1人のオッサンの不倫で損なわれるのか司法の信頼は
12月6日(土)、早起きして10時頃、原稿を1本を仕上げて送信。すぐに代官山へ。「晴れたら空に豆まいて」で長く行われたトークライブの一部をまとめた、三浦和義・河村シゲル共著『三浦和義 敗れざる者たち 「うしろ指さされ組」の記録』(ぶんか社)の、同店で出版記念会。
迷いに迷った3月2日がウソのように、さくっと着けた。駅から近いんじゃん。3月2日は駅の反対側へ行ったんだな~。
不可解な死があるとき、その死で誰が得をするのか、を考えるというけど、三浦さんを有罪とする新証拠があるかに臭わせてきた者たちは、ほっと胸を撫で下ろしたのではないかと、そんなことを思った。
同書の冒頭には、今年9月5日付けの三浦さんの「最期の手記」が…。
さて、3日、4日、5日の記事を書いとかねば。まずは3日から。
12月3日(水)
ストーカー:下山判事、訴追事実認める 弾劾裁判の初公判
ストーカー規制法違反に問われた下山芳晴・宇都宮地裁判事の審理のため開かれた裁判官弾劾裁判所の法廷=参院第2別館の弾劾裁判所で2008年12月3日午後0時59分、藤井太郎撮影 ストーカー規制法違反で懲役6月、執行猶予2年が確定した下山芳晴・宇都宮地裁判事(55)の弾劾裁判の初公判が3日、国会の裁判官弾劾裁判所(裁判長・松田岩夫参院議員)で開かれた。下山判事は、部下の女性に執拗(しつよう)にメールを送ったとされる訴追事実について、「すべて事実でございます」と全面的に認めた。
裁判官を罷免するかどうか決める弾劾裁判が開かれるのは、児童買春禁止法違反で有罪が確定した東京高裁判事以来7年ぶり。下山判事が罷免されれば6人目となる。
弾劾裁判所は衆参両院議員14人で構成。訴追事実の認否や、国会の裁判官訴追委員会の冒頭陳述、下山判事への質問、弁護側の弁論などが行われ、刑事裁判とほぼ同じ手続きで審理を進める。
と3日付け毎日新聞、の一部。
その裁判官弾劾裁判所へ、傍聴に行ってきたょ。
弾劾裁判は「7年ぶり」だという。7年前は、私は交通ジャーナリストとして裁判傍聴をしており、傍聴マニアとしてではなかった。だから当時は弾劾裁判になど興味はなく、だから今回、初めて弾劾裁判を傍聴する。
弾劾裁判って、起訴状ではなく「訴追状」、被告人ではなく「被訴追者」ではあるけれども、まったく刑事裁判と同じように進行するんだね。
ただ、手慣れた職業裁判官と違って、「裁判員」(衆院議員7人、参院議員7人)も、「訴追委員」(7人出席予定だったようだが実際の出席は6人)も、「弁護人」も、1つひとつの手続きを、端折ることなくミスなく進めようと、えらく儀式ばった感じがした。
被害者とされる女性の氏名、メール記載の呼称、職業については明らかにしないという、刑事裁判でもよくある措置がとられ、刑事裁判ではしかしぽろっと明かしてしまうことがよくあるのに、それはまったくなかった。危うく明かしてしまいそうになることすらなかった。
被訴追者には申し訳ないが、ま~、珍しいものを傍聴できて良かったス。手続きだけじゃなく内容も「うわ~!」だった。私の傍聴メモは、B5サイズで25ページにもなる。
詳しくは『ドライバー』で書くことになった、1月20日発売の。
結論的なことだけここで簡単に述べると…。
被訴追人は司法に対する国民の信頼を大きく損ねたと、被訴追人も訴追委員も裁判員も弁護人も言うわけだけど、私はものすごく違和感があった。
私の「司法に対する信頼」は、こんな1人のオッサンの不倫のモメ事くらいでは、ちっとも損なわれない。強いて言えば、逆に、「あぁ、裁判官も人間なんだ」と信頼を増しても良いくらい。
じゃあ、本来、「司法に対する信頼」が損なわれるのは、どんなときか。国民が司法に求めるべきは、何なのか。ま、言うまでもないよね。
弾劾裁判が「起立、礼」で終わったのが15時52分。
それから某氏とともに総務省、じゃなくて内閣府へ。
政府広報「裁判員制度のお知らせ」について聞いてきた。
あれは3600万部を、新聞80紙に折り込んで配布し、2億5000万円かかったんだそうだ。印刷から折り込みまで、一般競争入札により代理店(今回は毎日広告社)にやらせるんだそうだ。
3600万部で2億5000万円。割り算すると1部7円弱? それが高いのか安いのか知らないけど、この広報だけで税金から2億5000円をぽんと出したのは事実。いいな~、国が推し進める事業は資金潤沢で。
「裁判員制度はいらない!大運動」にも資金をまわしてくれよぅ(笑)。
弾劾裁判所に閉じ込められて昼食とれなかったもんだから、もう腹へって腹へって。礼田計さんと合流し、内閣府の隣の議員記者会館で、私はラーメン400円。
食堂の窓から見える空の、月の近くに見える2つの星は、木星と金星だっけ? そんなことを礼田計さんから聞いた。マジ? 数日前からその2つは見えていて、なんだろう、やけに明るいのが夜空に2つ並んでる、黒塗りの軍事飛行船か? まさかUFOじゃないだろな? と見ていたのだが…。
一般ニュースに興味がないことが、またバレてしまった。
市ヶ谷へ行き、18時から裁判員制度のことで座談会。にぎり寿司を食べながら、ビールを飲みながら。
早起きして原稿を1本仕上げ、弾劾裁判ではまったく居眠りせず、目と耳をカッと開いてメモをとりまくってたもんだから、少しのビールが効いて、帰りはもう…。
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コメント
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おお~
ありがとね~
適宜直しとくよ~。
ワタシ的には、これが興味深かった。
http://sotsui.go.jp/system/index3.html
投稿: 今井亮一 | 2008年12月 7日 (日) 08時45分
訴追委員は20人です。
http://sotsui.go.jp/system/index10.html
6人か7人かだったのは、その中の指定訴追委員です。
投稿: 名前 | 2008年12月 6日 (土) 22時29分