国民のただ一つの義務は
「救援新聞」(日本国民救援会、月3回発行、1カ月300円、郵送料1部40円)の2009年1月5日号に、翻訳家・池田香代子さんの「新春特別インタビュー」が載ってる。
経歴を見てびっくり。
なんと『世界がもし100人の村だったら』の著者の1人だった。
『夜と霧 新版』(みすず書房)の翻訳者でもあった。
「新版」じゃないのを昔、って高校生の頃かな、時期は忘れたが、書店で手に取って、怖くて買えなかったのを憶えてる…。
そして『ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙』も池田さんの翻訳だった!
これが30歳を過ぎて、だったか、読んだよ。
読みやすくて面白い本だった。また読んでみようか。
いや、いまちらっとこれを読み始めて、ハマりそうなってるのだ…。
それでだ、「救援新聞」のインタビューにこんな部分がある。
さきほどお話ししましたが、人権はたたかいとられてきたものだし、そこから振り返ると憲法における国民の義務は一つしかないと思いました。通常、憲法にかかれた義務は、勤労、納税、教育の義務といわれますが、それは全部うそです。勤労は、義務であるけれど権利でもある、純粋の義務ではない。教育は、教育を受ける権利はみんなが持っていて、でも子どもは自分でそれを行使できないから、その保護者が行使を保証する義務があるという意味での義務です。納税の義務は、主権者である私たちが、この国を運営するお金を私たちが出すというパトロン宣言です。
ただ一つの義務、それは12条です。そこには、「自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」と書いてあります。
おお~。以下、日本国憲法第12条。
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
憲法がいくら自由や権利を保障したって、そんなのは絵に描いたもとえ
ちがーうよ、絵に描いた餅。ほっとけば必ず浸食されてく。だから、努力して保持する義務を、わざわざ国民に課してるわけだ。
こんなに明白に義務付けてるのに、クイズなんかでは、「国民の義務は、さて何でしょう。勤労、納税、教育です。ピンポン」みたいになってる。なんか不思議な気がする。「義務を負う」という文言になってないから、かな…。
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