ビックリガード やっぱり寒いと 被告人
3月12日(木) その
10時10分から同じ高裁720号法廷(安廣文夫裁判長)で「窃盗」の控訴審第1回。
被告人(身柄、拘置所)は、真っ黒ジャージ上下の格好良い若者。24歳、とび職。
2006年6月に覚せい剤で懲役1年、執行猶予3年の判決を受け、2008年9月、車を運転中に道に迷い、飲酒して(運転中から飲酒か不明)、コンビニ(?)で「××はどこだ!」と大声を出したが明快な答を得られず、「これもらってくわ!」と道路地図1冊、2400円相当を盗んだ、というふうな事件。
覚せい剤はヤメたけれどもアルコールを飲むようになり、だんだんと深酒になり、しかし今回のことで酒はもうヤメようと思うんだという。原判決は懲役8月。
2分ほど休廷して判決。
控訴棄却、未決10日算入。
ほんとは控訴から60日を超える場合にしか“当審における未決算入”はせず、本件は51日しかないんだけども、10日を算入したんだという。
へぇ、そういう運用、初めて聞いたよぅ。
10時30分から高裁805号法廷(山崎学裁判長)で「道路交通法違反」の判決。
2007年11月に詐欺未遂で懲役2年、執行猶予4年の判決を受け、2008年3月の無免許は罰金刑とされ、2008年10月、本件無免許。原判決は懲役4月。
控訴棄却、未決20日算入。
10時45分から同じ法廷で「自動車運転過失致死」の判決。
ところが、被告人の両親が北陸本線の遅延で遅れる、東京駅着が11時20分の予定、ということで、11時45分からやることに。
傍聴席へ来た被害者の遺族(おそらく妻と次女)に、弁護人が礼を尽くして説明していた。
10時45分からの東京簡裁826号法廷(永瀨進裁判官)、「窃盗」へ、45分ちょうどだったか少し遅れてだったか入ると、検察官の冒頭陳述が終わるところだった。
万引きと自転車盗。累犯前科あり。
裁判官 「43歳まで板金工…。その後、人生変わっちゃったのは、どうしてですか」
被告人 「うーん…うーん、何かなぁ…ギャンブル…」
裁判官 「過去、かなりいろいろありましたねぇ。そろそろ気持ち入れ替えて…もう58歳ですから…。今、池袋のビックリガードで寝てる…寒いのでは?」
被告人 「やっぱり寒いですね」
求刑は懲役2年。
続けて11時30分から…。
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