへ逃亡後、自らの意志で帰国、逮捕された、などの事情が考慮され、不定期刑となったようだ。
 致命傷を与えたという仲間などを証人尋問するか、通訳は何語にするか(北京語とタイ語と両方の通訳を付けるか)検討するということで、次回期日は追って指定。

犯罪の心理学 なぜ、こんな事件が起こるのか
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

restaurant 今日は1人で、厚労省地下で日替わりパスタ(400円)大盛り(50円増し)。ナポリタン。タバスコをかけすぎ、顔面から汗がしたたり落ちる。旨かった~。
 大いに満足し、天気が良いから日比谷公園へ、と信号待ちしてたら、駐車監視員に遭遇…。

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2008年11月12日 (水)

被告人は激しく泣いた

11月11日(火) そのtwo

081111_12190003  早起きしたからもう眠い。どうしよう、帰ろうか。とくに締切り原稿はないから(ないよね?)、13時30分からの「道路交通法違反」の新件を地味に傍聴して帰るとしようか。
 それは広い法廷。どうせスカスカ。あわてる必要はない。13時15分からのをちらっと見ていこう、階も近いことだし…。

clip 13時15分から東京地裁・刑事18部(福崎伸一郎裁判官)713号法廷で、「自動車運転過失傷害」の判決。
 これも広い法廷。けっこう傍聴人がいる。地味な罪名なのに、なんで?
 被告人(24歳)は身柄じゃない。黒いスーツに白いシャツに、無地に近い黒のネクタイ。若くて、頭は短い坊主で、がっちりしてる。柔道選手か太った僧侶のよう。思い詰めたふうな雰囲気で、鼻水をすすり、ハンカチで額をぬぐってる…。

 詳しくは雑誌で書くことになるかもしれない。ここでは簡単に。
 なんと、6000ccのベンツを試乗中、制限50キロの一般道で150キロほど出し、自転車の若者(20歳)をハネて重大な傷害を負わせた、というとんでもない事件だった。後日、試乗をさせた販売店の男性(38歳)が「業務上過失傷害」で書類送検され、私はラジオ番組からコメントを求められたっけ。
 まさにその事件の、運転者に対する判決だったのだsign03

 判決は、懲役2年10月、訴訟費用負担。禁錮ではなく懲役で、実刑だ。
 被害者は25日間、意識不明、入院6カ月、高次脳機能障害となり、頸椎骨折の固定手術を12月中に行うという。
 言い渡しが終わると、被告人は激しく泣いた。傍聴席の、被害者の父親らしき男性に、激しく泣きながら謝罪した。傍聴席から2人の男性(検察庁の職員)が立ってバーのなかに入り、保釈取消しの手続きをした。
職員 「じゃ■■さん、行くからな」

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clip 13時30分から、1階上の地裁815号法廷(刑事7部、髙橋徹裁判官)で、「道路交通法違反」の新件。
 よくある無免許の常習、それも無免許で執行猶予中の無免許だった。
 なぜ無免許で運転し続けるのか、その理由が…。
 情状証人は内縁の妻で…。
 求刑は懲役6月。14時37分閉廷。

eye 15時から地裁412号法廷で、「殺人」(夫殺し)の判決。小窓から覗くと、広い法廷はもう満席に近かった。
 窮屈なのは嫌だし、大勢が見てるとわかると、どうも私の興味は萎えがちだ。簡裁の「道路交通法違反」を柱にしてると、そうなるのか。

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clip なので、そぐそばの、同じ15時からの、高裁・刑事6部(永井敏雄裁判長)410号法廷、「強姦」の判決へ。
 広い法廷に、傍聴人は10人くらい。天井がミシミシ。何の怨霊か、天井がミシミシうるさい法廷がいくつかある。南無阿弥陀仏。

 被告人(身柄、拘置所)は、40歳前後なんだろうか、もっと若いんだろうか、黒いビロードのジャケットに白いタートル。おしゃれなのだが、尖ったような疲れたような、なんともいえない表情。
 控訴の論旨は事実誤認と審理不尽。
 控訴棄却、未決90日算入
 言い渡しの途中、床からバタタンと時ならぬ音が。私が居眠りして、ノート(26穴のバインダー)が手からすべり落ちてしまったのだ。げぇー、サイテーsign01 居眠りしてペンが流れ、新しめのズボンの腿の部分に黒い線を引いてしまうし、ずるずるしてないで帰れっつーの。
 言い渡しの終わり頃、被告人は口を半開きにして俯いてた。寝てる? まさか?

 「最高裁 最高裁首席調査官(東京高裁部総括判事)永井敏雄」と毎日新聞の記事に。私が永井裁判官で印象に残ってるのは、スピード違反の否認の控訴審で、メーカー社員の証言(つまり「我が社の商品は絶対ミスしない」とのセールストーク)を、社員を見つめてものすごーく真剣に聴いてたことだ。
 15時15分閉廷。

cafe 1階へ降りると、傍聴界では高名なお2人がいて(このブログ、氏名を出したり出さなかったり、気まぐれなのだ)、アートコーヒーで雑談。
 12日(水)は休もう…。

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信用を裏切る人は絶対に許せない

11月12日(火) そのone

081111_12190001_2  故あって、元女優が被告人の「傷害致死」(被疑事実は殺人)の傍聴券の抽選に並ぶべく、いつもより30分早く出かけた。
 ところが、あと10秒ほどのところで電車を1本乗り過ごし、それでも余裕かと思ったが、この時間帯の電車は遅いのか、東京・霞が関の裁判所に着いたのは、傍聴券交付の締切りの約1分後。門を入るとき、向かって左側の交付所で、傍聴希望者たちが当選番号の掲示板に群がるところだった。
 何のために30分早く出たのか。ま、そんなこともあるよね~。

 10時から、地裁520号法廷で「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反・窃盗・名誉毀損・住居侵入」の審理が、同801号法廷では「道路交通法違反」の新件がある。どっちにしようか、やはり私は地道に「道路交通法違反」へ行こうか。どっちにしても、10時45分から、今日はこのために来た「窃盗」の新件があり、途中で出なければならない…。
 などと一服するうち、阿曽山大噴火さんとユキさんに会って話を聞き、ついふらふらと…。

clip 10時から東京地裁・刑事10部(植村稔裁判官?)426号法廷で、「暴力行為等処罰に関する法律違反・傷害」の審理。
 被告人は元ミドル級チャンピオンで俳優だというのに、傍聴席はスカスカ。これも傍聴券で、9時45分締切りなのに、9時45分時点で私が列の最後尾。抽選なしでもらった傍聴券は8番。
 阿曽山さんによれば、前回も少なかったという。なぜ傍聴券なのか。しかも、法廷の前で鞄等を預けさせ、携帯金属探知機で念入りに調べる警備ぶり。どして?
 被害者の寿司店主の証人尋問の続き。
 被告人は、黒いスーツに、足首より高い靴(なんとかブーツっていうの?)、ネクタイは無しで、ワイシャツの高いえりにガッシリしたあごを埋めるようにして、長い足を開いて座っていた。身長185センチというだけあって、大男に見えた。
 尋問の内容は、なんつーかそれなりに興味深くはあったが、10時30分に出て…。

