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« 求刑を超えて懲役14年 | トップページ | 最高裁に神風吹いた »

2008年11月 1日 (土)

スーツで坊主が上手に傍聴した

10月31日(金)

 13時頃、裁判所のチェックゲートに20~30人。
 中に入ると、1階の開廷表のところに私服の男子学生(と思しき若者)が、山盛りと表現したくなるくらい群がってた。
 さらに! かつて見たいことないと思う、めちゃめちゃ坊主頭の、それもきれいな坊主頭の、わりとぱりっとしたスーツの男性たちの団体が。落ち着いた感じで、ヤクザのようには見えないけど、しかしあの坊主頭は何だ?
 急がねば! ここに居るのは一部で、もっと大勢が散ってるのかもしれない!

clip 13時15分から東京簡裁826号法廷(虎井寧夫裁判官)で、10月22日に第1回を傍聴した「公然わいせつ」の判決。
 傍聴人は、まだぱらぱら程度だった。すぐに男子学生が4人来て、5人掛けの椅子が4つの島に分かれて並んでるなかの、私1人の島へ4人固まって座った。なんで君らは固まるんだ、散ってくれよ、窮屈じゃないか。ま、あとからあとから来て、始まる頃にはほぼ満席になった(その4人が散って座ったとしても結局は窮屈になった)んだけども。

 被告人は、表情も振る舞いも、昔のタイか中国の修行僧をイメージさせる、良い雰囲気だった。夏の夜の雨の公園で、酔って素っ裸になったって良いじゃないか。って良くないんですね、はい。
 判決は、罰金20万円、未決勾留中の1日を金5000円に換算して40日をその刑に算入。つまり満つるまで算入。訴訟費用は不負担。それしかない判決だ。
 虎井裁判官は、詳しい事件内容を言わなかった。

 終わって起立。…ところが、学生たちは、いつまでも座らない。ずーっと立ってる。「着席」と言われないから? 私が学生の頃、初めて裁判傍聴したら、どうだったんだろう。とか考えてみる。

clip 13時20分から同じ法廷で「窃盗」の判決。
 換金目的で、量販店で浄水器等11点、8万数千円相当を窃取(万引き)するなどし、ネットオークションで半額で販売。年間数百万円の利益を得て、「まさに元手要らずの商売」「職業的でとても悪質」なんだそうだ。まだ若いんだそうだ。
 異なる罪種で服役したのち5年を経過しているけれども、実刑。懲役1年4月、未決25日算入。
 被告人(身柄、拘置所)は判決を、休めの姿勢で聞いていた。

clip 13時30分から東京地裁・民事2部(岩井伸晃裁判長。この人の髪型、40年前の国立大学生風じゃない?)522号法廷で、某氏から情報をもらっていた「運転免許取消処分取消」の弁論。
 原告はおばさんで、その代理人弁護士が、刑事のややこしい事件でよく見かける、ほら、あごまでヒゲがあってそのヒゲも髪もちょっと白髪の、夏はいつも背広の袖をまくってたっけかな、体の大きな、あの弁護士だった。へぇ、こんな行政訴訟もやるんだ~、と。

 「聴聞の不存在」とかいう言葉が聞こえた。
 「意見の聴取」ではなく「聴聞」だったってことは、点数によらない、危険性帯有者としての処分だったのか? それとも「意見の聴取」の言い間違い?
 ま、どっちにしても、行政は自分らで決めたことを勝手にやりたいわけで(そりゃ誰だってそうでしょ)、しかしそれだと文明国といえないので、「聴聞」とか「意見の聴取」とか「公聴会」とか「アセスメント」とか「パブリックコメント」とかいう手続きを設けるけど、それはそういうポーズを取るだけであって、「聴いた形を取りましょ」ってことであって、だから、そのことにすっかり慣れてしまい、ものすご~くデタラメな「聴聞」とかをやることがあり、そのデタラメぶりが、隠すこともできないひどさだと、裁判で負けちゃうことが、まれにある…おおざっぱにはそういうことだと私は理解しているが、さてこの事件はどうなるのか。次回判決。

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clip 14時から地裁815号法廷(稗田雅洋裁判官)で、たしか第1回を傍聴した「不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反・電子計算機損壊等業務妨害」の判決。
 被告人は黒いスーツに、グレー系のネクタイ。右手首にごつい銀色の腕時計。左手首に細い数珠のように見えるブレスレット(かな?)。鼻は高く、整った顔立ちで、髪は、あれは何ていう髪型なのか、ぼっさぼさの…しかしキマってて、どこか芸能人のよう。
 えっ? こんな被告人は初めて見る。そうだ、この事件、傍聴しようしようと思いつつ、他の事件とダブるかして、傍聴してないのだった。

 弁護人が弁論再開の申立て。被害会社に200万円を支払い、被告人がどうにかした顧客データが今後どうにかしたときは(個人情報の漏洩があったときは?)2000万円を払う、被告人の父親が連帯保証人になる、という示談書と、被害会社からの宥恕(ゆうじょ)の情の上申書、を証拠請求。検察官は同意。
 再度結審して判決。懲役1年6月、執行猶予3年。前科はナシ。

flair 腹へって疲れて眠くて、もう帰りたかったが、最後にこれ1件と、408号法廷。
 早めに行って、隣の法廷をちらっと覗いたら、傍聴席に坊主頭の男たちがずらり。ヤクザの事件? 宗教マフィア? 開廷表によると、被告人氏名はブラジルかあっち系の外国人。罪名は「建造物侵入・窃盗未遂」。なんだ~? 
 そうじゃなかった。傍聴席にいたのは、1階で見た坊主頭の団体の一部で、僧侶なのだった。聞いたところによると、今日は50人くらいで来ていて、以前、別の団体かな、100人くらいで来たこともあるんだという。
 お坊さんも当然、裁判員になる可能性があるわけで、だから裁判に注目、研究してるらしい。へぇ~。でも、そうだよねぇ、仏教者として、人を殺した者をどう見るのか、人を殺した者を殺す者に自らもなるのか…。

