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2008年12月27日 (土)

法律を勉強したくて法律の本を万引き

 急に寒くなったね。私はなぜか頭が冷えて冷えて。なぜだ?
 傍聴三昧も今年は今日で最後。
 今年は26日が金曜だもんだから、いつもより早く1年が終わる。ものすごぉくホッとする。こんなにホッとするもんかと自分でも驚く。通い過ぎたんだなぁ、裁判所へ。

12月26日(金)

crying 「涅槃で待つ」との言葉を遺書に残して自殺した(合掌)俳優・沖雅也さんの「養父」、の覚せい剤取締法違反」の判決をしんみり傍聴して今年を終えようかと、東京地裁412号法廷へ。
 9時50分からのはずなのに、9時40分、法廷前の小廊下に点灯がない。開廷表が出てない。ぎょっ、またメモミスか?
 ところが、1階の開廷表にもなかった。流れたわけ? げ~! でも、ま、そんなこともあるよね~。被告人は高齢、急に寒くなって体調を崩したんだろうか…。

081224_14320001 clip 10時から東京簡裁534号法廷(八木澤秀司裁判官)で、18日の第1回を傍聴できなかった「金融機関等による顧客等の本人確認等及び預金口座等の不正な利用の防止に関する法律違反」の判決。
 友人だった暴力団組員から頼まれ、報酬をあてにして自己の銀行口座を開設し、台東区の●●食堂の前にて2007年2月、預金通帳とキャッシュカードを3万円で譲り渡したんだそうだ。2008年12月に公判ってことは、その通帳は…?
 津軽から集団就職したのち、職を転々としながらも、就労の生活を送ってきたんだそうだ。2006年11月に「住居侵入・窃盗・窃盗未遂」で懲役2年、執行猶予4年の判決を受けているが、「マジメに生活してきた状況がわかるので…」と裁判官が言ったところで、被告人は泣いたのか、顔をこすった。
 罰金30万円、満つるまで算入、訴訟費用は不負担。
 被告人の手指の先が灰色になっていた…。

※ 写真は本文とは関係ないです。24日に警視庁へ寄った帰りのものだし。

clip 内田雄三裁判官(研さん裁判官)に交代して、10時20分から「住居侵入・窃盗」の判決。
 退職後1カ月、宿泊費、食費に窮して、盗みをするしかないと思い、入れるところを探し、ビルの7階で、無施錠の勝手口(?)から侵入、カメラなど8点、被害額38万1000円を窃取、カメラなどは逃走途中の質店で換金したんだそうだ。
 同種前歴1、前科なし。被告人なりに真剣に仕事を探していたことが認められるんだそうだ。被告人は実家へ帰ってやり直したいと思うに至り、その両親に弁護人が連絡を取ろうと2度速達を出したが、無反応なんだそうだ。
 懲役1年6月、執行猶予4年、訴費不負担。
裁判官 「裁判所が被告人に望むことが3つあります。住居を確保すること、仕事に就くこと、二度と罪を犯さないこと…」
 3つめは良いとしても、住居の確保と就労は、今どき相当困難ではないのか、そうでもないのか。ひねくれた者なら、「全く先の見えないホームレス生活をしたことのない、高給取りの国家公務員に、言われたかねぇよ」と思うかも。思うかもしれなくても、言い続けることが大事な場合もあるとは思うけど。
 被害者は、1万円だけ被害弁償した被告人に対し、「ほんとに2度としないできちんと更生してくれるなら許す」と言ってくれたんだそうだ。

clip 続いて10時40分から「窃盗」の判決。毎回、間に20分もとるのは、1件終わる毎に八木澤さんが内田さんに指導等するためなのかな。
 2007年7月の、東京簡裁での「窃盗」の裁判(懲役1年、執行猶予3年)のとき、ギャンブルはもうしないと誓ったのに、再び競馬などやるようになり、生活保護費として交付されたうち3万円をパチンコに費消してしまい、東急ストアで、買い物かごに入れた商品のうち豚肉1パック380円のみを、持参の黒いビニール袋に入れたんだそうだ。
 懲役1年、訴費不負担。
 被告人は73歳だという。

 これで534号法廷の午前の開廷は終わり。もう帰ろうか、どうしよう。11時から地裁のほうで「強制わいせつ」などあるが…。

clip 11時から簡裁728号法廷(田中芳和裁判官)で「窃盗」の判決。
 被告人は、見た目60代後半くらいで、由緒ある家系か? と思える氏名。
 なんと、阿曽山大噴火さんの12月24日のブログに出てくる、NHKを定年退職した被告人の事件だった!