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clip 10時45分から簡裁・刑事1室2係、826号法廷で、「窃盗」の新件。
 裁判官は、いつもの永瀨進さんではなく、研さん裁判官の佐々木敬子さん。司法試験に合格して司法修習を受ける、のとは違うコースで簡裁の裁判官になる場合、こうして研さんするらしい。教官の立場に当たる永瀨裁判官が、法廷内にいた。
 佐々木裁判官は、よく通る声で、分かりきってる手続きを、ひと場面、ひと場面、確認するように簡潔に説明した。刑事裁判が初めての被告人、傍聴人には親切といえる。私だって、その説明により、何か勘違いに気づくチャンスがあるかもしれない。新たな発見があるかもしれない。
 そうした説明についていうなら、以前の堀内信明裁判官は味があって良かったな~。佐々木裁判官とはタイプが全く違うので、比較するつもりはないが。

 被告人(40代)は身柄(留置場)で、2人の警察官のうち巡査長は、法廷へ出るのは初めてなのか、警部補からあれこれ無言で指示されてた。

 この事件、どこまで書いていいのか、ま、故あって、ぜひにと傍聴に来たのだ。
 六本木の飲食店が閉店後、店の営業に必要な品を、合鍵を預かって配送する業者が、誰もいない店内のレターケースから現金を、3日間にわたり1万1000円、1万5000円、1万8000円窃取した、という事件。
 被害店主は、犯人を突き止めようとビデオカメラを設置、それにより発覚したのだという。
 六本木で店を維持していくのは大変、熱があってもお酒を飲み、体調が悪くても店へ出た、1円たりともムダなお金はない、信用という人間関係を裏切る人は絶対に許せない、と被害店主の調書にはあるそうだ。
 被告人は、ギャンブル好きで、その資金が欲しかったらしい。家には子どもが2人いて、本件のことは知らず、帰りを待っているという。隠し通せるのか。もしも知ったら、どうなるのか…。

 ちょっと引っかかったのは、被害は2004年8月からあり、しかし被告人は今年(2008年)1月から盗みを始めた、と供述してること。
 被告人の供述は、1月からと言っていたのが12月頃からかも、となったり、10回と言っていたのが10回ちょっと、10数回となったり、変遷がみられる。しかし、2004年8月からについては、最後まで否定した。
 「社会人として(の信用を裏切った)」という言葉を、被告人は何度も言った。私はそのたびに思った、「社会人として」じゃなく「人間として」だろ、と。
 求刑は懲役2年。次回判決。前科・前歴なしというから、執行猶予がつくだろう。勾留場所は留置場だから、官品のサンダルのままその場で釈放となる。被告人の妻(今回、情状証言)は上着と靴を持ってくるだろうか…。

 予定は11時30分までまでなのに、終わったのは11時56分。次の「窃盗」の新件は11時30分からの予定。12時まであと6分。どうするの?
 11時30分から新件というところをみると、次のは即決裁判手続きの事件で、急いで急いで10分ちょいで終えてしまうのかな。

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restaurant 一服してから、若い娘さん2人と、厚労省地下の食堂へ行くことに。私は中華定食A(480円。記事冒頭画像)。今日は麻婆なす。小鉢は小松菜のおひたしを選択。五穀米は良いな~。

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2008年11月10日 (月)

『ポチの告白』近日公開!

 旅の人(年齢は私の半分以下。女性)から、金沢の近江町市場は黒いビルに入っちゃったよと聞き、うっそsign02 と仰天。今朝、市場の組合に電話したら、青果店とか一部が新規の店といっしょに新しいビルに入ったが、ほとんどの店は従来どおりのアーケードに下にある、とのこと。ほっとする。ってなかなか金沢へは行けないんだけども。

 昨夜、というか今朝、2時間半ほどしか眠れず(昨日昼間寝過ぎたんだよsleepy)、10月20日に高裁805号法廷で第1回を傍聴した「自動車運転過失傷害」(被告人は77歳。珍しい氏名。不動産関係の免許等が消除等されないよう禁錮刑を罰金刑にとの主張か)の判決がある16時まで、とても裁判所に居られない、傍聴席でイビキをかきそう、と裁判所行きを断念。今日一日は、散歩とご相談対応と資料整理に充てることに。

book 白川勝彦さん。元国家公安委員長。当時、参議院か衆議院の地方行政委員会へ、道路交通法改定法案の審議を傍聴に行ったら、「おっ、この人は!」と思わせる答弁をしてた。国会議員になる前、新潟で弁護士をしてたとき、高山俊吉弁護士といっしょに、レーダ事件で無罪を勝ち取ったことがあるんだっけ。
 あれはいつだっけ、総選挙を前に、公明党を強く批判していたところ、秘書が交通違反もみ消しに関与したと刺され、落選してしまった。その後いろいろあったが、まだ国会へは戻れていない。
 今年5月、西新橋に白川勝彦法律事務所を開設したそうだ。
 その白川さんの、最新刊。

政権崩壊―永田町徒然草 Book 政権崩壊―永田町徒然草

著者:白川 勝彦
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book 東京・霞が関の裁判所前でときどきビラまきをしてる人の本はこれ。

 防衛医大の場合は ドキュメント医療裁判 防衛医大の場合は ドキュメント医療裁判
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movie 映画『ポチの告白』の、「マスコミ試写会のご案内」というのをもらった。

    列島驚愕! 日本最大の暴力組織、警察
    原案協力 寺澤有
    宮崎学(特別出演)/寺澤有(特別出演)

 って、ええーっsign02
 サイトにこうある。 

警察問題ジャーナリストとして海外でも著名な寺澤有の資料と原案協力を得て、実際に起きた警察犯罪事件に正面から切り込むストーリーは、警察犯罪を報道できない日本の記者クラブ制度の問題をも照射しながら、映画本来の娯楽性を損なうことなく、同時に日本の警察、検察、裁判所、報道の癒着による国家ぐるみの犯罪が現実に存在するという警察支配社会の恐怖を描き、ラスト6分では観客の誰もが震撼する衝撃を与える。
この野心的な映画企画に、外国人ジャーナリストの聖地でもある社団法人・日本外国特派員協会が、60年の同協会史上初めて映画撮影に協力、協会内でのロケーションが敢行されたほか…

 うっわ~っsign03 試写会を観てご報告しよう。
 予告編がyou tubeにあるよ

restaurant 資料を整理してたら、生活クラブ生協の冊子『生活と自治』2005年3月号が出てきた。そんなものまで埋まってるんかぃ。annoy
 「フリーライター・野崎和子」さんの記事によれば、割箸の消費量は「1年間に約250億膳(2003年実績)」。うち国内産は2.5%で、その8割は奈良県産。明治10年、「吉野杉から今と同じような木の割箸が初めてつくられた」んだそうだ。へぇ~、勉強になったね~。
 ただし、吉野杉の割箸は1膳30円、高級料亭やホテル向けだという。一生に何膳使えるかっちゅう話だね。現在の総理大臣は毎日何膳も使ってるかも。
 国内産は2.5%。残り97.5%は輸入で、その99%が中国からだという。「中国では、森林を一斉に伐採して製造し、事後の植林が義務付けられているが、あまり行われていないのが実情らしい」。そういうのも黄砂被害の一因になってるのかな。

 日本の林家(※)、林業のためを思うなら、割箸を消費するより、ちゃんとした箸(国産)を買い、木の箸箱(国産)を買い、酔っぱらっちゃあ置き忘れ、また買う、そのほうがナンボか良いんじゃないか。愛国者は皆そうしてる思う。
※ 「はやしや」じゃないよ「りんか」だよ。