 早口言葉、いきますっ。スーツで坊主が上手に傍聴した。だ、だめですか…sweat01

clip 14時30分から地裁408号法廷(髙木順子裁判官)で、「道路交通法違反」の新件。
 被告人(身柄、拘置所)は、聞こえたところによれば昭和19年生まれ。とすれば64歳。もっと上にも見える。安そうな古びたジャージ。
 運転免許は20年近く前に更新手続きを怠り失効、息子の知り合いか何かのところに世話になっており、いっしょに酒を飲み、30年来の付き合いの雇用者へ会いに行こうと、その知り合いが飲酒運転する車で出かけ、しかし雇用者から「こんな夜中に来るな」と言われ、帰り道、被告人のほうが運転がうまいからと運転し、牛丼屋の駐車場でさらに飲酒、少し寝て、運転を開始し、開始してからも飲み残しの発泡酒を飲酒、パトカーに停められたんだという。
 その雇用主が情状証人として出廷したのだが、いや~、すごいお年寄りで、目が良くないのか濃い茶色のサングラスをかけ、ものすごくレトロな味わいの布地の、グレー系のスーツ。ヘリンボーンかな。やや言葉が不自由なものの、声は迫力があってよく通り、しゃべる内容もしゃんとしてる。もしかして、名のある任侠の親分? とか思えるほど、格好良かった。

 求刑は懲役6月。
 前科10犯、3年ほど前に窃盗(焼酎などの万引き)で猶予判決を受け、2年ほど前に無免許&酒気帯びで罰金30万円を食らってるというが、ここはなんとか、執行猶予4年か5年でひとつ、と思ってしまった。
 15時3分閉廷。

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night 嗚呼、やっと金曜日が終わった。
 あと締切り原稿が2本、それ以上に、事務処理とご相談対応が溜まりに溜まって。3日の三浦和義さんの葬儀は外せないから(合掌)、1日のイベント参加は断念せざるを得ないか…。

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コメント

秦野 様

 ほんと、裁判所でなかなかお会いしませんねぇ。
 あのお坊さんたちが全員、教誨師脂肪もとえ志望だと、仏教界に何か重大な変化が起こったのか? と想像することになりますが、やっぱ、裁判員制度で仏教者も人を裁くようになること、そこを悩んでの見学だったんじゃないでしょうか。

 民事の裁判官はオーケストラの指揮者ですか。ほ~、それはうまいことを言いますね。そういえば私も、ちらっとそう感じたことがあるように記憶します。民事の傍聴はぜんぜん足りませんが。

 矢尾渉さん、どこかで聞いたことがあるようだと思ったら、民事24部、Nシステム訴訟の裁判長じゃないですか。
http://ko-tu-ihan.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_db49.html
 もうお顔も思い浮かばないんですが、悪い印象はぜんぜん残ってません。

 で、大阪地裁の件。
 ごめんなさい、私は大阪へは何度か行ってるのに、裁判所までは踏み入れてないんですよねぇ。
 霞っ子クラブとユキさんのサイトで、「大阪地裁」でサイト内検索をすると、けっこう出るんじゃないでしょうか。
http://bc.kasumikko.com/
http://tk84.cocolog-nifty.com/

今井さん、お元気ですか?秦野です。昨日は、私も、今井さん同様に、ともに東京地裁にて、傍聴活動していたのに、お会いできなくて、残念です。(あの、スーツ姿の、僧侶・宗教者さん達は、私と違い、非常に、目立ちましたね。あの方々は、「教誨師」を、志望しているのでしょうか?刑務所内における、矯正教育・社会復帰促進の行政活動って、極めて重要です。そして宗教者・僧侶の、立場から、社会復帰を望む、受刑者さんを、激励する「教誨師」の、存在意義をも、極めて重要です。)で・も・ね!やっぱり、私には、民事訴訟の傍聴が、向いています。裁判官が、対立する、両当事者の、言い分に、耳を傾け、可能な限り、「和解」等、話し合いで、解決しようとする、訴訟指揮の、プロセスは、まるで、オーケストラの指揮者を、見ているようで、とても、楽しいです。昨日は、矢尾渉・部総括判事さんの、「株式売買をめぐる、証券会社と消費者個人との、トラブル」の、証人尋問を傍聴。矢尾渉・部総括判事さんと、長博文左陪席判事さんの、補充尋問は、すごく、的を、ついて好感を、覚えました。今、司法改革は、まず、「民事分野」で、成功しつつあります。「証券売買をめぐる、トラブル等の、『消費者問題』に関して」、最高裁調査官等の、実績の、ある、矢尾裁判長は、きっと重視する筈です。さて、長々と、書き連ねましたが、最後に、今井さんへの、相談事項です。12月に、「小田和正ツアー・大阪ドーム追加公演」の為、大阪方面に、行くことに、なりました。当然ながら、昼間は、大阪地裁にて、初傍聴することに、なります。というわけで、大阪地裁の、雰囲気・傍聴時の注意点など、何かありましたら、御教示ください。私は、完全に、関東人。関西は、まるで外国の地です。知らない街での、初めての、大阪地裁傍聴。やはり、不安が、つのるのです。

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