こっちは必死で商売やってんだ!
3月18日(水) その![]()
9時55分、簡裁826号法廷で、3月13日に第1回を傍聴した「器物損壊」の判決。
2~3分で終われば、非常階段を駆け下りて、同じ南側の地裁420号法廷、10時からの「公務執行妨害、傷害」(2005年に同種事件の猶予判決を傍聴した被告人と同姓同名)の判決に間に合うかも…。
9時44分に826号法廷に入ると、もう被告人(身柄、留置場)がいた。9時50分から「窃盗」の判決が入ってるのだ。
よっしゃ、この調子で早め早めに進めば、余裕で420号法廷へ行けるぞ。
ところが…。
9時50分になっても弁護人が来ないっ!
奥のドアの向こう側には、次の「器物損壊」の被告人がもう来てる。私が傍聴したいのは「器物損壊」なのだ。そっちを先にやってよぉ~。
いや、「器物損壊」の弁護人もまだ来てない。ダメだ~。
9時53分、弁護人がやっと来た。
見たことある弁護士だ。国選、いろいろ請けてるんだろうか。
弁護士は、バーの中に入り、被告人を見て「あれ?」という顔になり、すぐに納得した顔になり、バーの外へ出て傍聴席へ。
見たことあるもナニも、「器物損壊」の弁護人なのだった。
9時54分、「窃盗」の弁護人がやっと来た。「すみませんでした」と言いつつ。
あれっ、この人、学者から弁護士登録した人だっけ? わかんない。
そしてようやく、「窃盗」の判決が始まった。
スーパーでストッキング25足を窃取。ストッキングフェチの色情盗? そうじゃなかった。「王子」と称する者と共謀して、レンタカーや段ボール箱を用意し、換金目的で盗ったんだそうだ。
「道路交通法違反」の執行猶予判決の、猶予期間を経過して1年足らずだが、全く別種の犯罪なので、懲役1年6月、執行猶予4年。訴訟費用は不負担。
「器物損壊」の判決が始まったのは10時01分。
私はもうとっくに420号法廷をあきらめてた。しょーがない。
罰金10万円、未決勾留期間のうち20日を金5000円に換算してその刑に算入。要するに、満つるまで算入である。訴訟費用は不負担。
主文自体は分かりきったものだが、量刑の理由で意外なことがわかった。
前回、親から生活費をせびっていた、と出てきてたが、じつは祖父の遺産があった関係からか、せびって乱費した額は「通常の家庭では考えられない莫大な額」で、「母を自殺するに至らしめた」んだという。ええっ!?
それで父親は息子を家に入れず、息子は怒って植木鉢を投げて玄関のガラスを壊し、父親はとうとう堪らず告訴したわけか…。
罪名は、たかが「器物損壊」、罰金10万円の事件だが…。
そのまま826号法廷で、10時からの予定だった「窃盗」の新件を傍聴。
元陸上自衛隊員。前科2犯。前刑(暴行で懲役8月)を仮釈放になり、家に帰ったが出て行き、マンガ喫茶などで寝泊まりし、カネがなくなり、合鍵で自宅に入り家電製品を持ち出し売却してカネを得ていたが、錠前を替えられて入れなくなり、アダルトDVDを万引き、換金するようになったんだという。
店主に追いかけられ取り押さえられたとき、「こっちは必死で商売やってんだ!」と言われ、その言葉が深く深く胸に突き刺さったんだという。
10時16分、父親(70歳)の証人尋問が始まるところで、そっと出て…。
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