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pc 岡口基一裁判官のHPが「終了」? なぜ? 殺害予告か何かそんなものがあったように聞くが、あったとして、なぜHPが終了?
 そのHPの、「裁判所職員によるブログ」の紹介から、「東京臨安府―文月訟廷録」というのを見つけた。漢字だらけの硬そうな文面(ふみづら。そんな語はないか?)だけど、すごくわかりやすく書かれてる。勉強になる。私がどれだけ理解できたかは別として(笑)。

pc 妙な記事を見つけた。
 「執筆:きのと雅三」さんの記事のタイトルによれば、へぇ~、霞っ子クラブは「わいせつな裁判」が特に好きだったのか…。
 ちょ待てぇよ、リーダーのユキさんは、傍聴記を読んでも直に話しても、“殺人事件研究”の部類だし、毒人参さんは、色情系(というのは私の造語か)がけっこう好きと言ってたような気もするが、ってそれは霞っ子クラブのメンバーではない別の娘さんだっけ、とにかく毒さんのプロフィールには「罪状より裁判官で選びますが…」とある。毒さんが特に色情系好きだという認識は、私には全くない。タイトルの根拠は、那辺にあるのか。
 と約0.5秒引っかかり、記事の本文を読んだら…あれれ、霞っ子が傍聴する裁判のうち「ワイセツな裁判」にのみ――筆者が好きなのか、筆者の記事を読むだろう読者が好きなのか――言及してるだけの、本人のコメントを取るわけでもない、ごく普通の個人的な感想文であり、そういうのがネットのニューサイトの、けして珍しくない記事なんだなぁ、てのは、まぁいいとして、タイトルがどかんと与える印象とは、かけ離れた内容ではないか。
 この内容に、このタイトルをつけたのは、いったい誰か、どういう意図によるのか、そこを取材してこそニュースになると思うんだが…。きのと雅三さんの今後に期待したい。

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2008年11月 9日 (日)

DV 究極の選択…

 来週、「元グラビアアイドル 暴力内縁夫を殺害」と報じられた事件の新件が東京地裁に入ってる。傍聴券だ。
 内縁の夫の暴力に対し、果物ナイフで夫を刺す女性もいれば、夫により灯油をかけられ火をつけられ治癒不能の瀕死の重傷を負う女性もいる…。
 昔、「究極の選択」というのが流行ったが…。

 審理は2日連続、10時~16時30分。2月1日に逮捕され、たぶん2月中に起訴され、密室での公判前整理手続きが長々あって、11月中旬から公開の、ある意味、印象勝負の裁判儀式を、ちゃちゃっとやる…。これから、多くの重大事件はそうなるわけだね、裁判員裁判という名で。

 逮捕時の報道では、「殺人の疑いで」となってるが、開廷表の罪名は「傷害致死」。

刑法第199条  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

第205条  身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。

 来週は高裁のほうに、「覚せい剤取締法違反、暴行、器物損壊、殺人未遂→変更後の訴因:殺人未遂、器物損壊→認定罪名:暴行、器物損壊」という事件の判決が入ってる。ふぅん…。

 主旨と関係ないけど、地裁の別の法廷には、刑事11部の某裁判官と同姓同名の被告人の「器物損壊、恐喝、傷害」の判決が入ってる。

 長野県の宗教法人「紀元会」の事件で、長野地裁で有罪判決を受けた被告人らの氏名が、今年のいつ頃からだっけ、東京高裁の開廷表に続々と(ってほどでもないか?)あったが、「傷害致死」等の容疑で長野地検が起訴したのは26人、26人目の被告人の判決(懲役12年)が、7日、長野地裁であったそうな。それも、来年早々には東京高裁へやってくるのかこないのか…。

 そんなことをいちいちチェックしながらデータを整理してると、もう時間がかかってかかって…。sadsweat01

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2008年11月 8日 (土)

あいつだけ 生きているのが 許せない

11月7日(金)

 今日も2~7階通過のエレベータでイッキに8階へ上がり、枝廊下(小廊下)の端の非常階段で4階へ駆け下りる。

clip 13時30分から、東京地裁・刑事1部(髙木順子裁判官)408号法廷で、「威力業務妨害」の判決。この裁判は、私は初めて傍聴する。
 被告人(身柄。拘置所だっけ?)は、一見、良さげな坊ちゃん。報道によれば逮捕時(8月15日)20歳だという。
 証言台の前に立つ姿は、肩幅が広く、背中がガッチリして、腕の肘から手首までの部分が太く、指が長い。最初、手錠・腰縄で入ってくるとき、口が半開きだった。どこか“常人と違う”ように感じた。
 弁護人が再開請求。500万円を支払って示談が成立したことの書証を提出。
 弁護人はお年寄りで、耳が遠いらしく、検察官が同意する前に提出しようとし、書記官が「ちょっと待ってください!」と制止。耳の遠い弁護人はよくいる。いずれ私もそうなるのか。
 再び結審して、判決。懲役1年6月、執行猶予4年、保護観察付き。
 犯行動機は、「自分の人生、投げやりになった」ことだという。

clip 私はそのまま408号法廷に残り、13時40分から、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の判決。
 この被告人も、背中の肉が盛り上がって見えた。顔の肌がやけにきれいだった。
 弁護人が再開請求。示談書と振込明細。
 すぐに判決。懲役6月、執行猶予3年。
 髙木裁判官は、「罰金刑で同じことをくり返している」としか、事件の内容がいくらかでもわかることを言わなかった。私が見てきた限りでは、髙木裁判官の判決は、いつもこうだ。判決だけ傍聴する傍聴人にとっては、サイテーの裁判官といえる。
 ま、本件はおそらく、電車内での痴漢なんだろうと想像する。

clip 続いて13時45分から「覚せい剤取締法違反」の判決。
 懲役2年、未決20日算入。
 被告人(身柄。拘置所だっけ?)は、濃い顔の良い男。
 自己使用で、服役前科が複数あり、最終刑の終了から間もない(累犯となる前科が少なくとも1件ありぃの)犯行だということがわかった。

clip そして13時55分から、10月31日に第1回を傍聴して証人に感動した、「道路交通法違反」(無免許&酒気帯び0.4mg)の判決。
 懲役6月、執行猶予3年、訴訟費用負担。
 髙木裁判官は、内容がわかることを全く言わなかった。第1回を傍聴してなきゃ、何の違反かさえわからない(笑)。

atm 地下のコンビニで、初めてコンビニATMを利用。平日の昼間なのに105円取られるんだね。知らんかった!
 バカらしいので、いったんはヤメたんだが、隣の書店をぶらり見たら、『警察公論(立花書房)が連載してた「交通違反否認事件の措置要領」をまとめた書籍(1400円)が。連載記事はほぼすべて警察庁でコピーして読んでるけど、1冊にまとまったのを電車内で読み返すのも良かろうと、105円むしり取られてATMを利用。書籍を買い、そばの郵便局で『月刊交通』11月号の代金を振り込む。こういうものにばっかりカネを遣って…。

clip 14時30分から東京高裁・刑事5部(中山隆夫・服部悟・中島真一郎裁判官)506号法廷で、「殺人・窃盗」の判決。
 14時20分に入ると、「詐欺」の判決をやってるところ。ぎょっ、広い法廷に制服の女子高生が多数。たしか茶パツは1人もいなかったような。そういう女子高なんだ~。
 「詐欺」の被告人(身柄、拘置所)は、たぷっとした年寄り。控訴棄却。薬物中毒、分裂性感情なんとか…と聞こえた。それでやる詐欺といったら、無銭飲食…だろうか。

