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« 携帯電話不正利用防止法違反 | トップページ | 口先ばっかり調子の良い奴には気をつけろ! »

2008年12月18日 (木)

日々の防御を怠るな!

 16日(火)の「携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律違反」、弁護人ナシだったのを、阿曽山大噴火さんは珍しいと書いてる
 阿曽山さんは私なんかより圧倒的に多くの裁判を傍聴してるが、そのなかで弁護人ナシは数件だという。私は、傍聴数は圧倒的に少ないのに、弁護人ナシを31件傍聴してる。これは、私が簡裁の「道路交通法違反」を最優先してるせいだ。
 「殺人」が専門のユキさんと話してると、彼女が(私が)普通だと思ってることが、私には(彼女には)異例だったりする。人間、何を中心に見てるか、どこで生きてるかで、“常識”が違うことってあるんだねぇ~。勉強になるねぇ~。

12月17日(水)

clip 10時45分から東京簡裁534号法廷(八木澤秀司裁判官)で、久々の「道路交通法違反」の新件。
 要するに、運転免許があるのにナンで運転しないんだと言われており、仕事仲間と酒を飲んだのち、寝場所にしていたハイエースを運転、信号停止後、誤ってギアをバックに入れて発進、後ろの車に衝突させ、逃げ、被害者(?)が助手席の窓から身を乗り入れて「戻れ」と言ったが戻らず、被害者は車内にあった被告人の携帯電話で110番通報…というふうな事件。
 酒気帯び検査を拒否して逮捕。逮捕から3時間後の検査値は0.25mg。
 被告人の仕事は1日2500円くらい。月に5万円。1日1食の生活なんだそうだ。
 求刑は罰金30万円。
 ヘリコプターでゴルフへ行く社長も、年収2000万円の天下り役人も、そして1日2500円(その仕事ももうない)の被告人も、酒気帯びの初犯の罰金は30万円。社長や天下り役人は現金で払い、本件被告人のようなケースは逮捕されて長く勾留され、満つるまで算入(『裁判中毒』参照)で処理される…これでいいのだ?

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clip 続けて同じ法廷で、研さん裁判官に交代して「窃盗」の新件。
 被告人(身柄、留置場)は、暗く打ちひしがれた感じのおばちゃん。
 仕事(介護ヘルパー)のためなのかな、夫と別居して独り暮らし。夕食がてら居酒屋で飲食し、スナックでさらに飲酒、帰り際、カウンターの下から荷物を出すとき、他の客のショルダーバッグ(現金は2万8000円在中)を窃取し、現金を抜き取って自分の荷物といっしょにコインロッカーに入れ、さらに別の居酒屋へ。スナックで被害者が気づき、店を出たのは被告人しかおらず、店員は被告人の行きつけの居酒屋を知っており…。
 即決裁判手続きにより、直ちに判決。懲役1年6月、執行猶予3年。
 研さん裁判官は、どうもぎくしゃくしてた。手続きを忘れそうで不安だった。ま、そのうち慣れるですょ。慣れるよう、研さんしてるわけだ。
 12時07分閉廷。

restaurant 非常階段で地下へ。A定食がもう売り切れ。ひどいっ! そばはなんとなく飽きた。秘密の通路を通って家裁の地下食堂へ。広東麺を食べたかったのになく、しょーがないのでラーメン大盛り420円。

clip 次に傍聴したいのは13時20分から地裁532号法廷。1階の開廷表を見たら、13時10分から地裁514号法廷で「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の判決が。532号と514号とではちょっと距離があるが、同じ階だから良かろうと、傍聴することに。
 ところが、裁判官が来ない。13時13分過ぎ、やっと来たと思ったら、検察官が論告の一部を訂正するという。「約6分間もの間、被害者の正面から…」を、「数分間、被害者の斜め前方から…」に訂正。弁護人は同意。
 否認事件でそんなの訂正したら「汚い、ずるいっ!」だが、これは自白なんだろう。
 再度結審の前に、被告人の最終陳述。「とくにないです」かと思ったら、
被告人 「とくには、ありません…でぇ、いちおう…」
 と長々述べ始めた。ええーっ?
被告人 「検事さんの質問に対し…平成12年頃から…確かにそういう関係のアダルトビデオを見たってのが、あったなと…痴漢行為をしてた…改めていろいろ考え直して…そういう関係のビデオから入ったのは確かだなと…」
 13時16分をまわった。
 主文、懲役1年2月、未決10日算入…まで聴いて退出(痴漢で執行猶予中の痴漢、だったのかな)、廊下を走る。あわてたもんだから、次が何号法廷か忘れ、南側だったか北側だったか混乱し、行ったり来たり。馬鹿もーん!

clip 13時21分過ぎ、12月10日に第1回を傍聴した「器物損壊」の判決、532号法廷に入ると、言い渡しはまだだった。検察官が甲第1号証、告訴状の立証主旨の拡張を請求してるところだった。ほっ。
 判決は、
裁判官 「被告人を懲役1年に処する。この判決が確定した日から5年間、その執行を猶予する。被告人をその猶予の期間中、保護観察に付する」

clip 13時30分から、そばの地裁532号法廷で「窃盗」の判決。
 もうダメかと入ると、裁判官以外がみな居て、裁判官だけが居ない。なんで?
 書記官が、被告人の脇に座った留管の警察官に、開廷は10分ほど後だと告げた。げっ、13時30分からの「窃盗」の判決はもう終わり、みな13時40分からの別の事件の開始を待ってるのか、と廊下へ出る。が、開廷表を見ると、今日はこの法廷はこの事件だけ。どうなってんの?
 13時38分、山口雅髙裁判官が現れ、「改めて…」と言った。
 改めて被告人の最終陳述。
被告人 「…今回の示談書にご理解いただいて感謝しております」
 は~、なるほど、裁判官は実刑判決を言い渡すつもりだったが、示談が出来たので弁護人が再開請求し、いったん休廷したんだな。