検察官「以前にも同様の罪で捕まってるでしょ。それは会社の方は知ってたの?」
被告人「はい」
検察官「処分というかね、こういう会社だし…、明るみに出そうだけど」
被告人「それは警察と裏取り引きと言うか…」
 なんと、そんな取り引きがあるのか!知らなかったよー。

 と阿曽山さんは書いてて、うっそ、マジ? 24日が第1回なら判決は来年だろ、あとで被告人氏名を聞いとこう、と思ってたそれが、26日に判決で、偶然傍聴してしまうとは!
 判決公判で私が聴き取れたところによれば、2005年に窃盗で懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けており、その猶予期間中の2007年5月に、同種万引きの窃盗で起訴猶予になっており、本件は猶予期間が経過して10カ月後の犯行…かな。
 さすがにもう、懲役1年2月、未決10日算入
裁判官 「それで司法試験に受かっても、評価は得られない」
 司法試験を受けようと思ってたわけ? うわぁ…。

 普通なら1週間後に判決のところ、2~3日後に言い渡す、ということが夏休み前によくあったが、年末もそうなるんだね。
 夏休みの場合は、不要に勾留期間を長くしないためだろう、つまり被告人のため。一方、年末の場合は、何より裁判官自身のためだろう、司法年度は暦年で、御用納めまでに何件処理できるか、今年の既済は何件で未済は何件か、その裁判官の、そして上司の裁判官の、評価に影響するから。
 でも、年末年始を拘置所または留置場で過ごしたい、屋根と壁と布団があって3食つくところに、なるべく長くいたい、という被告人もいるよね、きっと。もちろん、1日でも早く娑婆へ出たい、または下獄したいという被告人もいるだろう。

 もう帰りたかったが、今日は裁判所内で、ある娘さんからあるブツを受け取ることになっており、娘さんが来るのが昼頃になるというので…。

clip 11時15分頃、11時~12時の地裁810号法廷「住居侵入・強盗」の審理へ。
 モニターが全部そろった裁判員裁判用の法廷。壇上には半田靖史裁判官1人。被告人を立たせたまま被告人質問をやってるところだった。
弁護人 「前に留置場、入ったことは?」
被告人 「(本件犯行の)3日前に釈放された強制わいせつ…(高度酩酊下で行われたらしい。前科になってない)。ずっと前に、自転車盗んで捕まったことが…」
 被告人質問は11時37分に終わり、論告、弁論。求刑は懲役5年
 要するに、前の彼女と互いに家賃を出しあってアパートで暮らしていたが別れ、1人で家賃を負担するのはきつかったが、新たに決まった就職先との関係でそのアパートに住み続けるのが都合がよく、それなりに収入はあったものの、切り詰めることなく遊興したものだから家賃の支払いに窮し、サラ金はなんとなく敷居が高く、親に迷惑はかけたくなく、そこで、窓が開いており、洗濯物や間取りから女性の1人暮らしと思しき部屋へ、壁伝いに2階へ登り、土足で侵入、目を覚ました被害者を殴り、布団をかぶせて馬乗りになり、通報を阻止するため使い切りカメラで撮影し、肉体的苦痛および精神的屈辱を与え…それが2年前、被告人が21歳のときの犯行で、その後は普通に暮らし、新しい彼女もでき、給料は上がり、家賃が3万円近く安くなって楽になっていた…両親ともに教員…そんなふうな事件らしかった。
 来年判決。12時02分頃閉廷。

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restaurant ブツを受け取り、地下の食堂でいっしょにA定食460円。一服して、寒いけど良い天気の霞が関をあとに。「枯葉の街」のメロディなど脳裏に。ミレーユ・ダルクは良かったなぁ、高校生の頃、劇場で観たのだょ

 来年の東京地裁の開廷は1月6日(火)から。ただし「覚せい剤取締法違反」の新件が1件のみ。7日(水)は6つの法廷が、8日(木)は11の法廷が、9日(金)は12の法廷が開かれる。
 高裁は8日(木)に、「覚せい剤取締法違反」と「逮捕・監禁」と「道路交通法違反」の、いずれも第1回が刑事8部・717号法廷で。
 簡裁のほうは来年確認しよう。みなさん、良いお年を。ってもう完全に1年が終わってしまった気分だな、31日まであと5日残ってるのに(笑)。

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