clip 14時24分、次の被告人(身柄、拘置所)に入れ替わり、「覚せい剤取締法違反」の判決。
 この頃には、さらに女子高生が来て、506号法廷は制服の女子高生でほぼぎっしり。被告人は、眉の、眉尻の反対側を吊り上げ、チョーびっくりしたような顔で、傍聴席をちらちら見てた。HB…被告人びっくり。←バカ野郎っ。
 自己使用と所持。控訴棄却、未決30日算入。原判決は懲役2年6月だそうだ。中三の頃からシンナーをやり、「毒物及び劇物取締法違反」で罰金刑2回、懲役刑2回(?)を食らい、その後、覚せい剤で何度も服役してるんだそうだ。

clip そして14時30分から、「殺人・窃盗」の判決。これは報道されたやつだ。
 被告人(身柄、拘置所)は、どっしりした大柄な中年男性(現在50歳)。白髪のもみあげが、三角定規を横向きにして貼り付けたような、時代劇かコミカルなヤクザもので、悪党の親分のキャラを立てるため、のようなもみあげで、私はつい見入ってしまった。
 被告人と被害者はアパートの隣同士で、だいぶ前から、ベランダの物干し竿がどうとか等々でモメていたところ、被告人が可愛がっていたネコが変死し、バイクのシートが切り裂かれたのを、被害者によるものと恨み、やがて被告人は、仕事をやめて体調を崩し、カネがなくなり、そんな被告人に被害者が「まだ生きてんのか」と言ったことから、顔面を殴打し、110番通報され、そのとき警察官に「あいつの顔は見たくない。いつか殺してやる」と口走ってたしなめられ、その後、自身の生活はますます窮乏していくのに、あいつだけが生きているのは許せないと思うようになり、なるべく苦痛を与える方法で殺したいと、仕事で使ったモンキーレンチの持ち手のところに高圧ソケット(?)を取り付けて準備し、とうとう今年1月、被害者の居室へ無施錠の玄関ドアから侵入、6畳間にいた被害者に対し、モンキーレンチをいきなり頭部へ振り下ろし、台所へ逃げた被害者を背後から殴りつけ、倒れたところへ馬乗りになり、自己の息が上がるほど執拗な攻撃を加え、流し台にあった包丁様のもので首に切りつけたのだという。被害者の死因は、動脈を切られたことによる失血と、頭部打撲による脳挫傷。
 それから被告人は、室内を物色し、現金5000円入りの財布(1000円相当)を窃取、被害者の死体が20日後に発見されるまで、隣の自室で、何食わぬ顔で生活していたんだという。原審公判では、反省や後悔はなく、冥福を祈る気持ちもないと述べたんだそうだ。
 前科なし。原判決は懲役18年。拘置所で、原審裁判官の言葉を思い返し、反省した、ということで、量刑不当で控訴したようだ。
 控訴棄却。未決50日算入。
 14時42分閉廷。被告人が再び手錠・腰縄につながれ去ってから、女子高生たちはぞろぞろぞろぞろ出て行った…。

clip 東京簡裁728号法廷に、14時30分~16時の期日で、女性被告人2人の「窃盗」の、たしか第2回公判が入っており、ちらっと見に行く。
 被告人質問をやっていた。2人とも身柄(警察留置場)で、ポニーテールの結び目から前が黒髪、後ろが茶パツ(脱色か?)だった。勾留されてるうちに髪が伸びた? いや、2カ月程度で、そこまで伸びないだろ…。
 片方の被告人(若め)によれば、もう1人の被告人から指示されたのと、カネがなくて、しかし欲しいものがあり、カネができるのを待ってたら売れて無くなってしまうかもしれないからと、万引きした、らしい。覚せい剤の前科があり(?)、生活保護(月12万円)を受け、もう1人の被告人宅に居候(いそうろう)しており、食費として1日千円払ってたんだという。残りはどうしたのかと弁護人から問われ、刺青を入れたりするのにカネがかかった、と答えていた…。

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2008年11月 7日 (金)

厳罰化 逃げる動機も 強化して

 以下、11月7日付け朝日新聞の記事の一部(記事中では●と■部分は実名)。

容疑者「執行猶予中だったので逃げた」 梅田・ひき逃げ
 大阪・梅田で会社員の●●●●●さん(30)が車に約3キロ引きずられ死亡したひき逃げ事件で、殺人などの容疑で逮捕されたホストの■■■■容疑者(22)が昨年1月、詐欺罪で有罪判決を受け、事件時は執行猶予期間中だったことが大阪府警への取材などでわかった。府警は、■■容疑者から「執行猶予中だったので逃げた」との供述を得たとしており、執行猶予の取り消しを恐れたことが強い動機になったとみて調べている。

 「有罪判決」とは、懲役2年、執行猶予3年だという。 
 11月6日付けの同紙記事には、こうある。

 …当時17歳だった03年3月、出身地の熊本県で無免許運転をしたとして取り締まりを受けていた。04年3月に運転免許を取得したが、その後シートベルトの着用義務違反を2回、時速35キロ以上40キロ未満の速度超過違反を1回重ね、今年3月には大阪市内で酒気帯び運転をし、4月に1年間の免許取り消し処分を受けていた。

 免許取消し処分の理由となった酒気帯び運転は、詐欺の懲役刑の猶予期間中だ。酒気帯びは別種の犯行なので略式による罰金で済んだものと、記事からは読める。
 この被疑者は、略式の処理の過程で、「次は間違いなく猶予取消しだぞ」と言われていたかもしれない。猶予取消しをおそれていたのに助かり、「なんだ、チョロいぜ」と腹の中で思ったかもしれない。

 どう思ったか知らないが、とにかく、執行猶予中でも、免許取消し中でも、車を運転する、それも酒気帯びで運転する、そして事故を起こす、という者は、いくらでもいる。そういう被告人が――もちろん、そんな被告人ばかりではないけれども――刑事裁判の法廷へ、続々とやってくる。
 傍聴を重ねてると、人間の基本は、こういうことではないかと思えてくる。
    先に何が待ち受けるか考えず
    これがバレたらオシマイだということを
    そのときどきの欲望のまま
    「うまくやれば大丈夫だ」とやってしまう
    バレたとき、なんとか助かろうとあたふたする

 私も含めてみんな、多かれ少なかれそうであり、
    その傾向が強い者
    やったことが刑事犯罪に該当した者

 が裁判の法廷へ出てくる、そういうことなんじゃないかと思う。

 私はずっと言ってきた。
 厳罰化は、ある者にとっては、
    違反を自制する動機の強化
 にもなり得るが、ある者にとっては、
    逃げる動機の強化
 にしかならない、と。

 加害者がどんな刑罰を受けようが、殺された者は戻らない(合掌)。と、あっさり言うのが罪深いほど、戻らない!
 だからこそ! 厳罰化へ向かう社会では、裁判用語で言うところの「何ら落ち度のない者」は、新たな心構え、防御が必要と思う。
 …しかし、そんなことを表立って言う者は、ほとんど(または全く)いないようだ。なぜ? それを言えば、被害者が落ち度があったかに聞こえかねないからか。
 私だって、被害者を責めるつもりは毛頭ない。被疑者の行為を憎悪しないものでは毛頭ない。でも、そこで止まっては、同じような被害が、いつまでも生まれ続ける…。そんなことを、いつも考えて、言い続けて、でも何も変わらない、けれども言い続けて…。

