フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 1.15mg 自車が走行不能になるまで逃走 | トップページ | 女性被告人の窃盗2件 »

2009年2月19日 (木)

オービスの専門家=メーカー社員

2月17日(火) その

 

 10時30分から東京高裁622号法廷(長岡哲次裁判長)で「道路交通法違反」の判決。
 これ、少なくとも4回目の期日のはず。道交法でそんなに期日を重ねるとは、スピード違反の否認だな? と傍聴してみたわけだが、やっぱりそうだった。てゆっか、1月20日の審理を私は傍聴してたのね。すっかり忘れてた。

 山梨県の笛吹市内の高速走行抑止装置、つまり三菱のオービス、RS-2000による40キロ超過だった。
 オービスマップを見ると、山梨のオービスはぜんぶ三菱。シェア100%。山梨はタイヤチェーンで路面が削れ、ループコイル式は適さないからか。

 原審でスガイソウイチ社員が証言していたそうな。お~、スガイさん、全国の裁判所を飛び回ってますね~。

裁判長 「…スガイは…(装置)の仕組みについて熟知し、専門的見地から供述…態度は真摯、具体的かつ明確で…信用性に疑問を生じさせるようなものはない…」

 私は可笑しくて、傍聴席でニコニコしてしまった。
 なんとか偽装というのがよくあるが、偽装を疑われた営利企業の社員に「偽装はございません」と真摯に証言させ、丸呑みにする…のと同じだ。

 

 医療機器の誤作動が問題になったとき、やっぱ裁判官は、その医療機器の製造販売会社の社員に「わが社の装置は絶対大丈夫でございます」と証言させ、「証人は本件医療機器の仕組みについて熟知し、専門的見地から供述…」とやるんだろうか。
 その誤作動による被害が起こったのが、警察とか行政側の病院で、かつ同様の被害があったとの訴えが過去にたくさんあり、そのすべてを(誤作動の動かぬ証拠があった希有なケースを除き)メーカー側のカタログとセールストークだけで有罪にしてきた、という条件がそろえば、やるんだろうね。

 

 東京地検へ行き、「被疑事件罪名別月表」の2008年8月~12月分を開示請求。300円。これがあるとないとでは、傍聴の深みがぜんぜん違う。拙著『裁判中毒』でも引用してるよ~。

人気blogランキング ←2月19日13時50分現在、週間INが410で位~

« 1.15mg 自車が走行不能になるまで逃走 | トップページ | 女性被告人の窃盗2件 »

オービス(RS-2000)」カテゴリの記事