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2008年11月22日 (土)

「裁判所前の男」逮捕!

11月21日(金) そのtwo

 来週の予定をチェックするうち13時が近づき、え~っ、どぉしょ~、一服してるうちに13時を回るな~、と悩む…。
 報道によれば、そのときすでに、

裁判所敷地内で抗議活動の男を暴行で逮捕
 21日午後0時45分ごろ、東京都千代田区霞が関の東京地・高裁敷地内で抗議活動をしていた男が職員らともみ合いになり、駆け付けた警視庁丸の内署員が暴行の現行犯で逮捕した。

 「職員らともみ合い」が始まっていたようだ。「男」とは「裁判所前の男」である。
 私は、そっちとは反対側のフロアを通り、南側のエレベータへ行ったため、まったく気づかなかった。まだ時間はあり、大声でも発されれば、ソクそっちへ行ったのに。

clip 南側のエレベータで8階へ上がり、13時20分から東京簡裁826号法廷(虎井寧夫裁判官)で、まずは「窃盗」の判決。
 秋葉原のパチンコ店で、63番の遊技台の台間CRユニットからジョイコイン1個を窃取し、それを使用して9000円を引き出し窃取したんだそうだ。6月にも同様のサイクルコインを窃取し、懲役1年、執行猶予3年の判決を受けてるんだという。パチンコ店では、前からマークされていたんだという。
 判決は懲役1年2月、未決10日算入。

 あとで携帯電話を見たところ、この判決の途中、「裁判所前の男」が警察官に取り囲まれ絶体絶命のピンチ状態だと、某氏からメールが入ってた。
 私は気づかず、傍聴を続ける…。

clip 続けて13時30分から「窃盗未遂」の新件。
 昨年、東京簡裁でたまたま傍聴した2件、ウチダ警部補のチームによる検挙の事件(1件はその後、東京高裁で逆転無罪!)と、もしかしたら同じ態様のスリ未遂か…との期待は、予想どおり裏切られた。
 あの2件以降、同じような事件に当たらない。もちろん、「窃盗未遂」を全件傍聴してるわけじゃなく、ぽろぽろ見落としているかもしれない。でも、もしかして、2件真っ向否認で争われ、傍聴マニアたちが傍聴席に並び、加えて私のような者によりブログや『冤罪File』の創刊号や『裁判中毒』にばんばん書かれたことから、同様の“手口”の検挙は慎重になっている、のかもしれない。
 本件は、酔ったホームレスによる車上狙いの未遂。被告人(身柄、拘置所)は53歳で、102カ月年金に入っており(つまりマジメに稼働しており)、あと14カ月働けば年金がもらえるんだそうだ。青森の出身だそうで、非常にマジメな、良い雰囲気に率直な被告人だった。
 求刑は懲役1年。次回判決。13時53分閉廷。

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081121_13590001 sign03 さぁ、いくらなんでも、もう帰ろう。眠くて目が開かない…。
 ところが、携帯メールを見たらば、「裁判所前の男」が絶対絶命のピンチだと。メールの着信は13時25分。30分経過してしまった!

 1階へ降りると、正門側のフロアは、何人かの警備員氏たちが正門方向を見やっている以外に、何もナシ。フロアから外を見ると、べつに騒ぎはなく、しかしパトカーが赤灯を回して駐車していた。

 どうせもう帰るので、私は正門前の歩道へ出た。歩道の端っこ、いつもの定位置に、おじさんは居なかった。代わりに、警察の自転車が2台、駐輪していた。おじさんのオートバイのそばに制服警察官が1人居た。
 おじさんはパトカー内に押し込められてるのか? いや、パトカー内は無人だった。ん? どうなってしまったんだろう。
 オートバイをよく見ると、ナンバープレートのところに「トイレ中です」との貼り紙が。ふむぅ…。

 複数人から直聞きした情報、また報道の内容等々から、遠くこんなことが想像できる…。
P1020836  おじさんは、トイレを利用しようと(ついでに食事もしようと?)正門から裁判所の敷地内に入った。正面玄関を入ってすぐのチェックゲートで、録音機か何か、原則その場で預けることになっているモノを発見された。
 しかしおじさんは、法廷へは入らないんだからいいだろ、と言ったどうか知らないが、とにかく預けろ預けないでモメた。このとき「おじさんが足を蹴られた」との未確認情報もある。
 なんにしても、あれだけのことを長年やってきたあのおじさんが、不用意に職員に手を出すとは、普通には考えにくい。もちろん、つい興奮して手を出したかもしれないが、もみ合ううち、手の一部が職員の体に触れただけ…その可能性のほうがずっと高いんじゃないか。

 とにかく、裁判所にとっておじさんは、うるさく邪魔な存在だったろう。なかには「司法の威信を何だと思っとる! 許せん! 懲らしめてやれ!」という職員もいたろう。警察も、できればあの定位置から排除したいと思ってたろう。なんせ、桜田通りを挟んだ真向かいは警察庁(が入ってる合同庁舎)だし、警察庁の隣は警視庁なんだもの。
 そんななかで、おじさんは、ほとんど毎日、朝から夕方まで、雨の日は傘を差して、あの「裁判所批判」をしていたわけだ。立ち退くよう警察官が説得に来ているのを、私も何度か見たことがあるが、おじさんはニコニコと断り、居続けた。

081121_13590002  なぜ、それができたのか。
 やはり、言論活動だからではないか。あの歩道へは、いろんな団体や人が来て、抗議行動やビラまきをしている。言論活動を簡単には排除できない、ということだったんではないか。
 しかし、「暴行」となればまた話はべつだ。だから、つまり、「裁判所批判」を強引に封じられたとか、そんなストレートな話ではないと思うよ。

 オートバイの番をしていた警察官は、逮捕はしてない、ちょっと署へ来てもらっただけだ、という主旨のことを言っていた。
 おじさんが素直に行くとは考えにくい。警察官複数で取り囲んで、「ま、いいから、いいから、手間かけさせないで」とパトカーへ押し込み、ちょっとでも抵抗すれば「公務執行妨害だ!」となる、とおじさんは思い、強制的に任意同行されて行った、のかもしれない。あるいは、「こっちが足を蹴られたんだ」と自ら被害届を出しに、というふうな要素もあったのかもしれない。
 けれど、報道では、逮捕されたとなっている。オートバイの番をしていた警察官が、事実をよく知らなかったか、ことさらにウソを言ったか、あるいは、パトカー内でまたは丸の内警察署で(まさか警視庁本部で?)、手錠をかけられたのかもしれない。

 これから、おじさんはどうなるのか。不立件? 不起訴? 起訴になる場合、おじさんは略式には応じないだろうから、公判廷へ出てくることになる。
 どうなるにしても、庁舎入場に関しての「暴行」と、「裁判所批判」の活動とはべつだ。釈放されれば、おじさんの口角は、以前に増して鋭くなるだろう。今回の逮捕は、おじさんをいっそう有名にしてしまっただけ、となるかも。当局は、どのへんを落としどころとするのか…。
 ま、とりあえずそんなことで。

 22日(土曜)は、、「裁判員制度はいらない全国統一行動」の「東京集会・銀座デモ」だよぅっ!

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刑事/窃盗」カテゴリの記事

コメント

事件の真相はわかりませんが、オジサンには申し訳ないけど、正式裁判になったら傍聴したいな。早くオジサンの話し聞いてみたいですね。

 おっ、ありがと。
 次の記事にURLを貼らせてもらうよぅ。

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