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2009年2月19日 (木)

尋問中にキーボードをパチパチ

2月18日(水)

 10時から東京高裁506号法廷で、JR電車内での「強姦、強姦致傷」などいろいろあったが、いやいや、今日は午前中は休もう、休まねば、休めよと。午後も休みたいが、13時30分からのあのイギリス人の「傷害」(前回は2月4日)は見届けておこうと…。

clip 13時20分から簡裁826号法廷(虎井寧夫裁判官)で、その前に「窃盗」の判決。
 2008年8月の(に?)窃盗(換金目的の万引き)で、即決裁判手続きにより執行猶予判決を受けているのだが、じつはその猶予判決の日に早くもヘッドホン(窃取品)の換金をしており、それ以降、本件(2008年12月のビックカメラ新宿西口店でヘッドホン2個、2万2760円相当を換金目的で万引き)まで、「以前に勝るとも劣らない状態」で、じつは2004年から2007年にかけて、債務を逃れるためにと実態のない養子縁組をくり返していたのだという。

裁判官 「売却先の捜査もせず、即決裁判手続きで十分な反省を与えられなかったとすれば残念なことである」
 おお~!
 本件は懲役1年4月、未決20日算入。

shock それが終わり、「傷害」の被告人も弁護人も来ないまま、女性の被告人(身柄、警察留置場)が入ってきた。
 あれ? もう1件判決があるのか? いや、違った、新件だった。しかも検察官は、渡邉賢二さんから公文警嗣さんに交代。渡邉さんは残らず、出て行ってしまった。あれ? 法廷を間違えた? いや、第1回のとき被告人を案内した記憶があり、826号法廷で間違いない。あれ?
 手帳をよく見ると、「不出頭 ②」と書いてあるではないか。あ~っ、第1回は被告人がなかなか来ず、不出頭だからと第2回を2月17日に決めた(私はそれをメモした)あと、廊下へ出たら被告人がうろうろしてて、少し遅れて期日どおりに第1回が始まり、2月17日の期日はなくなったのだ。
 あ~ぁ、それだったら今日は午後も休んだのに。つか13時30分から民事の522号法廷で、運転免許の行政処分の事件の弁論があったのに。

 民事のほうはもう間に合わないと思われ、そのまま826号法廷で…。

clip 13時30分から「窃盗」の新件。
 被告人は小柄でひどく痩せ、しかし綺麗な茶パツのおばさん(63歳)だった。職が見つからず生活費に窮し、池袋のデパートでサラダ等3282円相当を万引きしたのだという。  
 職業安定所とか生活保護とか、そういうのは“落ちるとこまで落ちてしまった人”のもの、と被告人は考えていたんだろうか。なかなか考えさせられる、味のある裁判だった。
 即決裁判手続きなのに、直ちに判決せず、虎井裁判官は10分間の休廷を取った。なんで?
 11分後、判決。懲役1年2月、執行猶予3年、保護観察付き。はは~、それで10分空けたのか。保護観察を付した理由に、納得。
 14時17分閉廷。
 被告人の勾留場所は留置場だから、このまま釈放されることになる。でも、下が花柄のピンクのパジャマ。いくらなんでもアレで外へ出るのは…。着替え、持ってきてるよね?

clip 18時から弁護士会館で会議がある。帰宅するわけにもいかず、14時30分から簡裁728号法廷(田中芳和裁判官)で、前から気になっていた「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の審理を傍聴。
 傍聴席(20席)は半分以上埋まっていて、右端の年配男性の上着のそでに東京メトロの文字が。あっ、やっぱり電車内の痴漢の否認事件なのだな、今日は駅員さんの証人尋問なのだな…。
 と思ったら一部違った。エスカレータでの携帯電話での盗撮だった。
 証言によれば、被告人は最初は素直に犯行を認め、ちょっと目を離した隙に盗撮画像を消してしまったことも認めていた…のに、どこかの段階で否認に転じたのだった。
 検察側証人の尋問を1回傍聴しただけの、だからいい加減な印象からすると、実際はヤッてるのに警察捜査がずさんで否認を成り立たせてる…のかな、わかんないけど。

 驚いたのは弁護人だった。見た目、オタク風ともいえ(なんちゅう髪型!)、弁護人席にキーボードを置き、主尋問の間中、ブラインドタッチでキーボードを打ち、反対尋問の前に、隣の机に置いたプリンタでプリントアウト、いくつかの箇所にしゃしゃっとペンで印をつけ、それをもとに反対尋問を始めるのだった。ほぇ~、そりゃ便利だぁ!

 途中、検察官(日下部敏さん)と弁護人が対立する場面が何度もあった。ほぼ満席の傍聴人を前に、丁々発止というか、なんつーか、私にゃマネできないな~と。←マネさせねっつーの(笑)。
 15時40分閉廷。

 この事件、阿曽山大噴火さんが最初から傍聴していたそうで、すっごく興味深い事件なのだそうだ。そんな話をするうち、写真を撮られてしまった…。

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clip 10時~17時で地裁531号法廷に入ってる「殺人未遂」へ、16時過ぎに行ってみる。鑑定医らしき年配男性を尋問してるところだった。右陪席は深野英一裁判官。

fuji 18時から弁護士会館で「裁判員制度はいらないsign01大運動」の実行委員会。
 高山俊吉弁護士の『裁判員制度はいらない』が文庫になったそうで、1冊もらった。単に文庫化しただけかと思ったら、そうじゃなかった。各章に「補記」があり、「第7章 裁判員制度廃止の先に」が40ページくらい、加えられてるんだね!

 単行本が出たのは2006年。あの頃と今とでは、様子がまるきり違う。知れば知るほど不安になる制度を、多くの国民が知って大いに不安になり、廃止が現実味を帯びてきたといえる。あともうひと押しで、ガラガラ崩れるんじゃないか。崩れた崩したその先にこそ…sign01
 なので4月21日、日比谷公園・野外音楽堂での大集会、絶対来てねっsign01

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「今の刑事裁判は崩壊してる(※)。これ以上悪くなりようがない。裁判員制度になれば、無罪の証拠をもとに有罪とするようなことは、さすがに少しは減るだろう」
 と期待をかける人もいるようだが、それだったら、裁判官3人の両脇に猿を6匹並べてもいいんじゃない? 裁判官だけなら99.9%有罪。猿なら有罪か無罪か、確率は半々でしょ、今よりずっと良いことになる。

※ それは否認事件の話。自白事件では、大概の裁判官はほんと丁寧にやってると思う。正直、感服することが多い。 

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