口先ばっかり調子の良い奴には気をつけろ!
もうダメ。疲れ果てた。19日(金)は、いずれも地裁で、10時から「遺失物横領」の新件、11時から珍しい被告人氏名の「器物損壊」があり、この2件だけ傍聴して今週は終わる予定だったが、もうダメ。これ以上は無理を重ねられない…。
12月18日(木)
13時10分から簡裁728号法廷(小川利行裁判官)で、12月4日が論告・弁論だった「窃盗」(スーパーでの万引き)の判決。
やはり、弁護人の主張はぜんぶ退けられ、懲役1年2月、執行猶予4年。
被告人(在宅)は、そこらのアイドルタレント顔負けと思える美人なうえ、自立心、自律心、責任感、頑張りがあるんだよね。人生ってほんとに…と思う。
続けて同じ法廷で13時30分から、「盗品等処分あっせん」の新件。この罪名は、かなり珍しいのでは?
そしてこれも、非常に興味深い、とくに日下部敏検察官(今日はグレーのスーツにオレンジ色のネクタイが決まってたょ)の個性もあって、非常に人間味のある事件だった。詳しく書いてる余裕がないのだが、被告人(身柄、留置場)は、服役前科はあるけど、たぶんいいやつなんだよね。そして、被告人にロレックス等を換金させた主犯は、調子よくおだててくるやつだったんじゃないか? 私もねぇ、学生の頃、地回りのヤクザと…。いや、それを書くとまた長くなる。とにかくね、口先ばっかりやたら調子のいいやつには気をつけろ! そいつが何をやるのか、普段何をやってるのか、事実を見ろ。とくに、ピンチのときに何をやるのかを見ろ!
求刑は懲役1年6月、罰金20万円。
256条2項は、「又は」じゃなくて「及び」なんだね。知らなかった。
1階で民事の開廷表を見たら(いちおう毎日チェックしてるのだ)、14時30分から地裁民事3部、522号法廷(定塚誠裁判長)で「運転免許停止処分取消」の、今日は「証拠調(本人)」があるではないか。時間もちょうどいい。
これも面白かった。書けば長くなる。長く書く暇がない。ま、拙著『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』のQuestion120「裁判に向けてあらかじめ準備しておくべきものは?」、これが如何に重要かってことを、改めて痛感した。原告は、だいぶ良かったんじゃないかと思う。あとは、最終準備書面でどう埋めるか、かな。って偉そうに、ごめんね。
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改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 著者:今井 亮一 |
今日の傍聴は3件とも大満足。居眠りしなかった(と思う)。
それから地裁、高裁の来週の予定をチェックし、紅葉の日比谷公園を横切り、銀座を通過し、京橋へ歩く。有楽町の駅前は、どでかいビルが建ち、ものすごいことになってるんだねぇ。
行く先がよくわからず、警察博物館で尋ねる。ズバリ場所を教えてもらい、ついでに「安い飯屋はないっすかね。もう腹がへって」と泣きつき、近所の立ち食いそば屋を教えてもらう。ありがとござまーす!
かき揚げそば大盛り420円を食って、近くのカフェでコーヒー大盛り300円を飲みつつ、来週の傍聴予定を練り…。
18時30分から、『ポチの告白』の試写会。こういうマスコミや関係者向けの試写会は久しぶり。昔(ってもう20年くらい前!)はよく行ったもんだが。
いや~、こんな映画、つくっちゃっていいの? よくつくったね! だよね。
あの寺澤有さんが、裁判所の職員として出演してる。正面からの顔は出ないが、声でばっちりわかる。で、宮崎学さんが合議の裁判長の役。セリフがたくさんある。ひゃ~!
1月24日公開だそうだ。これ、全体に、日本人ではなく外国人向けにつくった映画なのかな、という気がした。
そんな映画の試写会の場所を、警察博物館で尋ねたオッサンがいたんですよぅ。
3時間15分の映画を、まったく居眠りせずに観て、途中の居酒屋に引っかかることなく、銀座(の地下鉄駅)まで歩き、夜のラッシュの電車で帰ったもんだから、もう疲れて、だから19日(金)は裁判所へは行かないことにしたわけ。さぁ、原稿書かねば。
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コメント
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秦野真弓 様
今頃コメントをお返ししても、気付かないですよね。ま、いっか。
関西パワー、良いですねえ。東京から遠く思うに、大阪がそうであるのは吉本興業の存在が大きいのではないか。日本国が破綻して吉本興業に買い取られたら、世界に誇れるものすっごい国になりそうですね。
結婚については、これは全くタイミングと勢いだと思います。私がなぜ結婚できたのか、冷静に考えれば謎ですょ。
投稿: 今井亮一 | 2009年1月 7日 (水) 02時13分
サイゾー1月号に今井さんの写真が載っていますね。
投稿: 名前 | 2008年12月20日 (土) 00時33分
今井さん、お体、大丈夫ですか?体調、悪い中、東京地裁行政事件集中部の定塚誠・部総括総括判事さんの、行政訴訟、傍聴できて、ほんとに良かったですね。定塚誠裁判長さんは、最高裁行政局第1課長時代に、「労働審判制度」という、司法サービスの、新製品を、チームの一員として、開発しました。今の、雇用情勢は、悪く、「簡易・迅速な手続きで、賃金不払い・解雇問題」を、解決できる、「労働審判制度」は、出番です。さて、私は、昨日今日、大阪地裁で、傍聴活動を、してきました。やはり、民事・行政事件の、傍聴に、つい、行ってしまいます。昨日は、大阪地裁行政事件集中部(民事5部?)で開催された、「大阪府八尾市の、保育園民営化の取消を、求める訴訟」を、偶然、傍聴しました。吉田徹裁判長さんでした(⇒今年の4月、東京地裁行政部の、民事2部から、大阪地裁に、異動。法務省民事局検事も、歴任。東京地裁時代は、質問時間等、厳格な、訴訟指揮。)ところが、昨日は、1.原告代理人と、被告代理人の、関西弁での怒鳴り合い。2.原告代理人弁護士の、大幅な、質問時間超過。3.傍聴支援者からの、拍手・爆笑。4 .「五時を、過ぎた」として、被告指定代理人が、一旦は、反対尋問拒否など、すざましい事態に、なっていました。吉田徹裁判長さんも、東京地裁時代の、ような、厳格な訴訟指揮が、できませんでした。改めて、原告被告に、共通して、「関西パワー」を、私は、感じました。★尚、私は、「自治体の、保育園民営化が、良いか悪いか」、判断する資格は、ありません。私は、モテないタイプ。一生独身と心に、決めてます。「保育園」など、無縁。これに対して、今井亮一さんは、結婚されているそうですね。(決して、買いかぶりでなく)今井さんは、人間的に、立派だから、ご結婚できたのだと思います。やはり、結婚式の日は、お二人で、未来への、青信号を確認した上、ばーじん道路を、横断されたのですか?さて、最後に、なりますが、今年、私は、全国で、傍聴活動し、色々な方に、本当に、親切に、して頂きました。今井亮一さんも、その1人です。本当にお世話に、なりました。来年も、「裁判員制度が、良いか、悪いか」の、議論、続きそうですね。私は、1.検察庁・Home省の、法務ページ」も、2.今井亮一さんも、一員として、参与されている、「裁判員制度はいらない法務ページ」、双方、力作と感じます。双方とも、一度、和解協議されたら如何ですか?駄目かなあ
投稿: 秦野真弓 | 2008年12月19日 (金) 20時48分