※ 11月6日付け毎日新聞

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空想の 性的世界で 何してた

11月7日6日(木)

 4階の405号法廷へ最短時間で行くには、まずイッキに8階へ行くエレベータに乗り、降りて日比谷公園側の枝廊下の端の、非常階段を駆け下る…。

clip その途中、枝廊下の両側の広い法廷、の開廷表をチラ見したらば、東京高裁805号法廷に、13時10分から「窃盗未遂」の判決が。
 これ、一度も傍聴したことないが、たしか今日が4回目のはず。「窃盗未遂」で否認なのか。もしや、『裁判中毒』に収載したスリ未遂(その後、逆転無罪にsign03)と同種の事件かと気になってたのだ。

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 405号法廷は13時15分から。5分後だ。どうしよう。えぇい、よっしゃ、ぎりぎり13時12分まで、どんな事件か見届けよう。
 と805号法廷の傍聴席へ。傍聴人は私1人。
 私の焦りをよそに、被告人が刑務官とともに入廷したのは13時11分。すぐに弁護人が来て、裁判官3人が登壇。
 控訴棄却、未決50日算入。今年1月30日に五反田駅2番線、山手線の車内で仮睡中の男性の左後ろポケットへ…というところまで聞いて、失礼ながら退出。
 枝廊下の奥の非常階段を駆け下りて…。
※ その階段はあまり人が通らないから、足がもつれてコケて頭を打ったらヤバイよ。

clip 13時15分から東京地裁405号法廷(小池勝雅裁判官)で、4月17日と4月28日に前刑の裁判(ほぼ同種の犯罪で懲役1年、執行猶予3年)を傍聴し、9月18日に本件の第1回を傍聴した、「公務執行妨害」の第3回公判、判決。
 20席の傍聴席は、まだ10席ほどしか埋まっておらず、検察官がまだ来てなかった。ほっ。
 すぐに全員が揃い、判決。懲役1年、未決算入60日。
 終わって起立後、私以外の傍聴人が全員、被告人が去るまで立ち尽くしたままだった。年配男女は被告人の両親のはず。黒系のスーツの男性たちは民族団体のメンバーかな。飛び込み傍聴らしき若いカップルも、立ち尽くしてた。

されどわれらが日々 新装版 (文春文庫 し 4-3) Book されどわれらが日々 新装版 (文春文庫 し 4-3)

著者:柴田 翔
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立ち盡す明日
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

clip 13時30分から東京地裁526号法廷(神田大助裁判官)で、5月23日と6月25日に前刑の裁判(「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反・著作権法違反」。懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年)を傍聴し、8月14日に本件の第1回を傍聴、9月25日の第2回(手続きは追起訴ほか)は別件があってどうしても傍聴できなかった、「建造物侵入」の第3回第4回?)公判。
 この神田裁判官、ある瞬間、サンドイッチマンの向かって右側の人に、とても似てない?
※ 10月27日が第3回公判だった、との情報あり。見落としたか!?

 今日の期日は証拠の整理と被告人質問。
 弁護人の書証、精神科医の意見に、被告人の性的嗜好の特徴は、イメージ、空想の世界での思考(嗜好?)であり、それを現実世界の子どもとコミットメントさせる能力はなく、イメージすることで自己完結する、世間と自分をつなげる社会的共感の鈍さが特徴である、というふうなことがあった。

 裁判官からの被告人質問は、私の傍聴ノートによれば…なぬ? 14時06分から15時02分までとなってる! マジ? こういう事件で1時間弱って、異様じゃない? 私は途中、意識を失うように居眠りしてしまい、目を開けてメモしてるときは非常に興味深く聴き入り、1時間弱もやったような感覚がない。
 裁判官は、性的なものと子どもの写真撮影とどう結びつくのか、しきりに尋ね、被告人の、いかにも知能の高さを思わせる答えと、どうにも噛み合わなかった。
 でも、子どもの写真をきっかけに、具体的にどんなイメージを描き、どんな空想世界で性的興奮を得ていたのか、そこはどうしても突っ込まなかった。捜査段階の調書には、あるんだろうか。
 次回、論告・弁論。

clip 15時30分から東京簡裁728号法廷(小川利行裁判官)728号法廷で、10月23日に途中から第1回を傍聴した「窃盗」(万引き)の第2回。被告人質問。
 今回も横顔しか見えなかったのだが、その限りでいえば、被告人はほんとに感じの良い、可愛い美人だ。しかし、その生い立ち、境遇、いっしょに暮らした男性…。それでも、心がねじ曲がった風を感じさせない、なんとも言い難い、心に残る被告人だった。検察官がいちばんそう思ってたんじゃないかな。
 この検察官、日下部敏さんは、なかなか良い味がある。判決後、なにかと被告人の相談にのってやり、やがてフォーリンラブ、職も妻子も捨て、沖縄へ移り住み…嗚呼、そんなことがあってもええじゃないか。1分間のラブ妄想
 16時37分閉廷。

pencil 今日は、前刑の裁判を傍聴した被告人の、執行猶予中の再犯の裁判を2件、傍聴したわけだが、礼田計さんも今日、その種の「道路交通法違反」をたまたま傍聴し、なんと、前刑のときと同じ裁判官だったという。
 東京地裁の刑事の裁判官は何十人いるのかな。原則として順番に事件は配点されるはず。たまたま同じ裁判官に当たるって、希有(けう)だよ。そんなこともあるんだねぇ。判決を礼田計さんは傍聴できないというので、ぜひ私めが。

sign03 …と書いて、傍聴データを当たってみたら、その「道路交通法違反」の被告人氏名があった。前刑の裁判は、2005年7月7日に東京簡裁で第1回公判があり、オービス事件の真っ向否認で、ところが同種犯行の追起訴があり、地裁へ移送になったんだね。その後、地裁の公判は見落としてたのだ。うわ~。これはもう、ぜひとも傍聴しなければ!
 こうしてどんどん、裁判所へ行く理由が増えていく…。

 今日は小学生が何十人か来てたね。おばさんの団体がいて、民事の関係かと思ったら、どうも傍聴に来たらしかった。

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2008年11月 6日 (木)

死刑台の非常階段

 動きを若干遅くする。
 すると待ち人が溜まる。
 すると乗り込みに時間がかかり、さまざまな階へ行く大勢の人が乗るわけだから、かつまた各階に待ち人が溜まるから、すべての階に停止し、すべて階での乗り降りに時間がかかる。もとの階へ戻るまでに、どえらい時間がかかる。
 すると、さらに待ち人が溜まっており、満員で乗れないこともしばしば。
 これをエレベータの「遅(ち)のスパイラル」という。エレベータのスローライフ。
 これを成功させたのが、裁判所(東京・霞が関の裁判所合同庁舎)の、東側(桜田通り側)の、裁判員制度の施行へ向け、それまで8階までだったのを9階にまで伸ばした、新しいエレベータである。

 まともに待ったのでは、毎日たぶん少なくとも合計30分、人生の多くの時間をエレベータ待ちに費消してしまうぞと、先週とうとう、4階へ行くときも、日比谷公園側のエレベータ(2~7階は通過)でイッキに8階へ行き、非常階段を駆け下りる、ということをした。
 非常階段で、区検の検察官氏とすれ違った。ユキさんに聞いたら、もうとっくに階段利用に切り替えているという。
 そういえば、骨と筋肉に負担をかけると、骨密度が高くなるんだっけ?
 よし、これからはもう、これでいこう。