 判決は、懲役3年、執行猶予5年。
 被告人(身柄、留置場)は、自ら衣料品(医療品じゃないよね?)の会社をやろうとして挫折、借金を抱えるようになり、金銭に窮し、営業担当として勤務していた会社から、ショルダーバッグなどブランド品120万8750円を騙し取り、質入れして換金、取り戻すためのカネを競馬で費消…。
裁判官 「はっきり言いますけどね、示談がなければ実刑判決でした。一般的に、こういう形の約束(被害弁償の約束)が果たされることはないでしょう。なのになぜ被害者は示談に応じたのか。勤務していたときのあなたの誠実な姿が関係したのかもしれない…」
 245万2457円を今後支払うことで示談になっているが、そんなもの返せるはずがない、しかし少なくとも、被害者が被害品を取り戻すのに掛かったカネだけは必ず返しなさいよ、という主旨のことを裁判官は被告人に、強く念を押した。
 そんなことをやってるところへ、13時44分、被害者が来て…。

clip 14時から高裁409号法廷で「窃盗」の判決。
 被告人は2人、姓が同じ。開廷表に何度か(2度かな?)氏名を見て、夫婦かな、夫婦で何を盗んだんだろ、と思っていたのだが、親子(母と息子)だった。
 最初に息子(私の傍聴ノートによれば、失礼ながら「坊ちゃんみたいなオッサン」)が法廷にいて、あとから母親(ちょと上品そう)が入ってきた。息子は嬉しそうにニッカリと微笑んだ。母親は少し微笑んだ。
 息子のほうが、氏名不詳の知り合いから、現金を引き出す仕事(つまり詐欺の“出し子”)をしないかと誘われ、息子は母親にも指示して行わせたんだという。引き出しの過半は母親が実行したんだという。引き出し額の合計は229万9000円。

 息子は、懲役3年、未決150日算入。
 母親は、懲役3年、未決120日算入、執行猶予4年。
 母親は80歳を超えてるんだという。
裁判官 「お1人で自宅へ戻るのは寂しいかもしれませんが、福祉などの援助を受けて、息子さんを待ってください」
 息子は再び手錠・腰縄をつけられ、母親にニッカリ微笑むのだった。仲の良い母子なんだろうなぁ…。
 詐欺の“出し子”の裁判は続々とある…。

clip 14時30分から高裁720号法廷(田中康郎裁判長)で、11月17日に控訴審第1回を傍聴した「窃盗・有印私文書偽造・同行使・詐欺・殺人未遂」の判決。
 控訴棄却、未決120日算入。
 テンイヤーズ、プリズンが維持されたわけだ。
 途中、通訳人がテンデイズと言い間違えたところを、田中裁判長は聞き逃さず、テンイヤーズと直してた。おぉ~。
 15時03分、アプロナウンシエーション、ジャッジメント、フィニッシュト。

clip 15時30分から同じ法廷で、「道路交通法違反・自動車運転過失致死傷」の判決。
 弁論再開。死亡被害者の父親に50万円を支払い、寛大な処分をとの上申書を得たのだという。父親は、これでもう区切りがついたことにしたい、とのことらしい。
 すると、原判決破棄…となるのか。
 いや、控訴棄却だった。原判決は懲役2年8月。
 どうやら、いっしょに飲酒した2人(21歳と35歳)と共に被告人は車内で仮眠し、35歳のほうが、絶対運転するなときつく注意したが、被告人は先に目を覚まし、2人が寝てる間に運転、広い交差点を時速80キロで右折しようとし、自車右後部側面を街路樹に激突させ、21歳を車外転落させ死亡させ、35歳に全治100日間の傷害を負わせた…というふうな事件らしかった。
 酒気帯び運転の罰金前科1犯。任意保険には加入していなかったんだという。
裁判長 「他の同種事案と比較しても、2年8月は重すぎない。示談が出来ても量刑は動かない」

clip 16時から高裁805号法廷(原田國男裁判長)で、「業務上過失致死」の判決。
 これは報道された事件だ。控訴棄却。
 「●●(報道によれば、中央車線に自車を駐車させて後ろのトラック運転手と口論していた20歳男性)の落ち度を十分に考慮しても」、求刑4年のところ2年6月とした原判決は重すぎない、と裁判長は言ってた。懲役なのか禁錮なのか聴き取れなかった(または裁判長が言わなかった)が、業過致死だけだから禁錮なんだろうか。
 「…被告人の周回走行に起因している」とも裁判長は言ってた。被告人自身も“ルーレット族”だったわけ?

cafe 弁護士会館の地下で、某女性雑誌のインタビューを受ける、飲酒ひき逃げ厳罰化のことで。
 どこでも何度でも私は言うけど、どんなに厳罰化が進んでも、自分のこととして捉えない者、懲りない者は必ずいるのだ。厳罰化の報道を見て「ざまぁみろ」とスカッとして終わり、ではダメ。厳罰化を怖れて必死に逃げる者が増え、その必死さが増すのだ。そして、事故はそんな悪質なものばかりではない。ありがちな一瞬の不注意で事故は起こるのだ。だから「事故」というのだ。
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