 …ただ、トーマス・マン原作、ルキノ・ヴィスコンティ監督の名画『ベニスに死す』(高校のとき劇場で見たよ。良かったな~)をパロって、俺はいつまで傍聴に通うのか、そのうち「傍聴席に死す」と言ってたわけだが、階段でコケて「非常階段に死す」になるかも。
 そんときゃ、検察官、ユキさん、助けてね。
※ どうせなら1階から4階へ階段を登れ、とは言わないように。それは度外れて非現実的だ。こないだ試してマジ死にそうになった。

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トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫) Book トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫)

著者:高橋 義孝,トーマス・マン
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 『トニオ・クレーゲル』も、高校生くらいのときハマる小説だと思う。「踊れ、金髪のインゲ」。インゲボルクだよ、陰毛じゃないよ。←言うと思った(笑)。
 あんまり感動して、トーマスの兄のハインリヒ・マンと間違えてハインリヒ・ベルの『汽車は遅れなかった』を読んだのは、どこのドイツだぃ? もうヤメろってば。

 とにかく階段利用を決めたうえ、傍聴用に腕時計も買った。798円。
 嗚呼それなのに、土日は休みで月曜は祝日か何かだったとはいえ、1日(土)、2日(日)、3日(月)、4日(火)、5日(水)と、嗚呼、5日連続、裁判所へ行かなかった。5日連続、原稿書き(およびご相談対応と事務処理)で過ごした。
 脂肪肝のオヤジが酒を抜いたときのように、体が軽くなった気が…したか?

 死刑台のエレベーター 死刑台のエレベーター
販売元:TSUTAYA online
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 阿曽山大噴火さんがブログで、こう書いてる。

 で、女性の検察官が事件の中身を説明です。
女性検察官「被告人は、被害者宅のガラスを石で割った後、シジョウを外して侵入しました。…」
 と、朗読です。シジョウ?シジョウって何だ?

 それはねぇ、たぶんこういうことだと私は推理する。
 「道路交通法施行令」とか「刑事確定訴訟記録法施行規則」とか、あれらは「しこうれい」「しこうきそく」と読む。「せこう」と読む人もいるが、建築工事の施行と区別してか、「しこう」と読むのが、少なくとも役人風つか法律風らしい。
 ずっと法律を勉強してきて、世間のことをあまり知らなかった――よく知ってても、ぽつんと何か抜け落ちることはある――検察官は、だから「施錠」を「しじょう」と読んだ、そゆことじゃないかな。あとで阿曽山さんに言っとこう。

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2008年11月 5日 (水)

「おもしろければ、ウソでも作れと言われていた」

 東京簡裁に「道路交通法違反」も「公務執行妨害」も入ってないということなので、裁判所行きはパス。4本目の原稿を書くことに…。

 ふり返れば、1年ほど前からだっけ。半年くらいかな。
 報道された事件もときどき傍聴するようになった。
 被告人氏名で報道を検索してて、わかってきたよ。

 「髙」「﨑」「齋」「邉」「邊」「廣」「瀨」「廣」「國」「藏」「惠」「籐」「濱」等々、普段見慣れない文字が、開廷表の被告人氏名になぜ多いか、そりゃあ、多くの報道が、「髙﨑」を「高崎」に、「齋籐」を「斉藤」に、変えてるからなんだね。

 あと、事件の報道って、多くは逮捕時だけなんだね。
 判決が懲役何年か、多くは報道されない。
 されても、未決算入が何日かは、多くは報じられないんじゃないかな。
 そんなこと、昔は露知らなかったょ。
※ この場合の「多く」は、正しくは「乃至ほとんどすべて」か。

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 ところで、みんな知ってた? こんなのを発見してしまった。
 パブリックジャーナリスト・佐藤学さんによる、

   ロス疑惑報道の95%はウソだ!三浦和義氏(1)
   ロス疑惑報道の95%はウソだ!三浦和義氏(2)
   ロス疑惑報道の95%はウソだ!三浦和義氏(3)
   ロス疑惑報道の95%はウソだ!三浦和義氏(4)
   ロス疑惑報道の95%はウソだ!三浦和義氏(5)
   ロス疑惑報道の95%はウソだ!三浦和義氏(6)

 あまりに面白くて、一気に読んでしまった。
 「2500万円」には、たまげましたわ!
 こういう記事は、ネットじゃなきゃもう絶対に読めないよね。

弁護士いらず [改定新版] Book 弁護士いらず [改定新版]

著者:三浦和義
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 さて、朝までに原稿を書かねば。dashdashdash

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2008年11月 4日 (火)

三浦和義さん葬儀

11月3日(

 指定日を3日遅れの原稿を、いつに増して面白く書き上げ、いったん保存する際、ついでにファイルを整理しようとあれこれいじったら、ぎょっ、書き上げた原稿が消えてしまった。そんなbananasign03crying
 いますぐならもう一度書けるぞと、1時間ほどでまた書き上げた。が、さっきより数行短い。何を抜かしたんだ? さっきのが無用に冗長だったのか?
 しかしもうダメだ。時間がない。あとで推敲することとし、担当編集者とイラストレーター氏へ、若干短い原稿をとりあえず送信。急いで出かける、三浦和義さんの葬儀へ。
 品川から京浜急行で平和島へ行くところ、ちょうどホームへ入ってきた電車に乗ったら、それは特快で、平和島を通り越して京急蒲田まで行ってしまい…。

 弘中惇一郎弁護士が弔辞で言ってた。三浦さんは、「ロス疑惑」で盛り上がるマスコミを相手に、拘置所から、名誉毀損による損害賠償の裁判を500件ほど起こし、その8割に勝った、と。
 私が生前の三浦さんから聞いたところによれば、その賠償金を弁護活動に注ぎ込み、三浦さんの無実を証明する目撃者(じつは検察が隠していた)をとうとう見つけたりしたんだそうだ。
 それで、
   無罪の証拠は徹底的に疑い抜き、有罪の証拠は鵜呑みに
   被告人の側が無罪を完全に立証しなければ有罪
 が大原則といえる日本の刑事裁判で、無罪を勝ち取ることができたわけだ。

 報道の名誉毀損が認められるってことは、“報道”の内容に、その時点で真実と認めるに足りるものがなかった、ということにほかならない。
 真実と認めるに足りるものがない、そんなものを積み重ね、怒濤のごとく流布して、「ロス疑惑」は、「ほんとは殺ってるんじゃないの?」という印象は、つくられた…。つくった側は、いまも、「三浦が自殺して疑惑は闇に葬られた」という印象へとリードして…。

 三浦さんが本当に自殺としても、「人権と報道連絡会ニュース」の200年10月25日(第242号)の見出しにあるように、「日米警察とメディアが殺した」といえるんじゃなかろうか。

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神保哲生、宮台真司、三浦和義『第16回 報道被害を生むものとは何か』 神保哲生、宮台真司、三浦和義『第16回 報道被害を生むものとは何か』

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081103_19350002  葬儀の帰り、平和島の駅前の、酒1杯250円、ビール大瓶500円の、立ち食いそば屋兼居酒屋「信濃路」で、ユキさんと一杯やる。私ゃこういう店が好きなんだわ。
 隣に「貝の花」という、夢のような店名の居酒屋らしき怪しい店があり、非常に興味をそそったが、そこはまたの機会に。
 あそうそう、「貝の花」の隣に、タスポ不要(顔認証?)のタバコ自販機があり、初めて試してみたよ。
 私は普通に「成人」と認証された。
 で、ちょと待てよ、これは顔のどの部分で成人と見分けるんだ? と、両手で頭を隠してもう一度試したら、今度は認証されず、免許証を挿入しろと自販機が言った。どっ、どゆこと?

081103_21450002  平和島から品川へ戻るガラガラの電車内で、妙なものを拾った。
 耳に掛けるもののようにも見えるが、補聴器かと思いきや、そんな機能はなさそうで、丸い部分を押すとライトが点く。
 輪の部分は柔らかく、ライト部分の反対側に小さな金属製のフックのようなものがある。なんだこれ?
 時間がないので交番へは届けず、駅員さんに渡した。

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2008年11月 2日 (日)

地を日本人で満たす計画?

 前々からどうしても分かんないことがある。
 「少子化」はマズイことかのように、マスコミや議員は言ってるようで、「少子化担当大臣」なんてものまであるそうなんだが、それって…。

(1) 果てしなく人口を増やしていこう
(2) 1億5千万人とか2億人とか目標人口があって、そこまで増やそう
(3) 現在の1億2千数百万人がちょうど良いんで、キープしていこう

 どれなの?
 1番目だったら、あまりにバカだし(笑っちゃうよね。アダムとイブの時代ならまだしも)、2番ならその目標人口はどういうとこから生まれたのか、3番ならなぜ1億2千数百万がちょうど良いのか、なぜ1億人や8千万人じゃダメなのか…。
 そういう報道は一切ないように…って交通違反以外のニュースにあんまり興味のないお前が言うかよって話だけどさ。
 「少子化白書」には、当然そのへん書かれてるんだろう。

 たぶんどなたもご存じのこと、私だけが知らない…誰のせいでもありゃしない、みんなオイラが悪いのか。それでは尾藤イサオさん、「悲しき願い」、どぅぞ~!
 http://jp.youtube.com/watch?v=H6r8xA6ITaw
 尾藤さんは良いな~。

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交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147) Book 交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147)

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 ところで、ちょっとちょっと、こんなの見つけたよ。
 http://bakudan.net/hp/13042/
 詐欺に必要なアイテムの売買を、堂々とやってるみたい。
 「バクダンネット」って何かと、検索してみたら、「3HANDS(スリーハンズ)」という会社が出てきた。
 https://3hands.jp/company/officer/index.html
 一瞬、この人たちが詐欺犯? と思っちゃった。んなわきゃないよね。
 でも、詐欺の被害者からすれば、詐欺の仲間に見えちゃうんじゃなかろうか…。どうなってんだ、ネットって…。

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 福島みずほさんが、こんなこと書いてる

……この10年間、サラリーマンの給料は、下がり続け、労働分配率は、低下をしてきました。しかし、この10年間で、株式配当は、4倍の16兆円になり、役員報酬も倍、そして、企業は、内部留保の割合が、飛躍的にのびました。

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2008年11月 1日 (土)

最高裁に神風吹いた

 「天木直人のブログ」で、天木さんが書いてる、衆議院の総選挙のときいっしょに行われる、最高裁判事の国民審査について

 国民審査は、まったく機能しておらず、「最高裁の権力は国民が認めたんですよ」と言うためのくだらない装置でしかない。警察の上に公安委員会があるようなもんだ。

  ところが今度の最高裁判事に関しては、少なくとも二人の判事について、その適否が誰にでも判断できる人物がいる。
  ひとりは米国のイラク攻撃を支持し、日本をテロとの戦いに参戦させた責任者である竹内行夫元外務省事務次官であり、もうひとりは来年5月から実施される裁判員制度導入の張本人である竹崎博允前東京高裁長官である。
  憲法9条違反の対米追従外交を率先した竹内元外務事務次官に最高裁判事の資格がない事は、すでに10月16日のブログで指摘した。
  私の指摘をまつまでもなく、竹内判事の罷免運動についてはすでに全国の護憲派の人々の間で急速に広がりつつある。
  もうひとりの竹崎判事については、裁判員制度を成功させるため、いきなり東京高裁長官から最高裁長官に抜擢された国策人事であると各紙が報道している。
  そうであるならば、私のように、裁判官制度は手のいい強制労働だ、平和時の徴兵制度だと考えて反対している者にとっては、絶対に容認できない人事である。
  憲法9条を守りたいと考える平和主義の国民も、裁判員制度は必要ないと考える国民も、最近の世論調査ではゆうに過半数を超えている。
  そのような国民が、イラク戦争に反対だ、裁判員制度に反対だ、と考えて竹内、竹崎両判事にバツ印をつければいいのだ。
  過半数の国民が二人の判事の任命にノーと言えば、彼らは罷免される。
  誰もが介入できない彼らの任命を、国民の一票で否定し、罷免する、これは政権交代以上に革命的な事である。
  平和を願う国民よ、裁判員制度に反対する国民よ。
  総選挙で自らの意思を素直にあらわそうではないか。
  その一票で、この国に歴史的な変化をもたらす事ができるのである。

fuji なるほど~。
 天木さんは言及してないが、私はこれは、「政権交代以上に革命的な事」を起こす神風が吹いたんじゃないかと思う。
 なにがって、2人の判事の名前に「竹」がつくこと。
 だってさ、つきあいのない奴の名前なんぞ、覚えてられるわけがない。つきあいがあってもすぐ忘れる奴もいる(私だ~)。天木さんの意見を「そうだそうだ」と思って投票所へ行っても、「あり? バツをつけるの、誰だっけ?」となるに決まってるじゃん。
 ところが、2人とも「竹」がつく。幸い、他に竹がつく判事は居ない。こんな偶然があるか? しかもっ! あろうことか、「松」も「梅」も、1人も居ない。
 そしたら、「竹ちゃんバツ、竹ちゃんバツ」とか「正月松竹梅」とか頭に叩き込んで、投票所へ行けばいいわけじゃん。
 なんという偶然、天佑神助、神風、である。

wave 中学生の頃か、日本史で習ったよね、中国か朝鮮から強力な軍隊(艦隊)が責めてきて、わが日本国は激ヤバかったんだけど、神風が吹いて助かった、やっぱり神国日本だ、と。
 習ったときは、「すりゃ台風でしょ。そんな偶然で助かっていいのかよ」と思ったが、大人になってわかってきたよ、日本は一神教ではなく八百万(やおよろず)の神々の国、風にも神が宿るのである。最高裁判事の名前の配置にも神が宿るのである。うむ!

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run 有酸素散歩約1時間。途中のガソリンスタンド、ついにレギュラーが129円になってた。私の車が最後に給油したとき、174円だっけ…。

sandclock スーパーの2割引セールで、ペンの替え芯等々まとめ買い。ついでに腕時計を買ったよ、とうとう、思い切って。携帯電話やストップウォッチの時刻表示機能は、やっぱ使いづらくて。腕時計ってのは便利な発明だ~。7万9800円…の2桁違い(笑)。

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 てゆっか、最高裁判事の国民審査は、私は全員バツにしてるんだけどね。

スーツで坊主が上手に傍聴した

10月31日(金)

 13時頃、裁判所のチェックゲートに20~30人。
 中に入ると、1階の開廷表のところに私服の男子学生(と思しき若者)が、山盛りと表現したくなるくらい群がってた。
 さらに! かつて見たいことないと思う、めちゃめちゃ坊主頭の、それもきれいな坊主頭の、わりとぱりっとしたスーツの男性たちの団体が。落ち着いた感じで、ヤクザのようには見えないけど、しかしあの坊主頭は何だ?
 急がねば! ここに居るのは一部で、もっと大勢が散ってるのかもしれない!

clip 13時15分から東京簡裁826号法廷(虎井寧夫裁判官)で、10月22日に第1回を傍聴した「公然わいせつ」の判決。
 傍聴人は、まだぱらぱら程度だった。すぐに男子学生が4人来て、5人掛けの椅子が4つの島に分かれて並んでるなかの、私1人の島へ4人固まって座った。なんで君らは固まるんだ、散ってくれよ、窮屈じゃないか。ま、あとからあとから来て、始まる頃にはほぼ満席になった(その4人が散って座ったとしても結局は窮屈になった)んだけども。

 被告人は、表情も振る舞いも、昔のタイか中国の修行僧をイメージさせる、良い雰囲気だった。夏の夜の雨の公園で、酔って素っ裸になったって良いじゃないか。って良くないんですね、はい。
 判決は、罰金20万円、未決勾留中の1日を金5000円に換算して40日をその刑に算入。つまり満つるまで算入。訴訟費用は不負担。それしかない判決だ。
 虎井裁判官は、詳しい事件内容を言わなかった。

 終わって起立。…ところが、学生たちは、いつまでも座らない。ずーっと立ってる。「着席」と言われないから? 私が学生の頃、初めて裁判傍聴したら、どうだったんだろう。とか考えてみる。

clip 13時20分から同じ法廷で「窃盗」の判決。
 換金目的で、量販店で浄水器等11点、8万数千円相当を窃取(万引き)するなどし、ネットオークションで半額で販売。年間数百万円の利益を得て、「まさに元手要らずの商売」「職業的でとても悪質」なんだそうだ。まだ若いんだそうだ。
 異なる罪種で服役したのち5年を経過しているけれども、実刑。懲役1年4月、未決25日算入。
 被告人(身柄、拘置所)は判決を、休めの姿勢で聞いていた。

clip 13時30分から東京地裁・民事2部(岩井伸晃裁判長。この人の髪型、40年前の国立大学生風じゃない?)522号法廷で、某氏から情報をもらっていた「運転免許取消処分取消」の弁論。
 原告はおばさんで、その代理人弁護士が、刑事のややこしい事件でよく見かける、ほら、あごまでヒゲがあってそのヒゲも髪もちょっと白髪の、夏はいつも背広の袖をまくってたっけかな、体の大きな、あの弁護士だった。へぇ、こんな行政訴訟もやるんだ~、と。

 「聴聞の不存在」とかいう言葉が聞こえた。
 「意見の聴取」ではなく「聴聞」だったってことは、点数によらない、危険性帯有者としての処分だったのか? それとも「意見の聴取」の言い間違い?
 ま、どっちにしても、行政は自分らで決めたことを勝手にやりたいわけで(そりゃ誰だってそうでしょ)、しかしそれだと文明国といえないので、「聴聞」とか「意見の聴取」とか「公聴会」とか「アセスメント」とか「パブリックコメント」とかいう手続きを設けるけど、それはそういうポーズを取るだけであって、「聴いた形を取りましょ」ってことであって、だから、そのことにすっかり慣れてしまい、ものすご~くデタラメな「聴聞」とかをやることがあり、そのデタラメぶりが、隠すこともできないひどさだと、裁判で負けちゃうことが、まれにある…おおざっぱにはそういうことだと私は理解しているが、さてこの事件はどうなるのか。次回判決。

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clip 14時から地裁815号法廷(稗田雅洋裁判官)で、たしか第1回を傍聴した「不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反・電子計算機損壊等業務妨害」の判決。
 被告人は黒いスーツに、グレー系のネクタイ。右手首にごつい銀色の腕時計。左手首に細い数珠のように見えるブレスレット(かな?)。鼻は高く、整った顔立ちで、髪は、あれは何ていう髪型なのか、ぼっさぼさの…しかしキマってて、どこか芸能人のよう。
 えっ? こんな被告人は初めて見る。そうだ、この事件、傍聴しようしようと思いつつ、他の事件とダブるかして、傍聴してないのだった。

 弁護人が弁論再開の申立て。被害会社に200万円を支払い、被告人がどうにかした顧客データが今後どうにかしたときは(個人情報の漏洩があったときは?)2000万円を払う、被告人の父親が連帯保証人になる、という示談書と、被害会社からの宥恕(ゆうじょ)の情の上申書、を証拠請求。検察官は同意。
 再度結審して判決。懲役1年6月、執行猶予3年。前科はナシ。

flair 腹へって疲れて眠くて、もう帰りたかったが、最後にこれ1件と、408号法廷。
 早めに行って、隣の法廷をちらっと覗いたら、傍聴席に坊主頭の男たちがずらり。ヤクザの事件? 宗教マフィア? 開廷表によると、被告人氏名はブラジルかあっち系の外国人。罪名は「建造物侵入・窃盗未遂」。なんだ~? 
 そうじゃなかった。傍聴席にいたのは、1階で見た坊主頭の団体の一部で、僧侶なのだった。聞いたところによると、今日は50人くらいで来ていて、以前、別の団体かな、100人くらいで来たこともあるんだという。
 お坊さんも当然、裁判員になる可能性があるわけで、だから裁判に注目、研究してるらしい。へぇ~。でも、そうだよねぇ、仏教者として、人を殺した者をどう見るのか、人を殺した者を殺す者に自らもなるのか…。

 早口言葉、いきますっ。スーツで坊主が上手に傍聴した。だ、だめですか…sweat01

clip 14時30分から地裁408号法廷(髙木順子裁判官)で、「道路交通法違反」の新件。
 被告人(身柄、拘置所)は、聞こえたところによれば昭和19年生まれ。とすれば64歳。もっと上にも見える。安そうな古びたジャージ。
 運転免許は20年近く前に更新手続きを怠り失効、息子の知り合いか何かのところに世話になっており、いっしょに酒を飲み、30年来の付き合いの雇用者へ会いに行こうと、その知り合いが飲酒運転する車で出かけ、しかし雇用者から「こんな夜中に来るな」と言われ、帰り道、被告人のほうが運転がうまいからと運転し、牛丼屋の駐車場でさらに飲酒、少し寝て、運転を開始し、開始してからも飲み残しの発泡酒を飲酒、パトカーに停められたんだという。
 その雇用主が情状証人として出廷したのだが、いや~、すごいお年寄りで、目が良くないのか濃い茶色のサングラスをかけ、ものすごくレトロな味わいの布地の、グレー系のスーツ。ヘリンボーンかな。やや言葉が不自由なものの、声は迫力があってよく通り、しゃべる内容もしゃんとしてる。もしかして、名のある任侠の親分? とか思えるほど、格好良かった。

 求刑は懲役6月。
 前科10犯、3年ほど前に窃盗(焼酎などの万引き)で猶予判決を受け、2年ほど前に無免許&酒気帯びで罰金30万円を食らってるというが、ここはなんとか、執行猶予4年か5年でひとつ、と思ってしまった。
 15時3分閉廷。

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night 嗚呼、やっと金曜日が終わった。
 あと締切り原稿が2本、それ以上に、事務処理とご相談対応が溜まりに溜まって。3日の三浦和義さんの葬儀は外せないから(合掌)、1日のイベント参加は断念せざるを得ないか…。

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